JP2014038706A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極における活物質層が形成されていない非形成部が層状に重なった接続部と、導電部材との接合部が振動によって破損することを抑制できる蓄電装置を提供すること。
【解決手段】位置決め部材35には、電極組立体12(各電極組立体17a,17b)が固定されるとともに、位置決め部材35は、底壁13aに近接する第1板状部36、蓋部材14に近接し、且つ正極端子15及び負極端子16にそれぞれ接触する各第1突出部38、及び各側壁13d,13eに近接する各第2突出部39を有する。
【選択図】図2
【解決手段】位置決め部材35には、電極組立体12(各電極組立体17a,17b)が固定されるとともに、位置決め部材35は、底壁13aに近接する第1板状部36、蓋部材14に近接し、且つ正極端子15及び負極端子16にそれぞれ接触する各第1突出部38、及び各側壁13d,13eに近接する各第2突出部39を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、蓄電装置に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)などの車両に搭載される蓄電装置としては、リチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池などがよく知られている。例えば、リチウムイオン二次電池では、シート状の電極を積層又は捲回して電極組立体を形成するとともに、電極における活物質の未塗工部を層状に重ね合わせて形成した接続部(集電部)と、ケースの外部に突設された電極端子とを導電部材により電気的に接続している(例えば特許文献1)。特許文献1では、ばね性を有する押し込みガイド板で電極組立体を覆うことにより圧力を加え、電極組立体における正極や負極のズレを防止している。
しかしながら、特許文献1では、押し込みガイド板と電極組立体とが固定されていないことから、例えば車両への搭載時などに付与される振動によって、電極組立体がケース内で移動する可能性がある。この様な場合には、上記接続部と導電部材との接合部に応力が加わり、接続部と導電部材との接合部が破損してしまう虞がある。
この発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、電極における金属箔が露出した非形成部が層状に重なった接続部と、導電部材との接合部が振動によって破損することを抑制できる蓄電装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、金属箔と前記金属箔上に活物質層を有する正極、及び金属箔と前記金属箔上に活物質層を有する負極が層状に重なった電極組立体と、前記電極組立体を収容するケースと、を備え、前記電極組立体は、電極端子と電気的に接続される導電部材に接合され該導電部材と電気的に接続される接続部として、前記正極の前記金属箔が露出した非形成部が層状に重なった正極接続部と、前記負極の前記金属箔が露出した非形成部が層状に重なった負極接続部とを備え、前記ケースは、前記電極組立体における前記正極及び前記負極の積層方向に沿った4つの壁を有する蓄電装置であって、前記電極組立体が固定されるとともに、前記4つの壁のうち少なくとも互いに対向する2つの壁の内面にそれぞれ接触、又は近接する端部を有する位置決め部材を備えたことを要旨とする。ここで、「壁の内面に近接する」とは、壁の内面とは離間している状態であるものの、壁の内面に近づけられることにより、電極組立体から壁に向かう方向へ移動不能に配設された他の部材(例えば絶縁シートや電極端子など)に接触した状態や、該他の部材又は壁の内面から僅かに離間した状態を意味する。
これによれば、電極組立体が固定される位置決め部材は、電極組立体における積層方向に沿って延設された4つの壁のうち、少なくとも互いに対向する2つの壁の内面に対して、該位置決め部材の端部がそれぞれ接触又は近接される。このため、少なくとも2つの壁が対向する方向へ電極組立体が移動することを抑制できる。したがって、電極における金属箔が露出した非形成部が層状に重なった接続部と、導電部材との接合部が振動によって破損することを抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蓄電装置において、前記位置決め部材は、前記4つの壁の各内面にそれぞれ接触、又は近接する端部を有することを要旨とする。
これによれば、電極組立体がケースの4つの壁へ向かって移動することが抑制される。したがって、接続部と導電部材との接合部が振動によって破損することをより抑制できる。
これによれば、電極組立体がケースの4つの壁へ向かって移動することが抑制される。したがって、接続部と導電部材との接合部が振動によって破損することをより抑制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の蓄電装置において、前記位置決め部材は、前記4つの壁のうち一の壁の内面に対向して接触、又は近接する対向面を有する前記端部としての第1板状部と、前記第1板状部から垂直に延びる第2板状部と、を備え、前記第2板状部は、前記4つの壁のうち他の壁の各内面にそれぞれ接触、又は近接する端部を有することを要旨とする。
これによれば、第1板状部、及び第2板状部によって、電極組立体がケースの4つの壁へ向かって移動することが抑制されることに加えて、第1板状部の対向面が壁の内面に接触、又は近接することから、位置決め部材の傾きを抑制し、電極組立体をケース内に安定して固定できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の蓄電装置において、前記電極組立体は、前記積層方向の両端に第1端面と第2端面とを有しており、前記第2板状部は、前記第1端面と前記第2端面との間に位置することを要旨とする。
これによれば、電極組立体が第2板状部を挟んで形成されることから、電極組立体の偏在に伴う位置決め部材の傾きを抑制し、電極組立体をケース内に安定して固定できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置において、前記ケースは、直方体状であり、前記電極組立体は、前記ケースの壁のうち前記4つの壁を除いた壁であって、互いに対向する2つの壁に接触、又は近接していることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置において、前記ケースは、直方体状であり、前記電極組立体は、前記ケースの壁のうち前記4つの壁を除いた壁であって、互いに対向する2つの壁に接触、又は近接していることを要旨とする。
これによれば、電極組立体は、直方体状であるケースの壁のうち4つの壁を除いた壁、即ち正極及び負極の積層方向に対向する2つの壁に接触、又は近接していることから、電極組立体が積層方向へ移動することを抑制できる。このため、接続部と導電部材との接合部が振動によって破損することをさらに抑制できる。
請求項6に発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄電装置において、前記電極組立体は、前記正極接続部及び前記負極接続部が突設される接続縁部を有し、前記4つの壁のうち前記接続縁部と対向する壁には前記電極端子が設けられ、該電極端子の一端は前記ケースの外部に突出する一方で他端は前記ケースの内部に配置されており、前記位置決め部材の端部のうち一の端部は、前記接続縁部と対向する壁に向かう方向から、前記電極端子の他端に接触、又は近接していることを要旨とする。
これによれば、位置決め部材の端部のうち一の端部を電極端子に接触、又は近接させることで、位置決め部材を小型化できる。したがって、蓄電装置の重量エネルギ密度を向上できる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電装置において、前記ケースの隣り合う内面の境界部にはアール部が形成されており、前記位置決め部材において、前記境界部に配置される部分には、前記アール部よりも大きい切欠き部が形成されていることを要旨とする。
これによれば、ケースの隣り合う内面の境界部に形成されたアール部と、位置決め部材とが干渉することで位置決め部材が不安定になることを抑制できる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄電装置において、前記端部は、前記電極組立体の縁部から、前記積層方向と直交する方向の外側に向かって突出していることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄電装置において、前記端部は、前記電極組立体の縁部から、前記積層方向と直交する方向の外側に向かって突出していることを要旨とする。
これによれば、位置決め部材の端部が電極組立体の縁部から突出されていることから、該位置決め部材の端部と、ケースの壁の内面とを確実に接触、又は近接させ、より確実にケースの内部に電極組立体を固定できる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の蓄電装置において、前記端部のうち、前記ケースに対する前記電極組立体の挿入方向と直交する方向に突出する端部には、前記挿入方向に先細りしたテーパ部が形成されていることを要旨とする。
これによれば、テーパ部によって、電極組立体を固定した位置決め部材をケースに挿入し易くできるとともに、端部がケースの壁の内面に接触、又は近接するようにガイドできる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の蓄電装置において、前記蓄電装置は二次電池であることを要旨とする。
これによれば、二次電池として、電極における金属箔が露出した非形成部が層状に重なった接続部と、導電部材との接合部が振動によって破損することを抑制できる。
これによれば、二次電池として、電極における金属箔が露出した非形成部が層状に重なった接続部と、導電部材との接合部が振動によって破損することを抑制できる。
本発明によれば、電極における金属箔が露出した非形成部が層状に重なった接続部と、導電部材との接合部が振動によって破損することを抑制できる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、例えば乗用車両や産業車両などの車両に搭載される蓄電装置としてのリチウムイオン二次電池(以下「二次電池」と示す)10は、直方体状のケース11に電極組立体12が収容されている。
図1に示すように、例えば乗用車両や産業車両などの車両に搭載される蓄電装置としてのリチウムイオン二次電池(以下「二次電池」と示す)10は、直方体状のケース11に電極組立体12が収容されている。
ケース11は、電極組立体12を収容する有底矩形箱状の本体部材13と、該本体部材13の開口部を閉塞する矩形板状の蓋部材14とから構成されている。本体部材13、及び蓋部材14は、例えばステンレスやアルミニウムなどの金属製である。なお、ケース11の内部には、図示しない電解質としての非水電解液が充填されている。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本体部材13は、矩形板状の底壁13aと、底壁13aの4つの縁部からそれぞれ垂直に立設された矩形板状の第1側壁13b、第2側壁13c、第3側壁13d、及び第4側壁13eとから形成されている。第1側壁13bと第2側壁13c、及び第3側壁13dと第4側壁13eとは、それぞれ互いに対向する。また、底壁13aと蓋部材14とは、互いに対向する。本実施形態において、蓋部材14、底壁13a、及び側壁13b〜13eは、ケース11を構成する壁である。また、ケース11の内部において、底壁13a、及び各側壁13b〜13eの隣り合う各内面同士の境界部には、それぞれ角アール部13fが形成されている。
また、蓋部材14には、電極端子としての正極端子15、及び電極端子としての負極端子16が設けられている。正極端子15は、一端がケース11の外部に突出する一方で、他端がケース11の内部に配置される円柱状の端子部材15aと、該端子部材15aの他端の外周面に形成された雄ネジに螺合されるナット15bと、ナット15bと蓋部材14との間に設けられ、蓋部材14の内面に固定される絶縁部材15cと、から構成されている。端子部材15a、及びナット15bは、金属製(例えばアルミニウム製)であり、絶縁部材15cは例えば絶縁性を有する樹脂製である。
同様に、負極端子16は、一端がケース11の外部に突出する一方で、他端がケース11の内部に配置される円柱状の端子部材16aと、該端子部材16aの他端の外周面に形成された雄ネジに螺合されるナット16bと、ナット16bと蓋部材14との間に設けられ、蓋部材14の内面に固定される絶縁部材16cと、から構成されている。端子部材16a、及びナット16bは、金属製(例えば銅製)であり、絶縁部材16cは例えば絶縁性を有する樹脂製である。
また、電極組立体12は、第1電極組立体17aと、第2電極組立体17bとから構成されている。図3に示すように、各電極組立体17a,17bは、電極としての正極シート18と、正極シート18とは極性が異なる電極としての負極シート19と、正極シート18と負極シート19との間を絶縁する矩形シート状のセパレータ20とを有する。そして、各電極組立体17a,17bは、複数の正極シート18、及び複数の負極シート19を、間にセパレータ20を介在させた状態で、交互に層状に重なるように積層された積層型の電極組立体である。以下の説明では、電極組立体12(各電極組立体17a,17b)における正極シート18、及び負極シート19の積層方向(重なり方向)を単に「積層方向(厚さ方向)」と示すものとする。
正極シート18は、正極用の金属箔(本実施形態ではアルミニウム箔)21と、その両面に(金属箔21上に)正極活物質を塗布して形成された活物質層としての正極活物質層22を有する。また、正極活物質層22が形成されていない部分の金属箔21は、金属箔21が露出したままの非形成部としての非塗工部23を構成する。そして、正極シート18の縁部18aには、正極集電タブ24が突出形成されている。正極集電タブ24は、非塗工部23を構成する金属箔21の一部である。
正極集電タブ24は、各電極組立体17a,17bを構成する各正極シート18において同位置に同一形状で形成されている。このため、図2に示すように、各電極組立体17a,17bにおいて、積層方向に沿って延びる4つの縁部のうち、蓋部材14と互いに対向する接続縁部としての縁部12aには、複数の正極集電タブ24が層状に重なった正極接続部(非形成部群)としての正極集電タブ群24aが突出形成される。
また、図3に示すように、負極シート19は、負極用の金属箔(本実施形態では銅箔)25と、その両面に(金属箔25上に)負極活物質を塗布して形成された活物質層としての負極活物質層26を有する。また、負極活物質層26が形成されていない部分の金属箔25は、金属箔25が露出したままの非形成部としての非塗工部27を構成する。そして、負極シート19の縁部19aには、負極集電タブ28が突出形成されている。負極集電タブ28は、非塗工部27を構成する金属箔25の一部である。
負極集電タブ28は、各電極組立体17a,17bを構成する各負極シート19において同位置に同一形状で形成されている。なお、負極集電タブ28は、正極シート18と負極シート19を積層する場合に正極集電タブ24と重ならない位置に設けられている。
このため、図2に示すように、各電極組立体17a,17bの縁部12aには、正極集電タブ群24aとは異なる部分に、複数の負極集電タブ28が層状に重なった負極接続部(非形成部群)としての負極集電タブ群28aが突出形成されている。
なお、各電極組立体17a,17bは、図示しない粘着テープなどによって、各電極組立体17a,17bを構成する正極シート18、負極シート19、及びセパレータ20が一体に固定されている。また、本実施形態において、第1電極組立体17aと、第2電極組立体17bとは、それぞれ同数の正極シート18、同数の負極シート19、及び同数のセパレータ20を積層して形成されており、積層方向に沿った厚さが同一(又は略同一)である。
なお、以下の説明では、説明の便宜のため、各集電タブ群24a,28aが突出する方向に沿った方向を単に「高さ方向」と示し、該高さ方向と、電極組立体12の積層方向とに直交する方向を単に「幅方向」と示す。なお、積層方向は、第1側壁13bと第2側壁13cとが互いに対向する方向となる。また、高さ方向は、底壁13aと蓋部材14が互いに対向する方向となり、幅方向は、第3側壁13dと第4側壁13eとが互いに対向する方向となる。
また、図2に示すように、正極集電タブ群24aには、縁部12aに沿って延びる矩形平板状の導電部材としての正極導電部材30が電気的に接続されている。具体的に、正極集電タブ群24aには、正極導電部材30の一端が溶接やリベットなどにより接合されている。正極導電部材30は、金属製(本実施形態ではアルミニウム製)である。
正極導電部材30の他端には、貫通孔30aが形成されている。そして、正極導電部材30の他端は、端子部材15aを貫通孔30aに挿通させた状態でナット15bに螺入させることにより、ナット15bと絶縁部材15cとの間に挟持されている。これにより、正極導電部材30は、正極端子15と電気的に接続されているとともに、蓋部材14に固定されている。
また、負極集電タブ群28aには、縁部12aに沿って延びる矩形平板状の導電部材としての負極導電部材31が電気的に接続されている。具体的に、負極集電タブ群28aには、負極導電部材31の一端が溶接やリベットなどにより接合されている。負極導電部材31は、金属製(本実施形態では銅製)である。
負極導電部材31の他端には、貫通孔31aが形成されている。そして、負極導電部材31の他端は、端子部材16aを貫通孔31aに挿通させた状態でナット16bに螺入させることにより、ナット16bと絶縁部材16cとの間に挟持されている。これにより、負極導電部材31は、負極端子16と電気的に接続されているとともに、蓋部材14に固定されている。
そして、本実施形態の電極組立体12(各電極組立体17a,17b)は、電極組立体12をケース11の内部に固定するための位置決め部材35に固定されている。位置決め部材35は、例えばポリエチレンやポリプロピレンなど絶縁性を有する樹脂材料から形成されている。位置決め部材35、及び位置決め部材35に固定された電極組立体12は、絶縁性を有する袋状の絶縁シート(フィルム)11aに覆われた状態でケース11に収容されている。
図4に示すように、位置決め部材35は、底壁13aの内面と対向する対向面36aが形成された矩形板状の端部としての第1板状部36と、該第1板状部36における対向面36aとは反対面である立設面36bに対して直角に立設された略矩形板状の第2板状部37とを有し、幅方向から見た場合において略逆T字型に構成されている。即ち、第2板状部37は第1板状部36から垂直に延びる。第2板状部37は、積層方向における第2板状部37の中央に立設されている。
図2に示すように、第1板状部36の対向面36aは、底壁13aの内面に近接しているとともに、底壁13aの内面と接触する絶縁シート11aの内面と面接触している。また、第2板状部37において、蓋部材14(自由端)側に配置される第1縁部37aには、幅方向の両端部に、それぞれ蓋部材14に向かって突出する端部としての第1突出部38が形成されている。各第1突出部38の先端には、縁部12aと対向する蓋部材14に近接するとともに、蓋部材14に向かう方向から正極端子15のナット15b、又は負極端子16のナット16bとそれぞれ接触する第1先端面38aが形成されている。
また、第2板状部37において、幅方向の両側に配置される各第2縁部37bには、それぞれ第3側壁13d、又は第4側壁13eに向かって突出する端部としての第2突出部39が形成されている。各第2突出部39の先端には、第3側壁13dの内面、又は第4側壁13eの内面にそれぞれ近接する第2先端面39aが形成されている。各第2先端面39aは、各側壁13d,13eに接触する絶縁シート11aの内面に接触している。なお、本実施形態の各突出部38,39は、幅方向における第1縁部37aの両端部においてそれぞれ一体に形成されている。
また、位置決め部材35には、積層方向における第2板状部37の両側に各電極組立体17a,17bが例えば粘着テープや接着剤などの接着材を用いてそれぞれ固定されている。即ち、第2板状部37は、積層方向における電極組立体12の両端に形成される第1端面12bと第2端面12cとの間に位置している。
そして、図2(a)に示すように、第1板状部36の立設面36bから第1縁部37aまでの高さ方向に沿った長さ(高さ)は、高さ方向に沿った各電極組立体17a,17bの長さと同一(又は略同一)である。このため、本実施形態の第1突出部38(第1先端面38a)は、各電極組立体17a,17bの縁部よりも高さ方向の外側に向かって突出している。
また、幅方向に沿った第1板状部36の長さと、一方の第2縁部37bから他方の第2縁部37bまでの幅方向に沿った第2板状部37の長さと、幅方向に沿った各電極組立体17a,17bの長さとは、同一(又は略同一)である。したがって、本実施形態の各第2突出部39(第2先端面39a)は、各電極組立体17a,17bの縁部よりも幅方向の外側に向かって突出している。
そして、本実施形態の各第2突出部39は、各第2縁部37bからそれぞれ角アール部13fの半径L2よりも大きく突出している。即ち、図2(a)に拡大して示すように、幅方向に沿った各第2突出部39の長さL1は、角アール部13fの半径L2よりも大きい。また、高さ方向に沿った対向面36aから各第2突出部39における底壁13a側の端部(下端部)までの長さL3は、角アール部13fの半径L2よりも大きい。このため、第2板状部37の基端部側における幅方向の両端、即ち位置決め部材35において、ケース11の隣り合う内面の境界部に配置される部分には、角アール部13fよりも大きい切欠き部35aが形成されている。即ち、第1板状部36は、幅方向において各角アール部13f,13fの間に配置されている。
また、図2(b)に示すように、第2板状部37から、積層方向における第1板状部36の縁部までの長さは、積層方向に沿った各電極組立体17a,17bの長さ(厚さ)より短い。したがって、電極組立体12(各電極組立体17a,17b)は、第1板状部36の縁部よりも積層方向の外側に向かって突出している。このため、電極組立体12の第1端面12bは、第1側壁13bの内面に近接しているとともに、第1側壁13bの内面と接触する絶縁シート11aの内面に面接触している。その一方で、電極組立体12の第2端面12cは、第2側壁13cの内面に近接しているとともに、第2側壁13cの内面と接触する絶縁シート11aの内面に面接触している。
また、積層方向に沿った第1板状部36の長さは、底壁13aの内面と第3側壁13dの内面、及び底壁13aの内面と第2側壁13cの内面との境界部に形成された角アール部13fの離間距離より短い。即ち、第1板状部36は、積層方向において各角アール部13f,13fの間に配置されている。
以上のように、本実施形態において、蓋部材14、底壁13a、第3側壁13d、及び第4側壁13eは、電極組立体12の積層方向に沿って延設された4つの壁となる。また、底壁13aは一の壁となり、蓋部材14、第3側壁13d、及び第4側壁13eは他の壁となる。また、第1側壁13b、及び第2側壁13cは、ケース11の壁のうち蓋部材14、底壁13a、第3側壁13d、及び第4側壁13e(4つの壁)を除いた壁となる。
次に、上記のように構成した二次電池10の作用について説明する。
図2に示すように、位置決め部材35の各第2突出部39は、電極組立体12の積層方向に沿って延設された第3側壁13d及び第4側壁13eの各内面に対してそれぞれ近接し、絶縁シート11aを介して接触されている。このため、位置決め部材35は、ケース11内において幅方向へ沿って移動することが規制されている。
図2に示すように、位置決め部材35の各第2突出部39は、電極組立体12の積層方向に沿って延設された第3側壁13d及び第4側壁13eの各内面に対してそれぞれ近接し、絶縁シート11aを介して接触されている。このため、位置決め部材35は、ケース11内において幅方向へ沿って移動することが規制されている。
また、位置決め部材35の各第1突出部38は、蓋部材14の内面に近接し、それぞれ正極端子15のナット15b及び負極端子16のナット16bに対してそれぞれ接触されている。また、第1板状部36の対向面36aは、底壁13aの内面に近接し、絶縁シート11aを介して接触されている。このため、位置決め部材35は、ケース11内において高さ方向へ沿って移動することが規制されている。
このように、位置決め部材35は、積層方向と直交する幅方向及び高さ方向へ移動することが抑制されている。そして、位置決め部材35には、電極組立体12(各電極組立体17a,17b)が固定されている。したがって、本実施形態では、例えば二次電池10が車両に搭載されたときなどに付与される振動によって、電極組立体12が底壁13a、第3側壁13d、第4側壁13e、及び蓋部材14へ近接するように移動することが抑制されている。
また、第1板状部36の対向面36aは、底壁13aの内面に対して絶縁シート11aを介して面接触していることから、ケース11内において位置決め部材35が積層方向、又は幅方向へ傾くことが抑制される。また、位置決め部材35の第2板状部37は、各電極組立体17a,17bの間に立設されていることから、各電極組立体17a,17bを位置決め部材35に固定したときに、積層方向における重量の振り分けを均等にできる。
また、電極組立体12の第1端面12b(第1電極組立体17a)は、第1側壁13bの内面に近接し、絶縁シート11aを介して面接触する一方で、電極組立体12の第2端面12c(第2電極組立体17b)は、第2側壁13cの内面に近接し、絶縁シート11aを介して面接触している。したがって、電極組立体12(各電極組立体17a,17b)は、位置決め部材35によって積層方向に直交する方向への移動が抑制されていることに加えて、さらに積層方向への移動が規制されている。
また、位置決め部材35の各第1突出部38は、蓋部材14の内面ではなく、正極端子15のナット15b及び負極端子16のナット16bに対してそれぞれ接触されている。このため、位置決め部材35の各第1突出部38を蓋部材14に接触させる場合と比較して、位置決め部材35の高さを低く形成できる。
また、位置決め部材35において、ケース11の内面の境界部に配置される部分には、角アール部13fよりも大きい切欠き部35aが形成されている。このため、本実施形態では、位置決め部材35が角アール部13fに乗り上げてしまい、位置決め部材35が幅方向に傾いてしまうことを抑制できる。
また、積層方向に沿った第1板状部36の長さは、底壁13aの内面と各側壁13b,13cの各内面との境界部に形成された角アール部13fの離間距離より短い。このため、本実施形態では、位置決め部材35が角アール部13fに乗り上げてしまい、位置決め部材35が積層方向に傾いてしまうことを抑制できる。
そして、第1板状部36、及び第2板状部37の各突出部38,39は、電極組立体12の縁部から、積層方向と直交する方向の外側に向かって突出している。したがって、本実施形態では、電極組立体12において積層方向に沿って延びる各縁部をケース11(絶縁シート11a)の内面から離間させることができるとともに、第1板状部36、及び第2板状部37の各突出部38,39をケース11の内面に確実に近接させ、絶縁シート11aを介して接触させることができる。
したがって、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電極組立体12が固定される位置決め部材35は、電極組立体12における積層方向に沿って延設された蓋部材14、底壁13a、第3側壁13d、及び第4側壁13eのうち、蓋部材14(正極端子15及び負極端子16)に対して各第1突出部38が、底壁13aに対して第1板状部36が、各側壁13d,13eに対して各第2突出部39がそれぞれ接触、又は近接される。このため、電極組立体12が幅方向や高さ方向へ移動することを抑制できる。したがって、正極集電タブ群24aと正極導電部材30との接合部や、負極集電タブ群28aと負極導電部材31との接合部が振動によって破損することを抑制できる。
(1)電極組立体12が固定される位置決め部材35は、電極組立体12における積層方向に沿って延設された蓋部材14、底壁13a、第3側壁13d、及び第4側壁13eのうち、蓋部材14(正極端子15及び負極端子16)に対して各第1突出部38が、底壁13aに対して第1板状部36が、各側壁13d,13eに対して各第2突出部39がそれぞれ接触、又は近接される。このため、電極組立体12が幅方向や高さ方向へ移動することを抑制できる。したがって、正極集電タブ群24aと正極導電部材30との接合部や、負極集電タブ群28aと負極導電部材31との接合部が振動によって破損することを抑制できる。
(2)位置決め部材35は、蓋部材14(正極端子15及び負極端子16)、底壁13a、第3側壁13d、及び第4側壁13eに近接、又は接触する端部として、第1板状部36や、各第1突出部38、及び各第2突出部39を有する。したがって、電極組立体12が蓋部材14、底壁13a、第3側壁13d、及び第4側壁13eに向かって移動することが抑制される。したがって、正極集電タブ群24aと正極導電部材30との接合部や、負極集電タブ群28aと負極導電部材31との接合部が振動によって破損することをより抑制できる。
(3)第1板状部36の対向面36aが底壁13aの内面に近接し、絶縁シート11aを介して接触していることから、位置決め部材35の傾きを抑制し、電極組立体12をケース11内に安定して固定できる。
(4)電極組立体12(各電極組立体17a,17b)が第2板状部37を挟んで形成されることから、電極組立体12の偏在に伴う位置決め部材35の傾きを抑制し、電極組立体12をケース11内に安定して固定できる。
(5)電極組立体12は、互いに対向する第1側壁13b及び第2側壁13cに近接し、絶縁シート11aを介して接触していることから、電極組立体12が積層方向へ移動することを抑制できる。このため、正極集電タブ群24aと正極導電部材30との接合部や、負極集電タブ群28aと負極導電部材31との接合部が振動によって破損することをさらに抑制できる。
(6)位置決め部材35の第1突出部38を正極端子15及び負極端子16に接触させることで、位置決め部材35を小型化できる。したがって、二次電池10の重量エネルギ密度を向上できる。
(7)位置決め部材35において、ケース11の隣り合う内面の境界部に配置される部分には、角アール部13fよりも大きい切欠き部35aが形成されている。このため、角アール部13fと位置決め部材35とが干渉することで位置決め部材35が不安定になることを抑制できる。
(8)位置決め部材35の第1板状部36、各第1突出部38、及び各第2突出部39が電極組立体12(各電極組立体17a,17b)の縁部から突出されていることから、該位置決め部材35と、ケース11の内面とを確実に接触、又は近接させ、より確実にケース11の内部に電極組立体12を固定できる。
(9)二次電池10として、正極集電タブ群24aと正極導電部材30との接合部や、負極集電タブ群28aと負極導電部材31との接合部が振動によって破損することを抑制できる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 図5(a)に示すように、ケース11に対する電極組立体12(位置決め部材35)の挿入方向と直交する方向(幅方向)に突出する各第2突出部39には、幅方向に傾斜するテーパ部40をそれぞれ形成してもよい。これによれば、各テーパ部40によって、電極組立体12(各電極組立体17a,17b)を固定した位置決め部材35をケース11に挿入し易くできるとともに、各第2突出部39がケース11(第3側壁13d及び第4側壁13e)の内面に接触、又は近接するようにガイドできる。即ち各テーパ部40は、電極組立体12の挿入方向に先細りになるように傾斜されている。
○ 図5(a)に示すように、ケース11に対する電極組立体12(位置決め部材35)の挿入方向と直交する方向(幅方向)に突出する各第2突出部39には、幅方向に傾斜するテーパ部40をそれぞれ形成してもよい。これによれば、各テーパ部40によって、電極組立体12(各電極組立体17a,17b)を固定した位置決め部材35をケース11に挿入し易くできるとともに、各第2突出部39がケース11(第3側壁13d及び第4側壁13e)の内面に接触、又は近接するようにガイドできる。即ち各テーパ部40は、電極組立体12の挿入方向に先細りになるように傾斜されている。
○ 図5(b)に示すように、第1突出部38を蓋部材14の内面に接触させてもよい。この場合、第1突出部38は、蓋部材14の内面に接触する長さで第1縁部37aに突設すればよい。
○ 位置決め部材35の端部となる各突出部38,39の形状を変更してもよい。例えば、図5(c)に示すように、第2突出部39は、各側壁13d,13eに向かって突出する三角形板状に形成してもよく、また半円形板状に形成してもよい。また、第3側壁13dに向かって突出する第2突出部39と、第4側壁13eに向かって突出する第2突出部39とで形状を異ならせてもよい。蓋部材14に向かって突出する各第1突出部38についても同様に変更できる。
○ 図5(c)に示すように、第3側壁13dに向かって突出する第2突出部39、及び第4側壁13eに向かって突出する第2突出部39をそれぞれ2つ以上形成してもよい。また、第1突出部38は、図5(b)に示すように、1つ形成してもよく、3つ以上形成してもよい。
○ 第1板状部36の形状を変更してもよい。例えば、楕円形の板状に形成してもよい。また、複数の第1板状部36を幅方向に並設してもよい。
○ 第1板状部36から垂直に延びる第2板状部37の位置を変更してもよい。例えば、図6に示すように、第2板状部37は、積層方向における第1板状部36の縁部に立設し、幅方向から見た場合にL字型に形成してもよい。この場合、位置決め部材35には1つの電極組立体12を固定するとよい。即ち、第2板状部37は、電極組立体12の第1端面12bと第2端面12cとの間に位置していなくてもよい。このように構成しても、電極組立体12がケース11の内面に向かって移動することを抑制できる。さらに、このような構成によれば、第1板状部36側からの外力に対する二次電池10の強度を増すことができる。また、この場合には、第1板状部36と第2板状部37との接続部分に角アール部41を形成し、該接続部分がケース11の角アール部13fと干渉しないようにするとよい。
○ 第1板状部36から垂直に延びる第2板状部37の位置を変更してもよい。例えば、図6に示すように、第2板状部37は、積層方向における第1板状部36の縁部に立設し、幅方向から見た場合にL字型に形成してもよい。この場合、位置決め部材35には1つの電極組立体12を固定するとよい。即ち、第2板状部37は、電極組立体12の第1端面12bと第2端面12cとの間に位置していなくてもよい。このように構成しても、電極組立体12がケース11の内面に向かって移動することを抑制できる。さらに、このような構成によれば、第1板状部36側からの外力に対する二次電池10の強度を増すことができる。また、この場合には、第1板状部36と第2板状部37との接続部分に角アール部41を形成し、該接続部分がケース11の角アール部13fと干渉しないようにするとよい。
○ 図7に示すように、電極組立体12(各電極組立体17a,17b)は、正極シート18、及び負極シート19を帯状に形成するとともに、間に帯状のセパレータ20を介在させた状態で捲回した捲回型の電極組立体としてもよい。この場合には、各電極組立体17a,17bを扁平形状とし、第2板状部37の両面に固定するとよい。
○ 各第2突出部39を省略してもよい。このように構成しても、各第1突出部38及び第1板状部36によって、高さ方向へ電極組立体12が移動することを抑制できる。また、第1突出部38、及び第1板状部36を省略してもよい。このように構成しても、各第2突出部39によって、幅方向へ電極組立体12が移動することを抑制できる。
○ 位置決め部材35は、第1板状部36を省略し、第2板状部37の縁部(端面)を底壁13a側に突出させてもよい。また、位置決め部材35は、第2板状部37の縁部(端面)の全体が電極組立体12の縁部より幅方向及び高さ方向の外側に突出する四角板状に形成されていてもよい。
○ 位置決め部材35は、電極組立体12(各電極組立体17a,17b)の縁部よりも積層方向と直交する方向へ突出していなくてもよい。例えば、電極組立体12の縁部と、各第1突出部38の第1先端面38aや、各第2突出部39の第2先端面39aが面一(又は略面一)であってもよい。
○ 位置決め部材35は、セラミックや絶縁性の樹脂材料から形成された絶縁層を表面に有する金属製であってもよい。
○ 第1板状部36、各第1突出部38、及び各第2突出部39のうち一部又は全部は、ケース11の内面に絶縁シート11aを介さないで接触、又は近接していてもよい。また、第1板状部36、及び各第2突出部39は、絶縁シート11aに近接し、僅かに離間していてもよい。このような構成であっても、電極組立体12がケース11の内面に向かって移動することを抑制できる。
○ 第1板状部36、各第1突出部38、及び各第2突出部39のうち一部又は全部は、ケース11の内面に絶縁シート11aを介さないで接触、又は近接していてもよい。また、第1板状部36、及び各第2突出部39は、絶縁シート11aに近接し、僅かに離間していてもよい。このような構成であっても、電極組立体12がケース11の内面に向かって移動することを抑制できる。
○ 第1突出部38は、正極端子15、及び負極端子16に近接し、僅かに離間していてもよい。このような構成であっても、電極組立体12がケース11(蓋部材14)の内面に向かって移動することを抑制できる。
○ 各電極組立体17a,17bは、正極シート18、負極シート19、及びセパレータ20の数を異ならせてもよい。即ち、積層方向に沿った各電極組立体17a,17bの厚さは異なっていてもよい。
○ 正極シート18及び負極シート19は、片面に活物質を塗布して形成されていてもよい。
○ ニッケル水素二次電池や、電気二重層キャパシタなどの蓄電装置に具体化してもよい。
○ ニッケル水素二次電池や、電気二重層キャパシタなどの蓄電装置に具体化してもよい。
○ 車両以外に用いられる蓄電装置に具体化してもよい。
10…リチウムイオン二次電池(二次電池、蓄電装置)、11…ケース、12…電極組立体、12a…縁部(接続縁部)、12b…第1端面、12c…第2端面、13…本体部材、13a…底壁(壁)、13b…第1側壁(壁)、13c…第2側壁(壁)、13d…第3側壁(壁)、13e…第4側壁(壁)、13f…角アール部(アール部)、14…蓋部材(壁)、15…正極端子(電極端子)、16…負極端子(電極端子)、18…正極シート(正極)、19…負極シート(負極)、21…金属箔、22…正極活物質層、23…非塗工部(非形成部)、24a…正極集電タブ群(正極接続部)、25…金属箔、26…負極活物質層、27…非塗工部(非形成部)、28a…負極集電タブ群(負極接続部)、30…正極導電部材(導電部材)、31…負極導電部材(導電部材)、35…位置決め部材、35a…切欠き部、36…第1板状部(端部)、36a…対向面、37…第2板状部、38…第1突出部(端部)、39…第2突出部(端部)、40…テーパ部。
Claims (10)
- 金属箔と前記金属箔上に活物質層を有する正極、及び金属箔と前記金属箔上に活物質層を有する負極が層状に重なった電極組立体と、前記電極組立体を収容するケースと、を備え、
前記電極組立体は、電極端子と電気的に接続される導電部材に接合され該導電部材と電気的に接続される接続部として、
前記正極の前記金属箔が露出した非形成部が層状に重なった正極接続部と、前記負極の前記金属箔が露出した非形成部が層状に重なった負極接続部とを備え、
前記ケースは、前記電極組立体における前記正極及び前記負極の積層方向に沿った4つの壁を有する蓄電装置であって、
前記電極組立体が固定されるとともに、前記4つの壁のうち少なくとも互いに対向する2つの壁の内面にそれぞれ接触、又は近接する端部を有する位置決め部材を備えたことを特徴とする蓄電装置。 - 前記位置決め部材は、前記4つの壁の各内面にそれぞれ接触、又は近接する端部を有する請求項1に記載の蓄電装置。
- 前記位置決め部材は、前記4つの壁のうち一の壁の内面に対向して接触、又は近接する対向面を有する前記端部としての第1板状部と、前記第1板状部から垂直に延びる第2板状部と、を備え、
前記第2板状部は、前記4つの壁のうち他の壁の各内面にそれぞれ接触、又は近接する端部を有する請求項2に記載の蓄電装置。 - 前記電極組立体は、前記積層方向の両端に第1端面と第2端面とを有しており、
前記第2板状部は、前記第1端面と前記第2端面との間に位置する請求項3に記載の蓄電装置。 - 前記ケースは、直方体状であり、
前記電極組立体は、前記ケースの壁のうち前記4つの壁を除いた壁であって、互いに対向する2つの壁に接触、又は近接している請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置。 - 前記電極組立体は、前記正極接続部及び前記負極接続部が突設される接続縁部を有し、
前記4つの壁のうち前記接続縁部と対向する壁には前記電極端子が設けられ、該電極端子の一端は前記ケースの外部に突出する一方で他端は前記ケースの内部に配置されており、
前記位置決め部材の端部のうち一の端部は、前記接続縁部と対向する壁に向かう方向から、前記電極端子の他端に接触、又は近接している請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄電装置。 - 前記ケースの隣り合う内面の境界部にはアール部が形成されており、
前記位置決め部材において、前記境界部に配置される部分には、前記アール部よりも大きい切欠き部が形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電装置。 - 前記端部は、前記電極組立体の縁部から、前記積層方向と直交する方向の外側に向かって突出している請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄電装置。
- 前記端部のうち、前記ケースに対する前記電極組立体の挿入方向と直交する方向に突出する端部には、前記挿入方向に先細りしたテーパ部が形成されている請求項8に記載の蓄電装置。
- 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜9のいずれか1項に記載の蓄電装置。
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