JP2012099252A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極板の短絡を生じにくい二次電池を提供する。
【解決手段】本発明の二次電池1は、電池容器2と、電池容器2の内部に収容され、複数の電極板を含む積層体4と、積層体4と電池容器2との間に配置され、複数の絶縁板が互いに係合することによって積層体を環状に囲む枠体3と、を備える。係合する2つの絶縁板の端面には、それぞれ係合部又は被係合部が形成されている。一方の絶縁板の端面に形成された係合部が、他方の絶縁板の被係合部と係合することにより、積層体4を環状に囲んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池に関する。
従来から、各種電気装置の電力源や発電装置等の電力バッファとして二次電池が用いられている。二次電池の構成例として、特許文献1に開示されている積層型リチウムイオン電池が挙げられる。
特許文献1の積層型リチウムイオン電池は、それぞれ集電体に活物質が塗布された正極板と負極板とがセパレータを介して積層された積層体を有している。この積層体は、実際には電池容器の内部に収容されている。積層体の積層方向の両側に、一対の加圧シートが設けられている。一対の加圧シートは、共通の加圧用テープに接着されており、相対位置が規制されている。積層体は、圧縮される向きに加圧用テープにより加圧され、正極と負極との位置ずれが防止されている。
特開2008−091099号公報
ところで、電極板(正極板および負極板)は、厚みが例えば数十μm程度のものであり、電池容器等との干渉により変形することや損傷することがある。例えば、特許文献1の積層型リチウムイオン電池において、加圧用テープは、粘着成分が電解液に溶解して粘着力が低下することがある。加圧用テープの粘着力が低下すると、一対の加圧シートの相対位置を規定することができなくなり、電極板が一対の加圧シートの間から移動してしまうことがある。電極板が移動して加圧シートと電池容器の内壁とに挟まれると、電極板の変形や損傷を生じる確率が高くなる。
電極板が変形すると、この電極板が他の電極板と接触しやすくなり、電極板の間で短絡を生じやすくなる。さらに電池容器がアルミニウム等の導電材料からなる場合には、電池容器と電極板との接触により短絡を生じることもある。一方、電極板が他の部材に挟まれることを防止する方法としては、この積層体の周囲を枠体で囲むことにより、絶縁板の移動を規制して電極板を枠体内に閉じ込めてしまうことが考えられる。
この場合、枠体として一体成型されたものを採用すると、二次電池の充電や経時劣化に伴う積層体の膨張が枠体により規制されて、積層体あるいは枠体が不測の応力により破損するおそれがある。このような課題は、正極と負極がセパレータを介して一定方向で巻かれて積層された捲回型積層体においても同様である。また、一体成型された枠体は外寸が略変化しないので、二次電池の組立時に作業性が低下するおそれもある。これに対して互いに独立した複数の絶縁板を積層体の周囲に配置して枠体を構成すると、複数の絶縁板間の接続が不充分であった場合には電極板が複数の絶縁板の間を移動して電池容器と絶縁板との間に挟まれるおそれがある。
本発明は、上述の事情に鑑み成されたものであって、電極板の変形や損傷に起因する短絡の発生を低減可能な二次電池を提供することを目的の1つとする。
本発明では、前記目的を達成するために以下の手段を採用している。
本発明の二次電池は、電池容器と、前記電池容器の内部に収容され、複数の電極板を含む積層体と、前記積層体と前記電池容器との間に配置され、複数の絶縁板が互いに係合することによって前記積層体を環状に囲む枠体と、を備え、係合する2つの前記絶縁板の端面には、それぞれ係合部又は被係合部が形成され、一方の前記絶縁板の端面に形成された前記係合部が、他方の前記絶縁板の前記被係合部と係合することにより、前記積層体を環状に囲んでいることを特徴とする。
ここで積層体とは、正極板と負極板とがセパレータを介して複層に重ねられたものをいう。
このようにすれば、絶縁板に形成された係合部と被係合部とが係合されて枠体を構成することにより複数の絶縁板の相対位置が規制されるので、絶縁板が接着剤等により互いに固定されている構成と比較して、絶縁板間の相対位置を規制する力が接着剤の劣化等により低下することが回避される。
ここで、係合部とは絶縁板の端面で他の端面部分より長く出ている部分、例えば突片であり、被係合部とは反対に窪んでいる部分、例えば切欠である。
本発明においては、隣接する絶縁板同士は係合部と被係合部で係り合っている。すなわち、これら絶縁板同士の間には係合部が介在することになる。したがって、積層体を構成する電極板は、絶縁板同士の間で係合部に遮られ、枠体と電池容器の内壁との間に移動できなくなる。よって、電極板が電池容器と干渉することが回避され、電極板の変形や損傷が回避される。
また、充電等により積層体が膨張した場合においても、積層体の膨張に追従させて絶縁板の位置を変化させることができ、積層体の膨張により電極板が不測の力を受けることが回避され、不測の力による電極板の変形や損傷が回避される。
本発明によれば、電極板が電池容器と干渉することが回避され、電池容器との干渉による電極板の変形や損傷を回避される。また、積層体の膨張等に伴う絶縁板の移動が許容されるので、積層体の膨張により電極板が不測の力を受けることが回避され、不測の力による電極板の変形や損傷が回避される。このように、電極板の変形や損傷が回避されるので、電極板の変形や損傷に起因する短絡の発生が回避される。
第1実施形態の二次電池の概略構成を模式的に示す分解斜視図である。 (a)は、図1のA−A’線矢視断面図、(b)は、B−B’線矢視断面図である。 第1の絶縁板および第2の絶縁板の形状を示す分解斜視図である。 (a)は第2実施形態におけるスペーサを示す斜視図、(b)は第1の絶縁板および第2の絶縁板の形状を示す分解斜視図である。 (a)は第3実施形態におけるスペーサを示す斜視図、(b)は第1の絶縁板および第2の絶縁板の形状を示す分解斜視図である。 第4実施形態における第1の絶縁板および第2の絶縁板の形状を示す分解斜視図である。 第5実施形態における第4の絶縁板の形状を示す斜視図である。 第5実施形態における複数の第4の絶縁板を組合せ形成した枠体を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。説明に用いる図面において、特徴的な部分を分かりやすく示すために、図面中の構造の寸法や縮尺を実際の構造に対して異ならせている場合がある。実施形態において同様の構成要素については、同じ符号を付して図示し、その詳細な説明を省略する場合がある。また、便宜上、区分を明確にするために形状が異なる絶縁板については第1の絶縁板、第2の絶縁板との表記を用いる。なお、本発明の技術範囲は下記の各実施形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない範囲内で多様な変形が可能である。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態の二次電池1の概略構成を模式的に示す分解斜視図、図2(a)は図1のA−A’線矢視断面図、図2(b)は図1のB−B’線矢視断面図、図3はスペーサ3を構成する絶縁板の斜視図である。
図1に示すように二次電池1は、中空の電池容器2と、枠体としてのスペーサ3と、複数の電極板が積層されてなる積層体4と、を備える。二次電池1は、例えばリチウムイオン二次電池である。スペーサ3および積層体4は、電池容器2の内部に収容されている。スペーサ3は、電池容器2の内壁と積層体4との間に設けられている。スペーサ3は、複数の絶縁板(後述する)を有する。スペーサ3の複数の絶縁板は、互いに係合することによって積層体4を環状に囲んでいる。互いに係合する一対の絶縁板のうちで、一方の絶縁板の端面には係合部が設けられている。互いに係合する一対の絶縁板のうちで、他方の絶縁板の端面には、一方の絶縁板の係合部と係合する被係合部が設けられている。
電池容器2は、開口を有する電池容器本体20と、この開口を塞いで電池容器本体20と接合された蓋21とからなる。電池容器2の外形や内形、材質については限定されない。本実施形態の電池容器本体20は、外形が略直方体状であり、開口を含んだ開口面に平行な断面の形状が略矩形枠状のものである。蓋21は、平面形状が略長方形状のものである。電池容器本体20および蓋21は、例えばアルミニウム製であり、例えば溶接等により互いに接合されている。なお、本実施形態の電池容器2を、角型電池容器と称する。
以下、図1に示したXYZ直交座標系に基づいて、二次電池1の構成要素の位置関係を説明する。このXYZ直交座標において、X方向およびZ方向は、積層体4を構成する電極板の主面に沿う方向である。ここでは、X方向が電池容器本体20の開口面に沿う方向であり、Z方向が電池容器本体20の開口面の法線方向である。Y方向は、積層体4における電極板の積層方向である。X軸、Y軸、Z軸は互いに直交している。X方向の一方をX正方向、X方向の他方をX負方向と称することがあり、Y方向およびZ方向についても同様である。
図2(a)に示すように蓋21には、二次電池1の外部に向かって突出した正極端子22および負極端子23が設けられている。正極端子22および負極端子23を介して、二次電池1に充放電することが可能になっている。ここでは、蓋21に、絶縁性の略リング形状の固定具24、25が設けられている。この固定具24、25は、例えば熱可塑性あるいは熱硬化性の樹脂からなり、正極端子22および負極端子23を蓋21に固定する部材である。正極端子22は、固定具24により蓋21に固定されている。負極端子23は、固定具25により蓋21に固定されている。
図2(a)、(b)に示すように積層体4は、正極板41と負極板42とがセパレータ43を介して積層された構造になっている。ここでは、Y方向に正極板41と負極板42とが交互に並んでいる。正極板41と負極板42との間にセパレータ43が設けられており、正極板41が負極板42と直接接触しないようになっている。
正極板41および負極板42は、板状あるいは箔状の集電材を母材としており、集電材の表面に電極活物質からなる膜が設けられた構造になっている。集電材は、例えばアルミニウムや銅からなり、本実施形態においては正極用の集電材にアルミニウム、負極用の集電材に銅を用いている。電極活物質は、電解液の種類に応じて適宜選択される。セパレータ43は、例えば多孔質の樹脂フィルム等(ポリプロピレンやポリエチレンなど)の絶縁材料からなる。
正極板41におけるZ方向の端部には、X負方向に偏らせて正極タブ41aが形成されている。正極タブ41aは、接続部44と導通させて接続(以下、導通接続という)されている。図2(b)に示すように、積層体4を構成する複数の正極板41に共通して接続部44が接続されている。接続部44は、正極端子22と導通接続されている。
負極板42におけるZ方向の端部には、X正方向に偏らせて負極タブ42aが形成されている。負極タブ42aは、接続部45と導通接続されている。正極板41と同様に、複数の負極板42に共通して接続部45が接続されている。接続部45は、負極端子23と導通接続されている。
図1に示したようにスペーサ3は、第1の絶縁板31、32と、第2の絶縁板33、34と、第3の絶縁板35とを組合せた構造になっている。複数の絶縁板31〜35は、いずれも絶縁材料からなり、ここではプラスチックからなる。第1の絶縁板31、32および第2の絶縁板33、34は、電池容器2の内側壁に沿って環状に配置される側板である。ここで環状とは、電池容器2と積層体4の間を隔てるように、積層体4を取り囲む状態を言う。絶縁板35は、積層体4に対して電池容器2の開口と反対に配置される底板である。
第1の絶縁板31、32は、互いに対向して配置されている。第1の絶縁板31、32の主面は、正極板41の主面(XZ面)と略平行になっている。第2の絶縁板33、34は、互いに対向して配置されている。第2の絶縁板33、34は、第1の絶縁板31、32と主面の法線方向が概ね直交するように配置されている。
図3に示すように第1の絶縁板31は、複数の切欠311〜314および複数の貫通孔315を有している。この切欠311〜314は、本発明の被係合部に相当し、後述する係合部(突片)と係合する部位となる。ここで、係合とは、それぞれ係合部と被係合部を有する二つ以上の絶縁板が、係合部と被係合部を介して互いに嵌め合っており、この嵌め合った絶縁板の少なくとも一方が、嵌め合いを維持したまま移動可能な状態を言う。切欠311〜314および貫通孔315は、第1の絶縁板31を板厚方向(Y方向)に貫通している。複数の切欠311〜314は、後述する突片に対してガイドとして機能する。第1の絶縁板32は、第1の絶縁板31と同様のものである。
切欠311は、第1の絶縁板31の主面を平面視した状態で、X方向を長手方向としてX方向に延在している。切欠311は、略直線帯状に延在して第1の絶縁板31のX正方向の端部に通じる直線部311aと、この端部と反対に位置する湾曲部311bとを有している。切欠312は、切欠311と同様の形状になっており、切欠311よりもZ負方向側に形成されている。
切欠313、314は、Z方向に平行な対称軸に対して切欠311、312と対称的に設けられている。切欠313、314は切欠311と同様の形状になっており、第1の絶縁板31の主面を平面視した状態で、X方向を長手方向としてX方向に延在している。切欠314は、切欠313よりもZ負方向側に形成されている。
第2の絶縁板33は、母部330、複数の突片331〜334、および複数の貫通孔335を有している。母部330は、略平板状の部分であり、この平板の主面がYZ面と略平行になっている。複数の貫通孔335の各々は、母部330を板厚方向(X方向)に貫通している。
突片331は、上述のとおり本発明の係合部に相当し、腕部331aおよび先端部331bを有している。腕部331aは、母部330のY負方向側の端部を起点とし、X負方向に屈曲している。腕部331aは、屈曲した部分よりも先端側が略直線帯状になり、母部330の主面と交差する方向に延びている。先端部331bは、腕部331aと連続している。先端部331bの外形は、切欠311の湾曲部311bの内形と略一致しており、ここでは腕部331aの角を丸めた形状になっている。
突片331の突出方向については、突片331の少なくとも一部が切欠311と係合可能であれば、すなわち突片331が切欠311と交差していれば、限定されない。本実施形態では、切欠311と係合される部分である腕部331aの略直線帯状の部分および先端部331bが、母部330の主面の法線方向(X負方向)に延在しており、突出方向が母部330の主面の法線方向になっている。
突片332は、突片331と同様の形状になっており、突片331よりもZ負方向側に形成されている。突片331が切欠311に係合された状態で、突片332が切欠312に係合されるように、突片331、332および切欠311、312の位置が設定されている。
突片331、332が切欠311、312と係合されていることにより、突片331、332の幅方向(Z方向)で、第1の絶縁板31と第2の絶縁板33との相対位置が略変化しないようになっている。また、第1の絶縁板31と第2の絶縁板33との相対位置が、突片331、332の突出方向(X方向)および板厚方向(Y方向)で変化可能になっている。詳しくは、突片331、332が切欠311、312の内側でスライド可能な範囲で、切欠311、312の直線部の幅b1が突片331、332の腕部の幅b2と同程度に設定されている。
係合を保持した状態で、第1の絶縁板31と第2の絶縁板33との相対位置に許容される変化量(以下、移動許容量という)は、切欠311、312の寸法や突片331、332の寸法、第1の絶縁板31の寸法、第2の絶縁板33の寸法等により概ね定まる。突片331、332の突出方向(ここではX方向)での移動許容量の上限は、突出方向のおける突片331、332あるいは切欠311、312の寸法になる。突片331、332の板厚方向(ここではY方向)での移動許容量の上限は、切欠311、312の深さ(ここでは第1の絶縁板31の板厚)になる。
突出方向における突片331、332の寸法および切欠311、312の寸法は、第1の絶縁板31の板厚よりも選択自由度が高いので、突片の突出方向の方が突片の板厚方向よりも移動許容量の上限を増すことが容易である。このような観点で、第1の絶縁板31と第2の絶縁板33との相対位置の変化量が相対的に大きいと予測される方向を、突出方向に設定するとよい。例えば、充電等による積層体4の膨張量が相対的に大きい方向を突出方向にすれば、積層体4の膨張に追従させて第1の絶縁板31あるいは第2の絶縁板33を係合を維持しつつ移動させることが容易になる。なお、突片の突出方向を第1の絶縁板の主面と交差させることにより、Y方向での移動許容量の上限を増すことができる。
突片333、334は、母部330をYZ平面で二分する中心線(Z軸と平行な線)に対して突片331、332と対称的に設けられている。突片333は、突片331と同様の腕部および先端部を有している。突片333の腕部は、母部330のY正方向側の端部を起点としてX負方向に屈曲しており、屈曲した部分よりも先端側が略直線帯状になっている。突片333の先端部は、腕部と連続してX負方向に突出しており、角を丸めた形状になっている。突片334は、突片333と同様の形状になっており、突片331よりもZ負方向側に形成されている。なお、本実施形態においては、突片333、334と突片331、332とは、上述した中心線に対して対称に設けられているが、特にこれに限定されず、係合する他の絶縁板と整合が取れる限りで非対称としてもよく、突片の数を異ならせてもよい。突片333、334と突片331、332とを対称に設ける場合には、第1の絶縁板と第2の絶縁板をそれぞれ一種類だけ製造すればよいので、製造コストの削減に寄与することができる。
第1の絶縁板31の切欠313、314は、第2の絶縁板34のY負方向側の突片(図1参照)と係合されている。第2の絶縁板33の突片333、334は、第1の絶縁板32のX正方向側の切欠と係合されている。第2の絶縁板34のY正方向側の突片は、第1の絶縁板32のX負方向側の切欠と係合されている。このように、第1の絶縁板31、32および第2の絶縁板33、34は、互いに係合されて環状に連結されており、積層体4を囲んで電池容器2内に配置されている。第1の絶縁板31の外寸、第2の絶縁板33の外寸、および電池容器2の内寸は、例えば以下のように設定される(図2(a)、(b)、図3参照)。
電池容器2のX方向の内寸をL1、第1の絶縁板31のX方向の外寸をL2、第2の絶縁板33のX方向の外寸をL3とする。L3は、第2の絶縁板33のX正方向の面と突片(例えば突片332)の先端との間隔である。ここでは、L1〜L3が下記の式(1)を満たすように設定されている。
L1−2×L3<L2<L1・・・(1)
L2がL1よりも小さくなるほど、第1の絶縁板31を電池容器2の内部に収容しやすくなり、二次電池1を効率よく組立てることが可能になる。式(1)の左辺に示すように、L1と2倍のL3との差分よりもL2が大きくなっていれば、突片331および切欠311が電池容器2の内部で係合されている状態で、突片331が切欠311からX方向に外れなくなる。
本実施形態では、L3が母部330の板厚および突出方向の突片331〜334の寸法により概ね定まる。突出方向の突片331〜334のX方向における寸法を増すことは、母部330の板厚を増すことよりも容易であるので、突片331が切欠311からX方向に外れなくすることが容易になっている。
係合の外れ防止の観点で母部330の板厚を増す必要性が減るので、二次電池1を軽量化することでき、また、電池容器2の内部で積層体4や電解液を収容するスペースを確保することが容易になる。
電池容器2のY方向の内寸をL4、第1の絶縁板31のY方向の外寸すなわち板厚をL5、第2の絶縁板33のY方向の外寸をL6とする。L6は、例えば突片332のY負方向側の端面と、突片334のY正方向側の端面との間隔である。ここでは、L4〜L6が下記の式(2)を満たすように設定されている。
L4−2×L5<L6<L4・・・(2)
L6がL4よりも小さくなるほど、第2の絶縁板33を電池容器2の内部に収容しやすくなり、二次電池1を効率よく組立てることが可能になる。式(2)の左辺に示すように、L4と2倍のL5との差分よりもL6が大きくなっていれば、突片331および切欠311が電池容器2の内部で係合されている状態で、突片331が切欠311からY方向に外れなくなる。
第3の絶縁板35は、例えば平面形状が略長方形の板部材からなる。第3の絶縁板35の寸法は、例えば以下のように設定される。第2の絶縁板33のX方向の外寸すなわち板厚をL7、第3の絶縁板35のX方向の外寸をL8とする。ここでは、L1、L7、L8が下記の式(3)を満たすように設定されている。
L1−2×L7<L8<L1・・・(3)
L8がL1よりも小さくなるほど、第3の絶縁板35を電池容器2の内部に収容しやすくなり、二次電池1を効率よく組立てることが可能になる。式(3)の左辺に示すように、L1と2倍のL7との差分よりもL8が大きくなっていれば、電池容器2の内壁と第3の絶縁板35の外周との隙間に、第2の絶縁板33、34が入り込まなくなる。すなわち、第2の絶縁板33、34の間のZ負方向に隙間無く第3の絶縁板35が存在することになり、第2の絶縁板33、34の間で積層体4の一部が電池容器2の底部と接触することがほぼ確実に回避される。
第3の絶縁板35のY方向の外寸をL9とすると、ここではL4、L5、L9が下記の式(4)を満たすように設定されている。
L4−2×L5<L9<L4・・・(4)
L9がL4よりも小さくなるほど、第3の絶縁板35を電池容器2の内部に収容しやすくなり、二次電池1を効率よく組立てることが可能になる。式(4)の左辺に示すように、L4と2倍のL5との差分よりもL9が大きくなっていれば、電池容器2の内壁と第3の絶縁板35の外周との隙間に、第1の絶縁板31、32が入り込まなくなる。すなわち、第1の絶縁板31、32の間のZ負方向に隙間無く第3の絶縁板35が存在することになり、第1の絶縁板31、32の間で積層体4の一部が電池容器2の底部と接触することがほぼ確実に回避される。
以上のような構成の二次電池1にあっては、突片331、332が切欠311、312と係合されて第1の絶縁板31と第2の絶縁板33との相対位置が規制されている。したがって、接着剤等により複数の絶縁板が互いに固定されている構成と比較して、第1の絶縁板31と第2の絶縁板33との相対位置を規制する力が接着剤の劣化等により低下することが回避される。
第1の絶縁板31と第2の絶縁板33との相対位置が突片331、332の突出方向(X方向)および板厚方向(Y方向)に変化可能になっているので、充電等により積層体4が膨張した場合に、積層体4の膨張に追従させて第1の絶縁板31あるいは第2の絶縁板33の位置を変化させることができる。したがって、膨張に伴って電極板に不測の力が作用することが回避され、膨張に起因する電極板の破損や電池の短絡が回避される。
第1の絶縁板31と第2の絶縁板33との相対位置が突出方向において変化した場合に、第1の絶縁板31と第2の絶縁板33との間に突片331、332が存在するので、第1の絶縁板31と第2の絶縁板33との間に電極板が入り込みにくくなる。したがって、電極板が電池容器2の内壁と干渉することが回避され、電池容器2との干渉による電極板の変形や損傷が回避される。
第1の絶縁板31、32に貫通孔(例えば貫通孔315)が設けられており、第2の絶縁板33、34に貫通孔(例えば貫通孔335)が設けられているので、貫通孔を通してスペーサ3の内側と外側とで電解液を行き来させることが可能になる。これにより、スペーサ3の内側と外側とで膨張によって電解液が流動する際に発生する動圧による圧力差をほぼ無くすことができる。また、充放電に寄与する電解液の量が滞留により実質的に減ることや、滞留により電解液が劣化すること等も回避される。
以上のように、二次電池1は短絡等の不具合の発生が格段に低減されているので、二次電池1を実装した二次電池システムを安定に動作させることができる。なお、二次電池システムの例としては、例えば電気自動車やハイブリッド車両、産業用車両や船舶、飛行機等の二次電池の電力を必要とする電気機械が挙げられる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の二次電池について説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1の絶縁板の切欠が溝により構成されている点と、第2の絶縁板の主面に沿う方向が突片の突出方向になっている点である。電池容器2および積層体4については、第1実施形態と同様であるので、必要に応じて図1を参照されたい。
図4(a)は第2実施形態におけるスペーサ5を示す斜視図、(b)は第1の絶縁板51および第2の絶縁板53の形状を示す分解斜視図である。図4(a)に示すようにスペーサ5は、第1の絶縁板51、52、第2の絶縁板53、54および第3の絶縁板55を有している。複数の絶縁板51〜55の位置関係については、第1実施形態と同様である。第1の絶縁板51、52および第2の絶縁板53、54は、積層体4(図1参照)の側方を囲んで配置された側板である。第3の絶縁板55は、積層体4よりもZ負方向に配置された底板である。
第1の絶縁板51は、複数の切欠511〜516および複数の貫通孔517を有している。貫通孔517は、第1の絶縁板51を板厚方向(Y方向)に貫通している。切欠511〜516は、積層体4に対向する方向(ここではY負方向)に開口を有するとともにY正方向側に底部を有する溝により構成されている。
切欠511〜516は、第1の絶縁板51の主面を平面視した状態で、X方向を長手方向としてX方向に延在している。切欠511〜513は、第1の絶縁板51のX負方向側の端まで通じている。切欠514〜516は、第1の絶縁板51のX正方向側の端まで通じている。切欠512は、切欠511のZ負方向側に形成されており、切欠513は、切欠512のZ負方向側に形成されている。切欠515は、切欠514のZ負方向側に形成されており、切欠516は、切欠515のZ負方向側に形成されている。
第1の絶縁板52は、第1の絶縁板51と同様のものである。第1の絶縁板51、52は、いずれも主面がXZ面に略平行になっており、第1の絶縁板51、52で互いの切欠の開口を向かい合わせて配置されている。
第2の絶縁板53は、複数の突片531〜536および複数の貫通孔537を有している。第2の絶縁板53は、主面がYZ面と略平行になっている。貫通孔537は、第2の絶縁板53を板厚方向(X方向)に貫通している。
突片531〜533は、第2の絶縁板53のY正方向側に形成されており、第2の絶縁板53の主面に沿って第1の絶縁板51に向かう方向に突出している。突片534〜536は、第2の絶縁板53のY負方向側に形成されており、第2の絶縁板53の主面に沿って第1の絶縁板52に向かう方向に突出している。第2の絶縁板54は、第2の絶縁板53と同様のものであり、主面がYZ面と略平行になっている。
第1の絶縁板51の切欠511〜513は、第2の絶縁板53の突片531〜533と係合されている。第1の絶縁板51の切欠514〜516は、第2の絶縁板54のY正方向側の突片と係合されている。第2の絶縁板53の突片534〜536は、第1の絶縁板52のX負方向側の切欠と係合されている。第1の絶縁板52のX正方向側の切欠は、第2の絶縁板54のY負方向側の突片と係合されている。このように、第1の絶縁板51、52および第2の絶縁板53、54は、積層体4を囲んで環状に連結されている。
以上のような構成のスペーサ5にあっては、第1実施形態と同様の理由により、電極板が電池容器2と干渉することが回避され、また積層体4の膨張により積層体4を構成する電極板が不測の力を受けることが回避される。したがって、電極板の変形や損傷が格段に低減され、電極板の変形や損傷に起因する短絡の発生が回避される。
また、第1の絶縁板の切欠(例えば511)が溝形状で構成されているので、突片(例えば531)が、第1の絶縁板に対して切欠511の開口の反対に配置される部材と非接触になる。この部材(ここでは電池容器2)が突片531と接触しないので、接触による損傷が回避される。
なお、第1実施形態の第2の絶縁板のように、第2の絶縁板の主面に交差する方向に突出した突片に対して、第1の絶縁版に溝形状で構成される切欠を設けるようにしてもよい。この場合には、例えば切欠の開口を電池容器2に向けて第1の絶縁板を配置することにより、電極板に対して突片を非接触にすることができる。これにより、突片が電極板に接触することによる電極活物質の剥れ等を回避することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の二次電池について説明する。第3実施形態が第2実施形態と異なる点は、第2の絶縁板の突片の突出方向(Y方向)における寸法が第1の絶縁板の板厚よりも大きくなっている点である。
図5(a)は第3実施形態におけるスペーサ6を示す斜視図、(b)は第1の絶縁板61および第2の絶縁板63の形状を示す分解斜視図である。図5(a)に示すようにスペーサ6は、第1の絶縁板61、62、第2の絶縁板63、64および第3の絶縁板65を有している。複数の絶縁板61〜65の位置関係については、第1実施形態と同様である。第1の絶縁板61、62および第2の絶縁板63、64は、積層体4(図1参照)の側方を囲んで配置された側板である。第3の絶縁板65は、積層体4よりもZ負方向に配置された底板である。
第1の絶縁板61は、複数の切欠611〜616および複数の貫通孔617を有している。切欠611〜616および貫通孔617は、第1の絶縁板61を板厚方向(Y方向)に貫通している。第1の絶縁板62は、第1の絶縁板61と同様のものである。第1の絶縁板61、62は、いずれも主面がXZ面に略平行になっている。
切欠611〜616は、第1の絶縁板61の主面を平面視した状態で、X方向を長手方向としてX方向に延在している。切欠611〜613は、第1の絶縁板61のX負方向側の端まで通じている。切欠614〜616は、第1の絶縁板61のX正方向側の端まで通じている。切欠612は、切欠611のZ負方向側に形成されており、切欠613は、切欠612のZ負方向側に形成されている。切欠615は、切欠614のZ負方向側に形成されており、切欠616は、切欠615のZ負方向側に形成されている。
第2の絶縁板63は、複数の突片631〜636および複数の貫通孔637を有している。第2の絶縁板63は、主面がYZ面と略平行になっている。貫通孔637は、第2の絶縁板63を板厚方向(X方向)に貫通している。
突片631〜633は、第2の絶縁板63のY正方向側に形成されており、第1の絶縁板61に向かって突出している。突片634〜636は、第2の絶縁板63のY負方向側に形成されており、第1の絶縁板62に向かって突出している。突片631〜633の突出方向(Y方向)における寸法は、第1の絶縁板61の板厚よりも大きくなっている。第2の絶縁板64は、第2の絶縁板63と同様のものであり、主面がYZ面と略平行になっている。
第1の絶縁板61の切欠611〜613は、第2の絶縁板63の突片631〜633と係合されている。第1の絶縁板61の切欠614〜616は、第2の絶縁板64のY正方向側の突片と係合されている。第2の絶縁板63の突片634〜636は、第1の絶縁板62のX負方向側の切欠と係合されている。第1の絶縁板62のX正方向側の切欠は、第2の絶縁板64のY負方向側の突片と係合されている。このように、第1の絶縁板61、62および第2の絶縁板63、64は、積層体4に対して環状に連結されている。
以上のような構成のスペーサ6にあっては、第1実施形態と同様の理由により、電極板が電池容器2と干渉することが回避され、また積層体4の膨張により積層体4を構成する電極板が不測の力を受けることが回避される。したがって、電極板の変形や損傷が格段に低減され、電極板の変形や損傷に起因する短絡の発生が回避される。
また、第2の絶縁板の突片(例えば631)が第2の絶縁板63の主面に沿う方向に突出しているので、突片631の突出方向の寸法を増すことが容易になる。したがって、第1の絶縁板61と第2の絶縁板63との相対位置に許容される変化量(移動許容量)の上限を、Y方向にて増すことが容易になり、例えば積層方向での積層体4の膨張に追従させて第1の絶縁板61あるいは第2の絶縁板63を移動させることが容易になる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態の二次電池について説明する。第4実施形態が第3実施形態と異なる点は、絶縁板から電極板に向かう方向に絶縁板を付勢する付勢部が設けられている点である。第4実施形態において、第1の絶縁板および第2の絶縁板を含んだ複数の絶縁板の配置は、第3実施形態と同様である。ここで、付勢部とは、電池膨張時には膨張した集電体によって電池容器内面に押し当てられ弾性域内で変形し、電池収縮時には弾性変形の反発力によって電池容器2の内面を押し、枠体を構成する絶縁板を積層体に密着した状態とする部分をいう。
図6は、第4実施形態における第1の絶縁板71および第2の絶縁板73の形状を示す分解斜視図である。図6に示すように、第1の絶縁板71は、複数の切欠711〜716、複数の貫通孔717を有している。切欠711〜716は、第3実施形態の切欠611〜616と同様のものである。貫通孔717は、第3実施形態の貫通孔617と同様のものである。
第1の絶縁板71において電池容器2の内壁に向かい合う面に、複数の付勢部718が設けられている。本実施形態では、付勢部718が第1の絶縁板71と同一の材質で一体に形成されている。付勢部718は、第1の絶縁板71の主面からY負方向に突出した突起により構成されている。
実際には、積層体4により第1の絶縁板71が電池容器2の内壁に押し当てられた状態で、第1の絶縁板71が電池容器2の内部に収容されている。付勢部718は、電池容器2の内壁に押し当てられることにより圧縮されて弾性変形しており、第1の絶縁板71を弾性反発力により付勢している。この付勢力により、第1の絶縁板71が積層体4に向かって押圧されている。
第2の絶縁板73は、複数の突片731〜736、複数の貫通孔737を有している。突片731〜736は、第3実施形態の突片631〜636と同様のものである。貫通孔737は、第3実施形態の貫通孔637と同様のものである。
第2の絶縁板73において電池容器2の内壁に向かい合う面に、複数の付勢部738が設けられている。本実施形態では、付勢部738が第2の絶縁板73と同一の材質で一体に形成されている。付勢部738は、第2の絶縁板73の主面からX正方向に突出した突起により構成されている。第1の絶縁板71と同様に第2の絶縁板73は、積層体4により電池容器2の内壁に押し当てられた状態で、電池容器2の内部に収容されている。付勢部738は、電池容器2の内壁に押し当てられることにより圧縮されて弾性変形しており、弾性反発力により第2の絶縁板73が積層体4に向かって押圧されている。
以上のような構成のスペーサにあっては、第1実施形態と同様の理由により、電極板が電池容器2と干渉することが回避され、また積層体4の膨張により積層体4を構成する電極板が不測の力を受けることが回避される。したがって、電極板の変形や損傷が格段に低減され、電極板の変形や損傷に起因する短絡の発生が回避される。また、第3実施形態と同様の理由により、積層方向での積層体4の膨張に追従させて第1の絶縁板71あるいは第2の絶縁板73を移動させることが容易になっている。
また、第1の絶縁板71および第2の絶縁板73が積層体4に向かって押圧されているので、積層体4に第1の絶縁板71および第2の絶縁板73を密着させることができる。したがって、積層体4を構成する電極板が第1の絶縁板71と第2の絶縁板73との隙間に入り込むことが格段に回避される。
また、付勢部718、738を備えたことにより積層体4に所望の圧縮力を作用させることができ、積層体4を構成する正極板41、負極板42およびセパレータ43の間の位置ずれを低減することもできる。
なお、付勢部としては、第1の絶縁板および第2の絶縁板の少なくとも一方を積層体4に向かって押圧するものであればよく、例えば第1の絶縁板に対してのみ、あるいは第2の絶縁板に対してのみ設けられていてもよい。また、付勢部は、第1の絶縁板や第2の絶縁板と独立した部品により構成されていてもよく、例えば第1の絶縁板と電池容器との間に付勢部としての絶縁性を有する板バネが挿入されている構成にしてもよい。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態の二次電池について説明する。第5実施形態が第4実施形態と異なる点は、第1の絶縁板と第2の絶縁板とが一体の第4の絶縁板になっている点である。第5実施形態において、第4の絶縁板の形状は、第1実施形態乃至第4実施形態の第1の絶縁板の一端と第2の絶縁体の一端とを結合した形となっている。
図7は、第5実施形態における第4の絶縁板81の形状を示す斜視図である。図7に示すように、第4の絶縁板81は、X負方向における端部に複数の切欠811〜813を有し、第4の絶縁板81の主面上であって電池容器2と対向する面には複数の貫通孔817をおよび付勢部818を有している。また、第4の絶縁板81のY正方向の端部には、切欠811〜813に対応した位置に突片831〜833を有している。この切欠811〜813は、第4実施形態の切欠711〜713と同様のものである。貫通孔817は、第4実施形態の貫通孔717と同様のものである。また、付勢部818は、第4実施形態の付勢部718と同様のものである。突片831〜833は、第4実施形態の突片731〜733と同様のものである。
第5実施形態においては、図8に示すように、積層体4の周囲に2つの第4の絶縁板81を係合させることによって枠体を形成する。つまり、一方の第4の絶縁板81の切欠811〜813には、他方の第4の絶縁板81の突片831〜833が係合する。また、一方の第4の絶縁板81の突片831〜833には、他方の第4の絶縁板81の切欠811〜813が係合している。
本実施形態によれば、充電時等で積層体4が膨張した際には、一方の第4の絶縁板81の切欠811〜813と、他方の第4の絶縁板の突片831〜833とが、互いに係合する方向に移動可能であるので、不測の応力で枠体が破損することはない。また、枠体を構成する部品点数を少なくしたため、作業効率が向上し作業コストが低減される。
1・・・二次電池、2・・・電池容器、3・・・スペーサ(枠体)、4・・・積層体、
5、6、8・・・スペーサ、20・・・電池容器本体、21・・・蓋、
22・・・正極端子、23・・・負極端子、24、25・・・固定具、
31、32・・・第1の絶縁板、33、34・・・第2の絶縁板、
35・・・第3の絶縁板、41・・・正極板(電極板)、41a・・・正極タブ、
42・・・負極板(電極板)、42a・・・負極タブ、43・・・セパレータ、
44、45・・・接続部、51、52・・・第1の絶縁板、
53、54・・・第2の絶縁板、55・・・第3の絶縁板、
61、62・・・第1の絶縁板、63、64・・・第2の絶縁板、
65・・・第3の絶縁板、71・・・第1の絶縁板、73・・・第2の絶縁板、
75・・・第3の絶縁板、81・・・第4の絶縁板、85・・・第3の絶縁板、
311・・・切欠、311a・・・直線部、
311b・・・湾曲部、312〜314・・・切欠、315・・・貫通孔、
330・・・母部、331・・・突片、331a・・・腕部、331b・・・先端部、
332〜334・・・突片、335・・・貫通孔、511〜516・・・切欠、
517・・・貫通孔、531〜536・・・突片、537・・・貫通孔、
611〜616・・・切欠、617・・・貫通孔、631〜636・・・突片、
637・・・貫通孔、711〜716・・・切欠、717・・・貫通孔、
718・・・付勢部、731〜736・・・突片、737・・・貫通孔、
738・・・付勢部、811〜813・・・切欠、817・・・貫通孔、
818・・・付勢部、831〜833・・・突片

Claims (2)

  1. 電池容器と、
    前記電池容器の内部に収容され、複数の電極板を含む積層体と、
    前記積層体と前記電池容器との間に配置され、複数の絶縁板が互いに係合することによって前記積層体を環状に囲む枠体と、を備え、
    係合する2つの前記絶縁板の端面には、それぞれ係合部又は被係合部が形成され、
    一方の前記絶縁板の端面に形成された前記係合部が、他方の前記絶縁板の前記被係合部と係合することにより、前記積層体を環状に囲んでいることを特徴とする二次電池。
  2. 前記係合部は、前記一方の絶縁板の主面と直交する方向に突出する突片であり、
    前記被係合部は、前記他方の絶縁板の主面の少なくとも一部を切り欠いた切欠であることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
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