JP5614254B2 - カラーゴルフボール - Google Patents
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Description
[1]コア、該コアを被覆する少なくとも2層以上のカバーと、該カバーの最外層の表面に施されるペイント層とを有するカラーゴルフボールにおいて、
上記カバーの最外層が
(a)熱可塑性樹脂 100質量部、
(b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料 5質量部以下、
(c)酸化チタン 0.45質量部以下
を含有する樹脂組成物で形成されると共に、上記最外層の内側に接する層が、
(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
(B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
(A)成分/(B)成分=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
100質量部、
(C−1)着色顔料又は染料 5質量部以下及び/又は(C−2)着色用マスターバッチ 1〜20質量部
を含有する樹脂組成物で形成され、最外層用樹脂組成物のHAZE値が96.09〜100であり、ボール表面の輝度が5〜100cd/m2であることを特徴とするカラーゴルフボール。
[2]コア、該コアを被覆する少なくとも2層以上のカバーと、該カバーの最外層の表面に施されるペイント層とを有するカラーゴルフボールにおいて、
上記カバーの最外層が
(a)熱可塑性樹脂 100質量部、
(b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料 5質量部以下、
(c)酸化チタン 0.45質量部以下
を含有する樹脂組成物で形成されると共に、上記最外層の内側に接する層が、
(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
(B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
(A)/(B)=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
100質量部、
(C−2)着色用マスターバッチ 1〜20質量部
を含有する樹脂組成物で形成され、かつ上記(C−2)成分が、下記(m)〜(p)成分、
(m)熱可塑性樹脂 100質量部
(n)酸化チタン 0.1〜200質量部
(o)着色顔料又は染料 0.1〜10質量部
(p)滑剤 0.1〜20質量部
にて構成された樹脂組成物であり、ボール表面の輝度が5〜100cd/m2であることを特徴とするカラーゴルフボール。
[3]上記(b)着色顔料又は染料が、赤色系、青色系、黄色系、緑色系、紫色系及び黒色系からなる群から選ばれるものである[1]又は[2]記載のカラーゴルフボール。
[4]ボール表面の輝度が10〜85cd/m2である[1]〜[3]のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
[5]最外層用樹脂組成物のHAZE値が75〜100である[2]〜[4]のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
[6]最外層用樹脂組成物の全光線透過率が5.0〜80である[1]〜[5]のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
[7]最外層用樹脂組成物の拡散透過率が0.05〜80である[1]〜[6]のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
[8]上記ペイント層が、基材樹脂100質量部に対して蛍光増白剤を0.05〜1質量部、偏光顔料を3質量部以下含有し、かつ蛍光増白剤と偏光顔料の質量比が0.05〜5.0である[1]〜[7]のいずれか1項記載のカラーゴルフボール。
[9]上記(b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料の配合量が0.9〜5質量部である[1]〜[8]のいずれか1項記載のカラーゴルフボール。
本発明のカラーゴルフボールは、カバーの最外層を、蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料、並びに微量の酸化チタンを含む特定の樹脂組成物で形成すると共に、該最外層の内側に接する層を特定の重量平均分子量(Mw)、及び重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)を有し、不飽和カルボン酸の含量(酸含量)が特定範囲に調整されたイオン性樹脂を配合した樹脂組成物で形成し、更にその上から偏光顔料を含有する塗料で塗装してペイント層を形成したものである。
(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
(B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
(A)/(B)=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
100質量部、
(C−1)着色顔料又は染料 5質量部以下
を含有する樹脂組成物、又は
(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
(B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
(A)/(B)=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
100質量部、
(C−2)着色用マスターバッチ 1〜20質量部
を含有する樹脂組成物で形成される。なお、この中間層2は、通常、上記最外層3の内側に接する層として形成されるが、ここでは上記最外層3と中間層2との間に1層以上の透明な層が形成されている場合も含むものとする。また、この中間層2は、上述した通り、ボールの仕様等に応じて、同種又は異種の材料を用いて2層以上形成することもできる。該中間層2が2層以上に形成される(即ち、カバー全体が3層以上に形成される)場合、上記最外層の内側に接する層(中間層2)よりも内側の層については、公知のアイオノマー樹脂、ポリウレタン等の各種熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマーの樹脂材料を主材として形成すればよい。
(A)成分のイオン性樹脂は、中間層用樹脂組成物の主材となる成分であり、重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、更に、当該樹脂に含まれる不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されていることを要する。具体的には、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体、オレフィン−不飽和カルボン酸−カルボン酸エステル共重合体などのイオン性樹脂を好適に使用することができる。これらは1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。また、これらのイオン性樹脂は他の熱可塑性樹脂と組み合わせて使用することもでき、中でも熱可塑性ポリウレタンや熱可塑性エラストマーを好適に配合することができる。
(B)成分は、上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂であり、ゴルフボール打撃時のフィーリング、反発性をより一層向上させる観点から好適に配合される成分である。この(B)成分としては、公知のものを用いることができるが、本発明では、特にオレフィン系熱可塑性樹脂を好適に用いることができる。該オレフィン系熱可塑性樹脂は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。また、2種以上を組み合わせて配合する場合、熱可塑性ポリウレタン及び熱可塑性エラストマーを組み合わせて用いることが好ましい。
(C−1)成分の着色顔料又は染料は、ボールの色彩を調整するために配合するものである。本発明では、公知の着色顔料又は染料を用いることができ、耐変色性の観点から顔料を好適に用いることができる。上記の着色顔料又は染料は、赤色系、青色系、黄色系、緑色系、紫色系、黒色系からなる群から適宜選択される。より具体的には、赤色系としてキナクリドン系、ペリレン系、アンスラキノン系、青色系としてフタロシアニン系、群青系、黄色系として複合酸化物系、ポリアゾ系、複合環系、紫色系として紫群青系、黒色系としてカーボンブラック等を例示することができる。これらを配合することにより高級感のある色彩を表現することができる。なお、これらの着色顔料又は染料は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよく、その組み合わせや配合量は、ボールの仕様等に応じて適宜設定し得る。上記の着色顔料又は染料は、市販品を用いることができ、具体例として、商品名「クロモファイン」(大日精化社製)、「タイペークイエロー」(石原産業社製)、「トーカブラック」(東海カーボン社製)等を例示することができる。(C−1)成分の配合量は、上記(A)成分及び(B)成分の合計100質量部に対して5質量部以下(0〜5質量部)とすることができ、好ましくは0.001〜5質量部、より好ましくは0.01〜4.5質量部である。(C−1)成分の添加量が少なすぎると発色が悪く、添加量が多すぎると色が濃くなりすぎて高級感が損なわれることがある。
また、最外層が透明感のある薄めの色であった場合、微妙な色合いを表現したくてもゴルフボール全体の印象に中間層の色目が影響してしまうことがある。このような場合、顔料等を材料中に均一分散させることが有効である。上記の着色顔料又は染料の分散性を改善するためには、上記の着色顔料又は染料を上記(A)成分及び(B)成分と混合する前に予め公知の樹脂及び添加剤と混練してマスターバッチ化し、(C−2)着色用マスターバッチとして配合することが有効である。
本発明において、(C−2)成分は、上記の着色顔料又は染料を公知の樹脂及び添加剤と混練すればよく、特に制限されるものではないが、下記(m)〜(p)成分、
(m)熱可塑性樹脂 100質量部
(n)酸化チタン 0.1〜200質量部
(o)着色顔料又は染料 0.1〜10質量部
(p)滑剤 0.1〜20質量部
にて構成された樹脂組成物を好適に採用し得る。
上記の各成分に加えて、更に(D)成分として各種添加剤を配合することができる。この添加剤としては、各種樹脂用途のものが使用でき、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、流動性改質剤、増粘剤等が挙げられる。また、上記(A)成分の機能性向上を目的として、有機酸及びその塩、塩基性無機金属化合物等の添加剤も適宜使用することができる。これら添加剤の添加量は、成形性等を損なわない範囲で適宜設定し得、特に制限されるものではないが、上記(A)成分及び(B)成分の合計100質量部に対して0.1〜5質量部とすることができ、好ましくは0.1〜4質量部である。
(a)成分の熱可塑性樹脂は、最外層用樹脂組成物の主材となる成分であり、公知の各種熱可塑性樹脂を用いることができ、特に制限はない。具体的には、オレフィン系熱可塑性樹脂を好適に使用することができ、更にその中でも、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体、オレフィン−不飽和カルボン酸−カルボン酸エステル共重合体などのイオン性樹脂や非イオン性樹脂を使用することがより好ましい。これらは1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。また、これら樹脂は他の熱可塑性樹脂と組み合わせて使用することもでき、中でも熱可塑性ポリウレタンや熱可塑性エラストマーを好適に配合することができる。
(b)成分の蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料は、ボールの色彩を調整するために配合するものである。本発明では、この(b)成分として、公知の着色顔料又は染料を用いることができ、特に耐変色性(耐候性)の観点から顔料を好適に用いることができる。上記の着色顔料及び/又は染料は、赤色系、青色系、黄色系、緑色系、紫色系、黒色系からなる群から適宜選択される。より具体的には、赤色系としてキナクリドン系、ペリレン系、アンスラキノン系、青色系としてフタロシアニン系、群青系、黄色系として複合酸化物系、ポリアゾ系、複合環系、紫色系として紫群青系、黒色系としてカーボンブラック等を例示することができる。これらを配合することにより高級感のある色彩を表現することができる。なお、これらの蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。また、その組み合わせは、蛍光色のものが少なくとも1種類含まれていればよく、ボールの仕様等に応じて適宜設定し得る。上記の着色顔料及び/又は染料は、市販品を用いることができ、具体例として、商品名「クロモファイン」(大日精化社製)、「タイペークイエロー」(石原産業社製)、「トーカブラック」(東海カーボン社製)等を例示することができる。(b)成分の配合量は、上記(a)成分100質量部に対して5質量部以下(0〜5質量部)とすることができ、好ましくは0.001〜5質量部、より好ましくは0.01〜4.5質量部である。(b)成分の添加量が少なすぎると発色が悪く、添加量が多すぎると色が濃くなりすぎて高級感が損なわれることがある。
(c)成分の酸化チタンは、最外層用樹脂組成物の隠蔽性をコントロールすることを目的に配合するものである。本発明では、その配合量を調整することにより、下地層が透ける割合を変更することができ、かつ、発色の度合いを変化させることができる。本発明では、公知の酸化チタンを用いることができ、例えば、市販品として、商品名「タイペーク」(石原産業社製)等を好適に使用することができる。なお、この酸化チタンは白色系顔料としても使用することができ、ボールの色彩に深みを与えることができる。上記(c)成分の配合量は、上記(a)成分100質量部に対して0.45質量部以下(0〜0.45質量部)、好ましくは0.3質量部とすることができ、より好ましくは0.25質量部である。一方、その下限は、特に制限されるものではないが、好ましくは上記(a)成分100質量部に対して0.01質量部とすることができる。(c)成分の添加量が多すぎると不透明感が増して、輝度が低下し、高級感を損なってしまう場合がある。
上記(a)〜(c)成分に加えて、更に(d)成分として各種添加剤を配合することができる。この添加剤としては、各種樹脂用途のものが使用でき、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、流動性改質剤、増粘剤等が挙げられる。また、上記(a)成分の機能性向上を目的として、有機酸及びその塩、塩基性無機金属化合物等の添加剤も適宜使用することができる。これら添加剤の添加量は、成形性等を損なわない範囲で適宜設定し得、特に制限されるものではないが、上記(a)成分100質量部に対して0.1〜50質量部とすることができ、好ましくは0.1〜40質量部である。
また、HAZE(曇価)とは、上記の全光線透過率及び拡散透過率から下記式により算出される値である。詳細は、JIS K7136(2000年)を参照。
HAZE(曇価) = (拡散透過率Td/全光線透過率Tt)×100 (%)
実施例及び比較例に共通した配合からなるゴム組成物を調製し、ニーダー又はロールにて混練りした後、所定の加硫条件にて直径37.0mmのコアを作製した。次に、得られたコアの周囲に表1に示す中間層用樹脂組成物を射出成形して厚さ1.5mmの中間層を形成し、表1に示す最外層用樹脂組成物を射出成形して厚さ1.3mmの最外層を形成した。その後、得られたボールの表面に、下記の配合の2液硬化型ウレタン塗料をスプレー塗布し、乾燥させてペイント層(厚さ20μm)を形成し、実施例及び比較例のカラーゴルフボールを作製した。表1中の樹脂混合材料の配合の数字は質量部を表している。なお、ここでは特に説明しないが、全ての実施例及び比較例のゴルフボールの表面には、同一の態様で多数のディンプルが形成されている。
ポリブタジエンゴム 100 質量部
アクリル酸亜鉛 29 質量部
過酸化物 1.2 質量部
老化防止剤 0.1 質量部
酸化亜鉛 26.7 質量部
ペンタクロロチオフェノール亜鉛塩 0.2 質量部
赤色顔料 0.08 質量部
ベース樹脂 98.5 質量%
偏光顔料 1.0 質量%
蛍光増白剤 0.5 質量%
ベース樹脂:2液硬化型ウレタン塗料
偏光顔料:メルク社製、商品名「イリオジン」
JIS Z8722及びJIS Z8717に準拠し、輝度計 LS−110(KONICA MINOLTA 製)を用いて測定した。また、他の光による影響を遮断するため暗室を使用し、対象物に当てる光源は通常の蛍光灯(20形、18W−1220lm)を用い、対象物に均一に当たるように設定した。
光透過率測定機「TURBIDIMETER NDH5000W」(日本電色工業製)を用いて以下の測定条件で測定し、JIS K7105に準じて全光線透過率及び拡散透過率を計測し、かつJIS K7136に準じてHAZE値を求めた。
測定条件:光源D65、測定法3
測定数:各サンプル n=3
全光線透過率及び拡散透過率は、試験片に対して光源を当てた際、光が試験片を介してどれだけ透過及び拡散するかを測定して数値化したものである。これらの値が大きいと透明度が高く、小さいと透明度が低い。通常、酸化チタンを含有した樹脂組成物についてこれらを測定した場合は、ほぼ0となる。
指標値となるボールと共に、日光にn=3ずつ暴露した。一定時間ごとにLab色差測定器にてΔEを測定し、指標ボールのΔEが15以上となった時点で、日光への暴露を止め、その時点における各ボールのΔEを測定し、下記の基準に従い評価した。
◎:5未満
○:5以上13未満
△:13以上
上級ゴルフプレイヤー10名により下記の基準に従い官能評価した。
◎:10人中8人以上が「高級感あり」と感じた
○:10人中5〜7人が「高級感あり」と感じた
△:10人中3〜4人が「高級感あり」と感じた
×:10人中2人以下が「高級感あり」と感じた
上級ゴルフプレイヤー10名により下記の基準に従い官能評価した。
◎:10人中8人以上が「輝き感あり」と感じた
○:10人中5〜7人が「輝き感あり」と感じた
△:10人中3〜4人が「輝き感あり」と感じた
×:10人中2人以下が「輝き感あり」と感じた
初速度は、R&Aの承認する装置であるUSGAのドラム回転式の初速測定器を用いて測定した。ボールは23±1℃の温度で3時間以上温度調節し、室温23±2℃の部屋でテストされた。1ダースのボールを各々2回打撃して、6.28ft(1.91m)の間を通過する時間を計測し、初速度を計算した。
[最外層用樹脂組成物]
ハイミラン1557:三井・デュポンポリケミカル社製、亜鉛中和、エチレン−メタクリル酸共重合体
ハイミラン1601:三井・デュポンポリケミカル社製、ナトリウム中和、エチレン−メタクリル酸共重合体
ハイミラン1855:三井・デュポンポリケミカル社製、亜鉛中和、エチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体
ハイミラン1555:三井・デュポンポリケミカル社製、ナトリウム中和、エチレン−メタクリル酸共重合体
酸化チタン:石原産業社製
[中間層用樹脂組成物]
イオン性樹脂:商品名「HPF1000」、デュポン社製、マグネシウム中和、エチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体
熱可塑性樹脂(1):商品名「ハイトレル4001」、東レ・デュポン社製、ポリエステルエラストマー
熱可塑性樹脂(2):商品名「ダイナロン6100」、JSR社製、熱可塑性オレフィン系エラストマー
着色用マスターバッチ:
熱可塑性樹脂 100質量部
酸化チタン 60質量部
顔料 1.7質量部
滑剤 5.0質量部
を含有した樹脂組成物。ここで、上記の熱可塑性樹脂は、三井・デュポンポリケミカル社製の商品名「ニュクレルN1050H」(エチレン−メタクリル酸共重合体)、酸化チタンは、石原産業社製の商品名「タイペーク」、滑剤は、ステアリン酸マグネシウムである。
2 内層カバー(中間層)
3 外層カバー(最外層)
4 ペイント層
G ゴルフボール
D ディンプル
Claims (9)
- コア、該コアを被覆する少なくとも2層以上のカバーと、該カバーの最外層の表面に施されるペイント層とを有するカラーゴルフボールにおいて、
上記カバーの最外層が
(a)熱可塑性樹脂 100質量部、
(b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料 5質量部以下、
(c)酸化チタン 0.45質量部以下
を含有する樹脂組成物で形成されると共に、上記最外層の内側に接する層が、
(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
(B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
(A)成分/(B)成分=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
100質量部、
(C−1)着色顔料又は染料 5質量部以下及び/又は(C−2)着色用マスターバッチ 1〜20質量部
を含有する樹脂組成物で形成され、最外層用樹脂組成物のHAZE値が96.09〜100であり、ボール表面の輝度が5〜100cd/m2であることを特徴とするカラーゴルフボール。 - コア、該コアを被覆する少なくとも2層以上のカバーと、該カバーの最外層の表面に施されるペイント層とを有するカラーゴルフボールにおいて、
上記カバーの最外層が
(a)熱可塑性樹脂 100質量部、
(b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料 5質量部以下、
(c)酸化チタン 0.45質量部以下
を含有する樹脂組成物で形成されると共に、上記最外層の内側に接する層が、
(A)重量平均分子量(Mw)が40000以上、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mn/Mw)が3.0以上であり、かつ含有する不飽和カルボン酸の70質量%以上が金属カチオンで中和されているイオン性樹脂と、
(B)上記(A)成分以外の熱可塑性樹脂とを、
(A)/(B)=100/0〜10/90(質量比)の割合で含む樹脂成分
100質量部、
(C−2)着色用マスターバッチ 1〜20質量部
を含有する樹脂組成物で形成され、かつ上記(C−2)成分が、下記(m)〜(p)成分、
(m)熱可塑性樹脂 100質量部
(n)酸化チタン 0.1〜200質量部
(o)着色顔料又は染料 0.1〜10質量部
(p)滑剤 0.1〜20質量部
にて構成された樹脂組成物であり、ボール表面の輝度が5〜100cd/m2であることを特徴とするカラーゴルフボール。 - 上記(b)着色顔料又は染料が、赤色系、青色系、黄色系、緑色系、紫色系及び黒色系からなる群から選ばれるものである請求項1又は2記載のカラーゴルフボール。
- ボール表面の輝度が10〜85cd/m2である請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
- 最外層用樹脂組成物のHAZE値が75〜100である請求項2〜4のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
- 最外層用樹脂組成物の全光線透過率が5.0〜80である請求項1〜5のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
- 最外層用樹脂組成物の拡散透過率が0.05〜80である請求項1〜6のいずれか1項に記載のカラーゴルフボール。
- 上記ペイント層が、基材樹脂100質量部に対して蛍光増白剤を0.05〜1質量部、偏光顔料を3質量部以下含有し、かつ蛍光増白剤と偏光顔料の質量比が0.05〜5.0である請求項1〜7のいずれか1項記載のカラーゴルフボール。
- 上記(b)蛍光色を含む着色顔料及び/又は染料の配合量が0.9〜5質量部である請求項1〜8のいずれか1項記載のカラーゴルフボール。
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