JP2012107572A - Egrバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】バタフライバルブをシャフトで片持ち支持する構造であっても、シールリングの合口の位置によってEGRガスの漏れ量が変動するのを防ぐ。
【解決手段】メタルブッシュ11とボールベアリング12を用いてシャフト8を回転自在に支持する構造を採用するとともに、メタルブッシュ11よりもバタフライバルブ4に近い側にボールベアリング12を配置し、それを取り囲む位置に冷却水循環路13を設けている。これにより、ボールベアリング12からバタフライバルブ4の中心までの軸方向距離Lを短くすることができ、ノズル15に対するバタフライバルブ4の偏心量を小さく抑えることができる。このため、シールリング6の合口がどの位置にあっても、合口の隙間面積の変化が抑えられてEGRガスの漏れ量の変動が抑えられるとともに、ボールベアリング12の耐熱性も確保できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、合口(周方向の分離部)を有するシールリングを搭載するEGRバルブに関する。
車両に搭載されるエンジン(燃料の燃焼により動力を発生させる内燃機関)には、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気側へ戻すEGR装置(排気ガス還流装置)が搭載される。
EGR装置は、
・エンジンの排気通路から排気ガスの一部を吸気通路へ導くためのEGR流路と、
・このEGR流路の開度を調整することで吸気側へ戻されるEGRガス量をコントロールするEGRバルブと、
・このEGRバルブの開度制御(具体的には、EGRバルブに搭載される電動アクチュエータの通電制御)を行なうECU(エンジン・コントロール・ユニットの略)と、
を備える。
従来技術のEGRバルブを、図4を参照して説明する。なお、後述する[発明を実施するための形態]および[実施例]と同一符号は、同一機能物を示すものである。また、以下では、図4の上側を上、図4の下側を下と称して説明するが、この上下は説明のための上下である。
図4のEGRバルブ1は、
・内部にEGR流路2の一部が形成されるハウジング3と、
・EGR流路2内に固定されたノズル15(ハウジング3内に組付けられてEGR流路2の一部を成す部材)の内側で回動して、EGR流路2の開閉および開度調整を行なうバタフライバルブ4(弁体)と、
・ハウジング3の外部からバタフライバルブ4を回動駆動するシャフト8と、
・バタフライバルブ4を全閉位置へ戻す力をシャフト8に付与するリターンスプリング9と、
を具備する。
バタフライバルブ4の外周縁には、全周に亘る環状溝5が形成されており、この環状溝5の内部にシールリング6が嵌め入れられている。
EGRバルブ1に用いられるシールリング6は、直径張力、耐熱性、長期に亘る耐摩耗性および耐腐食性が要求されるため、ゴム製のOリングではなく、一般的には金属材料が用いられる。
このようなシールリング6には、ノズル15とシールリング6との線膨張の差分を吸収するための合口10が設けられる(図2、図3参照)。
具体的に合口10は、シールリング6の外周縁がノズル15の内壁に押し付けられて組付けられる(シールリング6が縮径した状態で組付けられる)場合においても合口10が少量離間するように設けられており、これにより、ノズル15、シールリング6のそれぞれに熱膨張変化が生じても、全閉時においてシールリング6の外周縁が常にノズル15の内壁に接する(例えば、特許文献1参照)。
シールリング6の合口10は、周方向の分離部であるため、全閉時におけるEGRガスの漏れを抑える目的で、合口10の周方向の距離(組付時の距離:以下「合口10の隙間」と称す)を出来る限り小さくする必要がある。
シールリング6の合口10は、シールリング6がEGRバルブ1の内部に組付けられ、ノズル15の内壁によって縮径された状態において、合口10の隙間が小さく抑えられるように設定されている(例えば、0.4mmほど)。
一方、図4に示すように、バタフライバルブ4を片持ち支持する構造の場合、シャフト8はバタフライバルブ4の上側のハウジング3のみによって回転自在に支持される。
この場合、シャフト8の傾斜を極力抑える目的で、軸方向に離れた2つの軸受(メタルブッシュ11とボールベアリング12)を用いて、シャフト8を回転自在に支持する。
そして、従来の技術では、図4に示すように、バタフライバルブ4に近い側(シャフト8の下側)にメタルブッシュ11を配置し、バタフライバルブ4から離れた側(シャフト8の上側)にボールベアリング12を配置していた。
特開2007−285311号公報
ここで、メタルブッシュ11の外周は、ハウジング3のシャフト挿通穴7の内部に圧入され、メタルブッシュ11の内周にシャフト8が摺動クリアランスを介して挿入配置される。このため、メタルブッシュ11の高さ位置では、摺動クリアランス(径方向の微少隙間)を介してシャフト8が回転自在に支持される。
一方、ボールベアリング12の外輪は、ハウジング3の穴7の内部に圧入され、ボールベアリング12の内輪にシャフト8が軽圧入される。この構造により、ボールベアリング12の高さ位置では、径方向のガタツキがなく、シャフト8が回転自在に支持される。
このように、シャフト8は、摺動クリアランスを有するメタルブッシュ11と、径方向にガタツキのないボールベアリング12とによって回転自在に支持される構造であるため、シャフト8はボールベアリング12を中心に、メタルブッシュ11の摺動クリアランス分だけ傾斜可能な構造になっている。
ここで、リターンスプリング9には、図4に示すように、捩じりコイルバネが用いられるため、シャフト8にはリターンスプリング9から偏荷重が与えられ、シャフト8は最大角度(シャフト8が傾斜できる最大の角度)で傾斜した状態になり得る。
従来技術では、図4に示されるように、バタフライバルブ4に近い下側にメタルブッシュ11が配置され、その上側にボールベアリング12が配置される構造であったため、ボールベアリング12からバタフライバルブ4の中心(シャフト8の下端)までの軸方向距離Lが大きく離れていた。
このため、図3(a)、(b)に示すように、シャフト8の傾斜(図3の一点鎖線はシャフト8の中心線を示す)に伴って、バタフライバルブ4がノズル15に対して大きく偏心する。そして、バタフライバルブ4の偏心量が大きいと、合口10の周方向の位置によって、合口10の隙間面積が変わり、合口10によるEGRガスの漏れ量が変わってしまう。
具体的に、合口10は、図3(a)に示すように、バタフライバルブ4が偏心によってノズル15に近づく側(図示右側)に組み付けられて、合口10の隙間面積が小さくなるように設けられる。
しかし、使用中の振動や作動(シールリング6が受ける荷重)によってシールリング6が周方向に回転移動したり、あるいはメンテナンス時にシールリング6が回動するなどして、図3(b)に示すように、バタフライバルブ4がノズル15から離れる位置に合口10が移動する可能性がある。すると、合口10の隙間面積が大きくなってしまい、合口10から漏れるEGRガス量が多くなって、規定の新気量(エンジン制御装置が要求する空気量)が確保できなくなり、排気ガスにおけるエミッションの悪化が懸念される。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、合口10の位置にかかわらず、合口10の隙間面積をほぼ一定にでき、合口10から漏れるEGRガス量の変動を抑えることのできるEGRバルブ1を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段は、バタフライバルブを片持ち支持するシャフトを、メタルブッシュとボールベアリングによって回転自在に支持するものであり、メタルブッシュよりもバタフライバルブに近い側にボールベアリングを配置する。
この構造により、ボールベアリングからバタフライバルブの中心までの軸方向距離を従来技術より短くすることができ、シャフトの傾斜に伴うバタフライバルブの偏心量を従来技術より小さくすることができる。
このように、バタフライバルブの偏心量が抑えられることによって、合口の位置にかかわらず、合口の隙間面積をほぼ一定にできる。この結果、合口がどの位置であっても、合口から漏れるEGRガス量をほぼ一定にできる。即ち、合口の位置が移動したとしても、EGRガス量の変動を抑えることができる。
このため、規定の新気量(エンジンに吸い込まれる空気量)を確保することができ、EGRガスの変動によるエミッションの悪化を防ぐことができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段におけるハウジングの内部には、ボールベアリングの径方向の外側部位に、エンジンの冷却水が循環供給される冷却水循環路が設けられる。
これにより、ボールベアリングの昇温が抑えられ、ボールベアリングに封入されるグリスの耐熱温度を下げることができ、グリスのコストを下げることが可能になる。その結果、ボールベアリングのコストを下げることができ、EGRバルブのコストを抑えることが可能になる。
EGRバルブの断面図である(実施例)。 シールリングにおける合口の説明図である(実施例)。 合口の隙間面積の説明図である(従来例と実施例の比較)。 EGRバルブの断面図である(従来例)。
図面を参照して[発明を実施するための形態]を説明する。
EGRバルブ1は、
・エンジンの排気通路から吸気通路へ排気ガスの一部であるEGRガスを戻すEGR流路2が形成されるハウジング3と、
・EGR流路2の開閉および開度調整を行なうバタフライバルブ4と、
・このバタフライバルブ4の外周縁に形成された環状溝5の内部に嵌め入れられ、バタフライバルブ4がEGR流路2を閉塞する際に、バタフライバルブ4の周囲の隙間を塞ぐシールリング6と、
・ハウジング3に形成されたシャフト挿通穴7の内部において回転自在に支持され、バタフライバルブ4を片持ち支持するシャフト8と、
・バタフライバルブ4を全閉側に戻す力をシャフト8に付与するリターンスプリング9とを具備する。
シールリング6は、周方向の1箇所に合口10が設けられる。
EGRバルブ1は、ハウジング3に対してシャフト8を回転自在に支持する手段として、
(i)シャフト挿通穴7とシャフト8との間に、滑り軸受であるメタルブッシュ11を配置するとともに、
(ii)このメタルブッシュ11よりもバタフライバルブ4に近い側におけるシャフト挿通穴7とシャフト8との間に、転がり軸受であるボールベアリング12を配置する。
これにより、ボールベアリング12からバタフライバルブ4の中心(シャフト8の下端)までの軸方向距離Lを短くできるため、シャフト8の傾斜によるバタフライバルブ4の偏心を抑えることができる。このため、合口10の位置にかかわらず、合口10の隙間面積をほぼ一定にでき、EGRガス量の変動を抑えることができる。
また、ボールベアリング12は、その内部にグリスが封入されたグリス封入タイプである。
一方、ハウジング3の内部には、ボールベアリング12の径方向の外側部位に、エンジンの冷却水が循環供給される冷却水循環路13が設けられており、この冷却水循環路13によってボールベアリング12の温度上昇が抑えられる。
これにより、ボールベアリング12に封入されるグリスの耐熱温度を下げることができ、グリスのコストを抑えることができる。
以下において本発明が適用された具体的な一例(実施例)を、図1〜図3を参照して説明する。実施例は、具体的な一例を開示するものであって、本発明が実施例に限定されないことは言うまでもない。なお、以下の実施例において、上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、同一機能物を示すものである。
(実施例の具体的な構成)
EGR装置は、エンジンの排出した排気ガスの一部をEGRガスとしてエンジンの吸気側に戻すことで、吸気の一部に不燃ガスであるEGRガスを混入させる周知の技術である。
EGR装置は、排気通路を流れる排気ガスの一部を吸気通路へ戻すEGR流路2と、このEGR流路2の開閉および開度調整を行なうEGRバルブ1とを少なくとも備え、このEGRバルブ1の開度が車両の走行状態に応じてECUによって制御される。
EGRバルブ1は、吸気通路におけるスロットルバルブの吸気下流側へEGRガスを戻す高圧EGR装置に搭載される高圧EGRバルブであっても良いし、吸気通路におけるスロットルバルブの吸気上流側(例えばターボチャージャ搭載車両であればコンプレッサの吸気上流側)へEGRガスを戻す低圧EGR装置に搭載される低圧EGRバルブであっても良い。
EGRバルブ1の具体的な一例を、図1を参照して説明する。
なお、以下では、図1の図示上側を上、図示下側を下と称して説明するが、この上下は実施例の説明のための方向であり、限定されるものではない。
EGRバルブ1は、
・内部にEGR流路2の一部を形成するハウジング3と、
・このEGR流路2中に配置されるバタフライバルブ4と、
・ハウジング3の外部よりバタフライバルブ4に回転力を付与するシャフト8と、
・シャフト8に開弁方向の駆動力を与える電動アクチュエータ14と、
を具備する。
ハウジング3は、アルミニウム製であり、ハウジング3の内部にはEGR流路2の一部が形成されている。
ハウジング3におけるEGR流路2の内壁には、耐熱性、耐腐食性に優れた部材(例えば、ステンレスなど)よりなる円筒形状を呈したノズル15が圧入等により固定配置されている。このノズル15の内部(円筒形の穴の内壁)は、EGR流路2の一部を成すものである。
バタフライバルブ4は、ノズル15の内部に配置され、ノズル15の内部の開度制御を行なうことで、EGR流路2の開度調整を行い、吸気通路へ戻されるEGRガス量の調整を行なうものである。
このバタフライバルブ4は、円盤形状を呈する弁体であり、耐熱性、耐腐食性に優れた部材(例えば、ステンレスなど)によって設けられる。
また、バタフライバルブ4は、シャフト8の下端に溶接等の結合技術によって固定されて、シャフト8によって片持ち支持されるものである。
バタフライバルブ4の外周縁には、全閉時においてバタフライバルブ4とノズル15の内周壁の隙間を閉塞するシールリング6が設けられている。
シールリング6は、バタフライバルブ4の外周縁に全周に亘って形成された環状溝5に嵌め入れられている。
このシールリング6は、ステンレス等の金属材料によって形成された断面が四角形状の線材を円環状に設けたものであり、周方向の1箇所に、線膨張の差分を吸収するための合口10(周方向の分離部)が設けられている。
なお、シールリング6は、金属材料に限定されるものではなく、耐熱性、耐油性、耐摩耗性に優れた材料によって設けても良い。
合口10は、図2に示すように、シールリング6の自由長において、合口10における周方向の隙間距離が、少量離間するように設けられており、シールリング6の外周縁がノズル15の内壁に押し付けられて組付けられる。これにより、バタフライバルブ4、ノズル15およびシールリング6に膨張変化が生じても、全閉時においてシールリング6の外周縁が常にノズル15の内壁に接する状態に保たれる。
一方、合口10は、分離部であるため、全閉時におけるEGRガスの漏れを抑える目的で、組付状態において合口10の隙間(周方向の隙間距離)は小さく設けられる。具体的に、合口10は、シールリング6がノズル15の内部に組付けられ、ノズル15の内壁によって縮径された状態において、合口10の隙間が約0.4mm程に設定されている。
シャフト8は、EGR流路2の内部とハウジング3の上部とを貫通したシャフト挿通穴7の内部において軸受を介して回転自在に支持される。このシャフト8は、耐熱性、耐腐食性に優れた部材(例えば、ステンレスなど)よりなる略円柱棒状体であり、バタフライバルブ4はシャフト8の軸線に対して傾斜配置される。
シャフト8は、バタフライバルブ4を片持ち支持するものであるため、シャフト8の傾斜を極力抑える目的で、軸方向に離れた2つの軸受(メタルブッシュ11とボールベアリング12)を用いて回転自在に支持される。
具体的に、EGRバルブ1は、ハウジング3に対してシャフト8を回転自在に支持する手段として、
(i)シャフト挿通穴7とシャフト8との間に、滑り軸受であるメタルブッシュ11を配置するとともに、
(ii)このメタルブッシュ11よりもバタフライバルブ4に近い側(メタルブッシュ11の下側)のシャフト挿通穴7とシャフト8との間に、転がり軸受であるボールベアリング12を配置している。
メタルブッシュ11は、金属製の円筒体であり、メタルブッシュ11の外周面がシャフト挿通穴7の内周面に圧入により固定される。一方、メタルブッシュ11の内周面にシャフト8が挿入配置され、メタルブッシュ11の内周面とシャフト8との間に微細な摺動クリアランスが設けられる。
なお、メタルブッシュ11の内側のシャフト8に形成された外周溝8aは、グリスを保持するための溝である。
ボールベアリング12は、アウターレース(外輪)とインナーレース(内輪)との間(環状隙間)に多数のボールを圧入配置した周知のものであり、アウターレースとインナーレースの径方向のガタツキの発生が防がれ、アウターレースとインナーレースが多数のボールによって相対回転自在に設けられている。
アウターレース、インナーレース、ボールは耐摩耗性、耐熱性に優れた金属材料(例えば、軸受け綱など)によって設けられる。そして、アウターレースの外周面は、シャフト挿通穴7の内周面に圧入により固定される。一方、インナーレースの内周面にはシャフト8が挿入され、インナーレースの内周面にシャフト8の外周面が軽圧入される。
ボールベアリング12は、内部にグリスが封入されたグリス封入タイプであり、アウターレースとインナーレースの上下に組付けた封止リングによってボールの周囲に封入されたグリスが外部に漏れないように設けられている。
ここで、ハウジング3の内部には、ボールベアリング12の径方向の外側部位(ボールベアリング12とほぼ同じ高さ位置)に、ボールベアリング12の昇温を抑える冷却水循環路13が設けられている。この冷却水循環路13は、エンジンの冷却水(例えば、80℃程の温水)の一部が循環供給されるものであり、ボールベアリング12の周囲を囲むように(例えば、コの字形状に)ハウジング3に形成されている。
シャフト8とハウジング3との間には、EGRガスが電動アクチュエータ14の内部(ギヤやモータ等が収容される空間)へ漏れるのを防ぐシール部材16(例えば、断面L字形のリップシールなど)が配置される。なお、図1では、メタルブッシュ11の上側にシール部材16を配置しているが、メタルブッシュ11とボールベアリング12との間にシール部材16を配置するなど、シール部材16の配置位置は限定されるものではない。
電動アクチュエータ14は、ハウジング3の上部に固定されて、シャフト8を回動駆動するものであり、
・通電により回転動力を発生する電動モータ(例えば、通電量に応じた回転トルクを発生する周知の直流モータ)と、
・この電動モータの回転トルクを増幅してシャフト8に伝達する減速装置17(例えば、複数のギヤを組み合わせた歯車式減速機)と、
・バタフライバルブ4を全閉側へ戻す力をシャフト8に付与するリターンスプリング9と、
・シャフト8の開度からバタフライバルブ4の開度を検出する回転角センサ18(シャフト8の角度を非接触で検出する磁気回転角センサ)と、
を備える。
そして、電動モータがECUによって通電制御されることで、シャフト8を介してバタフライバルブ4の開度制御が行なわれ、エンジンに戻されるEGRガス量の調整が行なわれる。
具体的にECUは、マイクロコンピュータを搭載した周知の電子制御装置であり、回転角センサ18によって検出される実際のバタフライバルブ4(シャフト8)の開度が、車両走行状態に応じて算出された目標開度となるように、ECUが電動モータを通電制御するものである。
(実施例の効果1)
この実施例のリターンスプリング9には、捩じりコイルバネが用いられる。具体的に、リターンスプリング9の下端がハウジング3に係止し、リターンスプリング9の上端が減速装置17の最終ギヤ17aに係止して、シャフト8の上端に固定された最終ギヤ17aを初期位置(バタフライバルブ4がEGR流路2を閉塞する位置=全閉位置)に戻す力を付与するものである。
このため、シャフト8にはリターンスプリング9から偏荷重が与えられることになり、シャフト8は最大の角度で傾斜した状態になり得る。
この実施例のEGRバルブ1は、上述したように、メタルブッシュ11よりもバタフライバルブ4に近い側にボールベアリング12を配置している。この構造により、ボールベアリング12からバタフライバルブ4の中心までの軸方向距離Lを短くすることができ、図3(c)、(d)に示すように、シャフト8の傾斜に伴うバタフライバルブ4の偏心量を従来技術に比較して小さく抑えることができる(図3の一点鎖線はシャフト8の中心線を示す)。
これにより、図3(c)、(d)に示すように、シールリング6の合口10が周方向のどの位置に回動しても、合口10の隙間面積の変化が小さく抑えられ、EGRガスの漏れ量の変動が抑えられる。
このため、エンジンの運転状態に適した規定の新気量をエンジンが確保することができ、EGRガスの変動によるエミッションの悪化を回避することができる。具体的には、新気量の確保によってスモークの発生を抑えることができる。
(実施例の効果2)
また、この実施例のEGRバルブ1は、上述したように、ボールベアリング12の周囲におけるハウジング3の内部に、ボールベアリング12を囲むように冷却水循環路13が設けられる。このため、EGR流路2を温度の高いEGRガスが流れても、ボールベアリング12の温度上昇を抑えることができる。具体的な一例を示すと、例えばEGR流路2をEGRクーラを通過した150℃〜200℃のEGRガスが流れても、冷却水循環路13を流れる冷却水によるボールベアリング12の冷却によって、ボールベアリング12の温度をグリスの耐熱温度(例えば、150℃)より低い温度に抑えることができる。
このように、ボールベアリング12の温度を下げることができるため、ボールベアリング12に使用されるグリスの耐熱性を下げることが可能になる。具体的には「耐熱性に優れた高価なグリス」を用いる必要がなくなり、使用されるグリスの耐熱性を下げることでグリスのコストを下げることができる。これによって、ボールベアリング12のコストを下げることができ、結果的にEGRバルブ1のコストを抑えることができる。
1 EGRバルブ
2 EGR流路
3 ハウジング
4 バタフライバルブ
5 環状溝
6 シールリング
7 シャフト挿通穴
8 シャフト
9 リターンスプリング
10 合口
11 メタルブッシュ
12 ボールベアリング
13 冷却水循環路

Claims (2)

  1. エンジンの排気通路から吸気通路へ排気ガスの一部であるEGRガスを戻すEGR流路(2)が形成されるハウジング(3)と、
    前記EGR流路(2)の開閉および開度調整を行なうバタフライバルブ(4)と、
    このバタフライバルブ(4)の外周縁に形成された環状溝(5)の内部に嵌め入れられ、前記バタフライバルブ(4)が前記EGR流路(2)を閉塞する際に、前記バタフライバルブ(4)の周囲の隙間を塞ぐシールリング(6)と、
    前記ハウジング(3)に形成されたシャフト挿通穴(7)の内部において回転自在に支持され、前記バタフライバルブ(4)を片持ち支持するシャフト(8)と、
    前記バタフライバルブ(4)を全閉側へ戻す力を前記シャフト(8)に付与するリターンスプリング(9)とを具備し、
    前記シールリング(6)の周方向の1箇所に合口(10)が設けられるEGRバルブ(1)において、
    このEGRバルブ(1)は、前記ハウジング(3)に対して前記シャフト(8)を回転自在に支持する手段として、
    前記シャフト挿通穴(7)と前記シャフト(8)との間に、滑り軸受であるメタルブッシュ(11)を配置するとともに、
    このメタルブッシュ(11)よりも前記バタフライバルブ(4)に近い側における前記シャフト挿通穴(7)と前記シャフト(8)との間に、転がり軸受であるボールベアリング(12)を配置することを特徴とするEGRバルブ。
  2. 請求項1に記載のEGRバルブ(1)において、
    前記ボールベアリング(12)は、内部にグリスが封入されたグリス封入タイプであり、
    前記ハウジング(3)の内部には、前記ボールベアリング(12)の径方向の外側部位に、前記エンジンの冷却水が循環供給される冷却水循環路(13)が設けられることを特徴とするEGRバルブ。
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