JP2012106316A - 干渉検出方法及び干渉検出装置 - Google Patents

干渉検出方法及び干渉検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】2台のロボットが作業する際に、ロボット同士の干渉の有無を短時間で検出することを可能にするロボットの干渉検出方法及び干渉検出装置を提供すること。
【解決手段】第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、第1多関節ロボット50aの各姿勢と第2多関節ロボット50bの各姿勢とを総当たりに比較し、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50aの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出装置10において、基準サンプリング時間taよりも長く設定した区切り時間tbごとに、作業時における第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの距離を求め、区切り時間tbのそれぞれの中で用いるサンプリング時間を当該距離に応じて基準サンプリング時間taより長く設定する第1サンプリング時間設定部88を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、ロボットの干渉検出方法及び干渉検出装置に関し、特に、2台のロボット同士の干渉に関する検出を迅速に行うための干渉検出方法及び干渉検出装置に関する。
一般に、ティーチング作業の効率化を図るため、あるいは、製造ラインの稼動率を向上させるために、オフラインによるティーチング(オフラインティーチング)が行われている。すなわち、コンピュータ上に多関節ロボット並びに作業対象物であるワーク及び周辺構造物のモデルを構築し、このモデルを用いて動作プログラムとしてのティーチングデータを作成した後、当該ティーチングデータを現場の多関節ロボットに供給するようにすれば、ティーチングデータの作成中に製造ラインを停止させる必要がない。
また、近時、生産性向上等を目的として、一の工程において複数の多関節ロボットを採用し、これらの多関節ロボットを同時かつ集中的に動作させる作業形態が増えている。特に、複雑な形状のワークに対して作業を行う場合には、多関節ロボットを密集して配置させることもある。このような作業形態においては、ワークや他の障害物との干渉を回避することは当然ながら、多関節ロボット同士の干渉も回避するようにティーチングデータを作成しなければならない。
このため、ロボット同士の干渉の有無を検出する手法として、複数の中から選択された2台の多関節ロボットを、コンピュータによる仮装空間上にモデル化して表すとともに、当該仮想空間上で、一方の多関節ロボットの姿勢を所定動作時間毎に求め、該姿勢に対して他方の多関節ロボットの作業時間内における全ての姿勢を総当たりに比較して行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種のものでは、干渉する箇所が発見された場合には、干渉し合う箇所を回避するステップを設定したり、動作プログラムにインターロック情報を付加することにより干渉を回避することが可能となる。
特開2003−103484号公報
ところで、この種のものでは、多関節ロボットの姿勢を求めるサンプリング時間を微小時間に設定し、より多くのサンプリング結果から多関節ロボット同士の干渉の有無を検出することで正確な検出を行うことが望ましい。
しかしながら、従来のものでは、多関節ロボットの相対位置関係や動作速度によらず、一様に微小なサンプリング時間で各ロボットの姿勢を求め、これら各姿勢を総当たりに対応させて干渉の有無を検出していたため、例えば、1サイクルが40秒の多関節ロボットの動作を微小なサンプリング時間(0.02秒)ごとにサンプリングした場合、1台の多関節ロボットあたり、当該ロボットの動作が2000ステップに分解される。この場合、1サイクルにおける多関節ロボットの干渉検出処理では、2000×2000=4000000回の検出を要し、処理時間が膨大に必要となるという問題があった。従って、条件を変えながら何度も検出を行うということが実際上困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、2台のロボットが作業する際に、ロボット同士の干渉の有無を短時間で検出することを可能にするロボットの干渉検出方法及び干渉検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出方法において、基準のサンプリング時間よりも長く設定した区切り時間ごとに、前記作業時における前記第1ロボット及び前記第2ロボットの距離を求め、前記区切り時間のそれぞれの中で用いるサンプリング時間を前記距離に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定することを特徴とする。
この構成によれば、区切り時間のそれぞれの中で用いるサンプリング時間を第1ロボット及び第2ロボットの距離に応じて基準のサンプリング時間より長く設定するため、当該距離が遠い場合には、この区切り時間内に第1ロボット及び第2ロボットの干渉のおそれが低いことにより、当該区切り時間でのサンプリング回数を減少することで、第1ロボット及び第2ロボットの干渉の有無を短時間で検出することができる。
また、本発明は、第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出方法において、前記第1ロボット及び前記第2ロボットのそれぞれごとに、前記作業時における姿勢の変化速度に応じて、前記サンプリング時間を基準のサンプリング時間より長く設定することを特徴とする。
この構成によれば、第1ロボット及び第2ロボットのそれぞれごとに、作業時における姿勢の変化速度に応じて、サンプリング時間を基準のサンプリング時間より長く設定するため、上記姿勢の変化速度が遅い場合には、第1ロボット及び第2ロボットの干渉のおそれが低いことにより、サンプリング回数を減少することで、第1ロボット及び第2ロボットの干渉の有無を短時間で検出することができる。
また、本発明は、第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出方法において、基準のサンプリング時間よりも長く設定した区切り時間で用いるサンプリング時間を、当該区切り時間での前記第1ロボット及び前記第2ロボットの距離に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定する第1設定での総当たりの組み合わせ数と、前記区切り時間で用いるサンプリング時間を、前記第1ロボット及び前記第2ロボットのそれぞれごとに、前記作業時における姿勢の変化速度に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定する第2設定での総当たりの組み合わせ数と、を比較し、前記区切り時間でのサンプリング時間を、前記第1設定及び前記第2設定のうち、前記組み合わせ数が少なくなる方で設定することを特徴とする。
この構成によれば、区切り時間におけるサンプリング時間が第1設定及び第2設定のうち、より組み合わせ回数の少ないサンプリング時間に設定されるため、当該区切り時間における第1ロボット及び第2ロボットの干渉の有無をより短い時間で検出することができる。
また、本発明は、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの距離の長さに応じて、前記サンプリング時間を前記基準のサンプリング時間から段階的に長くすることを特徴とする。この構成によれば、区切り時間の中で第1ロボット及び第2ロボットの姿勢をサンプリングする回数を第1ロボット及び第2ロボットの距離の長さに応じて段階的に増やすことができるため、当該区切り時間における第1ロボット及び第2ロボットの干渉の有無を正確に検出することができる。
また、本発明は、第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出装置において、基準のサンプリング時間よりも長く設定した区切り時間ごとに、前記作業時における前記第1ロボット及び前記第2ロボットの距離を求め、前記区切り時間のそれぞれの中で用いるサンプリング時間を前記距離に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定するサンプリング時間設定手段を備えることを特徴とする。
この構成によれば、区切り時間のそれぞれの中で用いるサンプリング時間を第1ロボット及び第2ロボットの距離に応じて基準のサンプリング時間より長く設定するため、当該距離が遠い場合には、この区切り時間内に第1ロボット及び第2ロボットの干渉のおそれが低いことにより、当該区切り時間でのサンプリング回数を減少することで、第1ロボット及び第2ロボットの干渉の有無を短時間で検出することができる。
また、本発明によれば、第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出装置において、前記第1ロボット及び前記第2ロボットのそれぞれごとに、前記作業時における姿勢の変化速度に応じて、前記サンプリング時間を基準のサンプリング時間より長く設定するサンプリング時間設定手段を備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1ロボット及び第2ロボットのそれぞれごとに、作業時における姿勢の変化速度に応じて、サンプリング時間を基準のサンプリング時間より長く設定するため、上記姿勢の変化速度が遅い場合には、第1ロボット及び第2ロボットの干渉のおそれが低いことにより、サンプリング回数を減少することで、第1ロボット及び第2ロボットの干渉の有無を短時間で検出することができる。
また、本発明によれば、第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出装置において、基準のサンプリング時間よりも長く設定した区切り時間で用いるサンプリング時間を、当該区切り時間での前記第1ロボット及び前記第2ロボットの距離に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定する第1設定での総当たりの組み合わせ数と、前記区切り時間で用いるサンプリング時間を、前記第1ロボット及び前記第2ロボットのそれぞれごとに、前記作業時における姿勢の変化速度に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定する第2設定での総当たりの組み合わせ数と、を比較し、前記区切り時間でのサンプリング時間を、前記第1設定及び前記第2設定のうち、前記組み合わせ数が少なくなる方で設定するサンプリング時間設定手段を備えることを特徴とする。
この構成によれば、区切り時間におけるサンプリング時間が第1設定及び第2設定のうち、より組み合わせ回数の少ないサンプリング時間に設定されるため、当該区切り時間における第1ロボット及び第2ロボットの干渉の有無をより短い時間で検出することができる。
本発明によれば、区切り時間のそれぞれの中で用いるサンプリング時間を第1ロボット及び第2ロボットの距離に応じて基準のサンプリング時間より長く設定するため、当該距離が遠い場合には、この区切り時間内に第1ロボット及び第2ロボットの干渉のおそれが低いことにより、当該区切り時間でのサンプリング回数を減少することで、第1ロボット及び第2ロボットの干渉の有無を短時間で検出することができる。
また、本発明によれば、第1ロボット及び第2ロボットのそれぞれごとに、作業時における姿勢の変化速度に応じて、サンプリング時間を基準のサンプリング時間より長く設定するため、上記姿勢の変化速度が遅い場合には、第1ロボット及び第2ロボットの干渉のおそれが低いことにより、サンプリング回数を減少することで、第1ロボット及び第2ロボットの干渉の有無を短時間で検出することができる。
また、本発明によれば、区切り時間におけるサンプリング時間が第1設定及び第2設定のうち、より組み合わせ回数の少ないサンプリング時間に設定されるため、当該区切り時間における第1ロボット及び第2ロボットの干渉の有無をより短い時間で検出することができる。
また、本発明によれば、第1ロボット及び第2ロボットの距離の長さに応じて、サンプリング時間を基準のサンプリング時間から段階的に長くするため、区切り時間の中で第1ロボット及び第2ロボットの姿勢をサンプリングする回数をロボット間距離の長さに応じて段階的に増やすことができ、当該区切り時間における第1ロボット及び第2ロボットの干渉の有無を正確に検出することができる。
本実施の形態で使用するオフラインティーチング装置及びロボット装置を示す説明図である。 多関節ロボットの構成を示す斜視図である。 干渉検出装置の構成を示すブロック図である。 CPUの構成を示すブロック図である。 第1多関節ロボット及び第2多関節ロボットの動作開始から終了までの各姿勢を総当たりに比較するためのマトリクス図である。 ロボットの干渉検出方法の手順を示すフローチャートである。 多関節ロボットの姿勢データを示すテーブルである。 第1設定によるサンプリング時間を長くした状態を示す説明図である。 第2設定によるサンプリング時間を長くした状態を示す説明図である。 区切り時間でのサンプリング時間を第1設定及び第2設定のうち、組み合わせ数が少なくなる方を選択する状態を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
本実施形態にかかるロボットの干渉検出方法は、基本的には、2台の多関節ロボットの動作時における所定のサンプリング時間ごとの姿勢をそれぞれ求め、これら各多関節ロボットの各姿勢をシミュレーションにより総当たりに比較し、当該多関節ロボット同士の姿勢の干渉の有無を検出するものである。
図1に示すように、本実施の形態において使用する干渉検出装置10は、溶接用の第1多関節ロボット50a、第2多関節ロボット50b及び第3多関節ロボット50cのそれぞれについて溶接作業を行う動作のティーチングデータを作成するとともに、この作成された各ティーチングデータに基づいて、第1多関節ロボット50a、第2多関節ロボット50b及び第3多関節ロボット50cをそれぞれ動作させたとき、これら第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50c同士の干渉の有無を検出するものである。この干渉検出装置10は、作成されたティーチングデータに基づき作業対象物(ワーク)に対して所望の作業を行うロボット装置12と連係されている。
このロボット装置12は、上記した第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50cと、ティーチングデータに基づいて第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50cのそれぞれの動作制御を行うロボット制御部22a、22b、22cとを備える。
第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50cは全て同構造であり、図2に示すように、取付台である第1ベース54に対して、先端側に向かって順に、第2ベース56、第1リンク58、第2リンク60、第3リンク62、第4リンク64及びガン着脱部66が接続されている。先端のガン着脱部66にはガンユニット(エンドエフェクタ)68が接続されている。第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50cは、必ずしも同構造でなくてもよい。
第2ベース56は鉛直軸である軸J1を中心にして第1ベース54に対して旋回可能に軸支されている。第1リンク58の基端部は水平軸である軸J2により第2ベース56に俯仰可能に軸支されている。また、第2リンク60の基端部は水平軸である軸J3により第1リンク58の先端部に揺動可能に軸支されている。そして、第3リンク62は第2リンク60の先端側に軸J4を共通の回転中心軸として接続されている。さらに、第4リンク64の基端部は軸J4に対して直角方向の軸J5により第3リンク62の先端部に揺動可能に軸支されている。ガン着脱部66は第4リンク64の先端側に軸J6を共通の回転中心軸として接続されている。
ガン着脱部66に接続されたガンユニット68はいわゆるC型溶接ガンであり、アーチ状のアーム74の両端部には、ガン軸J7に沿って開閉する一対の電極70、72を有する。この電極70、72は閉状態ではガン軸J7上の作業点(以下、TCP(Tool Center Point)という。)において図示しないワークに接触する。
軸J1〜J6の駆動機構並びに電極70、72の進退機構は、それぞれ図示しないアクチュエータにより駆動され、TCPは軸J1〜J6のそれぞれの回転角θ1〜θ6の値及び第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50cの各部寸法により決定される。
なお、ガンユニット68はC型溶接ガンに限らず、例えばX型溶接ガン(共通の支軸に軸支された開閉する一対のガンアームを備える溶接ガン)であってもよい。
図3は、干渉検出装置10の回路構成を示すブロック図である。
干渉検出装置10は、コンピュータによって構成されるものであり、図3に示すように、制御部14は、干渉検出装置10の全体の制御を行うCPU26と、記録部であるROM28及びRAM29と、ハードディスクドライブ(HDD)34によってデータが読み書きされるハードディスク36と、フレキシブルディスクやコンパクトディスク等の外部記録媒体38aに対してティーチングデータ等の読み書きを行う記録媒体ドライブ38と、第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50cの各ティーチングデータを作成するティーチングデータ作成回路39と、作成されたティーチングデータに基づいて第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50cの動作シミュレーションを行うシミュレーション回路40とを備える。
本構成では、干渉検出装置10は、3台の多関節ロボット50a、50b、50cの中から2台ずつ選択された多関節ロボット同士の干渉の有無を検出する。すなわち、第1多関節ロボット50a、第2多関節ロボット50b及び第3多関節ロボット50cのうち、2台ずつ選択された第1及び第2多関節ロボット50a,50b、第2及び第3多関節ロボット50b,50c、及び、第1及び第3多関節ロボット50a、50cについての干渉の有無がそれぞれ検出される。
なお、制御部14には、オペレータによるティーチング作業の補助、シミュレーション画像の表示等を行うためのディスプレイ16が描画制御回路30を介して接続されるとともに、インタフェース32を介して入力装置としてのキーボード18及びマウス20が接続される。
ハードディスク36には、第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50cの動作経路を規定するティーチングデータを作成するためのティーチングデータ作成プログラム41と、第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50cをそれぞれ上記ティーチングデータに基づいて動作させたときに、これら第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50c同士が干渉するか否かを検出するための干渉検出プログラム42とが記録される。
CPU26は、図4に示すように、上記干渉検出プログラム42により動作し、2台の多関節ロボット(例えば、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50b)の姿勢をそれぞれ所定のサンプリング時間ごとに求め、そのサンプリング時間ごとに求めた第1多関節ロボット50aの各姿勢と第2多関節ロボット50bの各姿勢とを総当たりに比較して当該ロボット50a,50b同士の干渉の有無を検出する干渉検出部80と、上記サンプリング時間を設定するサンプリング時間設定部81と、多関節ロボット50a、50b同士が干渉すると検出された際に、少なくとも一方の多関節ロボットのティーチングデータにインターロックを付与するインターロック設定部82とを備える。
干渉検出部80は、RCSモジュール等によって動作計画を計算する動作計画計算部83と、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50b同士の干渉および他の障害物との干渉の有無を検出する干渉計算部84と、所定時刻における第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの姿勢を計算するロボット姿勢サンプリング部85と、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの姿勢組合せの記憶領域を確保する姿勢組合せ部86とを備える。
干渉計算部84は、3次元CADをベースにしており、コンピュータプログラム上の仮想空間において、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bをソリッドモデルとして表し、互いのモデル同士が干渉を起こすか否かを検証するものであり、干渉の有無を判断するとともに、ディスプレイ16の画面上にその様子を模写的に表示する機能を持つ。
RCSモジュールとは、一般的な多関節ロボットのモーション設計のためのソフトウェアであり、多関節ロボットの各軸の加減速度を決定する機能等を持ち、ロボット動作データとしてロボット姿勢サンプリング部85に擬似的に与えるものである。
ところで、干渉検出部80は、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの姿勢をそれぞれ所定のサンプリング時間ごとに求め、そのサンプリング時間ごとに求めた第1多関節ロボット50aの各姿勢と第2多関節ロボット50bの各姿勢とを総当たりに比較して当該多関節ロボット50a,50b同士の干渉の有無を検出している。
具体的には、図5に示すように、第1多関節ロボット50aの動作時間を縦軸100にとり、第2多関節ロボット50bの動作時間を横軸101にとり、各多関節ロボット50a、50bの動作開始から終了までの姿勢を基準サンプリング時間taごとに求め、この基準サンプリング時間taごと求めた多関節ロボット50a、50bの各姿勢を総当たりに比較して行っている。基準サンプリング時間ta(例えば、0.02秒)は、多関節ロボット同士の干渉の有無を正確に検出するために基準値として設定された時間である。この基準サンプリング時間taを短く設定すれば、干渉の有無を検出する処理回数が増えるため正確性が向上する一方、検出処理回数が増加することによりその分処理時間が長くなるという問題がある。
このため、本構成では、干渉の検出対象となる2台の多関節ロボット間の距離、もしくは、多関節ロボットの作業時における姿勢の変化速度に応じて、サンプリング時間を基準サンプリング時間taよりも長く設定するサンプリング時間設定部81を備える構成となっている。
このサンプリング時間設定部81は、2台の多関節ロボット間の距離を区切り時間tbごとに算出するロボット間距離算出部87と、このロボット間距離算出部87で算出された距離に応じて当該区切り時間tbにおけるサンプリング時間を基準サンプリング時間taよりも長く設定する第1サンプリング時間設定部88と、多関節ロボットの変位量をロボットごとに算出するロボット変位量算出部89と、このロボット変位量算出部89で算出された変位量に応じてサンプリング時間を基準サンプリング時間taよりも長く設定する第2サンプリング時間設定部90とを備える。
これら第1サンプリング時間設定部88で設定されたサンプリング時間(第1設定)及び第2サンプリング時間設定部90で設定されたサンプリング時間(第2設定)は、それぞれ判定部91に送られる。この判定部91では、区切り時間tbにおける第1設定及び第2設定による総当たりの組み合わせ数が少ないサンプリング時間を当該区切り時間tbで用いられるサンプリング時間として設定する。
区切り時間tbは、図5に示すように、基準サンプリング時間taよりも長い時間(例えば0.2秒)に適宜設定されるものである。この区切り時間tbは、1つの時間領域としてとらえられ、当該区切り時間tbにおけるサンプリング時間を可変することで、干渉のおそれが高い領域では詳細に干渉の有無を検出することができ、干渉のおそれの低い領域では大まかに検出を行うことにより、干渉の検出精度を低下させることなく検出処理時間の短縮化を実現している。この区切り時間tbで形成される領域を区切り時間領域という。
次に、このように構成される干渉検出装置を用いて、第1及び第2多関節ロボット50a、50b同士の干渉の有無を検出する方法について説明する。以下の説明では、第1〜第3多関節ロボット50a、50b、50cのうち2台の第1及び第2多関節ロボット50a、50bについて干渉を検出する方法を例にして説明するが、これとは別個に第2及び第3多関節ロボット50b、50c同士の干渉、第1及び第3多関節ロボット50a、50c同士の干渉についても検出される。
図6は、ロボット同士の干渉の有無を検出する動作手順を示すフローチャートである。
先ず、動作計画計算部83は、第1及び第2多関節ロボット50a、50bのティーチングデータをそれぞれ読み出し、これら各ティーチングデータとRCSモジュールに基づいて第1及び第2多関節ロボット50a、50bの動作計画を生成する(ステップS1)。この動作計画は、ティーチングデータに設定されている作業点間を動作速度等の条件によって補間するものである。
次に、ロボット姿勢サンプリング部85は、生成された動作計画から基準サンプリング時間taごとの第1及び第2多関節ロボット50a、50bの姿勢データを計算する(ステップS2)。姿勢データは、図7に示すように、第1多関節ロボット50aにおける各軸J1〜J6の回動角度、ガンユニット68の向き,開度、及び、作業点(TCP)の位置を3次元的に規定するパラメータX、Y、Zの向きを含むデータをいう。ガンユニット68の開度は、上述した一対の電極70、72間の距離であり、例えばミリメートル(mm)で表示される。本実施形態では、動作開始時から動作終了時までにおける第1多関節ロボット50aの姿勢データが基準サンプリング時間ta(例えば0.02秒)ごとに作成されて記憶される。この図7では、順番が8までの姿勢データを示しており、これ以降の姿勢データについての記載を省略している。なお、第2及び第3多関節ロボット50b、50cについても同様に動作計画から基準サンプリング時間taごとの姿勢データが計算される。
次に、サンプリング時間設定部(サンプリング時間設定手段)81は、ロボット姿勢サンプリング部85が生成した姿勢データに基づいてサンプリング時間を設定する。具体的には、2系統に分かれてそれぞれサンプリング時間の設定処理を行う。一方の系統では、ロボット間距離算出部87が、各区切り時間tbの開始位置で、この位置に相当するサンプリング時刻における第1及び第2多関節ロボット50a、50bの姿勢データを取得し、これら姿勢データに基づいて第1及び第2多関節ロボット50a、50b間の距離を算出する(ステップS3)。ここで、ロボット間距離とは、第1及び第2多関節ロボット50a、50bの各ガンユニット68、68間の距離だけでなく、当該第1及び第2多関節ロボット50a、50bの各軸間の距離も含む最短距離をいう。この算出されたロボット間距離のデータは、第1サンプリング時間設定部88に送られる。
次に、第1サンプリング時間設定部88はロボット間距離の長さに応じて、当該区切り時間tbで用いられるサンプリング時間を基準サンプリング時間taよりも長く設定する(ステップS4)。本実施形態では、ロボット間距離とサンプリング時間との対応関係を示すテーブル(図示略)が予めハードディスク36に記憶されており、ロボット間距離の長さに応じて段階的にサンプリング時間を長く設定するようになっている。第1サンプリング時間設定部88によって設定されたサンプリング時間を第1設定とする。
具体的には、図8に示すように、左下に位置する第1の区切り時間領域Aでは、第1及び第2多関節ロボット50a、50bが十分に離れているため、サンプリング時間t1を基準サンプリング時間taに比べて十分長い時間(0.2秒)に設定している。また、第1の区切り時間領域Aの右隣に位置する第2の区切り時間領域Bでは、サンプリング時間t1よりも短いサンプリング時間t2(0.1秒)に設定されている。同様に、第2の区切り時間領域Bの右隣に位置する第3の区切り時間領域C、この第3の区切り時間領域Cの上隣に位置する第4の区切り時間領域Dでは、それぞれ基準サンプリング時間taよりも長いサンプリング時間t3(0.05秒)、サンプリング時間t4(0.025秒)に設定されている。なお、この図8では、図示を省略しているが、ロボット間距離が所定の下限値を下回っている場合には、第1及び第2多関節ロボット50a、50bが干渉するおそれが高いため、基準サンプリング時間taのまま設定し、第1及び第2多関節ロボット50a、50bが干渉するか否かを詳細に検出する。
次に、第1サンプリング時間設定部88は、設定されたサンプリング時間によって定まる区切り時間(区切り時間領域)における第1設定での組み合わせ数を算出する(ステップS5)。この組み合わせ数は、当該区切り時間領域における第1及び第2多関節ロボット50a、50bの干渉の有無を検出する処理回数を示すものであり、サンプリング時間が長いものほど処理回数は小さい。図8の例では、第1の区切り時間領域Aでの組み合わせ数は1回となり、第2の区切り時間領域B、第3の区切り時間領域C及び第4の区切り時間領域Dでの組み合わせ数は、それぞれ4回、16回、64回となる。
このように、本実施形態では、基準サンプリング時間taよりも長く設定した区切り時間tbごとに、作業時における第1ロボット及び第2ロボットのロボット間距離を求め、区切り時間tbのそれぞれの中で用いるサンプリング時間をロボット間距離に応じて基準サンプリング時間taより長く設定するため、ロボット間の距離が遠い場合には、この区切り時間tb内に第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの干渉のおそれが低いことにより、区切り時間領域における干渉の有無の検出を短時間で行うことができる。なお、各区切り時間領域での組み合わせ数は判定部91に送られる。
また、他方の系統では、第2サンプリング時間設定部90が第1及び第2多関節ロボット50a、50bのそれぞれについて、当該多関節ロボットの姿勢の変化速度に応じてサンプリング時間を基準サンプリング時間taよりも長く設定する(ステップS6)。具体的には、ロボット変位量算出部89が第1及び第2多関節ロボット50a、50bの姿勢データを動作開始時から取得し、ガンユニット68上の作業点の位置が所定距離(例えば16mm)移動する間の時間を算出して第2サンプリング時間設定部90に出力する。そして、第2サンプリング時間設定部90はロボット変位量算出部89から入力された時間をサンプリング時間として設定する。この所定距離は、第1及び第2多関節ロボット50a、50bが最高速度で動作した場合に、設定されたサンプリング時間が基準サンプリング時間taと略同一となるような時間である。このため、通常動作時においては、第1及び第2多関節ロボット50a、50bは、最高速度よりも低い速度で動作するため、サンプリング時間は基準サンプリング時間taよりも長く設定される。第2サンプリング時間設定部90によって設定されたサンプリング時間を第2設定とする。
本構成では、多関節ロボットのガンユニット68が所定距離移動する時間をサンプリング時間として設定するため、このサンプリング時間は、それぞれ第1及び第2多関節ロボット50a、50bのガンユニット68が動作する速度に応じて可変され、具体的には、図9に示すように、第2多関節ロボット50bのサンプリング時間は、動作開始時からサンプリング時間t5〜t10と変更されて設定される。同様に、第1多関節ロボット50aのサンプリング時間は、動作開始時からサンプリング時間t11〜t17と変更されて設定される。このため、第1及び第2多関節ロボット50a、50bのガンユニット68が動作する速度(姿勢の変化速度)が遅い場合には、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの干渉のおそれが低いことにより、サンプリング時間を長くすることでその分、干渉の検出処理を行う回数を減少させることができ、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの干渉の有無を短時間で検出することができる。なお、本実施形態では、多関節ロボットの姿勢の変化速度として、ガンユニット68上の作業点の速度を基準に制御しているが、他の位置を基準としても良いことは勿論である。
次に、第2サンプリング時間設定部90は、設定されたサンプリング時間によって定まる区切り時間(区切り時間領域)における第2設定での組み合わせ数を算出する(ステップS7)。第2設定では、図9に示すサンプリング時間t7、t14のように、各区切り時間tbを跨いで設定されるものもあるが、これらについては、区切り時間tbで分けて区切り時間領域に存在する組み合わせ数を算出する。この図9の例では、第1の区切り時間領域Aでの組み合わせ数は12回となり、第2の区切り時間領域B、第3の区切り時間領域C及び第4の区切り時間領域Dでの組み合わせ数は、それぞれ8回、16回、12回となる。そして各区切り時間領域での組み合わせ数は判定部91に送られる。
次に、判定部91は、各区切り時間領域でのサンプリング時間を、第1設定及び第2設定のうち組み合わせ数が少なくなる方で設定する(ステップS8)。具体的には、図10に示すように、第1の区切り時間領域Aでは第1設定のサンプリング時間に設定し、第2の区切り時間領域B、第3の区切り時間領域C及び第4の区切り時間領域Dでは、それぞれ第1設定、第1設定、第2設定のサンプリング時間に設定される。
これによれば、各区切り時間領域におけるサンプリング時間がより組み合わせ回数の少ないサンプリング時間に設定されるため、当該区切り時間領域における干渉の有無の検出をより短い時間で行うことができる。
次に、干渉計算部84は、上記のように設定されたサンプリング時間ごとに、第1及び第2多関節ロボット50a、50bの各姿勢をそれぞれ求め、これら第1及び第2多関節ロボット50a、50bの各姿勢のすべての組み合わせに対して干渉の検出を行う(ステップS9)。次に、干渉計算部84は、ステップS9にて検出した第1及び第2多関節ロボット50a、50bの干渉の有無をマッピングデータとしてディスプレイ16の画面上に出力して(ステップS10)、処理を終了する。このマッピングデータは、上記したサンプリング時間における第1及び第2多関節ロボット50a、50b同士の干渉の有無を視覚的に認識可能とするものである。このマッピングデータ上に干渉が確認された場合には、例えば、インターロック設定部82を介して、少なくとも一方の多関節ロボットのティーチングデータにインターロックを設定する。インターロックとは、干渉が生じる組み合わせの動作時間よりも前に、一方の多関節ロボットの動作を停止させる所定時間をティーチングデータに組み入れることにより、干渉の発生を防止するものである。
また、第1多関節ロボット50aと第3多関節ロボット50cとの干渉、及び第2多関節ロボット50bと第3多関節ロボット50cとの干渉についても同様にサンプリング時間を設定して検出される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、第1多関節ロボット50aの各姿勢と第2多関節ロボット50bの各姿勢とを総当たりに比較し、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50aの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出装置10において、基準サンプリング時間taよりも長く設定した区切り時間tbごとに、作業時における第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの距離を求め、区切り時間tbのそれぞれの中で用いるサンプリング時間を当該距離に応じて基準サンプリング時間taより長く設定する第1サンプリング時間設定部88とを備えるため、ロボット間の距離が遠い場合には、この区切り時間tb内に第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの干渉のおそれが低いことにより、区切り時間領域における干渉の有無の検出を短時間で行うことができる。
また、本実施形態によれば、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bのそれぞれごとに、作業時におけるガンユニット68が動作する速度に応じてサンプリング時間を基準サンプリング時間taより長く設定する第2サンプリング時間設定部90を備えるため、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの各ガンユニット68が動作する速度が遅い場合には、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの干渉のおそれが低いことにより、サンプリング時間を長くすることで、その分、干渉の検出処理を行う回数を減少させることができ、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの干渉の有無を短時間で検出することができる。
また、本実施形態によれば、基準サンプリング時間taよりも長く設定した区切り時間tbで用いるサンプリング時間を、当該区切り時間tbでの第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの距離に応じて基準サンプリング時間taより長く設定する第1設定での総当たりの組み合わせ数と、区切り時間tbで用いるサンプリング時間を、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bのそれぞれごとに、作業時におけるガンユニット68が動作する速度に応じて基準サンプリング時間taより長く設定する第2設定での総当たりの組み合わせ数とを比較し、区切り時間tbでのサンプリング時間を、第1設定及び第2設定のうち、組み合わせ数が少なくなる方で設定するサンプリング時間設定手段81を備えるため、区切り時間tb(区切り時間領域)におけるサンプリング時間がより組み合わせ回数の少ないサンプリング時間に設定されるため、当該区切り時間領域における干渉の有無の検出をより短い時間で行うことができる。
また、本実施形態によれば、第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの距離の長さに応じて、サンプリング時間を基準サンプリング時間taから段階的に長くするため、区切り時間tbの中で第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの姿勢をサンプリングする回数をロボット間距離の長さに応じて段階的に増やすことができるため、当該区切り時間tbにおける第1多関節ロボット50a及び第2多関節ロボット50bの干渉の有無を正確に検出することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。例えば、干渉検出装置が各多関節ロボットのティーチングデータを作成するものに限らず、外部から取得したティーチングデータに基づいて動作する多関節ロボット同士の干渉の有無を検出しても良い。また、本実施形態の多関節ロボットは溶接作業を行うロボットであったが、これ以外の作業を行うロボット同士の干渉検出を行うものに本発明を適用しても良いことは勿論である。
10 干渉検出装置
26 CPU
50a 第1多関節ロボット
50b 第2多関節ロボット
50c 第3多関節ロボット
68 ガンユニット
80 干渉検出部
81 サンプリング時間設定部(サンプリング時間設定手段)
82 インターロック設定部
83 動作計画計算部
84 干渉計算部
85 ロボット姿勢サンプリング部
87 ロボット間距離算出部
88 第1サンプリング時間設定部(サンプリング時間設定手段)
89 ロボット変位量算出部
90 第2サンプリング時間設定部(サンプリング時間設定手段)
91 判定部
A〜D 区切り時間時間領域
ta 基準サンプリング時間
tb 区切り時間
t1〜t17 サンプリング時間

Claims (7)

  1. 第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出方法において、
    基準のサンプリング時間よりも長く設定した区切り時間ごとに、前記作業時における前記第1ロボット及び前記第2ロボットの距離を求め、前記区切り時間のそれぞれの中で用いるサンプリング時間を前記距離に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定することを特徴とする干渉検出方法。
  2. 第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出方法において、
    前記第1ロボット及び前記第2ロボットのそれぞれごとに、前記作業時における姿勢の変化速度に応じて、前記サンプリング時間を基準のサンプリング時間より長く設定することを特徴とする干渉検出方法。
  3. 第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出方法において、
    基準のサンプリング時間よりも長く設定した区切り時間で用いるサンプリング時間を、当該区切り時間での前記第1ロボット及び前記第2ロボットの距離に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定する第1設定での総当たりの組み合わせ数と、
    前記区切り時間で用いるサンプリング時間を、前記第1ロボット及び前記第2ロボットのそれぞれごとに、前記作業時における姿勢の変化速度に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定する第2設定での総当たりの組み合わせ数と、を比較し、
    前記区切り時間でのサンプリング時間を、前記第1設定及び前記第2設定のうち、前記組み合わせ数が少なくなる方で設定することを特徴とする干渉検出方法。
  4. 前記第1ロボット及び前記第2ロボットの距離の長さに応じて、前記サンプリング時間を前記基準のサンプリング時間から段階的に長くすることを特徴とする請求項1または3に記載の干渉検出方法。
  5. 第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出装置において、
    基準のサンプリング時間よりも長く設定した区切り時間ごとに、前記作業時における前記第1ロボット及び前記第2ロボットの距離を求め、前記区切り時間のそれぞれの中で用いるサンプリング時間を前記距離に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定するサンプリング時間設定手段を備えることを特徴とする干渉検出装置。
  6. 第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出装置において、
    前記第1ロボット及び前記第2ロボットのそれぞれごとに、前記作業時における姿勢の変化速度に応じて、前記サンプリング時間を基準のサンプリング時間より長く設定するサンプリング時間設定手段を備えることを特徴とする干渉検出装置。
  7. 第1ロボット及び第2ロボットの作業時におけるサンプリング時間ごとの姿勢を求め、前記第1ロボットの各姿勢と前記第2ロボットの各姿勢とを総当たりに比較し、前記第1ロボット及び前記第2ロボットの姿勢の干渉の有無を検出する干渉検出装置において、
    基準のサンプリング時間よりも長く設定した区切り時間で用いるサンプリング時間を、当該区切り時間での前記第1ロボット及び前記第2ロボットの距離に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定する第1設定での総当たりの組み合わせ数と、
    前記区切り時間で用いるサンプリング時間を、前記第1ロボット及び前記第2ロボットのそれぞれごとに、前記作業時における姿勢の変化速度に応じて前記基準のサンプリング時間より長く設定する第2設定での総当たりの組み合わせ数と、を比較し、
    前記区切り時間でのサンプリング時間を、前記第1設定及び前記第2設定のうち、前記組み合わせ数が少なくなる方で設定するサンプリング時間設定手段を備えることを特徴とする干渉検出装置。
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