JP2012109411A - 半導体装置及び半導体装置を搭載したプリント基板 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置を搭載したプリント基板 Download PDF

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Abstract

【課題】個々のインナーリード間の容量カップリング、及び相互インダクタンス干渉によって、内部回路が動作する際に生じる電源電圧変動の高周波成分がノイズとして他のインナーリードに伝播することを抑制するとともに、ノイズからの輻射を抑制可能な安価な半導体装置及び半導体装置を搭載したプリント基板を提供する
【解決手段】半導体装置は、外部と信号をやり取りする入出力回路と、演算処理を行う内部回路Eとを備え、本体が矩形形状を有する半導体チップ7と、半導体チップの各辺にそれぞれ設けられた複数の接続端子と、複数の接続端子のうち、1つの辺の一端からN番目(Nは、1<=N<=4の自然数)の接続端子に接続される内部回路用の電源ラインと、複数の接続端子のうち、1つの辺の一端からN+M番目(Mは、1<=M<=4の自然数)の接続端子に接続される内部回路用のグランドラインとを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置の輻射ノイズを低減させる技術に関する。
近年の半導体集積回路の微細化に伴い、半導体パッケージの外部リード端子の多ピン化、及び端子間ピッチのさらなる狭小化が益々進められている。外部リード端子の多ピン化、及び端子間ピッチの狭小化が進むことによって、半導体パッケージ内部に構成されるインナーリードの幅も益々狭小化されている。また、半導体集積回路の微細化に伴い、半導体チップのサイズも益々小さくなっている。その一方で、外部リード端子は、プリント基板に半田付けする必要があり、外部端子のピンピッチの狭小化には限界がある。つまり、ある程度のパッケージサイズは必要とされている。
従って、昨今の半導体装置では、小型化された半導体チップと多ピン化されたパッケージ(例えば0.4mmのピンピッチ、256ピンQFP)という組み合わせにより、従来と比較してインナーリードが長く形成されているものが使用される傾向にある。このような狭小化かつ長く形成されたインナーリードは、その寄生インダクタンス成分が増加する傾向にある。
インナーリードのインダクタンスが増加すると、リードフレームを流れる瞬時電流によって生じる起電力ΔE=L(di/dt)が大きくなり、その結果、ノイズが増大してしまうという課題も生じている。ASIC(Application Specific Integrated Circuit=特定用途向けIC)の場合は、特に、内部回路に接続される電源及びグランド端子と、高速で動作するクロック出力ポートと、当該出力ポートに接続される電源及びグランド端子と等にノイズが発生し易かった。
こうして発生したノイズは、他の回路に伝搬して回路を誤動作させる。また、ノイズが基板を経由してケーブルや筐体から不要輻射として放射されるといった問題も引き起こす。このような問題を起こさないように、発生したノイズの伝播を低減する方法として、例えば特許文献1及び特許文献2が提案されている。特許文献1は、半導体装置の電源ライン及びグランドラインとして、入出力バッファ専用電源ライン・グランドラインと、内部回路専用電源ライン・グランドラインの2系統を備え、さらにプリント基板上でこれらの専用端子間にノイズ伝達阻止部を設ける。このようにして、内部回路から生じたノイズが電源ライン・グランドラインを経由して他の回路(入出力バッファ回路)に伝播することを抑制している。特許文献2には、インナーリード(文献中では、信号リードと記載)の周囲にグランド部材(文献中では、接地リードと記載)を配置するように構成された半導体装置が提案されている。インナーリードを流れる高周波ノイズをグランド部材にカップリングさせることによって、近接インナーリード間のクロストークを低減している。
特開2001−282403号公報 特開平05−121632号公報
しかしながら、上記従来技術には次のような問題がある。例えば、特許文献1の半導体装置では、近接したインナーリード間に形成される寄生容量、及び相互インダクタンスによる近接した端子や回路へのノイズ伝播を防ぐことができなかった。また、特許文献2の半導体装置は、インナーリード間のノイズ伝播(クロストーク)を低減するものの、グランド部材の追加や、特殊なリードフレーム構造を製造する製造装置の導入、製造工程の増加によるコストアップといった課題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、個々のインナーリード間の容量カップリング、及び相互インダクタンス干渉によって、内部回路が動作する際に生じる電源電圧変動の高周波成分がノイズとして他のインナーリードに伝播することを抑制するとともに、当該ノイズからの輻射を抑制可能な安価な半導体装置及び半導体装置を搭載したプリント基板を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、半導体装置として実現できる。半導体装置は、外部と信号をやり取りする入出力回路と、演算処理を行う内部回路とを備え、矩形形状を有する半導体チップと、前記半導体チップの各辺にそれぞれ設けられた複数の接続端子と、
前記複数の接続端子のうち、1つの辺の一端からN番目(Nは、1<=N<=4の自然数)の接続端子に接続される内部回路用の電源ラインと、前記複数の接続端子のうち、前記1つの辺の一端からN+M番目(Mは、1<=M<=4の自然数)の接続端子に接続される内部回路用のグランドラインとを備えることを特徴とする。
また、本発明は、例えば、プリント基板として実現できる。プリント基板は、上記半導体装置と、内部回路用の電源ライン及び入出力回路用の電源ラインに接続される電源パターンと、内部回路用のグランドライン及び入出力回路用のグランドラインに接続されるグランドパターンとを備えることを特徴とする。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、個々のインナーリード間の容量カップリング、及び相互インダクタンス干渉によって、内部回路が動作する際に生じる電源電圧変動の高周波成分がノイズとして他のインナーリードに伝播することを抑制するとともに、当該ノイズからの輻射を抑制可能な安価な半導体装置及び半導体装置を搭載したプリント基板を提供できる。
半導体装置のリードフレームを簡易的に示す図である。 半導体装置のパッケージング後の内部構成を簡易的に示す図である。 吊りリード2aがタイバーカットされた状態を示す半導体パッケージの斜視図である。 半導体装置及び接続される回路を簡易的に示す図である。 第1の実施形態に係る半導体装置及び接続される回路の概要を示す図である。 第1の実施形態に係る半導体チップ内の主要な電源・グランドラインを示す概略図である 第1の実施形態に係る半導体装置が実装されたプリント基板の電源・グランドラインを示す概略図である ノイズ伝播の抑制効果を比較する半導体装置ASIC150におけるノイズ測定箇所の説明図である。 ASIC150の31〜33、35、36pinのノイズスペクトラムを示す図である。 ASIC150の31〜33、35、36pinのノイズ分布を示すグラフである。 ASIC150の106、107、109〜114pinのノイズスペクトラムを示す図である。 ASIC150の106、107、109〜114pinのノイズ分布を示すグラフである。 第2の実施形態に係る半導体装置及び接続される回路の概要を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<リードフレームの説明>
本実施形態における半導体装置は、例えば、数万ゲート〜数十万ゲートの集積回路を内蔵したASIC等である。まず、図1を参照して、半導体装置のリードフレームについての簡単な説明と、リードフレーム部における高周波カップリングについて説明する。説明の便宜上、半導体装置としてピン数の比較的少ない64ピンのQFP(Quad Flat Package)の例が示されている。ここで、QFPとは、本体が矩形形状を有し、矩形本体の各辺(4辺)から4方向に複数の接続端子が延びる半導体チップを有する半導体パッケージである。この半導体装置の各辺には16ピンずつのリード端子が備えられている。
図1に示すリードフレームは、ダイパッド1、吊りリード2a〜2d、インナーリード5、アウターリード6、及びタイバー4により構成される。ダイパッド1は半導体チップを支持するための支持部材である。吊りリード2a〜2dはダイパッド1を支えている。インナーリード5及びアウターリード6は半導体チップと外部を接続するためのリードである。インナーリード5及びアウターリード6は、パッケージのピン数に相応する数量が形成されている。本実施形態では、1辺あたり16本、合計64本となる。タイバー4は吊りリード2a〜2dとインナーリード5とアウターリード6とを連結している。タイバー4によって、リードフレームは一体化して形成される。
次に、図2を参照して、半導体パッケージング後の内部構成について説明する。半導体装置を製造する際には、ダイパッド1上に半導体チップ7が搭載され、半導体チップ7上の電極パッドとインナーリード5の先端部がボンディングワイヤ3で接続される。その後、半導体チップ7、ボンディングワイヤ3、及びインナーリード5を含む部分が樹脂モールドで封止される。樹脂モールドで封止された後に、タイバー4のリード間部分を切断するタイバーカットが施され、隣り合ったアウターリード同士は切り離されることとなる。
また、ダイパッド1を支えていた吊りリード2a〜2dに関しても、タイバーカットにより、タイバー4及びアウターリード6と切り離されることとなる。タイバー4は、インナーリード5及びアウターリード6が互いに接触せずに一定間隔を維持するために設けられている。また、樹脂封止の製造工程において、充填される樹脂がアウターリード6に漏れ出さないようにするためにも設けられている。図3は、樹脂封止後に吊りリード2aがタイバーカットされた状態を示す。図3に示すアウターリード6は、プリント基板と接続させるための外部リード端子として、所定のリード長への切断と曲げ加工が施された状態を示している。
<リードフレーム部での高周波カップリング>
次に、図4を参照して、半導体装置のリードフレーム部で生じる高周波のカップリングについて説明する。図4は、図2で説明した半導体装置と、半導体装置のアウターリード(外部リード端子)と接続されるプリント基板上の電気回路やコネクタ等とを簡易的に示したものである。説明の便宜上、半導体装置に接続されるいくつかの電気回路のみを簡易的に示し、その他の回路については省略している。
半導体チップ7は、I/OセルやADポートなどの特殊回路が回路ブロックH、回路ブロックF、及び回路ブロックG、及びI/Oセルより内側に配置される内部回路Eの4つのブロックに分離して構成される。回路ブロックHは、リードフレームh1〜h30にボンディングワイヤで接続されている。回路ブロックFは、リードフレームf1〜f22にボンディングワイヤで接続されている。回路ブロックGは、リードフレームg1〜g12にボンディングワイヤで接続されている。
内部回路Eは数万ゲート〜数十万ゲートの論理回路によって構成されている。ここで、内部回路Eは20MHz程度以上のクロックで動作している。回路ブロックGは、20MHz程度以上で動作する発振回路や数MHz程度以上のクロックが外部リード端子を介してプリント基板に接続される出力ポートを有している。回路ブロックH及び回路ブロックFは、数MHz以上で動作するような高速の入出力信号は有していない。
各回路ブロックは、半導体チップ7において、電源・GND(グランド)が互いに分離した状態で構成されているため、半導体チップ7の内部で電源・GNDを介したノイズのまわり込み現象は抑制されている。つまり、回路ブロックH及び回路ブロックFは、高速に動作する回路ブロックGと半導体チップ7で分離されているため、回路ブロックGからのノイズ成分がチップ内でカップリングされてしまうことがないように抑制されている。
しかしながら、回路ブロックHに接続されるリードフレームh1及びh2と、回路ブロックFに接続されるリードフレームf21及びf22に関しては、回路ブロックGの信号の高周波成分がノイズとしてカップリングしてしまうことが明らかとなった。その結果、リードフレームh1及びh2と、リードフレームf21及びf22にカップリングしたノイズは、プリント基板上のコネクタ10及び11へと伝播し、さらには、コネクタ10及び11に接続されるケーブルにも伝播してしまう。ケーブルに伝播したノイズは、機器の不要輻射を増大させるノイズと化してしまう。そこで、不要輻射ノイズを抑制するために、ノイズフィルタ20〜23をプリント基板上に追加する等のノイズ対策が必要となる。
その一方で、回路ブロックGに対して、リードフレームh2の次に近接配置されるリードフレームh3、h4に関しては、リードフレームh2の隣のピンであるにも関わらず、回路ブロックGからカップリングするノイズレベルが著しく低いことが明らかとなった。これは、リードフレーム部で発生するノイズのカップリングは、インナーリードの配置構成に大きく依存していることを示している。
また、インナーリードの長さは、半導体パッケージのコーナーに近いピンほど長く形成されるため、インナーリード同士間での容量性カップリング及び相互インダクタンス干渉の影響は、辺のコーナー部に近いほど大きくなる。その一方で、互いにアウターリードが隣接するピンであっても、辺と辺のコーナー部をまたいで隣接している場合には、吊りリード2cがインナーリード間に構成されるため、インナーリード同士の間隔は比較的大きなものとなる。そのため、コーナー部においては、その容量性カップリング及び相互インダクタンス干渉の影響は小さくなる。例えば、図4においては、吊りリード2cの両側に隣接して配置されるリードフレームh2とh3とがこの状態に相当し、容量性カップリング及び相互インダクタンス干渉の影響が小さくなっている。
以上述べたように、回路ブロックGに接続されるリードフレームのピンアサインと、当該リードフレームに近接配置されるリードフレームの信号アサインを工夫することで、ノイズの容量性カップリング及び相互インダクタンス干渉の影響を低減できる。以上の内容を踏まえて、輻射ノイズを抑制する半導体装置の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
以下では、本発明における第1の実施形態について説明する。本実施形態では、半導体集積回路を構成する回路を、外部から信号を受け取る入力バッファ回路や外部へ信号を送り出す出力バッファ回路からなる入出力回路と、演算処理を行う内部回路とに分けて表記する。本実施形態に係る半導体装置は、内部回路用の電源ラインを少なくとも1本以上備え、内部回路に接続される全ての電源ラインが1つの辺の一端から1番目に、グランドラインが1つの辺の一端から2番目の接続端子に接続されている。(つまり、請求項2に記載されるN=M=1の場合について説明する。)
<半導体装置の構成>
以下では、図5を参照して、本実施形態に係る半導体装置の構成例について説明する。図5は、半導体装置と、半導体装置の外部リード端子が配線接続されるプリント基板上の電気回路とコネクタ等とを簡易的に示したものである。説明の便宜上、半導体装置に接続されるいくつかの電気回路のみを簡易的に示し、その他の回路については省略している。
図5に示すように、半導体装置の中央には、半導体チップ7が設けられる。半導体チップ7は、入出力セルの回路ブロックSと、内部回路Eの2つのブロックで構成される。内部回路Eは膨大な数のCMOSなどのスイッチング素子によって、その大部分が構成されている。なお、回路ブロックSと内部回路Eとの電源ライン・グランドラインはそれぞれ分離されている。
内部回路Eの外部リード端子は、内部回路Eに電力を供給する4つの電源端子pVDD11〜pVDD14、及びグランド端子pVSS11〜pVSS14である。回路ブロックSの外部リード端子は、外部リード端子ps1〜ps56である。以下では、例えばリードフレームVDD01の外部リード端子を、外部リード端子pVDD01と記載する。
内部回路Eにおいては動作クロック20MHzに同期して多数のスイッチング素子がオン・オフしている。そのため、内部回路Eは動作クロックの変化エッジ毎に瞬時に電流を消費する。このとき、内部回路Eの電源ラインのリードフレームに瞬時電流が流れる。このリードフレームは高い周波数領域ではインダクタンスとして作用するため、瞬時電流が流れることにより起電力が発生する。このため、内部回路E用の電源端子pVDD11〜pVDD14及びグランド端子pVSS11〜pVSS14における電圧は高い周波数で変動している。つまり、内部回路の電源電圧にノイズが発生する。以下では、発生したこのノイズを、内部回路の動作クロックノイズと称する。
内部回路の動作クロックノイズは、内部回路E用の電源端子・グランド端子からプリント基板やケーブルや筐体に伝わって不要輻射を発生させるケースがあるため、本実施形態では内部回路の動作クロックノイズの伝播抑制部を設けている。
<動作クロックノイズのノイズ対策>
以下では、図6及び図7を参照して、ノイズ伝播経路の中から主だった3つの経路における内部回路の動作クロックノイズのノイズ対策について説明する。図6は半導体チップ内の電源・グランドラインである第1の経路を示し、図7は、半導体装置が実装されたプリント基板の電源・グランドラインである第2の経路を示す。
<第1の経路>
第1の経路を図6の600を用いて説明する。600は、内部回路の動作クロックノイズの伝播が抑制されていない半導体チップ内の主要な電源・グランドラインを示す。600において、VDD91は内部回路Eに電力を分配する電源ラインである。VSS91は内部回路Eに電力を分配するグランドラインである。VDD91及びVSS91はそれぞれ4箇所から内部回路Eに電力を供給している。VDD92は回路ブロックSに電力を分配する回路ブロックS用(入出力回路用)の電源ラインである。VSS92は回路ブロックS用(入出力回路用)のグランドラインである。VDD92及びVSS92は回路ブロックS内において環状に設けられる。
93は電源ラインのボンディングワイヤが接続されるボンディングパッドの1つである。パッド93はVDD92とVDD91に接続されている。したがって、電源ラインは1系統である。また、グランドラインも1系統であり、VSS91とVSS92とは接続されている。このため、600において矢印で示すようにVDD91からVDD92へ、またVSS91からVSS92へと内部回路の動作クロックノイズは伝播する。したがって、内部回路の動作クロックノイズは第1の経路(半導体チップ内の電源・グランドライン)を介して外部入出力端子(回路ブロックS)に伝わって、プリント基板・ケーブル・筐体に伝播してしまう。
次に、図6の610を参照して、本実施形態における第1の経路のノイズ伝播抑制部について説明する。610は第1の実施形態における半導体チップ内の主要な電源・グランドラインを示す。610において、VDD(E)は内部回路Eに電力を供給する電源ラインである。VSS(E)は内部回路Eに電力を供給するグランドラインである。VDD(E)及びVSS(E)は4箇所から内部回路Eに電力を供給している。VDD(S)は回路ブロックSに電力を供給する電源ラインである。VSS(S)は回路ブロックS用のグランドラインである。VDD(S)及びVSS(S)は回路ブロックS内を環状に設けられる。
このように、本実施形態では、内部回路Eと回路ブロックSの電源・グランドラインはそれぞれ独立している。610において、VDD(S)はVDD(E)やVSS(E)と交差しているように示されているが、これは立体交差しているものである。つまり、VDD(S)はVDD(E)及びVSS(E)と分離されており、内部回路Eの動作クロックノイズは伝播しない。第1の経路のノイズ伝播抑制部は、内部回路Eと回路ブロックSの電源・グランドラインをそれぞれ独立して設けることにより構成している。
<第2の経路>
次に、図7の700を参照して、第2の経路において内部回路の動作クロックノイズの伝播が抑制されていないプリント基板41の電源・グランドラインについて説明する。700において、42はASICであり、43はICであり、44はDC電源入力コネクタである。45は3.3V電源パターンであり、46はグランドパターンである。47はジャンパー線である。ASIC42において、pVDD11は内部回路E用の電源端子であり、pVSS11は内部回路E用のグランド端子であり、psVDD1は回路ブロックS用の電源端子であり、psVSS1は回路ブロックS用のグランド端子である。
内部回路E用の電源端子pVDD11と3.3V電源パターン45は接続されている。また、内部回路E用のグランド端子pVSS11とグランドパターン46は接続されている。このため、700の矢印で示されるように内部回路の動作クロックノイズはプリント基板41の電源・グランドラインを伝播する。また、内部回路の動作クロックノイズはプリント基板41の電源・グランドラインを介して、IC43や回路ブロックS用の電源端子psVDD1及び回路ブロックS用のグランド端子psVSS1へと伝播する。
したがって、回路ブロックS用の電源・グランド端子psVDD1・psVSS1に内部回路の動作クロックノイズが伝播すると、ASIC42の入出力端子へも内部回路の動作クロックノイズが伝播する。例えば、コネクタ17へも内部回路の動作クロックノイズは伝播する。このように、内部回路の動作クロックノイズは第2の経路(プリント基板41の電源・グランドライン)を介してプリント基板41上の回路全体に伝わってケーブルや筐体に伝播してしまう。
次に、図5及び図7の710を参照して、本実施形態における第2の経路のノイズ対策について説明する説明する。図5において、内部回路E用の電源端子pVDD11〜pVDD14及びグランド端子pVSS11〜pVSS14はプリント基板51に接続されている。
プリント基板51上で外部リード端子pVDDとpVSSとの間には、バイパスコンデンサC11〜C14が接続されている(以下、バイパスコンデンサをパスコンと省略して記す。)。このパスコンC11〜C14は、パスコンに蓄積された電荷によって内部回路Eで消費される瞬時電流を供給する。したがって、パスコンC11〜C14によって前述した内部回路の動作クロックノイズを低減することができる。
また、パスコンC11〜C14は、高周波電流が流れる経路(電流ループ)を短くして、プリント基板51の電源・グランドラインや電源装置に生じる高周波ノイズを低減することができる。
この時、高周波ノイズが流れる経路のインダクタンスを小さくできるためにノイズ電流による電圧振幅が小さくなる効果もある。このように、パスコンC11〜C14によって、プリント基板51の電源・グランドラインに伝播する高周波ノイズは低減される。
さらに、710に示すように、パスコンC11〜C14に接続される電源供給ラインの上流(電源側)には、ノイズフィルタ24が挿入されている。パスコンC11〜C14によっても完全に低減できなかった内部回路の動作クロックノイズが電源供給ラインの上流への伝播がノイズフィルタ24によって遮断される。ノイズフィルタとしては、チップフェライトビーズや抵抗などが用いられる。ノイズフィルタ24は内部回路Eの電源ラインで生じるノイズが基板の電源ラインを介して基板上の回路及び半導体装置の回路ブロックSへと伝播することを抑制している。同様に、半導体装置の内部回路E用のグランド端子pVSS11〜pVSS14にはノイズフィルタ25が接続されている。つまり、710に示す本実施形態に係るノイズ伝播抑制部は、パスコンC11(第1ノイズ抑制素子)、及び、ノイズフィルタ24、25(第2ノイズ抑制素子)を含んで構成される。
<第3の経路>
次に、半導体装置のリードフレーム間における第3の経路について説明する。リードフレーム間の容量性カップリング及び相互インダクタンス干渉によって高周波ノイズはリードフレーム間を伝播して外部入出力端子に伝わる。これにより、内部回路の動作クロックノイズがプリント基板・ケーブル・筐体に伝播する。以下では、図5に示す4組の内部回路E用の電源端子・グランド端子の中からpVDD12・pVSS12を例に挙げて説明する。
内部回路Eが消費する高周波電流は主に電源端子、パスコンC12、グランド端子の経路を流れる。リードフレームVDD12に電流が流れて発生する磁界の向きとリードフレームVSS12に電流が流れて発生する磁界の向きは反対方向になる。VDD12とVSS12のリードフレーム間の相互インダクタンスの影響が大きい場合、高周波電流(つまりノイズ電流)のノーマルモード成分(同相成分)の影響を互いに減衰させる。したがって、近傍の外部リード端子へのノイズ伝播量を軽減することができる。
続いて、内部回路E用の電源端子pVDD12の近傍の外部リード端子の配置を説明する。図5に示すように、外部リード端子pVDD12から時計回り方向の隣には外部リード端子ps14、さらにその隣には外部リード端子ps13が配置されている。外部リード端子ps13及びps14はコネクタ17に接続されている。そして、コネクタ17は不図示のケーブルに接続される。
リードフレームVDD12とリードフレームs14の間には吊りリード2aが存在するため、リードフレームVDD12とリードフレームs14との距離は比較的離れている。したがって、リードフレームVDD12とリードフレームs14との間の寄生容量及び相互インダクタンスは極めて小さい。その結果、内部回路E用の電源端子pVDD12から外部リード端子ps14へ内部回路の動作クロックノイズは殆ど伝播しない。
また、外部リード端子ps14に隣接する外部リード端子ps13にも内部回路の動作クロックノイズは殆ど伝播しない。このようにコーナー部における高周波ノイズの伝播は抑制されているので、外部リード端子ps13及びps14からコネクタ17までのパターンにノイズフィルタは付加されていない。なお、コネクタ17に接続されるケーブルにもコアなどのノイズフィルタは設けられていない。
続いて、内部回路E用のグランド端子pVSS12の近傍の外部リード端子の配置を説明する。図5に示すように、外部リード端子pVSS12から反時計回り方向の隣には外部リード端子ps15、さらにその隣には外部リード端子ps16が配置されている。外部リード端子ps15及びps16はコネクタ18に接続されている。そして、コネクタ18は不図示のケーブルに接続される。
リードフレームVDD12とリードフレームs15との間には、内部回路EのグランドラインのリードフレームVSS12が配置されている。内部回路E用のグランド端子pVSS12がプリント基板上の低インピーダンスのグランドパターンに接続されている場合は、内部回路EのグランドラインのリードフレームVSS12におけるノイズは低減する。なお、内部回路E用のグランド端子pVSS12がプリント基板上の高インピーダンスのグランドパターンに接続されている場合は、内部回路E用の電源端子VDDのノイズは外部リード端子ps15へ伝播する。これは、同一の辺の互いに隣接したリードフレーム間の容量性カップリング及び相互インダクタンスの干渉に起因する。
本実施形態においては、内部回路E用のグランド端子pVSS12はプリント基板上の低インピーダンスのグランドパターンに接続されているため、内部回路E用の電源端子pVDD12から外部リード端子s15へ内部回路の動作クロックノイズは殆ど伝播しない。したがって、外部リード端子ps15に隣接する外部リード端子ps16へも内部回路の動作クロックノイズは殆ど伝播しない。このようにコーナー部におけるノイズの伝播は抑制されているので、外部リード端子ps15及びps16からコネクタ18までのパターンにノイズフィルタは付加されていない。なお、コネクタ18に接続されるケーブルにもコアなどのノイズフィルタは設けられていない。
本実施形態では、上述した内部回路E用の電源端子pVDD12と同様に、内部回路E用の電源端子pVDD11・13・14も、半導体パッケージの1つの辺の一端に配置され、その隣に内部回路E用のグランド端子が配置されている。したがって、内部回路Eに接続される全ての電源端子・グランド端子に生じるノイズが近傍の外部リード端子へと伝播することを抑制できる。
<回路ブロックS用の電源端子・グランド端子のピンアサイン>
次に、本実施形態における回路ブロックSに電源を供給する電源端子・グランド端子のピンアサインについて説明する。回路ブロックSには6組の電源端子・グランド端子が接続されている。具体的には、図5に示す外部リード端子ps7・ps8・ps21・ps22・ps31・ps32・ps41・ps42・ps43・ps44・ps53・ps54が回路ブロックS用の電源端子・グランド端子である。
従来であれば、この回路ブロックS用の電源端子・グランド端子を内部回路E用の電源端子・グランド端子の近傍に配置すると、内部回路Eの動作クロックノイズが回路ブロックSの電源・グランドラインに伝播していた。したがって、従来では、回路ブロックSに接続された各外部リード端子(信号の入出力端子)へとノイズが伝播してしまう不具合を生じていた。しかし、本実施形態においては、内部回路Eに接続された全ての電源端子・グランド端子から近傍の外部リード端子へ内部回路Eの動作クロックノイズは殆ど伝播しない。したがって、図5に示すように内部回路E用の電源端子pVDD14及びグランド端子pVSS14の近傍の外部リード端子ps41・ps42・ps43・ps44に回路ブロックS用の電源端子・グランド端子を配置することが可能となる。
<ノイズ抑制効果>
次に、図5で説明した第3の経路のノイズ伝播抑制部によるノイズ抑制効果について、ノイズ測定データを用いて補足説明する。なお、ノイズ測定は図5で説明したASICではなく、以下で説明するASIC150について行ったものである。図8を参照して、ASIC150について説明する。ASIC150は、図5で説明した第3の経路のリードフレームを介したノイズ伝播を抑制するピン配置801と、従来のようにリードフレームを介してノイズ伝播するピン配置802との両方を有したASICである。ASIC150の構成を説明した後、各外部リード端子のノイズ測定結果を用いてノイズ抑制効果を具体的に示す。
ASIC150は128ピンQFPタイプの半導体パッケージで封止されている。ASIC150の回路規模は15万ゲート、動作クロックは20MHzである。ASIC150は、入力バッファ回路・出力バッファ回路からなる入出力回路、それら以外の内部回路から構成されている。ASIC150の電源及びグランドは、(内部回路E用・入力バッファ用)電源・グランドと出力バッファ用電源・グランドの2系統によって形成されている。電源電圧は2系統ともに3.3Vである。内部回路E用電源は4組の電源端子・グランド端子によって電力を供給されている。前述したように内部回路の電源ライン・グランドラインの外部リード端子には動作クロックノイズが発生する。
ピン配置801は本実施形態と同様なピン配置となっている。33pinは内部回路E用の電源端子である。33pinは半導体パッケージの第2辺の端にピンアサインされている。34pinは内部回路E用のグランド端子である。34pin(内部回路E用のグランド端子)と内部回路E用の電源端子とは同じ辺(第2辺)上で隣接している。31pin・32pin・35pin・36pinは出力端子である。これらの端子は内部回路の動作クロックノイズの伝播が抑制されるようにピンアサインされている。
ピン配置802は従来のピン配置となっている。109pinは内部回路E用の電源端子である。109pinは半導体パッケージの第4辺の中央近くにピンアサインされている。108pinは内部回路E用のグランド端子である。108pin(内部回路E用のグランド端子)と内部回路E用の電源端子とは、同じ辺(第4辺)上で隣接している。110pinと112pin〜114pinは出力端子である。111pinは入力端子である。110pin〜114pinにはノイズ伝播を抑制する手段は設けられていない。107pin・106pinは出力端子である。これらの端子は動作クロックノイズの伝播が抑制されるようにピンアサインされている。
続いて、外部リード端子のノイズ電圧測定結果を用いて、ノイズ伝播の様子を示したノイズ分布について説明する。801に記載されている外部リード端子31pin〜33pinと35pin・36pinの各ノイズスペクトラムを図9に示す。ノイズスペクトラムの測定は次のように行った。プリント基板に実装されたASIC150の各外部リード端子に接続した基板パターン部分の電圧を接触式電圧プローブによって取り込み、スペクトラムアナライザで測定した。なお、内部回路E用のグランド端子34pinは基板のパターン形状の都合により、ノイズを測定できなかったため記載していない。
図9(c)は内部回路E用の電源端子33pinのノイズスペクトラムである。動作クロック周波数20MHzの偶数次の高調波ノイズのレベルが大きい。その値は50〜60dBμV程度である。図9(b)は32pin、図9(a)は31pinのノイズスペクトラムである。図9(e)は35pin、図9(f)は36pinのノイズスペクトラムである。
さらに、図10を参照して、各外部リード端子のノイズ電圧の大きさを比較する。図10は図9のノイズスペクトラムから20MHzの偶数次の高調波ノイズを抽出して、縦軸をノイズ電圧、横軸を外部リード端子の端子番号で表したノイズ分布グラフである。
まず、33pinから32pinへのノイズ伝播について考察する。内部回路E用の電源端子33pinのノイズレベルは50〜60dBμV程度である。出力端子32pinのノイズレベルは20〜30dBμV程度である。33pinから32pinの間でノイズは30dB程度、大きく減衰している。また、32pinのノイズは31pinのノイズとほぼ同じレベルであることから、32pinは33pinのノイズの影響を受けていないと考えられる。つまり、33pinから32pinへのノイズ伝播は殆ど抑制されている。
次に、33pinから35pinへのノイズ伝播について考察する。内部回路E用の電源端子33pinのノイズレベルは50〜60dBμV程度である。出力端子35pinのノイズレベルは25〜35dBμV程度である。33pinから35pinの間でノイズは25dB程度、大きく減衰している。ここで、出力端子36pinのノイズは20〜30dBμV程度である。35pinと36pinのノイズ差は5dB程度ある。したがって、33pinから35pinへのノイズの伝播は大きく抑制されていることがわかる。
次に、ノイズ伝播が抑制されたノイズ分布図10と比較するために、内部回路の動作クロックノイズが伝播してしまうピン配置となる109pin周辺のノイズ分布について説明する。802に記載されている外部リード端子109pin〜114pinと106pin・107pinの各ノイズスペクトラムを図11に示す。なお、内部回路E用のグランド端子108pinは基板のパターン形状の都合により、ノイズを測定できなかったため、記載していない。
図11(f)は内部回路E用の電源端子109pinのノイズスペクトラムである。動作クロック周波数20MHzの偶数次の高調波ノイズのレベルが大きい。その値は45〜60dBμV程度である。図11(a)〜(e)は114pin〜110pinのノイズスペクトラムである。図11(h)は107pin、図11(i)は106pinのノイズスペクトラムである。図11のノイズスペクトラムから20MHzの偶数次の高調波ノイズを抽出して、縦軸をノイズ電圧、横軸を外部リード端子の端子番号で表したノイズ分布グラフを図12に示す。
109pinから110pinへのノイズ伝播について考察する。内部回路E用の電源端子109pinのノイズレベルは45〜60dBμV程度である。出力端子110pinのノイズレベルは45〜55dBμV程度である。109pinから110pinの間でノイズは5dB程度しか減衰していないことがわかる。
図12において、109pinから114pinへのノイズ伝播に着目する。入力端子の111ピンを除いて、109pinから114pinにかけてノイズレベルは徐々に(1ピンにつき5dB程度)減衰している。このノイズ伝播が、ASIC150における内部回路の動作クロックノイズがリードフレーム部で伝播していく様子を測定した結果である。したがって、内部回路の動作クロックノイズは少なくとも近接する4ピン目程度まで高周波カップリングしている。
次に、109pinから107pinへのノイズ伝播について考察する。内部回路E用の電源端子109pinのノイズレベルは45〜60dBμV程度である。出力端子107pinのノイズレベルは25〜35dBμV程度である。109pinから107pinの間でノイズは20dB程度、大きく減衰している。一方、上述したようにリードフレームを介した高周波カップリングによるノイズの伝播は1ピン離れると5dB程度ノイズが減衰するので、2ピンでは10dB程度ノイズが減衰する。109pin〜107pin間におけるノイズの減衰(25dB程度)はリードフレームを介した高周波カップリングによるノイズの伝播による減衰(2ピンで10dB程度)よりも減衰量が大きい。また、出力端子106pinのノイズは20〜30dBμV程度である。107pinと106pinのノイズ差は5dB程度ある。したがって、109pinから107pinへのノイズの減衰量と比較すると小さい。このことから109pin〜107pin間は、プリント基板のグランドパターンに接続された108pinが介在するため、減衰量が大きくなったと考えられる。
次に、図12で示したノイズ分布と、図10で示したノイズ分布の差異について説明する。内部回路E用の電源端子から隣接する出力端子へのノイズ伝播が従来のピン配置の図12では5dB程度しか減衰しないことに対して、ノイズ伝播抑制をしたピン配置の図10では30dB程度大きく減衰している。したがって、同一の辺にて互いに隣接するリードフレーム間のノイズ伝播に対して、コーナーを介して配置したリードフレーム間のノイズ伝播の方が伝わるノイズは大きく減衰する。
次に、内部回路E用の電源端子、内部回路E用のグランド端子、出力端子の順に並んだピン配列における出力端子へのノイズ伝播について比較する。図12の109pinから107pinへのノイズの伝播と図10の33pinから35pinへのノイズの伝播は同程度である。これは、図12のピン配列と図10のピン配列が同じになっていることと一致している。したがって、内部回路E用の電源端子、内部回路E用のグランド端子が半導体パッケージの中央近くに配置されていても、端部に配置されていても、内部回路E用のグランド端子によって隣接する外部リード端子へのノイズ伝播は抑制される。
以上説明したように、本実施形態の特徴は一般的に用いられるリードフレームを用いた半導体装置において、内部回路E用の全ての電源端子を半導体パッケージのコーナーにピンアサインする。さらに、その内部回路E用の電源端子の隣に内部回路E用のグランド端子を配置する。その結果、第3の経路におけるノイズ伝播を抑制することが可能となる。ただし、第3の経路に対するノイズ伝播の抑制だけでは、半導体装置の内部回路の動作クロックノイズはプリント基板・ケーブル・筐体へと伝播して不要輻射が発生してしまう。したがって、第1の経路に対するノイズ伝播の抑制、及び第2の経路に対するノイズ伝播の抑制を併用することによって、半導体装置の内部回路の動作クロックノイズをさらに抑制できる。
本実施形態によれば、半導体チップ、リードフレーム、プリント基板の各部分において、内部回路の電源ラインから入出力回路等の内部回路以外の回路への動作クロックノイズの伝播が抑制される。したがって、内部回路以外の回路のピンアサインは制限されることなく任意に決定することができ、ノイズフィルタの使用量を最小限にすることができる。その結果、半導体装置の内部回路の電源ラインから発生する高周波ノイズが半導体装置を搭載するプリント基板上のパターンを介して、プリント基板全体へと伝播し、接続されるケーブル等から不要輻射することを安価に抑制することが可能となる。
なお、本実施形態において、半導体装置の内部回路E用の電源端子・グランド端子は図5に示されるように、各4本で、QFP半導体パッケージの4つのコーナーに分散させて配置した例を用いて説明を行った。
内部回路E用の電源端子・グランド端子の本数は多いほど、それらのリードフレームの合成インピーダンスは低くなるため、電源端子・グランド端子に発生するノイズを低減することができる。QFP半導体パッケージの場合、最大8本までピンアサイン可能であり、4つの辺の両端にそれぞれ内部回路E用の電源端子をピンアサイン可能である。ただし、内部回路E用の電源端子・グランド端子の本数を増やすと、入出力端子に割り当てられる本数が減るというトレードオフの関係にある。また、内部回路を構成している各素子の半導体チップ上の配置によって、これらの各素子に供給される電圧の偏りが生じることを減らすために、内部回路の4本の電源端子をそれぞれ4つあるコーナーに分散させて配置することが望ましい。したがって、上述したインピーダンス低減と分散配置の費用対効果を考慮すると、半導体装置の内部回路E用の電源端子・グランド端子は本実施形態のように各4本で、QFP半導体パッケージの4つのコーナーに分散させて配置することが望ましい。
<第2の実施形態>
以下では、図13を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る半導体装置は、内部回路E用の電源端子を少なくとも1本以上備え、内部回路に接続される全ての電源端子がQFPタイプの半導体パッケージの辺の一端から2番目以上4番目以下(Nが2以上4以下)にアサインされる。また、本実施形態では、Mが2以上4以下の場合も想定している。本実施形態はQFPタイプの半導体パッケージのコーナーに半導体装置の内部回路E用の電源端子をピンアサインできないような場合に有効に適用される。図13は、半導体装置と、半導体装置の外部リード端子が配線接続されるプリント基板上の電気回路とコネクタ等とを簡易的に示したものである。説明の便宜上、半導体装置に接続されるいくつかの電気回路のみを簡易的に示し、その他の回路については省略している。半導体装置の中央に半導体チップ7が配置されている。
半導体チップ7は、入出力セルの回路ブロックTと、内部回路Eの2つのブロックで構成されている。内部回路Eでは膨大な数のCMOSなどのスイッチング素子よって大部分が構成されている。回路ブロックTと内部回路Eの電源ライン・グランドラインはそれぞれ分離されている。回路ブロックTの外部リード端子は、外部リード端子pt1〜pt56である。そのうち、外部リード端子pt8・pt22・pt33・pt42・pt46・pt56は回路ブロックTに電力を供給する電源端子ptVDD1〜ptVDD6である。外部リード端子pt7・pt21・pt32・pt41・pt45・pt55は回路ブロックTのグランド端子ptVSS1〜ptVSS6である。
内部回路Eの外部リード端子は、内部回路Eに電力を供給する電源端子pVDD21〜pVDD24、及びグランド端子pVSS21〜pVSS24である。内部回路E用の電源端子pVDD21〜pVDD24は半導体パッケージの辺の一端から2番目にピンアサインされている。プリント基板におけるパターン配線上の制約によって、内部回路E用の電源端子pVDD21〜pVDD24は第1の実施形態の半導体装置のように半導体パッケージの辺の一端にピンアサインされていない。特に、プリント基板が片面プリント基板の場合や、プリント基板のパターンが複雑な場合や、高密度に実装されたプリント基板の場合に、プリント基板のパターンは制約を受けやすい。また、第1の実施形態と同様に、内部回路E用の電源端子pVDD21〜pVDD24、及びグランド端子pVSS21〜pVSS24にはノイズ電圧が発生している。
上述した第2の実施形態における内部回路の動作クロックにおけるノイズ伝播抑制部について説明する。本実施形態においても、第1の実施形態の説明で内部回路の動作クロックノイズが伝播する経路を示す際に用いた第1の経路・第2の経路・第3の経路を引用する。第1の経路(半導体チップ内の電源・グランドライン)におけるノイズ伝播抑制部は、前述したように内部回路Eと回路ブロックSの電源・グランドラインをそれぞれ独立して設ける構成により抑制している。第2の経路(プリント基板の電源・グランドライン)におけるノイズ伝播抑制部は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。以下では、第3の経路(半導体装置のリードフレーム間)における本実施形態のノイズ伝播抑制部について説明する。
内部回路Eが消費する高周波電流は主に電源端子〜パスコン〜グランド端子の経路を流れる。内部回路Eの電源ラインのリードフレームに電流が流れて発生する磁界の向きと内部回路Eのグランドラインのリードフレームに電流が流れて発生する磁界の向きは反対方向になる。内部回路の電源ラインとグランドラインのリードフレーム間の相互インダクタンスの影響が大きい場合、高周波電流(つまりノイズ電流)のノーマルモード成分(同相成分)の影響を互いに減衰させることができる。
内部回路の電源ラインのリードフレームVDD21と内部回路のグランドラインのリードフレームVSS21、リードフレームVDD22とリードVSS22、リードフレームVDD23とリードフレームVSS23はそれぞれ隣接している。そのためリードフレーム間の相互インダクタンスの影響が大きい。一方、内部回路E用の電源端子pVDD24と内部回路E用のグランド端子pVSS24の間には外部リード端子pt44が存在しているが、リードフレームVDD24とリードフレームVSS24間の相互インダクタンスによって互いに影響を及ぼし合っている。
したがって、内部回路の電源ラインのリードフレームを流れるノイズ電流とグランドラインのリードフレームを流れるノイズ電流のノーマルモード成分が、リードフレームVDD21・VSS21・VDD22・VSS22・VDD23・VSS23においては非常に有効に打ち消し合っている。また、リードフレームVDD24・VSS24間においても有効に打ち消し合っている。そのため、内部回路E用の電源・グランド端子の近傍にある外部リード端子に伝わるノイズ量は軽減される。
リードフレームVDD21〜VDD24に発生する内部回路の動作クロックノイズはリードフレームの容量性カップリング及び相互インダクタンス干渉のために、それぞれリードフレームt1・t15・t29・t43・t44に伝播する。まず、内部回路の動作クロックノイズが伝播したリードフレームt1について説明する。リードフレームt1の外部リード端子は予備用に設けられた出力端子であり、オープン接続になっている。つまり、この外部リード端子はプリント基板に接続されていないため、プリント基板に高周波ノイズは伝播しない。したがって、内部回路の動作クロックノイズが伝播した外部リード端子からのプリント基板へのノイズの伝播が抑制される。
続いて、リードフレームt1からリードフレームt56へのノイズ伝播について述べる。リードフレームt1とリードフレームt56の間には吊りリード2dがあるため、リードフレームt1とリードフレームt56との距離は比較的離れている。リードフレームt1とリードフレームt56との間における容量性カップリング及び相互インダクタンス干渉は極めて小さいので、リードフレームt1からリードフレームt56へのノイズ伝播は殆ど抑制される。したがって、リードフレームt55へのノイズ伝播も殆ど抑制される。
従来であれば、回路ブロックT用の電源端子・グランド端子を内部回路E用の電源端子・グランド端子の近傍に配置すると、内部回路の動作クロックノイズが回路ブロックTの電源・グランドラインに伝播して回路ブロックTの外部リード端子へと伝播する。しかし、本実施形態においては、内部回路E用の電源端子pVDD21に生じるノイズは異なる辺の外部リード端子pt56・pt55に殆ど伝播しない。そのため、外部リード端子pt56に回路ブロックTの電源ラインtVDD6、外部リード端子pt55に回路ブロックTのグランドラインtVSS6をピンアサインしても、外部リード端子pt1〜pt56に接続されたプリント基板・ケーブル・筐体に対して輻射ノイズ対策を施さなくてよい。
さらに、リードフレームVDD21からリードフレームt2へのノイズ伝播について説明する。リードフレームVDD21とリードフレームt2の間には、第1の実施形態と同様に、内部回路のグランドに接続されるリードフレームVSS21が配置されている。リードフレームVSS21がプリント基板上の低インピーダンスのグランドパターンに接続されているため、内部回路のグランドのリードフレームVSS21のノイズは低減する。したがって、リードフレームVDD21からのリードフレームt2へのノイズ伝播が抑制される。
次に、内部回路の動作クロックノイズが伝播したリードフレームt15について説明する。リードフレームt15には10kΩ程度のプルダウン抵抗R3が接続されている。リードフレームVDD22からリードフレームt15に伝播した内部回路の動作クロックノイズはプルダウン抵抗R3によって大きく減衰される。つまり、リードフレームt15からプリント基板のグランドパターンへのノイズの伝播が抑制される。
また、リードフレームt15とリードフレームt14の間に吊りリード2aが存在するため、リードフレームt15からリードフレームt14へのノイズ伝播は、前述したリードフレームt1からリードフレームt56へのノイズ伝播と同様に抑制される。また、リードフレームVDD22とリードフレームt16の間に内部回路E用のグランドラインのリードフレームVSS22が配置されている。したがって、リードフレームVDD22からリードフレームt16へのノイズ伝播は、前述したリードフレームVDD21からリードフレームt2へのノイズ伝播と同様に抑制される。
次に、内部回路の動作クロックノイズが伝播したリードフレームt29について説明する。リードフレームt29の外部リード端子は100KHz程度以下の低速な信号の出力ポートである。望ましくは、数ms以上での動作スピードでもスペックを満たすような単なる状態遷移用途の論理信号等がアサインされる。このような動作スピードを要求されない低速な信号であれば、ダンピング抵抗R4の値を1kΩ程度とすることにより、リードフレームt29にカップリングされたノイズ成分を容易に除去することが可能となる。ダンピング抵抗R4の値を大きくすると、応答スピードが低下して波形がなまるものの、低速な信号であるため、問題とならない。このようにして、外部リード端子に伝播した内部回路の動作クロックノイズがさらにプリント基板へと伝播して行くことが抑制される。
また、リードフレームt29とリードフレームt28との間に吊りリード2bが存在するため、リードフレームt29からリードフレームt28へのノイズ伝播は、前述したリードフレームt1からリードフレームt56へのノイズ伝播と同様に抑制される。また、リードフレームVDD23とリードフレームt30の間に内部回路E用のグランドラインのリードフレームVSS23が配置されている。したがって、リードフレームVDD23からリードフレームt30へのノイズ伝播は、前述したリードフレームVDD21からリードフレームt2へのノイズ伝播と同様に抑制される。
次に、内部回路の動作クロックノイズが伝播したリードフレームt43・t44について説明する。リードフレームt43・t44は回路31に接続されている。回路31は、数kΩ以上の入力インピーダンスとなる回路を想定している。したがって、リードフレームt43・t44にカップリングされた高周波ノイズは回路31で減衰される。このようにして、外部リード端子に伝播した内部回路の動作クロックノイズがさらにプリント基板へと伝播して行くことが抑制される。
なお、t44のように、内部回路E用の電源端子とグランド端子との間に配置された出力端子は、t1のようにオープン端子であるか、t15のようにプルダウン(又はプルアップ)されているか、又は、t29のようにダンピング抵抗が挿入される。これにより、プリント基板におけるノイズの伝播を抑制することが可能となる。また、リードフレームt43とリードフレームt42の間に吊りリード2cが存在するため、リードフレームt43からリードフレームt42へのノイズ伝播は、前述したリードフレームt1からリードフレームt56へのノイズ伝播と同様に抑制される。さらに、リードフレームt44からリードフレームt45へのノイズ伝播について説明する。リードフレームt44とリードフレームt45の間には、内部回路のグランドのリードフレームVSS24が配置されている。リードフレームVSS24がプリント基板上の低インピーダンスのグランドラインに接続されているため、内部回路のグランドのリードフレームVSS24のノイズは低減する。したがって、リードフレームt44からリードフレームt45へのノイズ伝播が抑制される。
なお、実験により、プルダウン抵抗R3、ダンピング抵抗R4、回路31の入力インピーダンスは、470Ω以上とすれば、内部回路の動作クロックノイズ等の高周波ノイズの低減効果があることがわかった。また、ダンピング抵抗によって高周波ノイズを低減する場合は、100kHz以下の信号であれば信号波形のなまりを許容できることも実験によりわかった。
本実施形態では、内部回路E用の電源端子に発生する動作クロックノイズが近傍X本(Xは自然数)のリードフレームまで伝播している半導体装置において、内部回路E用の電源端子が半導体パッケージの辺の一端からN番目(Nは、1<=N<=Xの自然数)に、内部回路E用のグランド端子が辺の一端からN+M番目(Mは、1<=M<=Xの自然数)に配置していることを特徴としている。本発明の半導体装置における、第2の実施形態の特徴は半導体パッケージのコーナーと内部回路E用の電源端子間に信号端子がピンアサインされている、又は、内部回路E用の電源端子と内部回路E用のグランド端子の間に信号端子がピンアサインされている。また、NとMを使用すると、次のように表記される。N=M=1を除くピンアサインとなっている。つまり、2<=N<=Xかつ1<=M<=X、又は1<=N<=Xかつ2<=M<=X、又は2<=N<=Xかつ2<=M<=Xでピンアサインとなっている。
Xの値に関しては、第1の実施形態で示したASIC150の109pin〜114pinのノイズ測定結果によれば、X=4となる。また、Xの値は、半導体装置のリードフレームに流れる電流やリードフレームの長さやリードフレームの間隔、半導体装置の駆動クロックの周波数、半導体装置の駆動クロックの電圧等の要因により多少、変わる。
このように、内部回路E用の電源端子の近傍の外部リード端子であっても、コーナーで隔てられた外部リード端子、及び内部回路E用のグランド端子で隔てられた外部リード端子については内部回路の動作クロックノイズのカップリングが抑制される。
また、本実施形態では、内部回路の動作クロックノイズがカップリングしてしまう内部回路E用の電源端子の近傍の外部リード端子を、外部リード端子に470Ω以上のインピーダンスの高い素子や入力インピーダンスの高い回路(何も接続しないオープン端子を含む。)に接続する。これによって、電源ライン以外へ伝播した内部回路の動作クロックノイズをプリント基板上で抵抗等の安価な構成によって抑制可能となる。したがって、本実施形態においては第1の実施形態と比較して、半導体装置のピンアサインの選択肢が増加する。
本実施形態では、リードフレームを用いた半導体装置を実装したプリント基板において、半導体チップ、リードフレーム、基板の各部分で内部回路の電源ラインから入出力回路等の内部回路以外の回路へ内部回路の動作クロックノイズが伝播することを安価に抑制できる。その結果、半導体装置の内部回路の電源ラインから発生する高周波ノイズが半導体装置を搭載するプリント基板上のパターンを介して、プリント基板全体へと伝播し、接続されたケーブル等による不要輻射を抑制することが可能となる。半導体装置に接続される信号線に付加されていた輻射ノイズ対策用のフィルタ部品を削減できる。
なお、半導体パッケージの辺の一端から2番目にピンアサインした場合の様々な事例を示すために、本実施形態においては、内部回路Eの電源端子の4本を半導体パッケージの辺の一端から2番目にピンアサインしている。しかし、内部回路Eに接続される少なくとも1本以上の電源端子が半導体パッケージの辺の一端にピンアサイン不可能で、残りの電源端子が半導体パッケージの辺の一端にピンアサインされる場合も、本実施形態は上記動作クロックノイズの伝播を安価に抑制できる。

Claims (10)

  1. 半導体装置であって、
    外部と信号をやり取りする入出力回路と、演算処理を行う内部回路とを備え、矩形形状を有する半導体チップと、
    前記半導体チップの各辺にそれぞれ設けられた複数の接続端子と、
    前記複数の接続端子のうち、1つの辺の一端からN番目(Nは、1<=N<=4の自然数)の接続端子に接続される内部回路用の電源ラインと、
    前記複数の接続端子のうち、前記1つの辺の一端からN+M番目(Mは、1<=M<=4の自然数)の接続端子に接続される内部回路用のグランドラインと
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記Nが1であり、かつ、前記Mが1であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記Nが2以上4以下である場合に、前記1つの辺の一端から1番目の接続端子から、前記1つの辺の一端からN−1番目までの接続端子は、
    何も接続されない端子か、
    470Ω以上の入力インピーダンスとなる回路もしくは素子が接続される端子か、又は、
    100kHz以下の周波数の信号が出力される端子である
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記Mが2以上4以下である場合に、前記1つの辺の一端からN+1番目の接続端子から、前記1つの辺の一端からN+M−1番目までの接続端子は、
    何も接続されない端子か、
    470Ω以上の入力インピーダンスとなる回路もしくは素子が接続される端子か、又は、
    100kHz以下の周波数の信号が出力される端子である
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体チップにおける1つの辺と隣接する他の辺との間の各コーナーから接続され、該半導体チップを支持する複数の吊りリードをさらに備え、
    前記吊りリードと隣接する接続端子に接続された2つのリードとの間隔は、同一の辺で互いに隣接する2つの接続端子に接続される2つのリードの間隔よりも長いことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記内部回路用の電源ライン及び前記内部回路用のグランドラインは、少なくとも2つ以上の辺にそれぞれ1つずつ設けられることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記内部回路用の電源ラインと独立して設けられる、入出力回路用の電源ラインと
    前記内部回路用のグランドラインと独立して設けられる、入出力回路用のグランドラインと
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の半導体装置。
  8. 請求項7項に記載の半導体装置と、
    内部回路用の電源ライン及び入出力回路用の電源ラインに接続される電源パターンと、
    内部回路用のグランドライン及び入出力回路用のグランドラインに接続されるグランドパターンと
    を備えることを特徴とするプリント基板。
  9. 前記プリント基板上において、前記内部回路用の電源ラインと前記内部回路用のグランドラインとの間と、前記入出力回路用の電源ラインと前記入出力回路用のグランドラインとの間と、に設けられ、高周波ノイズを抑制するための第1ノイズ抑制素子と、
    前記プリント基板上において、前記内部回路用の電源ラインと、前記内部回路用のグランドラインとに設けられ、前記第1ノイズ抑制素子によって抑制できないノイズを抑制する第2ノイズ抑制素子と
    をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載のプリント基板。
  10. 前記第1ノイズ抑制素子は、バイパスコンデンサであり、
    前記第2ノイズ抑制素子は、ビーズ、又は抵抗であることを特徴とする請求項9に記載のプリント基板。
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