JP2012107635A - 内燃機関のピストン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 内燃機関のピストン1Dであって、ヘッド2の周縁部から下方に延伸するスカート7Aが、ヘッド2の周縁部下方のうち、第1および第2のサイドウォール5A、6Aの端部に相当する部分に部分的に設けられ、サイドウォールが一対のサイドウォールであり、一対のサイドウォールのうち、スカートの下部を含む当該下部近傍の部分同士をピンボスの側方同じ側において連結する連結部8Aをさらに備えた構成となっている。
【選択図】 図8
Description
内燃機関のピストンにつき、本発明と関連性があると考えられる技術としてこのスカートに関連する技術が、例えば特許文献1から4までで提案されている。
またスカート中央部の剛性を高めるためには、例えばスカート幅を小さくすることも考えられるが、この場合にはスカートの摺動面積縮小に伴い面圧が増加し、この結果、摺動部(具体的にはスカートやボアやピストンに組み付けられるピストンリング等)の摩耗増大や、焼付きの発生や、騒音の増大等が発生し易くなる虞がある。
ピストン1Aはヘッド2と、ヘッド2の下部に設けられた一対の第1および第2のピンボス3、4と、第1のピンボスの両側に設けられた第1のサイドウォール5Aと、第2のピンボスの両側に設けられた第2のサイドウォール6Aと、スカート7Aとを有して構成されている。
ヘッド2は円盤状に形成されている部分であり、その外周にはピストンリングおよびオイルリング(図示省略)を装着するためのリング溝21が形成されている。なお、リング溝21の本数は図示の2本に限定されるものではなく、例えば一般に採用されることが多い3本であってもよい。
第1のピンボス3の両側に設けられた第1のサイドウォール5Aは、第1のピンボス3の側部とヘッド2の下部にそれぞれ繋がっている。
第2のピンボス4の両側に設けられた第2のサイドウォール6Aは、第2のピンボス4の側部とヘッド2の下部にそれぞれ繋がっている。
またこのようなスカート7Aを備えたピストン1Aには、前述した従来の一般的なピストンのスカート中央部に相当する部分が存在しないため、ピストン1Aの軽量化が図られるとともに、スカートの摺動面積低減による大幅なフリクション低減も実現することができる。またピストン1Aでは、貫通穴Hによる肉抜きによっても軽量化が図られる。
さらにピストン1Aでは、スカート中央部に相当する部分が存在しないため、ピストンリングで掻き落したオイルがそのまま下方へ戻されることとなり、これによりオイルの消費量も低減される。
そのほかピストン1Aでは、ピストンの軽量化に伴い特に冷間始動時の機関始動性が向上し、また補機容量の低減により有害排気ガスの低減やコストの低減も可能になる。
本実施例に係るピストン1Bは、スカート7Aの代わりにスカート7Bを備えている点と、これに伴いサイドウォール5A、6Aの代わりに、端部に相当する部分にスカート7Bが設けられたサイドウォール5B、6Bを備えている点以外、ピストン1Aと実質的に同一のものとなっている。
スカート7Bは、スカート7Aを上部と下部とに分離した構成となっている。具体的には、スカート7Bは分割部Bによって上部と下部とに分離されている。分割部Bはスカート7Bの上下方向中央の部分からスラスト・反スラスト方向に沿って第1および第2のサイドウォール5Bおよび6Bを切り欠くように形成されており、さらには貫通穴Hに連通している。
このためピストン1Bでは、更なる騒音の低減はもとより、更なるオイル消費量の低減やブローバイガスの低減を図ることができるほか、コンプハイト縮小による軽量化などを図ることも可能になる。
またピストン1Bでは、スカート7Bが受ける応力につき、ヘッド2からの応力と第1および第2のサイドウォール5B、6Bから受ける応力とを分離できるので、スカート7Bの上部下部各々について適正なプロフィルを設定することが可能になり、これにより更なる面圧分布の適正化を図ることができることから、極小のスカート摺動面積によるフリクションの低減が可能になる。
本実施例に係るピストン1Cは、貫通穴Hを備えていない点と、これに伴いサイドウォール5A、6Aの代わりに貫通穴Hが設けられていないサイドウォール5C、6Cを備えている点以外、ピストン1Aと実質的に同一のものとなっている。
またピストン1Cは貫通穴Hを備えていないことから、第1および第2のサイドウォール5C、6Cの剛性が向上し、これにより燃焼荷重に対する応力振幅が減少するので、ヘッド2の肉厚の薄肉化などによる軽量化も可能になる。
さらにピストン1Cでは貫通穴Hを形成する必要がないことから、型費や加工費などを低減することができ、これによりコストを低減することもできる。
そしてこの場合には、設定プロフィルに応じたボア、スカート7A間のクリアランスが変化し、偏摩耗や局部当たりによる応力集中で第1および第2サイドウォール5A、6Aに亀裂等が発生し易くなる虞がある。
このピストン1Dよれば、図11に示すようにスカート7Aが変形し、倒されてしまうことを連結部8Aの連結によって抑制できる。
またピストン1Dでは、連結部8Aがスカートとしての機能も有することから、ピストン1Dの首振り(揺動)を抑制することもでき、さらに連結部8Aをスカート7Aの下部に設けたことで、その抑制効果を高めることができる。
またピストン1Dでは、連結部8Aとヘッド2の周縁部との間にスカートが存在しないため、前述の従来の一般的なピストンと比較して軽量化やフリクションの低減を図ることもできる。
またピストン1Dでは、機関運転時に連結部8Aの上部にオイルが滞留するとともに、滞留したオイルが慣性力で上方に飛散し、結果として摺動部の潤滑が改善されることから、これによっても摺動部の摩耗低減が図られるとともに、ピストン1D全体の冷却効果も得ることができる。
また、円周方向中央付近の部分Cをボアと摺接しないように形成するとともに、残りの部分をボアと摺接するように残すことで、この分、面圧を分散させることが可能になり、これによりスカート7Aの摩耗を低く抑制することができる。
この場合には、ボアとの接触が連結部の両側にあるスカート7Aと連結部とによる3点支持になるため、ピストン揺動を大幅に低減でき、非常に大きな騒音低減効果を得ることができる。
またこの場合には、連結部のうち、最も剛性が高くなるスカート7A下部との結合部においてボアとの接触がなくなるため、焼付きの発生を回避することができる。
連結部8Cはストレートに延伸するように設けられており、このため連結部8Cはボアと摺接しないようになっている。また連結部8Cは第1および第2のサイドウォール5A、6Aと一体的に成型されている。
一方、この連結部8Dはピストン1Gの材質(例えばアルミニウム合金)よりも軽量な弾性部材(例えば樹脂や硬質ゴムなど)からなり、ピストン本体とは別個のものとして形成されている。連結部8Dは第1および第2のサイドウォール5A、6Aに例えば圧入や接着や拡散接合などの方法により組付けられる。
2 ヘッド
3 第1のピンボス
4 第2のピンボス
5 第1のサイドウォール
6 第2のサイドウォール
7 スカート
8 連結部
Claims (4)
- ヘッドと、該ヘッドの下部に設けられたピンボスと、該ピンボスの側方に設けられたサイドウォールとを備える内燃機関のピストンであって、
前記ヘッドの周縁部から下方に延伸するスカートを、前記ヘッドの周縁部下方のうち、前記サイドウォールの端部に相当する部分に部分的に設け、
前記サイドウォールが一対のサイドウォールであり、
前記一対のサイドウォールのうち、前記スカートの下部を含む当該下部近傍の部分同士を前記ピンボスの側方同じ側において連結する連結部をさらに備えたことを特徴とする内燃機関のピストン。 - 請求項1記載の内燃機関のピストンであって、
前記連結部を内燃機関のボアと摺接するように設けたことを特徴とする内燃機関のピストン。 - 請求項2記載の内燃機関のピストンであって、
さらに前記連結部のうち、円周方向中央付近の部分を前記ボアと摺接しないように形成したことを特徴とする内燃機関のピストン。 - 請求項1記載の内燃機関のピストンであって、
前記連結部をストレートに延伸するように設けたことを特徴とする内燃機関のピストン。
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