JP2012101739A - バックドア - Google Patents
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Abstract
【課題】外気の温度変化によってインナパネルおよびアウタパネルに熱変形が生じた場合でも、インナパネルと金属製パイプとの相対的な変位を吸収して取付け部の結合が外れたり、破壊されたりするのを解消する。
【解決手段】バックドアにおいて、樹脂製のインナパネル12と樹脂製のアウタパネル14との間に補強部材として組み込まれている金属製パイプ16が、インナパネルに対して取付け部20によって結合されている。この取付け部におけるインナパネル側と金属製パイプとの間には、インナパネル12の面に沿った方向D1の両側に所定の隙間Sが設けられている。
【選択図】図7
【解決手段】バックドアにおいて、樹脂製のインナパネル12と樹脂製のアウタパネル14との間に補強部材として組み込まれている金属製パイプ16が、インナパネルに対して取付け部20によって結合されている。この取付け部におけるインナパネル側と金属製パイプとの間には、インナパネル12の面に沿った方向D1の両側に所定の隙間Sが設けられている。
【選択図】図7
Description
本発明は、車両用のバックドアに関し、詳しくは樹脂製のインナパネルと樹脂製のアウタパネルとの間に金属製の補強部材が組み込まれた構造のバックドアに関する。
この種のバックドアは、例えば特許文献1に開示された技術が既に知られている。この技術では、バックドアの軽量化を図る目的で、そのインナパネルおよびアウタパネルを樹脂製としているものの、金属製の補強部材は重量が大きく、バックドアの軽量化を阻害している。このため、補強部材の配置を必要最小限としているが、補強部材のない箇所ではインナパネルおよびアウタパネルの変形が生じやすくなる。
そこで、特許文献2に開示されているような軽量の金属製パイプを補強部材として用いることが考えられる。それによってバックドアの軽量化と、パネルの変形防止との両立が可能となる。
そこで、特許文献2に開示されているような軽量の金属製パイプを補強部材として用いることが考えられる。それによってバックドアの軽量化と、パネルの変形防止との両立が可能となる。
特許文献1に記載されている樹脂製のインナパネルおよびアウタパネルと、特許文献2に記載されているような金属製パイプとを組み合わせたバックドアを想定したとき、問題は相互の熱膨張率に差がある点である。つまり、このバックドアを採用した車両が例えば夏季の炎天下に置かれたとき、外気の温度上昇により、金属パイプに比較してインナパネルおよびアウタパネルが特に面に沿った方向へ大きく膨張する。この結果、インナパネルと金属製パイプとを結合している取付け部の結合が外れ、場合によっては取付け部が破壊するおそれがある。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、外気の温度変化によってインナパネルおよびアウタパネルに熱変形が生じた場合でも、インナパネルと金属製パイプとの相対的な変位を吸収して取付け部の結合が外れたり、破壊されたりするのを解消することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
樹脂製のインナパネルと樹脂製のアウタパネルとの間に、補強部材として金属製パイプが組み込まれ、この金属製パイプがインナパネルに対し、該インナパネル側に設けられている取付け部によって結合されている。この取付け部におけるインナパネル側と金属製パイプとの間には、インナパネルの面に沿った方向の両側に所定の隙間が設けられている。
樹脂製のインナパネルと樹脂製のアウタパネルとの間に、補強部材として金属製パイプが組み込まれ、この金属製パイプがインナパネルに対し、該インナパネル側に設けられている取付け部によって結合されている。この取付け部におけるインナパネル側と金属製パイプとの間には、インナパネルの面に沿った方向の両側に所定の隙間が設けられている。
より好ましくは、取付け部において隙間が設定されている方向と直交する方向の両側では、インナパネル側と金属製パイプとを接触させた構成にすることである。
本発明においては、インナパネルと金属製パイプとを結合している取付け部に、金属製パイプの軸径方向で、かつインナパネルの面に沿った方向の両側に隙間が設けられている。このため、外気の温度変化によって樹脂製のインナパネルおよびアウタパネルに熱変形が生じた場合でも、変形量が顕著なパネルの面に沿った方向に関しては取付け部の隙間によってインナパネルと金属製パイプとの相対的な変位が吸収される。これにより、取付け部におけるインナパネルと金属製パイプとの結合が外れたり、破壊したりすることが防止される。
また、取付け部において隙間が設定されている方向と直交する方向の両側で、インナパネル側と金属製パイプとを接触させた構成では、この取付け部にパネルの熱変形を吸収するための隙間を設けているにもかかわらず、取付け部でのインナパネル側と金属製パイプとのガタツキを抑えることができる。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
本実施の形態のバックドア10は、インナパネル12およびアウタパネル14が共に樹脂製であり、その軽量化が図られている。インナパネル12とアウタパネル14とは、それぞれの外周縁および図1で示すガラス15が組付けられる開口面の内周縁が接着剤あるいはビス等によって接合されて一体化される。インナパネル12とアウタパネル14との接合箇所を除くほとんどの領域は空間になっており、そこにはバックドア10の補強部材として用いた金属製パイプ16が組み込まれている。
本実施の形態のバックドア10は、インナパネル12およびアウタパネル14が共に樹脂製であり、その軽量化が図られている。インナパネル12とアウタパネル14とは、それぞれの外周縁および図1で示すガラス15が組付けられる開口面の内周縁が接着剤あるいはビス等によって接合されて一体化される。インナパネル12とアウタパネル14との接合箇所を除くほとんどの領域は空間になっており、そこにはバックドア10の補強部材として用いた金属製パイプ16が組み込まれている。
金属製パイプ16は、バックドア10の外形に倣った形状で連続している(図5)。なお、金属製パイプ16の一般的な製造については、図5の左右中央で二分割されたものを溶接等で結合することにより、ループ状に連続させている。金属製パイプ16は、その連続方向に沿った複数箇所において、それぞれの取付け部20によりインナパネル12に結合されている(図3)。
図2で示すように、バックドア10の上部における左右二箇所には、該バックドア10を車体側(図示省略)に対して開閉可能に結合するためのヒンジ30が設けられている。また、バックドア10の下部中央には、車体側のストライカー(図示省略)と係合することでバックドア10を閉じた状態に保持するためのロック機構32が設けられている。そしてバックドア10の左右両側部には、車体側に対するバックドア10の開閉動作を円滑にするためのダンパー34がそれぞれ設けられている。
インナパネル12に金属製パイプ16を結合している各取付け部20のうち、一つの構成を具体的に説明すると、図6および図7で示すようにインナパネル12の内側面には取付け部20を構成するリテーナ22が一体に成形されている。このリテーナ22は、その底板22aの両側から突出した一対の側板22bとによる「U」字形状をしており、その内部に金属製パイプ16を挿通させている。
両側板22bの開放側には、そこを閉ざすための蓋24が取付けられている。この蓋24は、両側板22bの相対向する面に形成された溝に差し込み、かつ適宜の手段で位置決めされるようになっている。
両側板22bの開放側には、そこを閉ざすための蓋24が取付けられている。この蓋24は、両側板22bの相対向する面に形成された溝に差し込み、かつ適宜の手段で位置決めされるようになっている。
取付け部20において、リテーナ22の内部を通る金属製パイプ16の外周面と、リテーナ22の両側板22bとの間には隙間Sがそれぞれ設けられている(図7)。これに対してリテーナ22の底板22aと蓋24とは、金属製パイプ16の外周面にスポンジ等(図示省略)を介在させて両側から接触している(図7)。
すなわち、リテーナ22と金属製パイプ16との間には、該金属製パイプ16の軸径方向で、かつインナパネル12の面に沿った方向D1(図7)の両側に隙間Sがそれぞれ設けられ、この方向D1と直交する方向D2の両側では隙間がほとんどゼロに設定されている。
すなわち、リテーナ22と金属製パイプ16との間には、該金属製パイプ16の軸径方向で、かつインナパネル12の面に沿った方向D1(図7)の両側に隙間Sがそれぞれ設けられ、この方向D1と直交する方向D2の両側では隙間がほとんどゼロに設定されている。
このように、インナパネル12に金属製パイプ16を結合している取付け部20において、リテーナ22と金属製パイプ16との間に隙間Sを設定することにより、外気温の影響を受けてインナパネル12およびアウタパネル14熱変形が生じた場合でも、変形量が顕著な方向D1に関してはインナパネル12と金属製パイプ16との相対的な変位を吸収することができる。したがって、取付け部20においてインナパネル12と金属製パイプ16との結合が外れ、あるいは取付け部20が破壊することが防止される。
また、取付け部20においてインナパネル12の面に沿った方向D1と直交する方向D2の両側では、リテーナ22側と金属製パイプ16とを接触させたことにより、この取付け部20での金属製パイプ16のガタツキを抑えることができる。
また、取付け部20においてインナパネル12の面に沿った方向D1と直交する方向D2の両側では、リテーナ22側と金属製パイプ16とを接触させたことにより、この取付け部20での金属製パイプ16のガタツキを抑えることができる。
上述した実施例では、蓋24は、両側板22bに形成された溝に差し込まれる格好でリテーナ20に取り付けられている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、両側板22bに接着剤等の他の取り付け手段を介してリテーナ20に取り付けられていても構わない。
また、上述した実施例では、リテーナ22と金属製パイプ16との間に設けられた隙間Sは、空間である例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、スポンジ等のクッション部材を設定しても構わない。
また、上述した実施例では、金属製パイプ16は、丸パイプである例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、金属性パイプ16は、角パイプであっても構わない。
10 バックドア
12 インナパネル
14 アウタパネル
16 金属製パイプ
20 取付け部
D1 インナパネルの面に沿った方向
S 隙間
12 インナパネル
14 アウタパネル
16 金属製パイプ
20 取付け部
D1 インナパネルの面に沿った方向
S 隙間
Claims (2)
- 樹脂製のインナパネルと樹脂製のアウタパネルとの間に、補強部材として金属製パイプが組み込まれ、この金属製パイプがインナパネルに対し、該インナパネル側に設けられている取付け部によって結合され、この取付け部におけるインナパネル側と金属製パイプとの間には、インナパネルの面に沿った方向の両側に所定の隙間が設けられているバックドア。
- 請求項1に記載されたバックドアであって、取付け部において隙間が設定されている方向と直交する方向の両側では、インナパネル側と金属製パイプとを接触させているバックドア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010253637A JP2012101739A (ja) | 2010-11-12 | 2010-11-12 | バックドア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010253637A JP2012101739A (ja) | 2010-11-12 | 2010-11-12 | バックドア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012101739A true JP2012101739A (ja) | 2012-05-31 |
Family
ID=46392671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010253637A Pending JP2012101739A (ja) | 2010-11-12 | 2010-11-12 | バックドア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012101739A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016500604A (ja) * | 2012-10-17 | 2016-01-14 | コンパニ・プラステイツク・オムニウム | 熱変形に耐える自動車部品 |
-
2010
- 2010-11-12 JP JP2010253637A patent/JP2012101739A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016500604A (ja) * | 2012-10-17 | 2016-01-14 | コンパニ・プラステイツク・オムニウム | 熱変形に耐える自動車部品 |
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