JP2012092931A - コントロールケーブルの長さ調整装置 - Google Patents

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Katsunori Yasui
勝則 安井
Junshi Oyama
純志 大山
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Abstract

【課題】操作部材と従動部材とに固定されたコントロールケーブルの軸方向への移動拘束を小さな力で簡単に解除することができ、かつ、全体として小型なコントロールケーブルの長さ調整装置を提供する。
【解決手段】棒状の係合軸10と、その係合軸10を軸方向移動可能に内挿するケース20と、そのケース20に回動可能に軸支された第1ロックピース30および第2ロックピース40と、その第1ロックピース30および第2ロックピース40の状態を保持するための保持部材50とを備えているコントロールケーブルの長さ調整装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、コントロールケーブルの長さ調整装置に関する。詳しくは、コントロールケーブルを車体等に取り付けるときに用いられるコントロールケーブルの長さ調整装置に関する。
遠隔操作に用いられるインナーケーブルおよびアウターケーシングからなるコントロールケーブルにおいて、操作部材と従動部材とを連結するインナーケーブルの引き操作や押し引き操作の正確性を確保するため、インナーケーブルには張力を与える必要がある。そのため、コントロールケーブルを設置するとき、アウターケーシングを湾曲させて車体等の支持部に取り付け、その後、インナーケーブルの操作部材または従動部材への連結位置を変えることによって、インナーケーブルの長さを調整してインナーケーブルに張力を付与したり、アウターケーシングの車体等の支持部への取り付け位置を変えることによってアウターケーシングの配索長さを調整してインナーケーブルに張力を付与する方法が一般的に行われている。
このようなコントロールケーブルの長さを調整する装置として、特許文献1、2、3のようなものが知られている。
実開平2−5609号公報 特開2010−91101号公報 実開平2−136809号公報
しかし、コントロールケーブルの長さ調整装置においては、長さを調整した後の状態を保持するための保持部材の保持力を開放して再度調整を行うには大きな力が必要となり、また、狭い場所での調整作業が困難であるという課題がある。例えば、特許文献1、2では、スプリングを中軸と操作部レバー(特許文献1)または端末保持部材(特許文献2)の間に設けて保持力を保っているため、調整装置として嵩が張り、狭い場所などでは調整作業が困難であった。また、特許文献3は、車体等の保持部材(ブラケットに相当)に取り付けることにより長さを調整した後の状態の保持力を確保しており、ブラケットから取り外さないと調整作業が行えず、調整作業が煩雑であった。
本発明は、操作部材と従動部材とに固定されたコントロールケーブルの軸方向への移動拘束を小さな力で簡単に解除できるコントロールケーブルの長さ調整装置を提供することを目的としている。
本発明のコントロールケーブルの長さ調整装置は、軸部と、前記軸部の2つの面にそれぞれ設けられた複数の係合歯と、前記軸部の端部に設けられたコントロールケーブルとの連結部とを有する係合軸と、支持部への取付部を有し、前記係合軸を軸方向移動可能に内挿するケースと、第1回動軸と、前記軸部の一方の面の係合歯と係合する第1ロック歯とを有し、前記ケースに対して第1回動軸を軸に回動可能にしてケースに収容される第1ロックピースと、第2回動軸と、前記軸部の他方の面の係合歯と係合する第2ロック歯とを有し、前記ケースに対して第2回動軸を軸に回動可能にしてケースに収容される第2ロックピースと、前記第1ロック歯および前記第2ロック歯が前記係合歯との係合状態を保持
するように、前記第1ロックピースおよび前記第2ロックピースにそれぞれ係止される保持部材とを備えたことを特徴としている。
(1)本発明のコントロールケーブルの長さ調整装置は、係合軸の係合歯と係合する第1および第2ロック歯をそれぞれ有する第1および第2ロックピースをケースに回動可能に支持させているため、ロック歯と係合歯の係合状態を小さな力で解除することができる。
(2)第1ロックピースが第1ロック歯から軸部を跨いで反対側に延びてケースから一部が突出する第1操作部を有しており、第2ロックピースが第2ロック歯から軸部を跨いで反対側に延び、ケースから一部が突出する第2操作部を有している場合、突出した操作部の一部をケース内に押し込むという簡単な操作により、ロック歯と係合歯の係合状態を解除することができる。また、この場合、力点である操作部の支点からの距離をロックピースの幅方向から確保しており、ロックピースの調整装置全体への大きさの影響を一層小さくしている。さらに、片方の操作部だけを操作しても、第1ロックピースおよび第2ロックピースの両方のロック歯と係合歯の係合が解除されることがなく、係合状態を確実に維持できる。
(3)保持部材が一つの部材からなる場合、構造を簡単にすることができ、全体としての小型化が一層可能である。
(4)保持部材が線細工ばねである場合、操作部の操作後に再びロック歯と係合歯が係合するので、長さ調整作業が容易である。また、保持部材を設置するスペースを小さくすることができる。
(5)第1ロック歯と第2ロック歯が、軸部を挟んで向かい合うように配置されている場合、第1ロック歯および第2ロック歯の係合歯との係合が確実となり、その係合強度も向上する。
(6)ケースが第1操作部および第2操作部の回動を案内する案内部を備えている場合、ロックピースの回動操作が安定する。
(7)係合歯、第1ロック歯および第2ロック歯が、係合歯と第1ロック歯または係合歯と第2ロック歯との係合を支持する支持面と、係合歯と第1ロック歯または係合歯と第2ロック歯が支持面同士で係合するように誘導する誘導面とを備えている場合、第1ロック歯および第2ロック歯が係合歯と係合している状態であっても、係合軸を一方向へ移動させることができる。
図1a、bは、それぞれ本発明のコントロールケーブルの長さ調整装置の一実施形態を示す平面図、側面図であり、図1cは、本発明のコントロールケーブルの長さ調整装置が取り付けられる支持部の一例を示す正面図である。 図2a、b、cは、それぞれ図1の装置に用いられる係合軸の正面図、側面図、X−X線断面図である。 図3a〜gは、それぞれ図1の装置に用いられるケースの平面図、側面図、正面図、Y−Y線断面図、Z−Z線断面図、W−W線断面図、V−V線断面図である。 図4a〜cは、それぞれ図1の装置に用いられる第1ロックピースの正面図、側面図、平面図であり、図4dは図4aの一部拡大図である。 図5a〜cは、それぞれ図1の装置に用いられる第2ロックピースの正面図、側面図、平面図であり、図5dは図5aの一部拡大図である。 図6は、図1の装置に用いられる保持部材の正面図である。 図7a、bは、それぞれ図1の装置の係合状態を示す平面図、断面図である。 図8a、bは、それぞれ図1の装置の解除状態を示す平面図、断面図である。
図1a、bに示すコントロールケーブルの長さ調整装置1(以下、調整装置1)は、棒状の係合軸10と、その係合軸を軸方向移動可能に内挿するケース20と、そのケースに回動可能に軸支され、前記ケース20に収容された第1ロックピース30および第2ロックピース40と、前記ケース20に収容され、第1ロックピース30および第2ロックピース40の状態を保持するための保持部材50とを備えている。
係合軸10は、図2a、b、cに示すように、断面形状が長方形の軸部11と、前記軸部の対面する2つの面にそれぞれ軸方向に列状に設けられた複数の第1係合歯12、第2係合歯13と、前記軸部の一方の端部に設けられたコントロールケーブルのアウターケーシングOとの連結部14とを有する。また、軸部11には、軸方向に貫通し、コントロールケーブルのインナーケーブルIを移動自在に通すインナー穴15が形成されており、かつ、第1係合歯12および第2係合歯13が形成されていない対面する2つの面には軸方向に延びるガイド溝16が形成されている。連結部14は、アウターケーシングOの端部に設けられるフランジ部F(図1参照)を固定する部位であり、環状に設けられ、軸方向に延びる複数(図1では4本)の脚14aと、その脚の端部に設けられ、半径方向内側に突出した係止部14bとからなる。連結部14は、アウターケーシングOの端部を固定するものであれば、その構成は特に限定されるものではない。
第1係合歯12および第2係合歯13は、それぞれ軸部11の軸方向に対して垂直な係合歯側支持面12a、13aと、それぞれ軸部11の軸方向に対して傾斜した係合歯側誘導面12b、13bとを備えている。第1係合歯12および第2係合歯13は、軸部のそれぞれの面に直接形成されてもよく、歯が列状に設けられた平面体を軸部11に固定することにより構成してもよい。
本実施形態の係合軸10は、軸部11の断面形状が四角形であるが、他の多角形、円形、楕円形等であってもよい。円形、楕円形の場合は、第1係合歯および第2係合歯が軸心を中心にして角度(例えば、180度)を変えて別々の位置に設けられる。また、本実施形態では第1係合歯12および第2係合歯13は相対する面に設けられているが、隣り合う面に設けてもよく、多角形の場合でも、少なくとも2つの面に設けられればよい。少なくとも2つの方向から係合軸を係止することにより、ロックピースとの係合力が向上する。しかし、本実施形態のように、相対する面(軸中心で180度)の場合がもっとも係合力が高く、係合軸を確実に保持できる。
ケース20は、図3a〜gに示すように、相対する一対の側面が貫通して開放されている直方体のものであり、上部に設けられ、車体等の支持部U(図1c参照)へ連結される取付部21と、上下方向に設けられ、前記係合軸10を軸方向移動可能に内挿する中心孔22と、前面23および後面24にそれぞれ形成された後述するロックピースの回動軸を受ける軸受け25と、底面24aに形成され、係合軸10を支持し、かつロックピースの回動を規制する支持突起26と、中心孔22に形成され、係合軸10のガイド溝16と係合するガイド突起27と、前面23および後面24にそれぞれ形成された後述する第1ロックピース30の第1操作部34および第2ロックピース40の第2操作部44の回動を案内する第1案内部28および第2案内部29とを備えている。
軸受け25は、図3cおよび図3dに示すようにそれぞれ前面23および後面24に左右対称に形成され、後述するロックピースの回動軸を挿入する挿入部25aと、その回動軸を回転自在に受ける支持部25bとを有し、前面23と後面24の一対で一つのロックピースの回動軸を支持する。しかし、回転軸を回動自在に支持できる構造であれば、その構造は特に限定されるものではない。
支持突起26は、図3dに示すように底面24aから上方に延びるように左右対称に形成され、係合軸10の移動を支持する軸支持面26aと、ロックピースの回動を規制する規制面26bとを有している。
第1案内部28は、後述する第1ロックピースの第1操作部34の第1段部34aを受け入れるように、後面24との間で第1案内溝28aを形成する断面L字型のものであり、第1ロックピースの第1操作部34の回動をガイドする(図3b、c、d参照)。また、第2案内部29は、第1案内部28に対して中心孔22を挟んで対称となるように前面23に形成されており、後述する第2ロックピースの第2操作部44の第2係止突起45を受け入れるように、前面23との間で第2案内溝29aを形成する断面L字型のものであり、第2ロックピースの第2操作部44の回動をガイドする。
第1ロックピース30は、図4a〜cに示すように、前記ケース20の軸受け25に対して回動可能に係止される第1回動軸31と、第1回動軸31から第1回動軸31の軸方向に対して垂直方向に下方へ延びる第1支持板32と、第1支持板32の一方の面(図4aでは右側の面)の中央付近から下側に形成され、前記係合軸10の軸部11の第1係合歯12と係合する第1ロック歯33と、前記第1支持板32に対して垂直方向に、かつ、前記第1ロック歯33の横側(図4bの右側)に第1支持板32から延びる第1操作部34と、前記第1支持板32から更に下方に延びる第1係止突起35と、前記第1支持板32に対して垂直方向に、かつ、前記第1支持板32を挟むように前記第1回動軸から突出した一対の第1ガイド凸部36を備えている。
第1ロック歯33は、図4dに示すように、第1支持板32の延びる方向に対して垂直な第1ロック歯側支持面33aと、第1支持板部32の延びる方向に対して傾斜した第1ロック歯側誘導面33bとから構成されている。この第1ロック歯33と第1係合歯12との係合状態は、第1ロック歯側誘導面33bと第1係合歯側誘導面12bとが当接した状態と、第1ロック歯側支持面33aと第1係合歯側支持面12aとが当接した状態とからなる。第1ロック歯側支持面33aと第1係合歯側支持面12aとが当接しない位置で係合しても、第1ロック歯側誘導面33bと第1係合歯側誘導面12bは、それぞれ摺動して前記第1ロック歯側支持面33aと第1係合歯側支持面12aとが当接するように誘導する。そして、第1ロック歯側支持面33aと第1係合歯側支持面12aが当接することによって第1ロック歯33および第1係合歯12のそれぞれの支持面(33a、12a)方向の移動が規制される。このように第1ロック歯33と第1係合歯12とは、ラチェット構造を構成している。
第1操作部34の前記第1支持板32と反対側の縁部の下方には、第1操作部34よりも一段低く形成された第1段部34aが設けられ、第1ロックピース30が回動する際、前述したケース20の第1案内部28の第1案内溝28aに収容されて摺動し、第1ロックピース30の回動を案内する。
第1係止突起35は、前記ケース20の規制面26bと係合する第1当接部35aを有し、かつ、前記第1支持板32の第1ロック歯33が形成された面と反対側(図4aの左側)に突出した第1突出部35bを有しており、前記第1突出部35bと前記第1支持板32との間で前記保持部材50を係止する第1係止溝37を形成するようになっている。第1当接部35aと第1突出部35bとは、第1突出部35bが第1操作部34側(図4bの右側)となるように、第1支持板32の下端で隣り合うように形成されている。
第2ロックピース40は、図5a〜cに示すように、ケース20の軸受け25に回動可能に係止される第2回動軸41と、第2回動軸41から第2回動軸41の軸方向に対して垂直方向に下方へ延びる第2支持板42と、第2支持板42の一方の面(図5aでは右側
の面)の中央付近から下側に形成され、前記係合軸10の軸部11の第2係合歯13と係合する第2ロック歯43と、前記第2支持板42に対して垂直方向に、かつ、前記第2ロック歯43の横側(図5bの右側)に第2支持板42から延びる第2操作部44と、前記第2支持板42から更に下方に延びる第2係止突起45と、前記第2支持板42に対して垂直方向に、かつ、前記第2支持板42を挟むように前記第1回動軸から突出した一対の第2ガイド凸部46を備えている。
第2ロック歯43は、図5dに示すように、第2支持板42の延びる方向に対して垂直な第2ロック歯側支持面43aと、第2支持板42の延びる方向に対して傾斜した第2ロック歯側誘導面43bとから構成されている。この第2ロック歯43と第2係合歯13との係合状態は、第2ロック歯側誘導面43bと第2係合歯側誘導面13bとが当接した状態と、第2ロック歯側支持面43aと第2係合歯側支持面13aとが当接した状態とからなる。第2ロック歯側支持面43aと第2係合歯側支持面13aとが当接しない位置で係合しても、第2ロック歯側誘導面43bと第2係合歯側誘導面13bは、それぞれ摺動して前記第2ロック歯側支持面43aと第2係合歯側支持面13aとが当接するように誘導する。そして、第2ロック歯側支持面43aと第2係合歯側支持面13aが当接することによって第2ロック歯43および第2係合歯13のそれぞれの支持面(43a、13a)方向の移動が規制される。このように第2ロック歯43と第2係合歯13とは、ラチェット構造を構成している。
第2操作部44の前記第2支持板42と反対側の縁部の下方には、第2操作部44よりも一段低く形成された第2段部44aが設けられ、第2ロックピース40が回動する際、前述したケース20の第2案内部29の第2案内溝29aに収容されて摺動し、第2ロックピース40の回動を案内する。
第2係止突起45は、前記ケース20の規制面26bと係合する第2当接部45aを有し、かつ、前記第2支持板42の第2ロック歯43が形成された面と反対側(図5aの左側)に突出した第2突出部45bを有しており、前記第2突出部45bと前記第2支持板42との間で前記保持部材50を係止する第2係止溝47を形成するようになっている。第2当接部45aと第2突出部45bとは、第2当接部45aが第2操作部44側(図5bの右側)となるように、第2支持板42の下端で隣り合うように形成されている。なお、第1ロックピース30と第2ロックピース40とは、この第2当接部45aと第2突出部45bとの位置関係が異なるだけで、他の形状は同一である。
保持部材50は、図6に示すように、開口を有する略C字状に形成した線細工ばねからなる一つの部材であり、前記第1ロックピース30の第1係止溝37に係止される第1保持部51と、前記第2ロックピース40の第2係止溝47に係止される第2保持部52と、前記第1保持部51と前記第2保持部52をつなぐ連結部53とから構成されている。
第1保持部51および第2保持部52は、その開口側端部が向かい合うように第1掛止部51aおよび第2掛止部52aが形成されており、それぞれ第1ロックピース30の第1係止突起35および第2ロックピース40の第2係止突起45に掛止される。このように保持部材50を第1ロックピース30および第2ロックピース40に取り付けることにより、第1ロックピース30と第2ロックピース40を係合軸10方向に付勢する。
保持部材50は、一つの部材とすることで、構造を簡単にすることができ、保持部材を設置するスペースも小さくすることができるが、その機能を有すれば二つ以上の部材としてもよい。また、ロックピースを係合軸側に付勢できるものであれば、線細工ばね以外を用いてもよい。
次に図7および図8を用いて、本装置の長さ調整作業について説明する。図7a、図7
bは係合軸10の係合歯とロックピースのロック歯が支持面同士で支持されたロック状態を示している。
第1ロックピース30は、第1回動軸31がケース20の軸受25に係止され、第1操作部34が第1ロック歯33から係合軸10の軸部11を跨いで反対側に延び、ケース20から一部(先端)が突出するように配置されている。一方、第2ロックピース40は、第2回動軸41がケース20の軸受25に係止され、第2操作部44が第2ロック歯43から係合軸10の軸部11を跨いで反対側に延び、ケース20から一部が突出するように配置されている。また、保持部材50は、第1ロック歯33が前記係合軸10の第1係合歯12と係合し、第2ロック歯43が前記係合軸10の第2係合歯13と係合する状態を保持するように、第1保持部51が第1ロックピース30の第1係止溝37に係止され、第1掛止部51aが第1ロックピース30の第1係止突起35に掛止されている。一方、第2保持部52が第2ロックピース40の第2係止溝47に係止され、第2掛止部52aが第2ロックピース40の第2係止突起45に掛止されている。
このロック状態のとき、係合軸10の第1係合歯12の第1係合歯側支持面12aと第1ロックピース30の第1ロック歯33の第1ロック歯側支持面33aが係合しており、係合軸10の第1係合歯12の第1係合歯側誘導面12bと第1ロックピース30の第1ロック歯33の第1ロック歯側誘導面33bが係合しているため、係合軸10はケース20に対して上方向に移動できないようになっている。また、保持部材50が第1ロックピース30および第2ロックピース40を係合軸10から離れる方向に回動しないように保持している。前記第1ロック歯33と前記第2ロック歯43が、前記係合軸10の軸部11を挟んで向かい合うように配置されているため、第1ロック歯33と第1係合歯12および第2ロック歯43と第2係合歯13との係合が確実となり、その係合強度も向上する。
次に、ロック状態からアンロック状態にする場合には、図8に示すように、ケース20から突出している第1ロックピース30の第1操作部34の先端および第2ロックピース40の第2操作部44の先端を、保持部材50の保持力に抗してケース20の中に収容される方向に押し込む。すると、第1ロックピース30および第2ロックピース40が係合軸10から離れる方向に回動するのに伴い、第1ロックピース30の第1ロック歯33と係合軸10の第1係合歯12との係合が外れ、また、第2ロックピース40の第2ロック歯43と係合軸10の第2係合歯13との係合が外れることでアンロック状態となる。このとき、第1ロックピース30の第1操作部34の第1段部34aがケース20の第1案内部28の第1案内溝28aを摺動し、第2ロックピース40の第2操作部44の第2段部44aがケース20の第2案内部29の第2案内溝29aを摺動するため、第1ロックピース30および第2ロックピース40の回動操作が安定する。
次に、係合軸10をケース20に対して軸方向に移動させて、アウターケーシングOが所望の長さになるように調整する。アウターケーシングOが所望の長さになったところで、第1ロックピース30の第1操作部34の先端および第2ロックピース40の第2操作部44の先端のケース20の中への押し込みを解除する。すると、保持部材50の保持力により、第1ロックピース30および第2ロックピース40が係合軸10へ近づく方向に回動するのに伴い、第1ロックピース30の第1ロック歯33の第1ロック歯側誘導面33bと係合軸10の第1係合歯12の第1係合歯側誘導面12bが接触し、また第2ロックピース40の第2ロック歯43の第2ロック歯側誘導面43bと係合軸10の第2係合歯13の第2係合歯側誘導面13bが接触する。このとき、第1ロック歯側誘導面33bと第1係合歯側誘導面12b並びに第2ロック歯側誘導面43bと第2係合歯側誘導面13bは、共に支持面から下に向かうにつれて傾斜しているため、保持部材50の保持力により支持面同士が係合するように誘導面同士が摺動する。そして、支持面同士が係合した
ところでロックが完了する。
この第1ロックピース30および第2ロックピース40において、ケース20から突出する操作部の先端が力点となり、回動軸が支点となり、保持部材50が係合する係止突起が作用点となり、それぞれ力点、支点、作用点がほぼ正三角形の頂点に配置されていることになる。つまり、支点と作用点を結んだ線に対して垂直な線上に力点を配置することにより、力点、支点、作用点を同一直線上に配置したときに比べて、その長さを小さくすることができる。また、幅を大きくすることによって、作用点に発生するモーメント力を大きくすることができる。これにより、ロック歯と係合歯の係合状態を小さな力で解除することができる。一方、力点の位置によってその幅は大きくなるが、操作部をロック歯から係合軸の軸部を跨いで反対側に延びるように配置することで、操作部を係合軸の軸部と重ねることにより、幅の大きさを吸収させることができる。
また、操作部をケース内に押し込むという簡単な操作により、ロック歯と係合歯の係合状態を解除することができ、操作部の操作後に再びロック歯と係合歯が係合するので、長さ調整作業が容易である。しかも、片方の操作部だけを操作しても、第1ロックピース30および第2ロックピース40の両方のロック歯と係合歯の係合が解除されることがなく、係合状態を確実に維持できる。
さらに、第1ロック歯33と第1係合歯12および第2ロック歯43と第1係合歯13とはラチェット機構を構成しているため、第1ロックピース30の第1操作部34の先端および第2ロックピース40の第2操作部44の先端を、保持部材50の保持力に抗してケース20の中に収容される方向に押し込むことなく、係合軸10をアウターケーシングOの配索長さが短くなる方向に移動させることで、保持部材50によって保持されている第1ロックピース30の第1ロック歯側誘導面33bと第1係合歯側誘導面12b、および第2ロックピース40の第2ロック歯側誘導面43bと第2係合歯側誘導面13bが摺動しながら、保持部材50の保持力に抗して第1ロック歯33および第2ロック歯43が外側に開き、続いて第1ロックピース30の第1ロック歯側支持面33aと第1係合歯側支持面12a、および第2ロックピース40の第2ロック歯側支持面43aと第2係合歯
側支持面13aとが係合する。このように調整装置1は、アウターケーシングOの配索長さを縮める操作を許し、アウターケーシングOの配索長さを長くする操作が規制される。
なお、本実施形態では係合軸10の連結部14をアウターケーシングOの端部に固定することで、アウターケーシングOの配索長さを調整したが、係合軸の連結部14をインナーケーブルIの端部に固定することで、インナーケーブルIの配索長さを調整してもよい。
1 コントロールケーブルの長さ調整装置(調整装置)
10 係合軸
11 軸部
12 第1係合歯
13 第2係合歯
14 連結部
20 ケース
21 取付部
30 第1ロックピース
31 第1回動軸
33 第1ロック歯
40 第2ロックピース
41 第2回動軸
43 第2ロック歯
50 保持部材

Claims (7)

  1. 軸部と、前記軸部の2つの面にそれぞれ設けられた複数の係合歯と、前記軸部の端部に設けられたコントロールケーブルとの連結部とを有する係合軸と、
    支持部への取付部を有し、前記係合軸を軸方向移動可能に内挿するケースと、
    第1回動軸と、前記軸部の一方の面の係合歯と係合する第1ロック歯とを有し、前記ケースに対して第1回動軸を軸に回動可能にしてケースに収容される第1ロックピースと、
    第2回動軸と、前記軸部の他方の面の係合歯と係合する第2ロック歯とを有し、前記ケースに対して第2回動軸を軸に回動可能にしてケースに収容される第2ロックピースと、
    前記第1ロック歯および前記第2ロック歯が前記係合歯との係合状態を保持するように、前記第1ロックピースおよび前記第2ロックピースにそれぞれ係止される保持部材とを備えた、
    コントロールケーブルの長さ調整装置。
  2. 前記第1ロックピースは、前記第1ロック歯から前記軸部を跨いで反対側に延び、前記ケースから一部が突出する第1操作部を有しており、
    前記第2ロックピースは、前記第2ロック歯から前記軸部を跨いで反対側に延び、前記ケースから一部が突出する第2操作部を有している、
    請求項1記載のコントロールケーブルの長さ調整装置。
  3. 前記保持部材が一つの部材からなる、
    請求項1または2に記載のコントロールケーブルの長さ調整装置。
  4. 前記保持部材が線細工ばねである、
    請求項3記載のコントロールケーブルの長さ調整装置。
  5. 前記第1ロック歯と前記第2ロック歯が、前記軸部を挟んで向かい合うように配置されている、
    請求項1、2、3または4に記載のコントロールケーブルの長さ調整装置。
  6. 前記ケースが、前記第1操作部および前記第2操作部の回動を案内する案内部を備えている、
    請求項2記載のコントロールケーブルの長さ調整装置。
  7. 前記係合歯、前記第1ロック歯および前記第2ロック歯が、
    前記係合歯と前記第1ロック歯または前記係合歯と前記第2ロック歯との係合を支持する支持面と、
    前記係合歯と前記第1ロック歯または前記係合歯と前記第2ロック歯が前記支持面同士で係合するように誘導する誘導面とを備えた、
    請求項1、2、3、4、5または6に記載のコントロールケーブルの長さ調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016508585A (ja) * 2013-02-26 2016-03-22 キーケルト アクツィーエンゲゼルシャフト ボーデンケーブル

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