JP2003265650A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

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JP2003265650A JP2002070257A JP2002070257A JP2003265650A JP 2003265650 A JP2003265650 A JP 2003265650A JP 2002070257 A JP2002070257 A JP 2002070257A JP 2002070257 A JP2002070257 A JP 2002070257A JP 2003265650 A JP2003265650 A JP 2003265650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーと塗膜の密着性を改善し、塗膜の要求
特性を犠牲にすることなくスピン保持率を改良したゴル
フボールを提供する。 【解決手段】 コアと該コアを被覆する少なくとも1層
のカバーと、該カバーの外表面に塗膜を形成したゴルフ
ボールにおいて、前記塗膜厚さが25μm以上125μ
m以下の範囲で、塗膜の50%モジュラスが5MPa以
上50MPa以下の範囲で、最外層カバーの厚さをCL
(mm)、前記塗膜の厚さをPL(μm)とし、R=P
L/CL/1000で表わされるRの値が、0.01以
上で0.5以下の範囲であることを特徴とするゴルフボ
ール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェット時のスピン
量に対するドライ時のスピン量の比率、すなわちスピン
保持率の高いゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールの表面は外観に光沢を付与
するために一般に塗膜で被覆されている。ゴルフボール
の使用条件は過酷であるため、長期に亘り光沢ある外観
を保持することは非常に難しく、塗膜に要求される各種
特性の水準は必然的に高いものとならざるを得ない。塗
膜に要求される特性としては、たとえばドライバーなど
による打撃時に生ずる非常に大きいボール変形に対して
も割れない柔軟性、またアイアンショット時に生じる大
きな摩擦でも傷つかない耐擦傷性、さらにはバンカーシ
ョットにおける耐摩耗性、そして各種クラブによる打撃
によっても塗膜の剥離が起こらず、かつ雨天時の使用に
よっても塗膜剥離が起こらない耐久性が挙げられる。
【0003】たとえば特開2001−17574号公報
では、カバー材料と塗膜の引張り強度の値を近づけるこ
とで、カバーと塗膜の密着性を向上させ、耐擦傷性を改
善している。また特開2000−176047号公報で
は塗膜厚を5〜20μmと薄くすることで耐擦傷性、耐
摩耗性を向上させている。
【0004】一方、従来からバラタカバーのゴルフボー
ルは打球感、コントロール性に優れていることから上級
者およびプロ用として一般に広く使用されている。しか
しその製造工程が複雑であることや、耐カット性が悪い
ことから近年ではバラタカバーに代わる種々の軟質カバ
ーが提案されている。
【0005】また特開平10−179802号公報で
は、カバーの基材樹脂が、アイオノマー樹脂とエポキシ
基で修飾されたポリブタジエンブロックを有するスチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体またはエポ
キシ基で修飾されたポリイソプレンブロックを有するス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体との2
成分の加熱混合物を主成分として構成され、カバー用組
成物の曲げ剛性率が50〜300MPaで、かつショア
D硬度は40〜60としてコントロール性能を改善した
ゴルフボールが提案されている。
【0006】また特開平10−179801号公報で
は、カバーの基材樹脂が、アイオノマー樹脂と、酸変性
熱可塑性エラストマーまたは末端にOH基が付加した熱
可塑性エラストマーと、エポキシ基で修飾されたポリブ
タジエンブロックを有するスチレン−ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体またはエポキシ基で修飾されたポ
リイソプレンブロックを有するスチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体との3成分の加熱混合物を主
成分として構成され、そのカバー用組成物の曲げ剛性率
が50〜300MPaで、かつショアD硬度は40〜6
0としてコントロール性能を改善したゴルフボールが提
案されている。
【0007】また特開2001−137386号公報で
は、カバー材料の動的粘弾性において、−10℃の損失
正接(tanδ)の値を0.15〜0.70にすること
でウェット時のスピン量に対するドライ時のスピン量の
比率、すなわちスピン保持率の高いゴルフボールが提案
されている。
【0008】しかしながら、これらの従来技術はいずれ
もカバー材料の観点からスピン保持率を改善するもので
あり、ゴルフボールの塗膜の観点から改善するものでは
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はゴルフボール
の塗膜の厚さ、50%モジュラスさらにカバーの厚さと
塗膜の厚さの比を一定範囲に設定することにより、カバ
ーと塗膜の密着性を改善し、しかも塗膜の要求特性を犠
牲にすることなくスピン保持率を改良したゴルフボール
を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るゴルフボー
ルは、コアと該コアを被覆する少なくとも1層のカバー
と、該カバーの外表面に塗膜を形成したゴルフボールに
おいて、前記塗膜厚さが25μm以上125μm以下の
範囲で、塗膜の50%モジュラスが5MPa以上50M
Pa以下の範囲で、最外層カバーの厚さをCL(m
m)、前記塗膜の厚さをPL(μm)としたときに次の
式(1)で表わされるRが、0.01以上0.5以下の
範囲であることを特徴とする。
【0011】 R=PL/CL/1000 …(1) 前記塗膜は、ポリオールとポリイソシアネートを含むポ
リウレタン塗料で形成されたものが好ましい。また前記
ポリオールに含まれる3官能ポリオールと、2官能ポリ
オールの当量比(3官能ポリオール/2官能ポリオー
ル)が1.0〜2.5の範囲であることがより好まし
い。また本発明において、カバーが複数層で構成される
場合、その最外層カバーの厚さCL(mm)が0.5以
上2.5以下であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、塗膜が25μm以上1
25μm以下の範囲で、その塗膜の50%モジュラスが
5MPa以上50MPa以下の範囲で、最外層カバーの
厚さCL(mm)、前記塗膜厚さをPL(μm)とした
ときに次の式(1)で表わされるRが、0.01以上
0.5以下の範囲であることを特徴とするゴルフボール
である。
【0013】 R=PL/CL/1000 …(1) 塗膜の最重要特性の1つは、塗膜がカバーから剥離しな
い特性、即ち耐剥離性である。ゴルフボールは、ゴルフ
クラブによる打撃時に加わる外力により大変形を受け
る。たとえば、ゴルファーは約35〜50m/secの
ヘッド速度でゴルフボールを打撃するが、この場合、ゴ
ルフボール本体(ゴルフボール塗膜以外の部分)は約4
0%程度、変形することになる。したがって、ゴルフボ
ール本体に対する塗膜の密着性が不十分であったり、塗
膜が硬すぎて伸縮性が不足していると、ボール本体の変
形に塗膜が追随できず、塗膜にひびが入ったり、塗膜が
カバーから剥離したりする。
【0014】塗膜の耐剥離性は、アイオノマー樹脂を基
材としたカバーを用いたソリッドゴルフボールが主流に
なってきた近年、特に重要になってきている。アイオノ
マー樹脂のカバーは優れた強度を有するため、カバーの
割れはほとんどなくなり、塗膜のカバーからの剥離がゴ
ルフボールの寿命を決定するようになってきたからであ
る。
【0015】発明者は塗膜厚さと50%モジュラスと耐
剥離性の関係を鋭意検討した結果、塗膜は厚いほど、塗
膜の剥がれが起こりにくい傾向にあることがわかった。
つまり塗膜厚さが増加するほど、ゴルフボールの変形量
に対する塗膜厚さの割合が増加し、塗膜の剥がれが起こ
りにくくなる。さらに最外層カバーの厚さ(CL)に対
する塗膜厚さ(PL)の割合(R)が0.01以上0.
5以下で、さらに塗膜の50%モジュラスを5〜50M
Paとすることによりスピン保持率が高くなることを見
出した。
【0016】<塗膜>本発明のゴルフボールは、最外層
カバーに被覆される塗膜厚さ(PL)が25μm以上で
125μm以下の範囲であることを特徴とする。従来の
ゴルフボールでは、塗膜厚さが15〜30μmと薄い塗
膜が用いられていた。本発明は塗膜厚さ(PL)をより
厚くすることにより、ゴルフボールの打撃時の変形に塗
膜が追随し、耐剥離性を改善することができる。好まし
くは、塗膜厚さ(PL)は、35〜100μm、特に4
0〜80μmの範囲である。塗膜の厚さは、ゴルフボー
ル表面のディンプル底10ヶ所および陸地10ヶ所の合
計20ヶ所で厚さの平均値として定義される。
【0017】次に本発明は塗膜の50%モジュラスを5
〜50MPaの範囲とする。50%モジュラスが5MP
aより小さいと、フェアウェーウッドによる打撃やアイ
アンによる打撃によりボールの塗膜に摩擦傷が生じ、ま
たバンカーショットの際にアイアンと砂により塗膜の摩
耗が起こる。他方50%モジュラスが50MPaより大
きいと、柔軟性がなくなるため塗膜の割れを起こしやす
くなり、外観が悪化する。また塗膜の割れに起因してカ
バーから塗膜の剥離が起こる。塗膜の50%モジュラス
は、より好ましくは10〜40MPaであり、さらに好
ましくは15〜30MPaである。なお従来の塗膜の5
0%モジュラスは約60MPaである。
【0018】塗膜の50%モジュラスを上記範囲とする
には、塗料の種類や硬化度、分子量などを調整すればよ
い。本発明で使用できる塗料としては、特に限定はなく
たとえばアルキド樹脂塗料、フェノール樹脂塗料、アミ
ノ樹脂塗料、アミノアルキド樹脂塗料、アミノアクリル
樹脂塗料、不飽和ポリエステル樹脂塗料、エポキシ樹脂
塗料、ポリウレタン塗料、塩化ゴム塗料、アクリル樹脂
塗料、ビニル樹脂塗料、フッ素樹脂塗料などを挙げるこ
とができる。この中でも光沢度などの点からポリウレタ
ン塗料が好適に使用できる。
【0019】ポリウレタン塗料はポリオールとポリイソ
シアネートを硬化反応させてウレタン結合をもつ塗膜を
形成するものである。ここでポリイソシアネートとして
は、たとえばヘキサメチレンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、テトラメチルキ
シリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタン
ジイソシアネート、トリレンジイソシアネートなどの脂
肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、芳香
族ジイソシアネート、芳香脂肪族ジイソシアネートを挙
げることができる。これらポリイソシアネートは単独で
使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
この中でも耐候性および非黄変性の点から脂肪族ジイソ
シアネート、脂環族ジイソシアネートが好適に使用でき
る。
【0020】前記ポリオールとしては、低分子のジオー
ルおよびトリオール、ポリマーポリオールを使用するこ
とができる。前記低分子のジオールとしては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ブチレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサンジオールなどが挙げられる。前記
低分子のトリオールとしては、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ヘキサントリオールなどが挙げられる。
また前記ポリマーポリオールとしては、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコールなどのポリエーテルポリオール、ポリエ
チレンアジペート、ポリ−ε−カプロラクトンなどのポ
リエステルポリオール、アクリル系重合体に適宜水酸基
を導入してなるアクリルポリオール、環状ジオールを用
いて合成されるポリカーボネートジオール、ジイソシア
ネート化合物とジオールおよびトリオールとが反応して
ウレタン結合を形成したウレタンポリオールなどを挙げ
ることができる。
【0021】ポリウレタン塗料を用いて塗膜を形成する
場合、ポリオールの分子量と水酸基の数により塗膜のモ
ジュラスを調整することができる。たとえばポリオール
の分子量を大きくすると、ソフトセグメントが多くなる
ので塗膜モジュラスは低くなる。他方、ポリオールの分
子量を小さくするとソフトセグメントが少なくなり塗膜
のモジュラスは高くなる。一方、2官能のジオールを多
く配合すると直鎖的にイソシアネートと結合するため塗
膜モジュラスは低くなる。3官能のトリオールを多く配
合するとイソシアネートと三次元的につながるため塗膜
モジュラスは高くなる一方、柔軟性がなくなり、割れや
剥離が生じやすくなる。したがって該ポリオールに含ま
れる3官能ポリオールと2官能ポリオールとの当量比
(3官能ポリオール/2官能ポリオール)は1.0〜
2.5の範囲とすることにより塗膜の50%モジュラス
を5〜50MPaに調整し得る。
【0022】またポリイソシアネートのイソシアネート
基とポリオールの水酸基の当量比(NCO基/OH基)
が0.9〜1,5の範囲であるものがよい。この当量比
が0.9未満の場合、硬化処理後でもべとつき感が残
り、埃や汚れが付着しやすくなりやすい。他方、この当
量比が1.5を超える場合、イソシアネート基が残存す
ることになり、残存イソシアネート基が水と反応してC
2を発生させ、塗膜中に気泡が発生するおそれがあ
る。
【0023】本発明の前記塗膜の組成物には、必要に応
じてシリコン系スリップ剤やレベリング剤、粘度調整
剤、蛍光増白剤、ブロッキング防止剤、硬化触媒、着色
顔料などの添加剤を配合することができる。
【0024】<最外層カバー厚さと塗膜厚さの関係>次
に本発明のゴルフボールは、R=PL/CL/1000
の式で示されるRの値が0.01〜0.5の範囲である
ことを特徴とする。Rの値が0.01より小さくなる
と、ゴルフボールの耐久性が低下する。一方Rの値が
0.5より大きくなると、ゴルフボールの反発力は低下
し、飛距離が低下する。Rの値はより好ましくは0.0
125〜0.25の範囲である。従来のゴルフボールで
は、塗膜を硬く、かつ薄くすることで耐久性の改善を図
っており、Rの値は0.002以上で0.01未満の範
囲が採用されていた。
【0025】なお、前記最外層カバー厚さ(CL)は、
0.25〜2.5mmの範囲であり、0.5〜2.0m
mの範囲がより好ましい。最外層カバーの厚さが0.2
5mmより薄くなると、ゴルフボールの耐久性が低下す
る。最外層カバー厚さが2.5mmより厚くなると、ゴ
ルフボールの反発力は低下し飛距離が低下する。本発明
のゴルフボールは、カバーを複数層で構成することがで
きるが、この場合、カバー全体の厚さ(cl)は、0.
4〜5.0mm、好ましくは0.5〜3.0mmの範囲
である。塗膜厚さ(PL)に対するカバー厚さ(cl)
の比(PL/cl)は、0.05〜0.4の範囲が好ま
しい。なおカバーが単一層の場合は、前記最外層カバー
厚さは、カバー全体の厚さを意味する。
【0026】なお最外層カバーの曲げ剛性率は、200
0〜50000N/cm2の範囲であることが好まし
い。この範囲に設定することで、塗膜との密着性を一層
改善し、塗膜の剥離を軽減することができる。
【0027】<カバー>本発明において、カバーの材料
としては、特に限定はなく、アイオノマー樹脂、たとえ
ばα−オレフィンと炭素数3〜8のα,β−不飽和カル
ボン酸との共重合体であってそのカルボキシル基の少な
くとも一部を金属イオンで中和して得られる二元共重合
体が使用できる。またα−オレフィンと炭素数3〜8の
α,β−不飽和カルボン酸と炭素数2〜22のα,β−
不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体で、そのカ
ルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和して
得られるアイオノマー樹脂が挙げられる。
【0028】上記α−オレフィンとしては、たとえばエ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテンなどが
用いられ、特にエチレンが好ましい。炭素数3〜8の
α,β−不飽和カルボン酸としては、たとえばアクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸
などが用いられ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ま
しい。またα,β−不飽和カルボン酸エステルとして
は、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マ
レイン酸などのメチルエステル、エチルエステル、プロ
ピルエステル、n−ブチルエステルまたは、イソブチル
エステルなどが用いられ、特にアクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステルが好ましい。
【0029】上記α−オレフィンとα,β−不飽和カル
ボン酸との共重合体またはα−オレフィンとα,β−不
飽和カルボン酸とα,β−不飽和カルボン酸エステルと
の三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を
中和する金属イオンとしては、たとえば、ナトリウムイ
オン、リチウムイオン、亜鉛イオン、マグネシウムイオ
ン、カリウムイオンなどがある。
【0030】上記アイオノマー樹脂の具体例を商品名で
例示すると、三井デュポンケミカル社から市販されてい
るハイミラン1555(Na)、ハイミラン1557
(Zn)、ハイミラン1605(Na)、ハイミラン1
706(Zn)、ハイミラン1707(Na)、ハイミ
ランAM7318(Na)、ハイミランAM7315
(Zn)、ハイミランAM7317(Zn)、ハイミラ
ンAM7311(Mg)、ハイミランMK7320
(K)、ハイミラン1856(Na)、ハイミラン18
55(Zn)、ハイミランAM7316(Zn)などが
ある。
【0031】さらにデュポン社から市販されているアイ
オノマー樹脂としては、サーリン8945(Na)、サ
ーリン8940(Na)、サーリン9910(Zn)、
サーリン9945(Zn)、サーリン7930(L
i)、サーリン7940(Li)、サーリンAD826
5(Na)、サーリンAD8269(Na)などがあ
る。
【0032】エクソン化学社から市販されているアイオ
ノマー樹脂としては、アイオテック7010(Zn)、
アイオテック8000(Na)などがある。なお、上記
アイオノマー樹脂の商品名で括弧内に記載したNa、Z
n、K、Li、Mgは、これらの中和金属イオンの金属
種を示している。また本発明においてカバーの基材樹脂
に用いられるアイオノマー樹脂は、上記例示のものを2
種以上混合してもよいし、上記例示の1価の金属イオン
で中和したアイオノマー樹脂と2価の金属イオンで中和
したアイオノマー樹脂を2種以上混合して用いてもよ
い。
【0033】次に本発明のカバーはアイオノマー樹脂に
ゴム成分を有する熱可塑性エラストマーを1種以上混合
して使用することができる。ゴム成分を有する熱可塑性
エラストマーは、ブタジエンブロックあるいはイソプレ
ンブロック等の共役ジエン化合物を有するブロック共重
合体である。ここで共役ジエン化合物としては、たとえ
ばブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等の中から1種
または2種以上が選択でき、中でもブタジエン、イソプ
レンおよびこれらの組合せが好ましい。
【0034】具体的な熱可塑性エラストマーは、たとえ
ばスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
(SBS構造)、そのブタジエンの二重結合部分を水素
添加したスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロ
ック共重合体(SEBS構造)、エチレン−イソブチレ
ン−スチレンブロック共重合体(SIS構造)、そのイ
ソプレン二重結合部分を水素添加したスチレン−エチレ
ン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS
構造)およびそれらを変性したもの等が挙げられる。上
記末端に水酸基が付加したSEBS構造またはSEPS
構造を持つブロック共重合体の市販品としては、たとえ
ばクラレ社の商品名「HG−252」がある。
【0035】上記SBS構造、SEBS構造、SIS構
造、SEPS構造の共重合体の一部にエポキシ基で修飾
してもよい。たとえばエポキシ基で修飾されたポリブタ
ジエンブロックを有するスチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体(SBS構造)とは、両末端にポリ
スチレンを持つブロック共重合体で、その分子鎖の中間
部分がエポキシ基で修飾されたポリブタジエンであり、
そのポリブタジエン部分の二重結合の一部または全部に
水素添加したものであってもよい。
【0036】また、エポキシ基で修飾されたポリイソプ
レンブロックを有するスチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体(SIS構造)とは、両末端にポリス
チレンを持つブロック共重合体で、その分子鎖の中間部
分がエポキシ基で修飾されたポリイソプレンであり、そ
のポリイソプレン部分の二重結合の一部または全部に水
素添加したものであってもよい。ジエン系ブロック共重
合体をエポキシ基で変性した具体例としては、たとえば
ダイセル化学工業(株)の商品名「エポフレンド」があ
る。
【0037】さらに他の熱可塑性エラストマーとして
は、東レ社から商品名「ペバックス」で市販されている
ポリアミド系熱可塑性エラストマー、東レ・デュポン社
から商品名「ハイトレル」で市販されているポリエステ
ル系熱可塑性エラストマー、BASFポリウレタンエラ
ストマーズ社から商品名「エラストラン」で市販されて
いるポリウレタン系熱可塑性エラストマー等が挙げられ
る。
【0038】本発明において、カバー組成物は必要に応
じて、着色剤、老化防止剤、可塑剤、分散剤、紫外線吸
収剤等の添加剤を適宜配合することができる。
【0039】<カバー成形>上記説明したカバーをコア
表面に成形するには、まず前記カバーの基材樹脂と必要
に応じて顔料や分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光
安定剤などの添加剤を混合し、二軸混練押出機やバンバ
リミキサー、ニーダーなどのインターナルミキサーを用
いて150〜250℃で0.5〜15分間加熱混合して
カバー組成物を作製する。このカバー組成物はコアに直
接被覆してもよいし、中間層などの他の層を介して被覆
してもよい。
【0040】コアにカバーを被覆する方法は特に限定さ
れるものではなく、従来公知の方法で被覆すればよい。
たとえば、カバー組成物をハーフシェル形状に成形して
おき、この一対の内部にコアを包み込み球状として、1
30〜170℃で1〜15分間加熱成形する方法、また
はコア上にカバー組成物を射出成形してコア上にカバー
を形成する方法を採用できる。カバーには成形時、必要
に応じてボール表面にディンプルが形成される。
【0041】本発明においてカバーの外表面には前記塗
膜が形成される。カバー上に塗膜を形成する方法は、従
来公知の塗布方法が採用できる。たとえばスプレーガ
ン、静電塗装などを利用でき、前記ポリオールとイソシ
アネートとを含む2液混合型塗料を塗布する場合には、
予め2液を混合したものを塗布するか、あるいは塗布直
前に混合して塗布する。塗料は塗布後に乾燥されるが、
その温度は通常50℃未満の温度で乾燥することが好ま
しい。乾燥時間は塗膜樹脂の種類などによって適宜決定
すればよく、0.5〜5時間の範囲が通常採用される。
【0042】本発明のゴルフボールはコアと、該コアの
表面を被覆するカバーと、さらにカバー表面に塗布され
る塗膜より構成されているいかなる構造のゴルフボール
にも適用される。たとえばコアとカバーの間に巻層を形
成することができ、また中間層を形成することもでき
る。
【0043】<コア>本発明において前記コアは基材ゴ
ムに架橋剤としての有機過酸化物、共架橋剤としての
α,β−不飽和カルボン酸またはその金属塩を配合して
なるゴム組成物の加硫成形体で構成され、コアの硬度
は、前記基材ゴムの種類や架橋度によって調整される。
【0044】ここでコア用ゴム組成物に用いられる基材
ゴムとしては、従来からソリッドゴルフボールのコアに
用いられているジエン系ゴムであれば、天然ゴムでも合
成ゴムでもよい。合成ゴムとしては、たとえばエチレン
プロピレンジエン三元共重合体(EPDM)、ブタジエ
ンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブ
タジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエン
ゴム(NBR)などが挙げられ、これらの1種または2
種以上混合して用いてもよい。これらのうち、シス構造
を40%以上、好ましくは80%以上有するいわゆるハ
イシス1,4−ポリブタジエンゴムが好適に使用され
る。
【0045】前記有機過酸化物は、架橋剤または硬化剤
として添加され、具体的には、ジクミルパーオキサイ
ド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5−
トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチ
ルパーオキサイド等が挙げられ、これらのうちジクミル
パーオキサイドが好ましく用いられる。有機過酸化物の
配合量は、基材ゴム100質量部に対して0.3〜2.
0質量部が好ましく、特に0.3〜1.0質量部が好ま
しい。
【0046】前記共架橋剤として配合されるα,β−不
飽和カルボン酸として、アクリル酸またはメタクリル酸
などの炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸、
更にα,β−不飽和カルボン酸の金属塩としては、その
亜鉛塩、マグネシウム塩またはナトリウム塩等が挙げら
れる。これらの中でも高い反発性を付与するアクリル酸
亜鉛が好ましい。α,β−不飽和カルボン酸金属塩の配
合量は、基材ゴム100質量部に対して15〜45質量
部が好ましく、より好ましくは25〜40質量部であ
る。
【0047】またコア用ゴム組成物には、上記成分に加
えて、比重調整剤や老化防止剤、可塑剤、分散剤、紫外
線吸収剤、着色剤、しゃ解剤などゴルフボール用コアに
配合される通常の添加剤を必要に応じて適宜配合するこ
とが可能である。前記比重調整剤としては、酸化亜鉛、
硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の無機塩、タングステ
ン、モリブデン粉末等の高比重金属粉末およびそれらの
混合物が使用できる。また老化防止剤としてはフェノー
ル系化合物が使用できる。
【0048】
【実施例】実施例1〜6、比較例1〜4 (コアの作製)ハイシスブタジエンゴム(日本合成ゴム
社製「BR18」)100質量部、アクリル酸亜鉛36
質量部、酸化亜鉛17.2質量部、ジクミルパーオキサ
イド0.4質量部、ビス(ペンタクロロフェニル)ジス
ルフィド0.9質量部配合したゴム組成物を金型内に充
填し、160℃で20分間圧縮加硫成形して、外径3
9.0mmのコアを作製した。
【0049】(カバーの被覆)次に、デュポン社製「サ
ーリン8945」(ナトリウム中和エチレン−メタクリ
ル酸共重合体系アイオノマー)を25質量部、デュポン
社製「サーリン9945」(亜鉛中和エチレン−メタク
リル酸共重合体系アイオノマー)を25質量部、クラレ
社製「HG252」を35質量部、ダイセル化学工業社
製「エポフレンドA1010」を15質量部、酸化チタ
ンを2質量部、硫酸バリウムを2質量部配合してカバー
組成物を作製し、インジェクション成型機によりかかる
組成物で上記コアの表面を被覆成形して、直径42.8
mmの2ピースゴルフボール本体を作製した。
【0050】(塗膜の形成)2官能ポリオールとしてB
ASF社製の「PTMG650」と、3官能ポリオール
としてトリメチロールプロパン(広栄化学社製)とを、
表1、表2に示す配合比で配合し、ポリオールが固形分
で30質量%となるようにトルエン溶剤で希釈し、触媒
としてジブチル錫ラウリレートを0.02重量%添加し
て主剤を作製する。一方、住友バイエル社製のヘキサメ
チレンジイソシアネート「N3500」を固形分で60
%となるようにトルエンで希釈して硬化剤を作製した。
【0051】前記主剤と硬化剤を当量比で1対1.2と
なるように配合して5分間攪拌して各塗料を作製した。
上記作製したゴルフボール本体を150rpmで回転さ
せて、エアガンを上下に移動させながら前記作製した塗
料を該ボール本体に吹きつけ、ボール本体表面に塗膜を
形成した。その後50℃で120分間硬化させ、ゴルフ
ボールを得た。実施例1〜6、比較例1〜4のゴルフボ
ール仕様を表1および表2に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】実施例7、8および比較例5 ゴルフボールのコアの配合を表1および表2で示ように
コア配合が異なる以外はすべて実施例1と同様にゴルフ
ボールを作製した。
【0055】(評価方法)上述の方法で得られた実施例
および比較例の仕様に基づく試験片及びゴルフボールの
評価は次の方法で行なった。 (1) 塗膜の50%モジュラス(MPa) 塗膜ガラス板上に、調製した塗料を塗布して硬化させ
た。ガラス板上に形成された塗膜を剥離し、塗膜で厚さ
0.2mmの4号ダンベル試験片を作製し、JIS K
6251に規定する引張り試験を行なった。塗膜が50
%の伸びを得るために要した引張り荷重を測定し50%
モジュラスとした。 (2) スピン保持率 スピン量の測定はツルーテンパー社製スイングロボット
にサンドウェッジクラブを取付けボールをヘッドスピー
ド21m/sで打撃し、ボールを打出し、打出したボー
ルに施したマークを連続写真撮影することで測定した。
そして測定は通常のドライ条件とボールおよびクラブフ
ェースを水で濡らしたウェット条件で測定した。スピン
保持率はウェット時のスピン量/ドライ時のスピン量×
100の値として定義される。数値が大きいほどスピン
保持率に優れていることを示す。
【0056】(評価結果)表1から明らかな如く、本発
明のゴルフボールである実施例1〜8のゴルフボールは
いずれも優れたスピン保持率を示した。これに対して塗
膜厚さ(PL)が8μm、18μmと薄く、Rが0.0
1より小さい比較例1および2、塗膜厚さ(PL)が1
40μmと厚い比較例3はスピン保持率が低い。また塗
膜厚さ(PL)は50μmであるが、塗膜の50%モジ
ュラスが4.2MPaと低い値の比較例4はスピン保持
率が低い。また塗膜厚さ(PL)が30μmであるが、
最外層カバー厚さ(CL)が3.2mmと厚く、Rが
0.01より小さい比較例5はスピン保持率が低い。
【0057】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0058】
【発明の効果】上述のごとく本発明のゴルフボールは塗
膜厚さおよび塗膜の50%モジュラスを所定範囲に設定
するとともに最外層カバーと塗膜厚さの比を所定量に設
定したためゴルフボールをドライバなどで打撃したとき
に生ずる非常に大きい変形に対しても塗膜がカバーの変
形に追随し塗膜がカバーから剥離することなく、高いス
ピン保持率を維持することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと該コアを被覆する少なくとも1層
    のカバーと、該カバーの外表面に塗膜を形成したゴルフ
    ボールにおいて、前記塗膜厚さが25μm以上125μ
    m以下の範囲で、塗膜の50%モジュラスが5MPa以
    上50MPa以下の範囲で、最外層カバーの厚さをCL
    (mm)、前記塗膜の厚さをPL(μm)としたときに
    次の式(1)で表わされるRが、0.01以上0.5以
    下の範囲であることを特徴とするゴルフボール。 R=PL/CL/1000 …(1)
  2. 【請求項2】 塗膜は、ポリオールとポリイソシアネー
    トを含むポリウレタン塗料で形成されたものである請求
    項1記載のゴルフボール。
  3. 【請求項3】 ポリオールに含まれる3官能ポリオール
    と、2官能ポリオールの当量比(3官能ポリオール/2
    官能ポリオール)が1.0〜2.5の範囲である請求項
    2記載のゴルフボール。
  4. 【請求項4】 最外層カバーの厚さCL(mm)が0.
    5以上2.5以下である請求項1記載のゴルフボール。
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