JP2012091508A - インクカートリッジ及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト且つ簡易な構造により記録装置にインク残量を検出させることができるインクカートリッジを提供する。
【解決手段】インクカートリッジは、カートリッジ筐体に収容したインクと熱的に接触する熱伝導部材と、この熱伝導部材に熱を加える電気抵抗と、伝熱されることで出力を生じる焦電部71と、を備えている。焦電部71は、焦電体及びこの焦電体を挟む一対の電極を備え、センサ基板74に実装されている。焦電部71が実装された実装面の裏面である当接面74Bには凹所100が設けられている。焦電部71は、凹所100により形成された肉薄部101の周りの肉厚部102と薄肉部101とに接触する位置においてセンサ基板74に実装されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクカートリッジ、及び、このインクカートリッジが装着される記録装置に関する。
一般に、用紙などの被記録媒体にインクを吐出することで画像を記録するインクジェット記録装置と称されるような記録装置が提供されている。この種の記録装置には、インクが収容されたインクカートリッジを着脱可能なカートリッジ装着部が設けられたものがある。
インクカートリッジは、一般に、ブラックやシアンやマゼンダやイエローなどのインクを収容し、色についての種別を有している。複数個のカートリッジ装着部が設けられた記録装置においては、ブラックのインクカートリッジがシアン用のカートリッジ装着部に誤って装着されることがある。
インクカートリッジの誤装着を検知できるように、各インクカートリッジには個体情報が記憶されたICチップが取り付けられ、個体情報を読み込むことでインクカートリッジの種別を判断し、誤装着を検知する記録装置がある。
また、抵抗が各インクカートリッジに取り付けられ、当該抵抗の抵抗値を検出することでインクカートリッジの種別を判断し、誤装着を検知する記録装置がある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、記録装置には、フォトインタラプタを用いたインク残量の検知手段を備えたものがある。この種の記録装置に使用されるインクカートリッジは、インクが所定位置に貯留しているのか否かによりフォトダイオードに入射する光の強度を変化させるプリズムやセンサアームを備えている(例えば、特許文献2参照)。記録装置は、フォトインタラプタの出力電圧を検出することでインク残量が所定量未満であるかを判断する。
特開平06−262771号公報 特開2005−125738号公報
プリズムやセンサアームが設けられることにより機械的な構成が複雑になり、さらに、抵抗やICチップが設けられることにより、インクカートリッジの構成が複雑になり、製造コストが増大するという問題が生じる。
本発明は、新たに焦電部材を用いることによってインク残量及び種別を正確に検出することができるインクカートリッジ及び記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載されたインクカートリッジは、インクを収容するインク室と、外部から伝熱したとき信号を出力する焦電部と、前記インクに熱を伝達する熱伝導部材と、前記焦電部が実装された実装面と前記実装面の裏面であって前記熱伝導部材が当接している当接面を有する基板と、を備えている。前記基板の前記当接面上の前記焦電部と対向する位置には薄肉部が形成され、前記薄肉部の厚みは前記薄肉部が形成されている周囲の厚みよりも薄くなっている。
この構成によれば、記録装置にインク残量の検知を正確に行わせることができる。
上記目的を達成するため、請求項8に記載された記録装置は、インクカートリッジがカートリッジ装着部に装着されたとき、加熱部材によって前記熱伝導部材に伝熱したときの前記焦電部からの信号に基づいて前記インクカートリッジのインク残量が所定量未満であるか否かを判定する制御部と、を備える。
この構成によれば、装着されたインクカートリッジのインク残量を正確に検知することができる。
本発明の効果
本発明によると、低コスト且つ簡易な構造によりインク残量を検出することができる記録装置を提供することができる。
本発明の記録装置の全体構成を示す模式的な断面図である。 本発明の記録装置に装着されるインクカートリッジの斜視図である。 本発明のインクカートリッジに備えられたセンサチップの模式的な斜視図である。 本発明のインクカートリッジの図2のIII−IIIに沿った部分断面図である。 本発明のインクカートリッジの図4の焦電部付近の拡大図である。 本発明の記録装置の検出部であって、インクカートリッジが記録装置に装着された時の回路図である。 本発明の記録装置の検出部の変形例であって、インクカートリッジが記録装置に装着された時の回路図である。 本発明の記録装置の制御回路のブロック図である。 本発明の図6に示す検出部によって行われる種別判断工程のフローチャートである。 図9Aで焦電部に蓄えられる電圧と時間との関係を表すグラフである。 本発明の図7に示す検出部によって行われる種別判断工程のフローチャートである。 図10Aで検出する静電容量とパルス波形との関係を示す図である。 本発明のインクの残量検知工程のフローチャートである。
以下、適宜図面が参照されて本発明の実施形態が説明される。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
本発明のインクジェット記録方式の記録装置1及び、記録装置1に着脱可能なインクカートリッジ60の構成について、図1から図5に基づき説明する。
[記録装置の概略構成]
記録装置1は、図1に示すように、図示せぬ筐体に、プリンタ部16と、被記録媒体14を収容している給紙カセット15と、排紙トレイ17とを収容している。プリンタ部16は、給紙カセット15から搬送された被記録媒体14に画像を形成している。画像が形成された被記録媒体14は、排紙トレイ17に排出される。
記録装置1は、記録装置1の各種処理を行う制御部81(図8参照)を有しており、制御部81はインクカートリッジ60の種別及び残量を検出している。制御部81の詳細な構成は後述する。ここで言う「種別」とは、例えば、インクカートリッジ60の色のことである。具体的には、制御部81は、シアンのインクカートリッジ60とブラックのインクカートリッジ60とは異なる種別のインクカートリッジ60と判断する。
プリンタ部16は、被記録媒体14を搬送する搬送装置30と、搬送される被記録媒体14に画像を記録する記録ヘッド20と、この記録ヘッド20や搬送装置30などを駆動させる図示せぬ駆動部と、インクカートリッジ60が装着されるカートリッジ装着部40と、を備えている。
[搬送装置30]
搬送装置30は、図示せぬ駆動部により回転されることで給紙カセット15に載置された被記録媒体14を搬送路31に送り出す給送ローラ32と、この給送ローラ32により送り出された被記録媒体14を搬送する搬送ローラ対33と、排紙ローラ対34と、を備えている。この搬送ローラ対33及び排紙ローラ対34の間にプラテン35が配置されている。
搬送ローラ対33は、図示せぬ駆動部により回転される駆動ローラ33Aと、この駆動ローラ33Aに従動する従動ローラ33Bと、を備えている。排紙ローラ対34は、図示せぬ駆動部により回転される駆動ローラ34Aと、この駆動ローラ34Aに従動する従動ローラ34Bと、を備えている。被記録媒体14は、搬送ローラ対33と排紙ローラ対34との少なくとも一方によりプラテン35上を搬送される。
[記録ヘッド20]
記録ヘッド20はプラテン35の上方に配置され、インクカートリッジ60から供給されたインクを一時的に貯留するサブタンク21と、サブタンク21に貯留されたインクが供給される複数のノズル22と、各ノズル22をそれぞれ変形させる複数の圧電素子23(図8参照)と、を備えている。サブタンク21は、各インクカートリッジ60に対してそれぞれ設けられている。
ノズル22は、下方のプラテン35と対向する図示せぬ吐出口を備えていて、圧電素子23の変形によって、プラテン35上を搬送される被記録媒体14に向かってインクを吐出する。制御部81は、印刷データに基づいて圧電素子23への給電を制御する。なお、圧電素子23によるインクの吐出は一例であって、ノズル22内のインクの一部を制御部81により通電が制御されたヒータで加熱することでインクを突沸させてインクを吐出させる構成であってもよい。
記録ヘッド20は、図示せぬキャリッジに保持されている。このキャリッジは、ガイドレールなどによって被記録媒体14の搬送方向(図1の左右方向)と記録装置の高さ方向(図1の上下方向)とに直交する方向に沿って移動可能に支持されており、上述の駆動部により当該方向に沿って移動される。記録ヘッド20の移動と被記録媒体14の搬送とにより、記録ヘッド20は、被記録媒体14のほぼ全面に画像を記録することができる。
駆動部は、複数個のモータ19(図8参照)と、このモータ19の駆動力を搬送装置30などに伝達する図示せぬ駆動伝達機構と、を備えている。モータ19は、制御部81により動作されるモータ駆動回路85(図8参照)により駆動される。詳細な構成は後述する。
キャリッジ及び記録ヘッド20の移動は制御部81により制御される。制御部81は、プラテン35上において被記録媒体14を断続的に移動させ、被記録媒体14の移動の停止期間中に記録ヘッド20にインクを吐出させて被記録媒体14に画像を記録する。制御部81は、駆動部のモータ19(図8参照)の駆動を制御して排紙ローラ対34を回転させ、画像記録後の被記録媒体14を排紙トレイ17に排出する。
[カートリッジ装着部40]
カートリッジ装着部40は、例えば、開口を有する矩形箱状のケースの内部空間を仕切板により仕切ることで形成される。カートリッジ装着部40の開口は、図示せぬ蓋により開閉可能に構成される。カートリッジ装着部40には、例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのいずれかのインクがそれぞれ収容されたインクカートリッジ60がそれぞれ装着される。カートリッジ装着部40は、請求項に記載のカートリッジ装着部に相当する。
また、カートリッジ装着部40は、インクカートリッジ60内のインクを記録ヘッド20に供給するインクチューブ43と、後述のインクカートリッジ60の第2インターフェース(接点)75と当接する一対の第1インターフェース(接点)44と、後述の第4インターフェース(接点)77と当接する一対の第3インターフェース(接点)45と、を備えている。
[インクカートリッジ60]
次に、図2から図5を参照してインクカートリッジ60の構成について説明する。図2に示されるように、インクカートリッジ60は、インクを収容するインク室が内部に設けられたカートリッジ筐体61と、インクの色と残量とを検出するためのセンサチップ70と、を備えている。上述のインク室は請求項に記載のインク室に相当する。
[カートリッジ筐体61]
カートリッジ筐体61は、外形が厚みの薄い扁平な直方体状に形成され、厚み方向が水平方向に一致する装着姿勢で上述のカートリッジ装着部40に装着されている。カートリッジ筐体61は、例えば、フレームとフレームに貼り付けられたフィルムとで形成される。カートリッジ筐体61には、装着姿勢において、センサチップ70が取り付けられる取付面61Aが規定される。以下、カートリッジ筐体61の厚み方向を幅方向7とし、取付面61Aの法線方向を奥行き方向8とし、奥行き方向8及び幅方向7に直交する方向を高さ方向9として説明する。
取付面61Aの下部には、装着姿勢においてインクチューブ43の一端と接続する開口65が形成されている。インク室内のインクは、開口65及びインクチューブ43を介してサブタンク21に流入する。取付面61Aには、後述するセンサ基板74を保持する一対の鉤爪63及び一対の係止爪64が設けられている。
一対の鉤爪63は、幅方向7に間隔を開けて配置され、係止爪64に向かって突出する爪部63Aをそれぞれ有している。一対の係止爪64は、幅方向7において間隔を開け、且つ、高さ方向9において鉤爪63から上方に離れた位置にそれぞれ配置されている。一対の係止爪64は、係止爪64と対向する位置に配置されたに鉤爪63向かって突出する爪部64Aを有している。係止爪64は、可撓性の合成樹脂材料で形成されている。センサ基板74をカートリッジ筐体61に固定する場合、係止爪64が撓むことにより、係止爪64と鉤爪63とで囲まれた空間にセンサチップ70が嵌め込まれる。なお、センサ基板74は、溶着によりカートリッジ筐体61に固定されてもよいし、接着剤などを用いてカートリッジ筐体61に固定されてもよい。
[センサチップ70]
図2に示すように、センサチップ70は、センサ基板74と、熱伝導部材78とを備えている。センサ基板74には、焦電部71と、抵抗(電気抵抗)76と、一対の第2インターフェース75と、一対の第4インターフェース77と、回路パターンである第1パターンP1と第2パターンP2とが設けられている。熱伝導部材78は、センサ基板74と、インク室に収容されたインクとの間に熱伝導経路を形成している。
[センサ基板74]
センサ基板74は、略矩形の板状であってガラスエポキシやセラミックスなどの絶縁材料からなり、カートリッジ筐体61の取付面61Aに、奥行き方向8に互いに対向する一対の面の一方が当接している。以下、当該一方の面を当接面74B(図4参照)と規定し、当接面74Bに対する裏面である他方の面を実装面74Aと規定する。センサ基板74は、実装面74Aの長手方向が高さ方向9(図2参照)に一致し、且つ、幅方向が幅方向7に一致する姿勢で一対の鉤爪63及び一対の係止爪64の間に嵌め込まれ、カートリッジ筐体61に保持される。センサ基板74は、請求項に記載の基板に相当する。実装面74Aは、請求項に記載の実装面に相当し、当接面74Bは、請求項に記載の当接面に相当する。
図5に示すように、センサ基板74の当接面74Bには、内方に凹んだ凹部100が形成される。本実施形態では、凹部100は高さ方向9の長さが5mm、奥行き方向8の奥行きが1mmとなる。凹部100が形成されたことにより、当接面74Bには奥行き方向8の厚みが薄くなった薄肉部101と、奥行き方向8が薄肉部101よりも厚い肉厚部102と、が規定される。本実施形態では、肉厚部102の奥行き方向8の厚みは、薄肉部101の倍(2mm)となっている。薄肉部101は請求項に記載の薄肉部に相当する。
[焦電部71]
焦電部71は、実装面74Aに設けられ、歩留まり等を考慮して扁平な直方体状に形成される。本実施形態では、焦電部71は、奥行き方向8の厚みは0.06mm、高さ方向9の長さは凹部100の長さの5mmよりも大きく構成される。凹所100は、奥行き方向8の一方(図5の右方向)に向けて開口している。凹所100の開口面は、奥行き方向8に互いに対向する焦電部71の一面を縮小した矩形状の開口面を有する形状に形成されている。
図3から図5に示すように、焦電部71は、誘電体である膜状の焦電体72と、この焦電体72を奥行き方向8において挟む一対の薄膜電極73A、73Bと、からなる三層構造となっている。図2、図3、及び図5では焦電体72は所定の厚みがあるように表現されているが、実際は膜状である。なお、焦電部71は、絶縁性薄膜、例えば、ポリイミド系樹脂薄膜のような有機絶縁性薄膜またはSiO2薄膜やSi3N4のような無機絶縁性薄膜によりセンサ基板74に保持されている。焦電部71は、請求項に記載の焦電部に相当する。
焦電体72は、チタン酸ジルコン酸鉛などで長方形の膜状に形成されおり、温度変化により応じて自発分極をもつ焦電効果を有している。なお、焦電体72としては、チタン酸ジルコン酸鉛の他、チタン酸リチウム、その他チタン酸鉛、電気石(ほう素を含むシクロ珪酸塩鉱物)、タンタル酸リチウムなどの無機材料、三流化グリシン(TGS)、ポリビニリデンジフロライド(PVDF)などの有機材料などの種々の焦電体が用いられる。
一対の電極73A、73Bは、それぞれ長方形の薄膜状に形成され、焦電体72に蒸着されている。焦電部71の外表面に位置する電極73Aは、赤外線反射率が低い薄膜状のニッケルクロム合金(NiCr)で構成されている。これにより、電極73Aは、焦電体72からの赤外線を効率的に吸収することができる。絶縁性フィルムを介して実装面74Aと当接する電極73Bは、薄膜状のプラチナ(Pt)からなる。
焦電部71は、センサ基板74の実装面74Aの高さ方向9の一端部に設けられた係止爪64の近傍(図2の上端部)に配置されている。図3に示すように、焦電部71の電極73A、73Bは、ワイヤボンディング等により、センサ基板74に設けられた回路パターンである第1パターンP1に接合するように実装されている。
なお、一対の電極73A、73Bは、蒸着以外の方法で焦電部71上に形成されてもよい。例えば、一対の電極73A、73Bは第1パターンP1と一体に形成し、それを導電性接着剤やワイヤボンドで焦電体72に接合した構成を採用することもできる。
図6及び図7に示すように、電極73Aは仮想接地されている。第1パターンP1は、図2に示すように、幅方向7に沿うセンサ基板74の一辺に一部が沿うように実装面74A上に設けられている。
図5に示すように、焦電部71の電極73Bには、薄肉部101と対向する中央部73cと、肉厚部102と対向し中央部73cを取囲むように配置される周辺部73pと、が規定される。中央部73cの高さ方向9の長さは5mmであり、凹部100の高さ方向9の長さと一致している。奥行き方向8の深さが1mmの凹部100は、奥行き方向8において、焦電部71(より詳細には中央部73c)と対向している。凹部100の開口面は、電極73Bよりも小さく構成される。より詳細には、凹部100の開口と、電極73Bとは互いに相似であり、凹部100の開口の面積と中央部73cの面積とは同一である。
なお、焦電部71は、奥行き方向8に延びる180度回転対称軸を有する円板状や楕円板状に形成されてもよい。この場合は、凹部100の開口面が円形や楕円形となる。また、凹部100の開口面は、その一部がセンサ基板74の実装面74Aにおける電極83Bとの対向する領域から外れていても良い。
焦電部71は、所定の静電容量を有している。焦電部71の静電容量は、焦電体72の誘電率や、一対の電極73A、73B間の距離(焦電体72の奥行き方向8の厚み寸法)、又は、焦電体72の奥行き方向8から見た場合における電極73A、73Bの面積などにより決まる。すなわち、焦電体72の種類や厚みや、電極73A、73Bの面積を変えることにより、焦電部71の静電容量を変えることができる。本実施形態では、焦電部71の静電容量は、インクカートリッジ60に貯留されるインクの色や色材等の種別などに応じて、それぞれ異なる値に設定され、それぞれのインクカートリッジ60における焦電部71の静電容量は固有の値を有する。制御部81(図8参照)は、焦電部71の静電容量を検出部50により検出することにより、インクカートリッジ60の種別を判定する。焦電部71の静電容量は、請求項に記載の静電容量に相当する。
[第2インターフェース75]
図3に示されるように、第2インターフェース75は、センサ基板74の実装面74Aにおける焦電部71が配置された高さ方向9の一端部とは反対側の端部(図3における下端部)であって、且つ鉤爪63(図2参照)を避けた位置に幅方向7に所定距離離間して2つ設けられている。すなわち、第2インターフェース75は、インクカートリッジ60の開口65が形成された取付面61A側に露出している。インクカートリッジ60がカートリッジ装着部40に装着されると、各第2インターフェース75はカートリッジ装着部40に設けられた第1インターフェース44に当接する。各第2インターフェース75は、センサ基板74の第1パターンP1を介して焦電部71の一対の電極73A、73Bの一方にそれぞれ接続されている。
[抵抗76]
抵抗(電気抵抗)76は、センサ基板74の実装面74Aにおけるほぼ中央部に実装される。抵抗76は、センサ基板74への熱伝導を良くするために、例えば、面実装タイプの抵抗が用いられる。抵抗76の幅方向7の両端は、センサ基板74の回路パターンである第2パターンP2を介して一対の第4インターフェース77と接続されている。抵抗76は、請求項に記載の加熱部材に相当する。
[第4インターフェース77]
第4インターフェース77は、幅方向7に並ぶ第2インターフェース75の間であって、互いに隣接するように且つ鉤爪63を避けようにそれぞれ配置されている。第4インターフェース77は、インクカートリッジ60の取付面61A側に露出している。第4インターフェース77は、インクカートリッジ60をカートリッジ装着部40に装着した際に、カートリッジ装着部40に設けられた第3インターフェース45に当接する。第2パターンP2の一部は、高さ方向9において第1パターンP1に沿うように設けられている。
[熱伝導部材78]
熱伝導部材78は、薄板状であり、センサ基板74とインク室内のインクとの間に熱伝導経路を形成する。図2及び図4に示されるように、本実施の形態では、熱伝導部材78は、一端がカートリッジ筐体61の外壁(取付面61A)を貫通してセンサ基板74の当接面74Bに当接する貫通部78Aと、貫通部78Aの他端から高さ方向9の下方に向けて突出する突出部78Bと、を備えている。なお、熱伝導部材78の貫通部78Aは、当接面74Bに近接していても良い。突出部78Bの先端(図2における下端)は、上述の装着姿勢におけるカートリッジ筐体61の下端部に位置する。より詳細には、突出部78Bの先端とカートリッジ筐体61の底面とは僅かに離間している。熱伝導部材78としては、銅やアルミニウムなどの熱伝導率の高い部材が用いられ、熱伝導率の高い部材で薄板状に形成されることで、熱伝導性が高められている。熱伝導部材78は、請求項に記載の熱伝導部材に相当する。
熱伝導部材78は、抵抗76からセンサ基板74に伝達された熱をインク室に収容されたインクに伝達する。より詳細には、抵抗76から発生した熱は、センサ基板74を介して熱伝導部材78だけでなく焦電部71にも伝達される。インク室内にインクが十分に存在している時(インク充満状態)は、熱伝導部材78はインクに浸っているため、熱伝導部材78に伝熱した熱はインクに吸収される。このとき、焦電部71にも抵抗76からの熱が伝達されるものの、焦電部71はインクによって冷やされる状態となり、焦電部71の温度はほとんど上昇しない。つまり、インク室にインクが十分に存在している時は、抵抗76から発生した熱はインク収容室内のインクによって吸収されることになる。
すなわち、十分な量のインクが残っている場合、抵抗76から伝えられた熱は最終的にインクに逃がされることになり、焦電部71への伝熱を抑制することができる。インクに伝えられる熱量は、熱伝導部材78から直接伝熱される熱量と焦電部71から伝熱される熱量との総和となり、抵抗76に通電を行うことで焦電部71に伝わる熱量よりも多くなる。つまり、焦電部71とセンサ基板74との接触面積と比べて、センサ基板74(当接面74B)とインクとの接触面積と熱伝導部材78とインクとの接触面積との合計が大きいため、抵抗76から発生した熱は積極的にインクに放熱される。焦電部71に熱量はほとんど蓄積されず、焦電部71の温度はほとんど変化しない。したがって、一対の電極73A、73B間に電位差は生じず、電圧は出力されない。
これに対し、インク室のインク残量が少なくなるにつれて、熱伝導部材78はインクから露出し始める。インクが相当量消費されて熱伝導部材78が完全にインクから露出すると、熱伝導部材78は抵抗76からの熱をインクへ放熱できなくなる。つまり、インクが無くなった分だけ、インクカートリッジ60全体としての熱容量が減少する。その結果、抵抗76がインク充満時と同じ熱量を発生させたとしても、その熱は熱伝導部材78、センサ基板74、及び焦電部71に留まることとなり、インク充満時に比べて焦電部71の温度が上昇する。これによって焦電部71の温度変化も大きくなり、焦電体72の焦電効果により焦電部71の一対の電極73A、73B間に電位差が生じる。この電位差が出力電圧として制御部81に出力される。
制御部81は、焦電部71から出力される電圧を後述の検出部50で検出し、インク残量が所定量未満であるか否かを判定する。このように、装着姿勢における熱伝導部材78の突出部78Bの先端の高さ位置は装着姿勢におけるカートリッジ筐体61の底面から僅かに上方に位置しているため、記録装置1は焦電部71からの出力電圧を検出することによって、インクの液面がカートリッジ筐体61の下端部に達したこと、すなわち、インクカートリッジ60に貯留されるインク量が所定量未満であることを検出することができる。
次に、インクカートリッジ60が記録装置1に装着された際に構成される電気的構成(検出部50)について、図6及び図7を参照しながら説明する。
[検出部50]
検出部50は第1検出回路51と、第2検出回路52と、トグルスイッチ53から構成されている。第1検出回路51は焦電部71の静電容量を検出するためのものであり、検出した静電容量によりインクカートリッジ60の種別(色)を特定するものである。なお、焦電部71は電気的にはコンデンサと等価であるため、図6及び図7に示されている回路を説明するに際し、焦電部71をコンデンサ71として説明する場合がある。第2検出回路52は焦電効果により焦電部71に生じる電圧を検出するためのものであり、検出した電圧によりインクカートリッジ60内のインク残量を求める。
トグルスイッチ53は、第1検出回路側固定接点と、第2検出側固定接点と、これら二つの固定接点間を移動可能な可動接点から構成されている。スイッチ53の切り替えにより選択された第1検出回路51若しくは第2検出回路52のいずれにも焦電部71(コンデンサ71)が接続された構成になっている。スイッチ53は制御部81からの信号に応答して切り替わる。スイッチ53には、電磁式のスイッチや半導体スイッチ等を適用することができる。
スイッチ53の可動接点が第1検出回路側固定接点側に切り替わると、第1検出回路51が閉じ、動作可能となる。第1検出回路51はコンデンサ71と抵抗R1とで構成されており、抵抗R1の一端はコンデンサ71の非接地側電極73Bに接続されており、他端は第1駆動回路82に接続されている。図8を参照しながら後に説明するように、第1駆動回路82は制御回路80の一部であり、制御部81による制御下で、パルス信号を出力する。当該パルス信号は、所定期間ハイレベルを維持し、その際の電圧はVINである。周知のトーテムポール出力回路により第1駆動回路82を構成することができる。第1検出回路51からの出力は出力端子V1OUTから取り出される。出力端子V1OUTは、抵抗R1と焦電部71の非接地側電極73B間から引き出されている。
第1検出回路51はRC回路として動作し、コンデンサたる焦電部71は第1駆動回路82からのパルス信号に応答して徐々に充電されていく。焦電部71に生じる電圧は所定の時刻tで検出される。この時刻tは、焦電部71が満充電になる前の期間内に選定されている。時刻tで検出された焦電部71に生じた電圧は、出力端子V1OUTを介して制御部81内の後述するA/D変換器89に出力される。コンデンサとして機能する焦電部71が満充電状態になる前の期間において、焦電部71に生じる電圧は焦電部71の静電容量により異なる。焦電部71の電圧と静電容量とは図9Bの曲線に示す関係となる。即ち、静電容量が小さければ小さいほど、焦電部71に生じる電圧は高くなり、逆に静電容量が大きければ大きいほど、焦電部71に生じる電圧は低くなる。図9Bに示されているように、静電容量が異なる複数の焦電体の中で、静電容量が最も小さい焦電体(C1)に生じる電圧は最も高くなり、二番目に静電容量が小さい焦電体(C2)に生じる電圧は二番目に高くなる。時刻tで測定した電圧値についても同様である。この最も高い電圧と二番目に高い電圧との間に差分ΔVがあるため、静電容量が異なる2つの焦電体を差別化することができる。上述した電圧と静電容量の関係は、図7Bに示されている静電容量がC3とC4である残りの二つの焦電体についても同様である。従って、時刻tで検出した焦電部71に生じた電圧に基づいて、インクカートリッジ60の種別(色)を特定することができる。
スイッチ53の可動接点が第2検出回路側固定端子に接している状態で、第2検出回路52は閉じ、動作可能となる。第2検出回路52はDC電源Eと、抵抗R2、R3とN型の電解効果トランジスタ(FET)により構成されている。第2検出回路52は焦電部71に生じた電圧を検出すると共に、検出電圧を増幅して出力する。FETのゲートには抵抗R2間の電圧が印加され、ドレインは抵抗R3の一端に接続されている。また、FETのソースはDC電源Eの負極側端子に接続されている。抵抗R3はDC電源Eの正極側端子とFETのドレイン間に接続されている。第2検出回路52の出力端子V2OUTは、抵抗R3とFETのドレインの接続点から引き出されている。
このように構成された第2検出回路52において、FETのゲートに電圧が印加されるとFETが導通してそのオン抵抗がゲート電圧に応じて変化し、出力端子V2OUTから出力される電圧は、焦電部71に生じた電圧、即ちFETのゲート電圧を増幅したものとなる。このように、抵抗76で発生した熱を焦電部71が吸収することにより、焦電部71の両電極73A、73B間に電圧が生じ、その電圧が増幅機能を有する第2検出回路52により増幅されて制御部81に出力される。制御部81では入力した電圧値に基づいてインクカートリッジ60のインク残量を求める。
図7は、発振回路で構成された第1検出回路51の他の例(以下、第1検出回路54あるいは発振回路54と称す)を示したものである。この第1検出回路54からスイッチ53により切り替えられる第2検出回路52の構成は、図6に示したものと同じである。図7に示される第1検出回路54は、コンデンサと等価な焦電部71と、抵抗R4と、インバータINVにより構成されている。抵抗R4とインバータは並列接続されており、この並列接続された回路は焦電部71の非接地側電極73Bに接続されている。インバータの出力が第1検出回路54の出力となる。第1検出回路54は焦電部71の静電容量に応じた周波数を有するパルス列を生成する。従って、パルス列の周波数によりインクカートリッジ60の種別(色)を判定することが可能となる。
インバータは2つの閾値VT+とVT−を有している(VT+>VT−)。図示しない電源をオンする前は、焦電部71には電荷は蓄積されておらず、そのため焦電部71の両電極73A、73B間の電圧はゼロである。この場合、インバータへの入力はLowレベルと見なされ、よってインバータの出力はHighレベルとなる。焦電部71が徐々に充電され、焦電部71の両電極73A、73B間の電圧が高い方の閾値VT+に達すると、インバータへの入力はLowレベルからHighレベルに変化したことになり、その結果、インバータの出力はHighレベルからLowレベルに変化する。焦電部71に蓄積されていた電化は抵抗R4を介して放電され、焦電部71の両電極73A、73B間の電圧は徐々に低下することになる。焦電部71の両電極73A、73B間の電圧が低い方の閾値VT−に達すると、インバータへの入力はHighレベルからLowレベルに変化したことになり、その結果、インバータの出力はLowレベルからHighレベルに変化する。このように、出力端子V1OUTを介してA/D変換器89へパルス列が出力される。このパルス列の周波数は焦電部71の静電容量に応じて変化するため、固有の静電容量を有する焦電部71を備えたインクカートリッジ60の種別(色)をパルス列の周波数により特定することができる。
次に、記録装置1の内部制御系について図8を参照して説明する。
[制御回路80]
図8に示すように、記録装置1は制御回路80を備えており、制御回路80は、第1検出回路51(あるいは第1検出回路54)と、抵抗76と、モータ19と、圧電素子23の駆動を制御している。
制御回路80は、制御部81と、モータ19を駆動させるモータ駆動回路85と、圧電素子23を駆動させる圧電素子駆動回路86と、第1検出回路51(あるいは第1検出回路54)を駆動する第1駆動回路82と、抵抗76への通電を行う第2駆動回路83と、を有する。各駆動回路は制御部81により制御される。
[制御部81]
制御部81は、記憶部84と、タイマー87と、カウンター88と、A/D変換器89と、を備えている。記憶部84には、第1判定テーブルと、第2判定テーブルと、が記憶されている。第1判定テーブルにはインクカートリッジ60の種別を判断するための各所定値(以下、第1所定値という)が格納されている。一方、第2判定テーブルには、インク残量を判断するための所定値(以下、第2所定値という)が格納されている。A/D変換器89は、第1検出回路51(あるいは第1検出回路54)から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換している。タイマー87及びカウンター88は、後述するインクカートリッジ60の種別とインク残量の検知工程において使用される。
[制御部81によるインクカートリッジ60の種別判定]
次に、インクカートリッジ60の種別(色)判定時の制御部81による動作制御が説明される。本実施形態では、焦電部71の静電容量の判定は図6の第1検出回路51を用いて行なわれるが、前述したように、焦電部71の静電容量は図7の第1検出回路54を用いても判定できる。したがって、まず図6の第1検出回路51を利用した焦電部71の静電容量の検出方法について説明した後、図7の第1検出回路54を利用した焦電部71の静電容量の検出方法について説明する。
まず、図9A、9Bを参照して、図6の第1検出回路51利用したインクカートリッジ60の種別(焦電部71の静電容量)判定工程について説明する。
図9Aに示すように、種別判断工程は、インクカートリッジ60交換のためにカートリッジ装着部40の図示せぬ蓋が開けられたときに開始する。蓋が閉じられていない時は(S1:NO)、開始まで戻る。蓋が閉じられた時(S1:YES)、スイッチ53によって第1検出回路51が閉回路となり、第1駆動回路82によってステップ電圧VINが第1検出回路51に供給される(S2)。これにより、焦電部71に電圧VINがかかる。
図9Bに、各色ごとの焦電部71の静電容量に基づいた焦電部71にかかる電圧と時間との関係性を表すグラフを示す。静電容量C1、C2、C3、C4は、それぞれのインクの色に対応していて、静電容量C4が最大、静電容量C1が最小となる。静電容量C1はインクカートリッジ60のブラックに、静電容量C2はイエローに、静電容量C3はシアンに、静電容量C4はマゼンダに、それぞれ対応している。上述したように、焦電部71に電圧VINが負荷されてからt時間経過後に出力端子V1OUTから出力される出力電圧VC1−C4は、静電容量ごとに異なる。制御部81は、t時間経過後のV1OUTから出力される出力電圧VC1−C4を検出し(S3)、検出した電圧VC1−C4と第1判定テーブルの第1所定値とを比較する(S4)。その比較結果に基づいて、制御部81は、カートリッジ装着部40に装着されているインクカートリッジ60の種別(色)が正しいか否かを判断する(S5)。
出力電圧VC1−C4が第1判定テーブルの第1所定値のいずれとも適合しなかった場合(S5:NO)、例えば、誤った色のインクカートリッジ60が装着されたことを表示部に表示してユーザに警告する(S7)。出力電圧VC1−C4が第1判定テーブルの第1所定値と適合した場合(S5:YES)、記録装置1が印刷処理を行うために必要な準備、例えば、キャリッジの位置決めや吐出口のパージ等の処理を行う。同時に、装着されたインクカートリッジ60のインク残量を検知する残量検知工程へと進む(S6)。
次に、図7に示す発振回路54を用いてインクカートリッジ60の種別(焦電部71の静電容量)判断工程について、図10A及び図10Bを参照して説明する。
図9Aに示す種別検知工程の場合と同様に、カートリッジ装着部40の図示せぬ蓋が開けられた時、種別判断工程が開始される。蓋が閉じられていない場合(S101:NO)、開始まで戻る。蓋が閉じられた時(S101:YES)、スイッチ53によって発振回路54が閉回路となり、電圧VINが発振回路54にかかる。そして、発振回路54が安定するまで待つ(S102)。発振回路54が安定すると、タイマー87が計測を開始しカウンター88がリセットされる(S103)。カウンター88は、出力端子V1OUTから出力されるパルスの立ち上がりの検出数をカウントする(S104:YES、S105)。タイマー87が計測開始から時間tが経過していない場合は(S106:NO)、S104まで戻り再びパルスのカウントを行う(S105)。このように、タイマー87の計測開始から時間tが経過するまでは、S104からS106までを繰返す。
計測開始から時間tが経過したら(S106:YES)、時間tとパルスの立ち上がりの検出数(カウンター88の数値)からパルスの周波数を算出する(S107)。
図10Bに、焦電部71の静電容量(1)、(2)、(3)、(4)に対応した4種類の出力の周波数(波形)を示す。上述したように、各パルスの波形は焦電部71の静電容量ごとに異なるため、検出したパルスの周波数(波形)に基づいて、インクカートリッジ60の種別(色)を判断する。
第1判定テーブルに記憶される第1所定値は、ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ、の各色に関連付けられた周波数(波形)に対応する。例えば、出力端子V1OUTから検出された波形の周波数が図10Bの(3)であった場合、第1判定テーブルに保存された第1所定値と出力されたパルスの周波数とを比較し、両者が一致すればインクカートリッジ60の色はシアンと判断される。
このように、S108で検出した周波数(カウンター88の数値)と第1所定値とを比較してインクカートリッジ60の種別(色)が判断される(S109)具体的には、本来はシアンを装着するべきカートリッジ装着部40で(1)の波形(ブラック)が検出された場合はインクカートリッジ60の色が間違っていると判断し、検出された波形が(1)から(4)のいずれとも合致しなかった場合は装着されたインクカートリッジ60の種類が間違っていると判断する(S109:NO)。このとき、表示部に誤装着である旨を表示し、ユーザに警告する(S112)。インクカートリッジ60の種別(色)が正しいと判断されたとき(S109:YES)、記録装置1が印刷処理を行うために必要な準備、例えば、キャリッジの位置決めや吐出口のパージ等の処理を行う。同時に、装着されたインクカートリッジ60のインク残量を検知する残量検知工程へと進む(S110)。
他方、S104で出力パルスの立ち上がりが検出されなかった場合(S104:NO)、タイマー87が計測開始から時間tが経過したかを判断する(S111)。まだ、時間tが経過していない場合(S111:NO)、S104まで戻って再び出力パルスの立ち上がりを検出する。時間tが経過しても出力パルスの立ち上がりを検出できなかった場合は(S111:YES)、S107に進み、パルスの周波数を算出する。
カートリッジ装着部40に装着されたインクカートリッジ60が正しいと判断された後(S6、S111の後)、又はユーザが印刷処理を実行する際に、残量検知工程が開始される。以下、図11を参照しながら、残量検知工程について説明する。
[制御部81によるインク残量判定]
残量検知工程が開始されると、スイッチ53は第2検出回路52側に切替られて、焦電部71は第2検出回路52に接続される(S201)。さらに、第2駆動回路83に通電されて抵抗76に電流が流れると(S202)、タイマー87が計測を開始する(S203)。そして、出力端子V2OUTからの出力電圧Vを一定時間毎に検出し電圧の合計電圧VSUMを算出する。合計電圧VSUMは、出力電圧Vと出力電圧Vの直前に計測された出力電圧VN−1との合計値である。
タイマー87の計測開始から時間tが経過すると(S205:YES)、合計電圧VSUMと第2判定テーブルに記憶された第2所定値とを比較して(S206)、インク残量が所定量よりも少ないか否か、つまりインクカートリッジ60がニアエンプティか否かを判断する(S207)。合計電圧VSUMが第2所定値よりも大きい場合は、インク残量は所定量よりも少なくインクカートリッジ60内のインクの液面は突出部78Bよりも下に位置していると判断する。このとき、熱伝導部材78は完全に露出しているため、抵抗76から発生した熱は熱伝導部材78からインクに放熱されずにセンサ基板74を介して焦電部71に伝達される。
合計電圧VSUMが第2所定値以下である場合(S207:NO)、インクカートリッジ60にはインクがまだ残っていると判断される。これにより、記録装置1は、入力ボタンからの印刷指示又はPCなどの外部端末からの印刷指示に基づいて、印刷処理を行うことができる(S208)。
他方、合計電圧VSUMが第2所定値より大きい場合(S207:YES)、インクカートリッジ60のインク残量は所定値以下、つまりインクカートリッジ60はニアエンプティであると判断される。そして、インクカートリッジ60のインク残量が少なく、インクカートリッジ60を交換する必要がある旨を表示部に表示してユーザに警告する(S209)。インク残量が所定量未満であると判断した時点から周知技術のドットカウントを開始する。インク残量がゼロになったと判断したときに、表示部への表示などによりインクカートリッジ60の交換時期をユーザに知らせるようにしてもよい。
[本実施形態の効果]
本実施形態のインクカートリッジ60は、上述されたように、焦電部71の静電容量により電気的な固有値を有し、当該固有値により種別をインクジェット記録装置1に判別させることができる。また、本実施形態のインクカートリッジ60は、抵抗76とセンサ基板74と熱伝導部材78とにより、インク残量の違い(所定量未満であるときと所定量以上であるとき)によって焦電部71からの出力電圧に違いを生じさせ、その結果、インク残量が所定量未満であるか否かを記録装置に判定させることができる。本実施形態のインクカートリッジ60は、1つの焦電部71で種別とインク残量とを記録装置1に判定させることができる。これにより、簡易な機械的構造かつ低コストでインクカートリッジ60の種別とインク残量とを記録装置1に判定させることができる。
また、本実施形態では、センサ基板74の当接面74Bには凹部100が形成されている。焦電部71は当該凹部100により形成された薄肉部101と接触しているため、インク残量が所定値未満となったときに抵抗76からの熱はセンサ基板74を介して焦電部71へと伝わり易くなる。これにより、記録装置1はインク残量が所定値未満になったことをより正確に検知することができる。
焦電部71は一対の電極73A、73Bが焦電体72を挟むように構成されている。ところで、焦電体72はその物質的性質上、圧電素子でもある。したがって、静電容量検出時に焦電部71に通電すると焦電体72が変形し、焦電部71に振動が発生する可能性がある。本実施形態では、焦電部71はセンサ基板74の実装面74Aに固定されるが、その際、電極73Bの周辺部73pとセンサ基板74の肉厚部102とが対向し、互いに固定される。電極73Bが全面で実装面74Aに固定されている場合と比較すると、電極73Bが周辺部73pのみで実装面74Aに固定されている場合の方が、焦電部71の振動がセンサ基板74に伝わり難い。これにより、焦電部71の静電容量検出時におけるセンサ基板74の振動を抑制することができる。
本実施形態では、静電容量検出時に焦電部71に生じる振動は上述の構成により抑制されているため、焦電部71から発生するノイズを抑えるとともに、センサ基板74の故障を防止することができる。焦電部71が略矩形の場合だけでなく、例えば、180度回転対称軸を有する円板状や楕円板状であっても、対称軸を備えている形状であれば共振点が少なくなるため、上述の効果を得ることができる。
本発明によるインクカートリッジは上述した実施形態に限定されず、たとえば特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
本実施形態では、センサ基板74に抵抗76が実装されたが、抵抗76がカートリッジ装着部40に設けられていてもよい。この場合、カートリッジ装着部40において抵抗76から発生する熱は、カートリッジ装着部40に装着されたインクカートリッジ60の焦電部71に伝達されるように構成されている必要がある。
また、本実施形態では、加熱部材として抵抗76が用いられた構成が説明されたが、抵抗76の代わりに、焦電部71に赤外線を照射する赤外線発光ダイオードが用いられてもよい。赤外線発光ダイオードは、センサ基板74に実装されてもよいし、カートリッジ装着部40に設けられてもよい。赤外線発光ダイオードが用いられることによって、焦電部71にはセンサ基板74を介さなくても熱が与えられる。
また、本実施形態では、センサ基板74としてプリント基板を採用したが、センサ基板74として薄板状の金属板を用いてもよい。この場合、金属製のセンサ基板74は、電極73B、第2インターフェース75のいずれか一方、第1パターンP1の一部の働きを兼ねることができ、製造コストを削減することができる。また、この場合の抵抗76は、金属性のセンサ基板74ではなく、カートリッジ装着部40に設けられていてもよい。
また、本実施形態では、インクカートリッジ60のインク残量を所定量以下であるか否かを判断したが、例えば、インクの残量レベルを複数段階で検出可能に構成してもよい。この場合、第2判定テーブルの第2所定値に対応する閾値は、インクの残量レベルに応じて複数記憶されるようにすればよい。
40・・・カートリッジ装着部
60・・・インクカートリッジ
71・・・焦電部
74・・・センサ基板
76・・・電気抵抗
78・・・熱伝導部材
81・・・制御部
100・・凹所
101・・肉薄部

Claims (9)

  1. インクを収容するインク室と、
    外部から伝熱したとき信号を出力する焦電部と、
    前記インクに熱を伝達する熱伝導部材と、
    前記焦電部が実装された実装面と前記実装面の裏面であって前記熱伝導部材が当接している当接面を有する基板と、を備え、
    前記基板の前記当接面上の前記焦電部と対向する位置には薄肉部が形成され、前記薄肉部の厚みは前記薄肉部が形成されている周囲の厚みよりも薄いことを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記焦電部は、中央部と、前記中央部を取囲む周辺部とで構成されており、前記薄肉部は、前記焦電部の前記中央部に対向する位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 熱源となる加熱部材をさらに備え、前記焦電部は前記加熱部材から伝わる熱量に応じて前記インク室のインク残量を示す信号を出力することを特徴とする請求項1または2に記載のインクカートリッジ。
  4. 前記加熱部材は電気抵抗であって、前記焦電部は前記電気抵抗から伝わる熱量に応じて前記インク室のインク残量を示す信号を出力することを特徴とする請求項3に記載のインクカートリッジ。
  5. 前記焦電部は、180度の回転対称軸を備える形状に形成され、
    前記薄肉部は、前記焦電部と相似であることを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
  6. 前記焦電部は、前記周辺部において前記基板に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジ。
  7. 前記基板は金属板であって、前記焦電部を挟む一対の電極の一方に兼用されたものであって、外部から伝熱したとき前記電極と前記基板との間に電位差が発生し、前記焦電部は前記電位差を出力することを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインクカートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、
    前記インクカートリッジが前記カートリッジ装着部に装着されたとき、前記焦電部からの信号に基づいて前記インクカートリッジのインク残量が所定量未満であるか否かを判定する制御部と、を備えた記録装置。
  9. 前記焦電部は所定の静電容量を備え、前記静電容量に基づいて種別判定信号を出力し、前記制御部は前記焦電部から出力された前記種別判定信号に基づいて前記インクカートリッジの種別を判定することを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
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