JPH05280518A - 締め具組立体 - Google Patents

締め具組立体

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JPH05280518A
JPH05280518A JP27679092A JP27679092A JPH05280518A JP H05280518 A JPH05280518 A JP H05280518A JP 27679092 A JP27679092 A JP 27679092A JP 27679092 A JP27679092 A JP 27679092A JP H05280518 A JPH05280518 A JP H05280518A
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JP
Japan
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fastener
spring
panel
shank
shank portion
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Application number
JP27679092A
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Albert K Yamamoto
アルバート・ケイ・ヤマモト
Frank J Cosenza
フランク・ジェイ・コセンザ
James R Potter
ジェイムズ・アール・ポッター
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Bai Corp
Original Assignee
Bai Corp
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Publication date
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    • B60—VEHICLES IN GENERAL
    • B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/203—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns
    • B60R21/2035—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns using modules containing inflator, bag and cover attachable to the steering wheel as a complete sub-unit
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B2/00—Friction-grip releasable fastenings
    • E—FIXED CONSTRUCTIONS
    • E05—LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05B—LOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
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    • E05B63/12—Locks or fastenings with special structural characteristics with means carried by the bolt for interlocking with the keeper
    • E05B63/121—Locks or fastenings with special structural characteristics with means carried by the bolt for interlocking with the keeper using balls or the like cooperating with notches
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B21/00—Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings
    • F16B21/10—Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings by separate parts
    • F16B21/16—Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings by separate parts with grooves or notches in the pin or shaft
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    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Automatic Assembly (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 構造が簡素で且つ低コストで、スタッドの頭
部の反対側からアクセスすることにより解除できるよう
な、２つのパネルを一体に結合する押しボタン式締め具
の提供。 【構成】 締め具１０は、頭部２０とシャンク部分２２
と具えたスタッド１１を有している。スタッド１１には
軸方向に延びる中空孔２４と径方向に延びる開口２６が
形成されている。中空孔２４にはばね３７及び段付きピ
ン３５が挿入されている。開口２６にはボール２８が挿
入されている。また、締め具１０はばね３０を有する。
締め具１０は一方のパネル１２に固定される。他方のパ
ネル１４に形成された孔に先端２３から挿入すると、ボ
ール２８は没入し、スタッド１１はパネル１４の孔を通
過する。通過後において、ボール２８はばね３７に付勢
されるピン３５の角度付き段部４６から径方向に突出力
を受ける。ばね３０とボール２８により、パネル１４は
保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、迅速に取付け及び取外
しをすることができる、組立てラインで使用できるよう
な締め具の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】少なくとも２つの部材を機械的に結合す
る多くのシステムでは、両部材の保持するためには、両
部材を一体に締めることができ、しかも、迅速且つ簡単
に分離できることが要求される。例えば、ステアリング
コラム及びハンドルにエアバッグを組立てるに際して、
典型的なエアバッグ機構は４つのねじによって取付けら
れる。ねじは筒状のスタンドオフ(standoff)中に螺合さ
れており、そのスタンドオフはエアバッグが固定される
プレートに取付けられている。エアバッグは車両の略々
完成段階で組立てられる最後の部品のうちの１つである
ため、その取付けはきわめて困難である。すなわち、ス
テアリングホイールの背後からねじを挿入しなければな
らないので、ステアリングホイール組立体にエアバッグ
を取付けるのに要する時間は到底無視できるようなもの
ではない。如何なる車両においても、シフトレバー、方
向指示器レバー、ステアリングホイールシャフトがあ
り、しかも、ダッシュボードに近接しているという不可
避な制限があるため、その装着は非常に不便なものであ
った。また、装着に際して、全ての４つの孔にアクセス
できるように、ステアリングホイールを或る位置まで回
転させなければならず、さらに、手探りでねじとねじ穴
とを一致させなければならず、このような作業は非常に
困難なものであった。故障が生じたときの調査時や、そ
の後においてディーラー設備で通常のサービスを受ける
ときにも、同じ問題を生じる。エアバッグ組立体用の孔
を位置決めし且つ４つのねじを挿入する現在の作業は、
時間を費やし、コストを高める原因となっている。
【０００３】装着されたエアバッグを、機械的欠陥又は
アフターサービスのために外すことに要する時間を短縮
することは、エアバッグを装着する熟練工がいないこと
や、動力工具が使用できない場所であることから、より
望まれていることである。現在の時間を要するシステム
は、アクセスできるようにステアリングホイールを或る
位置まで回転させることと、４つのねじを緩めて外すこ
とを必要としている。
【０００４】ナットを使用することなく２つの部材を一
体に結合するための締め具は、従来から数多く存在して
いる。例えば、米国特許第 5,011,355号は、結合される
２つのパネルの一方にスナップフィットされるスタッド
組立体と、他方のパネルにスナップフィットされる収納
ソケットとを利用した押しボタン式締め具を開示してい
る。スタッド組立体中へソケット方向にスタッドを押込
むことにより、２つの構成部品が一体に固定される。ば
ねを付勢してスタッドをソケットとの係合から外すよう
にスタッドを回転させることによって、スタッド組立体
はソケットから外される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記特許に説明された
タイプの押しボタン締め具は２つのパネルを解除可能に
一体に結合させる機能を行わせるには優れたものである
が、締め具はその機能を行わせるために多くの機械部品
を必要とし、費用が嵩み及び煩雑さが増す。さらに、上
述したエアバッグ装着／保守作業のような特定の用途に
おいては、解除する場合には、締め具組立体の背後（頭
部の無い側）からアクセスする必要がある。上記タイプ
の押しボタン締め具はスタッド組立体のスタッド部分の
頭部を回転させることによって解除可能であるので、前
記用途に使用するにあたっては不適当である。
【０００６】従って、望ましいことは、簡素な構造で、
低コストで、スタッドの頭部の反対側においてアクセス
することにより解除できるような、２つのパネルを解除
可能且つ一体に結合できる押しボタン型プレスフィット
式締め具を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、第１のパネル
に第２のパネルを離間した関係で固定するための締め具
組立体を提供する。締め具組立体は、第１及び第２端部
を具えた中空シャンク部分と、該シャンク部分に形成さ
れた空洞を有している。シャンク部分の外側には第１ば
ね部材が固定されており、シャンク部分はこれから硬化
鋼球部材を突出させることができるように形成された開
口を有する。シャンク部分空洞の内部には、段付きピン
部材が配置されており、この段付きピンは、ばね付勢さ
れ、そして、シャンク部分ばねボール保持機構及びピン
部材に形成された傾斜段部の組合せによって所定位置に
保持されている。ボール部材は使用時において没入位置
にあり、第１ばね部材によってその状態を保持される。
第２のパネルに形成された孔に締め具が押込まれると、
第１ばね部材は前記シャンク部分の第１端部に向って圧
縮され、ボール部材が通常内側に力を受けることにより
ボール部材から離れる。締め具が孔を通過するとき、ボ
ール部材は没入位置に保持されたままになる。これは、
シャンク開口中にボール部材を前もって保持するよう
に、孔の直径が第１ばね部材の内径と略々同じ大きさで
あるためである。締め具が孔を通過してボール部材を越
えると、ピン部材を背後に位置する第２ばね部材は、ピ
ンを前方に押出して、ボール部材を半径方向に拡げるよ
うに力を作用させる。これにより、締め具自身が第２パ
ネル部材に固定され、装着が完了する。この状態におい
て、パネル部材上の圧縮ばね部材と半径方向に拡げられ
てロックされたボール部材との間に、圧縮負荷が作用す
る。締め具を除去するには、前記ピン部材に形成された
凹所に工具が挿入され、前記シャンク部分の第１端部に
向ってピンが軸方向逆向きに押圧される。第２ばね部材
は圧縮されてボール部材は内側に没入することができ
る。ボール部材が所定の深さに没入すると、締め具は圧
縮第１ばねの突出負荷によって孔から脱出し、第１のパ
ネルは除去可能となる。同時に、第１ばね部材はそれ自
身がボール部材を囲繞する位置にきて、ボール部材を没
入位置に維持する。
【０００８】このように、本発明は、従来より少ない構
成要素しか必要としない新規な押しボタン式締め具を提
供し、この締め具によって一体に結合されるパネルは、
頭部の反対側から締め具にアクセスすることにより迅速
に除去することができる。このような特徴は多くの用途
において要求されているものである。
【０００９】本発明の締め具を製造するために必要な部
品点数は削減されており、これにより、製造コストを低
減させながら締め具の信頼性を向上させることができ
る。
【００１０】
【実施例】以下、図面を参照して説明すると、図１に
は、本発明による押しボタン式締め具１０の分解斜視図
が示されている。押しボタン式締め具１０は様々な部材
を一体に結合するために利用できる。図２には１つの重
要な用途が示されている。同図においては、エアバッグ
支持プレート部材１２が、プレート部材１７を介してハ
ンドル１６を支持する車両用ハンドル支持部材１４に固
着される。上述のように、装着及び修理を行うために
は、エアバッグ装着の性質上、締め具１０に対してその
反対側、すなわち、頭部のない端部からアクセスできる
ようにすることが便利であるとされている。
【００１１】締め具１０は、頭部２０とシャンク部分２
２と具えたスタッド１１を有する。シャンク部分２２は
挿入端２３を有する。また、シャンク部分２２は、同図
に示されるように、その内部に形成された中空部分、す
なわち、孔２４を有する。そして、シャンク部分２２に
は、複数の開口２６が形成されている（図には２つの孔
のみが示されているが、３以上の孔を設けてもよい）。
孔の中には、それに対応する硬化鋼球２８が配置されて
いる。シャンク部分２２の外周面の周囲には、圧縮ばね
部材３０が配設されている。図３に示されるように、ば
ね３０は部分３２と部分３４を有するように設計されて
いる。部分３２では、コイルがシャンク部分の周囲を傾
斜して囲繞し、各々のコイルの相互間には所定隙間が形
成されている。部分３４では、同図のように、シャンク
部分に形成された孔２６の周りでばね部材が密接して形
成されている。シャンク部分２２のこの領域において、
ばねコイルは互いに隣接しており、その軸は同図の締め
具１０の軸と実質的に一致している。頭部２０の下方に
は、パネル部材１２に締め具１０を固定するために、パ
ネル部材１２に押し込まれる部分２１がある。頭部２０
と部分２１は締め具１０の特定の用途においては他の形
状に変更することができる。唯一の要件は、締め具の装
着／除去作業時にばね部材３０をシャンク部分２２の所
定位置に保持しておかなければならないので、ばね部分
３２の一端と係合できるように充分な大きさの表面を設
けておくことである。この要件は、締め具１０の一体部
分、又は、例えば分離した隣合うプレート部材の表面で
満たすことができる。孔２４内には、内部ばね３７によ
って付勢される（圧縮力が作用する）段付きピン３５が
配置されている。ピン３５は異なる直径の連続する円筒
状段部３６，３８，４０，４２を有する。そして、これ
らの段部は、図示されるように、角度付き又は段付きの
表面部分４４，４６，４８でそれぞれがつながってい
る。円筒状部分４２の中空端部４９、すなわち、凹所
は、以下に述べる理由により、ねじ回しによるアクセス
ができるように設けられている。ピン部材３５は、ばね
３７によって付勢され、そして、傾斜段部４４がボール
部材２８を着座させることにより孔２４の所定位置に保
持される（図５）。
【００１２】ボール部材２８は使用時まで没入位置にあ
り、ばね３０の部分３４によって所定位置に保持されて
いる。締め具１０が図４に示されるようにパネル部材１
４の孔に挿入されたとき、ばね３０は締め具１０の頭部
２０に向って圧縮され、図３に示されるように、最初は
内側に力を加えていたボール部材２８から離れる。締め
具１０がパネル１４に形成された孔１５を通過すると
き、孔の直径がそれを囲繞していたばね３０の内径と略
々同じ直径であるので、ボール部材は依然として没入位
置にある。図５に示されるように締め具１０がパネル１
４の孔を完全に通過したとき、ばね部分３７はピンを前
方（矢印６０の方向）に押出し、ボール部材２８を半径
方向に押し出すように作用し、締め具１０がパネル部材
１４に固定される。図５に示されるように、ばね３０は
この状態では実質的に圧縮され、内部ばね３７はその拡
張状態にあり、ピン部材３５は締め具１０のシャンク部
分の先端２３に向って付勢されている。この状態におい
て、球面ボール部材２８の底面は円筒状部分３８の表面
及び角度付き表面４４に接触しており、ボール部材２８
は開口２６から突出するように付勢されている。円筒状
部分３８の直径は、ボール部材２８が締め具２０をパネ
ル１４に固定するのに充分に突出するように選択されて
おり、しかも、その材料は、孔２６の周りを端部でかし
め加工でき、ピン３５に大きな軸方向力が作用したとき
でもボール部材を孔２４中に保持するのに充分なように
なっている。この状態において、ばね３０はパネル部材
１４の背面及び半径方向に拡がりロックされたボール部
材に圧縮力（プリロード）を与える。締め具１０の最初
の製作時では、シャンク部分２２の孔２６はまずボール
部材２８の径より大きく形成される。次いで、内部ばね
部材３７及びピン部材３５がシャンク部分２２中に配置
され、次いで、ボール部材２８は図３に示される位置に
おいて孔中に配置される。この状態において、かしめ工
具を使用して孔２６の端部が変形、すなわち、かしめら
れる。かしめ量は、孔２６の部分２７がボール部材２８
の径より小さくなって、装着が完全になるようにボール
部材が入っている孔からボール部材が飛び出してしまう
ことを防止できる量である。プレート部材１２を外すに
は、ドライバー工具６３がピン３５の凹所４９に差し込
まれ、ピン３５が図６に示されるように矢印６４方向で
頭部に向って軸方向に押される。この動作は、ばね３７
を圧縮し、ボール２８を円筒状部分４０に隣合う角度付
き表面４６に移動させることを可能にする。この動作
は、同時に作用する圧縮ばね３０によって助けられ、突
出負荷によって、締め具は矢印６４方向に移動する。そ
して、締め具パネル部材１４は自動的に飛び出す。ボー
ル部材２８は所定深さまで引っ込むので、締め具１０は
パネル部材１４の孔から飛び出し、上記の用途において
は、支持プレート１２に取付けられたエアバッグユニッ
トを外すことができる。締め具が飛び出すと、ばね部材
３０は自動的にボール部材２８を没入位置に維持するよ
うにそのボール部材２８を囲繞し、これにより締め具は
複数回使用することができる。
【００１３】図示された実施例における内部段付ピン３
５は、ボール部材２８の接触により、孔２４から飛び出
すことを阻止されている。前述のように、ピンの外部シ
ャンク部分をかしめ加工することにより、ボールは締め
具に拘束されている。ボールに対するピンの位置により
次の重要な物理的効果を奏する。それは、仮にエアバッ
グが爆発して充分な負荷が内部段付きピンに軸方向に作
用したとき、ボール部材２８を開口から飛び出させるこ
とができるということである。この負荷は、拘束かしめ
部分に対して半径方向外側へボールによる力を作用さ
せ、かしめられた材料部分を押し出し、ボール部材２８
が正規位置を離れ、内部段付きピン３５及びばね３７も
孔２４中の正規位置から押し出す。
【００１４】図７及び図８の実施例の場合、ボール部材
２８に半径方向に作用する負荷は、内部ピンリテーナの
段部３６を除去することにより無くされている。（同じ
符号は両実施例において同一部材を示す。）図７は、ボ
ール部材が円筒状部分３８’に接触しているときの装着
時における拘束状態を示し（図５と同様）、図８は、表
面部分４６，４８の間の谷にボール部材２８が押込まれ
た開放状態を示している。従って、いかなる軸方向の負
荷またいかなる衝撃があっても、ボール部材２８を外す
ような力は作用しない。本実施例において、かしめ加工
は、ボール部材２８を所定位置に保持することだけに関
係し、内部ピン段付き部材４４はボール部材に一切作用
しない。ピン部材３５及びばね３７が脱出することを防
止するために、孔２４の端部においてピン部材３５の径
より小さな径の追加要素が形成される。図示されるよう
に、締め具の面取り端部２３はアングル部分７０を有
し、その結果形成された締め具端部の孔の直径は段付き
部分４２の直径より小さくなっている。重要なことは、
ピン部材３５が飛び出さないように加工するための材料
の量は、変形される材料が幾分制限されるかしめ加工よ
りもかなり多くの質量を有するということである。ま
た、図示のように、円筒状部分３８’を形成するように
ピン保持角度付き段部４４をなくして円筒状部分３８を
延ばしたことにより、ピン部材３５を外そうとする如何
なる可能性も排除されている。
【００１５】大きな軸方向力がピン部材３５に作用した
場合に、ボール部材２８に作用する半径方向の力を抑え
るためのさらなる技術は、孔２４及び円筒状部分３６の
径を大きくし且つ傾斜部分４４の角度を大きくすること
である。この構造にすると、ボール部材２８の接触点
は、ボール部材２８に作用する主要な力が半径方向外側
ではなく、近くの端部２９（図５）に対して作用するよ
うになる。
【００１６】先端２３が面取りされて簡単に整列を行う
ことができるので、上述の用途において本発明では、作
業者が運転席側からエアバッグユニットを迅速に装着す
ることができる。作業者はパネル１２側においてエアバ
ッグ組立体を持ち、それを取付けプレートに向って押込
むことにより、締め具が対応する孔に挿入される。作業
者は続けてステアリングホイールに向って押込むと、
「カチッ」という音がして、それが装着完了を示す。こ
の用途において、本発明の締め具は、ステアリングホイ
ールを回転させる必要はない。ユニットを外すには、十
字ねじ回し（ドライバー）のような小さな径の工具を頭
部と反対側で締め具に差し込み、中心ピンに係合させ
る。中心ピンが押込まれると、ボール部材は没入し、外
側ばねがステアリングホイールプレートの迅速な飛出し
を助ける。重要なことは、ねじ部分がないため、回転し
て緩めたり締め込んだりする必要がないことである。逆
にいうと、現在の作業では、ステアリングホイールを回
転させること、特殊な工具を使用すること、組立のため
にハンドル及びダッシュボードの裏側ねじを回すことを
作業者に強いることになる。作業者は、まず位置決めを
行い、４つのねじを挿入してナットを締め付けたり、そ
れを外したりしなければならない。
【００１７】本発明の締め具は、上述のエアバッグ装着
に使用するに際して特に適したものであるが、押しボタ
ン式締め具が必要とされる他の用途にも使用することが
できる。本発明の押しボタン式締め具は、必要な部品点
数が少ないので、従来の装置に比べて構造が簡素で且つ
低コストである。解除動作も上述のように非常に簡単で
あり、締め具の後端にアクセスするだけで行うことがで
きる。さらに、解除後、締め具はそのまま再使用が可能
である。
【００１８】本発明を、好適実施例について説明した
が、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなく数
多くの変更を行うことができることは当業者には理解さ
れるであろう。さらに、特別な状況に応じて、本質から
逸脱しないで、変更をなしうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による締め具の分解斜視図である。
【図２】車両用ハンドル支持部材にエアバッグ支持プレ
ート部材を固定する場合に利用された本発明による締め
具の断面図である。
【図３】本発明による締め具を利用して２つのプレート
部材を一体に結合する場合の動作説明断面図であり、一
方のパネルの孔に締め具を挿入する前を示している。
【図４】本発明による締め具を利用して２つのプレート
部材を一体に結合する場合の動作説明断面図であり、一
方のパネルの孔に締め具が挿入されている途中を示して
いる。
【図５】本発明による締め具を利用して２つのプレート
部材を一体に結合する場合の動作説明断面図であり、締
め具の挿入完了後を示している。
【図６】パネルから締め具を除去する場合の動作説明断
面図である。
【図７】本発明による締め具の他の実施例を示す断面図
であり、締め具の装着完了後を示している。
【図８】図７の締め具の除去動作を示す断面図である。
【符号の説明】
１０ 締め具 １１ 部材 １２ パネル部材 １４ パネル部材 １５ 孔 ２２ シャンク部分 ２４ 孔 ２６ 開口 ２８ 保持部材（ボール部材） ３０ 第１ばね部材 ３５ ピン部材 ３６，３８，４０，４２ 円筒状部分 ４４，４６，４８ 傾斜付き段部 ４９ 凹所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランク・ジェイ・コセンザ アメリカ合衆国カリフォルニア州 93110 サンタ・バーバラ、マリポサ・ドライブ 4142 (72)発明者 ジェイムズ・アール・ポッター アメリカ合衆国オハイオ州 44140 ベ イ・ヴィレッジ、ニッカーボッカー・ロー ド 28602

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 第１端部を具え、該第１端部と離間する
    第２端部で終端している細長いシャンク部分を有し、該
    シャンク部分は、長手方向軸に沿って前記第２の端部か
    ら内方向に形成された孔と、該孔と該シャンク部分の外
    周面とをつなぐように該シャンク部分に形成された少な
    くとも１つの開口を有し；対応する開口に配設された少
    なくとも１つの保持部材と；前記シャンク部分の外周面
    の周りに配設され、第１部分が前記保持部材の表面の第
    １部分と接触するように位置決めされている第１ばね
    と；前記孔中に配設されたピン部材と、第１の方向で該
    ピン部材に圧縮力を作用させる第２ばねとを有してな
    り、 前記ピン部材が前記第２シャンク端部に面する端部を有
    し、前記保持部材の各々の表面の第２部分が前記ピン部
    材に接触している、 押しボタン式締め具。
  2. 【請求項２】 前記ピン部材が径の異なる複数の円筒状
    部分を有し、前記各円筒状部分が角度付き表面で分離さ
    れている、請求項１記載の締め具。
  3. 【請求項３】 前記保持部材の前記第１表面と接触する
    前記第１ばね部材の部分が前記ピン部材を没入位置に付
    勢しており、前記保持部材の前記第１表面部分が前記シ
    ャンク部分の表面と実質的に面一である、請求項２記載
    の締め具。
  4. 【請求項４】 パネル部材に形成された孔に前記締め具
    を装着した後において、前記第１ばね部材部分が前記保
    持部材の前記表面との接触を離れたとき、前記保持部材
    の前記第１表面が前記対応する開口から突出するように
    なっている、請求項３記載の締め具。
  5. 【請求項５】 前記パネル部材への前記締め具装着後に
    おいて、前記保持部材の前記第２表面が前記ピン部材の
    第２角度付き表面と接触し、前記第２角度付き表面の最
    大径が前記第１角度付き表面の最大径よりも大きい、請
    求項４記載の締め具。
  6. 【請求項６】 前記シャンク部分に形成された前記開口
    の内部表面は、前記シャンク部分の表面に隣合う部分に
    おいて、前記表面近くの前記開口の径が前記孔に隣合う
    前記開口の径よりも小さくなるような形状である、請求
    項５記載の締め具。
  7. 【請求項７】 前記保持部材は球面ボール部材である、
    請求項６記載の締め具。
  8. 【請求項８】 前記シャンク部分の前記表面に隣合う前
    記開口の径は、前記球面ボール部材の径より小さい、請
    求項７記載の締め具。
  9. 【請求項９】 前記ピン部材は、前記シャンク第２端部
    に面する端部において締め具解除工具を受け入れるよう
    な凹所を有する、請求項８記載の締め具。
  10. 【請求項１０】 第１の孔付きパネル部材を第２の孔付
    きパネル部材に結合させる押しボタン式締め具であっ
    て、該締め具は、 ばね保持部材と関連する端部と該ばね保持部材から離間
    する端部に終端している細長いシャンク部分を有し、該
    シャンク部分は、長手方向軸に沿って前記第２の端部か
    ら内方向に形成された孔と、該孔と該シャンク部分の外
    周面とをつなぐように該シャンク部分に形成された複数
    の開口を有し、前記第１パネル部材が前記ばね保持部材
    と隣合っており；対応する開口に可動配設された多数の
    保持部材と；前記シャンク部分の外周面の周りに配設さ
    れ、前記第１パネル部材と前記第２パネル部材とが結合
    される前に第１部分が前記保持部材の各々の表面の第１
    部分と接触するように位置決めされている第１ばねを有
    し、前記第１ばねの第２部分が前記ばね保持部材と接触
    しており；前記孔中に配設されたピン部材と、第１の方
    向で該ピン部材に圧縮力を作用させる第２ばねとを有し
    てなり、 前記ピン部材が凹所が形成された前記シャンク端部に面
    する端部を有し、前記保持部材の各々の表面の第２部分
    が前記ピン部材に接触しており、前記保持部材の前記第
    １表面と接触する前記第１ばね部材の部分が前記ピン部
    材を没入位置に付勢しており、前記保持部材の前記第１
    表面部分が前記シャンク部分の表面と実質的に面一であ
    り、前記第２パネルに前記締め具を装着した後におい
    て、前記第１ばね部分が前記保持部材の前記表面との接
    触を離れたとき、前記保持部材の前記第１表面が前記開
    口から突出するようになっており、前記第２パネル部材
    への装着後における前記第１圧縮ばね部材の負荷と前記
    保持部材とが前記第２パネル部材の表面に対して前記締
    め具を保持するようになっている、 押しボタン式締め具。
  11. 【請求項１１】 前記保持部材は球面ボール部材であ
    る、請求項１０記載の締め具。
  12. 【請求項１２】 前記シャンク部分に形成された前記開
    口の内部表面の部分は、前記シャンク部分の表面に隣合
    う部分において、前記表面近くの各々の開口の径が前記
    孔に隣合う前記開口の径よりも小さくなるような形状で
    ある、請求項１１記載の締め具。
  13. 【請求項１３】 前記シャンク部分の前記表面に隣合う
    前記開口の径は、前記球面ボール部材の径より小さい、
    請求項１２記載の締め具。
  14. 【請求項１４】 前記ピン部材は、前記シャンク第２端
    部に面する端部において締め具解除工具を受け入れるよ
    うな凹所を有する、請求項１３記載の締め具。
  15. 【請求項１５】 前記解除工具によって前記ピン部材に
    適切な力を加えて前記保持部材を没入位置に移動させる
    と、前記締め具が前記第２パネルから外される、請求項
    １４記載の締め具。
  16. 【請求項１６】 前記第２パネル部材から前記締め具を
    解除することを助ける力を、前記第１ばね部材が前記締
    め具に加える、請求項１５記載の締め具。
  17. 【請求項１７】 前記第１ばね部材の前記第１部分は、
    前記締め具が前記第２パネル部材から解除された後、前
    記ボール部材の前記第１部分と接触する、請求項１６記
    載の締め具。
  18. 【請求項１８】 前記保持部材の前記第２表面は、前記
    パネル部材への前記締め具装着後において、前記円筒状
    部分の１つの表面に接触する、請求項４記載の締め具。
  19. 【請求項１９】 前記第２端部の径は該端部に面する前
    記ピン部材の部分の径より小さい、請求項１８記載の締
    め具。
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