JP2012105725A - カラーゴルフボール - Google Patents

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Abstract

【課題】反発性及び耐候性に優れると共に、高い輝度を有し、高級感のあるカラーゴルフボールを提供する。
【解決手段】コア、該コアを被覆する少なくとも2層以上のカバーと、該カバーの最外層の表面に施されるペイント層とを有するカラーゴルフボールにおいて、カバーの最外層が(a)熱可塑性樹脂、(b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料、(c)酸化チタンを含有する樹脂組成物で形成され、最外層の内側に接する層が、(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、(B)(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、所定の割合で含む樹脂成分、(C)着色顔料又は染料を含有する樹脂組成物で形成され、ボール表面の輝度が5〜100cd/m2であるカラーゴルフボール。
【選択図】図1

Description

本発明は反発性及び耐候性に優れ、更に高い輝度を有し、高級感も兼ね備えたカラーゴルフボールに関するものである。
最近では、白色系のゴルフボールだけではなく、ゴルフプレイヤーの嗜好に応じて様々な色のカラーゴルフボールが市場に出回っている。特に、女性向けのゴルフボールとして、高級感のあるファッション性に優れたカラーゴルフボールも開発されている。
高級感のある外観を有するカラーゴルフボールとしては、蛍光色の最外層に偏光顔料等を含有した塗料による組み合わせのものが市場で多く販売されている。また、よりカジュアルなパステル色調のカラーゴルフボールも市販されている。
ゴルフボールの高級感を出すためには、通常、カバーを形成する材料に蛍光顔料や蛍光染料を配合するのが一般的である。しかし、これらの蛍光顔料や蛍光染料は耐候性が紫外線による変色が大きく、短時間で外観が変化してしまい、高級感が維持されにくいという欠点がある。
一方、一般需要者は、このようなファッション性の高いカラーゴルフボールに対しても、従来の白色系のゴルフボールと同等の高い反発性と飛距離性能を求める傾向がある。通常、飛距離性能を得るためには、内側層(中間層)に反発性に優れるイオン性樹脂が用いられるが、イオン性樹脂を用いて中間層を形成したボールは輝度が低下して色がくすみやすい。そのため、ボールの反発性は向上するものの、高級感を維持することが難しかった。そして、この中間層のくすんだ色がボール表面に現れないようにするため、透明な樹脂に白色顔料(酸化チタン)を添加していくと、不透明さが増していく。また、この不透明さは同時に、色の見た目として高級感を損なっていく傾向になる。これがパステル色調であり、そういった色目には高級感を持たせることは非常に難しい。そのため、十分な飛距離性能とファッション性を両立させることができなかった。
従って、ボールの反発性を高めるためにイオン性樹脂を用いて中間層を使用した場合においても、高い輝度を維持することができ、反発性及び耐候性と高級感とを兼ね備えたゴルフボールの開発が望まれる。
従来、カラーゴルフボールの技術に関して、特開2000−254250号公報(特許文献1)、特許第3649568号(特許文献2)、特開2007−144097号公報(特許文献3)、特開2009−45347号公報(対応する米国特許出願公開2009−54176号)(特許文献4)等を例示することができるが、いずれにおいても反発性及び耐久性と高級感とを両立したカラーゴルフボールは得られていない。
特開2000−254250号公報 特許第3649568号公報 特開2007−144097号公報 特開2009−45347号公報(米国特許出願公開2009−54176号)
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、反発性及び耐候性に優れると共に、高い輝度を有し、高級感のあるカラーゴルフボールを提供する。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、カバーの最外層を蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料、並びに微量の酸化チタンを含む特定の樹脂組成物で形成すると共に、該最外層の内側に接する層を特定の重量平均分子量(Mw)、及び重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)を有するイオン性樹脂を配合した樹脂組成物で形成し、更にその上から偏光顔料を含有する塗料で塗装してペイント層を形成することにより、優れた反発性及び耐候性を有しながら、高い輝度を有し、高級感のあるものとなることを知見し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明は、下記のカラーゴルフボールを提供する。
[1]コア、該コアを被覆する少なくとも2層以上のカバーと、該カバーの最外層の表面に施されるペイント層とを有するカラーゴルフボールにおいて、
上記カバーの最外層が
(a)熱可塑性樹脂 100質量部、
(b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料 5質量部以下、
(c)酸化チタン 0.45質量部以下
を含有する樹脂組成物で形成されると共に、上記最外層の内側に接する層が、
(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
(B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
(A)成分/(B)成分=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
100質量部、
(C−1)着色顔料又は染料 5質量部以下
を含有する樹脂組成物で形成され、ボール表面の輝度が5〜100cd/m2であることを特徴とするカラーゴルフボール。
[2]コア、該コアを被覆する少なくとも2層以上のカバーと、該カバーの最外層の表面に施されるペイント層とを有するカラーゴルフボールにおいて、
上記カバーの最外層が
(a)熱可塑性樹脂 100質量部、
(b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料 5質量部以下、
(c)酸化チタン 0.45質量部以下
を含有する樹脂組成物で形成されると共に、上記最外層の内側に接する層が、
(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
(B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
(A)/(B)=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
100質量部、
(C−2)着色用マスターバッチ 1〜20質量部
を含有する樹脂組成物で形成され、ボール表面の輝度が5〜100cd/m2であることを特徴とするカラーゴルフボール。
[3]上記(b)着色顔料又は染料が、赤色系、青色系、黄色系、緑色系、紫色系及び黒色系からなる群から選ばれるものである[1]又は[2]記載のカラーゴルフボール。
[4]ボール表面の輝度が10〜85cd/m2である[1]〜[3]のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
[5]最外層用樹脂組成物のHAZE値が75〜100である[1]〜[4]のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
[6]最外層用樹脂組成物の全光線透過率が5.0〜80である[1]〜[5]のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
[7]最外層用樹脂組成物の拡散透過率が0.05〜80である[1]〜[6]のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
[8]上記ペイント層が、基材樹脂100質量部に対して蛍光増白剤を0.05〜1質量部、偏光顔料を3質量部以下含有し、かつ蛍光増白剤と偏光顔料の質量比が0.05〜5.0である[1]〜[7]のいずれか1項記載のカラーゴルフボール。
本発明では、これまでのカラーゴルフボールでは得られなかった優れた反発性及び耐候性を有すると共に、高い輝度を有し、高級感をも兼ね備えたカラーゴルフボールを提供することができる。
本発明の一実施例を示したゴルフボールの概略断面図である。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のカラーゴルフボールは、カバーの最外層を、蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料、並びに微量の酸化チタンを含む特定の樹脂組成物で形成すると共に、該最外層の内側に接する層を特定の重量平均分子量(Mw)、及び重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)を有し、不飽和カルボン酸の含量(酸含量)が特定範囲に調整されたイオン性樹脂を配合した樹脂組成物で形成し、更にその上から偏光顔料を含有する塗料で塗装してペイント層を形成したものである。
本発明のゴルフボールの構成は、コアと2層以上のカバーとを備え、該カバーの最外層の表面にペイント層を有していればよく、本発明の目的を逸脱しない範囲において適宜設定し得るものである。例えば、内層カバー(中間層)及び外層カバー(最外層)の2層のカバーを有するスリーピースソリッドゴルフボールである場合、図1に示すように、少なくともコア1と、該コア1を覆う内層カバー(中間層)2と、該内層カバー2を覆う外層カバー(最外層)3とを具備する3層構造を有し、更にその上にペイント層4を有するゴルフボールGとすることができる。また、最外層となる外層カバー3の表面には、通常、多数のディンプルDが形成されている。なお、図1では、コア1、中間層2及び最外層3を形成して3層構造とした構成を示したが、上述した通り、その構成は、本発明の目的を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。例えば、必要に応じて上記中間層2を2層以上としてカバーを3層以上有する構成とすることもできる。また、コア1を複数層に形成することもできる。以下、図1を参照しながら、本発明のカラーゴルフボールについて詳述する。
上記コア1は、1,4−シスポリブタジエン等の公知のゴム材料を基材とし、これに、不飽和カルボン酸及びその金属塩等の共架橋剤や、酸化亜鉛,硫酸バリウム等の無機充填剤,ジクミルパーオキサイドや1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン等の有機過酸化物等を配合したゴム組成物を加硫することにより得ることができる。本発明においては、コアの直径は特に制限されない。また、コアの色調についても特に制限はない。
上記中間層2は、ここでは上記最外層3の内側に接する層であり、
(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
(B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
(A)/(B)=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
100質量部、
(C−1)着色顔料又は染料 5質量部以下
を含有する樹脂組成物、又は
(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
(B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
(A)/(B)=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
100質量部、
(C−2)着色用マスターバッチ 1〜20質量部
を含有する樹脂組成物で形成される。なお、この中間層2は、通常、上記最外層3の内側に接する層として形成されるが、ここでは上記最外層3と中間層2との間に1層以上の透明な層が形成されている場合も含むものとする。また、この中間層2は、上述した通り、ボールの仕様等に応じて、同種又は異種の材料を用いて2層以上形成することもできる。該中間層2が2層以上に形成される(即ち、カバー全体が3層以上に形成される)場合、上記最外層の内側に接する層(中間層2)よりも内側の層については、公知のアイオノマー樹脂、ポリウレタン等の各種熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマーの樹脂材料を主材として形成すればよい。
(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、かつ重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂
(A)成分のイオン性樹脂は、中間層用樹脂組成物の主材となる成分であり、重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、更に、当該樹脂に含まれる不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されていることを要する。具体的には、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体、オレフィン−不飽和カルボン酸−カルボン酸エステル共重合体などのイオン性樹脂を好適に使用することができる。これらは1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。また、これらのイオン性樹脂は他の熱可塑性樹脂と組み合わせて使用することもでき、中でも熱可塑性ポリウレタンや熱可塑性エラストマーを好適に配合することができる。
ここで、上記(A)成分の重量平均分子量(Mw)は、40000以上であり、その上限は、300000以下とすることが好ましく、より好ましくは250000以下とすることができる。また、上記共重合体の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比は、3.0以上であり、その上限は、15.0以下とすることが好ましく、より好ましくは12.0以下とすることができる。
上記(A)成分は、その共重合体に含まれる不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンによって中和されていることを要するが、より好ましくは75質量%以上、更に好ましくは80質量%以上が中和されていることが推奨される。なお、上記(A)成分は、それぞれ上記共重合体中の酸基の一部又は全部を金属イオンで中和することにより得ることができる。
ここで、上記共重合体中の酸基を中和する金属イオンとしては、例えば、Na+、K+、Li+、Zn++、Cu++、Mg++、Ca++、Co++、Ni++、Pb++等が挙げられる。本発明においては、この中でも特にNa+、Li+、Zn++、Mg++等を好適に用いることができ、更にはMg++、Zn++であることが推奨される。上記のような中和物は公知の方法で得ることができ、例えば、上記共重合体に対して、上記金属イオンのギ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物、水酸化物及びアルコキシド等の化合物を使用して導入することができる。
上記(A)成分は、市販品を使用することができ、その具体例としては、商品名「ハイミラン1601」、「ハイミラン1605」、「ハイミラン1557」、「ハイミラン1855」(三井・デュポンポリケミカル社製)、商品名「IOTEK8030」、「IOTEK7010」(ExxonMobil社製)等を例示することができる。
(B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂
(B)成分は、上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂であり、ゴルフボール打撃時のフィーリング、反発性をより一層向上させる観点から好適に配合される成分である。この(B)成分としては、公知のものを用いることができるが、本発明では、特にオレフィン系熱可塑性樹脂を好適に用いることができる。該オレフィン系熱可塑性樹脂は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。また、2種以上を組み合わせて配合する場合、熱可塑性ポリウレタン及び熱可塑性エラストマーを組み合わせて用いることが好ましい。
上記の熱可塑性ポリウレタン及び熱可塑性エラストマーは、市販品を用いることもでき、具体的には、商品名「パンデックスT−R3080」(ディーアイシーバイエルポリウレタン社製)、商品名「ダイナロン6100」、「ダイナロン4630P」(JSR社製)等を例示することができる。
この場合、上記(A)成分及び上記(B)成分の配合比率は、(A)成分/(B)成分=100/0〜10/90(質量比)であり、好ましくは90/10〜50/50である。
(C−1)着色顔料又は染料
(C−1)成分の着色顔料又は染料は、ボールの色彩を調整するために配合するものである。本発明では、公知の着色顔料又は染料を用いることができ、耐変色性の観点から顔料を好適に用いることができる。上記の着色顔料又は染料は、赤色系、青色系、黄色系、緑色系、紫色系、黒色系からなる群から適宜選択される。より具体的には、赤色系としてキナクリドン系、ペリレン系、アンスラキノン系、青色系としてフタロシアニン系、群青系、黄色系として複合酸化物系、ポリアゾ系、複合環系、紫色系として紫群青系、黒色系としてカーボンブラック等を例示することができる。これらを配合することにより高級感のある色彩を表現することができる。なお、これらの着色顔料又は染料は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよく、その組み合わせや配合量は、ボールの仕様等に応じて適宜設定し得る。上記の着色顔料又は染料は、市販品を用いることができ、具体例として、商品名「クロモファイン」(大日精化社製)、「タイペークイエロー」(石原産業社製)、「トーカブラック」(東海カーボン社製)等を例示することができる。(C−1)成分の配合量は、上記(A)成分及び(B)成分の合計100質量部に対して5質量部以下(0〜5質量部)とすることができ、好ましくは0.001〜5質量部、より好ましくは0.01〜4.5質量部である。(C−1)成分の添加量が少なすぎると発色が悪く、添加量が多すぎると色が濃くなりすぎて高級感が損なわれることがある。
(C−2)着色用マスターバッチ
また、最外層が透明感のある薄めの色であった場合、微妙な色合いを表現したくてもゴルフボール全体の印象に中間層の色目が影響してしまうことがある。このような場合、顔料等を材料中に均一分散させることが有効である。上記の着色顔料又は染料の分散性を改善するためには、上記の着色顔料又は染料を上記(A)成分及び(B)成分と混合する前に予め公知の樹脂及び添加剤と混練してマスターバッチ化し、(C−2)着色用マスターバッチとして配合することが有効である。
以下、上記の(C−2)着色用マスターバッチについて詳述する。
本発明において、(C−2)成分は、上記の着色顔料又は染料を公知の樹脂及び添加剤と混練すればよく、特に制限されるものではないが、下記(m)〜(p)成分、
(m)熱可塑性樹脂 100質量部
(n)酸化チタン 0.1〜200質量部
(o)着色顔料又は染料 0.1〜10質量部
(p)滑剤 0.1〜20質量部
にて構成された樹脂組成物を好適に採用し得る。
(m)成分の熱可塑性樹脂は、公知の樹脂を用いることができ、特に制限されるものではないが、上記の(A)成分及び(B)成分と同様の樹脂を用いることが好ましい。
(n)成分の酸化チタンは、公知の酸化チタンを用いることができ、例えば、市販品として、商品名「タイペーク」(石原産業社製)等を好適に使用することができる。配合量は、上記(m)成分100質量部に対して0.1〜200質量部であり、好ましくは0.1〜180質量部とすることができる。
(o)成分の着色顔料又は染料は、上述したものを同様に用いることができる。この場合、上記(o)成分の配合量は、上記(m)成分100質量部に対して0.1〜10質量部であり、好ましくは0.1〜7質量部とすることができる。
(p)成分の滑剤についても、公知の滑剤を用いることができ、特に制限されるものではないが、例えば、不飽和カルボン酸の金属塩(ステアリン酸マグネシウム等)やポリエチレンワックス等を好適に使用することができる。上記(p)成分の配合量は、上記(m)成分100質量部に対して0.1〜20質量部であり、好ましくは0.5〜15質量部とすることができる。
上記着色用マスターバッチは、公知の方法で調製することができ、例えば、加圧ニーダーと強制フィーダー付き二軸−単軸押出機(ニーダールーダー含む)、タンデム型押出機、二軸押出機等の混練機を用いて混練することにより得ることができる。中間層用樹脂組成物に、(C−2)成分を添加する場合の添加量は、上記(A)成分及び(B)成分の合計量100質量部に対して、1〜20質量部であり、好ましくは3.5〜15質量部である。着色用マスターバッチの添加量が少なすぎると、イオン性樹脂の色がそのまま最外層に映ってしまい、ボール全体がくすんだ印象になってしまうことがある。また、添加量が多すぎると、ボールの重量が重くなりすぎるなど、物性そのものに悪影響を及ぼすおそれがある。
(D)添加剤
上記の各成分に加えて、更に(D)成分として各種添加剤を配合することができる。この添加剤としては、各種樹脂用途のものが使用でき、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、流動性改質剤、増粘剤等が挙げられる。また、上記(A)成分の機能性向上を目的として、有機酸及びその塩、塩基性無機金属化合物等の添加剤も適宜使用することができる。これら添加剤の添加量は、成形性等を損なわない範囲で適宜設定し得、特に制限されるものではないが、上記(A)成分及び(B)成分の合計100質量部に対して0.1〜5質量部とすることができ、好ましくは0.1〜4質量部である。
また、中間層2の厚さは、ボールの仕様等に応じて適宜し得、特に制限されるものではないが、0.5〜2mmとすることができ、好ましくは0.75〜1.8mmとすることができる。中間層2の厚みが、薄すぎた場合は、ゴルフボールの耐久性が劣るおそれがあり、コアの色がボール表面の色に影響を及ぼすことがあり好ましくない。一方、厚すぎた場合は、成形が難しく、色ムラを生じる可能性がある。
上記中間層用樹脂組成物を調製する場合は、公知の混合装置を採用することができ、例えば、単軸押出機や2軸押出機を用いることができる。本発明では2軸押出機を用いることがより好ましい。また、これら押出機の連結型でも良く、例えば、単軸押出機−2軸押出機、2軸押出機−2軸押出機などが挙げられる。これらの装置の構成は特別なものではなく、既存の押出機で十分である。また、上記樹脂組成物を使用して中間層を成形する方法についても、特に制限されるものではなく、例えば、射出成形法やコンプレッション成形法等を採用することができる。射出成形法を採用する場合には、射出成形用金型の所定位置に予め作製したコアを配置した後、上記樹脂組成物を該金型内に導入する方法を採用できる。また、コンプレッション成形法を採用する場合には、上記樹脂組成物で一対のハーフカップを作り、このカップで対象物をくるみ、金型内で加圧加熱する方法を採用できる。なお、加圧加熱成形する場合、成形条件としては、120〜170℃、1〜5分間の条件を採用することができる。
上記外層カバー(最外層)3は、(a)熱可塑性樹脂、(b)蛍光色を含む着色顔料及び又は染料、(c)酸化チタンを必須成分として含有する樹脂組成物で形成される。以下、この外層カバー(最外層)用樹脂組成物の各成分について詳述する。
(a)熱可塑性樹脂
(a)成分の熱可塑性樹脂は、最外層用樹脂組成物の主材となる成分であり、公知の各種熱可塑性樹脂を用いることができ、特に制限はない。具体的には、オレフィン系熱可塑性樹脂を好適に使用することができ、更にその中でも、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体、オレフィン−不飽和カルボン酸−カルボン酸エステル共重合体などのイオン性樹脂や非イオン性樹脂を使用することがより好ましい。これらは1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。また、これら樹脂は他の熱可塑性樹脂と組み合わせて使用することもでき、中でも熱可塑性ポリウレタンや熱可塑性エラストマーを好適に配合することができる。
上記(a)成分は、特に制限されるものではないが、公知のものを用いることができ、イオン性樹脂の具体例として、商品名「ハイミラン1601」、「ハイミラン1605」、「ハイミラン1557」、「ハイミラン1855」(三井・デュポンポリケミカル社製)、商品名「IOTEK8030」、「IOTEK7010」(ExxonMobil社製)等を例示することができ、非イオン性樹脂としては、商品名「ニュクレルN035C」(三井・デュポンポリケミカル社製)等を例示することができる。
一方、上記熱可塑性ポリウレタン及び熱可塑性エラストマーについても、特に制限されるものではなく、公知のものを用いることができ、その具体例として、商品名「パンデックスT−R3080」(ディーアイシーバイエルポリマー社製)、「ダイナロン6100」、「ダイナロン4630P」(JSR社製)等を例示することができる。
(b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料
(b)成分の蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料は、ボールの色彩を調整するために配合するものである。本発明では、この(b)成分として、公知の着色顔料又は染料を用いることができ、特に耐変色性(耐候性)の観点から顔料を好適に用いることができる。上記の着色顔料及び/又は染料は、赤色系、青色系、黄色系、緑色系、紫色系、黒色系からなる群から適宜選択される。より具体的には、赤色系としてキナクリドン系、ペリレン系、アンスラキノン系、青色系としてフタロシアニン系、群青系、黄色系として複合酸化物系、ポリアゾ系、複合環系、紫色系として紫群青系、黒色系としてカーボンブラック等を例示することができる。これらを配合することにより高級感のある色彩を表現することができる。なお、これらの蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。また、その組み合わせは、蛍光色のものが少なくとも1種類含まれていればよく、ボールの仕様等に応じて適宜設定し得る。上記の着色顔料及び/又は染料は、市販品を用いることができ、具体例として、商品名「クロモファイン」(大日精化社製)、「タイペークイエロー」(石原産業社製)、「トーカブラック」(東海カーボン社製)等を例示することができる。(b)成分の配合量は、上記(a)成分100質量部に対して5質量部以下(0〜5質量部)とすることができ、好ましくは0.001〜5質量部、より好ましくは0.01〜4.5質量部である。(b)成分の添加量が少なすぎると発色が悪く、添加量が多すぎると色が濃くなりすぎて高級感が損なわれることがある。
(c)酸化チタン
(c)成分の酸化チタンは、最外層用樹脂組成物の隠蔽性をコントロールすることを目的に配合するものである。本発明では、その配合量を調整することにより、下地層が透ける割合を変更することができ、かつ、発色の度合いを変化させることができる。本発明では、公知の酸化チタンを用いることができ、例えば、市販品として、商品名「タイペーク」(石原産業社製)等を好適に使用することができる。なお、この酸化チタンは白色系顔料としても使用することができ、ボールの色彩に深みを与えることができる。上記(c)成分の配合量は、上記(a)成分100質量部に対して0.45質量部以下(0〜0.45質量部)、好ましくは0.3質量部とすることができ、より好ましくは0.25質量部である。一方、その下限は、特に制限されるものではないが、好ましくは上記(a)成分100質量部に対して0.01質量部とすることができる。(c)成分の添加量が多すぎると不透明感が増して、輝度が低下し、高級感を損なってしまう場合がある。
(d)添加剤
上記(a)〜(c)成分に加えて、更に(d)成分として各種添加剤を配合することができる。この添加剤としては、各種樹脂用途のものが使用でき、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、流動性改質剤、増粘剤等が挙げられる。また、上記(a)成分の機能性向上を目的として、有機酸及びその塩、塩基性無機金属化合物等の添加剤も適宜使用することができる。これら添加剤の添加量は、成形性等を損なわない範囲で適宜設定し得、特に制限されるものではないが、上記(a)成分100質量部に対して0.1〜50質量部とすることができ、好ましくは0.1〜40質量部である。
上記各成分を配合した樹脂組成物を用いて形成される最外層3は、特に制限されるものではないが、その厚みを0.3〜3mmとすることができ、好ましくは0.5〜2.5mmとすることができる。最外層3の厚みが、薄すぎた場合は、下地が透けてしまって発色性が悪くなることがある。一方、厚すぎた場合は、均一に射出成形をすることが難しくなり、全体としてのボールの質感が損なわれることがある。
上記最外層用樹脂組成物の輝度は、ボールの色彩に応じて適宜設定されるものであるが、5〜100cd/m2とすることができ、好ましくは10〜85cd/m2とすることができる。特に黄色系のゴルフボールは、色のくすみを感じやすいため50〜100cd/m2であることが好ましく、黄色系以外(オレンジ、ピンク、青、紫、白、緑、赤など)のゴルフボールにおいては、5〜50cd/m2であることが好ましい。ここで、上記の輝度とは人間の感じる量を表す心理物理量のひとつである。その値が大きいと人間は「明るい」と感じ、逆に小さいと「暗い」と感じる。
また、上記最外層用樹脂組成物のHAZE値は75以上100以下、好ましくは80以上100以下である。HAZE値が小さいと見た目の高級感が損なわれるおそれがある。全光線透過率は5.0以上80以下、好ましくは5.5以上75以下である。全光線透過率が大きすぎると透明性が高くなりすぎて、高級感が損なわれる場合がある。また、拡散透過率は0.05以上80以下、好ましくは1.0以上75以下である。拡散透過率が大きすぎると透明性が高くなりすぎて、高級感が損なわれる場合がある。
ここで、全光線透過率及び拡散透過率とは、プラスチック(最外層用樹脂組成物)の試験片を介して、光源から光線を当てた時の光の透過割合及び拡散割合を指すものであり、JIS K7105(1981年)に準拠する値である。
また、HAZE(曇価)とは、上記の全光線透過率及び拡散透過率から下記式により算出される値である。詳細は、JIS K7136(2000年)を参照。
HAZE(曇価) = (拡散透過率Td/全光線透過率Tt)×100 (%)
上記において、全光線透過率は、値が大きいほど光を通しやすく、透明度が高いことを示し、この値が小さいほど光を通しにくく、透明度が低いことを示す。拡散透過率及びHaze値は、値が小さいほど濁りが強くなり、逆に値が大きいほど光の拡散が少なく透明度が高くなる。
上記の最外層用樹脂組成物を調製する場合は、公知の混合装置を採用することができ、例えば、単軸押出機や2軸押出機を用いることができる。本発明では2軸押出機を用いることがより好ましい。また、これら押出機の連結型でも良く、例えば、単軸押出機−2軸押出機、2軸押出機−2軸押出機などが挙げられる。これらの装置の構成は特別なものではなく、既存の押出機で十分である。また、上記最外層用樹脂組成物を使用してカバーを成形する方法についても、特に制限されるものではなく、例えば、射出成形法やコンプレッション成形法等を採用することができる。射出成形法を採用する場合には、射出成形用金型の所定位置に予め作製したコアを配置した後、上記最外層用樹脂組成物を該金型内に導入する方法を採用できる。また、コンプレッション成形法を採用する場合には、上記最外層用樹脂組成物で一対のハーフカップを作り、このカップで対象物をくるみ、金型内で加圧加熱する方法を採用できる。なお、加圧加熱成形する場合、成形条件としては、120〜170℃、1〜5分間の条件を採用することができる。
上記最外層3の表面には、図1に示したように、ペイント層4が被覆される。このペイント層4の膜厚は、特に制限はないが、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上であり、また、その上限は20μm以下とすることが好ましく、より好ましくは16μm以下である。ペイント層4が薄すぎると、塗膜の耐久性が不十分となる場合がある。一方、ペイント層4の膜厚が厚すぎると、ボールの反発性が低下したり、塗膜剥離を引き起こす場合がある。
このペイント層4は、ポリウレタン等のベース樹脂に、偏光顔料及び各種の溶剤や添加剤を適宜添加した塗料を塗布することにより形成されるものであり、上記最外層3の色彩との相乗効果により透明感があり、高級感のある色彩を得ることができる。
上記ベース樹脂としては、公知のウレタン樹脂等を用いることができ、特に制限されるものではないが、本発明では水酸基を持つポリオール成分とイソシアネート基を持つポリイソシアネート成分からなる2液硬化型ウレタン塗料を好適に使用することできる。この場合、上記ポリオールとしては、ウレタン,ポリエステル,アクリル樹脂等が主として用いられるが、必要に応じてエポキシ樹脂等の他の樹脂を使用することができる。一方、ポリイソシアネートとしては、TDI、MDI、HDI、IPDI、NDI、PDI、XDI、HXDIを単独で又は2種以上を併用して変性されるものであり、一般的には、アダクト体、ビュレット体、イソシアヌレート体の形をとり得る。
上記偏光顔料は、ゴルフボールの高級感及び質感を向上させるために配合されるものであり、金属粉顔料、ガラスフレーク、マイカ及びパール顔料等を配合することができ、本発明では特にパール顔料を好適に用いることができる。上記パール顔料としては、金属酸化物被覆雲母、塩基性炭酸鉛、酸塩化ビスマス、天然魚燐箔のいずれも使用できるが、無毒で化学的安定性に最も優れている点から、金属酸化物被覆雲母を選択することが好ましい。上記金属酸化物被覆雲母において、雲母を被覆する金属酸化物としては、一般には、二酸化チタンや酸化鉄が多く用いられており、その被覆率(被覆層の厚み)を変えることにより、様々な色彩や干渉作用を得ることができる。また、上偏光顔料の粒径は、特に制限されるものではないが、大きいほど沈降しやすくなるので、適切な粒径を有する顔料を選択することが望まれる。上記の偏光顔料としては、市販品を用いることができ、その具体例として、商品名「シラリック」(Merck Japan社製)を挙げることができる。
偏光顔料の配合量は、上記ベース樹脂100質量部に対して、3質量部以下(0〜3質量部)、好ましくは0.1〜3質量部、より好ましくは0.2〜2質量部の範囲とすることができる。偏光顔料の配合量が少なすぎると、適切な明るさと輝きが損なわれてしまい、高級感が得られない場合がある。逆に、配合量が多すぎると、塗装の作業性が低下したり、塗膜剥離の要因となる可能性がある。
更に、上記塗料の明るさを増すために蛍光増白剤を配合することが好ましい。該該蛍光増白剤の配合量は、上記ベース樹脂100質量部に対して、0.05〜1質量部配合することができ、かつ蛍光増白剤と偏光顔料の配合比(蛍光増白剤/偏光顔料)が質量比で0.05〜5.0となるように使用することがより好ましい。
上記塗料の塗装方法は、公知に使用されている方法を用いることができる。例えば、針台の針先にボールを載せた状態でスプレーによりボール全体を塗装すればよい。また、塗装に先立ち、被塗装物(最外層3を被覆した球体)とペイント層4との密着性を向上させる目的で、特に限定されるものではないが、プラズマ処理やコロナ放電処理等による表面改質を行っても良いし、プライマー等を塗布しても良い。
本発明のゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、直径42.67mm以上、重さ45.93g以下に形成することができる。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〜7、比較例1,2〕
実施例及び比較例に共通した配合からなるゴム組成物を調製し、ニーダー又はロールにて混練りした後、所定の加硫条件にて直径37.0mmのコアを作製した。次に、得られたコアの周囲に表1に示す中間層用樹脂組成物を射出成形して厚さ1.5mmの中間層を形成し、表1に示す最外層用樹脂組成物を射出成形して厚さ1.3mmの最外層を形成した。その後、得られたボールの表面に、下記の配合の2液硬化型ウレタン塗料をスプレー塗布し、乾燥させてペイント層(厚さ20μm)を形成し、実施例及び比較例のカラーゴルフボールを作製した。表1中の樹脂混合材料の配合の数字は質量部を表している。なお、ここでは特に説明しないが、全ての実施例及び比較例のゴルフボールの表面には、同一の態様で多数のディンプルが形成されている。
コアの配合
ポリブタジエンゴム 100 質量部
アクリル酸亜鉛 29 質量部
過酸化物 1.2 質量部
老化防止剤 0.1 質量部
酸化亜鉛 26.7 質量部
ペンタクロロチオフェノール亜鉛塩 0.2 質量部
赤色顔料 0.08 質量部
上記ゴムの加硫は、155℃,15分の条件で行い、上記「過酸化物」は、1,1−ジ(t−ブチルパーキシ)シクロヘキサンとシリカとの混合物、商品名「パーヘキサC−40」(日油社製)、上記「老化防止剤」は、「ノクラックNS−6」(大内新興化学工業社製)である。
塗料の配合
ベース樹脂 98.5 質量%
偏光顔料 1.0 質量%
蛍光増白剤 0.5 質量%
上記材料の詳細は以下の通りである。
ベース樹脂:2液硬化型ウレタン塗料
偏光顔料:メルク社製、商品名「イリオジン」
上記で得られた各実施例及び比較例におけるカバー及びゴルフボールの物性について下記の基準に従って評価し、その評価を表1に示した。
・輝度
JIS Z8722及びJIS Z8717に準拠し、輝度計 LS−110(KONICA MINOLTA 製)を用いて測定した。また、他の光による影響を遮断するため暗室を使用し、対象物に当てる光源は通常の蛍光灯(20形、18W−1220lm)を用い、対象物に均一に当たるように設定した。
・全光線透過率及び拡散透過率
光透過率測定機「TURBIDIMETER NDH5000W」(日本電色工業製)を用いて以下の測定条件で測定し、JIS K7105に準じて全光線透過率及び拡散透過率を計測し、かつJIS K7136に準じてHAZE値を求めた。
測定条件:光源D65、測定法3
測定数:各サンプル n=3
全光線透過率及び拡散透過率は、試験片に対して光源を当てた際、光が試験片を介してどれだけ透過及び拡散するかを測定して数値化したものである。これらの値が大きいと透明度が高く、小さいと透明度が低い。通常、酸化チタンを含有した樹脂組成物についてこれらを測定した場合は、ほぼ0となる。
・耐候性
指標値となるボールと共に、日光にn=3ずつ暴露した。一定時間ごとにLab色差測定器にてΔEを測定し、指標ボールのΔEが15以上となった時点で、日光への暴露を止め、その時点における各ボールのΔEを測定し、下記の基準に従い評価した。
◎:5未満
○:5以上13未満
△:13以上
・高級感
上級ゴルフプレイヤー10名により下記の基準に従い官能評価した。
◎:10人中8人以上が「高級感あり」と感じた
○:10人中5〜7人が「高級感あり」と感じた
△:10人中3〜4人が「高級感あり」と感じた
×:10人中2人以下が「高級感あり」と感じた
・輝き感
上級ゴルフプレイヤー10名により下記の基準に従い官能評価した。
◎:10人中8人以上が「輝き感あり」と感じた
○:10人中5〜7人が「輝き感あり」と感じた
△:10人中3〜4人が「輝き感あり」と感じた
×:10人中2人以下が「輝き感あり」と感じた
・初速度
初速度は、R&Aの承認する装置であるUSGAのドラム回転式の初速測定器を用いて測定した。ボールは23±1℃の温度で3時間以上温度調節し、室温23±2℃の部屋でテストされた。1ダースのボールを各々2回打撃して、6.28ft(1.91m)の間を通過する時間を計測し、初速度を計算した。
Figure 2012105725
表中に記載した材料の詳細は以下の通りである。
[最外層用樹脂組成物]
ハイミラン1557:三井・デュポンポリケミカル社製、亜鉛中和、エチレン−メタクリル酸共重合体
ハイミラン1601:三井・デュポンポリケミカル社製、ナトリウム中和、エチレン−メタクリル酸共重合体
ハイミラン1855:三井・デュポンポリケミカル社製、亜鉛中和、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体
ハイミラン1555:三井・デュポンポリケミカル社製、ナトリウム中和、エチレン−メタクリル酸共重合体
酸化チタン:石原産業社製
[中間層用樹脂組成物]
イオン性樹脂:商品名「HPF1000」、デュポン社製、マグネシウム中和、エチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体
熱可塑性樹脂(1):商品名「ハイトレル4001」、東レ・デュポン社製、ポリエステルエラストマー
熱可塑性樹脂(2):商品名「ダイナロン6100」、JSR社製、熱可塑性オレフィン系エラストマー
着色用マスターバッチ:
熱可塑性樹脂 100質量部
酸化チタン 60質量部
顔料 1.7質量部
滑剤 5.0質量部
を含有した樹脂組成物。ここで、上記の熱可塑性樹脂は、三井・デュポンポリケミカル社製の商品名「ニュクレルN1050H」(エチレン−メタクリル酸共重合体)、酸化チタンは、石原産業社製の商品名「タイペーク」、滑剤は、ステアリン酸マグネシウムである。
1 コア
2 内層カバー(中間層)
3 外層カバー(最外層)
4 ペイント層
G ゴルフボール
D ディンプル

Claims (8)

  1. コア、該コアを被覆する少なくとも2層以上のカバーと、該カバーの最外層の表面に施されるペイント層とを有するカラーゴルフボールにおいて、
    上記カバーの最外層が
    (a)熱可塑性樹脂 100質量部、
    (b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料 5質量部以下、
    (c)酸化チタン 0.45質量部以下
    を含有する樹脂組成物で形成されると共に、上記最外層の内側に接する層が、
    (A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
    (B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
    (A)成分/(B)成分=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
    100質量部、
    (C−1)着色顔料又は染料 5質量部以下
    を含有する樹脂組成物で形成され、ボール表面の輝度が5〜100cd/m2であることを特徴とするカラーゴルフボール。
  2. コア、該コアを被覆する少なくとも2層以上のカバーと、該カバーの最外層の表面に施されるペイント層とを有するカラーゴルフボールにおいて、
    上記カバーの最外層が
    (a)熱可塑性樹脂 100質量部、
    (b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料 5質量部以下、
    (c)酸化チタン 0.45質量部以下
    を含有する樹脂組成物で形成されると共に、上記最外層の内側に接する層が、
    (A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
    (B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
    (A)/(B)=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
    100質量部、
    (C−2)着色用マスターバッチ 1〜20質量部
    を含有する樹脂組成物で形成され、ボール表面の輝度が5〜100cd/m2であることを特徴とするカラーゴルフボール。
  3. 上記(b)着色顔料又は染料が、赤色系、青色系、黄色系、緑色系、紫色系及び黒色系からなる群から選ばれるものである請求項1又は2記載のカラーゴルフボール。
  4. ボール表面の輝度が10〜85cd/m2である請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
  5. 最外層用樹脂組成物のHAZE値が75〜100である請求項1〜4のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
  6. 最外層用樹脂組成物の全光線透過率が5.0〜80である請求項1〜5のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
  7. 最外層用樹脂組成物の拡散透過率が0.05〜80である請求項1〜6のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
  8. 上記ペイント層が、基材樹脂100質量部に対して蛍光増白剤を0.05〜1質量部、偏光顔料を3質量部以下含有し、かつ蛍光増白剤と偏光顔料の質量比が0.05〜5.0である請求項1〜7のいずれか1項記載のカラーゴルフボール。
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