JP2012100397A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

鞍乗り型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2012100397A
JP2012100397A JP2010244692A JP2010244692A JP2012100397A JP 2012100397 A JP2012100397 A JP 2012100397A JP 2010244692 A JP2010244692 A JP 2010244692A JP 2010244692 A JP2010244692 A JP 2010244692A JP 2012100397 A JP2012100397 A JP 2012100397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
user
type vehicle
torque
control means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010244692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5485111B2 (ja
Inventor
Yutaka Kikuchi
裕 菊池
Yuta Hosoda
雄太 細田
Mao Yoshinaga
真生 吉永
Yusuke Funayori
祐輔 船寄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010244692A priority Critical patent/JP5485111B2/ja
Publication of JP2012100397A publication Critical patent/JP2012100397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5485111B2 publication Critical patent/JP5485111B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】ハンドルバーに荷重センサを設けることなしに、ユーザの押し歩きを判定してモータの駆動力によるアシストが可能な鞍乗り型車両を提供する。
【解決手段】駆動源であるモータと、スロットルグリップと、該スロットルグリップへの利用者の操作入力に基づきモータの駆動制御を行うECU14とを備え、利用者の押し歩きをモータによりアシスト可能な鞍乗り型車両において、ECU14は、スロットルグリップへの操作入力が検知された時にモータを所定時間だけ駆動させる初期駆動制御手段30と、所定時間経過後の電流値が、予め設定された電流値の閾値よりも低いか否かを判定し、前記電流値が閾値よりも低いと判定された場合に、利用者の押し歩きを検知する押し歩き検知手段31と、押し歩き検知手段31により利用者による押し歩きが検知された場合に、前記所定時間を経過した後もモータの駆動を継続させるアシスト継続制御手段32とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、鞍乗り型車両に関するものである。
従来、自動二輪車等の鞍乗り型車両にあっては駐車場からの出し入れ時など、ユーザが押し歩きする際にモータの駆動力でアシストを行うアシスト装置を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このアシスト装置は、ハンドルバーに加えられる荷重を荷重センサで検出して、この荷重に基づいて押し歩き判定を行い、ユーザが押し歩きしていると判定された場合にモータを駆動してアシストを行うようになっている。
特許第3952541号公報
しかしながら、上述した従来のアシスト装置は、荷重センサをハンドルバーに設ける構成なので、例えば車体側を押しながら押し歩きを行った場合等、ハンドルバーに十分な荷重が加わらない場合には、押し歩き状態の検出を行うことが難しい。また、荷重センサをハンドルバーに設けることでハンドルバーが前後方向に動くという課題もある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ハンドルバーに荷重センサを設けることなしに、ユーザの押し歩きを判定してモータの駆動力によるアシストが可能な鞍乗り型車両を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、駆動源であるモータ(15)と、利用者の操作入力を受付ける操作入力部(21)と、該操作入力部(21)への利用者の操作入力に基づき前記モータ(15)の駆動制御を行う制御装置(14)とを備え、利用者の押し歩きを前記モータ(15)によりアシスト可能な鞍乗り型車両(1)において、前記制御装置(14)は、乗員が乗車していない状態で前記操作入力部(21)へ操作入力が検知されたときに、所定の目標駆動トルクになるように前記モータ(15)を駆動する押し歩きモードを有し、前記押し歩きモードでは、駆動輪(104)のトルクを検出するトルク検出手段(24)によって検出された実駆動トルクを前記所定の目標駆動トルクに近づけるように前記モータ(15)の駆動制御を行うとともに、前記モータ(15)へ通電される電流値に基づいて、利用者の押し歩きか否かを判定することを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御装置(14)は、前記押し歩きモードにおいて、前記操作入力が検知された時に前記モータ(15)を所定時間(T)だけ駆動させる初期駆動制御手段(30)と、所定時間経過後の前記モータに通電される電流値が、予め設定された電流値の閾値よりも低いか否かを判定し、前記電流値が前記閾値よりも低いと判定された場合に、利用者の押し歩きであると検知する押し歩き検知手段(31)と、該押し歩き検知手段(31)により利用者による押し歩きであることが検知された場合に、前記所定時間を経過した後も前記モータ(15)の駆動を継続させるアシスト継続制御手段(32)とを備えることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記アシスト継続制御手段(32)は、車両の停止とブレーキ操作との内、少なくとも何れか一方が検知された場合に前記モータ(15)の駆動を停止させることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の発明において、前記操作入力部はスロットルグリップ(21)であることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項4に記載の発明において、前記制御手段は(14)、前記スロットルグリップ(21)が全閉位置よりも閉じ側に操作されたことが検知された場合に、前記所定時間だけ後退方向へ前記モータ(15)を駆動することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項4又は5に記載の発明において、利用者が乗車しているか否かを判定する乗車判定手段(33)を備え、前記制御手段(14)は、前記乗車判定手段(33)により利用者が乗車していると判定された場合は、スロットルグリップ(21)の操作量に応じて前記モータを駆動する通常走行のモータ制御を行うことを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、請求項6に記載の発明において、前記乗車判定手段(33)により利用者が乗車していると判定された場合に、乗車が検知されていることを利用者に報知する報知制御手段(34)を備えることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、請求項7に記載の発明において、前記報知制御手段(34)は、シート(109)、ハンドルバー(108)、および、ステップ(44)のうち、少なくとも何れか一つを振動させる振動機構(22)を駆動制御することで、乗車が検知されていることを利用者に報知することを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、請求項1乃至8の何れか一項に記載の発明において、前記初期駆動制御手段(30)は、前記操作入力部(21)への操作量にかかわらず、前記所定の目標駆動トルクになるように前記モータ(15)を駆動することを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、請求項2に記載の発明において、前記初期駆動制御手段によるモータ駆動後、前記所定時間(T)よりも短い第2の所定時間(T’)以内で電流値が低下し始めた場合は、前記電流値が前記閾値になった時点で、前記モータ(15)の駆動を停止することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、利用者が押し歩きしている場合は、人力が駆動輪に印加されて実駆動トルクに加算されることにより、所定の目標駆動トルクになるようモータの制御電流が低下されることになる。したがって、利用者が押し歩きしているか否かを、モータの制御電流を検出することによって簡単に判断することができる。つまり、利用者が車両のどこを持って押し歩きする場合でも、押し歩き状態を判別することができる。また、ハンドル周りに荷重センサ等の部品を設ける必要もない。
請求項2に記載した発明によれば、請求項1の効果に加え、利用者が操作入力部に対する操作入力として、例えば、スロットルグリップの操作などによりモータによる押し歩きアシストを開始する操作入力を行い、車両の押し歩きを開始すると、制御装置の初期駆動制御手段により、所定時間だけモータを駆動して、所定時間経過後の電流値が閾値よりも小さいか否かが判定される。この判定によって利用者が車両を押し歩きしている状態であると判定された場合には、アシスト継続制御手段により所定時間の経過後もモータの駆動が継続され、利用者による車両の押し歩きをアシストすることができる。
また、モータのみを駆動源として有するいわゆる電動車両の駆動制御として、操作入力部の操作量に基づき目標駆動トルクを求めて、モータの実駆動トルクが目標駆動トルクとなるようにフィードバック制御を行う場合に好適に採用できる。例えば、初期駆動制御手段による所定時間のモータ駆動時に、利用者による車両の押し歩きにより前進又は後退方向への力が加えられると、この利用者による入力が実駆動トルクに加算されて、モータの駆動トルクが低下される方向に目標駆動トルクが変化されるので、モータの制御電流が低下されて、所定時間における電流値が低下されることとなり、この電流値の低下により利用者が押し歩きしていることを初期駆動制御手段により検知することができる。したがって、駆動輪のトルクをフィードバック制御を行うモータの制御装置を備えている場合に、利用者による車両の押し歩きを検知することができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、車両の停止、又は、ブレーキ操作の少なくとも一方が検知された場合、すなわち、車両が前進できなくなった場合や、利用者による停止意志が入力された場合には、アシスト継続制御手段によりモータの駆動を停止することができる。したがって、利用者の意志に応じた押し歩きを行うことができると共に不要なモータ駆動を防止することができるため、利用者の負担軽減を図ることができる効果がある。
請求項4に記載した発明によれば、請求項1乃至3の何れか一項の効果に加え、操作入力部としてスロットルグリップを有効利用することができるため、部品点数の増加を抑制できる効果がある。
請求項5に記載した発明によれば、請求項1乃至4の何れか一項の効果に加え、スロットルグリップを通常とは反対側の全閉よりも閉じ側に操作することで、後退方向への押し歩きをモータによりアシストすることが可能になるため、利用者の更なる負担軽減を図ることができる効果がある。
請求項6に記載した発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、乗車判定手段により利用者が乗車していると判定された状態で操作入力部へ操作入力があった場合すなわち、利用者が押し歩きをしていない場合に、押し歩きモードから通常のモータ制御に移行することができるため、利用者に通常走行の意志がある時は素早く通常のモータ制御へ移動し、利用者に違和感を与えるのを防止することができる効果がある。
請求項7に記載した発明によれば、請求項4の効果に加え、報知制御手段によって乗車が検知されている状態であることを利用者が認識可能となるため、通常の発進がスタンバイ状態であることを利用者は認識しやすくなり、さらに、押し歩き用のモータ駆動が行われないということも認識しやすくすることができる効果がある。
請求項8に記載した発明によれば、請求項7の効果に加え、乗車状態が検知されていることを振動機構によりシート、ハンドルバー、および、ステップのうち、少なくとも何れか一つを振動させて利用者に報知することで、乗車が検知されて通常の発進がスタンバイ状態であることを利用者が容易に認識することが可能になるため、通常の発進がスタンバイ状態であることを利用者は認識しやすくなり、さらに、押し歩き用のモータ駆動が行われないということも認識しやすくすることができる効果がある。
請求項9に記載した発明によれば、請求項1乃至8の何れか一項の効果に加え、初期駆動制御手段により所定の目標駆動トルクになるようにモータ駆動されるため、押し歩き中も安定したアシストが可能になる効果がある。
請求項10に記載した発明によれば、請求項2の効果に加え、下り坂押し歩き事に無駄なアシストを防止して消費電力も低減できる効果がある。
本発明の実施形態における自動二輪車の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態におけるECUの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態におけるモータ制御に係るグラフであり、(a)はモータトルクとスロットル開度との関係、(b)はモータの目標トルクとモータへ通電される電流値との関係を示している。 本発明の実施形態における所定時間内に流れる電流値のグラフであって(a)は押し歩きされていない場合、(b)は押し歩きされている場合、(c)は下り坂で押し歩きされている場合を示している。 本発明の実施形態におけるステップスイッチを示す図であって、(a)は乗車していない場合、(b)は乗車時の状態を示している。 ステップスイッチの変形例を示す図5(b)に相当する図である。 本発明の実施形態における自動二輪車の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるオートマチックモードのときの乗車判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるマニュアルモードのときの乗車判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における自動二輪車の全体構成を示す側面図である。 本発明の実施形態における乗車判定のテーブルである。
次に、本発明の実施形態における鞍乗り型車両について図面を参照しながら説明する。
まず、この実施形態の鞍乗り型車両である自動二輪車1の全体構成について説明する。なお、この全体構成の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。
図10に示す自動二輪車1は、車体中央上部に走行用の高圧バッテリ10を搭載すると共に、車体中央下部には走行用のモータ15を搭載し、高圧バッテリ10からの電力によりモータ15を駆動させると共に、その駆動力を後輪たる駆動輪104に伝達して走行する。なお、図中矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
自動二輪車1は、その前輪105は左右一対のフロントフォーク106の下端部に軸支され、左右フロントフォーク106の上部はステアリングステム107を介して車体フレーム111前端のヘッドパイプ112に操向可能に枢支される。ステアリングステム107(又はフロントフォーク106)の上部にはハンドルバー108が取り付けられる。
ヘッドパイプ112からは左右一対のメインフレーム113が後下がりに後方に延出し、左右メインフレーム113の後端部からは左右一対のピボットフレーム114が下方に延出する。左右ピボットフレーム114にはピボット114aを介してスイングアーム115の前端部が上下揺動可能に枢支され、スイングアーム115の後端部には駆動輪104が軸支される。自動二輪車1の車体前部は、その前方、側方及び下方からカウリング121により覆われる。
左右メインフレーム113の後端部及び左右ピボットフレーム114からは、シートフレーム116が後上がりに後方に延出する。シートフレーム116上には乗員着座用のシート109が支持される。シートフレーム116の周囲はシートカウル122により覆われる。シートフレーム116を含む車体フレーム111は、複数種の金属部材を溶接や締結等により一体に結合してなる。シート109の前方には、左右メインフレーム113の上縁よりも上方に膨出するシート前カバー123が配置される。シート前カバー123は、シート109に着座した乗員の両膝間に挟み込まれる。なお、シートフレーム116にはピリオンステップPが取り付けられている。
高圧バッテリ10は、例えば前後に並ぶ複数(図では四つ)の単バッテリ10aからなり、これらを直列に結線することで所定の高電圧(48〜72V)を発生させる。各単バッテリ10aは例えば厚板状をなし、車両前後方向と直交するように起立して配置される。各単バッテリ10aは互いに前後に隙間を空けて配置される。各単バッテリ10aは適宜充放電可能なエネルギーストレージであり、例えばリチウムイオンバッテリ、ニッケル水素バッテリ、鉛バッテリ等からなる。
各単バッテリ10aの上端には結線用の端子10bが突設される。各単バッテリ10aの例えば最後部のものの端子10bには、高圧バッテリ10全体の出力ケーブル(バッテリ出力ハーネス)10cが接続される。出力ケーブル10cの途中には後述するコンタクタ11が介設され、このコンタクタ11が出力ケーブル10cと共に最高部の単バッテリ10aとその直前の単バッテリ10aとの間の隙間に配置される。
高圧バッテリ10は、その下部前側が左右メインフレーム113間に入り込んだ状態で、ダクト(図示せず)を介して車体フレーム111に固定的に支持される。なお、高圧バッテリ10を充電等のために車体に対して着脱自在としてもよい。
高圧バッテリ10の直下にはモータ15が配置され、このモータ15が車体フレーム111に固定的に支持される。モータ15は左右方向に沿う回転軸線C1を有するモータ本体15aを有し、このモータ本体15aの駆動軸15bと駆動輪104とが例えばチェーン式の伝動機構104aを介して連係される。モータ15は例えばVVVF(variable voltage variable frequency)制御による可変速駆動がなされる。
モータ本体15aの駆動軸15bには、伝動機構104aのドライブスプロケット等の駆動部材104bが直接支持される。なお、モータ15が手動又は自動の変速機やクラッチ及び減速機構等を介して駆動輪104を駆動する構成であってもよい。モータ本体15aの上部(軸線C1よりも上方の部位)における例えば前側には、その径方向外側を指向するように三相の接続端子15cが斜め上前方に向けて突設される。各接続端子15cには、後述するPDU12から延びる給電ケーブル135aが接続される。
モータ15は、無段変速機を有する如く変速制御されるが、有段変速機を有する如く変速制御される構成としてもよい。この場合、車速やアクセル操作に応じて自動変速するオートマチックモードと、変速スイッチやシフトペダルの操作に応じて手動で変速するマニュアルモードとを選択可能としてもよい。
図1に示すように高圧バッテリ(BAT)10には、車載された充電器(CHG)19が接続され、この充電器19によって車両外部から供給される商用電力が直流変換されて高圧バッテリ10が充電される。
高圧バッテリ10とモータ(M)15との間には、IGBTなどのスイッチング素子を複数用いて接続してなるブリッジ回路を具備するドライバ(DRV)13が接続される。このドライバ13は、パルス幅変調(PWM)によるPWMインバータ(図示せず)などを備えて構成され、ECU14からの制御指令を受けて、モータ15の駆動を制御、より具体的には、高圧バッテリ10から出力される直流電力をPWM出力など交流電力に変換してモータ15を駆動制御する。なお、ドライバ13とECU14とによりPDU(パワードライブユニット)12が構成される。
高圧バッテリ10には、一般電装部品(etc)18に電力供給を行う鉛蓄電池等の12Vバッテリ(12VBAT)17がDC−DCコンバータ16を介して接続される。DC−DCコンバータ16は、ECU14により駆動制御され、高圧バッテリ10の出力電圧が12Vバッテリ17の充電に必要な電圧まで降圧されて12Vバッテリ17が充電されるようになっている。
高圧バッテリ10には、さらにBMU(バッテリマネジメントユニット)20が接続される。BMU20は、高圧バッテリ10の状態、例えば、充放電状態やバッテリ温度などを監視して、その監視情報をECU14へ出力する。ECU14ではBMU20の監視情報に基づき、充電器19及びドライバ13の駆動制御が行われる。
高圧バッテリ10とドライバ13との間、及び、高圧バッテリ10とDC−DCコンバータ16との間には、常開型の電磁接触器であるコンタクタ11が介在される。コンタクタ11は、ECU14の制御指令に従って開閉制御され、例えば、12Vバッテリ17への充電が必要な場合には、高圧バッテリ10とDC−DCコンバータ16との間の回路を接続する一方、モータ15を駆動させる場合には、高圧バッテリ10とドライバ13との間の回路を接続する。
ドライバ13とモータ15との間の各相配線には、電流センサ23が取り付けられる。この電流センサ23の出力はECU14へ入力される。またモータ15には、後輪すなわち駆動輪104が連結され、当該駆動輪104の駆動軸の実トルク(実駆動トルク)を検知するトルクセンサ24が取り付けられ、このトルクセンサ24の出力がECU14へ入力される。ECU14は、トルクセンサ24の実トルクがスロットルセンサ(TH)21a等の各種車両情報に基づき求められた目標トルク(目標駆動トルク)と等しくなるようにドライバ13を駆動させることでモータトルクのフィードバック制御を行う。ここで、上記スロットルセンサ21aとは、操作入力部である自動二輪車1のハンドルバー108の右側に取り付けられたスロットルグリップ21の操作量を検出するセンサである。なお、上述した高圧バッテリ10は、12Vバッテリ17に比して高電圧であることから「高圧」と称している。
ここで、図3(a)は、縦軸をモータ15のトルク(T)、横軸をスロットルセンサ21aにより検知されるスロットルグリップ21の操作量(Th)としたグラフであって、ECU14は、目標トルクToよりも実トルクT’o(破線で示す)の傾きが±ΔToだけずれている場合に、それぞれ実トルクT’oが目標トルクToとなるように、モータ15に通電される電流を増加又は減少させる制御を行う。図3(b)は、目標トルクToに対してモータ15が必要とする基準要求電流値Ioの関係を示している。
図2に示すように、ECU14は、初期駆動制御手段30と、押し歩き検知手段31と、アシスト継続制御手段32と、乗車判定手段33と、報知制御手段34とを備えて構成される。
初期駆動制御手段30は、利用者が乗車していない状態でスロットルセンサ21aによるスロットルグリップ21への操作入力が検知された時に、ドライバ13によりモータ15を所定時間だけ駆動させる。この際、初期駆動制御手段30は、駆動輪104の駆動軸に発生するトルクの目標値である目標トルクを押し歩きアシスト用の所定のトルクTaに制限する。このアシスト用の所定のトルクTaは、例えば、自動二輪車1が時速1〜5kmで走行する程度の比較的小さなトルクとされる。
押し歩き検知手段31は、電流センサ23より入力された電流値の検知結果に基づいて、初期駆動制御手段30による駆動制御によりモータ15の駆動が開始されてから所定時間が経過した後の電流値が、予め設定された電流値の閾値Isよりも低いか否かを判定する。電流値が閾値よりも低いと判定された場合には、利用者により自動二輪車1が押し歩きされていることを検知する。
ここで、図4(a)は、縦軸をモータ15に流れる電流、すなわち電流センサ23で検出した電流、横軸を時間としたグラフであり、初期駆動制御手段30により所定時間Tだけモータ15への通電制御がなされた場合に利用者が自動二輪車1を押し歩きしていない場合の電流値の変化を示している。利用者が乗車していない状態で、時刻t1のタイミングでスロットルグリップへの操作入力が検出されると、初期駆動制御手段30は、目標トルクを押し歩き用の所定トルクTaに設定し、当該トルクTaを得るべく電流Iaでモータを駆動させる。そして、所定時間Tが経過しても電流値が変化しない場合には、モータ15への通電を停止する。このように利用者が自動二輪車1を押し歩きしない場合には、例えば、時刻t1でモータ15への通電が開始されると即座に電流値が上昇し、押し歩きをアシストするための所定のトルクTaに対応した電流値Iaの上限値で時間Tだけ一定に制御され、時刻t2で初期駆動制御手段30によるモータ15の駆動制御が停止されて即座に電流値が減少される。
一方、図4(b)は、利用者が自動二輪車1を押し歩きする場合の電流値の変化を示している。時刻t1でモータ15への通電が開始されると、図4(a)と同様に、即座に電流値が上昇して押し歩きをアシストするための所定のトルクTaに対応した電流値Iaの上限値で一定にされる。その後、所定時間T内の時刻t3で利用者による押し歩きが開始されると、利用者の押し歩きトルクTpが駆動輪104に印加されるため、トルクセンサ24で検出される実トルクT’oはTa+Tpとなって実トルクT’oが押し歩きトルクTp分上昇する。したがって、押し歩きトルクTp分のトルクを減じるべく、電流Iaを減少させていき、電流がIa’となったときに実トルクT’oは当初のアシスト用のトルクTaとつり合うようになる。つまり、モータ15のトルクと利用者の印加するトルクとを合わせて目標となるアシスト用のトルクTaとなるようにモータ15を制御する。なお、利用者が押し歩きをしているか否かの判断は、所定時間T経過後の時刻t2時点での電流値が所定の閾値Is以下のときに押し歩きであると判断して、時刻t2以降も実トルクT’oがアシスト用のトルクTaとなるようモータの駆動を継続させる。すなわち、ドライバ13からモータ15へ通電される電流値の低下を検出することで、利用者による自動二輪車1の押し歩きが検知可能となる。
なお、図4(c)は、利用者が自動二輪車1を下り坂で押し歩きする場合の電流値の変化の一例を示しており、この図4(c)に示すように、時刻t3よりも短く、所定時間T’(T’<T)よりも短い時刻t’で電流値が低下し始めたときは、坂道(下り坂)での押し歩き状態であると判断して、電流値が所定の閾値Isになった時点でモータ15の駆動を停止するようにしてもよい。このとき、モータ駆動を停止するのではなく、回生制御を行って駆動輪104の回転に抵抗を付与したり、駆動輪104が回転する方向と逆方向へモータ15を駆動して、駆動輪104の回転に抵抗を付与するようにしてもよい。このように、モータ駆動後、直ちに電流値が低下し始めたときは、下り坂での押し歩き状態であると判断する。
アシスト継続制御手段32は、押し歩き検知手段31の検知結果に基づいて、利用者による自動二輪車1の押し歩きが検知された場合に、初期駆動制御手段30によるモータ15の駆動制御に引き続き、所定時間が経過した後もモータ15の駆動を継続させる。この際、アシスト継続制御手段32は、モータ15の目標トルクを、上述した押し歩きアシスト用の所定のトルクTaに制限する。また、アシスト継続制御手段32は、ブレーキレバーおよびブレーキペダルに設けられたブレーキスイッチ40、および、自動二輪車1の走行速度を検知する車速センサ41の検出結果に基づいて、モータ15による押し歩きのアシストを行っている最中に、自動二輪車1の停止とブレーキ操作との内、少なくとも何れか一方が検知された場合に、モータ15の駆動、すなわちモータ15による押し歩きのアシストを停止させる。なお、車速センサ41に替えて図示しない車輪速センサの検出結果を用いて自動二輪車1の停止を検知するようにしても良い。
乗車判定手段33は、ステップスイッチ42およびシートスイッチ43のON/OFF状態に基づいて、利用者が乗車しているか否かを判定する。そして、乗車判定手段33により利用者が乗車していると判定された場合、ECU14は、押歩き制御を行わず、スロットルグリップ21の操作量に応じてモータ15の駆動力を発生する通常の走行モードへ移行する。
ここで、図5(a),(b)は、主に乗車時に利用者が足を置く自動二輪車1のステップ44を示している。このステップ44は、自動二輪車1の左右ピボットフレーム114(図10参照)に取り付けられた支持ブラケットSに回動軸45を介してステップ本体46が上下に揺動可能に軸支されている。このステップ本体46は回動軸45近傍の下側に配置されたコイルバネ等の弾性体47により車両外側の端部が上方に付勢される。ステップ44の回動軸45よりも車両内側の基部には、ステップ本体46の端部とは反対側に延出する延出部48が形成され、その下面に電極板49が取り付けられる。一方、電極板49に対向する位置には、互いに離間した状態で支持ブラケットSに固定された2つの電極50,50が配置される。そして、電極50,50が配線を介してそれぞれECU14に接続されて、その接点情報がECU14へ入力されるようになっている。
図5(a)のように、ステップ本体46が上方に位置するときには、電極板49が下方に付勢されて電極50,50に同時に接触される一方、図5(b)に示すように、ステップ本体46に利用者の足が載せられて付勢力に抗する方向へステップ本体46が変位すると、延出部48の端部側が上方に変位して、電極板49が電極50,50から離間される。つまり、上述した電極板49と電極50,50により常閉型のステップスイッチ42が形成されることとなる。以上のように、本実施例では、着足を検出するときはステップスイッチ42がOFFとなり、非着足を検出するときはステップスイッチ42がONとなる。
なお、上述した図5(a),(b)では、電極板49と電極50,50とが直接的に接触する接触型のステップスイッチ42をステップ44に設ける場合について説明したが、例えば、図6の変形例に示すように、延出部48に永久磁石51を埋設する一方、永久磁石51を検知可能なホール素子52を所定の位置に配置するいわゆる非接触型のステップスイッチ42を用いて、ステップ本体46の現在の位置を検知して、ステップ本体46が付勢力に抗する方向に変位したことを検知するようにしてもよい。また、圧電素子を用いるものであっても良い。一方、シートスイッチ43は、着座時にONとなり、非着座時にOFFとなる一般的なスイッチを採用している。そして、乗車判定は、図11のステップスイッチ42およびシートスイッチ43の判定結果のテーブルに示す条件で「乗車」・「乗車していない」が判定される。ステップスイッチ42が「非着足」且つシートスイッチ43が「非着座」の場合のみ利用者が乗車していないと判定され、「着足」又は「着座」が含まれる場合は何れも利用者が乗車していると判定される。また、非着足、且つ、非着座であって、さらに車速がゼロのときに乗車していないと判定するようにしてもよい。
報知制御手段34は、乗車判定手段33により利用者が乗車していると判定された場合に、乗車が検知されていることを利用者に報知する。自動二輪車1には、シート109、ハンドルバー108、及び、ステップ44のうち、少なくとも何れか一つを振動モータ等により振動させる振動機構22が設けられており、報知制御手段34は、振動機構22を駆動制御することで、シート109、ハンドルバー108、及び、ステップ44のうち少なくとも何れか一つを振動させて、乗車が検知されていることを利用者に報知する。
この実施形態の自動二輪車1は上述した構成を備えており、次にこの自動二輪車1の動作、とりわけ利用者が自動二輪車1を押し歩きする際の制御処理について図7を参照しながら説明する。
まず、利用者が乗車しているか否かを判定する乗車判定処理を行う(ステップS11)。乗車判定処理については詳細を後述する。
次に、乗車判定処理により利用者が乗車していると判定されたか否か、換言すれば後述する押し歩きモードではないか否かを判定する(ステップS12)。利用者が乗車している(押し歩きモードではない)と判定された場合には、通常のモータ制御処理として、スロットルセンサ21aにより検知されたスロットルグリップ21の操作量に応じた駆動力をモータ15が出力するようにフィードバック制御を行い(ステップS13)、この一連の処理を一旦終了する。一方、乗車判定処理により利用者が乗車していない(押し歩きモードである)と判定された場合には(ステップS12でNo)、スロットルセンサ21aによりスロットルグリップ21が操作されたか否か(スロットルがONか否か)を判定する(ステップS14)。スロットルがONではないと判定された場合には(ステップS14でNo)上述した乗車判定処理(ステップS11)に戻る。一方、スロットルがONであると判定された場合には、初期駆動制御手段30によりアシスト用のトルクTaとなるように所定時間だけモータ15を駆動させる制御を行う(ステップS15)。
次いで、初期駆動制御手段30によるモータ15の駆動が所定時間経過した時点(上述した時刻t2)の電流値を電流センサ23によって検出する(ステップS18)。
次に、所定時間経過した時点の電流値と、予め設定された電流値の閾値Isとを比較して、電流値が予め設定された閾値Isよりも低いか否かを判定する(ステップS19)。この判定の結果、電流値が閾値Isよりも低くないと判定された場合には(ステップS19でNo)、モータ駆動を停止して上述した乗車判定処理(ステップS11)に戻る。一方、電流値が閾値よりも低い場合には(ステップS19でYes)、アシスト継続制御手段32によりモータ15の駆動制御を継続する(ステップS20)。
その後、ブレーキスイッチ40および車速センサ41の検知結果に基づき、乗車判定手段33によってブレーキ操作(ブレーキON)が検知されたか、又は、自動二輪車1が停止している状態が検知されたか否かを判定する(ステップS21)。この判定の結果、ブレーキ操作及び自動二輪車1の停止が何れも検知されないと判定された場合には、上述したアシスト継続制御手段32によるモータ15の駆動制御を継続する一方、ブレーキ操作又は自動二輪車1の停止が検知された場合には、アシスト継続制御手段32によるモータ15の駆動を停止させて(ステップS22)、この一連の処理を一旦終了する。
次に上述した乗車判定処理について図8、図9を参照しながら説明する。なお、図8に示す乗車判定処理は、モータ15の駆動制御を、トランスミッションを備えた車両のいわゆるドライブレンジに相当するオートマチックモードで駆動制御する場合の乗車判定処理であり、図9に示す乗車判定処理は、モータ15の駆動制御を、擬似的に設定された複数の変速段から所望の変速段を選択可能ないわゆるマニュアルモードで駆動制御する場合の乗車判定処理である。
図8に示すように、オートマチックモードで駆動制御する場合には、まず、自動二輪車1のイグニッション(IG)がONか否かを判定する(ステップS31)。この判定の結果イグニッションがONされていない場合には、この判定処理(ステップS31)を繰り返し行い、イグニッションがONの場合には、シートスイッチ43およびステップスイッチ42の検出結果に基づいて「非着座」且つ「非着足」か否かを判定する(ステップS32)。ステップS32がNoの場合、利用者が乗車状態であることを確定する。そして、自動二輪車1が走行可能な状態となることを利用者に報知するべく、振動機構22により振動を発生させる制御を開始して、且つ、通常走行のモータ制御モードに設定して(ステップS33)、メインルーチンにリターンする。
一方、ステップS32がYesの場合、利用者がシート109に着座しておらず、さらに、ステップ44に足を載せていない状態であるため、利用者が乗車していない状態であることを仮確定する。
そして、利用者が乗車していない状態であると仮確定された場合、利用者が乗車していない状態で、利用者が乗車していないことを確定するために予め設定された所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS34)。この判定の結果、所定時間が経過していないと判定された場合には(ステップS34でNo)、再度、着座・着足状態を判定する処理(ステップS32)に戻る。一方、利用者が乗車していない状態で所定時間が経過したと判定された場合は(ステップS34でYes)、利用者が乗車していない状態であることを確定して、モータ15の駆動トルクを押し歩きアシスト用の上限値に制限する押し歩きモードに設定して(ステップS35)、メインルーチンにリターンする。
図9に示すように、マニュアルモードで駆動制御する場合には、まず、自動二輪車1のイグニッション(IG)がONか否かを判定する(ステップS41)。この判定の結果イグニッションがONされていないと判定された場合には(ステップS41でNo)、この判定処理(ステップS41)を繰り返し行い、イグニッションがONと判定された場合には、変速段をニュートラル(N)ポジションに自動変速する(ステップS42)。
次いで、非着座、且つ、非着足か否かを判定する(ステップS43)。ステップS43がYesの場合、利用者が乗車していないので、モータ15の駆動トルクを押し歩きアシスト用の上限値で制限する押し歩きモードに設定して(ステップS51)、メインルーチンへリターンする。一方、ステップS43がNoと判定された場合、自動二輪車1のシート109に利用者が着座しているか又は、ステップ44に足を載せている状態であり、利用者が乗車しているため、次いで、利用者によって変速段が1速にされた(1速ON)か否かを判定する(ステップS44)。ここで、自動二輪車1では、利用者が乗車している場合にのみ変速操作が許可されるようになっている。
そして、変速段が1速にされていないと判定された場合には(ステップS44でNo)、上述した乗車状態の判定(ステップS43)を繰り返し、変速段が1速にされている場合には(ステップS44でYes)、自動二輪車1が発進可能な状態であるため、これを利用者に報知するべく、振動機構22による振動を発生させる制御を開始する(ステップS45)。なお、振動機構22により発生させる振動は、自動二輪車1が発進した後に停止させるようにしてもよい。
次いで、非着座、且つ、非着足か否かを再度判定する(ステップS46)。ステップS46でNoと判定された場合、自動二輪車1のシート109に利用者が着座しているか又は、ステップ44に足を載せている状態であり、利用者が乗車しているため、通常走行のモータ制御モードに設定して(ステップS50)、メインルーチンにリターンする。
一方、ステップS46でYesと判定された場合、利用者が乗車していない状態であるため、次いで、利用者が乗車していない状態で所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS47)。この判定の結果、所定時間経過していないと判定された場合には、再度利用者の乗車状態を判定する処理に戻る(ステップS46)。一方、利用者が乗車していない状態で所定時間が経過したと判定された場合には、変速段をニュートラルポジションに自動変速し(ステップS48)、振動機構22による振動を停止(OFF)し、さらに、モータ15の駆動トルクを押し歩きアシスト用の上限値で制限する押し歩きモードに設定して(ステップS49)、メインルーチンへリターンする。
ここで、上述した実施形態では、押し歩きをアシストする方向が前進方向である場合について説明したが、利用者によりスロットルグリップ21が全閉位置よりも閉じ側に操作されたことがスロットルセンサ21aにより検知された場合に、所定時間だけ後退方向へモータ15を駆動して、この所定時間内に後退方向への押し歩きが検知された場合に、後退方向への押し歩きをアシストするべくモータ15を後退方向へ駆動させるようにしてもよい。この場合、後退方向への押し歩きは、上述した実施形態の前進方向の場合と同様に電流値と予め設定された電流値の閾値との比較により判定される。そして、電流値の変化のグラフは、上述した図4(a),(b)とはプラスマイナスが反転したグラフとなる。
したがって、上述した実施形態の自動二輪車1によれば、利用者が押し歩きしている場合は、人力が駆動輪104に印加されて実トルクT’oに加算されることにより、所定の目標トルクになるようモータ15の制御電流が低下されることになるため、利用者が押し歩きしているか否かを、モータ15の制御電流を検出することによって簡単に判断することができる。つまり、利用者が自動二輪車1のどこを持って押し歩きする場合でも、押し歩き状態を判別することができる。また、ハンドルバー108周りに荷重センサ等の部品を設ける必要もない。
さらに、利用者が、モータ15による押し歩きアシストを開始するべく、乗車していない状態でスロットルグリップ21を開方向へ操作して、自動二輪車1の押し歩きを開始すると、ECU14の初期駆動制御手段30によって、モータ15に所定時間だけ通電されて駆動される。そして、押し歩き検知手段31により所定時間経過後の電流センサ23による電流値が閾値よりも小さいか否かが判定される。この判定により利用者が自動二輪車1を押し歩きしている状態であると判定された場合には、アシスト継続制御手段32により所定時間の経過後もモータ15の駆動力によるアシストが継続されるため、従来のように押し歩き状態を検出するための荷重センサをハンドルバー108に設ける場合と比較して、荷重センサを省略できる分だけ通常走行時の操作性の低下や部品点数の増加を抑制しつつ、確実に利用者が自動二輪車1を押し歩きしていることを判定してモータ15の駆動力による押し歩きアシストを行うことが可能になる。
また、モータ15のみを駆動源として有するいわゆる電動車両の駆動制御として、スロットルセンサ21aにより検知されるスロットルグリップ21の操作量に基づき目標トルクを求めて、モータ15の実トルクが目標トルクとなるようにフィードバック制御を行う場合に、初期駆動制御手段30により所定時間モータ15が駆動されるが、このとき利用者による自動二輪車1の押し歩きにより前進又は後退方向への力が加えられると、この利用者による入力が実トルクに加算されて、モータ15の駆動トルクが低下される方向に目標トルクが変化され、モータ15の制御電流が低下されることとなり、この電流値の低下により利用者が押し歩きしていることを押し歩き検知手段31により検知することができるため、部品点数の増加を抑制しつつ、フィードバック制御を行う場合に好適な自動二輪車1の押し歩き検知を実現することができる。
そして、自動二輪車1の停止、又は、ブレーキ操作の少なくとも一方が検知された場合、すなわち、自動二輪車1が前進できなくなった場合や、利用者による停止意志が入力された場合には、アシスト継続制御手段32によりモータ15の駆動が停止されるため、不要なアシストを停止して利用者の意志に応じた押し歩きを行うことができ、この結果、利用者の負担軽減を図ることができる。
さらに、スロットルグリップ21を通常とは反対側の全閉よりも閉じ側に操作することで、後退方向への押し歩きをモータ15によりアシスト可能になるため、利用者の更なる負担軽減を図ることができる。
また、乗車判定手段33により利用者が乗車していると判定された状態でスロットルグリップ21へ操作入力があった場合すなわち、利用者が乗車して押し歩きをしていない場合には、モータ15による所定時間の駆動を禁止することができるため、利用者に違和感を与えるのを防止することができる。
そして、乗車判定手段33により乗車が検知されている状態であることを報知制御手段34により利用者が認識可能となるため、利用者の更なる負担軽減を図ることができる。
さらに、乗車が検知されている状態であることを振動機構22によりシート109、ハンドルバー108、および、ステップ44のうち、少なくとも何れか一つを振動させて利用者に報知することで、乗車が検知されて通常の発進がスタンバイ状態であることを利用者が容易に認識することが可能になるため、利用者の更なる負担軽減を図ることができる。
なお、この発明は上述した実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
例えば、自動二輪車1に限らず鞍乗り型車両であれば、三輪、四輪バギー車両にも適用できる。また、駆動源としてモータ15のみを設ける電動車両の一例を説明したが、モータ15以外の駆動源を備えていても良い。
また、上述した実施形態では、操作入力手段としてスロットルグリップ21を用いる場合について説明したが、スロットルグリップ21とは個別に押し歩きアシスト専用のスイッチを設けて、このスイッチへの操作入力に基づいて自動二輪車1を押し歩きしている状態を検知するようにしても良い。
さらに、上述した実施形態では、ステップスイッチ42が常閉型のスイッチである場合について説明したが常開型であってもよく、さらにシートスイッチ43が常開型の場合について説明したが、常閉型であってもよい。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
14 ECU(制御装置)
15 モータ
21 スロットルグリップ(操作入力部)
24 トルクセンサ(トルク検出手段)
30 初期駆動制御手段
31 押し歩き検知手段
32 アシスト継続制御手段
33 乗車判定手段
34 報知制御手段
44 ステップ
104 駆動輪
108 ハンドルバー
109 シート

Claims (10)

  1. 駆動源であるモータ(15)と、
    利用者の操作入力を受付ける操作入力部(21)と、
    該操作入力部(21)への利用者の操作入力に基づき前記モータ(15)の駆動制御を行う制御装置(14)とを備え、利用者の押し歩きを前記モータ(15)によりアシスト可能な鞍乗り型車両(1)において、
    前記制御装置(14)は、
    乗員が乗車していない状態で前記操作入力部(21)へ操作入力が検知されたときに、所定の目標駆動トルクになるように前記モータ(15)を駆動する押し歩きモードを有し、
    前記押し歩きモードでは、駆動輪(104)のトルクを検出するトルク検出手段(24)によって検出された実駆動トルクを前記所定の目標駆動トルクに近づけるように前記モータ(15)の駆動制御を行うとともに、
    前記モータ(15)へ通電される電流値に基づいて、利用者の押し歩きか否かを判定することを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記制御装置(14)は、前記押し歩きモードにおいて、前記操作入力が検知された時に前記モータ(15)を所定時間(T)だけ駆動させる初期駆動制御手段(30)と、
    所定時間経過後の前記モータに通電される電流値が、予め設定された電流値の閾値よりも低いか否かを判定し、前記電流値が前記閾値よりも低いと判定された場合に、利用者の押し歩きであると検知する押し歩き検知手段(31)と、
    該押し歩き検知手段(31)により利用者による押し歩きであることが検知された場合に、前記所定時間を経過した後も前記モータ(15)の駆動を継続させるアシスト継続制御手段(32)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記アシスト継続制御手段(32)は、車両の停止とブレーキ操作との内、少なくとも何れか一方が検知された場合に前記モータ(15)の駆動を停止させることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記操作入力部はスロットルグリップ(21)であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記制御手段は(14)、
    前記スロットルグリップ(21)が全閉位置よりも閉じ側に操作されたことが検知された場合に、前記所定時間だけ後退方向へ前記モータ(15)を駆動することを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
  6. 利用者が乗車しているか否かを判定する乗車判定手段(33)を備え、
    前記制御手段(14)は、前記乗車判定手段(33)により利用者が乗車していると判定された場合は、スロットルグリップ(21)の操作量に応じて前記モータを駆動する通常走行のモータ制御を行うことを特徴とする請求項4又は5に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記乗車判定手段(33)により利用者が乗車していると判定された場合に、乗車が検知されていることを利用者に報知する報知制御手段(34)を備えることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記報知制御手段(34)は、シート(109)、ハンドルバー(108)、および、ステップ(44)のうち、少なくとも何れか一つを振動させる振動機構(22)を駆動制御することで、乗車が検知されていることを利用者に報知することを特徴とする請求項7に記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記初期駆動制御手段(30)は、前記操作入力部(21)への操作量にかかわらず、前記所定の目標駆動トルクになるように前記モータ(15)を駆動することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
  10. 前記初期駆動制御手段によるモータ駆動後、前記所定時間(T)よりも短い第2の所定時間(T’)以内で電流値が低下し始めた場合は、前記電流値が前記閾値になった時点で、前記モータ(15)の駆動を停止することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両。
JP2010244692A 2010-10-29 2010-10-29 鞍乗り型車両 Expired - Fee Related JP5485111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010244692A JP5485111B2 (ja) 2010-10-29 2010-10-29 鞍乗り型車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010244692A JP5485111B2 (ja) 2010-10-29 2010-10-29 鞍乗り型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012100397A true JP2012100397A (ja) 2012-05-24
JP5485111B2 JP5485111B2 (ja) 2014-05-07

Family

ID=46391683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010244692A Expired - Fee Related JP5485111B2 (ja) 2010-10-29 2010-10-29 鞍乗り型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5485111B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012085986A1 (ja) * 2010-12-24 2014-05-22 川崎重工業株式会社 電動二輪車
JP2016516640A (ja) * 2013-05-07 2016-06-09 ボッシュ オートモーティヴ プロダクツ(スジョウ) カンパニーリミテッドBosch Automotive Products(Suzhou)Co.,Ltd. 車両駆動力制御ユニット、制御システム、方法及び車両
DE102016008304A1 (de) 2015-07-08 2017-01-12 Suzuki Motor Corporation Parkassistenzsystem
WO2018065893A1 (en) * 2016-10-04 2018-04-12 Tvs Motor Company Limited Parking assist system for a two-wheeled vehicle and a control method thereof
WO2019049342A1 (ja) * 2017-09-08 2019-03-14 新電元工業株式会社 電動車両制御装置、電動車両制御方法、電動車両制御プログラムおよび電動二輪車
JP2019142460A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 太陽誘電株式会社 モータ制御装置及び電動アシスト車
TWI695790B (zh) * 2017-09-08 2020-06-11 日商新電元工業股份有限公司 電動車輛控制裝置、電動車輛控制方法、電動車輛控制程式及電動車輛
JP2021066292A (ja) * 2019-10-21 2021-04-30 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型電動車両
WO2021098647A1 (zh) * 2019-11-20 2021-05-27 纳恩博(常州)科技有限公司 电动车的行驶方法及装置、存储介质、电子装置
WO2022264879A1 (ja) * 2021-06-18 2022-12-22 株式会社ミツバ 自動二輪車の制御装置
WO2024078987A1 (de) * 2022-10-13 2024-04-18 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum elektromotorisch unterstützten schieben eines elektromotorrads

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5283078B2 (ja) * 2009-01-13 2013-09-04 セイコーインスツル株式会社 検出回路及びセンサ装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08127386A (ja) * 1994-10-28 1996-05-21 Yamaha Motor Co Ltd 電動モータ付き自転車
JPH10329781A (ja) * 1997-06-03 1998-12-15 Suzuki Motor Corp 操作力検出手段及びこれを用いた二輪車用アシスト装置
JPH11105776A (ja) * 1997-10-01 1999-04-20 Honda Motor Co Ltd 電動補助自転車
JP2001251707A (ja) * 2000-03-01 2001-09-14 Honda Motor Co Ltd 電動自転車

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08127386A (ja) * 1994-10-28 1996-05-21 Yamaha Motor Co Ltd 電動モータ付き自転車
JPH10329781A (ja) * 1997-06-03 1998-12-15 Suzuki Motor Corp 操作力検出手段及びこれを用いた二輪車用アシスト装置
JPH11105776A (ja) * 1997-10-01 1999-04-20 Honda Motor Co Ltd 電動補助自転車
JP2001251707A (ja) * 2000-03-01 2001-09-14 Honda Motor Co Ltd 電動自転車

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012085986A1 (ja) * 2010-12-24 2014-05-22 川崎重工業株式会社 電動二輪車
JP5564578B2 (ja) * 2010-12-24 2014-07-30 川崎重工業株式会社 電動二輪車
US8960355B2 (en) 2010-12-24 2015-02-24 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Electric motorcycle
JP2016516640A (ja) * 2013-05-07 2016-06-09 ボッシュ オートモーティヴ プロダクツ(スジョウ) カンパニーリミテッドBosch Automotive Products(Suzhou)Co.,Ltd. 車両駆動力制御ユニット、制御システム、方法及び車両
DE102016008304B4 (de) 2015-07-08 2021-08-26 Suzuki Motor Corporation Parkassistenzsystem und damit ausgestattetes fahrzeug
US9963044B2 (en) 2015-07-08 2018-05-08 Suzuki Motor Corporation Parking assist system
DE102016008304A1 (de) 2015-07-08 2017-01-12 Suzuki Motor Corporation Parkassistenzsystem
WO2018065893A1 (en) * 2016-10-04 2018-04-12 Tvs Motor Company Limited Parking assist system for a two-wheeled vehicle and a control method thereof
WO2019049342A1 (ja) * 2017-09-08 2019-03-14 新電元工業株式会社 電動車両制御装置、電動車両制御方法、電動車両制御プログラムおよび電動二輪車
TWI695790B (zh) * 2017-09-08 2020-06-11 日商新電元工業股份有限公司 電動車輛控制裝置、電動車輛控制方法、電動車輛控制程式及電動車輛
JP2019142460A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 太陽誘電株式会社 モータ制御装置及び電動アシスト車
JP2021066292A (ja) * 2019-10-21 2021-04-30 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型電動車両
JP7083797B2 (ja) 2019-10-21 2022-06-13 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型電動車両
WO2021098647A1 (zh) * 2019-11-20 2021-05-27 纳恩博(常州)科技有限公司 电动车的行驶方法及装置、存储介质、电子装置
WO2022264879A1 (ja) * 2021-06-18 2022-12-22 株式会社ミツバ 自動二輪車の制御装置
JP7474224B2 (ja) 2021-06-18 2024-04-24 株式会社ミツバ 自動二輪車の制御装置
WO2024078987A1 (de) * 2022-10-13 2024-04-18 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum elektromotorisch unterstützten schieben eines elektromotorrads

Also Published As

Publication number Publication date
JP5485111B2 (ja) 2014-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5485111B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP4662226B2 (ja) 電動補助自転車のインジケータ
EP0517224B1 (en) Muscle-operated vehicle
TWI492870B (zh) 電動車輛
JP6811011B2 (ja) 電動補助自転車
WO2012093435A1 (ja) 電動自転車
JP4906982B1 (ja) 電動自転車
JP5842105B2 (ja) 電動アシスト自転車
JP2003204602A (ja) 電動車両の回生制御装置
JPH11105776A (ja) 電動補助自転車
JP6479553B2 (ja) 電動補助自転車
JP2021062640A (ja) 自己充電で走行可能な電動自転車
JP5931025B2 (ja) 電動機付自転車
JP3212742U (ja) 電動アシスト制御装置及び電動アシスト自転車
JP2014208522A (ja) 電動自転車用制御装置、電動自転車用パワーユニットおよび電動自転車
JP2010264977A (ja) 電動アシスト自転車
JP4129084B2 (ja) 電動補助自転車の補助動力制御方法
JP4124411B2 (ja) 電動補助自転車の回生制御装置
KR20120129064A (ko) 전기 자전거 및 그 제어방법
JP5025851B2 (ja) 電動補助車両の補助動力制御装置
KR101473183B1 (ko) 전기 자전거
JP3850066B2 (ja) 電動車両の駆動力制御装置
JP4451478B2 (ja) 電動補助自転車の補助動力制御方法
JP2011201385A (ja) 電動補助動力装置付自転車
JP3161543B2 (ja) 電動モータ付き自転車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5485111

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees