JP2012098653A - 光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の駆動時間や位置精度などの機能を損なわずに小型化を達成して操作性を向上し、且つ信頼性も成立させる。
【解決手段】超音波振動子を有する少なくとも3個以上の駆動部で回転円板の回転、直進を同時に駆動し、駆動制止は付勢手段で制止する。光学装置が姿勢変化した時に駆動部にかかる負荷量の変化に応じて駆動制御を変更し、光学ユニットの切替時間の差が抑制されるよう駆動制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズや光学フィルターなど光学ユニットを回転円板上に積置し、載置された光学ユニットを適切な位置に回転駆動して光学性能を得る光学装置に関する。
特許文献1では、複数のレンズユニットを回転円板上に載置し、円板中心には回転用の軸が回動自在に取り付けられている。また回転円板を駆動するために円周にはベルトが掛けられ、ベルトの他方はプーリーを介してモーター駆動軸と繋がっている。なお、各レンズユニットの固定位置は、回転円板の円周に設けたV溝に、予め付勢された状態のローラが収まることで固定される。
特開2001−242370号公報
しかしながら、特許文献1のような従来の光学装置では、以下に述べるような問題点が生じていた。光学装置はパン、チル操作を行うため、取り回しと操作性を考慮して小型、軽量である方が良い。しかしながら従来のように、回転円板上に複数の光学ユニットを載置した光学装置だと、回転円板のみでなくベルトなどの駆動伝達部材や駆動部の配置場所が別途必要で、小型化を妨げていた。さらに、各光学ユニットの光軸は、回転により光学装置の主光軸上に合わせるために、各光学ユニット毎に回転中心からの光軸位置を偏芯調整機構を設けて合わせる必要がある。それぞれの光学ユニットに偏芯調整機構を設けるため、回転円板は大型化し、重量増の要因となっていた。
また従来の光学装置では、メカ機構で位置決めされるため、位置決め後に光学装置に外的な振動や衝撃が加わって光学ユニットがずれてしまうと、適切な光学性能を得ることができなかった。
そこで本発明の例示的な目的は、回転円板上に複数の光学ユニットを有する光学装置において、従来の駆動時間や位置精度などの機能を損なわずに小型化を達成して操作性を向上し、且つ信頼性も成立させる適切な構成を備えた光学装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係わる光学装置では、複数の光学ユニットを載置した回転円板の回転と直進移動を少なくとも3つ以上の駆動源により可能とする駆動手段と、少なくとも3つ以上の位置検出センサーにより回転円板の回転量と直進移動量を検出可能とする検出手段と、回転円板上の光学ユニットの光軸中心を、回転円板の回転と直進移動により光学装置の光軸中心に合致させる制御手段とを有することで従来技術の課題は解決される。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付の図面を参照して説明される好ましい実施形態等によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、従来の駆動時間や位置精度などの機能を損なわずに小型化を図ることができ、小型化により操作性も向上して、且つ信頼性も成立する光学装置を提供することができる。
本発明の全ての請求項に係る構成の概要を表した全体概要図である。 本発明の請求項1〜9に係る回転板とその周囲の構成の概要を表した概要図である。 本発明の全ての請求項に係る制御ブロックの構成を表したブロック図である。 本発明の請求項1〜9に係る駆動部の構成のを表した断面図である。 本発明の請求項1〜9に係る駆動部の推力方向を表した概要図である。 本発明の請求項1〜9に係るセンサ部の構成を表した断面図である。 本発明の請求項1〜9に係る原点検出方法の概要を表した概要図である。 本発明の請求項5に係る動作フローを表したフロー図である。 本発明の請求項5に係る光学ユニットの移動軌跡の概要を表した概要図である。 本発明の請求項7、8に係る光学装置の姿勢と駆動部の負荷の関係を表した概要図である。 図12の説明のため比較用に光学ユニットの移動軌跡の概要を表した概要図である。 本発明の請求項7,8に係る光学ユニットの移動軌跡の概要を表した概要図である。 本発明の請求項7,8に係る動作フローを表したフロー図である。 本発明の請求項10に係る回転軸とその周囲の構成の概要を表した概要図である。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
図1は、本発明の構成を有する光学装置内の概略を示す概要図で、また図2は複数の光学ユニットを載置する切替光学ユニットの構成を示す概要図である。
図1に示すように、光学装置筐体100内には、フォーカスレンズ群1、ズームレンズ群2、アイリス機構3、複数の光学レンズ群を有する切替光学ユニット部4、リレーレンズ群5の各光学手段が前方から順次配置されている。フォーカスレンズ群1は、直進駆動機構(図示せず)によってレンズ光軸O方向に移動して焦点距離を調節する。ズームレンズ群2は前後2群に分かれており、それぞれが直進駆動機構(図示せず)を介して光軸方向に移動して変倍を調節する。アイリス機構3は、複数枚の絞り羽(図示せず)で構成されており、絞り羽で形成された絞り径を駆動機構(図示せず)で調整することにより絞り径が変更される。切替光学ユニット部4は、倍率の異なる変倍レンズ群を後述する回転板上に配置し、それぞれの変倍レンズ群の光軸が光軸O上に合致する位置に移動し、所定倍に拡大される。
次に図2で切替光学ユニット部4の内部構成について説明する。図2は切替光学ユニット部4を図1の紙面右側から見た図である。回転板6上には、変倍レンズ群7,8,9が回転板6中心に対して略120°等分に配置されている。図2では、変倍レンズ群7の光軸中心が光軸Oと同軸上に移動した状態となっている。回転板6には中心に回動する回転軸が無く、また変倍レンズ群7,8,9には回転板6中心からの偏芯調整機構は無いため、従来の回転円板に比べて小型、軽量となっている。
回転板6の円周端付近には、回転板6を回転、及び偏芯移動するための駆動部10,11,12が回転板6中心に対して略120°等分に配置されている。駆動部10,11、12は、後述する電歪素子で表面進行波を形成して回転板6を回転、偏芯移動させる。図2では、駆動部10,11が回転板6中心に対して上方左右対称位置に設けられ、駆動部12は回転板6の下端に設けられている。さらに、回転板6の円周端付近には、回転板6の水平左右方向の位置を検出する1対のx軸センサ部13a、13bと、垂直上下方向の位置を検出するy軸センサ部14が配置されている。
図2では、x軸センサ部13aが回転板6上端の背面側に、x軸センサ部13bが13aと対向側に回転板6下端の背面側に設けられ、またy軸センサ部14が回転板6右端の背面側に設けられている。回転板6の下側1対のガイド15a、15b、及び上側1対のガイド16a、16bは、回転板6の移動範囲を規制するガイドである。各ガイド内であれば、回転板6が駆動部10、11,12の駆動力を得て回転、偏芯移動できる範囲内にあり、また同時にx軸センサ部13a、13bとy軸センサ部14が回転、偏芯の検出ができる範囲内にある。なお、図2では各ガイドを設けているが、光学装置の小型化のため回転板6周囲の筐体が、ガイドを兼ねても良い。
次に図3で回転板6の制御ブロックの構成を説明する。図3において、CPU17は、切替光学ユニット部4の動作をコントロールする制御部で、センサ回路18を介してx軸センサ部13a、13bとy軸センサ部14の出力値を読み取り、出力値に応じて駆動回路19を介して駆動部10,11,12を駆動制御する。またCPU17には、各変倍レンズ群の選択を行う入力スイッチ20と、各変倍レンズ群の移動位置を記録したメモリ21が接続されている。
次に図4で駆動部10の内部構成について説明する。なお、駆動部11,12も駆動部10と同じ構成のためそれぞれの説明は省略する。図4は、駆動部10と回転板6の断面図である。(断面位置は図2参照) 固定筐体22側は、表面進行波を発生させるための電歪素子23と、表面進行波を形成する振動部材24と、電歪素子23、振動部材24双方を固定筐体22に保持する振動吸収部材25で構成されている。振動吸収部材25は、電歪素子23で発生した振動が固定筐体22に伝達することを抑制するため、材質が弾性体となっている。同様に、駆動部11、12でも上述の電歪素子23、振動部材24、振動吸収部材25が構成されている。
一方回転板6側は、振動部材24と接触し、表面進行波により駆動力を付与される環状移動部材26と、環状移動部材26に伝達される振動を抑制し、且つ環状移動部材26を回転板6に保持する振動吸収部材27で構成されている。環状移動部材26と振動吸収部材27は、回転板6の円周端付近に環状に配置されているため、回転板6の回転位置に依存せず常に振動部材24と環状移動部材26が向き合い、駆動力を得ることが出来る。
同時に、回転板6が偏芯駆動された時でも駆動力を得るため、ガイド15a、15b、16a、16bの移動範囲内で常に振動部材24と環状移動部材26が向き合えるよう、振動部材24の幅が設定されている。さらに、固定筐体22側には永久磁石28が、また回転板6側には環状磁性体29がそれぞれ構成されている。永久磁石28は、図2の駆動部10の内部に回転板6側に固定されており、環状磁性体29は回転板6の円周端付近に環状に配置されている。
永久磁石28と環状磁性体29の間に発生する磁力により、回転板6は駆動部10側に常に引き付けられており、その付勢力で振動部材24と環状移動部材26の間は常に加圧接触されている。同様に、駆動部11、12でもそれぞれに構成された永久磁石28により加圧接触されている。
次に駆動原理について説明する。振動部材24は、図4の紙面垂直方向に長尺状の形状を成しており、環状移動部材26と接触する側は部分的に数箇所溝が彫られた櫛形状を成している。電歪素子23は、複数枚の圧電素子で形成されており、隣り合う圧電素子にそれぞれ同位相、又は180°位相のずれた交流電圧を交互に印加していくと、各圧電素子の伸縮で振動部材24が振動し、櫛形状の先端表面に進行波が形成される。櫛状の先端表面と加圧接触された環状移動部材26は、進行波の影響で紙面垂直方向に移動する推力を得る。
与える交流電圧の位相を180°逆転することで、逆方向にも移動可能である。また、移動速度を変更する時は、電歪素子23に与える交流電圧の振幅を変更して行う。振幅を変更することで振動部材に形成される進行波の振動幅も変化し、それに応じて環状移動部材26の移動する最小移動距離が変化する。ところで、振動部材24に進行波が形成されない時は、振動部材24と環状移動部材26の互いに加圧接触された表面摩擦力で回転板6は保持される。
次に各駆動部の動作について説明する。回転板6には、駆動部10、11、12が3箇所円周周囲に配置されているため、それぞれの駆動部の動作の組み合わせによって、回転板6を回転したり、任意の方向に偏芯することができる。例えば、回転板6を図2の紙面時計周り回転する時は、駆動部10,11,12に円周上同じ方向(この場合は時計周りの方向)に、且つ同じ推力で環状移動部材26が移動するよう駆動制御する。この時、各駆動部の電歪素子には同じ位相変更タイミングで同じ振幅の交流電圧が印加される。
すると、回転板6は3箇所の駆動部で環状移動部材26が同じ推力を得るため、回転板6の中心を回転中心として回転する。反時計周りに回転する時は、与える位相を全ての電歪素子で180°逆転すれば良い。偏芯駆動は図5を用いて説明する。図5aにおいて、10aは駆動部10で得られる推力の方向を、11aは駆動部11で得られる推力の方向を表している。10a、11aのそれぞれの方向は、駆動部10、11の相対位置が定められているため角度は変更することができないが、正逆方向と長さの大小、つまり推力の増減は変更可能である。
例えば図5aでは、10a、11aはそれぞれ上方右側と上方左側へ向かい、長さは同じため同じ推力に設定されている。このとき回転板6には、10a、11aの合力として垂直上方向の移動力が発生する。この時、回転板6を上方へ移動させるためには、駆動部12の振動部材24と環状移動部材26の間で加圧接触されて得られる摩擦力を抑制する必要がある。そこで、駆動部12の電歪素子23に微小な振幅の交流電圧を印加し、摩擦力がほぼ0となる進行波(定常波)を与えておく。すると駆動部12の負荷が無くなり、駆動部10と11の推力の合力で垂直上方へ回転板6が移動する。
図5bでは、駆動部10と駆動部12で得られる推力の方向を表しており、10aは図5aと同じく駆動部10で得られる推力の方向を、12aは駆動部12で得られる推力の方向を表している。図5aと同様に、12aも角度は変更することができないが、正逆方向と長さの大小、つまり推力の増減は変更可能である。図5bでは、10aは図5aと同様に上方右側に向かうが、12aは紙面水平方向右側へ向かう。なお、10a、12aは同じ推力に設定されている。このとき回転板6には、10a、12aの合力としての移動力が発生する。
この状態の時、図5bでは駆動部11に定常波を流して摩擦力を抑制しておく。すると駆動部10と12の推力の合力で上方右側へ回転板6が移動する。図5cでは、図5aと異なり駆動部10の推力が駆動部11の推力より低い場合を表している。10aより小さい10bと11aの組み合わせでは、合力は11aの方へ引っ張られて上方左側に合力が発生する。つまり、それぞれの推力設定を変更することで、合力の方向を変更することができる。この状態の時、図5aと同様に駆動部12は定常波駆動を行い、摩擦力は抑制しておく。
以上のような駆動制御を、駆動回路19を介して3箇所の駆動部10,11,12で行うことで、回転板6の回転移動と方向自在の偏芯移動を行うことができる。また、回転時でも各駆動部の推力に差を設けることで、偏芯しながら回転することも可能である。
次に図6で、x軸センサ部13aの内部構成について説明する。なお、x軸センサ部13b、y軸センサ部14はx軸センサ部13aと同じ構成のため説明は省略する。
図6は、x軸センサ部13aと回転板6の断面図である。(断面位置は図2参照) x軸センサ部13aは、センサ部の基台29と、基台29に搭載された発光素子30とフォトセンサ31で構成されている。基台29は、固定筐体22側とは回転板6を挟んで対向側にある固定筐体32に固定されている。
同様に、x軸センサ部13b、y軸センサ部14でも上述の基台29、発光素子30、フォトセンサ31が構成されている。一方回転板6側には、発光素子30、及びフォトセンサ31と向き合う側に環状反射板33が構成されている。発光素子30は、発光ダイオード等を使用した発光素子で、センサ回路18により駆動されて発光し、その投影光が環状反射板33で反射してフォトセンサ31に到達する。環状反射板33の反射面は、山谷の傾斜面が形成されており、発光素子30との相対位置によって反射角が変化し、それに応じてフォトセンサ31に到達する光量が変化する。
フォトセンサ31は受光した光量変化量を光電変換して電圧値に置き換え、その後電圧値はA/D変換器(図示せず)でパルス矩形波に変換される。そしてセンサ制御部18は、パルス矩形波をサンプリングして移動量を積算する。ところで、環状反射板33には、図6のように、他の形状と異なる傾斜面33aが一部形成されている。また33aと類似形状の33b、33cも33aと同様に環状反射板33上に設けられている。33a、33b、33cのそれぞれの配置位置は、ちょうどx軸センサ部13a、13b、y軸センサ部14の配置位置に相当する。
また33a、33b、33cの形状は、各センサ部13a、13b、14でのみ検出されるよう僅かに形状が異なっており、各センサ部13a、13b、14は形状差からどの形状か識別する。33aの反射光をフォトセンサ31が受光すると、他の反射光とは区別され、x軸センサ部13aで33aの位置を検出する。また同様に33bをx軸センサ部13bで、33cをy軸センサ部14で検出する。このように、3箇所のセンサ部で検出した時が、回転板6の回転、偏芯移動の原点位置となる。
ここで、メモリ21には、予め3箇所のセンサ部13a、13b、14の原点位置検出時の光軸Oと、各光学ユニット7,8,9の各光軸中心との位置関係が記憶されている。したがって、各センサ部13a、13b、14の原点位置を検出することで、光軸Oに各光学ユニット7,8,9の各光軸中心を合致させる駆動が可能となる。
以上のような構成における実施形態1の動作の流れを、図7a〜7d、図8、図9を用いて説明する。図7a〜7dは、回転板6の回転、偏芯移動時における環状反射板33と、x軸センサ部13a、13b、y軸センサ部14の測定ポイントとの位置関係を表した概要図である。また図8は、実施形態1の動作フローを示すフロー図で、図9は変倍レンズ群の光軸の移動軌跡のを表した概要図である。
先ず、光学装置100に電源投入されていない状態の時は、回転板6は駆動部10,11,12それぞれの永久磁石28と環状磁性体29の間に発生する磁力により摩擦力が発生して、径方向、及び光軸O方向にガタつきが無い状態となっている。したがって光学装置100が電源停止にある状態、例えば搬送途中等で、外的な振動や衝撃を受けても回転板6が移動規制されているためガタつきによる破損を防ぐことができる。
図8において、光学装置100に電源投入すると、CPU17は、最初に原点探索のため駆動回路19を介して駆動部10、11、12に回転駆動を指示する(S1)。すると駆動回路19では、駆動部10、11、12が回転板6の円周上同じ方向に、且つ同じ推力で環状移動部材26が移動するよう駆動制御し、回転板6が回転板6中心に回転する。回転駆動時、x軸センサ部13a、13b、y軸センサ部14で検出されるそれぞれの移動量は等しくなる。
そこでCPU17は、それぞれの移動量が等しくなるように、回転中は各センサ出力値の誤差をフィードバックしながら駆動回路19に駆動指示を行っている。但し、この状態での回転位置は、各センサ部で未だ後述する原点位置が検出されていないため、各センサ部の測定ポイントとの相対位置は不明である。回転駆動を継続すると、x軸センサ部13a、13bのどちらかで原点33a、又は33bが検出される(S2)。図7aでは、x軸センサ部13aの検出ポイントaで33aが検出されている。
この時CPU17は、検出ポイントaで検出された回転位置を起点として、x軸センサ部13aのカウンタ量を一時的にリセットする。回転駆動をそのまま継続すると、次は図7bのように、x軸センサ部13bの検出ポイントbで33bが検出される(S3)。この時、先の検出ポイントaでの検出位置から検出ポイントbでの検出位置の間に、回転板6はθx回転する。そしてCPU17は、θxに相当するx軸センサ部13aのカウンタ量を算出する(S4)。
次に、θx/2に相当するカウンタ量になるまで回転板6を先の回転と逆方向(図7bでは時計方向)に回転する(S5)。θx/2回転して補正することで、x軸センサ部13a、13bの各測定ポイントで検出された33a,33bが垂直方向に並び、回転板6の回転方向の初期角度が規定される。但しこの状態の時、一度はx軸センサ部13a、13bで33a,33bがそれぞれ検出されたが、回転補正により各測定ポイントの中心と回転板6の中心が偏芯しているため各センサ部13a、13bでは33a,33bは検出されていない。
またこの時、33cは水平方向にあるが、x軸と同様に測定ポイント中心とy軸の回転板6中心の位置が偏芯しているためy軸センサ部14では検出されていない。次にCPU17は、回転板6をx軸水平方向に駆動するよう駆動回路19に指示する。すると駆動回路19は、駆動部10、11を定常波駆動とし、駆動部12を用いて水平方向に回転板6を偏芯移動する(S6)。そしてx軸センサ部13a、13bの各測定ポイントa、bで33aと33bが再び検出されるまで移動を繰り返す(S7)。
図7cは、回転方向が規定された後に、紙面右方向に移動して、各測定ポイント中心とx軸方向の回転中心が合致した状態である。次にCPU17は、y軸垂直方向に駆動するよう駆動回路19に指示する。すると駆動回路19は、駆動部12を定常波駆動とし、駆動部10,11を用いて垂直方向に回転板6を偏芯移動する(S8)。そしてy軸センサ部14の測定ポイントで33cが検出されるまで移動を繰り返す(S9)。
図7dは、紙面下方向に移動して、測定ポイント中心とx軸、y軸双方の回転板6中心が合致した状態である。y軸センサ部14の測定ポイントで33cが検出されると、CPU17は駆動回路19に駆動停止指示を行い、回転板6の偏芯移動が停止して各駆動部の摩擦力で保持される(S10)。そして、CPU17は各センサ部13a、13b、14の出力値から換算していたカウンタ量をリセットし、x軸、y軸の原点位置が規定される。
ところで、図2と図7a〜7dでは、x軸センサ部13a、13b、及び測定ポイント部a、bの位置は垂直方向に配置されているが、y軸センサ部14と重ならない範囲の角度位置であれば特に限定されない。
続いて原点検出後の動作フローを説明する。光学装置100を望む倍率に変更するため、変倍レンズ群の切替を入力スイッチ20より行う。CPU17は、入力スイッチ20で入力された変倍レンズ群のステータス情報を読み取る(S11)。ここでは一例として、図2の変倍レンズ群8が選択されたと仮定する。ステータス情報に基づき、CPU17は選択された変倍レンズ群8の位置情報をメモリ21より読み出す(S12)。位置情報は、予め各変倍レンズ群毎にメモリ21に記録されており、具体的には原点検出位置から変倍レンズ群の光軸が光軸O上に到達するまでのカウンタ量として記録されている。
次にCPU17は、読み込んだカウンタ量から目標位置まで移動するための後述するの式の係数を決定し(S13)、駆動回路19を介して目標位置に向けて回転板6の回転と偏芯移動の同時駆動の指示を行う(S14)。ここで図9を用いて、回転と偏芯移動の駆動方法について説明する。図9は、変倍レンズ群8の光軸が回転と同時に偏芯移動する時の軌跡を表している。原点位置が規定された回転板6上の変倍レンズ群8の光軸は、図中x0、y0の位置にあり、一方光学装置の光軸Oは、図中x1、y1の位置にある。
x0、y0からx1、y1に向けて移動する時、x軸方向の移動は回転移動で行い、y軸方向の移動は回転移動と同時に偏芯移動を行う。回転移動のみの場合、変倍レンズ群8の光軸は図中2点鎖線の回転軌跡で移動するだけなので、光軸Oに対しx軸方向の位置は決まるが、y軸方向のずれが生じる。代わりにy軸方向に偏芯を伴いながら回転すると、図中実線の軌跡で移動しながらx軸方向、y軸方向共に光軸Oに到達する。
光軸O周囲の円形は、変倍レンズ群8の光軸が光軸Oに移動した時の許容誤差範囲で、この範囲内に変倍レンズ群8の光軸位置が収まれば光学性能を満足する。
以下の式は、上述の回転、偏芯同時駆動における関係を表している。
x1の位置は、x0の位置からの回転角で規定されるため、回転移動の最小分解能Δθ1に回転角の係数kx1を掛ける。
x1=kx1×Δθ1 −−−(1)
y1の位置は、回転のみの移動の場合の仮想位置y2からの偏芯量で規定されるため、偏芯量の最小分解能ΔY1に偏芯量の係数ky1を掛けて、それにy0からy2までの回転角、つまり(1)式を足せば位置が決まる。
y1=ky1×ΔY1+ kx1×Δθ1 −−−(2)
実際には、偏芯は回転しながら行われるため、Δθ1当りの偏芯量ΔY1/Δθ1に係数ky2(ky1にΔθ1を掛けた係数)で表される。
y1=ky2×ΔY1/Δθ1+ kx1×Δθ1 −−−(3)
上述の(1)式と(3)式の係数を、S13でCPU17が決定し、駆動回路19を介して目標位置x1、y1に向けて回転板6の回転と偏芯移動の同時駆動の指示を行う。そして目標位置に相当するカウンタ量に到達するまで移動を繰り返す(S15)。目標位置に到達すると、CPU17は駆動回路19に駆動停止指示を行い、回転板6の偏芯移動が停止して各駆動部の摩擦力で保持される(S16)。次に、保持された位置でのセンサ出力値を検出し、目標位置x1、y1との差分を比較する(S17)。
差分量が許容誤差範囲内であれば、動作を終了し、範囲外であればS14に戻り駆動を繰り返す(S18)。動作終了後に、他の変倍レンズ群が再び入力スイッチ20で選択された場合は、動作をS11から始めて、上述の動作フローにより変倍レンズ群の目標位置を設定して回転と偏芯移動の駆動制御を行い、回転板6を移動させる。この時、光軸O上には変倍レンズ群8が既に移動しているため、目標位置の設定は原点位置から変倍レンズ群8が移動した移動量の差分を取って設定される。
以上のような動作手順により、小型化、軽量化された回転板と、それに載置された変倍レンズ群で光学装置の切替レンズ部の切替機能を満たすことができる。また回転と同時に偏芯移動も行うため、切替にかかる時間が従来の回転移動のみの切替時間と同等にすることが可能である。したがって、従来の切替時間を損なわずに小型、軽量化で装置の操作性を向上させることができる。なお、図2では、駆動部に超音波振動子を使用しているが、直進駆動可能なアクチュエータであればこれに限定されない。
また回転板上のレンズ群は、図2では変倍レンズ群を載置しているが、光学機能はこれに限定するものでなく、回転板上の光学ユニットで個々に偏芯位置精度が必要なユニットにも適用される。
ところで、実施形態1では回転しながら偏芯移動を行ったが、双方を分けて、例えば(2)式を用いて回転後に偏芯移動を行っても良い。その時の切替時間は、同時に移動するより多くなるが、利点としてそれぞれ移動位置を確認してから位置が決められるため、移動精度が向上して変倍レンズ群の光軸移動の許容誤差範囲を狭めることができる、例えば、許容誤差範囲の狭い光軸敏感度の高いレンズ群の切替には好適である。また、図8の動作フローでは、光軸が許容誤差範囲内に収まった時点で終了しているが、その後センサ部から出力値を常時検出することで、移動後に位置ずれが起きていないか監視することが可能である。
もし光学装置100が外的な振動や衝撃を受けて許容誤差範囲から光軸位置が外れた時には、動作フローのS14に戻って再駆動することで、再度許容誤差範囲内に収めることができる。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、光学装置100がチルト操作を受けて傾斜した時の切替光学ユニット部4の動作について説明する。図10は、光学装置100が水平状態から傾斜した時に駆動部10,11,12が受ける回転盤6とそれに載置された各変倍レンズ群の負荷量の変化を表している。光学装置100が水平状態の時は、各駆動部は回転板6とその上に載置された変倍レンズ群の構成ユニットの自重を直接負荷として受ける。しかし光学装置100がチルト操作で姿勢が傾くと、傾斜角に応じて各駆動部が受ける負荷が減少する。
各駆動部のy軸方向の移動量は、推力と負荷、及び摩擦力で定まるため、推力と摩擦力が同じ場合は負荷が減少すると移動量が増加する。図11は、変倍レンズ群8の光軸が回転と同時に偏芯移動する時の軌跡を表している。実施形態1の(1)、(3)式における係数が、光学装置100の水平状態の時に予め設定されていた場合は、図中実線のような軌跡でx1、y1の位置に向けて移動する。しかし傾斜すると、y軸方向偏芯量の最小分解能ΔY1がΔYnに変化し、x1、y1の位置より上方にあるx1、y3に移動する。
x1、y3に移動しても、x1、y3の位置を検出してその位置からx1、y1の位置に偏芯移動で補正することは可能である。ただ最後に補正すると、位置ずれ量によっては水平時と傾斜時で補正時間分の切替時間の差が大きくなるため、チルト操作と変倍レンズ群の切替操作が多用される環境では、姿勢変化に切替時間の差が依存しない方が望ましい。そこで実施形態2では、実施形態1の構成を元に、光学装置の姿勢変化時でも変倍レンズ群の切替時間の差を抑制できる動作を行う。以下図12、13を用いて動作内容を説明する。
図12は、図9と同様に変倍レンズ群8の光軸が回転と同時に偏芯移動する時の軌跡を表している。図9の軌跡と異なる点は、移動する途中で補正ポイントa、b、cが導入されている点で、他の記号や記載文は図9と同じため説明は省略する。
x0、y0からx1、y1に向けて変倍レンズ群8の光軸が移動する時は、図9の移動と同様にx軸方向の移動は回転移動で行い、y軸方向の移動は回転と偏芯移動を同時に行う。移動途中の補正ポイントa、b、cでは、x軸センサ部13a、13b、y軸センサ部14の出力値を検出する。
光学装置100が傾斜していると、補正ポイントaでは本来通過する位置xa1、ya1でなく、垂直方向にずれが生じたxa1、ya2の位置となる。ここで、元の初期位置から目標位置までに設定されていた変位の式を、ずれた位置から目標位置までの変位の式に補正する。先ずx1の位置は、xa1の位置からの回転角で規定されるため、x0からxa1まで移動した係数をkxaとすると、(1)式で回転角の係数kx1からkxaを差し引いた式で表される。
x1=kx1×Δθ1−kxa*×Δθ1 −−−(4)
y軸方向の位置ずれは、負荷変化で偏芯量の最小分解能ΔY1がΔYaに変化したことにより起こるため、y0からya1までの偏芯移動分の移動量がy0からya2までの移動量に変化した変化率ΔYa/ΔY1より偏芯量の補正係数Ayを求める。またy0からya2までの偏芯移動分の係数をkyaとすると、(2)式にAyを導入した次式で表される。
y1=Ay×ky1×ΔYa + kx1×Δθ1−kxa×Δθ1−kya×ΔYa −−−(5)
実際には、偏芯は回転しながら行われるため、Δθ1当りの偏芯量ΔYa/Δθ1に係数ky2で表される。
y1= Ay×ky2×ΔYa/Δθ1+ kx1×Δθ1−kxa×Δθ1−kya×ΔYa −−−(6)
上述の(4)式と(6)式に基づいて移動途中で移動量を補正することで、補正するずれ量を抑制することができ、光学装置100が水平状態から姿勢変化しても変倍レンズ群の切替時間差を抑制することができる。
上述の(4)式と(6)式に基づいて移動していくと、移動途中で次の補正ポイントbに到達する。補正ポイントbでも補正ポイントaと同様の動作を行い、検出したy軸方向の位置が本来の通過位置でない場合は、ずれた位置から目標位置までの変位の補正式に変更する。補正式は、補正ポイントaの各係数に相当する係数に置換すれば得られるため、説明は省略する。係数確定後は、補正式に基づいて移動し、移動途中で次の補正ポイントcに到達する。補正ポイントcでも補正ポイントa、bと同様の動作を行い、補正式に基づいて移動して、最後にx1、y1の位置に到達する。
このように、補正ポイントを複数箇所設けておけば、光学装置100のチルト操作と変倍レンズ群の切替操作を同時に行っても、補正を繰り返すことで目標位置に効率よく到達することができ、光学装置100の姿勢変化時における変倍レンズ群の切替時間差を抑制することができる。なお。図12では補正ポイントを3箇所設けているが、測定数はこれに限定されず、チルト操作と切替操作の使用頻度に応じて定めればよい。
図13は、図8の動作フローに上述の補正動作を組み込んだ動作フローである。ここで図8と同様の動作ステップには、同じステップ番号を付している。S14までは図8と同じ動作ステップのため説明は省略する。S14で、目標設定された位置に向けて回転と偏芯移動を同時に行いながら回転板6を移動し、図12の補正ポイントaでx軸センサ部13a、13b、y軸センサ部14の出力値を検出する(S19)。本来の通過位置と異なる場合(S20)は、CPU17は上述の(4)式と(6)式に基づいて補正ポイントaから目標位置までの移動量を補正する(S21)。
続いて駆動回路19を介して目標位置x1、y1に向けて回転板6の回転と偏芯移動の同時駆動の指示を再度行う(S22)。ここで、S19からS22までの動作は補正ポイントaの検出結果に基づいて行っているが、補正ポイントb、cでも動作フローは同じである。補正ポイントb、c、でも補正が必要な場合は、S19からS22までの動作を追加すればよい。S22の動作後、CPU17は目標位置に相当するカウンタ量に到達するまで移動を繰り返す(S23)。
目標位置に到達すると、CPU17は駆動回路19に駆動停止指示を行い、回転板6の偏芯移動が停止して各駆動部の摩擦力で保持される(S24)。次に、停止位置でのセンサ出力値を検出し、目標位置x1、y1との差分を比較する(S25)。差分量が許容誤差範囲内であれば、動作を終了し、範囲外であればS22に戻り駆動を繰り返す(S26)。
以上のような動作により、光学装置100が姿勢変化しても変倍レンズ群の切替時間差を抑制することができる。
《第3の実施形態》
ところで、図12、13では、偏芯量の最小分解能の変化に応じて偏芯量の係数を変更したが、光学装置100の姿勢変化に応じて推力を変更し、最小分解能を一定に保つことで補正することも可能である。y軸方向の偏芯量の最小分解能ΔY1は、y軸方向の推力をPy1、負荷をWy、摩擦力をFy1とすると、次式の関数で表される。
ΔYn=f1(Py1,Fy1,Wy) −−−(7)
f1はWyを変数とする関数で、Wyの変化量に応じてΔY1が変化し、変数ΔYnとなる。例えば、図12の補正ポイントaでは、ΔY1がΔYaに変化していた。ここでPy1を定数でなく変数Pyとし、ΔY1を変化しない定数としてWyとの関係を関数化すると、次式とで表される。
Py=f2(ΔY1,Fy1,Wy) −−−(8)
f2はWyを変数とする関数で、Wyの変化量に応じてPyが変化する。(8)式の関数内の係数は、例えば図12でy0からya1までの偏芯移動分の移動量がy0からya2までの移動量に変化した時の変化率ΔYa/ΔY1より求める。すると、(8)式を導入した時の(6)式に相当する式は次のようになる。
y1= ky2×ΔY1/Δθ1+ kx1×Δθ1−kxa×Δθ1−kya×ΔYa −−−(9)
上述の(9)式と(4)式に基づいて移動途中で駆動部の推力を補正することで、補正するずれ量を抑制することができ、光学装置100が水平状態から姿勢変化しても変倍レンズ群の切替時間差を抑制することができる。
《第4の実施形態》
次に、図2に示した実施形態1、2,3の切替光学ユニット部と異なる構成の切替光学ユニット部について説明する。図14は、切替光学ユニット部の回転軸受部を図2と同様に図1の紙面右側から見た図で、図2と異なる点は、回転板に回転軸を設けて、回転軸の回転と偏芯動作を行う構成を成している点である。回転軸34は、回転板35と紙面下側方向に直結して回転板35と同時に回転する。回転軸34の紙面後方には、軸受部36が配置されており、回転軸34とはころがり軸受(図示せず)を介して連結されている。
ギア37は、回転軸34と同軸に固定されており、モーター38と中間ギア39を介して螺合結合している。なお、モーター38、中間ギア39は、共に軸受部36に固定されている。軸受部36の周囲には、水平方向下側に駆動部40が、そして垂直方向左側に駆動部41が配置されている。駆動部40、41は、図4の駆動部10とほぼ同じ構成を成しており、図示は省略するが駆動部側に電歪素子、振動部材、振動吸収部材が構成されている。
また軸受部36側には、直線移動部材42、43がそれぞれ駆動部40、41と対峙して配置され、振動吸収部材(図示せず)を介して軸受部36に固定されている。さらに図示は省略するが、駆動部40、41の振動部材と、軸受部36の直線移動部材42、43は、バネや図4の永久磁石等の付勢力で常に加圧接触されて摩擦力が発生している。したがって回転板35と回転軸34を支える軸受部36の自重は、駆動部40、41の摩擦力で保持されている。
ガイド44a、44b、44cは、軸受部36の移動範囲を規制するガイドで、各ガイド内であれば、回転軸34と直結された回転板35がモーター38、及び駆動部40、41の駆動力を得て回転、偏芯移動が可能な範囲にある。
駆動部40、41の電歪素子に交流電圧が印加されると、駆動部40では水平左右方向に、駆動部41では垂直上下方向に軸受部36を移動する。またモーター38を駆動すると、中間ギア39、ギア37を介して回転軸34が回転し、同時に直結された回転板35も回転する。なお、移動後の回転軸34の回転制止は、回転軸34と同軸上に設けた既知の電磁ブレーキ(図示せず)で行い、水平、垂直方向の制止は駆動部40、41の摩擦力により行う。
また図14ではセンサ部は図示していないが、回転検出は回転軸に既知のエンコーダーを設けて、また偏芯検出は軸受部36に図2のx軸センサ部13aやy軸センサ部14のようなx軸、y軸検出のセンサを設ければ、回転と偏芯移動の位置を検出可能である。以上の構成により、図14の構成で図2と同様に回転板の回転、偏芯移動が可能である。
上述のように、図14の構成では回転軸と軸受部の周囲に駆動部を配置しているため、従来のように回転板の周囲に光学装置に駆動部のためのスペースを確保する必要がなく、光学装置の小型化が可能である。なお、偏芯移動も可能なので、回転板上の各変倍光学ユニットに偏芯調整機構が無いのは図2と同様である。
4 切替光学ユニット部
6 回転板
7 変倍レンズ群
8 変倍レンズ群
9 変倍レンズ群
10 駆動部
11 駆動部
12 駆動部
13a x軸センサ部
13b x軸センサ部
14 y軸センサ部
17 CPU
18 センサ回路
19 駆動回路
20 入力スイッチ
21 メモリ
34 回転軸
35 軸受部
38 モーター
40 駆動部
41 駆動部





Claims (10)

  1. 回転円板上に少なくとも2つ以上の光学ユニットを載置する光学装置において、
    少なくとも3つ以上の駆動源により前記回転円板の回転と直進移動を可能とする駆動手段と、少なくとも3つ以上の位置検出センサーにより前記回転円板の回転量と直進移動量を検出可能とする検出手段と、前記回転円板上の前記光学ユニットの光軸中心を、回転円板の回転と直進移動により前記光学装置の光軸中心に合致させる制御手段とを有することを特徴とする光学装置。
  2. 前記光学装置は、前記光学ユニットの切替操作を行う入力手段と、前記回転円板の回転と直進移動を制止する制止手段と、前記検出手段か出力された回転量と直進移動量により前記光学ユニットの移動位置を記憶するメモリを有し、
    前記入力部で希望する前記光学ユニットが選択されると、前記制御手段は予め前記メモリに記憶された前記光学ユニットの移動位置に向けて前記回転円板を前記駆動手段により回転、直進移動し、前記移動位置に到達後は前記静止手段により前記回転円板の移動を制止することを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記制御手段は、前記光学ユニットが前記光学装置の性能上の適正範囲内に収まった時に、前記制止手段により前記回転円板の回転と直進移動を制止することを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
  4. 前記駆動手段は、前記回転円板に加圧接触された、少なくとも3つ以上の超音波振動子を有し、該超音波振動子は前記回転円板の円周端部の周囲に配置され、前記回転円板の回転は前記超音波振動子に回転方向の進行振動波を与えることで円板中心に回転し、直進移動は前記超音波振動子に直進方向の進行振動波を与えることで直進し、また前記制止手段は前記超音波振動子側と前記回転円板側が加圧接触される付勢力で制止することを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
  5. 前記制御手段は、前記駆動手段により前記回転円板を回転すると同時に前記回転円板中心が偏芯するよう直進移動する制御を行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の光学装置。
  6. 前記制御手段は、前記駆動手段により前記回転円板を回転した後に円板中心が偏芯するよう直進移動することを特徴とする請求項3又は4に記載の光学装置。
  7. 前記制御手段は、前記駆動手段にかかる負荷量の変化に応じて、駆動制御方法を変更することを特徴とする請求項5又は6に記載の光学装置。
  8. 前記制御手段は、前記光学装置が姿勢変化した時に、前記光学ユニットの切替時間の差が抑制されるよう駆動制御方法を変更することを特徴とする請求項7に記載の光学装置。
  9. 前記制御手段は、前記検出手段により出力される前記回転円板の回転量と直進移動量を常時検出し、前記光学ユニットが光学性能上適正範囲内に収まった後、前記検出部が適正範囲外の出力値を検出した時に、再度前記光学ユニットを前記駆動手段により光学性能上適正範囲内に収まるよう駆動制御を行うことを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の光学装置。
  10. 前記光学装置は、前記回転円板に軸受部を有し、該軸受部に前記駆動手段を載置することを特徴とする請求項3乃至9のいずれか1項に記載の光学装置。
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