JP5589763B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関に係り、特に、筒内において混合気とEGRガスの成層化を行う内燃機関に関する。
従来、例えば特許文献1には、第1吸気ポートと第2吸気ポートとの合流部よりも上流側の吸気通路にスワール制御弁を備え、かつ、第2吸気ポートの通路壁面に開口するEGR通路を備える内燃機関が開示されている。このスワール制御弁は、全閉時に第1吸気ポートの開口部の全体および第2吸気ポートの開口部の一部を閉塞するように構成されている。
上記従来の内燃機関によれば、吸入空気量が少ない低負荷側の運転域では、スワール制御弁を全閉または中間の所定位置に制御しつつ、EGR通路を介して第2吸気ポートへのEGRガスの供給が行われる。その結果、スワール制御弁によって塞がれていない第2吸気ポート側の部位を新気およびEGRガスが通過することとなる。これにより、筒内に強力な吸気のスワール(横渦)を生じさせることができるので、EGRガスと新気とが層状化した状態で筒内に吸入されるようにすることができる。
特開平6−147021号公報 実開平7−38665号公報 特開2010−71230号公報 特開2009−215960号公報 特開2005−127273号公報
しかしながら、上記従来の内燃機関の構成によれば、低負荷側の運転域においてスワール制御弁を閉弁させた場合には、第2吸気ポート内において新気とEGRガスとが混合してしまう。また、上記従来の内燃機関の構成によれば、内燃機関の負荷が高くなるにつれ、吸入空気量を稼ぐためにスワール制御弁がより大きく開かれていく。その結果、第1吸気ポート側を流れる空気量が増えていくので、生成されるスワールが弱くなっていく。従って、上記従来の内燃機関の構成では、幅広い負荷領域において混合気とEGRガスとが独立して成層化された筒内状態を生成することが困難である。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、幅広い負荷領域において混合気とEGRガスとを独立して成層化することのできる内燃機関を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関であって、
並行して燃焼室に向けて延びるように形成され、互いに独立している第1および第2吸気ポートと、
前記第1吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第1内側通路と当該第1内側通路以外の部位である第1外側通路とに区画する第1隔壁と、
前記第2吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第2内側通路と当該第2内側通路以外の部位である第2外側通路とに区画する第2隔壁と、
前記第1内側通路および前記第2内側通路のうちの少なくとも一方を流れるように燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記第1外側通路と排気通路とを接続する第1EGR通路と、前記第2外側通路と前記排気通路とを接続する第2EGR通路と、を含み、EGRガスが流れるEGR通路と、
前記第1内側通路を開閉する第1内側開閉弁と、
前記第1外側通路を開閉する第1外側開閉弁と、
前記第2内側通路を開閉する第2内側開閉弁と、
前記第2外側通路を開閉する第2外側開閉弁と、
内燃機関の冷間時に、前記第1外側開閉弁および前記第2外側開閉弁の開度が、前記第1内側開閉弁および前記第2内側開閉弁の開度よりも小さくなるように制御する冷間時開閉弁制御手段と、
前記冷間時に、前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行する冷間時噴射実行手段と、
前記冷間時に、前記第1EGR通路および前記第2EGR通路を用いて前記第1外側通路および前記第2外側通路にEGRガスを導入する冷間時EGR実行手段と、
前記第1および第2吸気ポートを開閉する吸気弁の閉じ時期を変更可能とする可変動弁機構と、
前記冷間時に、前記第1および第2吸気ポートへの吸気の吹き返しが生ずるように、前記吸気弁の閉じ時期を遅角する冷間時閉じ時期遅角手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第の発明は、内燃機関であって、
並行して燃焼室に向けて延びるように形成され、互いに独立している第1および第2吸気ポートと、
前記第1吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第1内側通路と当該第1内側通路以外の部位である第1外側通路とに区画する第1隔壁と、
前記第2吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第2内側通路と当該第2内側通路以外の部位である第2外側通路とに区画する第2隔壁と、
前記第1内側通路および前記第2内側通路のうちの少なくとも一方を流れるように燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記第1外側通路と排気通路とを接続する第1EGR通路と、前記第2外側通路と前記排気通路とを接続する第2EGR通路と、を含み、EGRガスが流れるEGR通路と、
前記第1内側通路を開閉する第1内側開閉弁と、
前記第1外側通路を開閉する第1外側開閉弁と、
前記第2内側通路を開閉する第2内側開閉弁と、
前記第2外側通路を開閉する第2外側開閉弁と、
内燃機関の低負荷時に、前記第1外側開閉弁および前記第1内側開閉弁を全閉とし、前記第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、前記第2外側開閉弁を全開とする低負荷時開閉弁制御手段と、
前記低負荷時に、燃料が前記第2内側通路を流れるように前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行する低負荷時噴射実行手段と、
前記低負荷時に、前記第1EGR通路は用いずに前記第2EGR通路を用いて前記第2外側通路にEGRガスを導入する低負荷時EGR実行手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第1乃至第の発明の何れかにおいて、
前記EGR通路は、前記第1外側通路と前記排気通路とを接続する第1EGR通路と、前記第2外側通路と前記排気通路とを接続する第2EGR通路と、を含み、
前記内燃機関は、
前記内燃機関の中負荷時に、前記第1外側開閉弁および前記第2外側開閉弁を全開とし、前記第1内側開閉弁および前記第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整する中負荷時開閉弁制御手段と、
前記中負荷時に、燃料が前記第1内側通路および前記第2内側通路を流れるように前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行する中負荷時噴射実行手段と、
前記中負荷時に、前記第1EGR通路および前記第2EGR通路を用いて前記第1外側通路および前記第2外側通路にEGRガスを導入する中負荷時EGR実行手段と、
を更に備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第1乃至第の発明の何れかにおいて、
前記EGR通路は、前記第1外側通路と前記排気通路とを接続する第1EGR通路と、前記第2外側通路と前記排気通路とを接続する第2EGR通路と、を含み、
前記第1および第2吸気ポートは、前記燃焼室内に吸入されるガスが縦渦を発生するように構成されており、
前記内燃機関は、
前記内燃機関の高負荷時に、前記第1内側開閉弁および前記第2内側開閉弁を全開とし、前記第1外側開閉弁および前記第2外側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整する高負荷時開閉弁制御手段と、
前記高負荷時に、燃料が前記第1内側通路および前記第2内側通路を流れるように前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行する高負荷時噴射実行手段と、
前記高負荷時に、前記内燃機関の運転条件に応じて、前記第1EGR通路および前記第2EGR通路を用いて前記第1外側通路および前記第2外側通路にEGRガスを導入する高負荷時EGR実行手段と、
を更に備えることを特徴とする。
また、第の発明は、内燃機関であって、
並行して燃焼室に向けて延びるように形成され、互いに独立している第1および第2吸気ポートと、
前記第1吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第1内側通路と当該第1内側通路以外の部位である第1外側通路とに区画する第1隔壁と、
前記第2吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第2内側通路と当該第2内側通路以外の部位である第2外側通路とに区画する第2隔壁と、
前記第1内側通路および前記第2内側通路のうちの少なくとも一方を流れるように燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記第1外側通路および前記第2外側通路のうちの少なくとも一方と排気通路とを接続し、EGRガスが流れるEGR通路と、
前記第1内側通路を開閉する第1内側開閉弁と、
前記第1外側通路を開閉する第1外側開閉弁と、
前記第2内側通路を開閉する第2内側開閉弁と、
前記第2外側通路を開閉する第2外側開閉弁と、
内燃機関の冷間始動時に、前記第1外側開閉弁および前記第1内側開閉弁を全閉とし、前記第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、前記第2外側開閉弁を全開とする冷間始動時開閉弁制御手段と、
前記冷間始動時に、燃料が前記第2内側通路を流れるように前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行する冷間始動時噴射実行手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第の発明は、内燃機関であって、
並行して燃焼室に向けて延びるように形成され、互いに独立し、前記燃焼室内に吸入されるガスが縦渦を発生するように構成されている第1および第2吸気ポートと、
前記第1吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第1内側通路と当該第1内側通路以外の部位である第1外側通路とに区画する第1隔壁と、
前記第2吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第2内側通路と当該第2内側通路以外の部位である第2外側通路とに区画する第2隔壁と、
前記第1内側通路および前記第2内側通路のうちの少なくとも一方を流れるように燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記第1外側通路と排気通路とを接続する第1EGR通路と、前記第2外側通路と前記排気通路とを接続する第2EGR通路と、を含み、EGRガスが流れるEGR通路と、
前記第1内側通路を開閉する第1内側開閉弁と、
前記第1外側通路を開閉する第1外側開閉弁と、
前記第2内側通路を開閉する第2内側開閉弁と、
前記第2外側通路を開閉する第2外側開閉弁と、
内燃機関の機械圧縮比を可変とする可変圧縮比機構と、
前記内燃機関の高負荷時において前記内燃機関が温間状態にある場合に、前記可変圧縮比機構を用いて機械圧縮比を下げる制御を実行する高負荷温間時圧縮比制御手段と、
前記高負荷時において前記内燃機関が冷間状態にある場合に、高負荷冷間時制御を実行する高負荷冷間時制御実行手段と、
を備え、
前記高負荷冷間時制御は、前記第1内側開閉弁および前記第2内側開閉弁を全開とし、前記第1外側開閉弁および前記第2外側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、かつ、燃料が前記第1内側通路および前記第2内側通路を流れるように前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行し、かつ、前記内燃機関の運転条件に応じて、前記第1EGR通路および前記第2EGR通路を用いて前記第1外側通路および前記第2外側通路にEGRガスを導入する制御であることを特徴とする。
また、第の発明は、第1乃至第の発明の何れかにおいて、
前記燃料噴射弁は、
前記第1内側開閉弁の直下に配置され、前記第1内側通路内に燃料を噴射する第1燃料噴射弁と、
前記第2内側開閉弁の直下に配置され、前記第2内側通路内に燃料を噴射する第2燃料噴射弁と、
を含むことを特徴とする。
の発明によれば、低負荷時には、例えば、第1外側開閉弁および第1内側開閉弁を全閉とし、第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、第2外側開閉弁を全開とし、かつ、燃料が第2内側通路を流れるように燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行し、かつ、第2外側通路にEGRガスを導入することにより、筒内の中央に空気と燃料との混合気層が形成され、かつ、混合気層の外周にEGRガス層が形成されるという理想的な形態で、混合気とEGRガスとを独立して成層化することができる。また、上記低負荷時よりも負荷が高い状況では、例えば、第1外側開閉弁および第2外側開閉弁を全開とし、第1内側開閉弁および第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、かつ、燃料が第1内側通路および第2内側通路を流れるように燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行し、かつ、第1外側通路および第2外側通路の少なくとも一方にEGRガスを導入することにより、筒内の中央に混合気層を形成し、かつ、混合気層の外側の一方もしくは双方にEGRガス層を形成することができる。このように、本発明によれば、幅広い負荷領域において混合気とEGRガスとを独立して成層化することが可能となる。そして、本発明によれば、第1および第2吸気ポートに吹き返されるガス中の高温のEGRガスの割合を大きくすることができるので、吹き返されるEGRガスによって吸気弁や吸気ポート壁の温度上昇を促進させることができる。
の発明によれば、低負荷時には、例えば、第1外側開閉弁および第1内側開閉弁を全閉とし、第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、第2外側開閉弁を全開とし、かつ、燃料が第2内側通路を流れるように燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行し、かつ、第2外側通路にEGRガスを導入することにより、筒内の中央に空気と燃料との混合気層が形成され、かつ、混合気層の外周にEGRガス層が形成されるという理想的な形態で、混合気とEGRガスとを独立して成層化することができる。また、上記低負荷時よりも負荷が高い状況では、例えば、第1外側開閉弁および第2外側開閉弁を全開とし、第1内側開閉弁および第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、かつ、燃料が第1内側通路および第2内側通路を流れるように燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行し、かつ、第1外側通路および第2外側通路の少なくとも一方にEGRガスを導入することにより、筒内の中央に混合気層を形成し、かつ、混合気層の外側の一方もしくは双方にEGRガス層を形成することができる。このように、本発明によれば、幅広い負荷領域において混合気とEGRガスとを独立して成層化することが可能となる。そして、本発明によれば、低負荷時に、筒内の中央に空気と燃料との混合気層が形成され、かつ、混合気層の外周にEGRガス層が形成されるという理想的な形態で、混合気とEGRガスとを独立して成層化することができる。
の発明によれば、中負荷時に、筒内の中央に混合気層を形成し、かつ、混合気層の両側にEGRガス層を形成することができる。
の発明によれば、高負荷時に、第1および第2内側通路からの混合気の流れによって強いタンブル流が生成されるため、筒内において空気と燃料とEGRガスとのミキシングを促進することができる。これにより、空気、燃料およびEGRガスの均質混合気を筒内に生成するとともに、ノッキングを抑制することができる。
の発明によれば、低負荷時には、例えば、第1外側開閉弁および第1内側開閉弁を全閉とし、第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、第2外側開閉弁を全開とし、かつ、燃料が第2内側通路を流れるように燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行し、かつ、第2外側通路にEGRガスを導入することにより、筒内の中央に空気と燃料との混合気層が形成され、かつ、混合気層の外周にEGRガス層が形成されるという理想的な形態で、混合気とEGRガスとを独立して成層化することができる。また、上記低負荷時よりも負荷が高い状況では、例えば、第1外側開閉弁および第2外側開閉弁を全開とし、第1内側開閉弁および第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、かつ、燃料が第1内側通路および第2内側通路を流れるように燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行し、かつ、第1外側通路および第2外側通路の少なくとも一方にEGRガスを導入することにより、筒内の中央に混合気層を形成し、かつ、混合気層の外側の一方もしくは双方にEGRガス層を形成することができる。このように、本発明によれば、幅広い負荷領域において混合気とEGRガスとを独立して成層化することが可能となる。そして、本発明によれば、冷間始動時に、筒内の中央に混合気層を形成し、かつ、混合気層の外周に空気層を形成することができる。そして、例えば、筒内全体の空燃比としてはストイキよりもリーンな値となるように燃料噴射量を制御し、かつ点火時期を圧縮上死点後の時期に遅角することによって、排気通路に配置される触媒への投入エネルギーを高めるようにすることで、触媒を効果的に暖機することが可能となる。
の発明によれば、低負荷時には、例えば、第1外側開閉弁および第1内側開閉弁を全閉とし、第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、第2外側開閉弁を全開とし、かつ、燃料が第2内側通路を流れるように燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行し、かつ、第2外側通路にEGRガスを導入することにより、筒内の中央に空気と燃料との混合気層が形成され、かつ、混合気層の外周にEGRガス層が形成されるという理想的な形態で、混合気とEGRガスとを独立して成層化することができる。また、上記低負荷時よりも負荷が高い状況では、例えば、第1外側開閉弁および第2外側開閉弁を全開とし、第1内側開閉弁および第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、かつ、燃料が第1内側通路および第2内側通路を流れるように燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行し、かつ、第1外側通路および第2外側通路の少なくとも一方にEGRガスを導入することにより、筒内の中央に混合気層を形成し、かつ、混合気層の外側の一方もしくは双方にEGRガス層を形成することができる。このように、本発明によれば、幅広い負荷領域において混合気とEGRガスとを独立して成層化することが可能となる。そして、本発明によれば、高負荷かつ冷間時において、上記高負荷冷間時制御を実行することにより、機械圧縮比を下げる制御を実施した場合と比べて、高タンブル化による燃焼速度の向上によって、燃焼温度を高めつつノッキングを抑制することができる。これにより、シリンダ壁温度が上昇させることができるので、内燃機関を効果的に暖機できるようになる。
の発明によれば、第1または第2内側開閉弁を半開き状態で制御している場合に、第1または第2内側開閉弁の下流に生ずる減圧領域に向けて燃料を噴射することが可能となる。このため、そのような場合に、噴射された燃料の気化を促進させることが可能となる。
本発明の実施の形態1の内燃機関のシステム構成を説明するための図である。 図1に示す内燃機関の各気筒の第1および第2吸気ポート周辺の構成を説明するための図である。 第1および第2開閉弁の具体的な構成を説明するための図である。 第1および第2開閉弁の具体的な構成を説明するための図である。 図2に示す燃料噴射弁の詳細な設定を説明するための図である。 内燃機関の低負荷時の制御Aおよび本制御Aの実行時の動作を説明するための図である。 図6に示す低負荷時よりも負荷の高い中負荷時の制御Bおよび本制御Bの実行時の動作を説明するための図である。 図7に示す中負荷時よりも更に負荷の高い高負荷時(過給時を含む)の制御Cおよび本制御Cの実行時の動作を説明するための図である。 図1乃至図4に示すハードウェア構成を用いた冷間始動時の触媒暖機制御Dを説明するための図である。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 負荷に応じて低負荷時の制御と中負荷時の制御とを切り替えることの利点を説明するために用いる図である。 内燃機関の冷間時のバルブおよびポート壁の温度上昇制御Eを説明するための図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 可変圧縮比機構を備える内燃機関における暖機制御Fを説明するための図である。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1の内燃機関10のシステム構成を説明するための図である。本実施形態のシステムは、火花点火式の内燃機関(ガソリンエンジン)10を備えている。内燃機関10の各気筒には、吸気通路12および排気通路14が連通している。
吸気通路12の入口近傍には、エアクリーナ16が取り付けられている。エアクリーナ16の下流近傍には、吸気通路12に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ18が設けられている。エアフローメータ18の下流には、ターボ過給機20のコンプレッサ20aが設置されている。コンプレッサ20aは、排気通路14に配置されたタービン20bと連結軸を介して一体的に連結されている。
コンプレッサ20aの下流には、圧縮された空気を冷却するインタークーラ22が設けられている。インタークーラ22の下流には、電子制御式のスロットルバルブ24が設けられている。各気筒の吸気ポート26、28(図2および3参照)には、ポート内に燃料を噴射するための燃料噴射弁30がそれぞれ設けられている。尚、吸気ポート26、28に対する燃料噴射弁30(30a、30b)の詳細な配置については、図2および3を参照して後述する。
また、内燃機関10は、吸気ポート26、28および排気ポート32(図3参照)を開閉するための吸気弁34(図2、3参照)および排気弁36(図3参照)をそれぞれ備えている。吸気弁34は、吸気可変動弁機構38により駆動される。ここでは、吸気可変動弁機構38は、吸気弁34の閉じ時期を変更可能な機構であるものとする。このような可変動弁機構38を実現する具体的な構成は、特に限定されるものではないが、例えば、吸気弁34の作用角およびリフト量を連続的に変更可能な機械式の機構や、クランクシャフト40の回転位相に対する吸気カムシャフト(図示省略)の回転位相を変更することで、吸気弁34の開閉時期を変更可能な位相可変機構(VVT(Variable Valve Timing)機構)(図示省略)を用いることができる。
また、内燃機関10は、タービン20bよりも上流側の排気通路14とスロットルバルブ24よりも下流側の吸気通路12とを接続するEGR通路42を備えている。より具体的には、EGR通路42は、EGRクーラ44の下流において分岐し、各気筒の吸気ポート26および28のそれぞれに接続されている。EGR通路42の途中には、EGR通路42を通る排気ガス(EGRガス)を冷却するためのEGRクーラ44が設けられている。EGR通路42における吸気側の各接続口の近傍には、各吸気ポート26、28に向けて分岐した後のEGR通路42を開閉するためのEGR弁46がそれぞれ設けられている。これらのEGR弁46の開度を全閉位置および全開位置を含めて変えることにより、各気筒の吸気ポート26および28へのEGRガスの導入の有無および導入されるEGRガス量を調整することができる。尚、各吸気ポート26、28に対するEGR通路42(42a、42b)およびEGR弁46(46a、46b)の詳細な配置については、図2を参照して後述する。
また、図1に示すように、タービン20bよりも下流側の排気通路14には、排気ガスを浄化するための触媒48が配置されている。更に、図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50の入力部には、上述したエアフローメータ18に加え、エンジン回転数を検知するためのクランク角センサ52、内燃機関10の冷却水温度(以下、単に、「水温」と称することがある)を検出するための水温センサ54、および車両のアクセルペダルの開度を検出するためのアクセル開度センサ56等の内燃機関10の運転状態を検知するための各種センサが接続されている。また、ECU50の出力部には、上述したスロットルバルブ24、燃料噴射弁30、吸気可変動弁機構38に加え、点火プラグ58(図3参照)、吸気の流れを制御するための第1および第2開閉弁(気流制御弁)60および62(図2乃至図4参照)、並びに内燃機関10の機械圧縮比を変更可能とする可変圧縮比機構64等の内燃機関10の運転状態を制御するための各種アクチュエータが接続されている。尚、可変圧縮比機構64を実現する具体的な構成は、特に限定されるものではないが、例えば、クランクケースに対してシリンダブロックをシリンダ長手方向に移動させることによりシリンダ長を変化させる機構を用いることができる。
図2は、図1に示す内燃機関10の各気筒の吸気ポート26、28周辺の構成を説明するための図である。図2に示すように、第1吸気ポート26と第2吸気ポート28とは、互いに独立したポートとして、並行して燃焼室66に向けて延びるように形成されている。ここでは、これらの吸気ポート26、28の形状は、筒内で吸気がタンブル(縦渦)を発生するように設定されているものとする。
第1吸気ポート26の内部には、第1吸気ポート26の内部を、第1吸気ポート26と第2吸気ポート28とが対向し合う側(内側)に位置する第1内側通路26aと、当該第1内側通路26a以外の部位である第1外側通路26bとに区画する第1隔壁68aが設けられている。また、第2吸気ポート28の内部にも、同様に、第2吸気ポート28の内部を、第1吸気ポート26と第2吸気ポート28とが対向し合う側(内側)に位置する第2内側通路28aと、当該第2内側通路28a以外の部位である第2外側通路28bとに区画する第2隔壁68bが設けられている。
また、図2に示すように、上述した燃料噴射弁30は、第1内側通路26a内に燃料を噴射可能な第1燃料噴射弁30aと、第2内側通路28a内に燃料を噴射可能な第2燃料噴射弁30bとからなる。更に、図1に示す分岐後のEGR通路42は、第1外側通路26bに接続される第1EGR通路42aと、第2外側通路28bに接続される第2EGR通路42bとからなる。まだ、第1EGR通路42aの途中には、第1EGR弁46aが設置されており、第2EGR通路42bの途中には、第2EGR弁46bが設置されている。
また、上記隔壁68a、68bの長さは、吸気弁34が閉じている期間中に、EGR通路42aまたは42bから導入されるEGRガスが外側通路26bまたは28bから内側通路26aまたは28aに少し流れ込む程度の長さに設定されている。その理由は、EGR制御の実行時に外側通路26bまたは28bから筒内に吸入されるガスをEGRガスのみにするためである。また、このような設定によれば、内側通路26a(または28a)から外側通路26b(または28b)への空気の移動を抑制することができる。これにより、筒内全体の空燃比を理論空燃比(ストイキ)に制御する場合に、内側通路26a、28aから燃焼室66の中央(点火プラグ58の近傍)に供給される混合気が予定よりもリッチとなることによって未燃HCやCOの排出量が増加するのを防止することができる。
更に、上述した開閉弁60、62は、図2に示すように、各吸気ポート26、28の各通路26a、26b、28a、28bの上流端にそれぞれ配置され、各通路26a等の開口面積を可変とする開閉弁である。より具体的には、開閉弁60、62は、第1内側通路26aを開閉する第1内側開閉弁60aと、第1外側通路26bを開閉する第1外側開閉弁60bと、第2内側通路28aを開閉する第2内側開閉弁62aと、第2外側通路28bを開閉する第2外側開閉弁62bとからなる。更に付け加えると、内側開閉弁60a、62aは、内側通路26a、28a内において、燃料噴射弁30a、30bの直ぐ上流に設置されている。
図3および図4は、開閉弁60、62の具体的な構成を説明するための図である。開閉弁60、62は、より具体的には、図3に示すように気流制御ユニット70として構成されている。図4(A)は、図3中の気流制御ユニット70の拡大図であり、図4(B)は、図4(A)に示す気流制御ユニット70を吸気の下流側から見た図である。
図4(B)に示すように、気流制御ユニット70は、各開閉弁60a、60b、62a、62bに対してステッピングモータ72を個別に備えている。ステッピングモータ72の出力軸に固定された第1歯車74は、駆動チェーン76を介して、各開閉弁60a等の作動軸78に固定された第2歯車80と連動して回転するように構成されている。各ステッピングモータ72は、ECU50に接続されている。このような構成によれば、任意のステッピングモータ72の回転角度を制御することにより、任意の開閉弁60a等の開度を連続的に可変することができる。
図5は、図2に示す燃料噴射弁30a、30bの詳細な設定を説明するための図である。図5に示すように、開閉弁60a、62aの開度が半開き状態に制御されていると、燃料噴射弁30a、30bが配置されている開閉弁60a、62aの直下には、周囲よりも圧力の低い減圧領域が生ずることとなる。本実施形態では、燃料噴射弁30a、30bの各噴孔は、このような減圧領域に燃料を噴射できるように設定されているものとする。このような構成によれば、開閉弁60a、62aの開度が半開き状態に制御されている状況下において、上記減圧領域に燃料を噴射することによって、噴射された燃料の気化を促進することができる。
[実施の形態1の制御]
燃費向上やNOx排出量の低減を図るための1つの方策として、大量のEGRガスを筒内に導入することが挙げられる。そして、大量のEGRガスの導入下において安定した燃焼を確保するためには、幅広い負荷領域において、空気と燃料との混合気と、EGRガスとを独立して成層化できることが望まれる。その一方で、高負荷時のノッキング抑制のためには、本実施形態の吸気ポート26、28のように強いタンブル流を筒内に生成可能な吸気ポートを備えることが好ましい。しかしながら、特に高タンブル型の内燃機関では、筒内において混合気とEGRガスとのミキシングが促進されるため、混合気とEGRガスとを独立して成層化することが難しいという問題がある。
そこで、本実施形態では、幅広い負荷領域において混合気とEGRガスとを独立して成層化させるために、以上説明したハードウェア構成を利用して、以下のような制御(混合気とEGRガスとの成層化については、後述する低負荷時および中負荷時の制御A、Bが該当)を実行することにした。
(低負荷時の制御A)
図6は、内燃機関10の低負荷時の制御Aおよび本制御Aの実行時の動作を説明するための図である。本実施形態では、図6に示すように、低負荷時には、第1吸気ポート26側の第1内側開閉弁60aおよび第1外側開閉弁60bはそれぞれ全閉に制御される。第2内側開閉弁62aの開度は半開き状態で内燃機関10の要求空気量に応じて調整される。第2外側開閉弁62bは全開に制御される。
また、低負荷時には、第1吸気ポート26側の第1燃料噴射弁30aは用いずに第2吸気ポート28側の第2燃料噴射弁30bのみを用いた燃料噴射が実行される。この場合の燃料噴射は、吸気弁34が開いている状態で吸気行程中のピストンの下降と同期して実行される態様の噴射(いわゆる、吸気同期噴射)が用いられ、上記減圧領域に向けて燃料が噴射される。
更に、低負荷時には、第1吸気ポート26側の第1EGR通路42aは用いずに第2吸気ポート28側の第2EGR通路42bのみを用いて、第2EGR弁46bの開度調整によってEGRガスを筒内に供給するEGR制御が実行される。
以上の低負荷時の制御Aによれば、吸気弁34の閉弁期間中に、第2外側通路28b内にEGRガスが満たされることになる。そして、吸気行程において吸気弁34が開かれた場合には、全開とされていることにより第2内側通路28aに比して開口面積の大きい第2外側通路28bからの吸気流が主流となる。その結果、図6(A)に示すように、第2外側通路28bから筒内に吸入されるEGRガスによって、シリンダ側壁に沿って強いスワール流が生成されるようになる。
一方、第2外側通路28bよりも中央寄り(内側)に位置し、かつ、第2外側通路28bに比して開口面積の小さい第2内側通路28aからは、図6(A)に示すように、第2外側通路28bを用いて生成される上記の強いスワール流の中心部分に、空気(新気)と燃料との混合気が第2外側通路28bからのEGRガスよりも弱い勢いで供給されるようになる。このため、シリンダ側壁の周辺部には、筒内ガスが圧縮される過程において上記の強いスワール流によりEGRガス層が維持される。
その結果、低負荷時の制御Aによれば、図6(A)および(B)に示すように、燃焼室66の中央に空気と燃料との混合気層が形成され、かつ、混合気層の外周にEGRガス層が形成されるという理想的な混合気とEGRガスの成層化を実現することができる。このようにして実現された成層化によって、燃費(熱効率)向上等のために低負荷時に大量のEGRガスが導入される場合において、燃焼を良好に安定させることができる。
(中負荷時の制御B)
図7は、図6に示す低負荷時よりも負荷の高い中負荷時の制御Bおよび本制御Bの実行時の動作を説明するための図である。本実施形態では、図7に示すように、中負荷時には、第1外側開閉弁60bおよび第2外側開閉弁62bはそれぞれ全開に制御される。第1内側開閉弁60aおよび第2内側開閉弁62aの開度はそれぞれ半開き状態で要求空気量に応じて調整される。
また、中負荷時には、第1燃料噴射弁30aおよび第2燃料噴射弁30bの双方を用いて、吸気同期噴射により上記減圧領域に向けた燃料噴射が実行される。更に、中負荷時には、第1EGR通路42aおよび第2EGR通路42bの双方を用いて、第1EGR弁46aおよび第2EGR弁46bの開度を適宜調整することによってEGRガスを筒内に供給するEGR制御が実行される。
以上の中負荷時の制御Bによれば、吸気弁34の閉弁期間中に、第1外側通路26bおよび第2外側通路28b内にEGRガスが満たされることになる。そして、吸気行程において吸気弁34が開かれた場合には、全開とされていることにより内側通路26a、28aに比して開口面積の大きい外側通路26b、28bからの吸気流が主流となる。これらの外側通路26b、28bからの流れは、図7(A)および(B)に示すように、筒内におけるシリンダ側壁に近い部位に吸入される。しかしながら、この部位には、筒内の中央部位とは異なり、大きなタンブル流を生成するために十分な空間がないため、大きなタンブル流が生成されることはなく、低流動のEGRガス層が形成されることになる。
一方、内側(中央寄り)の内側通路26a、28aからの混合気は、空間の大きな筒内の中央部位に吸入される。しかしながら、内側通路26a、28aの開口面積は内側開閉弁60a、60bによって比較的小さくなるように制御されているので、内側通路26a、28aからの流れには、十分な流量がなく、このため、これらの内側通路26a、28aからの流れによってタンブル流の主流が生成されることはない。その結果、外側通路26b、28bからの流れによって形成された低流動の2つのEGRガス層の間に、低流動の混合気層が形成されることになる。
以上のように、中負荷時の制御Bが適用された場合の筒内は、低流動状態となり、図7(C)に示すように、筒内の中央に混合気層が形成され、かつ、混合気層の両側にEGRガス層が形成される。そして、筒内ガスが圧縮される過程において、このように混合気とEGRガスとが成層化された状態が維持される。このような中負荷時の制御Bによれば、片側の吸気ポート28のみを利用する低負荷時の制御Aによっては要求空気量を満たせなくなる中負荷時において、低負荷時の制御Aと同じハードウェアを用いた本制御Bのみで、混合気とEGRガスの成層化により燃焼を良好に安定させることができる。このため、中負荷時においても、燃焼悪化を抑制しつつ、大量のEGRガスの導入により熱効率を向上させることができる。
(高負荷時(過給時を含む)の制御C)
図8は、図7に示す中負荷時よりも更に負荷の高い高負荷時(過給時を含む)の制御Cおよび本制御Cの実行時の動作を説明するための図である。本実施形態では、図8に示すように、高負荷時には、第1内側開閉弁60aおよび第2内側開閉弁62aはそれぞれ全開に制御される。第1外側開閉弁60bおよび第2外側開閉弁62bの開度は、それぞれ、全閉を基本として吸入空気量が不足する場合にのみ要求空気量に応じて調整される。
また、高負荷時には、第1燃料噴射弁30aおよび第2燃料噴射弁30bの双方を用いて、吸気同期噴射により燃料噴射が実行される。更に、高負荷時には、第1EGR弁46aおよび第2EGR弁46bの開度を運転条件に応じて(全閉を含めて)適宜調整することによって第1EGR通路42aおよび第2EGR通路42bの双方を用いたEGR制御が実行される。
以上の高負荷時の制御Cによれば、吸気行程において吸気弁34が開かれた場合には、全開とされていることにより外側通路26b、28bに比して開口面積の大きい内側通路26a、28aからの吸気の流量が多くなり、この吸気流が主流となる。これらの内側通路26a、28aからの流れは、図8(A)に示すように、筒内の中央部位に吸入される。この中央部位には、その周囲に比して大きなタンブル流を生成するために十分な空間があるため、図8(B)に示すように、大きなタンブル流が生成されることになる。
一方、外側通路26b、28bからは、外側開閉弁60b、62bの開度調整に応じた量のガス(より具体的には、EGR通路42a、42bからEGRガスが導入されない場合には空気(新気)、EGRガスが導入される場合には空気およびEGRガス)が筒内に吸入される。既述したように、この場合の外側開閉弁60b、外側開閉弁62bの開度は、それぞれ、全閉を基本として吸入空気量が不足する場合にのみ要求空気量に応じて調整されるものであるため、これらの外側通路26b、28bからの流れには、十分な流量がない。
以上のように、高負荷時の制御Cが適用された場合の筒内には、内側通路26a、28aからの混合気の流れによって強いタンブル流が生成されるため、図8(B)に示すように、筒内において空気と燃料とEGRガスとのミキシングが促進される。このため、図8(C)に示すように、圧縮上死点付近において、筒内にEGRガスをも含めた均質な混合気が生成されるようになる。このような高負荷時の制御Cによれば、中負荷時の制御Bによっては要求空気量を満たせなくなる高負荷時および過給時において、低負荷時および中負荷時の制御A、Bと同じハードウェアを用いた制御Cのみでタンブル流を強化することにより、空気、燃料およびEGRガスの均質混合気を筒内に生成するとともに、ノッキングを抑制することができる。
(冷間始動時の触媒暖機制御D)
図9は、図1乃至図4に示すハードウェア構成を用いた冷間始動時の触媒暖機制御Dを説明するための図である。本実施形態では、図9に示すように、冷間始動時には、第1吸気ポート26側の第1内側開閉弁60aおよび第1外側開閉弁60bはそれぞれ全閉に制御される。第2内側開閉弁62aの開度は全閉以外の開度で内燃機関10の要求空気量に応じて調整される。第2外側開閉弁62bは全開に制御される。
また、冷間始動時には、第1吸気ポート26側の第1燃料噴射弁30aは用いずに第2吸気ポート28側の第2燃料噴射弁30bのみを用いた燃料噴射が実行される。この場合の燃料噴射は、吸気同期噴射を用いて、上記減圧領域に向けて燃料が噴射される。尚、冷間始動時には、EGR通路42a、EGR通路42bを用いたEGR制御は実行されない。
以上の冷間始動時の触媒暖機制御Dによれば、吸気行程において吸気弁34が開かれた場合には、全開とされていることにより第2内側通路28aに比して開口面積の大きい第2外側通路28bからの吸気流が主流となる。その結果、図9(A)に示すように、第2外側通路28bから筒内に吸入される空気(新気)によって、シリンダ側壁に沿って強いスワール流が生成されるようになる。
一方、第2外側通路28bよりも中央寄りに位置し、かつ、第2外側通路28bに比して開口面積の小さい第2内側通路28aからは、図9(A)に示すように、第2外側通路28bを用いて生成される上記の強いスワール流の中心部分に、空気(新気)と燃料との混合気が第2外側通路28bからの空気よりも弱い勢いで供給されるようになる。このため、シリンダ側壁の周辺部には、筒内ガスが圧縮される過程において上記の強いスワール流により空気層が維持される。
その結果、冷間始動時の触媒暖機制御Dによれば、図9(A)および(B)に示すように、燃焼室66の中央に空気と燃料との混合気層が形成され、かつ、混合気層の外周に空気層が形成されるという状態で筒内ガスの成層化を実現することができる。このように、本制御Dによれば、各吸気ポート26、28にそれぞれ燃料噴射弁30a、30bを備える構成の内燃機関10において、点火プラグ58の近傍に濃い混合気を集めて成層混合気を形成することができる。そのうえで、冷間始動時の上記制御Dでは、筒内全体の空燃比としては、ストイキよりもリーンな値となるように燃料噴射量を制御しつつ、点火時期を圧縮上死点後の時期に遅角することにより、触媒48への投入エネルギーを高めるようにしている。これにより、冷間始動時において、触媒48を良好に暖機することができる。
(実施の形態1における具体的処理)
図10は、以上説明した本実施形態1の制御を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンは、所定の制御周期毎に繰り返し実行されるものとする。
図10に示すルーチンでは、先ず、エンジン冷却水温度等に基づいて、内燃機関10の冷間始動時であるか否かが判定される(ステップ100)。
上記ステップ100において冷間始動時ではないと判定された場合には、吸入空気量等に基づき取得される負荷率が第1所定値KL1以下であるか否かに基づいて、内燃機関10の低負荷時であるか否かが判定される(ステップ102)。その結果、低負荷時であると判定された場合には、図6を参照して上述した低負荷時の制御Aが実行される(ステップ104)。
一方、上記ステップ102において低負荷時ではないと判定された場合には、次いで、現在の負荷率が第2所定値KL2(>上記第1所定値KL1)以下であるか否かに基づいて、低負荷時よりも負荷率の高い中負荷時であるか否かが判定される(ステップ106)。その結果、中負荷時であると判定された場合には、図7を参照して上述した中負荷時の制御Bが実行される(ステップ108)。
一方、上記ステップ106において中負荷時ではない(現在の負荷率が上記第2所定値KL2よりも高い)と判定された場合には、負荷時よりも負荷率の高い高負荷時もしくは過給時であると判断することができる。この場合には、図8を参照して上述した高負荷時の制御Cが実行される(ステップ110)。
一方、上記ステップ100において冷間始動時であると判定された場合には、図9を参照して上述した冷間始動時の触媒暖機制御Dが実行される(ステップ112)。
以上説明したように、図1乃至図4に示すハードウェア構成を有する本実施形態の内燃機関10によれば、図6を参照して説明した低負荷時の制御Aと、図7を参照して説明した中負荷時の制御Bとを負荷に応じて選択することにより、2通りの態様で混合気とEGRガスとの成層化を実現することができる。このように、上記ハードウェア構成によれば、高タンブル型の内燃機関10において、幅広い負荷領域で混合気とEGRガスとを独立して成層化することが可能となる。
次に、負荷に応じて低負荷時の制御Aと中負荷時の制御Bとを切り替えることの利点について説明する。図11は、その説明のために用いる図であり、より具体的には、中負荷域において、低負荷時の制御Aを用いることが適切ではない理由を説明するためのものである。
中負荷時の制御Bによれば、要求空気量に応じて第1内側開閉弁60aおよび第2内側開閉弁62aの開度を調整することにより、低負荷時および中負荷時の何れにおいても混合気とEGRガスとを独立して成層化することが可能である。その一方で、低負荷時には、低負荷時の制御Aを用いることによって強いスワール流を筒内に生成することで、混合気とEGRガスとを理想的に成層化することが可能である。
ここで、要求空気量の少ない低負荷時であれば、2つの吸気ポート26、28のうちの一方のみを利用しただけでも、必要な空気量を筒内に供給可能である。しかしながら、要求空気量が増えてくると、2つの吸気ポート26、28のうちの一方のみを利用しただけでは、必要な空気量を筒内に供給できなくなってくる。このような場合に、上述した本実施形態の制御とは異なり、低負荷時の制御Aを継続しようとすると、第1内側開閉弁60aを開き、かつ、第1燃料噴射弁30aによる燃料噴射を行うことにより、第1内側通路26aからも空気と燃料を供給することが必要になってくる。
その結果、図11(A)に示すように、第1内側通路26aからの吸気流によって、第2外側通路28bから筒内に導入されたEGRガスのスワール流が弱められてしまい、スワール比の低下を招くこととなる。このため、図11(B)に示すように、上記図6(B)に示す本実施形態の成層混合気分布と比べて、混合気層とEGRガス層の分布が変化してしまう。より具体的には、スワール比の低下によって、第2外側通路28bからのEGRガスがシリンダ側壁に沿って1周できなくなり、図11(B)に示すように、点火プラグ58の近傍(燃焼室66の中央)にEGRガスと混合気との境界が近づくこととなる。これにより、着火が不安定となってしまう。また、本実施形態の燃料噴射弁30a、30bのように2つの吸気ポートの双方に燃料噴射弁を個別に備えた構成でなくても、外側から導入されるEGRガス流量に対して中央に導入される混合気の流量が大きくなってくればスワール比が低下するので、上記境界の移動に起因する着火性に関する問題が同様に発生することとなる。
これに対し、本実施形態では、既述したように負荷に応じて低負荷時の制御Aと中負荷時の制御Bとを切り替えたことにより、上記図11を参照して説明した着火性に関する問題を回避しつつ、幅広い負荷領域で混合気とEGRガスとを独立して成層化することが可能となる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU50が上記ステップ104の処理を実行することにより、前記第の発明における「低負荷時開閉弁制御手段」、「低負荷時噴射実行手段」および「低負荷時EGR実行手段」がそれぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU50が上記ステップ108の処理を実行することにより、前記第の発明における「中負荷時開閉弁制御手段」、「中負荷時噴射実行手段」および「中負荷時EGR実行手段」がそれぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU50が上記ステップ110の処理を実行することにより、前記第の発明における「高負荷時開閉弁制御手段」、「高負荷時噴射実行手段」および「高負荷時EGR実行手段」がそれぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU50が上記ステップ112の処理を実行することにより、前記第の発明における「冷間始動時開閉弁制御手段」および「冷間始動時噴射実行手段」がそれぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図12および図13を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態のシステムは、図1乃至図4に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に図10に示すルーチンに代えて後述の図13に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
[実施の形態2の制御]
(冷間時のバルブおよびポート壁の温度上昇制御E)
図12は、内燃機関10の冷間時のバルブおよびポート壁の温度上昇制御Eを説明するための図である。
本実施形態のシステムは、図1乃至図4に示すハードウェア構成を用いて、低負荷域から中負荷域においてエンジン冷却水温度が所定値以下となる冷間時に、吸気弁34や吸気ポート26、28の壁面の温度を上昇させるための制御Eを行う点に特徴を有している。
より具体的には、本実施形態では、冷間時に、中負荷時の制御Bと同様に、第1外側開閉弁60bおよび第2外側開閉弁62bはそれぞれ全開に制御される。第1内側開閉弁60aおよび第2内側開閉弁62aの開度はこれらの一方が全閉となる場合も含めて要求空気量に応じて調整される。また、第1燃料噴射弁30aおよび第2燃料噴射弁30bのうちの少なくとも一方を用いた燃料噴射が実行される。更に、第1EGR弁46aおよび第2EGR弁46bの開度を運転条件に応じて適宜調整することによって第1EGR通路42aおよび第2EGR通路42bの双方を用いたEGR制御が実行される。更に、吸気可変動弁機構38を用いて、第1および第2吸気ポート26、28への吸気の吹き返しが生ずるように、吸気弁34の閉じ時期が遅角される。
(実施の形態2における具体的処理)
図13は、以上説明した本実施形態2の制御を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンは、所定の制御周期毎に繰り返し実行されるものとする。
図13に示すルーチンでは、先ず、エンジン冷却水温度が所定値以下であるか否かの判断に基づいて、内燃機関10の冷間時であるか否かが判定される(ステップ200)。
上記ステップ200において冷間時であると判定された場合には、次いで、現在の負荷率を既述した所定値KL1、KL2と比較した結果に基づいて、低負荷時または中負荷時の何れであるか否かが判定される(ステップ202)。その結果、低負荷時または中負荷時であると判定された場合には、図12を参照して上述した冷間時のバルブおよびポート壁の温度上昇制御Eが実行される(ステップ204)。
以上説明した本実施形態の冷間時のバルブおよびポート壁の温度上昇制御Eによれば、外側開閉弁60b、62bの開度よりも内側開閉弁60a、60bの開度が小さく制御されるので、吸気弁34の遅閉じの作用によって吸気下死点後に筒内のガスが吸気ポート26、28に戻る際に、内側通路26a、28a内の圧力(背圧)が高くなる。このため、内側通路26a、28aに向けて筒内のガスが戻りにくくなる一方、相対的に背圧の低い外側通路26b、28bには比較的ガスが戻り易くなる。本制御Eの実行時の各開閉弁60aの制御は、既述した中負荷時の制御Bと同じであるので、図12(A)に示すように、筒内の中央に混合気層が形成されるとともに、その両側にEGRガス層が形成される。従って、本制御Eが実行されると、吸気下死点後においてピストンが上昇する際に、内側通路26a、28aに戻される混合気量に対して、外側通路26b、28bに戻されるEGRガス量の割合が大きくなる。
上記のように、本制御Eによれば、混合気に比して高温のEGRガスが吸気弁34の遅閉じ制御によって吸気ポート26、28に多く戻されることになるので、冷間時において、ガスが通過する吸気弁34付近や吸気ポート26、28の壁面(隔壁68a、68bを含む)の温度を効果的に上昇させることができる。これにより、冷間時において、吸気弁34や吸気ポート26、28に付着する燃料量を減らすことができるとともに、その付着燃料量の変動に起因する燃焼のサイクル変動を抑制することができる。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU50が上記ステップ204の処理を実行することにより、前記第の発明における「冷間時開閉弁制御手段」、「冷間時噴射実行手段」、「冷間時EGR実行手段」および「冷間時閉じ時期遅角手段」がそれぞれ実現されている。
実施の形態3.
次に、図14および図15を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施形態のシステムは、図1乃至図4に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に図10に示すルーチンに代えて後述の図15に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
[実施の形態3の制御]
(可変圧縮比機構付き内燃機関における暖機制御F)
図14は、可変圧縮比機構64を備える内燃機関10における暖機制御Fを説明するための図である。
上記図1に示すように、内燃機関10は、機械圧縮比を変更可能とする可変圧縮比機構64を備えている。このため、高負荷時には、このような可変圧縮比機構64を利用して機械圧縮比を下げることにより、ノッキングを抑制することが可能である。本実施形態のシステムでは、冷間時における暖機促進のために、エンジン冷却水温度が所定値以下であるか否か(すなわち、冷間時であるか或いは温間時であるか)に応じて、高負荷時におけるノッキング抑制のための制御を異ならせている。
具体的には、図14に示すように、始動後の水温が所定値以下の状況においては、高負荷時であっても、ノッキング抑制のために可変圧縮比機構64を用いて機械圧縮比を下げる制御を行わずに、図8を参照して上述した高負荷時の制御Cを暖機制御Fとして実行するようにし、これにより、高タンブル化を図るようにした。その一方で、水温が上記所定値よりも高い場合(図14では、水温が上記所定値に所定のヒステリシス分を加えた値よりも高くなった場合)には、高タンブル化のための暖機制御Fを止めて、可変圧縮比機構64を用いて機械圧縮比を下げる制御を実行するようにした。
(実施の形態3における具体的処理)
図15は、以上説明した本実施形態3の制御を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンは、所定の制御周期毎に繰り返し実行されるものとする。
図15に示すルーチンでは、先ず、現在の負荷率が例えば上記第2所定値KL2よりも高いか否かの判断に基づいて、高負荷時であるか否かが判定される(ステップ300)。その結果、高負荷時であると判定された場合には、次いで、上記ステップ200と同様の処理によって冷間時であるか或いは温間時であるかが判定される(ステップ302)。
上記ステップ302において冷間時であると判定された場合には、次いで、高タンブル化のために、図8を参照して上述した高負荷時の制御と同様の制御内容の暖機制御Fが実行される(ステップ304)。一方、上記ステップ302において温間時であると判定された場合には、可変圧縮比機構64を用いて機械圧縮比を下げる制御が実行される(ステップ306)。
以上説明した本実施形態の制御によれば、温間時には、可変圧縮比機構64を用いた低圧縮比化によってノッキング抑制を図ることができる。そして、冷間時には、高タンブル化のために暖機制御Fを実行することにより、燃焼速度の向上によるノッキング抑制を図ることができる。ここで、機械圧縮比を下げる制御を実施してノッキングを抑制するよりも、高タンブル化を図れる暖機制御Fを実施して燃焼速度の向上によってノッキングを抑制した方が、燃焼温度が高くなり、シリンダ壁温度が上昇する。このため、内燃機関10を効果的に暖機できるようになる。
尚、上述した実施の形態3においては、ECU50が、上記ステップ306の処理を実行することにより前記第の発明における「高負荷温間時圧縮比制御手段」が、上記ステップ304の処理を実行することにより前記第の発明における「高負荷冷間時制御実行手段」が、それぞれ実現されている。また、上記暖機制御Fが前記第の発明における「高負荷冷間時制御」に相当している。
ところで、上述した実施の形態1乃至3においては、吸気ポート26、28毎に個別に燃料噴射弁30a、30bを備える内燃機関10を例に挙げて説明を行った。しかしながら、本発明における燃料噴射弁は、必ずしも上記構成のものに限定されるものではなく、第1内側通路および第2内側通路のうちの少なくとも一方を流れるように燃料を噴射するものであればよい。
また、上述した実施の形態1乃至3においては、各外側通路26b、28bの双方に対してEGR通路42a、42bが接続された構成を例に挙げて説明を行った。しかしながら、本発明におけるEGR通路は、必ずしも上記構成のものに限定されるものではなく、第1外側通路および第2外側通路の何れか一方に接続されたものであってもよい。
10 内燃機関
12 吸気通路
14 排気通路
18 エアフローメータ
20 ターボ過給機
20a コンプレッサ
20b タービン
24 スロットルバルブ
26 第1吸気ポート
26a 第1内側通路
26b 第1外側通路
28 第2吸気ポート
28a 第2内側通路
28b 第2外側通路
30a 第1燃料噴射弁
30b 燃料噴射弁
32 排気ポート
34 吸気弁
36 排気弁
38 吸気可変動弁機構
42a 第1EGR通路
42b 第2EGR通路
46a 第1EGR弁
46b 第2EGR弁
48 触媒
50 ECU(Electronic Control Unit)
54 水温センサ
60 第1開閉弁
60a 第1内側開閉弁
60b 第1外側開閉弁
62a 第2内側開閉弁
62b 第2外側開閉弁
64 可変圧縮比機構
66 燃焼室
68a 第1隔壁
68b 第2隔壁
70 気流制御ユニット

Claims (7)

  1. 並行して燃焼室に向けて延びるように形成され、互いに独立している第1および第2吸気ポートと、
    前記第1吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第1内側通路と当該第1内側通路以外の部位である第1外側通路とに区画する第1隔壁と、
    前記第2吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第2内側通路と当該第2内側通路以外の部位である第2外側通路とに区画する第2隔壁と、
    前記第1内側通路および前記第2内側通路のうちの少なくとも一方を流れるように燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記第1外側通路と排気通路とを接続する第1EGR通路と、前記第2外側通路と前記排気通路とを接続する第2EGR通路と、を含み、EGRガスが流れるEGR通路と、
    前記第1内側通路を開閉する第1内側開閉弁と、
    前記第1外側通路を開閉する第1外側開閉弁と、
    前記第2内側通路を開閉する第2内側開閉弁と、
    前記第2外側通路を開閉する第2外側開閉弁と、
    内燃機関の冷間時に、前記第1外側開閉弁および前記第2外側開閉弁の開度が、前記第1内側開閉弁および前記第2内側開閉弁の開度よりも小さくなるように制御する冷間時開閉弁制御手段と、
    前記冷間時に、前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行する冷間時噴射実行手段と、
    前記冷間時に、前記第1EGR通路および前記第2EGR通路を用いて前記第1外側通路および前記第2外側通路にEGRガスを導入する冷間時EGR実行手段と、
    前記第1および第2吸気ポートを開閉する吸気弁の閉じ時期を変更可能とする可変動弁機構と、
    前記冷間時に、前記第1および第2吸気ポートへの吸気の吹き返しが生ずるように、前記吸気弁の閉じ時期を遅角する冷間時閉じ時期遅角手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 並行して燃焼室に向けて延びるように形成され、互いに独立している第1および第2吸気ポートと、
    前記第1吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第1内側通路と当該第1内側通路以外の部位である第1外側通路とに区画する第1隔壁と、
    前記第2吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第2内側通路と当該第2内側通路以外の部位である第2外側通路とに区画する第2隔壁と、
    前記第1内側通路および前記第2内側通路のうちの少なくとも一方を流れるように燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記第1外側通路と排気通路とを接続する第1EGR通路と、前記第2外側通路と前記排気通路とを接続する第2EGR通路と、を含み、EGRガスが流れるEGR通路と、
    前記第1内側通路を開閉する第1内側開閉弁と、
    前記第1外側通路を開閉する第1外側開閉弁と、
    前記第2内側通路を開閉する第2内側開閉弁と、
    前記第2外側通路を開閉する第2外側開閉弁と、
    内燃機関の低負荷時に、前記第1外側開閉弁および前記第1内側開閉弁を全閉とし、前記第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、前記第2外側開閉弁を全開とする低負荷時開閉弁制御手段と、
    前記低負荷時に、燃料が前記第2内側通路を流れるように前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行する低負荷時噴射実行手段と、
    前記低負荷時に、前記第1EGR通路は用いずに前記第2EGR通路を用いて前記第2外側通路にEGRガスを導入する低負荷時EGR実行手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  3. 並行して燃焼室に向けて延びるように形成され、互いに独立している第1および第2吸気ポートと、
    前記第1吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第1内側通路と当該第1内側通路以外の部位である第1外側通路とに区画する第1隔壁と、
    前記第2吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第2内側通路と当該第2内側通路以外の部位である第2外側通路とに区画する第2隔壁と、
    前記第1内側通路および前記第2内側通路のうちの少なくとも一方を流れるように燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記第1外側通路および前記第2外側通路のうちの少なくとも一方と排気通路とを接続し、EGRガスが流れるEGR通路と、
    前記第1内側通路を開閉する第1内側開閉弁と、
    前記第1外側通路を開閉する第1外側開閉弁と、
    前記第2内側通路を開閉する第2内側開閉弁と、
    前記第2外側通路を開閉する第2外側開閉弁と、
    内燃機関の冷間始動時に、前記第1外側開閉弁および前記第1内側開閉弁を全閉とし、前記第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、前記第2外側開閉弁を全開とする冷間始動時開閉弁制御手段と、
    前記冷間始動時に、燃料が前記第2内側通路を流れるように前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行する冷間始動時噴射実行手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  4. 並行して燃焼室に向けて延びるように形成され、互いに独立し、前記燃焼室内に吸入されるガスが縦渦を発生するように構成されている第1および第2吸気ポートと、
    前記第1吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第1内側通路と当該第1内側通路以外の部位である第1外側通路とに区画する第1隔壁と、
    前記第2吸気ポートの内部を、前記第1および第2吸気ポートが対向し合う側に位置する第2内側通路と当該第2内側通路以外の部位である第2外側通路とに区画する第2隔壁と、
    前記第1内側通路および前記第2内側通路のうちの少なくとも一方を流れるように燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記第1外側通路と排気通路とを接続する第1EGR通路と、前記第2外側通路と前記排気通路とを接続する第2EGR通路と、を含み、EGRガスが流れるEGR通路と、
    前記第1内側通路を開閉する第1内側開閉弁と、
    前記第1外側通路を開閉する第1外側開閉弁と、
    前記第2内側通路を開閉する第2内側開閉弁と、
    前記第2外側通路を開閉する第2外側開閉弁と、
    内燃機関の機械圧縮比を可変とする可変圧縮比機構と、
    前記内燃機関の高負荷時において前記内燃機関が温間状態にある場合に、前記可変圧縮比機構を用いて機械圧縮比を下げる制御を実行する高負荷温間時圧縮比制御手段と、
    前記高負荷時において前記内燃機関が冷間状態にある場合に、高負荷冷間時制御を実行する高負荷冷間時制御実行手段と、
    を備え、
    前記高負荷冷間時制御は、前記第1内側開閉弁および前記第2内側開閉弁を全開とし、前記第1外側開閉弁および前記第2外側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整し、かつ、燃料が前記第1内側通路および前記第2内側通路を流れるように前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行し、かつ、前記内燃機関の運転条件に応じて、前記第1EGR通路および前記第2EGR通路を用いて前記第1外側通路および前記第2外側通路にEGRガスを導入する制御であることを特徴とする内燃機関。
  5. 前記EGR通路は、前記第1外側通路と前記排気通路とを接続する第1EGR通路と、前記第2外側通路と前記排気通路とを接続する第2EGR通路と、を含み、
    前記内燃機関は、
    前記内燃機関の中負荷時に、前記第1外側開閉弁および前記第2外側開閉弁を全開とし、前記第1内側開閉弁および前記第2内側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整する中負荷時開閉弁制御手段と、
    前記中負荷時に、燃料が前記第1内側通路および前記第2内側通路を流れるように前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行する中負荷時噴射実行手段と、
    前記中負荷時に、前記第1EGR通路および前記第2EGR通路を用いて前記第1外側通路および前記第2外側通路にEGRガスを導入する中負荷時EGR実行手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の内燃機関。
  6. 前記EGR通路は、前記第1外側通路と前記排気通路とを接続する第1EGR通路と、前記第2外側通路と前記排気通路とを接続する第2EGR通路と、を含み、
    前記第1および第2吸気ポートは、前記燃焼室内に吸入されるガスが縦渦を発生するように構成されており、
    前記内燃機関は、
    前記内燃機関の高負荷時に、前記第1内側開閉弁および前記第2内側開閉弁を全開とし、前記第1外側開閉弁および前記第2外側開閉弁の開度を要求空気量に応じて調整する高負荷時開閉弁制御手段と、
    前記高負荷時に、燃料が前記第1内側通路および前記第2内側通路を流れるように前記燃料噴射弁を用いて燃料噴射を実行する高負荷時噴射実行手段と、
    前記高負荷時に、前記内燃機関の運転条件に応じて、前記第1EGR通路および前記第2EGR通路を用いて前記第1外側通路および前記第2外側通路にEGRガスを導入する高負荷時EGR実行手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の内燃機関。
  7. 前記燃料噴射弁は、
    前記第1内側開閉弁の直下に配置され、前記第1内側通路内に燃料を噴射する第1燃料噴射弁と、
    前記第2内側開閉弁の直下に配置され、前記第2内側通路内に燃料を噴射する第2燃料噴射弁と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の内燃機関。
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