JP5049187B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフボールに関する。
ゴルフボールには、マークが印刷されている。マークは、ブランド及びボール番号を含む。ゴルファーは、ブランドにより、自らのボールを他人のボールと識別することができる。ゴルファーは、ボール番号によっても、自らのボールを他人のボールと識別することができる。ゴルファーは、ボールに近づき、マークに基づいてボールを識別する。
上記マークの印刷には、インク組成物が用いられる。特開2003−190325公報には、偏光材料及び染料を含むインク組成物から形成されるマーク層を有するゴルフボールが開示されている。偏光材料として、金属薄片、雲母箔及びパール粉が例示されている。
特開2003−210617公報には、金属粉末及び顔料を含むインク組成物から形成されるマーク層を有するゴルフボールが開示されている。このゴルフボールでは、金属粉末の表面は、樹脂でコーティングされている。この金属粉末の材質として、アルミニウム、銅、亜鉛及び真鍮が例示されている。
特開2007−214公報には、光輝性材料及び顔料を含むインク組成物から形成されるマーク層を有するゴルフボールが開示されている。光輝性材料は、平滑な平面を有するコア層と、このコア層を被覆する金属層とで構成されている。コア層は、ガラスフレークである。金属層として、金、銀、ニッケル、銅及びアルミニウムが例示されている。
特開2003−190325公報 特開2003−210617公報 特開2007−214公報
上記金属薄片及び金属粉末は、マーク層の明度又は彩度を阻害する。このマーク層は、暗色を呈する。上記光輝性材料を含むマーク層も、そのコア層が金属層で被覆されているので、暗色を呈する。上記雲母箔及びパール粉は天然鉱物であり、不純物を多く含む。天然鉱物を含んだマーク層は、黄色を帯びる。この天然鉱物は幅広な粒径分布を有するので、このマーク層は、このマーク層に到達した光線を乱反射させる。雲母箔は隠蔽力に劣るので、この雲母箔を含むマーク層は透ける。このマーク層は、光輝性に劣る。このようなマーク層を有するゴルフボールは、高級感に劣る。
上記雲母箔はフレーク状であり、偏光性に寄与しうる。しかし、雲母箔は強度に劣るので、加工時に破損しやすい。この破損は、ゴルフボールの偏光性を阻害する。この雲母箔を含むマーク層は、壊れやすいので、マーク層が形成されてからペイント層が形成されるまでの間にゴルフボール同士が衝突すると、マーク層が壊れる場合がある。このようなマーク層では、高級感に優れるゴルフボールを安定に生産できない。
上記インク組成物は、ゲル化しやすい。このインク組成物のゲル化は、そのポットライフに影響する。ポットライフの短いインク組成物からなるマーク層には、欠けが生じやすい。このインク組成物は、スタンプ性に劣る。このようなインク組成物では、高級感に優れるゴルフボールを安定に生産できない。
本発明の目的は、高級感に優れたゴルフボールの提供にある。
本発明に係るゴルフボールは、インク組成物から形成されるマーク層を備えている。このインク組成物は、フレーク状の核と、この核を被覆するコート層とを有する複合粒子を含んでいる。この核は、酸化アルミニウムからなる。このコート層は、酸化チタンを含んでいる。
好ましくは、このゴルフボールでは、上記インク組成物において、上記複合粒子の含有率は、固形分換算で1質量%以上30質量%以下である。
好ましくは、このゴルフボールでは、上記複合粒子の粒度は、10μm以上30μm以下である。
このゴルフボールでは、複合粒子の核における反射光とそのコート層における反射光とは、干渉する。この複合粒子を含んだマーク層は、光輝性に優れる。この核がフレーク状であるので、干渉作用に方向性がある。このゴルフボールでは、マーク層の色目が見る角度に応じて変動する。このゴルフボールは、偏光性に優れる。酸化アルミニウムからなる核と、酸化チタンを含むコート層とを有する複合粒子は、幅狭な粒径分布を有する。この複合粒子を含むマーク層は、光の乱反射を抑えうる。この乱反射の抑制は、ゴルフボールの偏光性に寄与しうる。この複合粒子はマーク層の透けを抑制する上に、その明度及び彩度の向上に寄与しうる。このゴルフボールは、識別性に優れる。このようなゴルフボールは、高級感に優れる。この複合粒子は、強度に優れるので、加工時に破損しにくい。この複合粒子が強固なマーク層の形成に寄与しうるので、マーク層が形成されてからペイント層が形成されるまでの間にゴルフボール同士が衝突した場合においても、このマーク層は壊れにくい。この複合粒子は、ゴルフボールの不良低減に寄与しうる。この複合粒子がインク組成物のゲル化を抑制しうるので、このインク組成物のポットライフは長い。このインク組成物からなるマーク層に、欠けは生じにくい。この複合粒子の使用により、高級感に優れるゴルフボールが安定に生産されうる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール2が示された模式的断面図である。図2は、図1のゴルフボール2の一部が示された拡大断面図である。このゴルフボール2は、球状のコア4、このコア4の外側に位置するカバー6、マーク層8及びペイント層10を備えている。このゴルフボール2は、その表面にディンプル12及びランド14を備えている。図1では、マーク層8及びペイント層10の図示が省略されている。ゴルフボール2が、カバー6とマーク層8との間に、他のペイント層を備えてもよい。
コア4は、ゴム組成物が架橋されることによって形成されている。ゴム組成物の基材ゴムとしては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び天然ゴムが例示される。好ましくは、架橋には共架橋剤が用いられる。好ましくは、ゴム組成物は、有機過酸化物を含む。コア4が2以上の層から構成されてもよい。
カバー6は、樹脂組成物からなる。熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂が、カバー6に用いられうる。典型的な樹脂は、アイオノマー樹脂及びポリウレタンである。カバー6が、スチレンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー及びポリオレフィンエラストマーを含んでもよい。
カバー6には、白色着色剤が添加されている。典型的な白色着色剤は、二酸化チタンである。二酸化チタンと他の顔料との併用により、所望の色を有するカバー6が得られてもよい。二酸化チタンの量は、基材樹脂100質量部に対して0.1質量部以上5質量部以下が好ましい。
カバー6には、必要に応じ、硫酸バリウムのような充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等が適量配合される。カバー6の厚みは、0.1mm以上3.5mm以下である。
マーク層8は、カバー6の表面に印刷が施されることにより形成される。このマーク層8は、カバー6の色とは異なる色を有する。このマーク層8により、メーカー名、ブランド、ボール番号等が表示される。生産性の観点から、この印刷としてはパッド印刷が好ましい。このパッド印刷では、主剤、溶剤、硬化剤等が混合され、インク組成物が調整される。このインク組成物によって、版に像が形成される。この版にパッドが押し当てられることにより、像がパッドに転写される。このパッドがゴルフボール2の本体に押し当てられることにより、像が本体に転写される。転写後、インク組成物が乾燥・硬化し、マーク層8が完成する。ゴルフボール2はディンプル12を備えているが、パッドは柔軟で変形能に優れるので、ディンプル12の内部への印刷も可能である。
上記インク組成物は、基材樹脂を含みうる。この基材樹脂の具体例としては、エポキシ樹脂、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリウレタンポリオール及びニトロセルロースが例示される。このインク組成物は、顔料も含みうる。この顔料としては、黒色顔料、黄色顔料、橙色顔料、赤色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、白色顔料等が挙げられる。黒色顔料としては、アセチレンブラック、ランブラック、アニリンブラック等のカーボンブラックが例示される。黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマンネントイエローNCG及びタートラジンレーキが例示される。橙色顔料としては、赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG及びインダスレンブリリアントオレンジGKが例示される。赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ及びブリリアントカーミン3Bが例示される。紫色顔料としては、マンガン紫、ファストバイオレットB及びメチルバイオレットレーキが例示される。青色顔料としては、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー及びインダスレンブルーBCが例示される。緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ及びファナルイエローグリーンGが例示される。白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等が例示される。二種以上の顔料が併用されてもよい。顔料の種類、組み合わせ、量等が適宜調整されて、マーク層8が所望の色に調節される。
このゴルフボール2では、上記インク組成物は溶剤を含みうる。この溶剤の種類と量とが調整されて、インク組成物の粘度が調節される。溶剤の具体例としては、酢酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ブタノール、セロソルブ、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、n−ブチル酢酸塩、シクロヘキサン、メチルエチルケトン、ベンゼン、トルエン及びキシレンが挙げられる。インク組成物における溶剤の比率は、2質量%以上50質量%以下が好ましい。
好ましくは、マーク層8に、二液硬化型のインク組成物が用いられる。このインク組成物の典型的な硬化剤は、イソシアネートである。脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート及び芳香脂肪族ジイソシアネートが用いられうる。イソシアネートの具体例としては、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート及びトリレンジイソシアネートが挙げられる。
マーク層8の強度及びカバー6との密着性の観点から、インク組成物において、硬化剤の含有率は、固形分換算で1質量%以上が好ましい。マーク層8の柔軟性の観点から、この含有率は、固形分換算で20質量%以下が好ましい。
このゴルフボール2では、インク組成物は複合粒子を含む。上記マーク層8は、このインク組成物から形成される。このマーク層8は、この複合粒子を含む。この複合粒子は、核とコート層とを有している。
図3は、複合粒子16の断面斜視図である。図示されているように、核18は、コート層20で被覆されている。このゴルフボール2では、ペイント層10に浸入した光線の一部は、コート層20において反射する。ペイント層10に浸入した光線の一部は、コート層20を通過し、核18において反射する。コート層20における反射光は、核18における反射光と干渉する。この干渉により、ゴルフボール2に光輝性が付与される。光輝性を有するゴルフボール2の外観は、従来のゴルフボールの外観とは異なる。このゴルフボール2は、識別性に優れる。さらに、光輝性を有するゴルフボール2は、高級感に優れる。
このゴルフボール2では、核18はフレーク状である。この核18を含んだ複合粒子16も、フレーク状である。フレーク状の複合粒子16では、干渉作用に方向性がある。この複合粒子16の色目は、見る角度に応じて変動する。フレーク状の複合粒子16が分散することにより、ゴルフボール2に偏光性が付与される。この偏光性により、ゴルフボール2の識別性及び高級感が達成される。
核18は、酸化アルミニウム(Al)からなる。換言すれば、この核18は金属酸化物からなる。この核18を含む複合粒子16は、変色しにくい。この複合粒子16は、ゴルフボール2の耐候性を阻害しない。この核18は強度に優れるので、この複合粒子16は加工時に破損しにくい。この複合粒子16は、マーク層8の耐久性を阻害しない。
コート層20は、酸化チタンからなる。このコート層20は、ゴルフボール2の光輝性に寄与する。典型的には、コート層20に二酸化チタンが用いられる。コート層20が、少量の顔料を含んでもよい。コート層20が酸化チタン以外の物質を含む場合、コート層20における酸化チタンの比率は90質量%以上、さらには95質量%以上である。コート層20の厚みは、0.1μm以上10μm以下が好ましい。
上記複合粒子16は、雲母のような天然鉱物ではない。この複合粒子16は、幅狭な粒径分布を有する。この複合粒子16を含むマーク層8は、ペイント層10に浸入した光線の乱反射を抑制しうる。この乱反射の抑制は、ゴルフボール2の偏光性に寄与しうる。このゴルフボール2は、高級感に優れる。
上記複合粒子16は、マーク層8の透けを抑制しうる。このゴルフボール2は、識別性に優れる。この複合粒子16が、マーク層8の明度及び彩度の向上に寄与しうる。このマーク層8は、明色を呈する。このゴルフボール2では、マーク層8の輝きが強い上に、その偏光の度合いが大きい。このゴルフボール2は、光輝性及び偏光性に優れる。このゴルフボール2は、高級感に優れる。
このゴルフボール2では、上記複合粒子16は、インク組成物のゲル化を抑制しうる。このインク組成物のポットライフは長いので、インク組成物の性状が安定に保持されうる。このゴルフボール2では、このインク組成物により形成されるマーク層8に、欠けが生じにくい。この複合粒子16の使用により、高級感に優れるゴルフボール2が安定に生産されうる。この複合粒子16は、ゴルフボール2の生産性に寄与しうる。
上記複合粒子16は、強固なマーク層8の形成に寄与しうる。マーク層8が形成されてからペイント層10が形成されるまでの間にゴルフボール2同士が衝突した場合においても、このマーク層8は壊れにくい。この強固なマーク層8は、不良低減に寄与しうる。この複合粒子16の使用により、高級感に優れるゴルフボール2が安定に生産されうる。
このゴルフボール2では、上記インク組成物において、上記複合粒子16の含有率は、固形分換算で1質量%以上30質量%以下が好ましい。この含有率が1質量%以上に設定されることにより、偏光性に優れるゴルフボール2が得られうる。このゴルフボール2は、高級感に優れる。この観点から、この含有率は3質量%以上がより好ましく、6質量%以上が特に好ましい。この含有率が30質量%以下に設定されることにより、マーク層8の遮蔽性が適切に維持されうる。マーク層8は、カバー6と充分に密着しうる。このマーク層8は、ペイント層10と充分に密着しうる。このゴルフボール2では、優れた外観が保持されうる。このゴルフボール2は、高級感に優れる。この観点から、この含有率は27質量%以下がより好ましく、25質量%以下が特に好ましい。なお、この複合粒子16の含有率は、インク組成物に含まれる複合粒子16の質量の、このインク組成物の乾燥物(固形分)の質量に対する比率で示される。
複合粒子16の粒度は、10μm以上30μm以下が好ましい。粒度が10μm以上である複合粒子16により、光輝性及び偏光性が達成されうる。この観点から、粒度は10μm以上がより好ましい。粒度が30μm以下である複合粒子16が用いられることにより、マーク層8がカバー6と充分に密着しうる。このマーク層8は、ペイント層10と充分に密着しうる。粒度は、株式会社堀場製作所の光散乱式粒子計数器「LA−910」によって測定された数平均値である。
ペイント層10は、カバー6又はマーク層8を覆っている。ペイント層10により、マーク層8が保護される。ペイント層10は、塗料の塗布によって形成されている。静電塗装、スプレーガン塗装、刷毛塗り等が、採用されうる。塗料の基材樹脂としては、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリエステル、アクリル樹脂、セルロース樹脂等が例示される。ペイント層10の耐久性の観点から、二液硬化型ポリウレタンが好ましい。
二液硬化型ポリウレタンは、主剤と硬化剤との反応によって得られる。ポリオール成分を含有する主剤とポリイソシアネート(ポリイソシアネート誘導体を含む)を含有する硬化剤との反応によって得られる二液硬化型ポリウレタンが好ましい。
主剤のポリオール成分としてウレタンポリオールが用いられることが、好ましい。ウレタンポリオールは、ウレタン結合と、少なくとも2以上のヒドロキシル基を有する。好ましくは、ウレタンポリオールは、その末端にヒドロキシル基を有する。ウレタンポリオールは、ポリオール成分のヒドロキシル基がポリイソシアネートのイソシアネート基に対してモル比で過剰になるような割合で、ポリオールとポリイソシアネートとが反応させられることによって得られうる。
ウレタンポリオールの製造に使用されるポリオールは、複数のヒドロキシル基を有する。重量平均分子量が50以上2000以下、特には100以上1000以下のポリオールが好ましい。低分子量のポリオールとして、ジオール及びトリオールが挙げられる。ジオールの具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール及び1,6−ヘキサンジオールが挙げられる。トリオールの具体例としては、グリセリン、トリメチロールプロパン及びヘキサントリオールが挙げられる。高分子量のポリオールとして、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)及びポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)のようなポリエーテルポリオール;ポリエチレンアジぺート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)及びポリヘキサメチレンアジペート(PHMA)のような縮合系ポリエステルポリオール;ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)のようなラクトン系ポリエステルポリオール;ポリヘキサメチレンカーボネートのようなポリカーボネートポリオール;並びにアクリルポリオールが挙げられる。2種以上のポリオールが併用されてもよい。
ウレタンポリオールの製造に使用されるポリイソシアネートは、複数のイソシアネート基を有する。ポリイソシアネートの具体例としては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、3,3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)及びパラフェニレンジイソシアネート(PPDI)のような芳香族ポリイソシアネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、水素添加キシリレンジイソシアネート(HXDI)及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)のような脂環式ポリイソシアネート;並びにヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)のような脂肪族ポリイソシアネートが挙げられる。2以上のポリイソシアネートが併用されてもよい。耐候性の観点から、TMXDI、XDI、HDI、HXDI、IPDI及びH12MDIが好ましい。
ウレタンポリオール生成のためのポリオールとポリイソシアネートとの反応では、既知の触媒が用いられうる。典型的な触媒は、ジブチル錫ジラウリレートである。
ウレタンポリオールに含まれるウレタン結合の比率は、0.1mmol/g以上5mmol/g以下が好ましい。この比率が0.1mmol/g以上であるウレタンポリオールにより、ペイント層10の耐擦傷性が達成されうる。この比率が5mmol/g以下であるウレタンポリオールにより、ペイント層10のカバー6への追従性が達成されうる。追従性に優れたペイント層10では、ゴルフボール2が繰り返し打撃されたときのクラックが生じにくい。原料となるポリオールの分子量の調整により、ウレタン結合の比率が上記範囲に設定されうる。ポリオールとポリイソシアネートとの配合比率の調整によっても、ウレタン結合の比率が上記範囲に設定されうる。
主剤と硬化剤との反応に要する時間が短いとの観点から、ウレタンポリオールの重量平均分子量は4000以上が好ましく、4500以上がより好ましい。ペイント層10のカバー6との密着性の観点から、重量平均分子量は10000以下が好ましく、9000以下がより好ましい。
ペイント層10のカバー6との密着性の観点から、ウレタンポリオールの水酸基価(mgKOH/g)は15以上が好ましく、73以上がより好ましい。主剤と硬化剤との反応に要する時間が短いとの観点及びクラックの抑制の観点から、水酸基価は130以下が好ましく、120以下がより好ましい。
主剤が、ウレタンポリオールとともに、ウレタン結合を有さないポリオールを含有してもよい。ウレタンポリオールの原料である前述のポリオールが、主剤に用いられうる。ウレタンポリオールと相溶可能なポリオールが好ましい。主剤と硬化剤との反応に要する時間が短いとの観点から、主剤におけるウレタンポリオールの比率は、固形分換算で、50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。理想的には、この比率は100質量%である。
硬化剤は、ポリイソシアネート又はその誘導体を含有する。ウレタンポリオールの原料である前述のポリイソシアネートが、硬化剤に用いられうる。
ペイント層10の塗料には、必要に応じ、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等の添加剤が、適量配合される。ペイント層10の厚みは、3μm以上100μm以下である。ペイント層10の外側に、他のペイント層10が設けられてもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
100質量部のポリブタジエン(ジェイエスアール社の商品名「BR−730」)、25質量部のアクリル酸亜鉛、10質量部の酸化亜鉛、15質量部の硫酸バリウム、0.5質量部のジフェニルジスルフィド(住友精化社)及び0.8質量部のジクミルパーオキサイド(日本油脂社)を混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、170℃にて20分間加熱して、直径が38.9mmであるコアを得た。
45質量部のナトリウム中和型アイオノマー樹脂(デュポン社の商品名「サーリン8945」)、45質量部の亜鉛中和型アイオノマー樹脂(デュポン社の商品名「サーリン9945」)、10質量部のスチレンブロック含有熱可塑性エラストマー(三菱化学社の商品名「ラバロンSR04」)及び3質量部の二酸化チタンを二軸混練押出機にて混練し、樹脂組成物を得た。上記コアを、内周面に多数のピンプルを備えたファイナル金型に投入し、コアの周囲に上記樹脂組成物を射出成形法により注入して、厚みが1.9mmであるカバーを成形した。カバーには、ピンプルの形状が反転した形状のディンプルが多数形成された。カバーの色は、白であった。このカバーの表面に、研磨処理を行った。
70質量部の主剤(ナビタス社の商品名「PAD−EPH 90黒」)、10質量部の硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート)、20質量部の溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)及び9質量部の複合粒子(メルク社の商品名「Xirallic T60-20 WNT Sunbeam Gold」)を混合して、インク組成物(表1)を調整した。このインク組成物において、この複合粒子の含有率は固形分換算で15質量%である。この複合粒子の核は、フレーク状であり、酸化アルミニウムからなる。この複合粒子のコート層は、酸化チタンからなる。この複合粒子の粒度は、20μmである。このインク組成物が、パッド印刷で塗布された。このインク組成物を、40℃の温度下で120分間乾燥させ、厚みが約10μmであるマーク層が得られた。
二液硬化型ポリウレタンを基材とするクリアー塗料を、調製した。この塗料の主剤は、ポリエーテルポリオールとポリエステルポリールとの混合物である。この主剤の水酸基価は、82mgKOH/gである。この塗料の硬化剤は、ヘキサメチレンジイソシアネートである。この塗料のNCO:OH等量比は、1.2:1.0である。この塗料を、カバーにスプレーガンにて塗装した。この塗料を40℃の温度下で120分間乾燥させ、厚みが約10μmであるペイント層を得た。こうして、直径が42.7mmであり、質量が約45.4gである実施例1のゴルフボールを得た。
[実施例2から3及び5から6]
複合粒子の配合量を変えてこの複合粒子の含有率(固形分換算)を変えたインク組成物(表1及び表2)を調整した他は実施例1と同様にして、実施例2から3及び5から6のゴルフボールを得た。
[実施例4]
主剤を、市販の二液硬化型インク(ナビタス社の商品名「PAD−EPH 75緑」)に変えてインク組成物(表2)を調整した他は実施例1と同様にして、実施例4のゴルフボールを得た。
[比較例1]
複合粒子を配合せずにインク組成物(表1)を調整した他は実施例1と同様にして、比較例1のゴルフボールを得た。
[実施例7及び比較例2から4]
複合粒子を変えてインク組成物(表2)を調整した他は実施例1と同様にして、実施例7及び比較例2から4のゴルフボールを得た。それぞれの複合粒子の詳細は、以下の通りである。
T60-20
メルク社の商品名「Xirallic T60-20 WNT Sunbeam Gold」
核:酸化アルミニウム、コート層:酸化チタン、粒度:20μm、フレーク状
T60-25
メルク社の商品名「Xirallic T60-25 WNT Cosmic Turquoise」
核:酸化アルミニウム、コート層:酸化チタン、粒度:20μm、フレーク状
Iriodin 201
メルク社の商品名「Iriodin 201」
核:雲母、コート層:酸化チタン、粒度:15μm、フレーク状
MC1080RG
日本板硝子社の商品名「メタシャイン MC1080RG」
核:ガラスフレーク、コート層:酸化チタン、粒度:80μm
PM2010
ECKART社の商品名「ALOXAL PM2010」
アルミフレーク、粒度:20μm
[識別性]
実施例1から13及び比較例2から9のゴルフボールを、それぞれ、比較例1のゴルフボールと共に芝生の上に置いた。このボールから5m離れた地点から、10名のゴルファーに目視観察をさせ、比較例1のゴルフボールとの識別が可能か否か、評価させた。識別できたゴルファーの人数に基づき、下記の格付けを行った。
A:9人以上
B:7人以上8人以下
C:4人以上6人以下
D:3人以下
この結果が、下記の表2に示されている。
[高級感]
各ゴルフボールの外観を、10名のゴルファーに、輝きの強さと偏光の度合いについて評価させた。輝きが強く偏光の度合いが大きく感じた場合を、高級感がある場合とした。高級感があると評価したゴルファーの人数に基づき、下記の格付けを行った。
A:9人以上
B:7人以上8人以下
C:4人以上6人以下
D:3人以下
この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
[ペイント層の耐久性]
スイングマシン(ツルテンパー社)に、ドライバーを装着した。ヘッド速度が45m/secである条件で、各ゴルフボールを150回ずつ打撃した。ゴルフボールを観察し、ペイント層の剥離面積率に基づき、下記の格付けを行った。
A:0%
B:1%以上5%未満
C:5%以上25%未満
D:25%以上
この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
[耐候性]
色彩色差計(ミノルタ社の「CR−221」)により、各ゴルフボールのCIELAB表示系における指数L、a及びbを測定した。指数L、a及びbは、下記数式によって算出される。
= 116(Y/Yn)1/3 − 16
= 500((X/Xn)1/3 − (Y/Yn)1/3
= 200((Y/Yn)1/3 − (Z/Zn)1/3
これら数式において、X、Y及びZはXYZ表示系における三刺激値であり、Xn、Yn及びZnは完全拡散反射面の三刺激値である。CIELAB表示系は、国際照明委員会(CIE)によって1976年に決定された規格である。日本では、「JIS Z 8729」において、CIELAB表示系が採用されている。Lは、明度の指数である。a及びbは、色相及び彩度と相関する指数である。aのマイナス方向は緑方向であり、プラス方向は赤方向である。bのマイナス方向は青方向であり、プラス方向は黄方向である。ゴルフボールをサンシャインウェザーメーターに投入し、このゴルフボールに光線を120時間照射した。さらに、指数L、a及びbを測定した。下記数式に基づき、ΔEを算出した。このΔEが小さいほど、耐光性に優れることが示される。
ΔE=((ΔL+(Δa+(Δb1/2
この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
[マーク層の隠蔽性]
各ゴルフボールのマークの部分について、外観検査を行った(検査数=100個)。マークに透けが確認されたゴルフボールの個数に基づいて、下記の格付けを行った。
A:0個
B:1個以上2個以下
C:3個以上5個以下
D:6個以上
この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
[マーク層の不良率]
各ゴルフボールのマークの部分について、外観検査を行った(検査数=100個)。マークに欠け又は引っかき傷が確認されたゴルフボールの個数に基づいて、下記の格付けを行った。
A:0個
B:1個以上2個以下
C:3個以上5個以下
D:6個以上
この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
[スタンプ性]
インク組成物が調整されてからゲル化により使用できなくなるまでの時間が、計測された。この計測時間に基づいて、下記の格付けを行った。
A:10時間以上
B:8時間以上10時間未満
C:6時間以上8時間未満
D:6時間未満
この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
Figure 0005049187
Figure 0005049187
表2に示されるように、実施例のゴルフボールは、全ての評価項目において優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明は、種々の構造のゴルフボールに適用されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールの一部が示された断面図である。 図2は、図1のゴルフボールの一部が示された拡大断面図である。 図3は、複合粒子が示された断面斜視図である。
符号の説明
2・・・ゴルフボール
4・・・コア
6・・・カバー
8・・・マーク層
10・・・ペイント層
16・・・複合粒子
18・・・核
20・・・コート層

Claims (3)

  1. インク組成物から形成されるマーク層を備えており、
    このインク組成物が、フレーク状の核と、この核を被覆するコート層とを有する複合粒子及び溶剤を含んでおり、
    この核が、酸化アルミニウムからなり、
    このコート層が、酸化チタンを含んでおり、
    このインク組成物におけるこの溶剤の比率が、2質量%以上20/103×100質量%以下であるゴルフボール。
  2. 上記インク組成物において、上記複合粒子の含有率が、固形分換算で1質量%以上30質量%以下である請求項1に記載のゴルフボール。
  3. 上記複合粒子の粒度が、10μm以上30μm以下である請求項1又は2に記載のゴルフボール。
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