JP2011196196A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、気筒間のEGRばらつきを抑制し、また、スカベンジ制御を広い運転領域で実行することを目的とする。
【解決手段】各気筒に2個ずつ設けられた排気ポートのうち、第1の排気ポート20Aを排気通路30に接続し、第2の排気ポート20BをEGR通路34に接続する。排気ポート20A,20Bには、それぞれ第1,第2の排気バルブ42A,42Bを設ける。ECU60は、可変動弁機構44により排気バルブ42Bのリフト量を変化させ、EGR制御を行う。また、可変動弁機構44により吸気バルブ40と排気バルブ42Bとのオーバーラップ期間を制御し、吸気通路22から筒内を介してEGR通路34に流出する掃気流を発生させる。これにより、気筒間のEGRばらつきを抑制することができ、また、過給圧が背圧以下となる運転領域でもスカベンジ制御を実行することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、過給機とEGR機構とを備えた内燃機関の制御装置に関する。
第1の従来技術として、例えば特許文献1(特表2003−506619号公報)に開示されているように、過給機とEGR(Exhaust Gas Recirculation)機構とを備えた内燃機関の制御装置が知られている。この従来技術では、内燃機関に搭載された4気筒のうち、3気筒の排気通路を過給機の排気タービンに接続し、残り1気筒の排気通路をEGR機構に接続する構成としている。これにより、従来技術では、吸気系に還流するEGRガスの量(EGR量)を十分に確保するようにしている。
また、第2の従来技術として、例えば特許文献2(特開2010−24974号公報)に開示されているように、1気筒に設けられた2つの排気ポートをそれぞれ排気通路の異なる位置に接続する構成とした内燃機関が知られている。この従来技術では、排気通路に過給機のタービンが設けられている。そして、2つの排気ポートのうち一方の排気ポートは、タービンの上流側で排気通路に接続されると共に、EGR通路に接続されている。また、他方の排気ポートはタービンの下流側で排気通路に接続されている。
特表2003−506619号公報 特開2010−24974号公報
ところで、上述した第1の従来技術では、特定気筒の排気ガスをEGRガスとして使用している。しかしながら、この構成では、EGR量が特定気筒の燃焼サイクルに同期して変動し、気筒間でEGR量やEGR率のばらつき(EGRばらつき)が生じるという問題がある。また、第2の従来技術では、各気筒の一方の排気ポートをEGR通路に接続している。しかしながら、一方の排気ポートは、タービンの上流側にも接続されているため、運転状態によっては、EGR量が過給機の作動によって変動したり、過給制御またはEGR制御の実行領域が相互に干渉しないように制限されるという問題がある。
一方、内燃機関においては、スカベンジ制御により筒内のガス交換を促進したい場合がある。スカベンジ制御とは、吸気バルブと排気バルブの両方が開弁するオーバーラップ期間を利用して、吸入空気を筒内の燃焼ガスと共に排気通路に流出させるものである。しかしながら、第1,第2の従来技術では、排気ガスが排気通路から筒内に逆流するのを防止するために、過給圧が背圧よりも高くなる狭い運転領域でしかスカベンジ制御を実行できず、制御の実行領域が制限されるという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、過給機を備えた内燃機関において、気筒間のEGRばらつきを抑制し、EGR率を安定的に制御することができ、また、スカベンジ制御を広い運転領域で実行することが可能な内燃機関の制御装置を提供することにある。
第1の発明は、内燃機関の複数気筒にそれぞれ設けられた第1,第2の排気ポートと、
前記第1,第2の排気ポートをそれぞれ開,閉する前記第1,第2の排気バルブと、
各気筒の前記第1の排気ポートにそれぞれ接続され、各気筒から排気ガスが排出される排気通路と、
各気筒の前記第2の排気ポートにそれぞれ接続され、各気筒の排気ガスをEGRガスとして吸気通路に還流させるEGR通路と、
前記排気通路に生じる排気圧を利用して吸入空気を過給する過給機と、
各気筒の前記第2の排気バルブの作用角及びリフト量を、弁停止を含む範囲で可変に設定することが可能な可変動弁機構と、
前記可変動弁機構により各気筒の前記第2の排気バルブのリフト量を変化させ、前記EGRガスの量を制御するEGR制御手段と、
前記可変動弁機構により各気筒で前記第2の排気バルブと吸気バルブとのオーバーラップ期間を変化させ、前記吸気通路から筒内を介して前記EGR通路に流出する掃気流を発生させる掃気制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明によると、前記掃気制御手段は、前記過給機による過給圧が前記排気通路の背圧以下となる運転領域で、前記掃気流を発生させる構成としている。
第1の発明によれば、EGR制御手段は、可変動弁機構により第2の排気バルブのリフト量を変化させ、EGR量を制御することができる。このとき、EGRガスは、各気筒から第2の排気ポートを介してEGR通路に供給される。即ち、全ての気筒の排気行程でEGRガスを均等に供給することができ、EGRガスの供給が特定気筒の排気行程に偏ることがない。従って、EGR量を十分に確保しつつ、気筒間のEGRばらつきを抑制することができ、EGR制御を安定的に行うことができる。また、第1の排気ポートに排気通路を接続し、第2の排気ポートにEGR通路を接続しているので、筒内の排気ガスを過給機とEGR通路にそれぞれ独立に供給することができる。従って、過給機の作動状態に応じてEGR量が変動するのを抑制し、EGR率の制御を過給制御と干渉させずに安定的に実行することができる。
一方、掃気制御手段は、可変動弁機構により各気筒で第2の排気バルブと吸気バルブとのオーバーラップ期間を変化させ、吸気通路から筒内を介してEGR通路に流出する掃気流を発生させることができる。この掃気流により、筒内の残留燃焼ガスを排出するスカベンジ制御を実行することができる。この場合、筒内のガスを、排気通路と比較して低圧なEGR通路に流出させることができるので、例えば過給圧が比較的低い運転領域でも、スカベンジ制御を実行することができる。従って、スカベンジ制御の実行領域を拡大することができ、筒内の掃気を促進することができる。
第2の発明によれば、掃気制御手段は、過給圧が前記排気通路の背圧以下となる運転領域で、スカベンジ制御を行うことができる。これにより、スカベンジ制御を広い運転領域で実行することができる。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための全体構成図である。 エンジンの排気系を模式的に示す構成図である。 スカベンジ制御が実行される運転領域を示す説明図である。 本発明の実施の形態1において、ECUにより実行される制御のフローチャートである。 従来技術のシステム構成を比較例として示す説明図である。 従来技術の構成におけるEGR率の時間的な変化を示す特性線図である。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
以下、図1乃至図4を参照しつつ、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための全体構成図である。なお、図1は、エンジン10を一組のポート18,20の位置で破断した断面図を示している。また、図2は、エンジンの排気系を模式的に示す構成図である。本実施の形態のシステムは、内燃機関としてのエンジン10を備えており、エンジン10は、例えば4気筒型のディーゼルエンジンにより構成されている。エンジン10の各気筒には、ピストン12により燃焼室14が形成されている。ピストン12はクランク軸16に連結されている。
また、各気筒には、吸気ポート18と排気ポート20がそれぞれ2個ずつ設けられている。吸気ポート18には、図1に示すように、吸入空気を吸込む吸気通路22が接続されている。吸気通路22には、吸気脈動を低減するサージタンク24が設けられており、サージタンク24は吸気通路22の一部を構成している。また、吸気通路22には、吸入空気量を調整する電子制御式のスロットルバルブ26と、吸入空気を冷却するインタークーラ28とが設けられている。
また、各気筒に2個ずつ設けられた排気ポート20のうち、第1の排気ポート20Aには、図2に示すように、各気筒から排気ガスが排出される排気通路30がそれぞれ接続されている。排気通路30には、排気ガスを浄化する触媒32が設けられている。また、第2の排気ポート20Bには、各気筒の排気ガスをEGRガスとして吸気通路22に還流させるEGR通路34がそれぞれ接続されている。EGR通路34は、その上流側が分岐して各気筒の排気ポート20Bに接続されている。EGR通路34の下流側は合流して1つの通路となり、サージタンク24に接続されている。また、EGR通路34には、EGRガスを浄化するEGR触媒36が設けられている。
一方、各気筒には、図1、図2に示すように、燃焼室14内(筒内)に燃料を噴射する燃料噴射弁38と、各吸気ポート18をそれぞれ開,閉する2つの吸気バルブ40(1個のみ図示)と、第1,第2の排気ポート20A,20Bをそれぞれ開,閉する第1,第2の排気バルブ42A,42Bとが設けられている。また、エンジン10は、各気筒の排気バルブ42Bの作用角及びリフト量を弁停止を含む範囲で可変に設定する可変動弁機構44を備えている。可変動弁機構44は、例えば特開2008−45460号公報に記載されているような公知の構成を有し、排気バルブ42Bの作用角及びリフト量を連続的に変化させる機能と、排気バルブ42Bの動作を停止させる弁停止機能とを備えている。
具体的に説明すると、まず、可変動弁機構44は、それぞれ揺動可能に支持された3本のアームである第1,第2,第3アームを備えている。これらのアームは、エンジンのカムシャフトに設けられた駆動カムと、排気バルブとの間に配置されている。駆動カムの入力は、第1アームにより受承され、第2,第3アームに順次伝達された後に、第3アームから排気バルブに伝達され、これにより排気バルブが開,閉する。また、可変動弁機構44は、第1,第2アーム間に介在する可変機構と、第2,第3アーム間に介在する弁停止機構とを備えている。
可変機構は、駆動カムの入力を第1アームに伝達するローラを備えており、このローラは、リンク機構を介して制御軸に連結されている。そして、制御軸を回転させると、その回転角に応じてローラの位置が第1アームの基端側から先端側に向けて変位し、ローラの位置に応じて駆動カムの入力に対する第1アームの揺動量及び揺動タイミングが変化する。これにより、排気バルブの作用角及びリフト量は、制御軸の回転角に応じて制御される。一方、弁停止機構は、第2,第3アームを連結及び連結解除する連結ピンを備えており、この連結ピンはアクチュエータにより駆動される。第2,第3アームが連結ピンを介して連結された状態では、駆動カムの入力が第2アームから第3アームに伝達されるため、排気バルブが駆動される。これに対し、アクチュエータにより連結ピンを駆動して第2,第3アームの連結状態を解除すると、第2アームの揺動が第3アームに伝達されなくなり、排気バルブが閉弁状態で弁停止されるものである。
また、エンジン10は、図1に示すように、排気通路30に生じる排気圧を利用して吸入空気を過給する過給機46を備えている。過給機46は、排気通路30に設けられたタービン48と、吸気通路22に設けられたコンプレッサ50とを備えている。過給機46の作動時には、排気圧を受けて回転するタービン48によりコンプレッサ50が駆動され、コンプレッサ50により吸入空気が過給される。また、排気通路30には、タービン48をバイパスするバイパス通路52と、バイパス通路52を流れる排気ガスの量を調整するウェイストゲートバルブ54とが設けられている。
さらに、本実施の形態のシステムは、クランク角センサ56、エアフローセンサ58等を含むセンサ系統と、エンジン10の運転状態を制御するECU(Electronic Control Unit)60とを備えている。まず、センサ系統について説明すると、クランク角センサ56は、クランク軸16の回転に同期した信号を出力するもので、ECU60は、この出力に基いてエンジン回転数及びクランク角を検出することができる。また、エアフローセンサ58は、吸入空気量を検出するものである。
センサ系統には、これらのセンサ56,58に加えて、車両やエンジンの制御に必要な各種のセンサ(例えばエンジン冷却水の温度を検出する水温センサ、吸気通路22の過給圧を検出する過給圧センサ、排気空燃比を検出する空燃比センサ、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ等)が含まれており、これらのセンサはECU60の入力側に接続されている。また、ECU60の出力側には、スロットルバルブ26、燃料噴射弁38、可変動弁機構44、ウェイストゲートバルブ54等を含む各種のアクチュエータが接続されている。
そして、ECU60は、エンジンの運転情報をセンサ系統により検出しつつ、各アクチュエータを駆動することにより、運転状態を制御する。具体的には、クランク角センサ56の出力に基いてエンジン回転数とクランク角とを検出し、エアフローセンサ58の出力に基いて吸入空気量を算出する。また、吸入空気量、エンジン回転数等に基いてエンジンの負荷(負荷率)を算出し、クランク角に基いて燃料噴射時期等を決定する。そして、吸入空気量、負荷等に基いて燃料噴射量を算出し、燃料噴射時期が到来したときに燃料噴射弁38を駆動する。また、ECU60は、可変動弁機構44を駆動することにより、排気バルブ42Bの作用角及びリフト量を変化させ、以下に述べるEGR制御と、スカベンジ制御とを実行する。
[実施の形態1の動作]
(EGR制御)
まず、図5及び図6を参照して、第1の従来技術におけるEGRシステムの問題点について説明する。図5は、従来技術のシステム構成を比較例として示す説明図である。この図に示すように、第1の従来技術では、エンジン100に搭載された4つの気筒102のうち3気筒を排気通路104に接続し、その排気ガスを過給機106に供給している。また、残り1気筒はEGR通路108に接続し、その排気ガスを吸気通路110のサージタンク112に還流させる構成としている。
図6は、従来技術の構成におけるEGR率の時間的な変化を示す特性線図である。従来技術のように、1つの気筒によりEGRガスを供給した場合には、全ての気筒が順次排気行程を行う間に1度しかEGRガスが供給されず、このEGRガスは、ガスの供給タイミングと同期して吸気行程を迎える特定の気筒に偏って流入することになる。この結果、EGR量は、1燃焼サイクル(720°CA)に対応した周期で大きく変化するようになる。この変化は、ランダムに生じる通常のEGRばらつきとは異なるものであり、気筒間のEGR率に大きなばらつきを生じさせる。
これに対し、本実施の形態では、前述したように、各気筒の排気ポート20BがEGR通路34に接続されている。そして、EGR制御において、ECU60は、可変動弁機構44により各気筒の排気バルブ42Bのリフト量を変化させるか、または排気バルブ42Bを弁停止させ、排気バルブ42Bのリフト量に応じてEGR量を制御する。これにより、全ての気筒の排気行程でEGRガスを均等に供給することができ、第1の従来技術のように、EGRガスの供給が特定気筒の排気行程に偏ることがない。従って、本実施の形態によれば、全気筒の排気ガスによりEGR量を十分に確保しつつ、気筒間のEGRばらつきを抑制することができ、EGR制御を安定的に行うことができる。
しかも、本実施の形態では、第1の排気ポート20Aに排気通路30(過給機46のタービン48)を接続し、第2の排気ポート20BにEGR通路34を接続している。即ち、第2の従来技術とは異なり、筒内の排気ガスを過給機46とEGR通路34にそれぞれ独立に供給することができる。従って、過給機46の作動状態に応じてEGR量が変動するのを抑制することができる。そして、EGR率の制御を、過給制御と干渉させずに安定的に実行することができる。
(スカベンジ制御)
一般に、過給機を搭載したエンジンでは、図3に示すように、過給により吸気通路内の圧力(過給圧)が排気通路側の背圧よりも高くなる運転領域(以下、通常のスカベンジ領域と称す)が存在する。ここで、図3は、スカベンジ制御が実行される運転領域を示す説明図である。通常のスカベンジ領域では、吸気バルブと排気バルブの両方が開弁するオーバーラップ期間を利用して、高圧の吸気通路から筒内を介して排気通路に流出する空気の流れ(掃気流)を発生させ、スカベンジ制御を実行する。スカベンジ制御によれば、掃気流により筒内の残留燃焼ガスを掃気(排出)し、筒内のガス交換を促進することができる。一方、通常のスカベンジ領域以外の運転領域、即ち、過給圧が背圧以下となる運転領域では、排気ガスが筒内に逆流する虞れがあるので、従来技術では、スカベンジ制御を実行するのが困難であった。
これに対し、本実施の形態では、過給圧が背圧以下となる運転領域(例えば、図3中に示す拡大スカベンジ領域)でも、筒内のガスを、排気通路30と比較して低圧なEGR通路34に流出させ、スカベンジ制御を実行することができる。具体的に述べると、ECU60は、可変動弁機構44により第2の排気バルブ42Bの作用角(開弁期間)を変化させ、吸気バルブ40と排気バルブ42Bの両方が開弁するオーバーラップ期間を設けるか、または必要に応じてオーバーラップ期間を拡大させる。これにより、吸気通路22から筒内を介してEGR通路34に流出する掃気流を発生させることができ、この掃気流により筒内の残留燃焼ガスを掃気することができる。
従って、本実施の形態によれば、拡大スカベンジ領域でも、スカベンジ制御を実行することができる。このため、スカベンジ制御の実行領域を、過給圧が比較的低い運転領域にも拡大することができ、筒内の掃気を促進することができる。しかも、拡大スカベンジ領域では、スカベンジ制御中に新気を排気通路30に流出させずに済むので、触媒32を酸素の過剰供給による過熱等から保護することができる。なお、図3中に示すOT領域は、排気温度を低下させるために、噴射燃料の増量制御を実行する運転領域である。また、通常のスカベンジ領域でスカベンジ制御を行う場合には、他の可変動弁機構により吸気バルブ40または第1の排気バルブ42Aの作用角を変化させる構成とすればよい。
[実施の形態1を実現するための具体的な処理]
図4は、本発明の実施の形態1において、ECUにより実行される制御のフローチャートである。図4に示すルーチンは、内燃機関の運転中に繰返し実行されるものとする。図4に示すルーチンでは、まず、EGR制御に適した運転条件が成立したか否かを判定し(ステップ100)、この判定成立時には、可変動弁機構44を駆動することにより、前述したEGR制御を実行する(ステップ102)。
また、ステップ100の判定が不成立の場合には、スカベンジ制御に適した運転条件が成立したか否かを判定する(ステップ104)。この判定成立時には、通常のスカベンジ領域であるか否かを判定し(ステップ106)、通常のスカベンジ領域である場合には、高過給圧を利用したスカベンジ制御を実行する(ステップ108)。また、ステップ106の判定が不成立の場合には、拡大スカベンジ領域であるか否かを判定し(ステップ110)、この判定成立時には、可変動弁機構44を駆動することにより、前述したスカベンジ制御を実行する(ステップ112)。
なお、前記実施の形態1では、図4中に示すステップ102がEGR制御手段の具体例を示し、ステップ112が掃気制御手段の具体例を示している。
また、実施の形態では、ディーゼルエンジンからなるエンジン10に適用する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、ガソリンエンジンを含む各種の内燃機関に適用し得るものである。
10 エンジン(内燃機関)
12 ピストン
14 燃焼室
16 クランク軸
18 吸気ポート
20(20A,20B) 第1,第2の排気ポート
22 吸気通路
24 サージタンク
26 スロットルバルブ
28 インタークーラ
30 排気通路
32 触媒
34 EGR通路
36 EGR触媒
38 燃料噴射弁
40 吸気バルブ
42(42A,42B) 第1,第2の排気バルブ
44 可変動弁機構
46 過給機
56 クランク角センサ
58 エアフローセンサ
60 ECU

Claims (2)

  1. 内燃機関の複数気筒にそれぞれ設けられた第1,第2の排気ポートと、
    前記第1,第2の排気ポートをそれぞれ開,閉する前記第1,第2の排気バルブと、
    各気筒の前記第1の排気ポートにそれぞれ接続され、各気筒から排気ガスが排出される排気通路と、
    各気筒の前記第2の排気ポートにそれぞれ接続され、各気筒の排気ガスをEGRガスとして吸気通路に還流させるEGR通路と、
    前記排気通路に生じる排気圧を利用して吸入空気を過給する過給機と、
    各気筒の前記第2の排気バルブの作用角及びリフト量を、弁停止を含む範囲で可変に設定することが可能な可変動弁機構と、
    前記可変動弁機構により各気筒の前記第2の排気バルブのリフト量を変化させ、前記EGRガスの量を制御するEGR制御手段と、
    前記可変動弁機構により各気筒で前記第2の排気バルブと吸気バルブとのオーバーラップ期間を変化させ、前記吸気通路から筒内を介して前記EGR通路に流出する掃気流を発生させる掃気制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記掃気制御手段は、前記過給機による過給圧が前記排気通路の背圧以下となる運転領域で、前記掃気流を発生させる構成としてなる請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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