JP2012101682A - シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別な操作を行なわなくても、ウェビングを装着する際にはタングを掴み易くすることが可能なシートベルト装置を得る。
【解決手段】検出光L1〜L3を前方から順番に乗員の手が遮ることで乗員の手がタング28を掴むためにタング28に接近していると判断し、これに基づきモータアクチュエータ40を作動させてウェビング20を前方へ押し、ウェビング20と共にタング28を前方に移動させる。これにより、乗員がウェビングを装着しようとする際にはタング28を前方へ移動させて掴み易くでき、シート30に乗員が着座しても、乗員がタング28を掴もうとしなければタング28を前方へ移動させることがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のシートに着座した乗員の身体をウェビングによって拘束するシートベルト装置に関する。
下記特許文献1に開示された構成では、シートに着座した乗員のスイッチ操作によりガス圧で下部支持金具を回動させてウェビングと共にタングを前方へ移動させている。このように、タングが前方に移動することでシートに着座している乗員にとりタングが掴み易くなる。
特開平10−315909号の公報
しかしながら、このような構成では、ウェビングを装着するに際してスイッチを操作しなくてはならない。このような構成に対し、例えば、シートに対する乗員の着座を検出したり、ドアの閉止操作を検出したりしてウェビングと共にタングを前方に移動させる構成もある。しかしながら、例えば、他の乗員が乗車するのを待つため暫く車両を発進させるつもりがないような場合等では、シートに着座したもののすぐにウェビングを装着するとは限らず、このような場合、シートへの乗員の着座やドアの閉止操作に基づきタングを前方に移動させる構成では、乗員の意思にそぐわないこともある。
本発明は、上記事実を考慮して、特別な操作を行なわなくても、ウェビングを装着する際にはタングを掴み易くすることが可能なシートベルト装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置は、先端がシート側方の下側に設けられたアンカ手段に係止される長尺帯状のウェビングと、前記シートの側方における後上側で前記ウェビングを支持する支持手段と、前記支持手段での前記ウェビングの支持位置と前記アンカ手段での前記ウェビングの係止位置との間で前記ウェビングに設けられ、前記シートの前記アンカ手段とは反対側に設けられたバックルに装着されるタングと、出力した正転駆動力により前記ウェビングにおける前記支持手段での前記ウェビングの支持位置と前記アンカ手段での前記ウェビングの係止位置との間の部分を車両前方側へ変位させる駆動手段と、前記タングに対する前記シートに着座した乗員の手の接近移動を検出する移動体検出手段と、前記手が前記タングに接近したことを前記移動体検出手段が検出した際に前記駆動手段を正転駆動させる制御手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置によれば、先端がシート側方の下側に設けられたアンカ手段に係止されたウェビングは、先端よりも基端側が支持手段によってシートの側方における後上側で支持され、ウェビングにおけるアンカ手段と支持手段との間の部分にタングが設けられる。シートに着座した乗員は、身体の前側で身体にウェビングを掛け回してタングをバックルに装着することで身体にウェビングが装着される。
このように、乗員がウェビングを装着するためにタングを掴もうと手をタングに接近させると、このタングに対する手の接近移動が移動体検出手段によって検出される。移動体検出手段がタングに対する手の接近移動を検出すると、制御手段が駆動手段を正転駆動させる。駆動手段が正転駆動すると、ウェビングにおける支持手段でのウェビングの支持位置とアンカ手段でのウェビングの係止位置との間の部分が車両前方側へ変位させられ、ウェビングと共にタングが車両前方に変位する。このようにタングが車両前方に変位することで、乗員は容易にタングを掴むことができる。
ここで、本発明に係るシートベルト装置では、シートに対する乗員の着座や、ドアの閉止操作等に基づき駆動手段を駆動させるのではなく、乗員がタングを掴むための動作、すなわち、タングへの手の接近移動を検出して駆動手段を正転駆動させる。このため、例えば、乗員がシートに着座したものの、暫く車両を発進させないためウェビングを装着しないような場合等に、不用意にタングが車両前方側へ移動するようなことがない。
請求項2に記載の本発明に係るシートベルト装置は、先端がシート側方の下側に設けられたアンカ手段に係止される長尺帯状のウェビングと、前記シートの側方における後上側で前記ウェビングを支持する支持手段と、前記支持手段での前記ウェビングの支持位置と前記アンカ手段での前記ウェビングの係止位置との間で前記ウェビングに設けられ、前記シートの前記アンカ手段とは反対側に設けられたバックルに装着されるタングと、出力した正転駆動力により前記ウェビングにおける前記支持手段での前記ウェビングの支持位置と前記アンカ手段での前記ウェビングの係止位置との間の部分を車両前方側へ変位させる駆動手段と、前記シートと車体における前記アンカ部材及び前記支持手段が設けられた側との間の車両前後方向に沿った所定の領域内を、移動体が前方から後方へ移動していることを検出する移動体検出手段と、前記所定の領域内で移動する前記移動体を検出した際に前記駆動手段を正転駆動させる制御手段と、を備えている。
請求項2に記載の本発明に係るシートベルト装置によれば、先端がシート側方の下側に設けられたアンカ手段に係止されたウェビングは、先端よりも基端側が支持手段によってシートの側方における後上側で支持され、ウェビングにおけるアンカ手段と支持手段との間の部分にタングが設けられる。シートに着座した乗員は、身体の前側で身体にウェビングを掛け回してタングをバックルに装着することで身体にウェビングが装着される。
ところで、本発明に係るシートベルト装置は移動体検出手段を備えており、シートと車体におけるアンカ部材及び支持手段が設けられた側との間の空間内の車両前後方向に沿った所定の領域内を移動体が前方から後方へ移動すると、この移動体の前方から後方への移動が移動体検出手段によって検出される。移動体検出手段が上記の所定の領域内における移動体の前方から後方への移動を検出すると、制御手段が駆動手段を正転駆動させる。駆動手段が正転駆動すると、ウェビングにおける支持手段でのウェビングの支持位置とアンカ手段でのウェビングの係止位置との間の部分が車両前方側へ変位させられ、ウェビングと共にタングが車両前方に変位する。
このため、例えば、乗員がウェビングを装着するためにタングを掴もうと手をタングに接近させると、このタングに対する手の接近移動が移動体検出手段によって検出されて、ウェビングと共にタングが車両前方に変位させられるため、乗員は容易にタングを掴むことができる。
ここで、本発明に係るシートベルト装置では、シートに対する乗員の着座や、ドアの閉止操作等に基づき駆動手段を駆動させるのではなく、乗員がタングを掴むための動作、すなわち、タングへの手の接近移動を検出して駆動手段を正転駆動させる。このため、例えば、乗員がシートに着座したものの、暫く車両を発進させないためウェビングを装着しないような場合等に、不用意にタングが車両前方側へ移動するようなことがない。
請求項3に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1又は請求項2に記載の本発明において、前記タングよりも車両前方側で且つ前記タングの近傍に前記移動体検出手段を設けている。
請求項3に記載の本発明に係るシートベルト装置では、ウェビングに設けられているタングよりも車両前方側で且つこのタングの近傍に移動体検出手段が設けられる。このため、タングを掴もうとする手の動作を、より効果的に検出でき、タングを掴んでウェビングを装着しようとする乗員の意思に基づき駆動手段を制御できる。これにより、ウェビングを装着する意思とは無関係な手の動作で駆動手段を駆動させることを、より防止又は一層効果的に抑制でき、不用意に駆動手段が駆動することによるエネルギーの消費を防止又は抑制できる。
請求項4に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の本発明において、乗員が車両に乗車したか否かを検出する乗車検出手段を備え、前記乗員が前記車両の乗車したことを前記乗車検出手段が検出した場合に、前記移動体検出手段を作動開始させるように設定している。
請求項4に記載の本発明に係るシートベルト装置によれば、乗員が車両に乗車したか否かが乗車検出手段により検出される。乗員が車両に乗車したか否かを乗車検出手段が検出すると、移動体検出手段が作動開始する。このように、乗員が乗車したタイミングで移動体検出手段が作動開始されるので、乗員が乗車する以前から移動体検出手段を作動させておくことによるエネルギーの消費を防止できる。
請求項5に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の本発明において、乗員の身体に前記ウェビングが装着されたか否かを検出する装着検出手段を備え、前記乗員の身体に前記ウェビングが装着されたことを前記装着検出手段が検出した場合に、前記移動体検出手段の作動を停止させるように設定している。
請求項5に記載の本発明に係るシートベルト装置によれば、乗員の身体にウェビングが装着されたか否かが装着検出手段により検出される。乗員の身体にウェビングが装着されたことを装着検出手段が検出すると、移動体検出手段の作動が停止される。このように、ウェビングが装着されると移動体検出手段が作動しないので、ウェビングの装着後に手や移動体を移動体検出手段が検出することで駆動手段が正転駆動されることはない。しかも、ウェビング装着後に移動体検出手段の作動が停止されることで、ウェビング装着後に移動体検出手段が作動していることによるエネルギーの消費を防止できる。
以上、説明したように、本発明に係るシートベルト装置は、特別な操作を行なわなくても、ウェビングを装着する際にはタングを掴み易くできる。
本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置を車両室内側から車幅方向外側へ見た概略的な正面図である。 本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置を車両前側から見た概略的な側面図で、乗員の手が検出光を遮っている状態を示す図である。 駆動手段とその周辺を拡大した側面図で、(A)は駆動手段の初期状態を示し、(B)は駆動手段がウェビングを前方へ移動させた状態を示している。 本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置における駆動手段の制御系の概略を示すブロック図である。 制御手段におけるタング装着アシスト制御の概略を示すフローチャートである。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置10の全体構成の概略が正面断面図によって示されている。
図1に示されるように、シートベルト装置10はウェビング巻取手段としてのウェビング巻取装置12を備えている。ウェビング巻取装置12はフレーム14を備えている。ウェビング巻取装置12はボルト等の図示しない締結手段によってフレーム14が、例えば、図1に示される車両のセンターピラー16の下端部近傍にて車体に固定されている。ウェビング巻取装置12のフレーム14にはスプール18が設けられている。スプール18は軸方向が概ね車両の前後方向に沿った略円筒形状に形成されている。
このスプール18には長尺帯状に形成されたウェビング20の長手方向基端部が係止されている。ウェビング20はスプール18がその軸周り一方である巻取方向に回転することでスプール18の外周部に基端側から層状に巻取られて格納され、ウェビング20を先端側へ引っ張れば、スプール18に巻取られたウェビング20が引出され、これに伴い、巻取方向とは反対の引出方向にスプール18が回転する。
シートベルト装置10が車両の運転席用又は助手席用として適用されるのであれば、ウェビング20は車両のセンターピラー16に沿って略車両上方側へ引出されている。また、センターピラー16の上端部近傍では支持手段としてのショルダアンカ22が車体に取り付けられている。ショルダアンカ22にはウェビング20の通過が可能な程度のスリット孔24が形成されており、スプール18から引出されたウェビング20は、スリット孔24を通過して略車両下方へ折り返されている。スリット孔24にて折り返されたウェビング20の先端は、例えば、ウェビング巻取装置12の近傍で車体に固定されたアンカ手段としてのアンカプレート26に係止されている。
一方、アンカプレート26に係止されたウェビング20の先端部と、ショルダアンカ22でのウェビング20の折り返し部分との間にはタング28が設けられている。さらに、車両のシート30を介してウェビング巻取装置12やアンカプレート26の反対側では、シート30のシートクッション32を下方から支持するクッションフレーム34又は車体にバックル36が取り付けられている。
バックル36は、その上端に形成された開口(図示省略)からタング28の先端側を挿入できるようになっており、この開口からタング28がバックル36の内部に入り込むと、バックル36の内部に設けられたラッチ等のロック手段(図示省略)がタング28に係合して、バックル36から抜け出る方向へのタング28の移動を規制すると共に、バックル36に設けられたバックルスイッチ38から出力されるタング装着信号BsがLowレベルからHighレベルに切り替わるようになっている。
また、図1及び図3に示されるように、上記のショルダアンカ22の上側には駆動手段としてのモータアクチュエータ40が設けられている。モータアクチュエータ40はモータと、このモータの駆動力を減速して出力する減速ギヤ列等の減速手段とにより構成されている。このモータアクチュエータ40の出力軸42にはアーム44の長手方向基端部が一体的に取り付けられている。このアーム44は出力軸42の下方に延びており、その先端には枠部46が一体的に取り付けられている。
枠部46はスリット状の貫通孔を有する枠状部材で、ウェビング20におけるショルダアンカ22とタング28との間の部分が枠部46を通過している。モータアクチュエータ40のモータが正転駆動することで出力軸42が車幅方向を軸方向とする軸周りの一方(図3の矢印A方向)に回動すると、アーム44が出力軸42と一体的に回動し、枠部46が出力軸42周りに車両前方側へ回動する。この枠部46の回動で枠部46を通過しているウェビング20におけるショルダアンカ22とタング28との間の部分が前方へ移動させられる。
一方、このモータアクチュエータ40の車両前方側には、各々が移動体検出手段を構成する複数(本実施の形態では3つ)の発光素子48、50、52が車両前方側から所定間隔毎に設けられている。発光素子48〜52は、例えば、車両天井部における車幅方向端部に取り付けられており、車両下方へ向けて検出光L1〜L3を発する。これらの検出光L1〜L3はウェビング20が乗員60によって引出されていない状態でのタング28の車両前方を通過するように発光素子48〜52の配置位置等が設定され、車両前後方向に沿った発光素子48から発光素子52までの領域が本実施の形態では特許請求の範囲おける「所定の領域」に該当する。
これらの発光素子48〜52の各々の下方には、各々が発光素子48〜52と共に移動体検出手段を構成する受光素子54、56、58が設けられている。受光素子54は発光素子48に対して車両上下方向に対向して設けられ、発光素子48が発した検出光L1の受光が可能とされている。また、受光素子56は発光素子50に対して車両上下方向に対向して設けられ、発光素子50が発した検出光L2の受光が可能とされている。さらに、受光素子58は発光素子52に対して車両上下方向に対向して設けられ、発光素子52が発した検出光L3の受光が可能とされている。
これらの受光素子54〜58の各々は検出光L1〜L3を検出した場合にLowレベルの検出信号S1、S2、S3を出力するが、発光素子48〜52が検出光L1〜L3を発しているにも拘わらず検出光L1〜L3を検出しない場合には出力する検出信号S1、S2、S3をLowレベルからHighレベルに切り替える。
図4のブロック図に示されるように、これらの受光素子54〜58は制御手段としてのECU62に電気的に接続されており、受光素子54〜58から出力された検出信号S1〜S3はECU62に入力される。また、ECU62には上記のバックルスイッチ38が電気的に接続されており、バックルスイッチ38から出力されたタング装着信号BsがECU62に入力される。
さらに、ECU62は上記のモータアクチュエータ40に電気的に接続されている。モータアクチュエータ40はバッテリー64に電気的に接続されており、ECU62から出力された正転駆動制御信号Ds1や逆転駆動制御信号Ds2に基づいてモータを正転駆動、又は逆転駆動、或いは停止させる。
また、ECU62にはモータアクチュエータ40に設けられたリミットスイッチ66、68に電気的に接続されている。リミットスイッチ66は出力軸42周りのアーム44の回動軌跡上に設けられており、アーム到達信号Ls1を出力する。リミットスイッチ66は、アーム44が初期位置(図3(A)図示状態)から出力軸42周りに図3の矢印A方向に一定角度回動するとアーム44が当接するように設けられており、アーム44がリミットスイッチ66に当接すると、リミットスイッチ66は出力するアーム到達信号Ls1をLowレベルからHighレベルに切り替える。
これに対して、リミットスイッチ68は、初期位置にアーム44が位置している状態で出力軸42周りに図3の矢印Aとは反対方向側からアーム44に当接するように設けられており、アーム到達信号Ls2を出力する。アーム44がリミットスイッチ68に当接すると、リミットスイッチ68は出力するアーム到達信号Ls2をLowレベルからHighレベルに切り替える。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、図5に示されるECU62でのタング装着アシスト制御のフローチャートを用いて本シートベルト装置10の作用並びに効果について説明する。
本シートベルト装置10では、乗員60が車両に乗車したこと、例えば、乗員60がシート30に着座したことを、シート30に設けられた荷重センサや、ドア70(図1参照)の開閉を検出するカーテシスイッチ等の乗車検出手段が検出すると、上記のECU62がタング装着アシスト制御を開始する(ステップ200)。
ステップ200でタング装着アシスト制御が開始されると、ステップ202で受光素子54から出力される検出信号S1がHighレベルであるか否かが判定される。この状態で、発光素子48と受光素子54との間で検出光L1が遮られていなければ、受光素子54から出力される検出信号S1がLowレベルとなるため、検出光L1が遮られて受光素子54から出力される検出信号S1がHighレベルに切り替わるまで待機する。
シート30に着座した乗員60がウェビング20を装着しようとする際には、先ず、乗員60はタング28を掴もうとする。この場合、本発明における「移動体」として把握できる乗員60の手72は、タング28の前方側から後方へ移動しつつタング28に接近する。このような乗員60が手72をタング28に接近させる際に、発光素子48〜52のうち最も車両前方側に位置する発光素子48と、受光素子54〜58のうち最も車両前方側に位置する受光素子54との間を手72が通過すると、手72により検出光L1が遮られる(図2参照)。
手72によって検出光L1が遮られると受光素子54から出力される検出信号S1がLowレベルからHighレベルに切り替わる。検出信号S1がHighレベルに切り替わるとステップ204に進み、受光素子56から出力される検出信号S2がHighレベルであるか否かが判定される。この状態で、発光素子50と受光素子56との間で検出光L2が遮られていなければ、受光素子56から出力される検出信号S2がLowレベルとなるため、検出光L2が遮られて受光素子56から出力される検出信号S2がHighレベルに切り替わるまで待機する。
タング28を掴もうとする乗員60の手72が更に後方へ移動して発光素子50と受光素子56との間を手72が通過すると、手72により検出光L2が遮られる。手72によって検出光L2が遮られると受光素子56から出力される検出信号S2がLowレベルからHighレベルに切り替わる。検出信号S2がHighレベルに切り替わるとステップ206に進み、受光素子58から出力される検出信号S3がHighレベルであるか否かが判定される。
この状態で、発光素子52と受光素子58との間で検出光L3が遮られていなければ、受光素子58から出力される検出信号S3がLowレベルとなるため、ステップ208へ進み検出信号S1がHighレベルであるか否かが判定される。この状態で、検出信号S1がLowレベルであればステップ206に戻り、ステップ206、208を循環するが、検出信号S1がHighレベルであればステップ204に戻り、検出信号S2が再びHighレベルになるまで待機する。
一方、タング28を掴もうとする乗員60の手72が更に後方へ移動して発光素子52と受光素子58との間を手72が通過して、手72が検出光L3を遮ると、ステップ206からステップ210へ進み、ECU62は正転駆動信号Ds1を出力する。ECU62から正転駆動信号Ds1が出力されるとステップ212でリミットスイッチ66から出力されるアーム到達信号Ls1がHighレベルであるか否かが判定され、アーム44がリミットスイッチ66に当接してリミットスイッチ66から出力されるアーム到達信号Ls1がHighレベルに切り替わるまで待機する。
リミットスイッチ66に当接するまでアーム44が回動してリミットスイッチ66から出力されるアーム到達信号Ls1がHighレベルに切り替わると、ステップ214でECU62からの正転駆動信号Ds1の出力が停止され、ステップ216に進み、バックルスイッチ38から出力されるタング装着信号BsがLowレベルからHighレベルに切り替わるまで待機する。
ここで、上記のように、モータアクチュエータ40が正転駆動してアーム44と共に枠部46が車両前方側へ回動することで、ウェビング20におけるショルダアンカ22とアンカプレート26との間が車両前方側へ移動し、これに伴い、タング28が車両前方側へ移動する。これにより、タング28を掴もうとする乗員60の手72にタング28が接近することになり、乗員60はタング28を掴み易くなる。
また、このように、接近したタング28を乗員60が掴み、更に、タング28がバックル36に挿し込まれると、バックルスイッチ38から出力されるタング装着信号BsがLowレベルからHighレベルに切り替わる。このように、タング装着信号BsがHighレベルに切り替わるとステップ216からステップ218に進み、ECU62は逆転駆動信号Ds2を出力する。
ECU62から逆転駆動信号Ds2が出力されるとステップ220でリミットスイッチ66から出力されるアーム到達信号Ls2がHighレベルであるか否かが判定され、アーム44がリミットスイッチ66に当接してリミットスイッチ66から出力されるアーム到達信号Ls2がHighレベルに切り替わるまで待機する。リミットスイッチ66に当接するまでアーム44が回動してリミットスイッチ66から出力されるアーム到達信号Ls2がHighレベルに切り替わると、ステップ222でECU62からの逆転駆動信号Ds2の出力が停止されて、ステップ224でタング装着アシスト制御を終了する。
このように、本シートベルト装置10は、乗員60の手72がタング28を掴むための手72の動作、すなわち、手72をタング28に接近させるための車両後方側への手72の移動を検出して、タング28を前方へ移動させる。このため、乗員60がシート30に着座しても、ウェビング20を装着しようとしなければ、モータアクチュエータ40が作動させられることはなく、不用意にモータアクチュエータ40が作動してタング28が前方へ移動することがない。
(補足事項)
以上の本実施の形態では、移動体検出手段に複数の発光素子48〜52及び受光素子54〜58を用いた構成であったが、移動体検出手段はシート30の側方(車体やドア70とシート30との間)における車両前後方向に沿った所定の領域で手72等の移動体が前方から後方へ移動することを検出する構成であればよい。したがって、例えば、手72等の移動体が接近することにより静電容量が変化する移動体検出手段としてのセンサをドア70やドア70に設けられた窓ガラス等に設け、このセンサにおける静電容量の変化に基づいて上記の所定の領域で手72等の移動体が前方から後方へ移動することを検出する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、駆動手段としてのモータアクチュエータ40は出力軸42と共にアーム44が回動し、このアーム44の先端に設けられた枠部46がウェビング20を車両前方側へ押圧してウェビング20と共にタング28を前方へ移動させる構成であった。しかしながら、駆動手段を含めてタング28を前方へ移動させる構成が上記のような態様に限定されるものではない。したがって、例えば、駆動手段としてもモータの駆動力や、駆動手段としてのソレノイドの磁力によって車両前方へスライドするプランジャの先端でウェビング20やタング28を前方へ押圧してタング28を車両前方へ移動させる構成としてもよい。
さらに、本実施の形態では、ウェビング巻取装置12の設置位置を車両のセンターピラー16の下端部近傍として、ウェビング巻取装置12のスプール18からウェビング20をセンターピラー16の上方へ引出した構成としている。しかしながら、本発明の観点からすれば、ウェビング20の先端がアンカプレート26等によって車両の床部やシート30のクッションフレーム34等、シート30の側方の下側に取り付けられて、長手方向中間部がショルダアンカ22等によってシート30の側方における後上方で支持される構成であれば、ウェビング巻取装置12の設置位置に関して特に限定されるものではない。したがって、例えば、センターピラー16の上端部近傍や車両の天井部の裏側(天井部と屋根部との間)にウェビング巻取装置12を設置する構成としてもよい。
また、これまでの本実施の形態の説明では、発光素子48、50、52及び受光素子54、56、58(すなわち、特許請求の範囲で言うところの移動体検出手段)に対する給電開始(作動開始)のタイミングや給電停止(作動停止)のタイミングに関して特に言及していない。
この点に関して補足すると、乗員60が車両に乗車したこと、例えば、乗員60がシート30に着座したことを、シート30に設けられた荷重センサや、ドア70の開閉を検出するカーテシスイッチ等の乗車検出手段が検出したタイミングを、発光素子48、50、52及び受光素子54、56、58に対する給電開始のタイミングとしてもよい。このように、発光素子48、50、52及び受光素子54、56、58に対する給電開始のタイミングをこのように設定することにより、乗員が乗車する前の状態では発光素子48、50、52及び受光素子54、56、58に給電されないので、電力消費を軽減できる。
また、発光素子48、50、52及び受光素子54、56、58への給電停止のタイミングを、バックルスイッチ38から出力されるタング装着信号BsがLowレベルからHighレベルに切り替わったタイミング(すなわち、乗員60がウェビング20を装着した状態)としてもよい。発光素子48、50、52及び受光素子54、56、58に対する給電停止のタイミングをこのように設定すると、ウェビング20を装着した後に手72等が発光素子48、50、52と受光素子54、56、58との間を移動しても、モータアクチュエータ40のモータが不用意に正転駆動することはない。しかも、ウェビング20の装着後の状態では発光素子48、50、52及び受光素子54、56、58に給電されないので、電力消費を軽減できる。
10 シートベルト装置
20 ウェビング
22 ショルダアンカ(支持手段)
24 スリット孔
26 アンカプレート(アンカ手段)
28 タング
30 シート
38 バックルスイッチ(装着検出手段)
40 モータアクチュエータ(駆動手段)
48 発光素子(移動体検出手段)
50 発光素子(移動体検出手段)
52 発光素子(移動体検出手段)
54 受光素子(移動体検出手段)
56 受光素子(移動体検出手段)
58 受光素子(移動体検出手段)
60 乗員
62 ECU(制御手段)
72 手(移動体)

Claims (5)

  1. 先端がシート側方の下側に設けられたアンカ手段に係止される長尺帯状のウェビングと、
    前記シートの側方における後上側で前記ウェビングを支持する支持手段と、
    前記支持手段での前記ウェビングの支持位置と前記アンカ手段での前記ウェビングの係止位置との間で前記ウェビングに設けられ、前記シートの前記アンカ手段とは反対側に設けられたバックルに装着されるタングと、
    出力した正転駆動力により前記ウェビングにおける前記支持手段での前記ウェビングの支持位置と前記アンカ手段での前記ウェビングの係止位置との間の部分を車両前方側へ変位させる駆動手段と、
    前記タングに対する前記シートに着座した乗員の手の接近移動を検出する移動体検出手段と、
    前記手が前記タングに接近したことを前記移動体検出手段が検出した際に前記駆動手段を正転駆動させる制御手段と、
    を備えるシートベルト装置。
  2. 先端がシート側方の下側に設けられたアンカ手段に係止される長尺帯状のウェビングと、
    前記シートの側方における後上側で前記ウェビングを支持する支持手段と、
    前記支持手段での前記ウェビングの支持位置と前記アンカ手段での前記ウェビングの係止位置との間で前記ウェビングに設けられ、前記シートの前記アンカ手段とは反対側に設けられたバックルに装着されるタングと、
    出力した正転駆動力により前記ウェビングにおける前記支持手段での前記ウェビングの支持位置と前記アンカ手段での前記ウェビングの係止位置との間の部分を車両前方側へ変位させる駆動手段と、
    前記シートと車体における前記アンカ部材及び前記支持手段が設けられた側との間の車両前後方向に沿った所定の領域内を、移動体が前方から後方へ移動していることを検出する移動体検出手段と、
    前記所定の領域内で移動する前記移動体を検出した際に前記駆動手段を正転駆動させる制御手段と、
    を備えるシートベルト装置。
  3. 前記タングよりも車両前方側で且つ前記タングの近傍に前記移動体検出手段を設けた請求項1又は請求項2に記載のシートベルト装置。
  4. 乗員が車両に乗車したか否かを検出する乗車検出手段を備え、前記乗員が前記車両の乗車したことを前記乗車検出手段が検出した場合に、前記移動体検出手段を作動開始させるように設定した請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシートベルト装置。
  5. 乗員の身体に前記ウェビングが装着されたか否かを検出する装着検出手段を備え、前記乗員の身体に前記ウェビングが装着されたことを前記装着検出手段が検出した場合に、前記移動体検出手段の作動を停止させるように設定した請求項1から請求項4の何れか1項に記載のシートベルト装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101755942B1 (ko) 2015-12-15 2017-07-07 현대자동차주식회사 시트벨트 텅 자동 인출 장치
FR3047705A1 (fr) * 2016-02-16 2017-08-18 Valeo Vision Eclairage de clip de ceinture de securite pour vehicules automobiles
CN108973927A (zh) * 2017-06-02 2018-12-11 本田技研工业株式会社 座椅安全带装置

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