JP4326018B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフボールの外観の向上に関するものであり、より詳細には、ゴルフボールの外観(光輝性および塗膜の耐久性)の改良に関するものである。
ゴルフボールは、通常、白色であるが、高級感を高めたり、個性化された見栄えを有するゴルフボールへの要求が高まりつつある。このような要求に対して、ゴルフボールに光輝性を付与したゴルフボールが提案されている。
例えば、特許文献1には、ゴルフボール本体表面上に形成されたマークと、前記マークを被覆する透明被覆層が設けられているゴルフボールであって、前記透明被覆層は、基材樹脂と、ガラスフレークの表面が金属酸化物で被覆された光輝性材料とを含有し、Lab方式で表わしたときに、L≦40を満足する色調のマークを被覆していることを特徴とするゴルフボールが提案されている。マークを被覆する透明被覆層に光輝性材料を含有させているので、マークや塗膜自体の耐久性を低下させることなく、ゴルフボールに光輝性を付与することができる。
特許文献2には、コアおよび該コアを被覆する2層以上のカバーからなるゴルフボールにおいて、カバーのうち最外層カバーの基材が熱可塑性樹脂であり、該熱可塑性樹脂100質量部に対してコレステリック液晶ポリマーを0.2〜5質量部含有すると共に、最外層カバーに隣接する内側カバーの基材が熱可塑性樹脂であり、該熱可塑性樹脂100質量部に対して酸化チタンを1質量部以下、蛍光顔料を1質量部以下にそれぞれ含有することを特徴とするゴルフボールが開示されている。
特許文献3には、反射光の干渉作用により発色する顔料をボール表面のペイント層またはボール本体に含有し、見る角度によって色合いが変化することを特徴とするゴルフボールが開示されている。
特許文献4には、コアと該コア上に被覆されたカバーから成るゴルフボールにおいて、該カバーが樹脂100重量部に対して、マイカ顔料0.02〜1.5重量部、酸化チタン1.0〜5.0重量部および蛍光顔料5重量部未満を含有するパール色調を有するゴルフボールが開示されている。
特開2004−166719号公報 特開2005−52510号公報 特開平6−170013号公報 特開平11−151322号公報
ゴルフボールのカバーのみに光輝性材料を配合した場合、カバー材料の隠蔽性によって、光輝性材料が光輝性を十分に発現できない場合がある。光輝性を発現させるために光輝性材料の含有率を高めるとカバー成形時にウエルドラインが目立つ不具合が生じる。また、ゴルフボールの耐久性を低下させる虞もある。一方、ゴルフボールの塗膜のみに光輝性材料を配合した場合、塗料の塗装ライン中で光輝性材料が詰まって塗装むらが生じ、その結果、外観が不均一となる場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、均一で優れた光輝性を有するとともに、耐久性に優れるゴルフボールを提供することを目的とする。
上記課題を解決することのできた本発明のゴルフボールは、ゴルフボール本体と、前記ゴルフボール本体を被覆する塗膜とを有するゴルフボールであって、前記ゴルフボール本体および前記塗膜がそれぞれ、粒度が5μm〜100μmの光輝性材料を含有することを特徴とする。
本発明によれば、光輝性材料が、塗膜およびカバーの両方に配合されているので、光輝性のある良好な外観のゴルフボールが得られる。また、光輝性材料の粒度が5μm〜100μmであり、カバー成形時においてウエルドラインが目立つという問題がなく、塗料の塗装時においても、塗装ラインの詰まりが少なく、塗装むらが生じにくい。
前記光輝性材料としては、例えば、雲母をコア層とし、その周囲が、光反射性物質で被覆されたものが好ましく、雲母をコア層とし、その周囲が、酸化チタン、または、酸化鉄からなる光反射性物質で被覆されたものを好適に使用できる。また、前記ゴルフボール本体が、カバーを有し、前記カバーが、前記光輝性材料をカバーを構成する樹脂成分100質量部に対して、0.1質量部〜5質量部含有することも好ましい態様である。さらに、前記塗膜が、前記光輝性材料を、塗膜に含まれる樹脂成分100質量部に対して1質量部以上20質量部以下含有することが好ましい。
本発明によれば、優れた光輝性および耐久性を有するゴルフボールを提供することができる。また、塗装作業性が良好であり、形成される塗膜に塗装むらがなく、塗膜の耐久性も良好である。本発明によれば、カバー成形時においてウエルドラインが目立つという問題がない。
本発明のゴルフボールは、ゴルフボール本体と、前記ゴルフボール本体を被覆する塗膜とを有するゴルフボールであって、前記ゴルフボール本体および前記塗膜がそれぞれ、粒度が5μm〜100μmの光輝性材料を含有することを特徴とする。
まず、本発明で使用する光輝性材料について説明する。本発明では、粒度が5μm〜100μmの光輝性材料(以下、単に『光輝性材料』と称する場合がある)を含有する。
本発明において、粒度が5μm〜100μmとは、粒子の総体積のうちの80%以上の粒子が5μmから100μmの範囲にあることを意味する。本発明では、粒度が5μm〜80μmの光輝性材料を使用することが好ましく、粒度が5μm〜60μmの光輝性材料を使用することがさらに好ましい。
粒度が上記範囲外になると、カバー配合では、ウエルドラインが目立つようになって、得られるゴルフボールの外観が損なわれてしまう。また、塗膜の形成では、スプレーガンなどの塗装ラインでの詰まりが生じやすくなって、塗装むらが生じる原因となる。
前記粒度は、例えば、Marvern社製マスターサイザーを用いてレーザー回折法により測定することができる。
本発明で使用する光輝性材料としては、例えば、コア層を一層以上の光反射性物質で被覆した光輝性材料を挙げることができ、例えば、雲母、パールフレーク、ガラスフレーク、金属、または、金属酸化物からなるコア層を有し、その周囲が、金属、金属酸化物または金属窒化物からなる光反射性物質で被覆したものを挙げることができる。前記コア層の金属としては、例えば、アルミニウム、クロム、コバルト、金、銀、ニッケル、鉄よりなる群から選択される少なくとも1種を挙げることでき、前記コア層および光反射性物質に用いる金属酸化物としては、例えば、二酸化チタン、および、酸化鉄などを挙げることができる。
前記光輝性材料の具体例としては、例えば、雲母をコア層とし、その周囲が酸化チタンまたは酸化鉄からなる金属酸化物で被覆されたもの(メルク社製「イリオジン」)、ガラスフレークからなるコア層を有し、その周囲が二酸化チタン、酸化鉄などの金属酸化物、あるいは、金、銀、もしくは、ニッケルなどの金属で被覆されたもの(日本板硝子社製「メタシャイン」)、アルミニウムまたは酸化鉄からなるコア層を有し、その周囲が二酸化ケイ素、酸化鉄からなる金属酸化物で被覆されたもの(BASF社製「バリオクロム」)などを挙げることができる。
また、本発明では、屈折率の異なるポリマー層を積層してなり、好ましくは、屈折率の異なる2種類のポリマー層を交互に積層してなる光発色性積層体を、光輝性材料として使用することも可能である。前記光発色性積層体は、以下のようなメカニズムによって優れた光輝性を発現しているものと考えられる。すなわち、光発色性積層体に外部から進入した入射光は、積層体の表面や多層構造の界面で反射し、これらの反射光が干渉する。そして、屈折率の異なるポリマーが積層されているので、反射光の角度、ポリマー層の膜厚、および、積層数などに応じて、特定色の反射光が強められて、見る角度によって微妙に見え方が異なる金属光沢が得られる。前記光発色性積層体の具体例としては、例えば、帝人ファイバー(株)製の「モルフォトーン」を挙げることができる。
本発明のゴルフボールは、ゴルフボール本体と、前記ゴルフボール本体を被覆する塗膜とを有するゴルフボールであって、前記ゴルフボール本体および前記塗膜がそれぞれ、粒度が5〜100μmの光輝性材料を含有する。すなわち、ゴルフボール本体、および、前記ゴルフボール本体を被覆する塗膜の両方に、前記光輝性材料を含有させておくことによって、優れた光輝性を有するゴルフボールが得られる。
以下、前記光輝性材料を含有する塗膜について説明する。
前記塗膜は、ゴルフボール本体を被覆するように設けられていれば良い。前記塗膜は、樹脂成分と前記光輝性材料とを含有し、他の顔料などを含有しない所謂クリアーペイント層であっても良いし、また、樹脂成分と前記光輝性材料と他の顔料とを含有する所謂エナメルペイント層であってもよいが、クリアーペイント層であることが好ましい。
前記塗膜を構成する樹脂成分は、特に限定されず、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂などを使用できるが、後述する二液硬化型ポリウレタン樹脂を使用することが好ましい。二液硬化型ポリウレタン樹脂を使用すると、耐久性に一層優れた塗膜が得られるからである。
前記二液硬化型ポリウレタン樹脂は、主剤と硬化剤とを反応させてなるポリウレタン樹脂であり、例えば、ポリオール成分を含有する主剤をポリイソシアネート化合物およびその誘導体で硬化させたものが挙げられる。
前記ポリオール成分を含有する主剤には、さらに以下に示すような特定のウレタンポリオールが含まれることが好ましい。ウレタンポリオールは、ポリイソシアネートとポリオールとの反応により合成される。合成に使用するポリイソシアネートとしては、イソシアネート基を2以上有するものであれば特に限定されず、例えば、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、3,3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)等の芳香族ポリイソシアネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、水素添加キシリレンジイソシアネート(HXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ノルボルネンジイソシアネート(NBDI)等の脂環式ポリイソシアネートまたは脂肪族ポリイソシアネート等のうちの1種または2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち、耐候性の観点から、非黄変性のポリイソシアネート(TMXDI、XDI、HDI、HXDI、IPDI、H12MDI、NBDIなど)が好ましく使用される。尚、上記ポリイソシアネートは、ウレタンポリオールを硬化させるための硬化剤としても使用することができる。
ウレタンポリオールの製造に使用されるポリオールとしては、水酸基を複数有するものであれば特に限定されず、例えば、低分子量のポリオールや高分子量のポリオールなどを挙げることができる。低分子量のポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール;グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールなどのトリオールが挙げられる。高分子量のポリオールとしては、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)、ポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)等のポリエーテルポリオール;ポリエチレンアジぺート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)、ポリヘキサメチレンアジペート(PHMA)などの縮合系ポリエステルポリオール;ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)のようなラクトン系ポリエステルポリオール;ポリヘキサメチレンカーボネートなどのポリカーボネートポリオール;およびアクリルポリオールなどが挙げられる。以上のようなポリオールのうち、重量平均分子量50〜2,000を有するもの、特に100〜1,000程度のポリオールが好ましく用いられる。尚、これらのポリオールは、1種または2種以上混合して用いてもよい。
前記ウレタンポリオールとは、上記ポリイソシアネートとポリオールとが反応してウレタン結合を形成し、末端に水酸基を有するポリオールである。ここで、ウレタンポリオール中のウレタン結合の比率は、ウレタンポリオール1g中0.1mmol〜5mmolであることが好ましい。ウレタン結合の比率は、形成される塗膜の剛性と関係があり、0.1mmol/g未満では、形成される塗膜中のウレタン濃度が低いため耐擦過傷性不足になる場合がある。一方、5mmol/gを上回ると、塗膜が硬くなりすぎてゴルフボール本体の変形に対する追随性が低下し、ひび割れを起こし易くなるからである。
また、ウレタンポリオールの重量平均分子量は、4,000以上、好ましくは4,500以上で、10,000未満、好ましくは9,000以下である。4,000未満では乾燥に時間がかかって作業性、生産性が低下するからである。一方、10,000以上の高分子量のウレタンポリオールでは、相対的にウレタンポリオールの水酸基価が小さくなり、塗布後の反応量が少なくなって下地との密着性が低下するからである。また、重量平均分子量が9,000以下であれば、水に濡れるような状態にあっても密着性の低下が少ない緻密な塗膜(またはクリアーペイント層)を形成できるからである。
ウレタンポリオールの水酸基価は15mgKOH/g以上、特に25mgKOH/g以上で、130mgKOH/g以下、特に120mgKOH/g以下であることが好ましい。15mgKOH/g未満では、硬化剤との反応量が不足するため、ボール本体との密着強度が得られ難くなる場合がある。一方、130mgKOH/gを上回ると、硬化剤との反応に時間がかかり、乾燥時間が長くなって生産性が低下するとともに、インパクト時に割れを起こし易くなるからである。
以上のようなウレタンポリオールは、原料となるポリオールとポリイソシアネートとを、ポリオール成分のヒドロキシル基がポリイソシアネート成分のイソシアネート基に対してモル比で過剰になるような割合で、反応させることにより得られる。上記反応に際しては、溶剤やウレタン化反応に公知の触媒(ジブチル錫ジラウリレートなど)を使用することができる。尚、ウレタン結合の比率は、原料となるポリオールの分子量、ポリオールとポリイソシアネートとの配合比率などを調整することにより行うことができる。
前記主剤を構成するポリオール成分は、上記特定のウレタンポリオールそのものであること、すなわち主剤が実質的に上記特定のウレタンポリオールであることが好ましいが、前記ウレタンポリオール以外にもウレタンポリオールと相溶可能でウレタン結合を有しないポリオールが含まれていても良い。この場合のウレタン結合を有しないポリオールは、特に限定されず、上述したウレタンポリオール合成用の原料ポリオールを使用することができる。また、主剤中にウレタン結合を有しないポリオールが含まれる場合には、主剤中のウレタンポリオールの含有率が、50質量%以上が好ましく、より好ましくは80質量%以上となるようにすることが好ましい。主剤中のウレタンポリオールの含有率が50質量%未満では、相対的にウレタンポリオールの含有率が少なくなるため、乾燥時間が長くなるからである。
前記塗膜中の光輝性材料の含有量は、特に限定されるものではないが、樹脂成分100質量部に対して、1質量部以上、より好ましくは3質量部以上、さらに好ましくは5質量部以上であって、20質量部以下、より好ましくは15質量部以下、さらに好ましくは13質量部以下であることが好ましい。光輝性材料の含有量が下限を下回ると光輝性が不足となり、上限を上回ると塗膜の耐久性が低下する傾向があるからである。
前記塗膜には、基材樹脂などのほかに、更に、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、蛍光増白剤、ブロッキング防止剤、顔料などの、一般にゴルフ用ペイントに含有され得る添加剤が含まれていてもよい。
ゴルフボール本体表面には、通常、マークが形成される。ゴルフボール本体表面に形成されるマークは、ゴルフボールのマーク用インキ組成物として通常用いられているものを使用して形成することができ、顔料、溶剤、基材樹脂、その他の添加剤などを含有するものを挙げることができる。マーク用インキ組成物の基材樹脂としては、特に限定されないが、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、硝化綿、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、密着性が優れる点でエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、硝化綿等が好ましい。基材樹脂としてエポキシ樹脂を用いる場合、例えば、硬化剤としてヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート等のポリイソシアネートを使用することが好ましい。マーク用インキ組成物の溶剤としては、特に限定されないが、シクロヘキサノン、アセチルアセトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メトキシメチルブチルアセテート、酢酸エチル、芳香族炭化水素等、またはそれらの2種以上の混合溶剤が挙げられる。前記その他の添加剤としては、艶消剤、消泡剤等が挙げられ、艶消剤としてはコロイダルシリカ、低密度ポリエチレン粒子、中密度ポリエチレン粒子等を用いることができる。消泡剤としてはメチルシロキサン等を用いることができる。
本発明のゴルフボールの構造は、特に限定されず、ワンピースゴルフボール、ツーピースゴルフボール、スリーピースゴルフボール、フォーピースゴルフボール以上のマルチピースゴルフボール、或いは、糸巻きゴルフボールであってもよい。いずれの場合であっても、本発明を好適に適用できるからである。ワンピースゴルフボールの場合には、ワンピースゴルフボール本体に、コアとカバーとを有するゴルフボール本体の場合には、最外層カバーに上述した光輝性材料を含有させるようにすれば、ゴルフボールの光輝性を一層高めることができる。本発明のより好ましい態様では、コアとカバーとを有するゴルフボール本体の最外層カバーに上述した光輝性材料を含有させる。
以下、カバーを形成するカバー用組成物について説明するが、特に断りのない限り、カバー用組成物中が含有する各成分やその含有量は、カバーが含有する各成分やその含有量である。
前記カバーを形成するカバー用組成物の樹脂成分は、特に限定されず、例えば、ポリウレタン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、或いは、これらの混合物を挙げることができる。特に、前記樹脂成分の主成分を、ポリウレタン樹脂またはアイオノマー樹脂とすることが好ましい態様であり、ポリウレタン樹脂またはアイオノマー樹脂の含有率を50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上とすることが好ましい。さらに、前記樹脂成分が、実質上、ポリウレタン樹脂またはアイオノマー樹脂のみからなることも好ましい態様である。カバー用組成物の樹脂成分として、ポリウレタン樹脂またはアイオノマー樹脂を採用すれば、耐久性の優れたカバーが得られるからである。
前記カバー用組成物の樹脂成分として使用できるポリウレタン樹脂としては、ウレタン結合を分子内に複数有するものであれば、特に限定されず、例えば、ポリイソシアネートとポリオールとを反応させることによって、ウレタン結合が分子内に形成された生成物であり、必要に応じて、さらにポリアミンなどを反応させることにより得られものである。前記ポリウレタン樹脂としては、例えば、熱可塑性ポリウレタン樹脂、および、熱硬化性(二液硬化型)ポリウレタン樹脂を挙げることができる。
前記ポリウレタン樹脂は、一般に、ポリイソシアネート成分、ポリオール成分を含有し、さらに必要に応じて、ポリアミン成分を含有する。前記ポリイソシアネート成分としては、イソシアネート基を2以上有するものであれば特に限定されず、例えば、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、3,3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)等の芳香族ポリイソシアネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、水素添加キシリレンジイソシアネート(HXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ノルボルネンジイソシアネート(NBDI)等の脂環式ポリイソシアネートまたは脂肪族ポリイソシアネート等のうちの1種、または、2種以上の混合物などである。
耐擦過傷性を向上するという観点からは、ポリウレタン樹脂のポリイソシアネート成分として、芳香族ポリイソシアネートを使用することが好ましい。芳香族ポリイソシアネートを使用することにより、得られるポリウレタン樹脂の機械的特性が向上し、耐擦過傷性に優れるカバーが得られる。また、耐候性を向上するという観点からは、ポリウレタン樹脂のポリイソシアネート成分として、非黄変性のポリイソシアネート(TMXDI、XDI、HDI、HXDI、IPDI、H12MDI、NBDIなど)を使用することが好ましく、さらに好ましくは4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)を使用する。4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)は剛直な構造を有しており、得られるポリウレタン樹脂の機械的特性が向上し、耐擦過傷性に優れるカバーが得られるからである。
前記ポリウレタン樹脂を構成するポリオール成分としては、ヒドロキシル基を複数有するものであれば特に限定されず、例えば、低分子量のポリオールや高分子量のポリオールなどを挙げることができる。低分子量のポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール;グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールなどのトリオールが挙げられる。高分子量のポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)、ポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)等のポリエーテルポリオール;ポリエチレンアジぺート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)、ポリヘキサメチレンアジペート(PHMA)などの縮合系ポリエステルポリオール;ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)のようなラクトン系ポリエステルポリオール;ポリヘキサメチレンカーボネートなどのポリカーボネートポリオール;およびアクリルポリオールなどが挙げられ、上述したポリオールの少なくとも2種以上の混合物であってもよい。
高分子量のポリオールの平均分子量は、特に限定されるものではないが、例えば、400以上であることが好ましく、より好ましくは1000以上である。高分子量ポリオールの平均分子量が小さくなりすぎると、得られるポリウレタンが硬くなり、ゴルフボールの打球感が低下するからである。高分子量ポリオールの平均分子量の上限は、特に限定されるものではないが、10000以下、より好ましくは8000以下である。
また、必要に応じて前記ポリウレタンを構成するポリアミンは、少なくとも2以上のアミノ基を有するものであれば特に限定されない。前記ポリアミンとしては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族系ポリアミン、イソホロンジアミン、ピペラジンなどの脂環式系ポリアミン、および、芳香族ポリアミンなどが挙げられる。
前記芳香族ポリアミンは、少なくとも2以上のアミノ基が芳香環に直接または間接的に結合しているものであれば、特に限定されない。ここで、間接的に結合しているとは、アミノ基が、例えば低級アルキレン基を介して芳香環に結合していることをいう。前記芳香族ポリアミンとしては、例えば、1つの芳香環に2以上のアミノ基が結合している単環式芳香族ポリアミンでもよいし、少なくとも1つのアミノ基が1つの芳香環に結合しているアミノフェニル基を2個以上含む多環式芳香族ポリアミンでもよい。
前記単環式芳香族ポリアミンとしては、例えば、フェニレンジアミン、トルエンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、ジメチルチオトルエンジアミンなどのアミノ基が芳香環に直接結合しているタイプ;キシリレンジアミンのようなアミノ基が低級アルキレン基を介して芳香環に結合しているタイプなどが挙げられる。また、前記多環式芳香族ポリアミンとしては、少なくとも2つのアミノフェニル基が直接結合しているポリ(アミノベンゼン)でもよいし、少なくとも2つのアミノフェニル基が低級アルキレン基やアルキレンオキシド基を介在して結合していてもよい。これらのうち、低級アルキレン基を介して2つのアミノフェニル基が結合しているジアミノジフェニルアルカンが好ましく、4,4'−ジアミノジフェニルメタンおよびその誘導体が特に好ましい。
本発明では、カバー用組成物の樹脂成分として、熱可塑性ポリウレタン樹脂を使用することが好ましい態様の一つであり、さらに好ましくは熱可塑性ポリウレタンエラストマーを使用する。熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、いわゆるゴム弾性を示すポリウレタン樹脂であり、熱可塑性ポリウレタンエラストマーを採用することにより、反発性の高いカバーが得られる。前記熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、例えば、射出成形や圧縮成形などによりカバーを成形できるものであれば特に限定されず、BASFジャパン(株)から市販されている「エラストランXNY90A」、「エラストランXNY97A」、「エラストランXNY585」などを使用できる。
また本発明では、カバー用組成物の樹脂成分として、熱硬化性(二液硬化型)ポリウレタン樹脂を使用することも好ましい態様である。熱硬化性(二液硬化型)ポリウレタン樹脂は、3次元架橋点を多く生成させることができるので、耐久性に優れたカバーが得られる。前記熱硬化性(二液硬化型)ポリウレタン樹脂としては、例えば、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーをポリアミン、ポリオール等の硬化剤で硬化させるタイプ、或いは、ヒドロキシル基またはアミノ基末端ウレタンプレポリマーをポリイソシアネートなどの硬化剤で硬化させるタイプを挙げることができる。硬化剤として使用するポリアミン、ポリオール、および、ポリイソシアネートは、上述したものの中から適宜選択することができる。これらの中でも、熱硬化性(二液硬化型)ポリウレタン樹脂としては、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーをポリアミンで硬化させて得られるものが好ましい。この場合、ウレタンプレポリマーのイソシアネート基に対する硬化剤のアミノ基のモル比率(NH/NCO)は、0.70以上、より好ましくは0.80以上、さらに好ましくは0.85以上とし、1.20以下、より好ましくは1.05以下、更に好ましくは1.00以下とすることが望ましい。0.70未満ではポリアミンに対するイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーの量が過剰となり、アロファネート架橋やビュレット架橋の生成反応が起こりやすくなり、最終的に得られるポリウレタンの柔軟性が不足気味になるからである。一方、1.20超では、イソシアネート基が不足するため、アロファネートやビュレット架橋反応が起こりにくくなり、その結果、3次元架橋点が少なくなりすぎて、最終的に得られる熱硬化性ポリウレタン樹脂の強度が低下する傾向がある。
本発明では、カバー用組成物の樹脂成分として、アイオノマー樹脂を使用することも好ましい一態様である。前記アイオノマー樹脂としては、例えば、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、またはエチレンとα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したものを挙げることができる。上記のα,β−不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸等が挙げられ、特にアクリル酸またはメタクリル酸が好ましい。また、α,β−不飽和カルボン酸エステルとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等のメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、イソブチルエステル等が用いられ、特にアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルが好ましい。上記エチレンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体や、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を中和する金属イオンとしては、ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属イオン;マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウムなどの2価の金属イオン;アルミニウムなどの3価の金属イオン;錫、ジルコニウムなどのその他のイオンが挙げられるが、特にナトリウム、亜鉛、マグネシウムイオンが反発性、耐久性等から好ましく用いられる。
上記アイオノマー樹脂の具体例としては、ハイミラン1555、1557、1605、1652、1702、1705、1706、1707、1855、1856(三井デュポンポリケミカル社製)、サーリン8945、サーリン9945、、サーリン6320(デュポン社製)、IOTEK 7010、8000(エクソン(Exxon)社製)等を例示することができる。これらのアイオノマー樹脂は、上記例示のものをそれぞれ単独または2種以上の混合物として用いてもよい。
本発明におけるカバー用組成物の樹脂成分として、上記熱可塑性ポリウレタン樹脂あるいは上記アイオノマー樹脂等の基材樹脂に加えて、さらに他の熱可塑性エラストマーを使用することも好ましい態様である。
前記他の熱可塑性エラストマーの具体例としては、例えばアルケマ(株)から商品名「ペバックス(例えば、「ペバックス2533」)」で市販されている熱可塑性ポリアミドエラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名「ハイトレル(例えば、「ハイトレル3548」、「ハイトレル4047」)」で市販されている熱可塑性ポリエステルエラストマー、三菱化学(株)から商品名「ラバロン」で市販されている熱可塑性ポリスチレンエラストマー等が挙げられ、これらの中でも熱可塑性ポリスチレンエラストマーが好ましい。前記熱可塑性ポリスチレンエラストマーは、例えば、ハードセグメントとして、ポリスチレンブロック成分と、ソフトセグメントとしてポリブタジエン、イソプレン、水素添加ポリブタジエン、水素添加ポリイソプレンなどのジエンブロック成分を有するポリスチレン−ジエン系ブロック共重合体を挙げることができる。前記ポリスチレン−ジエン系ブロック共重合体は、ブロック共重合体または部分水素添加ブロック共重合体の共役ジエン化合物に由来する二重結合を有するものである。前記ポリスチレン−ジエン系ブロック共重合体としては、例えば、ポリブタジエンブロックを有するSBS(スチレン−ブタジエン−スチレン)構造のブロック共重合体、または、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)構造のブロック共重合体などが挙げられる。上記熱可塑性エラストマーの配合量は、基材樹脂100質量部に対して、1〜60質量部であることが好ましく、より好ましくは1〜35質量部である。
カバーに前記光輝性材料を含有させる場合、カバー用組成物中の光輝性材料の含有量は、樹脂成分100質量部に対して、0.1質量部以上、より好ましくは0.2質量部以上、さらに好ましくは0.3質量部以上であって、5質量部以下、より好ましくは3.0質量部以下、さらに好ましくは2.0質量部以下であることが望ましい。光輝性材料の含有量が5質量部を超えると、成形後にウエルドラインがはっきり出てしまい、外観および耐久性が低下するおそれがあるからである。また、光輝性材料の含有量が0.1質量部未満では、十分な光輝性が得られないからである。
また、カバーには、光輝性材料に加えて、顔料を加えることも好ましい態様である。様々な色調と光輝性とを有するカバーが得られるからである。前記顔料としては、有機顔料、無機顔料のいずれであってもよい。前記顔料としては、例えば、カーボンブラックのような黒色顔料;酸化チタンのような白色顔料;群青、コバルト青、フタロシアニンブルーなどの青色顔料;アントラキノンバイオレット、ジオキサンバイオレット、メチルバイオレットなどの紫色顔料;チタンイエロー(20TiO−NiO−Sb)、リサージ(PbO)、黄鉛(PbCrO)、黄色酸化鉄(FeO(OH))、カドミウムイエロー、ピグメントイエロー−1、ピグメントイエロー−12等の黄色顔料;べんがら(Fe)、鉛丹(Pb)、モリブレンレッド、カドミウムレッド、ピグメントレッド−3、ピグメントレッド−57、ピグメントオレンジ−13等の赤色顔料を挙げることができる。これらの顔料は、単独で若しくは2種類以上を混合して用いることができる。
前記顔料の具体例としては、例えば、赤色の顔料としてはDAYGLO社から市販のZQ−13等が挙げられ、青色の顔料としては、DAYGLO社から市販のZQ−19等が挙げられ、オレンジ色の顔料としてはDAYGLO社から市販のZQ−14等が挙げられ、ピンク色の顔料としてはDAYGLO社から市販のZQ−11等が挙げられ、グリーン色の顔料としてはDAYGLO社から市販のZQ−18等が挙げられる。
カバー用組成物中の顔料の含有量は、樹脂成分100質量部に対して、0.001質量部以上、より好ましくは0.005質量部以上、さらに好ましくは0.01質量部以上であって、10質量部以下、より好ましくは7質量部以下、さらに好ましくは5質量部以下であることが望ましい。顔料の含有量が10質量部を超えると、カバーの耐久性が低下する場合があるからである。また、顔料の含有量が0.001質量部未満では、所望の色調がはっきりでないからである。
本発明では、白色以外の有色顔料と白色顔料とを併用することも好ましい態様である。
斯かる場合、カバー用組成物中の白色以外の有色顔料の含有量は、樹脂成分100質量部に対して、0.001質量部以上、より好ましくは0.005質量部以上であって、5質量部以下、より好ましくは3質量部以下であることが望ましい。顔料の含有量が5質量部を超えると、カバーの耐久性が低下する場合があるからである。また、顔料の含有量が0.001質量部未満では、所望の色調がはっきりでないからである。
カバー用組成物中の白色顔料(好ましくは酸化チタン)の含有量は、樹脂成分100質量部に対して、0.005質量部以上、より好ましくは0.05質量部以上、さらに好ましくは0.1質量部以上であることが好ましい。白色顔料(好ましくは酸化チタン)を0.005質量部以上含有することによって、カバーのディンプルの輪郭が明確になる。カバー用組成物中の白色顔料(好ましくは酸化チタン)の含有量は、樹脂成分100質量部に対して、5質量部以下、より好ましくは4質量部以下、さらに好ましくは3質量部以下であることが好ましい。白色顔料(好ましくは酸化チタン)の含有量が多くなりすぎると、隠蔽性が高くなって、カバー中の光輝性材料の光輝性が妨げられる場合があるからである。
本発明におけるカバー用組成物は、さらに、炭酸カルシウムや硫酸バリウムなどの比重調整剤、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、または、蛍光増白剤などを、カバーの性能を損なわない範囲で含有してもよい。
本発明において、カバーの厚みは、特に限定されるものではないが、0.3mm以上、より好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは0.8mm以上であって、2.3mm以下が好ましく、2.0mm以下がより好ましく、1.6mm以下がさらに好ましい。0.3mm未満では、カバーの成形が困難になる虞があるからである。2.3mm超では、カバーが厚くなりすぎて、得られるゴルフボールの反発性が、低下する場合があるからである。
本発明のゴルフボールのコアとしては、例えば、基材ゴム、架橋開始剤、共架橋剤、および、必要に応じて充填剤を含むコア用ゴム組成物を加熱プレスして成形したもの(好ましくは球状コア)であることが好ましい。
前記基材ゴムとしては、天然ゴムおよび/または合成ゴムを使用することができ、例えば、ポリブタジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)などを使用できる。これらの中でも、特に、反発に有利なシス結合が40%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上のハイシスポリブタジエンを用いることが好ましい。
前記架橋開始剤は、基材ゴム成分を架橋するために配合されるものである。前記架橋開始剤としては、有機過酸化物が好適である。具体的には、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t―ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物が挙げられ、これらのうちジクミルパーオキサイドが好ましく用いられる。有機過酸化物の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.2質量部以上が好ましく、より好ましくは0.3質量部以上であって、3質量部以下が好ましく、より好ましくは2質量部以下である。0.2質量部未満では、コアが柔らかくなりすぎて、反発性が低下する傾向があり、3質量部を超えると、適切な硬さにするために、共架橋剤の使用量を増加する必要があり、反発性が不足気味になる。
前記共架橋剤としては、基材ゴム分子鎖にグラフト重合することによって、ゴム分子を架橋する作用を有するものであれば特に限定されず、例えば、炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸またはその金属塩を使用することができ、好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸、または、これらの金属塩を挙げることができる。前記金属塩を構成する金属としては、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、ナトリウムを挙げることができ、反発性が高くなるということから、亜鉛を使用することが好ましい。共架橋剤の使用量は、基材ゴム100質量部に対して、10質量部以上、より好ましくは20質量部以上であって、50質量部以下、より好ましくは40質量部以下であることが望ましい。共架橋剤の使用量が10質量部未満では、適当な硬さとするために有機過酸化物の量を増加しなければならず、反発性が低下する傾向がある。一方、共架橋剤の使用量が50質量部を超えると、コアが硬くなりすぎて、打球感が低下する虞がある。
コア用ゴム組成物に含有される充填剤としては、主として最終製品として得られるゴルフボールの比重を1.0〜1.5の範囲に調整するための比重調整剤として配合されるものであり、必要に応じて配合すれば良い。前記充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、タングステン粉末、モリブデン粉末などの無機充填剤を挙げることができる。前記充填剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、2質量部以上、より好ましくは3質量部以上であって、50質量部以下、より好ましくは35質量部以下であることが望ましい。充填剤の配合量が2質量部未満では、重量調整が難しくなり、50質量部を超えるとゴム成分の重量分率が小さくなり反発性が低下する傾向があるからである。
前記コア用ゴム組成物には、基材ゴム、架橋開始剤、共架橋剤、および、充填剤に加えて、さらに、有機硫黄化合物、老化防止剤、または、しゃく解剤等を適宜配合することができる。
前記有機硫黄化合物としては、ジフェニルジスルフィド類を好適に使用することができる。ジフェニルジスルフィド類の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上が好ましく、より好ましくは0.3質量部以上であって、5.0質量部以下が好ましく、より好ましくは3.0質量部以下である。前記ジフェニルジスルフィド類としては、例えば、ジフェニルジスルフィド、ビス(4−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(3−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(4−フルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ヨードフェニル)ジスルフィド,ビス(4−シアノフェニル)ジスルフィド等のモノ置換体;ビス(2,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2−クロロ−5−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2−シアノ−5−ブロモフェニル)ジスルフィド等のジ置換体;ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2−シアノ−4−クロロ−6−ブロモフェニル)ジスルフィド等のトリ置換体;ビス(2,3,5,6−テトラクロロフェニル)ジスルフィド等のテトラ置換体;ビス(2,3,4,5,6−ペンタクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,3,4,5,6−ペンタブロモフェニル)ジスルフィド等のペンタ置換体等が挙げられる。これらのジフェニルジスルフィド類はゴム加硫体の加硫状態に何らかの影響を与えて、反発性を高めることができる。これらの中でも、特に高反発性のゴルフボールが得られるという点から、ジフェニルジスルフィド、ビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィドを用いることが好ましい。
前記老化防止剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上、1質量部以下であることが好ましい。また、しゃく解剤は、基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上、5質量部以下であることが好ましい。
前記コア用ゴム組成物の加熱プレス成形条件は、ゴム組成に応じて適宜設定すればよいが、通常、130〜200℃で10〜60分間加熱するか、あるいは130〜150℃で20〜40分間加熱した後、160〜180℃で5〜15分間の2段階で加熱することが好ましい。
本発明のゴルフボールが、スリーピースゴルフボールまたはマルチピースゴルフボールの場合、コアは、上述したコア用ゴム用組成物からなるセンターと前記センターを被覆してなる少なくとも1層の中間層からなる。前記中間層を構成する材料としては、例えば、ポリウレタン樹脂、アイオノマー樹脂、ナイロン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂;ポリスチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等の熱可塑性エラストマーなどが挙げられ、アイオノマー樹脂が好適である。
前記中間層には、上記樹脂成分に加えてさらに、硫酸バリウム、タングステン等の比重調整剤、老化防止剤、顔料などが配合されていてもよい。
本発明のゴルフボールが、糸巻きゴルフボールの場合、コアとして糸巻きコアを用いれば良い。斯かる場合、糸巻きコアとしては、例えば、上述したコア用ゴム組成物を硬化させてなるセンターとそのセンターの周囲に糸ゴムを延伸状態で巻き付けることによって形成した糸ゴム層とから成るものを使用すればよい。また、前記センター上に巻き付ける糸ゴムは、糸巻きゴルフボールの糸巻き層に従来から使用されているものと同様のものを使用することができ、例えば、天然ゴムまたは天然ゴムと合成ポリイソプレンに硫黄、加硫助剤、加硫促進剤、老化防止剤等を配合したゴム組成物を加硫することによって得られたものを用いてもよい。糸ゴムはセンター上に約10倍に引き伸ばして巻きつけて糸巻きコアを作製する。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
[評価方法]
(1)ウエルドライン評価、
30人のゴルファーが、塗膜形成後のゴルフボール本体を目視観察し、下記評価基準に基づいて、ウエルドラインの外観について評価した。
無:ウエルドラインが目立たず、外観が良好であった。
有:ウエルドラインがはっきりと分かり、外観が好ましくない。
(2)光輝性
30人のゴルファーが、塗膜が形成されたゴルフボールを目視観察し、下記評価基準に基づいて、光輝性を評価した。
◎:真珠光沢性が非常にあり、外観が非常に美しい。
○:真珠光沢性があり、外観が美しい。
△:真珠光沢性に乏しく、外観があまりきれいに見えない。
×:真珠光沢性がほとんどなく、外観が悪い。
(3)塗装作業性および塗装むら
120μmの金網を設けたストレーナーを途中に有する塗装ラインにおいて、スプレーガン(不二塗料製SA−100)を取り付け、塗料を塗布する際の作業性および形成された塗膜の塗装むらについて、下記評価基準に基づいて評価した。
塗装作業性
○:塗装ラインでのストレーナーおよびスプレーガンの詰まりがない。
×:塗装ラインでのストレーナーおよびスプレーガンの詰まりが散見され、塗装状態が安定しない。
塗装むら
○:塗装むらがなく、ゴルフボール外観が良好である。
×:塗装むらが散見され、ゴルフボールの外観が悪い。
(4)ゴルフボールの耐久性
ツルーテンパー社製のスイングロボットにメタルヘッド製#W1ドライバーを取り付け、各ゴルフボールをヘッドスピード45m/秒で打撃して衝突板に衝突させた。これを繰り返して、ゴルフボールが壊れるまでの打撃回数を測定した。各ゴルフボールの耐久性は、ゴルフボールNo.11の打撃回数を100として、各ゴルフボールについての打撃回数を指数化した値で示した。指数化された値が大きいほど、ゴルフボールが耐久性に優れていることを示す。
(5)ゴルフボールの塗膜耐久性
ツルーテンパー社製のスイングロボットにメタルヘッド製#W1ドライバーを取り付け、各ゴルフボールをヘッドスピード45m/秒で打撃した。これを50回繰返し、打撃後のゴルフボールの外観を下記評価基準に基づき評価した。
○:ゴルフボール表面に全くクラックがない。
△:ゴルフボール表面にクラックが散見されるが、塗膜ははがれていない。
×:ゴルフボール表面にクラックが見られ、塗膜がはがれている。
[ゴルフボール本体の作製]
(1)コアの作製
表1に示す配合のコア用ゴム組成物を混練し、半球状キャビティを有する上下金型内で160℃で20分間加熱プレスすることにより直径38.5mmの球状コアを得た。
Figure 0004326018
ポリブタジエンゴム:JSR(株)製のBR730
アクリル酸亜鉛:日本蒸留工業社製のZNDA−90S
酸化亜鉛:東邦亜鉛社製の銀嶺R
硫酸バリウム:堺化学製硫酸バリウムBD
ジクミルパーオキサイド:日本油脂社製のパークミルD
(2)カバー用組成物の調製
表2に示した配合材料を用いて、二軸混練型押出機によりミキシングして、ペレット状のカバー用組成物をそれぞれ調製した。押出条件は、スクリュー径45mm、スクリュー回転数200rpm、スクリューL/D=35であり、配合物は、押出機のダイの位置で160〜230℃に加熱された。
(3)ゴルフボール本体の作製
上記で得たカバー用組成物を、前述のようにして得たコア上に直接射出成形することにより前記コアを被覆するカバーを形成し、直径42.7mmを有するツーピースゴルフボール本体を作製した。カバー成形用上下金型は、半球状キャビティを有し、ディンプル付きで、ディンプルの一部が進退可能なホールドピンを兼ねている。上記ホールドピンを突き出し、コアを投入後ホールドさせ、80トンの圧力で型締めした金型に210℃に加熱した樹脂を0.3秒で注入し、30秒間冷却して型開きしてゴルフボールを取り出した。
Figure 0004326018
ハイミラン1605:三井デュポンポリケミカル社製のナトリウムイオン中和エチレン−メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂
ハイミラン1706:三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー樹脂
Iriodin 201:MERCK(株)製パール顔料(雲母をコア層とし、その周囲が酸化チタンで被覆された光輝性材料、粒度5μm〜25μm)
Iriodin 215:MERCK(株)製パール顔料(雲母をコア層とし、その周囲が酸化チタンで被覆された光輝性材料、粒度10μm〜60μm)
Iriodin 351:MERCK(株)製パール顔料(雲母をコア層とし、その周囲が酸化チタンで被覆した光輝性材料、粒度5μm〜100μm)
Iriodin 355:MERCK(株)製パール顔料(雲母をコア層とし、その周囲が酸化チタンで被覆した光輝性材料、粒度10μm〜100μm)
Iriodin 163:MERCK(株)製パール顔料(雲母をコア層とし、その周囲が酸化チタンで被覆した光輝性材料、粒度20μm〜180μm)
Iriodin 249:MERCK(株)製パール顔料(雲母をコア層とし、その周囲が酸化チタンで被覆した光輝性材料、粒度10μm〜125μm)
Iriodin 183:MERCK(株)製パール顔料(雲母をコア層とし、その周囲が酸化チタンで被覆した光輝性材料、粒度45μm〜500μm)
二酸化チタン:石原産業社製酸化チタンA−220
ZQ−19:DAYGLO社製青系顔料
[塗膜の形成]
ゴルフボール本体表面にマークをパッド印刷し、続けてゴルフボール本体を被覆するように表2に示した塗膜形成用組成物をスプレーガンで塗布して、40℃のオーブンで4時間乾燥してゴルフボールを作製した。塗膜形成用組成物は、以下のようにして調製した。
[塗膜形成用組成物の調製]
1)主剤:ウレタンポリオール
60質量部のPTMG250(BASF社製:ポリオキシテトラメチレングリコール、分子量250)と54質量部の550U(住化バイエルウレタン製:分子量550の分岐ポリオール)とを溶剤120質量部(トルエンおよびメチルエチルケトン)に溶解し、これにジブチル錫ジラウリレートを主剤全体に対して0.1質量%となるように添加した。このポリオールを80℃に保持しながら、66質量部のイソホロンジイソシアネートを滴下して、ウレタンポリオール(固形分60質量%、水酸基価75mgKOH/g、重量平均分子量7808)を調製した。
2)硬化剤:イソホロンジイソシアネート(住化バイエルウレタン製)
3)配合比:硬化剤のNCO/主剤のOH=1.2(モル比)
4)上記2液硬化型ウレタン樹脂成分100質量部に、表2に示したように光輝性材料を添加して、塗膜形成用組成物を調製した。
得られたゴルフボールについて、光輝性、ウエルドラインの有無、塗装作業性、塗装むら、耐久性について評価した結果を表2に併せて示した。
ゴルフボールNo.1〜No.4、No.6〜No.10、および、No.13は、ゴルフボール本体と、前記ゴルフボール本体を被覆する塗膜とを有するゴルフボールであって、前記ゴルフボール本体および前記塗膜が、粒度が5μm〜100μmの光輝性材料を含有している場合である。いずれも、光輝性があり、ウエルドラインも目立つことなく外観が良好で、かつ、耐久性の良いゴルフボールが得られた。また、塗装作業性が良好で、塗装むらもなかった。
ゴルフボールNo.5は、塗膜が、塗膜を構成する樹脂成分100質量部に対して、20質量部を超える光輝性材料を含有する場合であるが、塗装むらが発生する傾向があった。ゴルフボールNo.6は、カバーが、カバーを構成する樹脂成分100質量部に対して、0.1質量部未満の光輝性材料を含有する場合であるが、ゴルフボールNo.2と比較すると光輝性がやや低下する傾向があった。
ゴルフボールNo.11およびNo.18はそれぞれ、塗膜が、粒度が45μm〜500μmおよび10μm〜125μmの光輝性材料を含有する場合であるが、塗装むらが生じた。ゴルフボールNo.12は、カバーが、粒度が45μm〜500μmの光輝性材料を含有する場合であるが、ウエルドラインが目立ち、外観が良くなかった。ゴルフボールNo.14は、カバーのみが光輝性材料を、ゴルフボールNo.15は、塗膜のみが光輝性材料を含有する場合である。いずれの場合も光輝性が不十分であった。ゴルフボールNo.16およびNo.17は、いずれも、カバーが粒度が5μm〜100μmの範囲にない光輝性材料を含有する場合であるが、ウエルドラインが目立って外観が良くなかった。
本発明によれば、光輝性および耐久性を有するゴルフボールが得られる。

Claims (6)

  1. コアとカバーとを有するゴルフボール本体と、前記ゴルフボール本体を被覆する塗膜とを有するゴルフボールであって、前記ゴルフボール本体の最外層カバーが粒度5μm〜100μmの光輝性材料と、顔料として、白色以外の有色顔料のみ、または、白色以外の有色顔料と白色顔料とを含有し、
    前記塗膜が、粒度が5μm〜100μmの光輝性材料を含有することを特徴とするゴルフボール。
  2. 前記ゴルフボール本体の最外層カバーが、顔料として、白色以外の有色顔料のみを含有する請求項1に記載のゴルフボール。
  3. 前記光輝性材料は、雲母をコア層とし、その周囲が、光反射性物質で被覆されたものである請求項1または2に記載のゴルフボール。
  4. 前記光輝性材料は、雲母をコア層とし、その周囲が、酸化チタン、または、酸化鉄からなる光反射性物質で被覆されたものである請求項1〜3のいずれか一項に記載のゴルフボール。
  5. 前記最外層カバーが、射出成形により形成されたものであって、前記光輝性材料を、最外層カバーを構成する樹脂成分100質量部に対して、0.1質量部〜5質量部含有するものである請求項1〜のいずれか一項に記載のゴルフボール。
  6. 前記塗膜が、前記光輝性材料を、塗膜に含まれる樹脂成分100質量部に対して1質量部以上20質量部以下含有するものである請求項1〜のいずれか一項に記載のゴルフボール。
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