JP2012097733A - ジェットポンプおよび空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】空調装置において搭載に有利なコンパクトなジェットポンプを提供すること。
【解決手段】相対的に高圧の冷媒と相対的に低圧の冷媒とが混合された冷媒を吐出する吐出口51aと、吐出口51aよりも上流に吐出口51aと同軸に配置され、吐出口51aから離れるに従って除々に内径が縮小されたディフューザ55と、ディフューザ55の最小径部分から該最小径部分よりも上流に連続し且つ前記吐出口51aと同軸に配置されて低圧の冷媒が導かれる吸引孔52eと、高圧の冷媒をディフューザ55に導く外周冷媒通路53と、外周冷媒通路53からディフューザ55内に最小径部分よりも下流で高圧の冷媒を噴出するノズル部59と、を備えることを特徴とするジェットポンプZPとした。
【選択図】図1
【解決手段】相対的に高圧の冷媒と相対的に低圧の冷媒とが混合された冷媒を吐出する吐出口51aと、吐出口51aよりも上流に吐出口51aと同軸に配置され、吐出口51aから離れるに従って除々に内径が縮小されたディフューザ55と、ディフューザ55の最小径部分から該最小径部分よりも上流に連続し且つ前記吐出口51aと同軸に配置されて低圧の冷媒が導かれる吸引孔52eと、高圧の冷媒をディフューザ55に導く外周冷媒通路53と、外周冷媒通路53からディフューザ55内に最小径部分よりも下流で高圧の冷媒を噴出するノズル部59と、を備えることを特徴とするジェットポンプZPとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、ジェットポンプおよびジェットポンプを用いた空調装置に関する。
従来、車両用空調装置において、冷凍サイクルの放熱器と蒸発器との間に膨張弁の代わりにエジェクタを設け、コンプレッサの吸入側の圧力を高めてコンプレッサの効率向上を図るとともに、蒸発器における冷凍効果を高めることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このエジェクタは、管状のエジェクタ本体と、その内側に設置されたノズル部とを備えている。エジェクタ本体には、冷媒の流れる方向に沿って徐々に縮径された形状の絞り部と、この絞り部の最小径部分に連続した細管状の混合部と、下流方向に向けて徐々に拡径されたディフューザとが順に設けられ、絞り部の上流には、ノズル部が配置されており、ノズル部の先端の外周と絞り部との間に吸引部が形成されている。また、吸引部には、吸引口から膨張弁および第1蒸発器を通過した気相冷媒が導かれ、一方、ノズル部には、コンプレッサから放熱器を介して液相冷媒が導かれる。
したがって、ノズル部から、コンプレッサからの液相冷媒が噴射されて減圧膨張することで、ノズル部の外周の吸引部から蒸発器からの気相冷媒が吸引され、混合部において両冷媒が混合され、さらに、ディフューザの拡径形状に基づいて減速されて昇圧された後、第2蒸発器に送出されるように構成されている。
しかしながら、上述の従来技術では、エジェクタが、ノズル部の下流に、軸方向に絞り部、混合部、ディフューザを直列に配置した構造であったため、軸方向寸法が長い形状となって、大型化を招いていた。このため、このエジェクタを特許文献1のように空調装置に両蒸発器と一体的に搭載する場合、両蒸発器においてエジェクタの搭載方向が制限されるなどの制約を招き、搭載に苦慮していた。
本発明は、上述の従来の問題に着目して成されたもので、空調装置において搭載に有利なコンパクトなジェットポンプおよび該ジェットポンプを備えた空調装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために本発明のジェットポンプは、相対的に高圧の冷媒と相対的に低圧の冷媒とが混合された冷媒を吐出する吐出口と、該吐出口よりも上流に、該吐出口と同軸に配置され、該吐出口から離れるに従って除々に内径が縮小されたディフューザと、該ディフューザの最小径部分から該最小径部分よりも上流に連続し且つ前記吐出口と同軸に配置されて前記低圧の冷媒が導かれる吸引孔と、前記高圧の冷媒を前記ディフューザに導く高圧冷媒通路と、該高圧冷媒通路から前記ディフューザ内に前記最小径部分よりも下流で前記高圧の冷媒を噴出するノズル部と、を備えることを特徴とするジェットポンプとした。
また、本発明の空調装置は、本発明のジェットポンプが、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を順に備えた冷凍サイクルにおいて前記膨張弁の下流に配置された空調装置であって、前記蒸発器として第1蒸発器と第2蒸発器とを備え、前記膨張弁を通過した冷媒が、第1分岐路と第2分岐路とに分岐され、前記第1分岐路は、キャピラリを経て前記第1蒸発器の入口側に接続され、前記第1蒸発器の出口側は、前記ジェットポンプの前記吸引孔に接続され、前記第2分岐路は、前記ジェットポンプの前記高圧冷媒通路に接続され、前記吐出口は、前記第2蒸発器の入口側に接続され、前記第2蒸発器の出口側は、前記圧縮機の入口側に接続され、前記膨張弁を通過した冷媒が、前記ノズル部から前記ディフューザ内に噴出されて形成された駆動流により、前記第1蒸発器を通過した冷媒が前記吸引孔から前記ディフューザ内に吸引されることを特徴とする空調装置とした。
本発明のジェットポンプでは、ディフューザの最小径部分よりも下流のノズル部からディフューザ内に相対的に高圧の冷媒を噴出させてディフューザ内に駆動流を生じさせ、これにより、ディフューザの最小径部分よりも上流の吸引孔から相対的に低圧の冷媒を吸引するようにした。
このため、従来のように駆動流を生じさせるノズル部の下流に絞り部、混合部、ディフューザを直列に配置する必要が無くなり、その分、軸方向寸法の短いジェットポンプの提供が可能となった。
このため、従来のように駆動流を生じさせるノズル部の下流に絞り部、混合部、ディフューザを直列に配置する必要が無くなり、その分、軸方向寸法の短いジェットポンプの提供が可能となった。
また、本発明の空調装置では、ジェットポンプが、膨張弁を通過した冷媒を、ノズル部からディユーザ内に噴出して駆動流を形成し、第1蒸発器を通過した冷媒を吸引孔からディフューザに吸引する。
このため、第1蒸発器の流量が増大し、高い冷却性能を得ることができる。
このため、第1蒸発器の流量が増大し、高い冷却性能を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態のジェットポンプは、相対的に高圧の冷媒と相対的に低圧の冷媒とが混合された冷媒を吐出する吐出口(51a)と、該吐出口(51a)よりも上流に、該吐出口(51a)と同軸に配置され、該吐出口(51a)から離れるに従って除々に内径が縮小されたディフューザ(55)と、該ディフューザ(55)の最小径部分から該最小径部分よりも上流に連続し且つ前記吐出口(51a)と同軸に配置されて前記低圧の冷媒が導かれる吸引孔(52e)と、前記高圧の冷媒を前記ディフューザ(55)に導く高圧冷媒通路(53)と、該高圧冷媒通路(53)から前記ディフューザ(55)内に前記最小径部分よりも下流で前記高圧の冷媒を噴出するノズル部(59)と、を備えることを特徴とするジェットポンプである。
本発明の実施の形態のジェットポンプは、相対的に高圧の冷媒と相対的に低圧の冷媒とが混合された冷媒を吐出する吐出口(51a)と、該吐出口(51a)よりも上流に、該吐出口(51a)と同軸に配置され、該吐出口(51a)から離れるに従って除々に内径が縮小されたディフューザ(55)と、該ディフューザ(55)の最小径部分から該最小径部分よりも上流に連続し且つ前記吐出口(51a)と同軸に配置されて前記低圧の冷媒が導かれる吸引孔(52e)と、前記高圧の冷媒を前記ディフューザ(55)に導く高圧冷媒通路(53)と、該高圧冷媒通路(53)から前記ディフューザ(55)内に前記最小径部分よりも下流で前記高圧の冷媒を噴出するノズル部(59)と、を備えることを特徴とするジェットポンプである。
以下に、図1〜図5に基づいて、実施例1のジェットポンプZPを備えた車両用空調装置ACについて説明する。
図3は車両用空調装置ACの構成の概略を示す全体概略図であって、この車両用空調装置ACは、圧縮機1、凝縮器2、膨張弁3、キャピラリ4、ジェットポンプZP、第1蒸発器10、第2蒸発器20を備えた冷凍サイクルSを有している。なお、この冷凍サイクルSの冷媒としては、例えば、代替フロン(134a,1234yf)を用いているものとするが、炭化水素、二酸化炭素、アンモニアなどの他のものを用いることもできる。
図3は車両用空調装置ACの構成の概略を示す全体概略図であって、この車両用空調装置ACは、圧縮機1、凝縮器2、膨張弁3、キャピラリ4、ジェットポンプZP、第1蒸発器10、第2蒸発器20を備えた冷凍サイクルSを有している。なお、この冷凍サイクルSの冷媒としては、例えば、代替フロン(134a,1234yf)を用いているものとするが、炭化水素、二酸化炭素、アンモニアなどの他のものを用いることもできる。
圧縮機1は、冷媒を吸入圧縮するもので、車両の走行用のエンジンやモータなどの駆動源により回転駆動されて冷媒を吸引して圧縮するもので、出口側が凝縮器2に接続されている。
凝縮器2は、圧縮機1から吐出された高圧の気相冷媒を、図示を省略した冷却ファンにより送風される外気と熱交換して冷却し高圧の液相冷媒とする。また、凝縮器2の下流側端部には、気液分離を行うためのリキッドタンク2aが設けられている。
膨張弁3は、凝縮器2の出口側に接続され、温度検出部3aにより検出する第2蒸発器20の出口冷媒温度に応じ、第2蒸発器20の出口の過熱度が所定値となるように、弁開度(冷媒流量)を調整する。
この膨張弁3の出口側は、分岐点31において、キャピラリ4を経て第1蒸発器10の入口側に接続された第1分岐路11と、ジェットポンプZPに接続された第2分岐路12とに分岐されている。なお、図3において点線で囲まれている第1蒸発器10、第2蒸発器20、ジェットポンプZPおよびキャピラリ4は一体的に組み付けられている。
この膨張弁3の出口側は、分岐点31において、キャピラリ4を経て第1蒸発器10の入口側に接続された第1分岐路11と、ジェットポンプZPに接続された第2分岐路12とに分岐されている。なお、図3において点線で囲まれている第1蒸発器10、第2蒸発器20、ジェットポンプZPおよびキャピラリ4は一体的に組み付けられている。
第1分岐路11では、キャピラリ4において冷媒が膨張して減圧され、これにより、第1蒸発器10では、空気から熱を吸収することで空気の冷却を行う。
第2分岐路12に設けられたジェットポンプZPは、膨張弁3を通過した中間圧冷媒を後述するノズル部59から冷媒を噴出し、膨張することで駆動流を発生させ、その吸引力により、第1蒸発器10からの低圧冷媒を吸引するポンプとして機能し、膨張弁3からの中間圧冷媒と混合して第2蒸発器20へ送出する。なお、ジェットポンプZPの構造の詳細については後述する。
第2蒸発器20は、入口側がジェットポンプZPの吐出口51aに接続されていると共に、出口側が圧縮機1の入口側に接続されており、この第2蒸発器20で気液2相冷媒が熱を吸収して低温低圧の気相となった冷媒が、圧縮機1による吸引にて圧縮機1に送られる。
第1蒸発器10と第2蒸発器20とは、車両用空調装置ACにおいてファン6により形成される送風Wと熱交換を行なう構成(両蒸発器10,20および図示を省略した加熱器)を収容したユニットハウジングHUにおいて、送風Wに対し、第1蒸発器10が下流、第2蒸発器20が上流となるようにして直列に設置されている。また、第1蒸発器10と第2蒸発器20とは、同様の構成であり、低圧の気液2相冷媒が熱を吸収して蒸発し、その気化熱で送風を冷却する。このような両蒸発器10,20は、周知の構成のものであり、図示は省略するが、上下に設置されたタンクと、タンクを連通して冷媒が通過するチューブと、チューブの外周に設けられたフィンとを備えている。
次に、ジェットポンプZPの構造について詳細に説明する。
ジェットポンプZPは、第1蒸発器10および第2蒸発器20の骨格となるサイドプレートなどに形成されたタンク部(図示省略)に収容されており、ノズル外側部材51とノズル内側部材52とからなるポンプ本体5を備えている。
ジェットポンプZPは、第1蒸発器10および第2蒸発器20の骨格となるサイドプレートなどに形成されたタンク部(図示省略)に収容されており、ノズル外側部材51とノズル内側部材52とからなるポンプ本体5を備えている。
ノズル外側部材51は、管状に形成され、かつ、図において左右方向を向いた軸方向の右方向(図1において矢印R方向であり、この方向を第1方向と称する)の端部に吐出口51aが開口されるとともに、この吐出口51aに連続して、軸方向の図において左方向である第2方向に向けて第1ディフューザ部51b、助走孔(管挿入孔)51c、管挿入孔51dが同軸に形成されている。
第1ディフューザ部51bは、吐出口51aから第2方向に向かって徐々に内径を縮小させる形状に形成されており、本実施例1では、軸方向に沿う方向に対する角度である広がり角度θaが、11〜17°の範囲内の角度に形成されている。
助走孔51cは、第1ディフューザ部51bの最小径部分から、その最小径部分と同径で軸方向に第2方向端部に向けて一定の内径で形成されている。
管挿入孔51dは、助走孔51cよりも大径に形成され、助走孔51cと管挿入孔51dとの間には、径差に基づいて傾斜面51eが形成されている。なお、管挿入孔51dは、助走孔51cと同径に形成してもよい。
助走孔51cは、第1ディフューザ部51bの最小径部分から、その最小径部分と同径で軸方向に第2方向端部に向けて一定の内径で形成されている。
管挿入孔51dは、助走孔51cよりも大径に形成され、助走孔51cと管挿入孔51dとの間には、径差に基づいて傾斜面51eが形成されている。なお、管挿入孔51dは、助走孔51cと同径に形成してもよい。
ノズル内側部材52は、管挿入孔51dおよび助走孔51cに挿入された管状のノズル管部52aと、このノズル管部52aよりも大径で、ノズル外側部材51の第2方向の端部に突き当てられたベース部52bとを備えている。なお、管挿入孔51dおよび助走孔51cは、ノズル管部52aを挿入する管挿入孔である。
ノズル管部52aは、助走孔51cおよび管挿入孔51dと略同軸に配置され、先端部が助走孔51cの中間部まで挿入されている。また、このノズル管部52aは、その外径が、助走孔51cおよび管挿入孔51dの内径よりも小径に形成されており、管挿入孔51dの内周との間に、外周冷媒通路(高圧冷媒通路)53が形成されているとともに、ディフューザ55の内周面からディフューザ55内に向けて低圧冷媒を噴出するためのノズル部59が、助走孔51cとの間に形成されている。また、外周冷媒通路53は、ノズル管部52aと管挿入孔51dとの径差に基づいて形成してもよいが、管挿入孔51dを助走孔51cと同径に形成した場合は、外周冷媒通路53は、管挿入孔51dの内周とノズル管部52aの外周とのいずれか一方あるいは両方に軸方向に沿って溝を設けて形成してもよい。
なお、外周冷媒通路53は、ノズル内側部材52のベース部52bを貫通する連通路52dを介して第2分岐路12、すなわち膨張弁3の出口側に連通されている。
なお、外周冷媒通路53は、ノズル内側部材52のベース部52bを貫通する連通路52dを介して第2分岐路12、すなわち膨張弁3の出口側に連通されている。
また、ノズル管部52aは、第1ディフューザ部51bに向けて開口された先端の開口54と、この開口54から徐々に内径を縮小させた第2ディフューザ部52cと、この第2ディフューザ部52cの最小内径部分の吸引口57と同径の吸引孔52eとを備えている。そして、吸引孔52eの第2方向の端部は、軸直交方向に貫通された横孔52fを介して第1蒸発器10の出口側に接続されている。
第2ディフューザ部52cは、その広がり角度が第1ディフューザ部51bの広がり角度θaと同一の角度に形成されており、この広がり角度は、11〜17°の範囲内の角度に形成されている。この第2ディフューザ部52cは、第1ディフューザ部51bと共に、ディフューザ55を形成している。
前述したノズル管部52aの先端と助走孔51cとの間に形成されたノズル部59は、複数のノズル孔52hにより形成されている。すなわち、ノズル管部52aの外周には、図2に示すように、助走孔51cの内周に当接する凸部52gと、助走孔51cから内径方向に離れたノズル孔52hとが交互にスプライン状に形成されている。これにより、ノズル管部52aの先端外周と助走孔51cの内周との間には、複数のノズル孔52hが開口54の外周に沿って設けられ、これらの複数のノズル孔52hにより、外周冷媒通路53を、ディフューザ55の軸方向の中間部に連通させるノズル部59が形成されている。なお、このノズル部59の開口面積、すなわち、ノズル孔52hの開口の総面積は、吸引孔52eの断面積の1/4以下の寸法に形成されている。
図1に戻り、助走孔51cにおいて、軸方向でノズル管部52aの先端と第1ディフューザ部51bとの間に、第1蒸発器10の出口側からの低圧冷媒と、膨張弁3からの中間圧冷媒と、を混合させる助走部56が設けられている。この助走部56の軸方向寸法(これを以下、助走距離L1と称する)は、吸引孔52eの直径をDとした場合に、L1≦3Dとなる寸法に形成するのが好ましく、本実施例1では、Dよりも僅かに短い寸法に形成されている。
次に、実施例1の車両用空調装置ACの作用を、図3の概略図および図4のモリエル線図に基づいて説明する。
圧縮機1では、図4のモリエル線図の点aに示す低圧の気相冷媒が吸引され、点bに示すように高温高圧となって凝縮器2へ送られる。凝縮器2では、冷媒が放熱されて凝縮され、点cに示す常温高圧の液相冷媒となる。膨張弁3では、点cに示す高圧の液相冷媒が、減圧および流量制御され、低温低圧の気液2相冷媒となり、点dで第1分岐路11と第2分岐路12とに分流されて送られる。
圧縮機1では、図4のモリエル線図の点aに示す低圧の気相冷媒が吸引され、点bに示すように高温高圧となって凝縮器2へ送られる。凝縮器2では、冷媒が放熱されて凝縮され、点cに示す常温高圧の液相冷媒となる。膨張弁3では、点cに示す高圧の液相冷媒が、減圧および流量制御され、低温低圧の気液2相冷媒となり、点dで第1分岐路11と第2分岐路12とに分流されて送られる。
ここで第1分岐路11へ送られた冷媒は、キャピラリ4にて、膨張・減圧された後、第1蒸発器10において熱交換されて送風Wの熱を吸収し、低温低圧の気相の多い冷媒となる。この場合、図4のモリエル線図では、点dと点e1の間が、キャピラリ4における変化を示し、点e1と点f1間が、第1蒸発器10におけるエンタルピ変化を示している。 一方、第2分岐路12を通った冷媒は、ジェットポンプZPにおいて、外周冷媒通路53からノズル孔52hへ送られて絞られることで、ディフューザ55の第2ディフューザ部52cと第1ディフューザ部51bとの間のノズル部59から高速で噴出されるとともに、拡径により減圧膨張する。
このように、ジェットポンプZPでは、ノズル部59から噴出される冷媒と吸引孔52eにおける冷媒との速度差による圧力差ならびにノズル孔52hからディフューザ55に噴射される際の減圧膨張作用による圧力差との2つの圧力差要素により、第1蒸発器10を通過した冷媒が送られる吸引孔52eの圧力P1とディフューザ55の圧力P3とがP1>P3の関係になり、さらに、圧縮機1の吸引力により、吸引孔52eの冷媒が吸引口57からディフューザ55へ効率良く吸引される。
図4のモリエル線図では、点e2が、ディフューザ55において、第2分岐路12を通った中間圧冷媒が膨張して、第1蒸発器10からの低圧冷媒と混合される部分を示し、点f2が第2蒸発器20の出口の状態を示している。
したがって、図4においてA1の範囲が第1蒸発器10におけるエンタルピ変化を示し、A2の範囲が第2蒸発器20におけるエンタルピ変化を示す。
したがって、図4においてA1の範囲が第1蒸発器10におけるエンタルピ変化を示し、A2の範囲が第2蒸発器20におけるエンタルピ変化を示す。
ここで、両蒸発器10,20における冷却性能は、蒸発器入口エンタルピと蒸発器出口エンタルピとの差に冷媒流量を乗じて決定できる。
そこで、本実施例1の場合は、両蒸発器10,20の冷却性能は、第2蒸発器入口エンタルピ(e2)と第2蒸発器出口エンタルピ(f2)との差に冷媒流量を乗じた値に、第1蒸発器入口エンタルピ(e1)と第1蒸発器出口エンタルピ(f1)との差に冷媒流量を乗じた値を加算した値となる。したがって、本実施例1では、ジェットポンプZPの吸引力による第1蒸発器10の冷媒流量増加により、冷却性能向上が得られる。
そこで、本実施例1の場合は、両蒸発器10,20の冷却性能は、第2蒸発器入口エンタルピ(e2)と第2蒸発器出口エンタルピ(f2)との差に冷媒流量を乗じた値に、第1蒸発器入口エンタルピ(e1)と第1蒸発器出口エンタルピ(f1)との差に冷媒流量を乗じた値を加算した値となる。したがって、本実施例1では、ジェットポンプZPの吸引力による第1蒸発器10の冷媒流量増加により、冷却性能向上が得られる。
図5は、本実施例との比較のために、従来技術の場合のモリエル線図例を示している。 特許文献1に記載された従来技術の場合、エジェクタによる昇圧効果を得ることにより圧縮機の仕事量を抑えることを目的としており、図示のように、第1蒸発器を通過した冷媒がエジェクタにより昇圧されて第2蒸発器に送られることで、第2蒸発器の出口の圧力が高くなり、その分、圧縮機における昇圧量を抑えることができる。
それに対し、本実施例1のジェットポンプZPは、前述のように、ポンプ機能による冷媒流量を増加させることで第1蒸発器10における冷房性能向上を図っており、その分、圧縮機1などの仕事量の低減を図ることができる。このため、図4に示すように第2蒸発器20の出口の圧力は、第1蒸発器10の出口の圧力よりも低くなっている。
以下に、実施例1のジェットポンプZPおよびこれを備えた車両用空調装置ACの効果を列挙する。
a)実施例1のジェットポンプZPは、
相対的に高圧の冷媒と相対的に低圧の冷媒とが混合された冷媒を吐出する吐出口51aと、
該吐出口51aよりも上流に、該吐出口51aと同軸に配置され、該吐出口51aから離れるに従って除々に内径が縮小されたディフューザ55と、
該ディフューザ55の最小径部分から該最小径部分よりも上流に連続し且つ前記吐出口51aと同軸に配置されて前記低圧の冷媒が導かれる吸引孔52eと、
前記高圧の冷媒を前記ディフューザ55に導く高圧冷媒通路としての外周冷媒通路53と、
該高圧冷媒通路としての外周冷媒通路53から前記ディフューザ55内に前記最小径部分よりも下流で前記高圧の冷媒を噴出するノズル部59と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、ディフューザ55の軸方向中間部のノズル部59からディフューザ55内に向けて、膨張弁3からの冷媒を噴出させて駆動流を生じさせ、吸引口57から、第1蒸発器10より送られる低圧冷媒を吸引することができる。
このため、従来のようにノズル部の下流に絞り部および混合部を直列に配置する必要が無くなり、その分、軸方向寸法を短くして、ジェットポンプZPのコンパクト化を図ることが可能となった。実際には、従来のエジェクタの1/3程度の軸方向寸法とすることができた。
そして、ジェットポンプZPをコンパクト化できたため、車両用空調装置ACの両蒸発器10,20と一体的に設置する際の設置自由度も向上する。
a)実施例1のジェットポンプZPは、
相対的に高圧の冷媒と相対的に低圧の冷媒とが混合された冷媒を吐出する吐出口51aと、
該吐出口51aよりも上流に、該吐出口51aと同軸に配置され、該吐出口51aから離れるに従って除々に内径が縮小されたディフューザ55と、
該ディフューザ55の最小径部分から該最小径部分よりも上流に連続し且つ前記吐出口51aと同軸に配置されて前記低圧の冷媒が導かれる吸引孔52eと、
前記高圧の冷媒を前記ディフューザ55に導く高圧冷媒通路としての外周冷媒通路53と、
該高圧冷媒通路としての外周冷媒通路53から前記ディフューザ55内に前記最小径部分よりも下流で前記高圧の冷媒を噴出するノズル部59と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、ディフューザ55の軸方向中間部のノズル部59からディフューザ55内に向けて、膨張弁3からの冷媒を噴出させて駆動流を生じさせ、吸引口57から、第1蒸発器10より送られる低圧冷媒を吸引することができる。
このため、従来のようにノズル部の下流に絞り部および混合部を直列に配置する必要が無くなり、その分、軸方向寸法を短くして、ジェットポンプZPのコンパクト化を図ることが可能となった。実際には、従来のエジェクタの1/3程度の軸方向寸法とすることができた。
そして、ジェットポンプZPをコンパクト化できたため、車両用空調装置ACの両蒸発器10,20と一体的に設置する際の設置自由度も向上する。
b)実施例1のジェットポンプZPは、冷媒を減圧する減圧手段でもあるため、ディフューザ55の中間部においてノズル部59から高速で噴射される冷媒と、吸引孔52eにおける冷媒との速度差により生じる圧力差と、ノズル部59からディフューザ55に噴射される際の減圧膨張作用により生じる圧力差とで、吸引孔52eの圧力P1とディフューザ55の圧力P3との圧力差を利用した吸引により、高い吸引力、すなわち、ポンプ性能を得ることができる。
c)実施例1のジェットポンプZPは、
管状のノズル外側部材51と、該ノズル外側部材51の径方向内側に配置された管状のノズル内側部材52とを備え、
前記吐出口は51aは、前記ノズル外側部材51の一端部に形成されており、
前記吸引孔52eは、前記ノズル内側部材52に形成されており、
前記高圧冷媒通路としての外周冷媒通路53及び前記ノズル部59は、ぞれぞれ、前記ノズル外側部材51と前記ノズル内側部材52との間に形成されていることを特徴とする。
したがって、ディフューザ55の最小径部の下流にノズル部59を設けるのにあたり、ディフューザ本体を1部材で形成したものと比較して、ノズル部59並びに外周冷媒通路53を形成することを容易に達成可能である。
管状のノズル外側部材51と、該ノズル外側部材51の径方向内側に配置された管状のノズル内側部材52とを備え、
前記吐出口は51aは、前記ノズル外側部材51の一端部に形成されており、
前記吸引孔52eは、前記ノズル内側部材52に形成されており、
前記高圧冷媒通路としての外周冷媒通路53及び前記ノズル部59は、ぞれぞれ、前記ノズル外側部材51と前記ノズル内側部材52との間に形成されていることを特徴とする。
したがって、ディフューザ55の最小径部の下流にノズル部59を設けるのにあたり、ディフューザ本体を1部材で形成したものと比較して、ノズル部59並びに外周冷媒通路53を形成することを容易に達成可能である。
d)実施例1のジェットポンプZPは、ノズル内側部材52は、ノズル外側部材51との間で前記ノズル部59を形成するノズル管部52aを有することを特徴とする。
このように、管状のノズル管部52aを用いてノズル部59を形成するようにしたため、ノズル内側部材52との間の流路断面積の管理が容易で、製造性に優れ、かつ、確実な圧力差(P1−P3)の形成が可能となる。
このように、管状のノズル管部52aを用いてノズル部59を形成するようにしたため、ノズル内側部材52との間の流路断面積の管理が容易で、製造性に優れ、かつ、確実な圧力差(P1−P3)の形成が可能となる。
e)実施例1のジェットポンプZPは、前記ノズル部59は、前記ノズル内側部材52の周方向に沿って配置された複数のノズル孔52hを有することを特徴とする。
このように、複数のノズル孔52hによりノズル部59を形成するため、ノズル管部52aの全周に亘ってノズル部59を形成するものと比較して、ノズル部59の断面積の管理が容易となり、差圧を確保して高い吸引力を得ることが容易となる。
特に、実施例1のジェットポンプZPは、ノズル孔52hの総面積を吸引孔52eの断面積の1/4以下としたため、ノズル部59から噴射される冷媒流速を、吸引孔52e側の冷媒流速よりも十分に高い速度とすることができ、両者の速度差による差圧を確保して高い吸引力が得られる。
このように、複数のノズル孔52hによりノズル部59を形成するため、ノズル管部52aの全周に亘ってノズル部59を形成するものと比較して、ノズル部59の断面積の管理が容易となり、差圧を確保して高い吸引力を得ることが容易となる。
特に、実施例1のジェットポンプZPは、ノズル孔52hの総面積を吸引孔52eの断面積の1/4以下としたため、ノズル部59から噴射される冷媒流速を、吸引孔52e側の冷媒流速よりも十分に高い速度とすることができ、両者の速度差による差圧を確保して高い吸引力が得られる。
f)実施例1のジェットポンプZPは、複数のノズル孔52hは、ノズル管部52aの外周面に、ノズル外側部材51の内周に当接してノズル管部52aの長手方向に延びる凸部52gと周方向に交互に配置されていると共に、ディフューザ55の軸方向に延びることを特徴とする。
したがって、ノズル管部52aは、その先端部が、助走孔51cへの挿入状態で径方向に変位することを凸部52gにより規制される。これにより、ノズル部59の寸法を安定させ、安定した吸引力すなわち安定したポンプ機能を得ることができる。
したがって、ノズル管部52aは、その先端部が、助走孔51cへの挿入状態で径方向に変位することを凸部52gにより規制される。これにより、ノズル部59の寸法を安定させ、安定した吸引力すなわち安定したポンプ機能を得ることができる。
g)実施例1のジェットポンプZPは、ディフューザ55は、ノズル外側部材51の一端部の内面に形成された第1ディフューザ部51bと、ノズル内側部材52において吐出口51a側の先端内周部に、先端の開口54から吸引口57に向けて除々に内径が縮小された第2ディフューザ部52cとを有することを特徴とする。
このように、ノズル内側部材52に第2ディフューザ部52cを形成したため、ディフューザ55の軸方向の中間にノズル部59を設けることが容易で、製造性に優れる。
このように、ノズル内側部材52に第2ディフューザ部52cを形成したため、ディフューザ55の軸方向の中間にノズル部59を設けることが容易で、製造性に優れる。
h)実施例1のジェットポンプZPは、ノズル部59は、第1ディフューザ部51bと第2ディフューザ部52cとの間からディフューザ55内に高圧の冷媒を噴出することを特徴とする。
したがって、上記b)のように、ノズル部59から高速で噴射される冷媒と、吸引孔52eにおける冷媒との速度差により生じる圧力差と、ノズル部59からディフューザ55に噴射される際の減圧膨張作用により生じる圧力差とで、吸引孔52eの圧力P1とディフューザ55の圧力P3との圧力差を利用した吸引により、高い吸引力を得ることができる。そして、両ディフューザ部51b,52cは、ノズル外側部材51とノズル内側部材52とに形成していることで、このように高い吸引力を得ることができるジェットポンプZPの製造が容易である。
したがって、上記b)のように、ノズル部59から高速で噴射される冷媒と、吸引孔52eにおける冷媒との速度差により生じる圧力差と、ノズル部59からディフューザ55に噴射される際の減圧膨張作用により生じる圧力差とで、吸引孔52eの圧力P1とディフューザ55の圧力P3との圧力差を利用した吸引により、高い吸引力を得ることができる。そして、両ディフューザ部51b,52cは、ノズル外側部材51とノズル内側部材52とに形成していることで、このように高い吸引力を得ることができるジェットポンプZPの製造が容易である。
i)実施例1のジェットポンプZPは、ノズル内側部材52は、ノズル外側部材51との間でノズル部59を形成するノズル管部52aを有し、第2ディフューザ部52cは、ノズル管部52aの内周面に形成されていることを特徴とする。
このように、ノズル内側部材52のノズル管部52aの内周面に第2ディフューザ部52cを形成したため、ディフューザ55の軸方向の中間にノズル部59を設けることが容易であるとともに、第2ディフューザ部52cの加工も容易であり、製造性に優れる。
このように、ノズル内側部材52のノズル管部52aの内周面に第2ディフューザ部52cを形成したため、ディフューザ55の軸方向の中間にノズル部59を設けることが容易であるとともに、第2ディフューザ部52cの加工も容易であり、製造性に優れる。
j)実施例1のジェットポンプZPは、ノズル内側部材52は、ノズル外側部材51との間でノズル部59を形成するノズル管部52aを有し、ノズル外側部材51には、第1ディフューザ部51bの最小径部分に連続して形成された管挿入孔51dが形成されており、ノズル管部52aは、管挿入孔51d内に挿入され、管挿入孔51dの内周との間にノズル部59を形成することを特徴とする。
したがって、ノズル外側部材51の管挿入孔51dにノズル内側部材52のノズル管部52aを挿入することで、ノズル部59が形成され、製造性に優れる。
したがって、ノズル外側部材51の管挿入孔51dにノズル内側部材52のノズル管部52aを挿入することで、ノズル部59が形成され、製造性に優れる。
k)実施例1のジェットポンプZPは、ディフューザ55において軸に対する第2ディフューザ部52cの内面の角度は、ディフューザ55において軸に対する第1ディフューザ部51bの内面の角度と同一であることを特徴とする。
したがって、ディフューザ55において第1ディフューザ部51bと第2ディフューザ部52cとで軸方向に対する拡がりが一定であり、流体の流れを安定させて、安定したポンプ性能を得ることができる。
したがって、ディフューザ55において第1ディフューザ部51bと第2ディフューザ部52cとで軸方向に対する拡がりが一定であり、流体の流れを安定させて、安定したポンプ性能を得ることができる。
l)実施例1のジェットポンプZPは、ディフューザ55は、ノズル部59の吐出口51a側の位置に、軸方向に内径が一定となった助走部56を有することを特徴とする。
図6は、ジェットポンプZPの吸引力特性図であって、この図に示すように、助走部56の軸方向の長さ(=助走距離L1)を確保した場合、全く助走距離L1を設けない場合よりも吸引力が高まるのが分かる。なお、横軸のDは、吸引孔52eの直径であり、この吸引力特性図に示すように、助走距離L1を3D程度の値に形成した場合に最大の吸引力を得ることができる。
この吸引力特性に対し、実施例1のジェットポンプZPは、助走部56の軸方向の寸法L1は、吸引孔52eの直径をDとしたときに、L1≦3Dの関係を満たすようにすることで、助走部56を設けない並びに助走部56を3Dよりも大きな寸法にしたものと比較して、大きな吸引力を得ることができる。
さらに、本実施例1では、助走距離L1は、吸引孔52eの直径Dよりも僅かに短い寸法に設定したことにより、吸引力を確保しながら、軸方向寸法を小さく抑えてジェットポンプZPのコンパクト化を図ることができる。
図6は、ジェットポンプZPの吸引力特性図であって、この図に示すように、助走部56の軸方向の長さ(=助走距離L1)を確保した場合、全く助走距離L1を設けない場合よりも吸引力が高まるのが分かる。なお、横軸のDは、吸引孔52eの直径であり、この吸引力特性図に示すように、助走距離L1を3D程度の値に形成した場合に最大の吸引力を得ることができる。
この吸引力特性に対し、実施例1のジェットポンプZPは、助走部56の軸方向の寸法L1は、吸引孔52eの直径をDとしたときに、L1≦3Dの関係を満たすようにすることで、助走部56を設けない並びに助走部56を3Dよりも大きな寸法にしたものと比較して、大きな吸引力を得ることができる。
さらに、本実施例1では、助走距離L1は、吸引孔52eの直径Dよりも僅かに短い寸法に設定したことにより、吸引力を確保しながら、軸方向寸法を小さく抑えてジェットポンプZPのコンパクト化を図ることができる。
m)車両用空調装置ACにあっては、膨張弁3の下流にジェットポンプZPを設け、このジェットポンプZPの吸引力により第1蒸発器10の冷媒流量を増加させて、冷却能力を向上させることができるとともに、圧縮機1の仕事量を減らすことができる。そして、ジェットポンプZPの吸引力は、専用の動力を使用することなく冷媒の流れで生じる駆動力を用いるため、効率的で経済的に優れている。
(他の実施例)
以下に、他の実施例について説明するが、これら他の実施例は、実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施例1あるいは他の実施例と共通する構成については同じ符号を付けることで説明を省略するとともに、作用効果についても実施例1と共通する説明は省略する。
以下に、他の実施例について説明するが、これら他の実施例は、実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施例1あるいは他の実施例と共通する構成については同じ符号を付けることで説明を省略するとともに、作用効果についても実施例1と共通する説明は省略する。
図7に示す実施例2のジェットポンプZP2は、実施例1の変形例であり、実施例1と比較して助走孔251cの軸方向寸法を長く形成し、助走部256の長さである助走距離L1を、吸引孔52eの直径Dの3倍程度の値とした例である。
したがって、実施例2のジェットポンプZP2では、上記l)で説明したように、助走距離L1=3D前後の値とすることにより、ジェットポンプZP2の吸引力を最大とすることができる。実施例2のように助走距離L1=3Dとした場合でも、ジェットポンプZPの軸方向寸法は、従来のエジェクタの1/2以下の寸法とすることができる。
なお、図6に示すように、助走距離L1は、吸引孔52eの直径Dに対して3Dの距離としたときが最大となるため、実施例1および実施例2で示したように助走距離L1は、3D以下の寸法とすることで、コンパクト化を図りながら、必要なポンプ性能を得ることができて好ましい。
なお、図6に示すように、助走距離L1は、吸引孔52eの直径Dに対して3Dの距離としたときが最大となるため、実施例1および実施例2で示したように助走距離L1は、3D以下の寸法とすることで、コンパクト化を図りながら、必要なポンプ性能を得ることができて好ましい。
実施例3のジェットポンプZP3は、図8に示すように、ノズル内側部材352を軸方向に移動させる移動手段300を設け、助走部356の長さを可変に形成した例である。なお、実施例3のジェットポンプZP3は、実施例1と同様の車両用空調装置ACに適用されているものとする。
詳細は後述するが、移動手段300は、第1蒸発器10から出た冷媒温度を感知し、冷媒温度が相対的に高くなるほど助走部356を最も短くした初期状態から助走距離L1を長くし(すなわち、3Dの寸法に近付け)、かつ、膨張弁3の出口の冷媒圧と第1蒸発器10の出口の冷媒圧との差圧に応じ、差圧が小さくなるほど助走距離L1を長くする(すなわち、3Dの寸法に近付ける)構造となっている。
以下、実施例3のジェットポンプZP3を図8に基づいて説明する。
図8に示すように、ノズル外側部材351は、管状に形成され、一方側の端部から順に、第1ディフューザ部51bと助走孔(管挿入孔)351cとノズル収容孔(管挿入孔)351dとを同軸に備えている。
図8に示すように、ノズル外側部材351は、管状に形成され、一方側の端部から順に、第1ディフューザ部51bと助走孔(管挿入孔)351cとノズル収容孔(管挿入孔)351dとを同軸に備えている。
ノズル内側部材352は、管状に形成され、ノズル管部352aと受圧部352pとを備えているとともに、その軸心に吸引孔352eが軸方向に貫通して形成されている。
ノズル管部352aは、ノズル収容孔351dおよび助走孔351cと同軸に配置されてその先端部が助走孔351cに差し込まれており、その先端部分の外周には、実施例1と同様の凸部52gおよびノズル孔52hを備えており、助走孔351cとの間にノズル部59が形成されている。
ノズル管部352aは、ノズル収容孔351dおよび助走孔351cと同軸に配置されてその先端部が助走孔351cに差し込まれており、その先端部分の外周には、実施例1と同様の凸部52gおよびノズル孔52hを備えており、助走孔351cとの間にノズル部59が形成されている。
受圧部352pは、ノズル収容孔351dを第1室311と第2室312とに区画するとともに、軸方向に移動可能にノズル収容孔351dに収容されている。なお、第1室311は、第2分岐路12に接続され、第2室312は、第1蒸発器10の出口側に接続されている。したがって、受圧部352pの第1方向(矢印R方向)の端面である第1受圧部352gは、膨張弁3の出口側の中間圧冷媒の圧力を受圧し、受圧部352pの第2方向の(矢印R方向の反対方向)の端面である第2受圧部352fは、第1蒸発器10の出
口側の低圧冷媒の圧力を受圧する。
口側の低圧冷媒の圧力を受圧する。
移動手段300は、ノズル内側部材352の受圧部352pを第2方向(矢印R方向の反対方向)に付勢する第1スプリング301と、受圧部352pを第1方向(矢印R方向)に付勢する第2スプリング302とを備えている。第2スプリング302は、形状記憶金属製のスプリングで、あらかじめ設定された温度以上では、第1蒸発器10の出口側の冷媒温度に比例し、この冷媒温度が高くなるほどばね常数が低くなる特性が与えられている。
第1スプリング301は、第2スプリング302のばね常数が相対的に低い状態となったときに、ノズル内側部材352を、第2方向に押して、助走距離L1が、前記3D程度の寸法となる位置に配置し、第2スプリング302のばね常数が相対的に高い状態で、ノズル内側部材352を、助走距離L1が0近傍となる位置に配置可能なばね力のものが用いられている。
また、第2スプリング302が着座されているばね受部材303は、その外周に形成された雄ねじがノズル収容孔351dの内周に形成された雌ねじに噛み合わされており、軸心を中心に回転させて軸方向に移動させることで、両スプリング301,302の釣り合いに基づく初期特性を設定することができる。
したがって、ジェットポンプZP3は、第1蒸発器10の出口側の冷媒圧の圧力が高くなって膨張弁3の出口側の冷媒圧との差圧が小さくなるほど、第1スプリング301の付勢力に対する反力が小さくなり、ノズル内側部材352は、助走距離L1が長くなる方向である第2方向に移動される。
また、第1蒸発器10を通過して第2室312の冷媒温度が高くなるほど、第2スプリング302のばね常数が低くなり、助走距離L1が長くなる傾向が強くなる。
また、第1蒸発器10を通過して第2室312の冷媒温度が高くなるほど、第2スプリング302のばね常数が低くなり、助走距離L1が長くなる傾向が強くなる。
よって、実施例3のジェットポンプZP3を備えた車両用空調装置ACでは、空調負荷に応じて下記のように動作する。
空調負荷が低い場合、車両用空調装置ACでは、冷媒流量が少なくなっている。このような場合、両蒸発器10,20を通過する冷媒流量が小さく、温度分布にばらつきが生じて、局所的な凍結などが生じやすい傾向にある。
それに対し、本実施例1では、このように冷媒流量が少ない場合には、第1蒸発器10の出口側の冷媒圧と膨張弁3の出口側との冷媒圧との差圧が小さくなることから、ジェットポンプZP3では、ノズル内側部材352が、第2方向に配置されて助走距離L1が長くなる。
したがって、ジェットポンプZP3による吸引力が強まって冷媒流量が増加し、各蒸発器10,20における温度分布を良好にして、効率的な冷却を行うことができる。
空調負荷が低い場合、車両用空調装置ACでは、冷媒流量が少なくなっている。このような場合、両蒸発器10,20を通過する冷媒流量が小さく、温度分布にばらつきが生じて、局所的な凍結などが生じやすい傾向にある。
それに対し、本実施例1では、このように冷媒流量が少ない場合には、第1蒸発器10の出口側の冷媒圧と膨張弁3の出口側との冷媒圧との差圧が小さくなることから、ジェットポンプZP3では、ノズル内側部材352が、第2方向に配置されて助走距離L1が長くなる。
したがって、ジェットポンプZP3による吸引力が強まって冷媒流量が増加し、各蒸発器10,20における温度分布を良好にして、効率的な冷却を行うことができる。
一方、空調負荷が高い場合、車両用空調装置ACでは、第1蒸発器10の出口側の冷媒温度が高くなる。
このため、ジェットポンプZP3では、第2室312の冷媒温度が上昇し、第2スプリング302のばね常数が低くなる。したがって、ジェットポンプZPでは、ノズル内側部材352が第2方向に移動して助走距離L1が長くなる。
これにより、ジェットポンプZP3では、吸引力が強まって冷媒流量が増加し、高負荷時の冷却能力を確保することができる。
このため、ジェットポンプZP3では、第2室312の冷媒温度が上昇し、第2スプリング302のばね常数が低くなる。したがって、ジェットポンプZPでは、ノズル内側部材352が第2方向に移動して助走距離L1が長くなる。
これにより、ジェットポンプZP3では、吸引力が強まって冷媒流量が増加し、高負荷時の冷却能力を確保することができる。
以上説明したように、実施例3のジェットポンプZP3では、車両用空調装置ACの空調負荷条件に応じてジェットポンプZP3の吸引力特性が可変となり、効率の良い冷却が可能である。
しかも、このような空調負荷に応じた動作を行なう移動手段300は、電気駆動の温度センサやアクチュエータやこれを駆動するコントローラを用いない手段とした。具体的には、ノズル内側部材352が、第1蒸発器10の出口側の冷媒圧力と膨張弁3の出口側の冷媒圧力とを受圧する受圧部352pを有するとともに、ノズル内側部材352を軸方向に付勢する第2スプリング302が第1蒸発器10の出口側の冷媒温度に感応する形状記憶スプリングを用いた。
このため、電気駆動の温度センサやアクチュエータやコントローラを用いた手段と比較して、安価にコンパクトに形成することが可能となった。
しかも、このような空調負荷に応じた動作を行なう移動手段300は、電気駆動の温度センサやアクチュエータやこれを駆動するコントローラを用いない手段とした。具体的には、ノズル内側部材352が、第1蒸発器10の出口側の冷媒圧力と膨張弁3の出口側の冷媒圧力とを受圧する受圧部352pを有するとともに、ノズル内側部材352を軸方向に付勢する第2スプリング302が第1蒸発器10の出口側の冷媒温度に感応する形状記憶スプリングを用いた。
このため、電気駆動の温度センサやアクチュエータやコントローラを用いた手段と比較して、安価にコンパクトに形成することが可能となった。
さらに、実施例3では、ノズル内側部材352の先端部に、助走孔351cの内周に接する凸部52gを設けているため、ノズル内側部材352が軸方向に移動しても、ノズル内側部材352の軸心位置をノズル外側部材351の軸心位置に一致させ、ノズル孔52hの面積を一定に保つことができ、安定した吸引作用を得ることができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1〜3について詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1〜3に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1〜3では、ジェットポンプを車両用空調装置に適用した例を示したが、空調装置であれば、車両用以外のものにも適用することができる。
また、ノズル部として、スプライン状に凸部52gとノズル孔52hとを交互に形成して形成したノズル部59を示したが、ノズル部はこれに限定されることなく、ノズル部材の先端外周の全周に形成してもよい。また、凸部52gとノズル孔52hとの周方向の寸法は、実施例で示した寸法に限定されない。また、ノズル内側部材52の先端部の径方向への移動を規制する手段として、軸方向に沿って延びる凸部52gを示したが、その形状はこれに限定されず、単に突起などの手段を用いてもよい。
また、実施例3では、第1スプリング301と第2スプリング302とを用いた移動手段300を示したが、ノズル部材を軸方向に移動させる手段としては、このようなスプリングを用いる手段に限定されず、温度センサや圧力センサの検出値に基づいてコントローラからの出力でアクチュエータを駆動させて第1蒸発器の出口側の冷媒温度が高温であるとき、および第1蒸発器の出口側と膨張弁の出口側との圧力差が小さいときに、助走距離L1が3Dに近付く長さとなるように駆動させるようにしてもよい。
また、実施例では、ポンプ本体は、ノズル外側部材とノズル内側部材との2部材で形成した例を示したが、1部材で形成してもよい。すなわち、ポンプ本体に対して、軸方向両端あるいは一端から、吐出口、ディフューザ、吸引孔を穿設し、さらに、ディフューザの中間にノズル部を開口し、このノズル部と高圧冷媒通路とを接続させる加工を行なって本発明のジェットポンプを製造することは可能である。
1 圧縮機
2 凝縮器
3 膨張弁
4 キャピラリ
6 ファン
10 第1蒸発器
11 第1分岐路
12 第2分岐路
20 第2蒸発器
51 ノズル外側部材
51a 吐出口
51b 第1ディフューザ部
51c 助走孔
52 ノズル内側部材
52c 第2ディフューザ部
52e 吸引孔
53 外周冷媒通路(高圧冷媒通路)
55 ディフューザ
56 助走部
57 吸引口
59 ノズル部
351 ノズル外側部材
351c助走孔
352 ノズル内側部材
352e吸引孔
356 助走部
AC 車両用空調装置
ZP (第1実施例の)ジェットポンプ
ZP2 (第2実施例の)ジェットポンプ
ZP3 (第3実施例の)ジェットポンプ
2 凝縮器
3 膨張弁
4 キャピラリ
6 ファン
10 第1蒸発器
11 第1分岐路
12 第2分岐路
20 第2蒸発器
51 ノズル外側部材
51a 吐出口
51b 第1ディフューザ部
51c 助走孔
52 ノズル内側部材
52c 第2ディフューザ部
52e 吸引孔
53 外周冷媒通路(高圧冷媒通路)
55 ディフューザ
56 助走部
57 吸引口
59 ノズル部
351 ノズル外側部材
351c助走孔
352 ノズル内側部材
352e吸引孔
356 助走部
AC 車両用空調装置
ZP (第1実施例の)ジェットポンプ
ZP2 (第2実施例の)ジェットポンプ
ZP3 (第3実施例の)ジェットポンプ
Claims (13)
- 相対的に高圧の冷媒と相対的に低圧の冷媒とが混合された冷媒を吐出する吐出口と、
該吐出口よりも上流に、該吐出口と同軸に配置され、該吐出口から離れるに従って除々に内径が縮小されたディフューザと、
該ディフューザの最小径部分から該最小径部分よりも上流に連続し且つ前記吐出口と同軸に配置されて前記低圧の冷媒が導かれる吸引孔と、
前記高圧の冷媒を前記ディフューザに導く高圧冷媒通路と、
該高圧冷媒通路から前記ディフューザ内に前記最小径部分よりも下流で前記高圧の冷媒を噴出するノズル部と、
を備えることを特徴とするジェットポンプ。 - 管状のノズル外側部材と、該ノズル外側部材の径方向内側に配置された管状のノズル内側部材とを備え、
前記吐出口は、前記ノズル外側部材の一端部に形成されており、
前記吸引孔は、前記ノズル内側部材に形成されており、
前記高圧冷媒通路及び前記ノズル部は、ぞれぞれ、前記ノズル外側部材と前記ノズル内側部材との間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のジェットポンプ。 - 前記ノズル内側部材は、前記ノズル外側部材との間で前記ノズル部を形成するノズル管部を有することを特徴とする請求項2に記載のジェットポンプ。
- 前記ノズル部は、前記ノズル内側部材の周方向に沿って配置された複数のノズル孔を有することを特徴とする請求項3に記載のジェットポンプ。
- 前記複数のノズル孔は、前記ノズル管部の外周面に、前記ノズル外側部材の内周に当接して前記ノズル管部の長手方向に延びる凸部と周方向に交互に配置されていると共に、前記ディフューザの軸方向に延びることを特徴とする請求項4に記載のジェットポンプ。
- 前記ディフューザは、前記ノズル外側部材の前記一端部の内面に形成された第1ディフューザ部と、前記ノズル内側部材の前記吐出口側の先端内周部に、先端の開口から前記吸引孔に向けて除々に内径が縮小された第2ディフューザ部とを有することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載のジェットポンプ。
- 前記ノズル部は、前記第1ディフューザ部と前記第2ディフューザ部との間から前記ディフューザ内に前記高圧の冷媒を噴出することを特徴とする請求項6に記載のジェットポンプ。
- 前記ノズル内側部材は、前記ノズル外側部材との間で前記ノズル部を形成するノズル管部を有し、前記第2ディフューザ部は、前記ノズル管部の内周面に形成されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のジェットポンプ。
- 前記ノズル内側部材は、前記ノズル外側部材との間で前記ノズル部を形成するノズル管部を有し、前記ノズル外側部材には、前記第1ディフューザ部の最小径部分に連続して形成された管挿入孔が形成されており、前記ノズル管部は、前記管挿入孔内に挿入され、前記管挿入孔の内周との間に前記ノズル部を形成することを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載のジェットポンプ。
- 前記ディフューザの軸に対する前記第2ディフューザ部の内面の角度は、前記ディフューザの軸に対する前記第1ディフューザ部の内面の角度と同一であることを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか1項に記載のジェットポンプ。
- 前記ディフューザは、前記ノズル部の前記吐出口側の位置に、軸方向に内径が一定となった助走部を有することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のジェットポンプ。
- 前記助走部の前記軸方向の寸法L1は、前記吸引孔の直径をDとしたときに、L1≦3Dの関係を満たすことを特徴とする請求項11に記載のジェットポンプ。
- 請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載のジェットポンプが、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を順に備えた冷凍サイクルにおいて前記膨張弁の下流に配置された空調装置であって、
前記蒸発器として第1蒸発器と第2蒸発器とを備え、
前記膨張弁を通過した冷媒が、第1分岐路と第2分岐路とに分岐され、
前記第1分岐路は、キャピラリを経て前記第1蒸発器の入口側に接続され、
前記第1蒸発器の出口側は、前記ジェットポンプの前記吸引孔に接続され、
前記第2分岐路は、前記ジェットポンプの前記高圧冷媒通路に接続され、
前記吐出口は、前記第2蒸発器の入口側に接続され、
前記第2蒸発器の出口側は、前記圧縮機の入口側に接続され、
前記膨張弁を通過した冷媒が、前記ノズル部から前記ディフューザ内に噴出されて形成された駆動流により、前記第1蒸発器を通過した冷媒が前記吸引孔から前記ディフューザ内に吸引されることを特徴とする空調装置。
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