JP6841651B2 - カラーゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、カラーゴルフボールに関する。
一般的なゴルフボールの外観は白色である。白色のゴルフボールは、通常、ディンプルが形成されるカバーの樹脂に白色顔料が配合されており、このカバーの表面に無色透明のトップコートを形成して、製造する。また、このトップコートに光輝材を分散配合して、ゴルフボールの外観を白色パール調にすることも行われている。
いずれにしてもゴルフボールは白色で視認性に優れるものの、他のゴルファーのゴルフボールとの識別が難しいという問題がある。そのため、赤や青などに着色したカラーボールも販売されているが、ゴルファーに敬遠される傾向がある。その原因の1つとして、カラーボールは高級感に欠けると考えられている。
特開2009−045347号公報には、カバーに白色の着色剤である酸化チタンではなく蛍光着色剤を添加し、このカバーを覆うペイント層に、雲母などの核を酸化チタンでコートした複合粒子の偏光材料を分散含有させることで、ゴルファーに違和感を与えず、高級感があり、しかも視認性及び識別性に優れたゴルフボールを提供できることが記載されている。
特開2009−045347号公報
一般に、高級感がある外観にするためには、自動車や漆器にみられるように、黒色などの暗い色にする傾向があるが、これをゴルフボールに採用しようとすると、色の暗いゴルフボールではゴルフプレー中にゴルフボールを視認することが著しく困難になってしまうという問題がある。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、視認性を損なうことなく、高級感のある外観を有するカラーゴルフボールを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るカラーゴルフボールは、コアと、前記コアの外周に位置し表面にディンプルが形成されているカバーと、前記カバーを覆うコーティング層とを備え、前記コーティング層には光輝材が分散されており、前記コーティング層で覆われる前のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLが25以下であり、前記コーティング層で覆われた後のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLとの差ΔLが5以上である。
前記カバーが着色剤を含有してもよく、これによって、前記コーティング層で覆われる前のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLを25以下とする。また、前記Lの値を25以下とするために、前記コーティング層と前記カバーとの間に、着色剤を含有する塗装層を設けてもよい。更にまた、前記Lの値を25以下とするために、前記カバーを無色透明にして、前記コアと前記カバーとの間に、着色剤を含有する中間層を設けたり、コアと無色透明カバーのみの2ピースゴルフボールの場合にはコアに着色剤を含有してもよい。前記Lの値は20以下としてもよい。
前記コーティング層で覆われた後のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLの値は、前記ΔLが5以上であれば、20以上でもよいし、25以上でもよいし、また、30以上が好ましく、40以上がより好ましく、50以上が更に好ましい。
前記コーティング層は、無色透明のポリマーマトリックス中に前記光輝材が分散していることが好ましい。
このように本発明によれば、コーティング層で覆われる前のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLが25以下と非常に暗い色にしても、コーティング層に光輝材を分散し、コーティング層で覆われた後のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLとの差ΔLを5以上高くすることで、ゴルフボール全体が低い明度であるものの、光輝材による偏光性がより際立ち、よって、視認性を損なうことなく、高級感をより向上させることができる。
本発明に係るカラーゴルフボールの一実施態様において、ボール表面部を模式的に表す断面図である。 本発明に係るカラーゴルフボールの表面における入射光の反射を説明する模式図である。 本発明に係るゴルフボールの一実施例と一比較例の外観を示す写真である。 本発明に係るゴルフボールの一実施例と一比較例の外観を示す写真である。 本発明に係るゴルフボールの一実施例と一比較例の外観を示す写真である。 本発明に係るゴルフボールの一実施例と一比較例の外観を示す写真である。 本発明に係るゴルフボールの一実施例と一比較例の外観を示す写真である。 本発明に係るゴルフボールの一実施例と一比較例の外観を示す写真である。 本発明に係るゴルフボールの一比較例の外観を示す写真である。 本発明に係るゴルフボールの一比較例の外観を示す写真である。 本発明に係るゴルフボールの一実施例の外観を示す写真である。 本発明に係るゴルフボールの一実施例の外観を示す写真である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るカラーゴルフボールの実施の形態について詳細に説明する。
本実施の形態のカラーゴルフボールは、図1に示すように、コア(図示省略)と、このコアの外周に位置し表面にディンプル(図示省略)が形成されているカバー10と、このカバーを覆い光輝材22がポリマーマトリックス21に分散されているコーティング層20とを主に備える。なお、コーティング層20はゴルフボールの最外面でよいし、又は更にこの上にトップコート(図示省略)を設けてもよい。また、本発明のカラーゴルフボールは、このようなコアとカバーからなるツーピース構造の他に、コアとカバーの間に中間層を備えるスリーピース構造などのマルチピース構造にしてもよい。
コアは、主に基材ゴムにより形成することができる。基材ゴムとしては、広くゴムを用いることができ、例えば、ポリブタジエンゴム(BR)の他、スチレンブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、ポリウレタンゴム(PU)、シリコーンゴムなどを用いることができるが、これらに限定されるものではない。
コアには、主成分となる基材ゴムの他、任意に、例えば、共架橋剤、架橋剤、充填剤、老化防止剤、異性化剤、素練り促進剤、硫黄、及び有機硫黄化合物を添加することができる。また、主成分として、基材ゴムに代えて、熱可塑性エラストマー、アイオノマー樹脂、またはこれらの混合物を用いることもできる。
コアは、中実でも中空でもよく、実質的に球状の形状を有している。コアの外径は、中間層を設けるかどうかによって変化するが、5〜42mmの範囲が好ましく、25〜40mmの範囲がより好ましい。コアとカバーとの間に中間層を配置する場合、コア的な機能を有する中間層を設けてもよいし、カバー的な機能を有する中間層を設けてもよい。コアの成形法は、ゴルフボールのコアの公知の成形法を採用することができる。
カバー10は、カバー用の樹脂組成物を用いて形成する。カバー用の樹脂組成物は、カバー用の樹脂を主成分とし、更に着色剤を含有する。これによって、コーティング層で覆われる前のゴルフボールのLab表色系のL値であるLを25以下と非常に暗くすることができる。Lの値は20以下がより好ましい。Lの下限は、特に限定されないが、5以上が好ましい。
このようなLの値を25以下にする着色剤としては、例えば、黒色系や灰色系の無彩色系の着色剤が好ましく、具体的には、黒色系の着色剤としてはカーボンブラック等を、灰色系の着色剤としては酸化チタン・カーボンブラック等を用いることができる。これらの着色剤は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。カバー用の樹脂組成物における着色剤の配合割合は、Lの値や着色剤の種類に応じて適宜設定する。
カバー用の樹脂としては、特に限定されないが、アイオノマー樹脂、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、熱硬化性ポリウレタン、またはこれらの混合物を主成分として使用して形成することができる。また、カバーには、上記主成分の他に、他の熱可塑性エラストマーや、ポリイソシアネート化合物、脂肪酸又はその誘導体、塩基性無機金属化合物、充填剤などを添加することができる。
カバー10の形成法は、ゴルフボールのカバーの公知の成形法を採用することができる。例えば、特に限定されないが、金型内にコアを配置し、カバー用の樹脂組成物を射出成形することによって、コアを覆うようにカバーを形成することができる。このカバー成型用の金型は、カバー表面にディンプルを形成するための複数の突起部を有する。カバーの厚さは、これに限定されないが、下限は、0.2mm以上が好ましく、0.4mm以上がより好ましく、上限は、4mm以下が好ましく、3mm以下がより好ましく、2mm以下が更に好ましい。
なお、カバー10の全面を上記25以下のLとする必要はなく、カバー10の表面の面積の50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上を上記25以下のLとすることで、本発明の独特な色調を呈する外観のゴルフボールを提供することができる。
なお、上述の実施形態では、カバーに着色剤を添加して、コーティング層で覆われる前のゴルフボールのLab表色系のL値であるLを25以下にすることについて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、カバーとコーティング層との間に、塗装層を設け、この塗装層によって、コーティング層で覆われる前のゴルフボールのLab表色系のL値であるLを25以下にすることもできる。この場合、上述した着色剤を塗装層に用いることができる。塗装層の厚さは、3〜30μmが好ましく、5〜20μmがより好ましい。また別の例として、カバーを無色透明にして、カバーとコアの間に設けた中間層やコアに着色剤を添加して、コーティング層で覆われる前のゴルフボールのLab表色系のL値であるLを25以下にすることもできる。
コーティング層20は、コーティング層用のポリマー組成物を用いて形成する。コーティング層用のポリマー組成物は、コーティング層用のポリマーをマトリックス成分とし、これに光輝材22が分散含有する。このような光輝材22がポリマーマトリックス21に分散したコーティング層20によって、コーティング層で覆われる前のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLよりも、コーティング層で覆われた後のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLを5以上高くすることで(すなわち、L−L=ΔL≧5)、ゴルフボール全体が低い明度であるものの、光輝材による偏光性がより際立ち、よって、視認性を損なうことなく、高級感をより向上させることができる。ポリマーマトリックス21は無色透明であることが好ましい。
例えば、図2(a)に示すように、カバー10aが一般的な白色でLab表色系によるL値が約90である場合、コーティング層中に分散する光輝材22によって、入射光の光の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)のうちの青が反射し、赤と緑は光輝材22を透過する。そして、光輝材22を透過した赤と緑は、白色のカバー10aで反射し、光輝材22を再び透過する。これによって、白色のカバー10aを光輝材22が分散するコーティング層で覆ったゴルフボール1aは、白色に見える。なお、光輝材22は、通常、雲母(マイカ)やシリカ、アルミナ等からなる核23を、二酸化チタンなどの金属酸化物からなる被覆層24で覆ったフレーク状の粒子であり、パール顔料とも呼ばれる。光輝材の材料や構造によって光の三原色の反射性や透過性は異なり、光輝材22による反射も被覆層24による反射や核23による反射が複合したものであるが、図2では簡略的に光輝材22による反射として示している。
一方、図2(b)に示すように、カバー10bを、Lab表色系によるL値が25以下となるような暗い灰色とした場合、入射光のうちの光輝材22を透過する赤と緑の入射光は、その一部のみしかカバー10bで反射しないので、暗い灰色のカバー10bを光輝材22が分散するコーティング層で覆ったゴルフボール1bは、暗灰色の背景に青白い光沢が輝くように見える。また、図2(c)に示すように、カバー10cを、Lab表色系によるL値が20以下となるような黒色とした場合、入射光のうちの光輝材22を透過する赤と緑の入射光はカバー10cでほとんど反射しないので、黒色のカバー10cを光輝材22が分散するコーティング層で覆ったゴルフボール1cは、黒色の背景に青い光沢が輝くように見える。
ΔLの値は、コーティング層で覆われる前のLの値によって一概に言えないが、10以上が好ましく、15以上がより好ましく、20以上が更に好ましく、25以上が特に好ましく、30以上が最も好ましい。また、コーティング層で覆われた後のLの値は、コーティング層で覆われる前のLの値に大きく影響を受けるために一概には言えないが、例えば、20以上や25以上であってもよく、30以上が好ましく、40以上がより好ましく、50以上が更に好ましい。Lの上限は、特に限定されないが、60以下が好ましい。
コーティング層用のポリマー組成物に分散される光輝材22としては、多種多様なものが市販されている。例えば、メルク株式会社からは登録商標「Iriodin」(イリオジン)、登録商標「Pyrisma」(ピリズマ)、登録商標「Miraval」(ミラバル)、登録商標「Colorstream」(カラーストリーム)、登録商標「Xirallic」(シラリック)が入手可能である。イリオジンは、天然マイカの表面を酸化チタンおよび酸化鉄などの高屈折率金属酸化物で被覆した粉末状の無機パール顔料である。また、ピリズマは、マイカ粒子を酸化チタンで被覆した高彩度のエフェクト顔料である。ミラバルは、ホウケイ酸ガラスを基材にしたものである。カラーストリームは、シリカフレークを基材とし酸化チタンや酸化鉄などの金属酸化物を被覆した顔料である。シラリックは、人工的に合成されたアルミナフレークに金属酸化物を被覆した高輝度顔料であり、イリオジンよりも光輝性があり、マイカ系パールのような微量不純物に由来する黄味がない。
光輝材22の粒子径は、塗装生産性という観点から、例えば、50μm以下が好ましく、30μm以下がより好ましい。光輝材22の粒子径の下限は、特に限定されないが、5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましい。なお、粒子径は、株式会社堀場製作所の光散乱式粒子計数器「LA−910」によって測定された数平均粒子径である。
コーティング層用のポリマーとしては、特に限定されないが、アクリル系ポリオールや、ポリエステル系ポリオールなどのポリオールを主剤とし、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)やトリレンジイソシアネート(TDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジフェルメタンジイソシアネート(MDI)などのイソシアネートを硬化剤とする2液硬化系のポリウレタン等のポリマーを用いることができる。主剤には、その他、酢酸エチルや、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどの溶剤を含んでもよい。また、硬化を促進するために、硬化触媒を含んでもよい。但し、コーティング層用のポリマー組成物には、ポリマーマトリックス21を無色透明にするために、着色剤を含まないようにすることが好ましい。
コーティング層20における光輝材22の配合量は、光輝材やポリマーの種類によって左右されるが、例えば、コーティング層用のポリマー100質量部に対して2〜40質量部が好ましい。2質量部以上の光輝材22がコーティング層20に分散することで、コーティング層で覆われる前のLの値が25以下と暗い色であっても、優れた光輝性を発揮することができる。光輝材22の配合量は、3質量部以上がより好ましく、5質量部以上が更に好ましい。光輝材22の配合量が多い程、コーティング層で覆う前後のL値の差であるΔLの値が大きくなり好ましいが、ある程度を超えるとその効果が飽和され、また下層のカバーに対する隠蔽力が高くなり過ぎることから、40質量部以下が好ましい。より好ましくは、35質量部以下であり、更に好ましくは、30質量部以下である。
コーティング層20の形成は、公知のゴルフボールのコーティング方法によって行うことができる。通常、カバー10の外周に、コーティング層用のポリマー組成物を塗布してコーティング層を形成する。コーティング層の厚さは、これに限定されないが、下限は、3μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、10μm以上が更に好ましく、上限は、100μm以下が好ましく、60μm以下がより好ましい。
以下、本発明の実施例および比較例について説明する。
各種光輝材を用いてゴルフボールのコーティング層を形成し、コーティング層を塗装する前後でゴルフボールの色調試験をそれぞれ行うとともに、コーティング層塗装後のゴルフボールの高級感および視認性について評価した。その結果を表1および表2並びに図3〜図12に示す。なお、カバーは、酸化チタンをカバー用の樹脂として用い、白色の着色剤として酸化チタン、黒色の着色剤としてカーボンブラック、灰色の着色剤として上記を混合したものを添加した。コーティング層は、2液硬化型のポリウレタン樹脂をコーティング層用のポリマーとして用い、表中の各光輝材を表中の質量部の比で添加した。表中のIriodin6123、Iriodin6103、Iriodin7215、Iriodin7205、PyrismaT40-24、XirallicNXTM260-30SW、XirallicNXTT260-23SWは、メルク株式会社から市販されている光輝材である。光輝材の色は、目視で観察した色調である。コーティング層のポリマーマトリックスは無色透明とし、コーティング層の厚さは全て15μmとした。
[1.色調試験]
色調試験は、色差計(スガ試験機株式会社製の分光測定機SC−P)を用い、JIS Z 8722「反射物体の測定方法」(拡散光照明、8度受光の光学系:条件c)に準拠し、d/8(試料の正反射成分を含まないで測定:光トラップあり)により測定した。測定孔径はφ30mmを使用した。そして、JIS Z 8701のLab表色に基づきL、a、bの各値を測定した。
[2.高級感および視認性の評価]
高級感の評価は、ゴルフボールの外観を目視により観察して行った。高級感の評価基準は、一般ゴルファー50人に対しアンケートをとった場合に45人以上が「高級感がある」と回答したものを◎と評価し、30人から44人の場合に○と評価し、20人以下6人以上の場合に△と評価し、5人以下の場合に×と評価した。視認性の評価は、ゴルフボールの外観を目視により観察して行った。視認性の評価基準は、一般的なゴルフ場にて30ヤード離れたところから一般ゴルファー50人が目視にてボールを確認した場合、40人以上が「芝上で見えやすい」と回答したものを◎と評価し、25人〜39人の場合に○と評価し、10人〜24人の場合に△と評価し、9人以下の場合に×と評価した。
表1および表2並びに図3〜図12に示すように、コーティング層で覆われる前のボールのL値であるLが約90の白色のカバーを、光輝材が分散するコーティング層で覆った比較例1〜5は、コーティング層で覆われた後のボールのL値であるLがLとほぼ同値で、各光輝材の色調を若干呈するものの、基本的には白色のパール調ゴルフボールの外観であった。一方、カバーに黒色の着色剤を添加し、Lの値を20以下にした実施例1〜7では、比較例1〜5と同じ光輝材を同量使用したのにもかかわらず、比較例とは全く異なる外観を呈し、Lの値が約24から約54と依然として暗いものの、光輝材の色調が強く発現して視認性に何ら問題のない高級感溢れる外観となった。
なお、黒色のカバーを光輝材が添加されていないコーティング層で覆った比較例8は、単なる黒色のゴルフボールであり、視認性が全くなかった。Lが約40の青色のカバーを光輝材が添加されていないコーティング層で覆った比較例9も、単なる青色のゴルフボールであり、視認性が十分ではなかった。
が約60のオレンジ色のカバーを金色の光輝材が分散するコーティング層で覆った比較例6や、Lが約90の黄色のカバーを金色の光輝材が分散するコーティング層で覆った比較例7は、オレンジ色や黄色がパール調に輝き、視認性については優れているものの、高級感に欠けたものとなった。一方、Lが20以下の黒色のカバーを金色の光輝材が分散するコーティング層で覆った実施例8は、金色と黒色が調和して高級感が溢れ、視認性も問題の無い外観となった。
が25以下の灰色のカバーを赤色および青色のそれぞれの光輝材が分散するコーティング層で覆った実施例9および実施例10は、同様の光輝材が分散するコーティング層で黒色のカバーを覆った実施例6および実施例3とそれぞれ同様の高級感および視認性を呈するカラーゴルフボールとなった。
10 カバー
20 コーティング層
21 ポリマーマトリックス
22 光輝材
23 核
24 被覆層

Claims (4)

  1. コアと、前記コアの外周に位置し表面にディンプルが形成されているカバーと、前記カバーを覆うコーティング層とを備えるカラーゴルフボールであって、
    前記コーティング層には無色透明のポリマーマトリックス中に光輝材が分散されており、前記光輝材が、核を酸化チタンまたは酸化鉄で被覆したフレーク状の粒子であり、前記ポリマーマトリックス100質量部に対して、前記光輝材が5〜40質量部配合されており、
    前記コーティング層で覆われる前のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLが25以下であり、前記コーティング層で覆われた後のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLとの差ΔLが5以上であるカラーゴルフボール。
  2. 前記カバーが着色剤を含有することで、前記コーティング層で覆われる前のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLが25以下となっている請求項1に記載のカラーゴルフボール。
  3. 前記コーティング層で覆われた後のカラーゴルフボールのLab表色系によるL値であるLの値が20以上である請求項1又は2に記載のカラーゴルフボール。
  4. 前記光輝材自体が灰色または濃灰色の色調を有し、前記ゴルフボールが青い光沢または青白い光沢を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のカラーゴルフボール。
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