JP2012102674A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、排気熱を利用して一部の吸気ポートを加熱する場合において、加熱した吸気ポートから他の吸気ポートへの熱伝導を抑制することを目的とする。
【解決手段】エンジン10の各気筒は、それぞれ2つの吸気ポート20A〜20Hを備える。燃料気化促進制御では、互いに隣接する2つの気筒(#1気筒と#2気筒、#3気筒と#4気筒)において、相手方の気筒に最も近い吸気ポートである吸気ポート20B,20C,20F,20Gを加熱吸気ポートとして選択する。そして、加熱吸気ポート20B,20C,20F,20Gでは、排気ガスの吹き返し量を他の吸気ポートよりも増加させ、排気熱により吸気ポートを加熱する。これにより、複数の加熱吸気ポートを出来るだけ狭い範囲に集約して効率よく加熱することができ、他の吸気ポートへの熱伝導を抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、1つの気筒に複数の吸気ポートと燃料噴射弁とを備えた内燃機関の制御装置に関する。
従来技術として、例えば特許文献1(特開2010−121617号公報)に開示されているように、1つの気筒に2つの吸気ポートを設け、各吸気ポートにそれぞれ燃料噴射弁を配置する構成とした内燃機関の制御装置が知られている。従来技術では、2つの吸気ポートに対する排気ガスの吹き返し量に差異を設けた上で、吹き返し量を増加させる方の吸気ポート(加熱吸気ポート)に対する燃料噴射量を、他方の吸気ポート(非加熱吸気ポート)よりも増加させる構成としている。これにより、従来技術では、排気ガスの吹き返しにより加熱吸気ポートの温度を上昇させつつ、当該吸気ポートに燃料噴射を集中し、燃料の気化を促進するようにしている。
特開2010−121617号公報 特開平5−231222号公報 特開平6−346764号公報 特開2005−291133号公報 特開2007−92622号公報
上述した従来技術では、各気筒において吸気ポートの配置が揃えられるので、加熱吸気ポートと非加熱吸気ポートが交互に配置されることになる。この場合、ある気筒の加熱吸気ポートの左側には、当該気筒の非加熱吸気ポートが配置され、加熱吸気ポートの右側には、隣接する気筒の非加熱吸気ポートが配置された状態となる。しかし、このような配置では、加熱吸気ポートに排気ガスの吹き返しを集中させても、両側の非加熱吸気ポートにより加熱吸気ポートから奪われる熱量が増加するので、加熱吸気ポートの温度が十分に上昇せず、燃料の気化が妨げられるという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、排気熱を利用して一部の吸気ポートを加熱する場合において、加熱した吸気ポートから他の吸気ポートへの熱伝導を抑制し、当該吸気ポートの温度を効率よく上昇させることができ、燃料の気化を促進することが可能な内燃機関の制御装置を提供することにある。
第1の発明は、それぞれ複数の吸気ポートが設けられた複数の気筒と、
前記各気筒の各吸気ポートにそれぞれ配置された燃料噴射弁と、
排気ガスが吸気ポートに吹き返す量である排気吹き返し量を前記各吸気ポート毎に個別に変化させることが可能な排気吹き返し量可変手段と、
前記排気吹き返し量可変手段を駆動することにより、互いに隣接する2つの気筒において相手方の気筒に最も近い吸気ポートの排気吹き返し量を他の吸気ポートよりもそれぞれ増加させ、かつ、前記排気吹き返し量を増加させる2つの吸気ポートにおいて前記燃料噴射弁により燃料を噴射する噴射ポート制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明によると、前記排気吹き返し量可変手段は、前記各吸気ポートに設けられた吸気バルブの開弁特性を個別に変化させることが可能な吸気可変動弁機構を備える。
第3の発明は、前記各吸気ポートとそれぞれ対向する位置に設けられた複数の排気ポートと、
前記各排気ポートに設けられた排気バルブの開弁特性をバルブ毎に個別に変化させることが可能な排気可変動弁機構と、
前記噴射ポート制御手段により何れかの吸気ポートで前記排気吹き返し量を増加させる場合に、前記各排気ポートのうち前記排気吹き返し量を増加させる吸気ポートと対向していない排気ポートにおいて、排気ガスの排出量を前記排気可変動弁機構により他の排気ポートと比較して増加させる排気制御手段と、を備える。
第4の発明は、暖機状態での高負荷運転が行われる場合に、前記噴射ポート制御手段の作動を禁止し、かつ、前記各気筒毎に複数の吸気ポートで燃料噴射を実行する高負荷対応手段を備える。
第5の発明は、冷間状態での高負荷運転が行われる場合に、前記各吸気ポートのうち前記噴射ポート制御手段により前記排気吹き返し量を増加させる吸気ポートにおいて、吸気バルブの開弁時期を排気上死点よりも早くする早期開弁手段を備える。
第6の発明は、前記噴射ポート制御手段により前記排気吹き返し量を増加させる吸気ポートにおいて、前記燃料噴射弁により噴射する1サイクル分の噴射燃料を複数回に分割して噴射する分割噴射手段を備える。
第7の発明は、内燃機関の排気圧を利用して吸入空気を過給する過給機と、
前記過給機のタービンの下流側で排気ガスを浄化する触媒と、を備え、
前記各排気ポートのうち前記排気吹き返し量を増加させる吸気ポートと対向する排気ポートを前記タービンの上流側に接続し、前記他の排気ポートは、前記タービンをバイパスして前記触媒の上流側に接続する構成としている。
第1の発明によれば、排気吹き返し量を増加させる吸気ポート(加熱吸気ポート)を、少なくとも2気筒ずつ隣接した状態で配置することができ、複数の加熱吸気ポートを出来るだけ狭い範囲に集約することができる。これにより、加熱吸気ポートから他の吸気ポート(非加熱吸気ポート)への熱伝導を抑制し、加熱吸気ポートの温度を効率よく上昇させることができる。従って、噴射燃料の気化を十分に促進することができる。
第2の発明によれば、吸気可変動弁機構は、各吸気ポートに設けられた吸気バルブの開弁特性を個別に変化させることができる。これにより、個々の吸気ポートの排気吹き返し量を増減させることができる。
第3の発明によれば、排気制御手段は、加熱吸気ポートと対向していない排気ポートの周辺部を排気熱によって加熱することができ、これらの部位の温度を他の排気ポートよりも上昇させることができる。従って、各気筒の吸気側と排気側とにおいて、互いに対向していない部位の温度をそれぞれ上昇させることができ、温度分布のバランスをとることができる。これにより、シリンダヘッド全体の温度分布を均等化し、暖機を円滑に行うことができる。そして、部分的な燃焼速度の低下を防止し、燃焼変動等を抑制することができる。
第4の発明によれば、高負荷対応手段は、暖機状態での高負荷運転が行われる場合に、噴射ポート制御手段の作動を禁止した状態で、各気筒毎に複数の吸気ポートで燃料噴射を実行することができる。これにより、暖機状態での高負荷運転時には、比較的多量の燃料を広範囲に噴射することができる。従って、燃料の気化潜熱を利用して筒内の温度上昇を抑制し、体積効率を向上させることができる。
第5の発明によれば、早期開弁手段は、加熱吸気ポートにおいて、ピストンの上昇中に吸気バルブを開弁させることができ、ピストンの押し出し動作を利用して排気ガスの吹き返しを促進することができる。従って、高負荷運転時でも、排気ガスにより加熱吸気ポートを安定的に加熱し、燃料の気化を十分に行うことができる。
第6の発明によれば、分割噴射手段は、加熱吸気ポートにおいて、1サイクル分の噴射燃料を複数回に分割して噴射することができる。これにより、噴射のインターバル期間には、ポート壁面に付着した燃料の気化や流動を進行させることができ、付着燃料の液膜を薄くすることができる。従って、噴射燃料を速やかに気化させることができる。
第7の発明によれば、排気ガスの少なくとも大部分がタービンを通過しないので、排気系の熱容量を過給機の分だけ小さくして、触媒に流入する排気ガスの温度を上昇させることができる。これにより、触媒に投入する熱量を効率よく増加させ、触媒温度を速やかに上昇させることができる。従って、例えば冷間運転時には、触媒の暖機を促進し、暖機効率を高めることができる。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための全体構成図である。 燃料気化促進制御により生じる排気ガスの吹き返しを示す説明図である。 燃料気化促進制御により実現される吸気バルブの開弁特性等を示す特性線図である。 本発明の実施の形態1において、加熱吸気ポートの配置を示す説明図である。 本発明の実施の形態2において、加熱吸気ポートの配置を示す説明図である。 本発明の実施の形態3において、エンジンの運転状態に応じて制御を切換える様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態4において、加熱吸気ポートの吸気バルブの開弁特性等を示す特性線図である。 本発明の実施の形態5において、加熱吸気ポートにおける燃料の分割噴射を示す説明図である。 本発明の実施の形態6において、吸気ポート及び排気ポートに対する排気ガスの分配状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態7のシステム構成を説明するための構成図である。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
以下、図1及び図4を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための全体構成図である。本実施の形態のシステムは、内燃機関としてのエンジン10を備えている。なお、図1では、4気筒エンジンを例示したが、本発明は、2気筒以上の任意の気筒数を有する内燃機関に適用されるものである。エンジン10の各気筒には、図示しないピストンにより燃焼室12が形成されており、ピストンは、エンジン10の出力軸であるクランク軸に連結されている。また、エンジン10は、各気筒に吸入空気を吸込む吸気通路14と、各気筒から排気ガスが排出される排気通路16とを備えている。吸気通路14には、吸入空気量を調整する電子制御式のスロットルバルブ18が設けられている。
また、エンジン10の各気筒は、#1気筒、#2気筒、#3気筒及び#4気筒を当該順番で直列に配置することにより構成されている。そして、各気筒は、2つの吸気ポート20,20と、2つの排気ポート22,22とをそれぞれ備えている。詳しく述べると、#1気筒は、吸気ポート20A,20Bと排気ポート22A,22Bとを備え、#2気筒は、吸気ポート20C,20Dと排気ポート22C,22Dとを備えている。また、#3気筒は、吸気ポート20E,20Fと排気ポート22E,22Fとを備え、#4気筒は、吸気ポート20G,20Hと排気ポート22G,22Hとを備えている。なお、以下の説明では、必要に応じて、吸気ポート20A〜20Hをまとめて「吸気ポート20」と表記し、排気ポート22A〜22Hをまとめて「排気ポート22」と表記するものとする。
各吸気ポート20は、図1に示すように各気筒を軸線方向からみた状態(平面視)において、各気筒の並び方向(図1中の左右方向)に間隔をもって配置され、この配置に対応する位置でそれぞれ燃焼室12に開口している。また、各吸気ポート20は、上流側が吸気通路14に接続され、各気筒の並び方向と直行する方向に並列に延びている。一方、各排気ポート22は、上流側がそれぞれ燃焼室12に開口しており、個々の排気ポート22A〜22Hの開口位置は、各気筒の並び方向と直行する方向において、それぞれ吸気ポート20A〜20Hの開口位置と対向している。また、各排気ポート22の下流側は排気通路16に接続されている。また、各気筒は、個々の吸気ポート20に設けられた2つの燃料噴射弁24と、燃焼室12内(筒内)の混合気に点火する点火プラグ26と、各吸気ポート20をそれぞれ開閉する2つの吸気バルブ28と、各排気ポート22をそれぞれ開閉する2つの排気バルブ30とを備えている。
また、エンジン10は、各吸気バルブ28の開弁特性を個別に変化させることが可能な吸気可変動弁機構32を備えており、この吸気可変動弁機構32は、本実施の形態の排気吹き返し量可変手段を構成している。吸気可変動弁機構32は、例えば特開2010−121617号公報に開示されている公知の構成を有し、吸気バルブ28の位相(開弁期間)を進角側及び遅角側に可変に設定する位相可変部と、吸気バルブ28の作用角及び最大リフト量を可変に設定するリフト量可変部とを備えている。位相可変部は、例えば可変バルブタイミング機構(VVT)等の公知な機構により構成されるもので、クランクシャフトに対するカムシャフトの相対的な回転角を変更することにより、吸気バルブ28の位相を変化させる。また、リフト量可変部は、所謂バルブマチック機構と呼ばれる公知な機構により構成されるもので、吸気側のカムにより吸気バルブ28のロッカーアームが駆動されるときに、カムのプロフィールに対するロッカーアームの変位量を変更する。
吸気可変動弁機構32は、上述した位相可変部及びリフト量可変部が協調制御されることにより、1つの気筒に設けられた2つの吸気バルブ28の開弁特性(位相、作用角及びリフト量)をバルブ毎に個別に設定することができる。これにより、吸気可変動弁機構32は、吸気バルブ28と排気バルブ30のバルブオーバーラップ量を変化させ、筒内から各吸気ポート20に吹き返す排気ガスの吹き返し量(以下、排気吹き返し量と称す)を吸気ポート毎に個別に増減させることができる。また、吸気可変動弁機構32は、各吸気バルブ28を個別に閉弁状態で停止(弁停止)させることが可能な弁停止機構を備える構成としてもよい。この弁停止機構は、例えば特開2008−45460号公報に記載されているような公知の構成を有している。
一方、エンジン10は、各排気バルブ30の開弁特性をバルブ毎に個別に変化させることが可能な排気可変動弁機構34を備えている。排気可変動弁機構34は、例えば吸気可変動弁機構32と同様の機構(弁停止機構を含む)により構成されるもので、排気バルブ30の開弁特性を弁停止を含む範囲で変更することにより、各排気ポート22から排出される排気ガスの量を排気ポート毎に個別に変化させることができる。なお、排気可変動弁機構34は、後述する実施の形態6,7で用いられるもので、本実施の形態では省略してもよい。
さらに、本実施の形態のシステムは、エンジン10やこれを搭載する車両の制御に必要な各種のセンサを含むセンサ系統36と、エンジン10の運転状態を制御するECU(Electronic Control Unit)40とを備えている。センサ系統36には、クランク角及び機関回転数(エンジン回転数)を検出するクランク角センサ、吸入空気量を検出するエアフローセンサ、エンジン冷却水の温度(エンジン水温)を検出する水温センサ、排気空燃比を検出する空燃比センサ、車両のアクセル操作量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ等が含まれており、これらのセンサはECU40の入力側に接続されている。一方、ECU40の出力側には、スロットルバルブ18、燃料噴射弁24、点火プラグ26、可変動弁機構32,34等を含む各種のアクチュエータが接続されている。
そして、ECU40は、センサ系統36により検出したエンジンの運転情報に基いて、各アクチュエータを駆動することにより、運転制御を行う。具体的には、クランク角センサの出力に基いてエンジン回転数とクランク角とを検出し、エアフローセンサにより吸入空気量を検出する。また、エンジン回転数と吸入空気量とに基いて機関負荷を算出し、吸入空気量、機関負荷等に基いて燃料噴射量を算出し、クランク角に基いて燃料噴射時期及び点火時期を決定する。そして、燃料噴射時期が到来した時点で燃料噴射弁24を駆動し、点火時期が到来した時点で点火プラグ26を駆動する。また、ECU40は、クランク角に基いて可変動弁機構32,34を駆動することにより、吸気バルブ28と排気バルブ30とを適切なタイミングで開閉させる。これにより、各気筒の燃焼室12内で混合気を燃焼させ、エンジン10を運転することができる。
[実施の形態1の特徴]
(燃料気化促進制御)
本実施の形態では、発明の前提となる制御として、例えば特開2010−121617号公報に開示されている公知の制御(以下、燃料気化促進制御と称す)を実行する。燃料気化促進制御は、各気筒において、2つの吸気ポート20のうち何れか一方の吸気ポートに排気ガスの吹き返しを集中させることにより、一方の吸気ポートを高温の排気ガスにより加熱した状態で、当該一方の吸気ポートに燃料を噴射(非同期噴射)する。なお、以下の説明では、2つの吸気ポート20のうち、排気ガスの吹き返しを集中させる一方の吸気ポートを「加熱吸気ポート」と称し、吹き返しを集中させない他方の吸気ポートを「非加熱吸気ポート」と称するものとする。
図2は、燃料気化促進制御により生じる排気ガスの吹き返しを示す説明図である。この図に示すように、燃料気化促進制御では、加熱吸気ポートに排気ガスの吹き返しを集中させ、当該吸気ポートの排気吹き返し量を非加熱吸気ポートよりも増加させる。これにより、加熱吸気ポートでは、ポート内の空間や壁面が高温の排気ガスにより加熱されるので、非加熱吸気ポートと比較して吸気バルブ周辺の温度が上昇し易くなる。この状態で、ECU40は、加熱吸気ポートの燃料噴射弁24のみから燃料を噴射し、非加熱吸気ポートの燃料噴射弁24は燃料噴射を停止した状態に保持する。これにより、温度を上昇させる加熱吸気ポートを利用して噴射燃料の気化を促進し、燃料の壁面付着等を抑制することができるので、噴射燃料の不完全燃焼により未燃HCや粒子状物質(PM)が発生するのを抑制することができる。
また、2つの吸気ポート間における排気吹き返し量の差異は、例えば図3に示す方法により実現される。図3は、燃料気化促進制御により実現される吸気バルブの開弁特性等を示す特性線図である。この図に示すように、燃料気化促進制御の実行時には、ECU40により吸気可変動弁機構32が駆動され、加熱吸気ポートと非加熱吸気ポートとの間で吸気バルブ28の開弁特性に差異が設けられる。具体的には、加熱吸気ポートの吸気バルブ28の位相を非加熱吸気ポートよりも進角させる。これにより、加熱吸気ポートでは、吸気バルブ28と排気バルブ30とのバルブオーバーラップ期間が存在し、非加熱吸気ポートでは、バルブオーバーラップ期間が存在しない状態となる。この結果、バルブオーバーラップ期間においては、図2に示すように、各排気ポート22から逆流した排気ガスが加熱吸気ポートに集中するので、加熱吸気ポートを効率よく加熱することができる。
なお、上記説明では、加熱吸気ポートと非加熱吸気ポートとの間で吸気バルブ28の開弁期間に位相差を設けることにより、排気吹き返し量を異ならせる構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば加熱吸気ポートの吸気バルブ28の開弁時期を非加熱吸気ポートよりも早くすることにより、加熱吸気ポートのバルブオーバーラップ期間を増加させる構成としてもよい。また、本発明では、例えば吸気可変動弁機構32の弁停止機構を作動させることにより、非加熱吸気ポートの吸気バルブ28を閉弁状態で停止させることにより、排気ガスの吹き返しを加熱吸気ポートに集中させる構成としてもよい。さらには、非加熱吸気ポートに、吸気ポートの流路面積を減少させることが可能なスワールコントロールバルブ(SCV)を設け、このSCVを適切なタイミングで閉じ側に駆動することにより、加熱吸気ポートの排気吹き返し量を相対的に増加させる構成としてもよい。
(加熱吸気ポートの配置)
上述したように、燃料気化促進制御では、各気筒において加熱吸気ポートを排気ガスにより加熱するが、エンジン全体としてみた場合に、加熱吸気ポートの位置が分散していると、加熱吸気ポートの加熱効率が低下し易い。即ち、例えば加熱吸気ポートの両側に非加熱吸気ポートが配置されているような場合には、加熱吸気ポートに排気ガスの吹き返しを集中させても、両側の非加熱吸気ポートにより加熱吸気ポートから奪われる熱量が増加するので、加熱吸気ポートの温度が十分に上昇しない虞れがある。
このため、本実施の形態では、互いに隣接する2つの気筒において相手方の気筒に最も近い吸気ポートを、それぞれの気筒における加熱吸気ポートとして選択する構成としている。図4は、本発明の実施の形態1において、加熱吸気ポートの配置を示す説明図である。なお、図4では、吸気ポート20以外の構造物を適宜省略している。この図に示すように、本実施の形態では、直列4気筒型のエンジン10において、互いに隣接する#1気筒と#2気筒のうち、#1気筒に配置されて#2気筒に隣接する吸気ポート20Bと、#2気筒に配置されて#1気筒に隣接する吸気ポート20Cとを加熱吸気ポートとして選択している。また、互いに隣接する#3気筒と#4気筒においても同様に、#3気筒に配置されて#4気筒に隣接する吸気ポート20Fと、#4気筒に配置されて#3気筒に隣接する吸気ポート20Gとを加熱吸気ポートとして選択している。これら4つの加熱吸気ポート20B,20C,20F,20Gでは、燃料気化促進制御により排気吹き返し量が増加され、燃料噴射弁24から燃料が噴射される。
上記構成によれば、加熱吸気ポート20B,20C,20F,20Gを2気筒ずつ隣接した状態で配置することができ、複数の加熱吸気ポートを出来るだけ狭い範囲(例えば2箇所)に集約することができる。これにより、加熱吸気ポート20B,20C,20F,20Gから非加熱吸気ポート20A,20D,20E,20Hへの熱伝導を抑制し、加熱吸気ポートの温度を効率よく上昇させることができる。従って、噴射燃料の気化を十分に促進することができ、従来技術と比較して燃料気化促進制御の効果を顕著に発揮することができる。
なお、前記実施の形態1では、図4に示す配置の各加熱吸気ポートにおいて、排気吹き返し量を増加させて燃料噴射を行うことが、請求項1における噴射ポート制御手段の具体例を示している。
実施の形態2.
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態は、V6型及び3気筒型の内燃機関に適用したことを特徴としている。なお、本実施の形態では、前記実施の形態1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
[実施の形態2の特徴]
図5は、本発明の実施の形態2において、加熱吸気ポートの配置を示す説明図である。本実施の形態のシステムは、V6型の内燃機関からなるエンジン50を備えている。なお、図5は、エンジン50の片バンクを示すものである。この図に示すように、エンジン50の片バンクは、#1気筒、#2気筒及び#3気筒を当該順番で直列に配置することにより構成されている。そして、#1気筒は吸気ポート52A,52Bを備え、#2気筒は吸気ポート52C,52Dを備え、#3気筒は吸気ポート52E,52Fを備えている。なお、各気筒における吸気ポート52(52A〜52F)の配置は、実施の形態1の#1〜#3気筒と同様である。また、図5では、吸気ポート52以外の構造物を適宜省略している。
図5に示すように、本実施の形態では、#1気筒に配置されて#2気筒に隣接する吸気ポート52Bと、#2気筒に配置された2つの吸気ポート52C,52Dと、#3気筒に配置されて#2気筒に隣接する吸気ポート52Eとを加熱吸気ポートとして選択している。これら4つの加熱吸気ポート52B,52C,52D,52Eでは、燃料気化促進制御により排気吹き返し量が増加され、燃料噴射弁24から燃料が噴射される。なお、#2気筒では、両方の吸気ポート52C,52Dが加熱吸気ポートとなるので、これらの吸気ポート52C,52Dでは、吸気バルブの開弁特性、バルブオーバーラップ量等が同一の設定に保持され、排気吹き返し量が均等となるように制御される。
このように構成される本実施の形態でも、V6型のエンジン50において、前記実施の形態1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。なお、本実施の形態では、図5をV6型エンジンの片バンクであるものとして説明したが、本発明はこれに限らず、図5に示す加熱吸気ポートの配置を3気筒型のエンジンに適用してもよい。これにより、3気筒型のエンジンにおいても、実施の形態1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
実施の形態3.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1とほぼ同様の構成及び制御において、内燃機関の運転状態に応じて燃料気化促進制御を実行及び禁止することを特徴としている。なお、本実施の形態では、実施の形態1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
[実施の形態3の特徴]
図6は、本発明の実施の形態3において、エンジンの運転状態に応じて制御を切換える様子を示す説明図である。この図に示すように、本実施の形態では、低負荷運転及び中間負荷運転が行われる場合と、冷間状態(暖機前状態)での高負荷運転が行われる場合とに限り、前述の燃料気化促進制御を実行する。また、暖機状態での高負荷運転が行われる場合には、燃料気化促進制御の実行を禁止し、これに代えて暖機後高負荷噴射制御を実行する構成としている。以下、これらの場合について説明する。
(低負荷及び中間負荷運転時)
燃料気化促進制御は、冷間時にも暖機後にも十分に効果を発揮することが可能であり、また、低負荷及び中間負荷運転には、片方の燃料噴射弁だけでも、十分な量の燃料を噴射することができる。このため、低負荷運転や中間負荷運転が行われる場合には、燃料気化促進制御を実行する。
(高負荷運転時)
高負荷運転時には、内燃機関の暖機状態に応じて制御を切換えるのが好ましい。即ち、冷間状態での高負荷運転時には、機関負荷に応じて比較的多量の燃料が噴射される上に、吸気ポートの温度が低いので、ポート壁面に付着する燃料の量が増加し、燃料が気化し難い状態となる。このため、冷間状態での高負荷運転時には、燃料気化促進制御を実行し、吸気ポートの温度を速やかに上昇させるようにする。
一方、暖機状態での高負荷運転時には、燃料噴射量が増加する上に、吸入空気の温度上昇により体積効率が低下し易い。このため、暖機状態での高負荷運転時には、燃料気化促進制御の実行を禁止し、暖機後高負荷噴射制御を実行する。この制御は、各気筒の2つの吸気ポート20において、吸気バルブ28の開弁特性、即ち、排気吹き返し量を同等に揃えた上で、燃料噴射弁24をそれぞれ駆動し、吸気同期噴射を実行する。暖機後高負荷噴射制御によれば、比較的多量の燃料を適切なタイミングで広範囲に噴射することができる。これにより、燃料の気化潜熱を利用して筒内の温度上昇を抑制し、体積効率を向上させることができる。
ここで、図6を参照しつつ、制御の具体的な切換処理について説明すると、ECU40は、センサ系統36の出力に基いて機関負荷を算出し、この機関負荷に基いて高負荷運転が行われているか否かを判定する。そして、高負荷運転時ではないと判定した場合には、燃料気化促進制御を実行する。また、高負荷運転時であると判定した場合には、エンジン水温が所定の暖機判定値以上であるか否かを判定する。ここで、暖機判定値とは、エンジンの暖機が完了した状態でのエンジン水温に相当するもので、ECU40に予め記憶されている。そして、エンジン水温が暖機判定値以上の場合には、暖機後の高負荷運転であると判定し、暖機後高負荷噴射制御を実行する。また、エンジン水温が暖機判定値未満の場合には、冷間状態での高負荷運転であると判定し、燃料気化促進制御を実行する。なお、上記実施の形態3では、暖機後高負荷噴射制御が請求項4における高負荷対応手段の具体例を示している。
実施の形態4.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1とほぼ同様の構成及び制御において、冷間状態での高負荷運転が行われる場合に、加熱吸気ポートの吸気バルブを排気上死点よりも早く開弁させることを特徴としている。なお、本実施の形態では、実施の形態1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
[実施の形態4の特徴]
冷間状態での高負荷運転時には、前述した理由により燃料気化促進制御を行うのが好ましい。しかし、高負荷運転時には、吸気ポート20内に作用する負圧が小さくなるので、排気吹き返し量が減少し、燃料気化促進制御の効果が抑制される場合がある。このため、本実施の形態では、冷間状態での高負荷運転が行われる場合に、加熱吸気ポートの吸気バルブ28の開弁時期を排気上死点(排気TDC)よりも早くする構成としている。
図7は、本発明の実施の形態4において、加熱吸気ポートの吸気バルブの開弁特性等を示す特性線図である。この図に示すように、吸気バルブ28の開弁時期を排気TDCよりも早くした場合には、ピストンの上昇中に吸気バルブ28が開弁するので、ピストンの押し出し動作を利用して排気ガスの吹き返しを促進することができる。従って、高負荷運転時でも、排気ガスにより加熱吸気ポートを安定的に加熱し、燃料気化促進制御の効果を十分に発揮することができる。なお、上記実施の形態4では、図7に示す吸気バルブの開弁特性が請求項5における早期開弁手段の具体例を示している。
実施の形態5.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1とほぼ同様の構成及び制御において、加熱吸気ポートの燃料噴射を分割して行うことを特徴としている。なお、本実施の形態では、実施の形態1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
[実施の形態5の特徴]
本実施の形態では、加熱吸気ポートにおいて、燃料噴射弁24により噴射する1サイクル分の噴射燃料を複数回に分割して噴射する構成としている。図8は、本発明の実施の形態5において、加熱吸気ポートにおける燃料の分割噴射を示す説明図である。一般的な1回噴射(非分割噴射)を行う場合には、図8(a)に示すように、比較的多量の燃料が一気に噴射される。この場合には、吸気ポート20の壁面に付着する燃料の液膜が厚くなるので、液膜の厚い部分で燃料が気化し難くなる。
これに対し、本実施の形態のように分割噴射を実行した場合には、図8(b)に示すように、1サイクル分の噴射燃料が複数回に分けて徐々に噴射される。これにより、噴射のインターバル期間には、ポート壁面に付着した燃料の気化や流動を進行させることができ、付着燃料の液膜を薄くすることができる。従って、噴射燃料を速やかに気化させ、燃料気化促進制御の効果を高めることができる。なお、上記実施の形態5では、図8(b)が請求項6における分割噴射手段の具体例を示している。
実施の形態6.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1とほぼ同様の構成及び制御において、加熱吸気ポートと対向していない排気ポートにおいて、排気ガスの排出量を増加させることを特徴としている。なお、本実施の形態では、実施の形態1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
[実施の形態6の特徴]
図9は、本発明の実施の形態6において、吸気ポート及び排気ポートに対する排気ガスの分配状態を示す説明図である。この図に示すように、エンジン10の各吸気ポート20A〜20Hと各排気ポート22A〜22Hとは、燃焼室12の中心を通って各気筒の並び方向に延びた直線Lの左側と右側とに分けて配置され、この直線Lと直行する方向において互いに対向している。以下の説明では、加熱吸気ポート20B,20C,20F,20Gと対向する排気ポート22B,22C,22F,22Gを「加熱側排気ポート」と称し、加熱吸気ポートと対向していない(非加熱吸気ポート20A,20D,20E,20Hと対向する)他の排気ポート22A,22D,22E,22Hを「非加熱側排気ポート」と称するものとする。
本実施の形態では、燃料気化促進制御を実行する場合に、非加熱側排気ポート22A,22D,22E,22Hにおいて、排気ガスの排出量を加熱側排気ポート22B,22C,22F,22Gよりも増加させる制御(以下、排気バランス制御と称す)を実行する構成としている。燃料気化促進制御の実行時には、シリンダヘッドの温度分布が不均一となり易い。即ち、シリンダヘッドのうち、排気ガスが集中する加熱吸気ポート20B,20C,20F,20Gの周辺は、図9中に点線で示すように、排気熱により温度が上昇する高温部となる。一方、非加熱吸気ポート20A,20D,20E,20Hの周辺では、シリンダヘッドの温度が相対的に低くなるので、温度分布に偏りが生じる。そして、シリンダヘッドの温度分布に偏りが生じると、低温部で燃焼速度が低下することによって外乱の影響を受け易くなり、燃焼変動等が生じ易くなる。
このため、排気バランス制御では、排気可変動弁機構34の弁停止機構を作動させることにより、加熱側排気ポート22B,22C,22F,22Gの排気バルブ30を閉弁状態で停止させ、筒内の排気ガスを非加熱側排気ポート22A,22D,22E,22Hから集中的に排出する。この制御によれば、非加熱側排気ポート22A,22D,22E,22Hの周辺部を排気熱によって加熱することができ、これらの部位の温度を加熱側排気ポート22B,22C,22F,22Gよりも上昇させることができる。従って、図9中に点線で示すように、各気筒の吸気側と排気側とにおいて、互いに対向していない部位の温度をそれぞれ上昇させることができ、温度分布のバランスをとることができる。これにより、シリンダヘッド全体の温度分布を均等化し、暖機を円滑に行うことができる。そして、部分的な燃焼速度の低下を防止し、燃焼変動等を抑制することができる。
なお、上述したシリンダヘッドの温度分布の偏りは、エンジンが冷間状態である場合に特に顕著となる。このため、排気バランス制御は、エンジンが冷間状態である場合(即ち、エンジン水温が前述の暖機判定値未満である場合)にのみ、実行する構成としてもよい。これにより、シリンダヘッドの温度分布が偏り易い場合にのみ、燃料気化促進制御と共に排気バランス制御を実行することができ、排気バランス制御が不要なタイミングでは、当該制御を停止することができる。
また、上記説明では、加熱側排気ポートの排気バルブを閉弁状態で停止させ、これらの排気ポートから排気ガスを排出しない構成としたが、本発明では、必ずしも排気ガスを停止させる必要はない。即ち、本発明では、例えば排気バルブの開弁特性を変更することにより、非加熱側排気ポートの排気ガスの排出量を相対的に増加させた状態で、加熱側排気ポートからも少量の排気ガスを排出させる構成としてもよい。なお、上記実施の形態6では、図9が請求項3における排気制御手段の具体例を示している。
実施の形態7.
次に、図10を参照して、本発明の実施の形態7について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態6とほぼ同様の構成及び制御に加えて、過給機を備えた構成において、非加熱側排気ポートを過給機のタービンと触媒との間に接続したことを特徴としている。なお、本実施の形態では、実施の形態6と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
[実施の形態7の特徴]
図10は、本発明の実施の形態7のシステム構成を説明するための構成図である。この図に示すように、本実施の形態のエンジン60は、排気圧を利用して吸入空気を過給する過給機62を備えており、過給機62は、排気圧を受けるタービン64と、吸入空気を過給するコンプレッサ(図示せず)とを備えている。タービン64の下流側には、排気ガスを浄化する触媒66が設けられている。なお、図10では、エンジン60の#1気筒のみを例示し、他の気筒の図示は省略している。
そして、本実施の形態では、各気筒の排気ポート22のうち加熱側排気ポート22B,22C,22F,22Gをタービン64の上流側に接続し、非加熱側排気ポート22A,22D,22E,22Hは、タービン64をバイパスして触媒66の上流側に接続する構成としている。この構成によれば、排気バランス制御の実行時には、排気ガスがタービン64を通過しないので、排気系の熱容量を過給機62の分だけ小さくして、触媒66に流入する排気ガスの温度を上昇させることができる。これにより、触媒66に投入する熱量を効率よく増加させ、触媒温度を速やかに上昇させることができる。従って、冷間運転時には、触媒66の暖機を促進し、暖機効率を高めることができる。
なお、上記実施の形態1乃至7では、本発明に含まれる構成をそれぞれ個別に例示したが、本発明は、各実施の形態で説明した個別の構成のみに限定されるものではない。即ち、本発明は、実施の形態1乃至7で示した構成のうち、任意の複数個の構成を実現可能な範囲で組合わせた構成も含むものである。
10,50,60 エンジン(内燃機関)
12 燃焼室
14 吸気通路
16 排気通路
18 スロットルバルブ
20(20A〜20H),52(52A〜52F) 吸気ポート
22(22A〜22H) 排気ポート
24 燃料噴射弁
26 点火プラグ
28 吸気バルブ
30 排気バルブ
32 吸気可変動弁機構(排気吹き返し量可変手段)
34 排気可変動弁機構
36 センサ系統
40 ECU
62 過給機
64 タービン
66 触媒

Claims (7)

  1. それぞれ複数の吸気ポートが設けられた複数の気筒と、
    前記各気筒の各吸気ポートにそれぞれ配置された燃料噴射弁と、
    排気ガスが吸気ポートに吹き返す量である排気吹き返し量を前記各吸気ポート毎に個別に変化させることが可能な排気吹き返し量可変手段と、
    前記排気吹き返し量可変手段を駆動することにより、互いに隣接する2つの気筒において相手方の気筒に最も近い吸気ポートの排気吹き返し量を他の吸気ポートよりもそれぞれ増加させ、かつ、前記排気吹き返し量を増加させる2つの吸気ポートにおいて前記燃料噴射弁により燃料を噴射する噴射ポート制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記排気吹き返し量可変手段は、前記各吸気ポートに設けられた吸気バルブの開弁特性を個別に変化させることが可能な吸気可変動弁機構を備えてなる請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記各吸気ポートとそれぞれ対向する位置に設けられた複数の排気ポートと、
    前記各排気ポートに設けられた排気バルブの開弁特性をバルブ毎に個別に変化させることが可能な排気可変動弁機構と、
    前記噴射ポート制御手段により何れかの吸気ポートで前記排気吹き返し量を増加させる場合に、前記各排気ポートのうち前記排気吹き返し量を増加させる吸気ポートと対向していない排気ポートにおいて、排気ガスの排出量を前記排気可変動弁機構により他の排気ポートと比較して増加させる排気制御手段と、
    を備えてなる請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 暖機状態での高負荷運転が行われる場合に、前記噴射ポート制御手段の作動を禁止し、かつ、前記各気筒毎に複数の吸気ポートで燃料噴射を実行する高負荷対応手段を備えてなる請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 冷間状態での高負荷運転が行われる場合に、前記各吸気ポートのうち前記噴射ポート制御手段により前記排気吹き返し量を増加させる吸気ポートにおいて、吸気バルブの開弁時期を排気上死点よりも早くする早期開弁手段を備えてなる請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記噴射ポート制御手段により前記排気吹き返し量を増加させる吸気ポートにおいて、前記燃料噴射弁により噴射する1サイクル分の噴射燃料を複数回に分割して噴射する分割噴射手段を備えてなる請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 内燃機関の排気圧を利用して吸入空気を過給する過給機と、
    前記過給機のタービンの下流側で排気ガスを浄化する触媒と、を備え、
    前記各排気ポートのうち前記排気吹き返し量を増加させる吸気ポートと対向する排気ポートを前記タービンの上流側に接続し、前記他の排気ポートは、前記タービンをバイパスして前記触媒の上流側に接続する構成としてなる請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
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