JP5703666B2 - インクカートリッジ及び記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクカートリッジ、及び、インクカートリッジを装着可能なカートリッジ装着部が設けられた記録装置に関する。
一般に、用紙などの被記録媒体にインクを吐出することで画像を記録するインクジェット記録装置と称されるような記録装置が提供されている。この種の記録装置には、インクが収容されたインクカートリッジを装着可能なカートリッジ装着部が設けられたものがある。
インクカートリッジは、一般に、ブラックやシアンやマゼンダやイエローなどのインクを収容し、色についての種別を有している。複数個のカートリッジ装着部が設けられた記録装置においては、ブラックのインクカートリッジがシアン用のカートリッジ装着部に誤って装着されることがある。
インクカートリッジの誤装着を検知できるように、個体情報が記憶されたICチップがインクカートリッジに取り付けられ、個体情報を読み込むことでインクカートリッジの種別を判断し、誤装着を検知する記録装置がある。
また、抵抗がインクカートリッジに取り付けられ、当該抵抗の抵抗値を検出することでインクカートリッジの種別を判断し、誤装着を検知する記録装置がある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、記録装置には、フォトインタラプタを用いたインク残量の検知手段を備えたものがある。この種の記録装置に使用されるインクカートリッジは、貯留するインクの量に基づいてシャッターが移動し、フォトダイオードに入射する光の強度を変化させるプリズムやセンサアームを備えている(例えば、特許文献2参照)。記録装置は、フォトインタラプタの出力電圧を検出することでインク残量が所定量未満であるかを判断する。
特開平06−262771号公報 特開2005−125738号公報
プリズムやセンサアームが設けられることにより機械的な構成が複雑になる上、さらに、抵抗やICチップが設けられることにより、インクカートリッジの構成が複雑になり、製造コストが増大するという問題が生じる。
本発明は、インク残量及びインクカートリッジの種別の判定を、簡単な構成で記録装置に行わせることができるインクカートリッジ、及び、装着されたインクカートリッジの種別の判定とインク残量の判定との少なくとも一方を行うことができる記録装置を提供することを目的とする。
上記目的は、請求項1又は4に記載されたインクカートリッジ、及び請求項8から13のいずれかに記載された記録装置によって達成される。
上記目的を達成するため、請求項1に記載されたインクカートリッジは、インク室に収容されたインクと熱的に接触して配置される熱伝導部材に外部から伝熱したときに信号を出力する焦電部を備える。
上記目的を達成するため、請求項4に記載されたインクカートリッジは、インク室を介して入射した赤外線により信号を出力する焦電部を備える。
上記目的を達成するため、請求項8及び9に記載された記録装置は、焦電部の個体情報を取得することでインクカートリッジの種別を判定する。
上記目的を達成するため、請求項10に記載された記録装置は、インク室に収容されたインクと熱的に接触する熱伝導部材に伝熱する加熱部材を起動し、上記熱伝導部材に伝熱されたときに信号を出力する焦電部が出力した信号に基づいて、インク残量が所定量未満であることを判定する。
上記目的を達成するため、請求項11に記載された記録装置は、インクを収容するインク室の所定領域に赤外線を照射する赤外線出力部を起動し、赤外線が入射することで信号を出力する焦電部が出力した信号に基づいて、インク残量が所定量未満であることを判定する。
上記目的を達成するため、請求項12に記載された記録装置は、焦電部から入力された信号に基づいて上記焦電部の個体情報を取得することでインクカートリッジの種別を判定し、インク室に収容されたインクと熱的に接触する熱伝導部材を加熱部材を起動し、上記熱伝導部材に伝熱されたときに信号を出力する焦電部が出力した信号に基づいて、インク残量が所定量未満であることを判定する。
上記目的を達成するため、請求項13に記載された記録装置は、焦電部から入力された信号に基づいて上記焦電部の個体情報を取得することでインクカートリッジの種別を判定し、インクを収容するインク室の所定領域に赤外線を照射する赤外線出力部を起動し、赤外線が入射することで信号を出力する焦電部が出力した信号に基づいて、インク残量が所定量未満であることを判定する。
本発明のインクカートリッジは、焦電部の静電容量の違いにより種別を記録装置に判定させることができ、また、インク残量の違いにより焦電部に伝わる熱又は焦電部に入射する赤外線の量を変えて焦電部の出力に違いを生じさせることでインク残量を記録装置に判定させることができる。つまり、1つの焦電部という簡単な構成で種別とインク残量とを記録装置に判定させることができる。
本発明の記録装置は、インクカートリッジの種別の判定と、インク残量の判定との少なくとも一方を行うことができる。
図1は、プリンタ部16の模式的な断面図である。 図2は、インクカートリッジ60の模式的な斜視図である。 図3は、図2のIII−III断面図である。 図4は、検出部50の回路図である。 図5は、記録装置のブロック図である。 図6は、変形例1のセンサチップ70の斜視図である。 図7(A)は、変形例2のインクカートリッジ60の縦断面図であり、図7(B)は、変形例3のインクカートリッジ60の縦断面図である。
以下、適宜図面が参照されて本発明の実施形態が説明される。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
本実施形態では、インクジェット記録方式の記録装置と、この記録装置に着脱自在に装着される図2のインクカートリッジ60と、が説明される。
[記録装置の概略構成]
記録装置は、不図示の筐体に図1に示されたプリンタ部16、給紙カセット15及び排紙トレイ17を収容した構成を有している。プリンタ部16は、給紙カセット15に載置された被記録媒体14を搬送する搬送装置30と、搬送される被記録媒体14に画像を記録する記録ヘッド20と、この記録ヘッド20や搬送装置30などを駆動させる不図示の駆動部と、インクカートリッジ60が装着されるカートリッジ装着部40と、を備えている。駆動部は、複数個のモータ19(図5参照)と、このモータ19の駆動力を搬送装置30などに伝達する不図示の駆動伝達機構と、を備えている。モータ19は、制御部81により動作されるモータ駆動回路85(図5参照)により駆動される。
搬送装置30は、上述の駆動部により回転されることで給紙カセット15に載置された被記録媒体14を搬送路31に送り出す給送ローラ32と、この給送ローラ32により送り出された被記録媒体14を搬送する搬送ローラ対33及び排紙ローラ対34と、を備えている。この搬送ローラ対33及び排紙ローラ対34の間にプラテン35が配置されている。
搬送ローラ対33は、上述の駆動部により回転される駆動ローラ33Aと、この駆動ローラ33Aに従動する従動ローラ33Bと、を備えている。排紙ローラ対34は、上述の駆動部により回転される駆動ローラ34Aと、この駆動ローラ34Aに従動する従動ローラ34Bと、を備えている。被記録媒体14は、搬送ローラ対33と排紙ローラ対34との少なくとも一方によりプラテン35上を搬送される。
[記録ヘッド20]
記録ヘッド20は、後述されるインクカートリッジ60から供給されたインクを貯留する複数個のサブタンク21と、各サブタンク21に貯留されたインクがそれぞれ供給される複数個のノズル22と、各ノズル22をそれぞれ変形させる複数個の圧電素子23(図5参照)と、を備え、プラテン35の上方に配置されている。
ノズル22は、下方のプラテン35に臨む不図示の吐出口を備え、圧電素子23により変形されることで、プラテン35上を搬送される被記録媒体14に向かってインクを吐出する。圧電素子23への給電は、圧電素子駆動回路86(図5参照)を介して制御部81により制御される。なお、圧電素子23によるインクの吐出は一例であって、ノズル22内のインクの一部を制御部81により通電が制御されたヒータで加熱することでインクを突沸させてインクを吐出させる構成が採用されてもよい。
記録ヘッド20は、不図示のキャリッジに保持されている。このキャリッジは、ガイドレールなどによって被記録媒体14の搬送方向(図1の左右方向)と記録装置の高さ方向(図1の上下方向)とに直交する方向(図1の紙面に垂直な方向)に沿って移動可能であって、上述の駆動部により当該方向に沿って移動される。記録ヘッド20の移動と被記録媒体14の搬送とにより、記録ヘッド20は、被記録媒体14のほぼ全面に画像を記録することができる。キャリッジ及び記録ヘッド20の移動は制御部81により制御される。制御部81は、プラテン35上において被記録媒体14を断続的に移動させ、被記録媒体14の移動の停止期間中に記録ヘッド20にインクを吐出させて被記録媒体14に画像を記録する。制御部81は、駆動部のモータ19(図5参照)の駆動を制御して排紙ローラ対34を回転させ、画像記録後の被記録媒体14を排紙トレイ17に排出する。
[カートリッジ装着部40]
カートリッジ装着部40は、例えば、開口を有する箱状のケースの内部空間を仕切板により仕切ることで形成される。カートリッジ装着部40は、請求項に記載のカートリッジ装着部に相当する。カートリッジ装着部40には、例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのいずれかのインクがそれぞれ収容されたインクカートリッジ60がそれぞれ装着される。
また、カートリッジ装着部40は、インクチューブ43と、後述のインクカートリッジ60の第2接点75と当接する一対の第1接点44と、第4接点77と当接する一対の第3接点45と、を備えている。第1接点44及び第3接点45は、請求項に記載の装置側接点に相当する。
[インクカートリッジ60]
図2に示されたように、インクカートリッジ60は、インクを収容する不図示のインク室が内部に設けられたカートリッジ筐体61と、インクの色と残量とを制御回路80(図5参照)に検出させるセンサチップ70と、を備えている。上述のインク室は請求項に記載のインク室に相当する。
[カートリッジ筐体61]
カートリッジ筐体61は、外形が厚みの薄い扁平な直方体状に形成され、厚み方向が水平方向に一致する装着姿勢で上述のカートリッジ装着部40に装着されている。カートリッジ筐体61は、例えば、フレームとフレームに貼り付けられたフィルムとで形成される。カートリッジ筐体61は、装着姿勢において、センサチップ70が備える後述のセンサ基板74が取り付けられる取付面61Aが鉛直方向に沿う。以下、カートリッジ筐体61の厚み方向が幅方向7と称され、取付面61Aの法線方向が奥行き方向8と称され、奥行き方向8及び幅方向7と直交する方向が高さ方向9と称され、説明がされる。
カートリッジ筐体61は、装着姿勢においてインクチューブ43と接続する開口65を備えている。開口65及びインクチューブ43を介してカートリッジ筐体61に収容されたインクがサブタンク21に流入する。
センサ基板74を保持する一対の鉤爪63及び一対の係止爪64がカートリッジ筐体61の取付面61Aに設けられている。一対の鉤爪63は、幅方向7に間隔を開けて配置されている。一対の係止爪64は、幅方向7において間隔を開け、且つ、高さ方向9において鉤爪63から離れた位置にそれぞれ配置されている。一対の鉤爪63は、爪部63Aが係止爪64に向かって突出するようにそれぞれ形成されている。一対の係止爪64の爪部64Aは、鉤爪63と対向する位置に配置された係止爪64に向かって突出して形成されている。係止爪64は、可撓性の合成樹脂材料で形成されている。センサ基板74をカートリッジ筐体61に固定する場合に、係止爪64が撓むことにより、係止爪64と鉤爪63とで囲まれた空間にセンサ基板74が嵌め込まれる。なお、センサ基板74は、溶着によりカートリッジ筐体61に固定されてもよいし、接着剤などを用いてカートリッジ筐体61に固定されてもよい。
[センサチップ70]
図2に示されたように、センサチップ70は、センサ基板74と高熱伝導部材78とを備えている。センサ基板74には、焦電部71、抵抗76、第2接点75、第4接点77、回路パターンP1,P2が設けられている。高熱伝導部材78は、センサ基板74と、インク室に収容されたインクとの間に熱伝導経路を形成している。
[センサ基板74]
センサ基板74は、ガラスエポキシやセラミックスなどの絶縁材料からなる矩形板に形成され、カートリッジ筐体61の取付面61Aに、厚み方向において互いに対向する一対の面の一方が当接した構成を有している。以下、当該一方の面が当接面と称され、この当接面に対する裏面が実装面74Aと称されて説明がされる。センサ基板74は、一対の鉤爪63及び一対の係止爪64の間に嵌め込まれ、カートリッジ筐体61に保持される。センサ基板74は、請求項に記載の基板に相当する。
[焦電部71]
図3に示されたように、焦電部71は、膜状の焦電体72と、この焦電体72を厚み方向に挟む一対の薄膜電極とからなり、三層構造となっている。なお、図3は、幅方向7におけるカートリッジ筐体61及び焦電部71の中央を通る縦断面図である。焦電部71は、所定の静電容量を有している。焦電部71は、焦電部71は請求項に記載の焦電部に相当する。図面では所定の厚みがあるように表現されているが、焦電体72は膜状である。なお、焦電部71は、絶縁性薄膜、例えば、ポリイミド系樹脂薄膜のような有機絶縁性薄膜またはSiO薄膜やSiのような無機絶縁性薄膜によりセンサ基板74に保持されている。
焦電体72は、チタン酸ジルコン酸鉛などで長方形の膜状に形成されおり、温度変化により応じて自発分極をもつ焦電効果を有している。なお、焦電体72としては、チタン酸ジルコン酸鉛の他、チタン酸リチウム、その他チタン酸鉛、電気石(ほう素を含むシクロ珪酸塩鉱物)、タンタル酸リチウムなどの無機材料、三流化グリシン(TGS)、ポリビニリデンジフロライド(PVDF)などの有機材料などの種々の焦電体が用いられる。
一対の電極73は、それぞれ長方形の薄膜状に形成され、焦電体72に蒸着されている。上部電極73Aは、赤外線の反射率の小さいNiCr薄膜等を用い、焦電体72に伝達される赤外線の効率を向上させている。また、下部電極73BにはPt薄膜を用いている。焦電部71は、高さ方向9におけるセンサ基板74の実装面74Aの一端部であって係止爪64により保持された端部(図2の上端部)側に配置されている。焦電部71の電極73は、ワイヤボンディングなどにより、センサ基板74に設けられた回路パターンである第1パターンP1に接続されている。なお、第1パターンP1を電極73に兼用した構成を採用することもできる。一対の電極73のうちのいずれか一方の電極73は、図4の回路図に示されたように、仮想接地されている。
焦電部71の静電容量は、絶縁体である焦電体72の誘電率や、一対の電極73間の距離(焦電体72の厚み寸法)、又は、電極73の面積などにより決まる。すなわち、焦電体72の材料となる物質を変えることの他、材料を変更しなくとも、焦電体72の厚みを変えたり、電極73の面積を変えたりすることにより、焦電部71の静電容量を変えることができる。焦電部71の静電容量は、インクカートリッジ60に貯留されるインクの色や色材等の種別などに応じて、それぞれ異なる値に設定され、固有値を有する。制御部81(図5参照)は、焦電部71の静電容量を検出部50により検出することにより、インクカートリッジ60の種別を判定してもよい。焦電部71の静電容量は、請求項に記載の個体情報に相当する。
[第2接点75]
図2に示されたように、第2接点75は、センサ基板74の実装面74Aにおける焦電部71が配置された一端部とは反対側の端部(図2における下端部)に、幅方向7に並ぶ位置且つ鉤爪63(図2参照)を避けた位置にそれぞれ設けられている。すなわち、第2接点75は、インクカートリッジ60のインク供給側である取付面61A側に露出されている。第2接点75は、インクカートリッジ60をカートリッジ装着部40に装着した際に、カートリッジ装着部40に設けられた上述の第1接点44に当接する。各第2接点75は、センサ基板74の第1パターンP1により焦電部71の一対の電極73の一方にそれぞれ接続されている。第1パターンP1は、幅方向7に沿うセンサ基板74の一辺に一部が沿うように設けられている。第2接点75は、請求項に記載の接点に相当する。
[抵抗76]
抵抗76は、センサ基板74の実装面74Aにおけるほぼ中央部に実装される。抵抗76は、センサ基板74への熱伝導を良くするために、例えば、面実装タイプの抵抗が用いられる。抵抗76の両端は、センサ基板74の回路パターンであるパターンP2により後述の一対の第4接点77と接続されている。抵抗76は、請求項に記載の加熱部材に相当する。本実施形態では抵抗76が加熱部材として用いられたが、抵抗76の他、通電されることにより熱を生じるものや、赤外線発光ダイオードなどを加熱部材として用いることができる。
[第4接点77]
第4接点77は、幅方向7に並ぶ一対の第2接点75の間において、幅方向7に並ぶ位置且つ鉤爪63を避ける位置にそれぞれ配置されている。すなわち、第4接点77は、インクカートリッジ60のインク供給側である取付面61A側に露出されている。第4接点77は、インクカートリッジ60をカートリッジ装着部40に装着した際に、カートリッジ装着部40に設けられた上述の第3接点45に当接する。各第4接点77は、センサ基板74の第2パターンP2により抵抗76の両端の一方にそれぞれ接続されている。第2パターンP2は、第1パターンP1に一部が沿うように設けられている。なお、本実施形態では、センサ基板74の片面に焦電部71、抵抗76、第1パターンP1、第2パターンP2、第2接点75、第4接点77を実装しているが、例えば、一面に焦電部71及び抵抗76を実装し、他面に第1パターンP1、第2パターンP2、第2接点75、第4接点77を実装するものでもよい。
[高熱伝導部材78]
図2に示されたように、高熱伝導部材78は、カートリッジ筐体61の外壁を貫通する貫通部78Aと、貫通部78Aの先端から図の下方に向けて突出する突出部78Bと、を備えた薄板状(膜状)に形成されている。
図3に示されたように、貫通部78Aは、センサ基板74に当接又は近接する。突出部78Bの先端(図における下端)は、上述の装着姿勢におけるカートリッジ筐体61の下端部に位置する。高熱伝導部材78としては、銅箔、アルミ箔などの熱伝導率の高い部材が用いられる。高熱伝導部材78は、熱伝導率の高い部材で薄板状に形成されることで、熱伝導性が高められている。高熱伝導部材78は、請求項に記載の高熱伝導部材に相当する。
高熱伝導部材78は、抵抗76からセンサ基板74に伝達された熱をカートリッジ筐体61に収容されたインクに伝達する。これにより、抵抗76からの熱をインクに逃がすことになり、焦電部71に伝達される熱を抑制する。したがって、インク残量が多い場合は、高熱伝導部材78がインクに接触し、抵抗76に通電を行っても焦電部71に伝わる熱量よりも高熱伝導部材78に伝わる熱量が多くなるため、焦電部71の温度はあまり変化しない。ところが、インク残量が少なくなると、高熱伝導部材78がインクに触れなくなり、抵抗76に通電を行うと、焦電部71に熱が多く伝わるため、焦電部71の温度が大きく変化し、焦電体72の焦電効果により焦電部71の一対の電極73間に電位差が生じる。この電位差が出力電圧として出力される。
制御部81は、後述されるように、検出部50で上記出力電圧を検出し、インク残量が所定量未満であるか否かを判定する。すなわち、インクカートリッジ60は、記録装置にインク残量を判定させることができる。上述の装着姿勢における高熱伝導部材78の突出部78Bの先端の高さ位置が装着姿勢におけるカートリッジ筐体61の下端部に位置することにより、記録装置は、インクの水位がカートリッジ筐体61の下端部に達したこと、すなわち、インク残量が所定量未満であることを検出することができる。
[検出部50]
図4に示されたように、検出部50は、焦電部71の静電容量を検出するための第1検出回路51と、焦電効果により焦電部71に生じる出力電圧を検出するための第2検出回路52と、第1検出回路51と第2検出回路52との一方を切り換えて焦電部71に接続させるスイッチ53と、を備えている。スイッチ53には、電磁式のスイッチや半導体スイッチなど制御部81からの信号により動作可能なものが用いられる。
[第1検出回路51]
第1検出回路51は、焦電部71に並列接続される抵抗R1と、仮想接地されていない方の電極73に接続された出力端V1OUTと、を備え、焦電部71と共にRC共振回路を形成している。第1検出回路51は、後述の第1駆動回路82(図5参照)により駆動されることで共振し、出力端V1OUTから共振電圧を出力する。
[第2検出回路52]
第2検出回路52は、直流電源E、抵抗R2,3及び電界効果トランジスタFETからなる増幅回路と、出力端V2OUTと、を備え、焦電部71の出力電圧を増幅して出力する。
抵抗76から伝達された熱により焦電部71に生じる出力電圧は、上述のRC共振回路の共振電圧よりもはるかに小さく、本実施形態では、焦電部71に生じる出力電圧を上述の増幅回路により増幅して検出している。
[制御回路80]
図5に示されたように、制御回路80は、制御部81と、上述のモータ19を駆動させるモータ駆動回路85と、圧電素子23を駆動させる圧電素子駆動回路86と、第1検知回路51に共振を発生させる第1駆動回路82と、抵抗76への通電を行う第2駆動回路83と、を備えている。各駆動回路は制御部81により制御される。
[制御部81]
制御部81は、記憶部84を備えている。記憶部84は、インクカートリッジ60の種別を判断するための第1判定テーブルの各所定値と、インク残量を判断するための第2判定テーブルの各所定値と、を記憶している。
[制御部81による記録装置の動作制御]
制御部81による記録装置の動作制御が図5のブロック図を参照して説明される。インクカートリッジ60の交換時において、制御部81は、スイッチ53(図4参照)を動作させて焦電部71と第1検出回路51とを接続する。その後、制御部81は、第1駆動回路82を制御して上述のRC共振回路に共振を生じさせ、出力端V1OUTから共振電圧を検出する。制御部81は、検出した共振電圧の時間変化や共振周波数から焦電部71の静電容量を算出する。制御部81は、算出した静電容量と第1判定テーブルの各所定値とを比較することでインクカートリッジ60が一致しているかを判定し、不一致の場合は、カートリッジ装着部40に装着されたインクカートリッジ60の誤装着と判断し、エラー表示などを行う。制御部81は、誤装着と判断しなかった場合は、上述のキャリッジの位置設定など、被記録媒体14に画像記録を行うための初期動作を実行させる。なお、共振電圧が検出できなかった場合は、制御部81は、カートリッジ装着部40にインクカートリッジ60が装着されていないものと判断し、エラー表示などを行う。
不図示の入力ボタンやパソコンなどの外部機器により被記録媒体14への画像記録が指示された場合などにおいて、制御部81は、スイッチ53を動作させて焦電部71と第2検出回路52とを接続し、第2駆動回路83を制御して抵抗76に通電を行う。その後、出力端V2OUTにおける電圧又は電圧の変化率を検出し、検出した電圧又は電圧の変化率と各第2所定値とを比較する。検出電圧が所定の閾値(第2所定値)より高い場合、インクの水位が高熱伝導部材78の突出部78Bの先端よりも下に位置する。このとき、インク残量が所定量未満であると判断し、インクカートリッジの交換時期が近いことをユーザに知らせる表示などの処理を行う。そして、インク残量が所定量未満であると判断した時点から周知技術のドットカウントを開始し、インク残量がゼロになったと判断したときに、表示などによりインクカートリッジ60の交換時期をユーザに知らせてもよい。
[本実施形態の効果]
本実施形態のインクカートリッジ60は、焦電部71の静電容量により電気的な固有値を有し、当該固有値によりインクについての種別をインクジェット記録装置に判別させることができる。また、本実施形態のインクカートリッジ60では、抵抗76とセンサ基板74、及び高熱伝導部材78とにより、インク残量が所定量未満であるか所定量以上であるかによって焦電部71からの出力電圧に差がある。その結果、記録装置は、インク残量が所定量未満であるか否かを判定することができる。本実施形態のインクカートリッジ60は、1つの焦電部71で種別とインク残量とを記録装置に判定させることができる。つまり、本実施形態の記録装置では、インクカートリッジ60に搭載される簡単な回路構成により、インクカートリッジ60の種別の判断と、インク室のインクが所定量未満になったか否かの判断とを行うことができる。
また、本実施形態では、高熱伝導部材78を用いることにより、インク残量が所定量以上であるときにおける焦電部71の出力を抑えている。つまり、高熱伝導部材78を用いることにより、インク残量が所定量以上であるときと所定量未満であるときとの焦電部71の出力の差が大きくなり、より正確にインク残量が所定量未満であるか否かを判定することができる。
また、本実施形態では、高熱伝導部材78の一部をカートリッジ筐体61に収容して高熱伝導部材78をインクに直接接触させることで、更に正確にインク残量が所定量未満であるか否かを判断することができる。なお、フィルムなどを介して間接的に高熱伝導部材78をインクに接触させることもできる。また、高熱伝導部材78を用いずに、センサ基板74をインクに直接接触させる構成を採用することもできる。
また、本実施形態の記録装置は、検出部50及び制御部81を備えることにより、インクカートリッジ60の種別とインク残量とをそれぞれ判定することができ、インクカートリッジの誤装着を検知でき、また、ユーザにインクカートリッジ60の交換を促すことができる。
また、焦電部71、抵抗76、上記第2接点75及び第4接点77がセンサ基板74に設けられてワンチップ化されることにより、インクカートリッジ60の構造がより簡単になっている。
また、焦電部71を第1検出回路51と第2検出回路52との一方に切り換えて接続させるスイッチ53が設けられたことにより、検出する値に合わせた検出回路で焦電部71の電圧の検出を行うことができ、焦電部71の電圧をより正確に検出することができる。すなわち、誤検知の恐れを低減することができる。
また、RC共振回路で焦電部71の静電容量の検出を行うから、焦電部71に抵抗を接続するだけで第1検出回路51を形成することができる。つまり、色識別と残量検知とが同一回路で検出できる。
本実施形態では、焦電体72及び電極73が膜状に形成され、焦電部71が小型化された構成が説明されたが、この構成に限られるものではなく、焦電部71がいわゆるコンデンサを形成して所定の静電容量を有しており、且つ、焦電効果を生じる構成であれば、焦電体72及び電極73の形状や大きさなどは適宜変更可能である。
また、本実施形態では、カートリッジ筐体61の外壁を貫通する高熱伝導部材78により抵抗76の熱がインクに伝達される構成が説明されたが、高熱伝導部材78は、インク残量の変化によって、抵抗76から焦電部71に伝達する熱量を変化させることができる構成であれば、形状や大きさ配置などは適宜変更されてもよい。
また、本実施形態では、焦電部71の静電容量を検出するための第1検出回路51としてRC共振回路が用いられたが、第1検出回路51は、焦電部71の静電容量を検出できるのであれば、周知の他の構成の検出回路が用いられてもよい。
また、本実施形態では、焦電部71に生じた出力電圧を検出するための第2検出回路52として、電界効果トランジスタFETを用いた増幅回路が用いられたが、オペアンプを用いた増幅回路など他の構成の増幅回路が用いられてもよい。なお、ノイズの除去のためのノイズフィルタが設けられてもよい。
また、本実施形態では、高熱伝導部材78が貫通部78Aと突出部78Bとを備える構成が説明されたが、高熱伝導部材78が、上記装着姿勢において水平方向に延びる棒状乃至薄板状(膜状)に形成された構成を採用することもできる。高熱伝導部材78とインクとの接触面積を所定量以上と所定量未満とで大きく変化させることができ、その結果、インクが所定量未満となったことを記録装置に正確に検出させることができる。
[変形例1]
上述では、センサ基板74に抵抗76が実装された構成が説明されたが、本変形例では、抵抗76が記録装置のカートリッジ装着部40に設けられた構成が説明される。
図6に示されたように、抵抗76がセンサ基板74に実装される代わりに、記録装置のカートリッジ装着部40に設けられた不図示の抵抗が当接する受熱領域79が実装面74Aの中央部に設けられている。なお、カートリッジ装着部40に設けられた抵抗が受熱領域79に直接当接する構成の代わりに、当該抵抗から熱が伝達された部材が受熱領域79に当接する構成が採用されてもよい。
本変形例では、センサ基板74に抵抗76及び第4接点77(図2参照)を設けないから、センサチップ70の構成が上述の実施形態よりも簡単になり、その結果、インクカートリッジ60の構成をより簡単にすることができる。
[変形例2]
上述では、抵抗76からの熱がセンサ基板74を介して焦電部71に伝達される構成が説明されたが、本変形例では、図7(A)に示されたように、抵抗76の代わりに赤外線を照射する赤外線発光ダイオード94が加熱部材として設けられ、この赤外線発光ダイオード94が焦電部71に赤外線を直接照射する構成が説明される。赤外線発光ダイオード94は、例えば、センサ基板74に実装され、又は、カートリッジ装着部40に設けられる。赤外線発光ダイオード94からの赤外線は、焦電部71の側端面又は上部電極73Aに照射される。
センサ基板74は、カートリッジ筐体61に収容されたインクに直接接触するように設けられている。又は、高熱伝導部材78が設けられている。つまり、焦電部71の熱が、センサ基板74を介して、又は、センサ基板74及び高熱伝導部材78を介してインクに逃がされる。制御回路80は、第2駆動回路83(図5参照)の代わりに、不図示のダイオード駆動回路を備えている。ダイオード駆動回路は、例えば、定電圧回路又は定電流回路である。本変形例における赤外線発光ダイオード94は、請求項に記載の赤外線出力部に相当する。
[制御部81による記録装置の動作制御]
制御部81は、インク残量の判定を行う場合は、ダイオード駆動回路を制御して赤外線発光ダイオード94を駆動し、焦電部71に赤外線(図の破線の矢印参照)を照射する。インクが十分にある場合は、焦電部71で熱が発生しても、インクにより焦電部71が冷却されるため、焦電部71の温度はあまり変化せず、焦電部71から出力電圧が生じない。インクが十分になく焦電部71がインクに熱的に接触していない場合は、インクにより焦電部71が冷却されないため、焦電部71の温度上昇により分極構造が変化し、焦電部71の一対の電極73間に電位差が生じる。したがって、インク残量の違いにより焦電部71の出力電圧に差が生じる。制御部81は、第1検出回路52により焦電部71の出力電圧を検出し、インク残量の判定を行う。なお、インクカートリッジ60の種別の判定は、上述の実施形態と同様にして行われる。
[変形例3]
本変形例では、図7(B)に示されたように、焦電部71と赤外線発光ダイオード94とでフォトインタラプタを構成した例が説明される。焦電部71と赤外線発光ダイオード94とは、インク残量が所定量以上である場合にインクが流入する部分を挟むように配置されている。インク残量が所定量以上である場合は、赤外線発光ダイオード94が照射した赤外線(図の破線の矢印参照)の多くはインクに吸収又は反射され、焦電部71にはほとんど赤外線が入射せず、焦電部71に出力電圧が生じない。インク残量が所定量未満である場合は、赤外線発光ダイオード94が照射した赤外線はインクに吸収又はインクにより反射されず、焦電部71に赤外線が入射し、焦電部71に出力電圧が生じる。なお、カートリッジ筐体61の壁は、例えば、光透過性を有する樹脂やフィルムにより形成される。
制御部81は、ダイオード駆動回路を制御して赤外線発光ダイオード94を駆動した後、第2検出回路52で焦電部71の出力電圧又は出力電圧の変化率を検出し、インク残量が所定量未満であるか否かを判断する。なお、インクカートリッジ60の種別の判定は、上述の実施形態と同様にして行われる。
40・・・カートリッジ装着部
44・・・第1接点
45・・・第2接点
60・・・インクカートリッジ
61・・・カートリッジ筐体
71・・・焦電部
72・・・焦電体
73・・・電極
74・・・センサ基板
75・・・第2接点
76・・・抵抗
77・・・第4接点
78・・・高熱伝導部材
81・・・制御部
94・・・赤外線発光ダイオード

Claims (16)

  1. 装置側接点が設けられたカートリッジ装着部を有する記録装置に着脱自在に装着可能なインクカートリッジであって、
    焦電特性を有する焦電部と、
    上記焦電部とインクを収容するインク室に収容されたインクとを熱的に接触させるように配置された熱伝導部材と、
    上記装置側接点に電気的に接続し、上記焦電部からの信号を上記記録装置に伝達可能な接点と、を備えたインクカートリッジ。
  2. 上記熱伝導部材又は上記焦電部を加熱する加熱部材を備え、
    上記加熱部材により上記熱伝導部材又は上記焦電部を加熱したとき、上記焦電部から出力される信号を、上記接点から上記装置側接点に伝達可能とした請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 上記熱伝導部材は、上記加熱部材と上記焦電部とを接続するように配置された請求項2に記載のインクカートリッジ。
  4. 装置側接点が設けられたカートリッジ装着部を有する記録装置に着脱自在に装着可能なインクカートリッジであって、
    赤外線出力部から照射された赤外線がインクを収容するインク室を介して入する位置に配置された焦電部と、
    上記装置側接点と電気的に接続し、上記焦電部からの信号を上記記録装置に伝達する接点と、を備えたインクカートリッジ。
  5. 上記焦電部に赤外線を照射する上記赤外線出力部を備えた請求項4に記載のインクカートリッジ。
  6. 上記赤外線出力部と上記焦電部との間には、インクを貯留するインク室が位置する請求項5に記載のインクカートリッジ。
  7. 上記熱伝導部材の一部は、上記インク室内に収容され、インクに直接接触するものである請求項1からのいずれかに記載のインクカートリッジ。
  8. 装置側接点が設けられたカートリッジ装着部を有しており、このカートリッジ装着部にインクカートリッジが装着される記録装置であって、
    上記インクカートリッジは、
    インクを収容するインク室に収容されたインクと熱的に接触して配置される熱伝導部材と、
    外部から上記熱伝導部材を介して熱を受けたときに信号を出力する焦電部と、
    上記カートリッジ装着部への装着時に上記装置側接点と電気的に接続する接点と、を備え、
    上記装置側接点を介して上記焦電部から入力される信号に基づいて、上記焦電部の個体情報を取得する記録装置。
  9. 装置側接点が設けられたカートリッジ装着部を有しており、このカートリッジ装着部にインクカートリッジが装着される記録装置であって、
    上記インクカートリッジは、
    インクを収容するインク室の所定領域に赤外線を照射する赤外線出力部と、
    赤外線が入射することで信号を出力する焦電部と、
    上記カートリッジ装着部への装着時に上記装置側接点と電気的に接続する接点と、を備え、
    上記装置側接点を介して上記焦電部から入力される信号に基づいて、上記焦電部の個体情報を取得する記録装置。
  10. 装置側接点が設けられたカートリッジ装着部を有しており、このカートリッジ装着部にインクカートリッジが装着される記録装置であって、
    上記インクカートリッジは、
    インクを収容するインク室に収容されたインクと熱的に接触して配置される熱伝導部材と、
    外部から上記熱伝導部材に伝熱したとき信号を出力する焦電部と、
    上記カートリッジ装着部への装着時に上記装置側接点と電気的に接続する接点と、
    上記熱伝導部に伝熱する加熱部材と、を備え、
    上記加熱部材を起動し、上記装置側接点を介して上記焦電部から入力される信号に基づいて、インク残量が所定量未満であることを判定する記録装置。
  11. 装置側接点が設けられたカートリッジ装着部を有しており、このカートリッジ装着部にインクカートリッジが装着される記録装置であって、
    上記インクカートリッジは、
    インクを収容するインク室の所定領域に赤外線を照射する赤外線出力部と、
    赤外線が入射することで信号を出力する焦電部と、
    上記カートリッジ装着部への装着時に上記装置側接点と電気的に接続する接点と、を備え、
    上記赤外線出力部を起動し、上記装置側接点を介して上記焦電部から入力される信号に基づいて、インク残量が所定量未満であることを判定する記録装置。
  12. 装置側接点が設けられたカートリッジ装着部を有しており、このカートリッジ装着部にインクカートリッジが装着される記録装置であって、
    上記インクカートリッジは、
    インクを収容するインク室に収容されたインクと熱的に接触して配置される熱伝導部材と、
    外部から上記熱伝導部材に伝熱したとき信号を出力する焦電部と、
    上記カートリッジ装着部への装着時に上記装置側接点と電気的に接続する接点と、を備え、
    上記装置側接点を介して上記焦電部から入力される信号に基づいて、上記焦電部の個体情報を取得し、
    上記熱伝導部に伝熱する加熱部材を起動し、上記装置側接点を介して上記焦電部から入力される信号に基づいて、インク残量が所定量未満であることを判定する記録装置。
  13. 装置側接点が設けられたカートリッジ装着部を有しており、このカートリッジ装着部にインクカートリッジが装着される記録装置であって、
    上記インクカートリッジは、
    インクを収容するインク室の所定領域に赤外線を照射する赤外線出力部と、
    赤外線が入射することで信号を出力する焦電部と、
    上記カートリッジ装着部への装着時に上記装置側接点と電気的に接続する接点と、を備え、
    上記装置側接点を介して上記焦電部から入力される信号に基づいて、上記焦電部の個体情報を取得し、
    上記赤外線出力部を起動し、上記装置側接点を介して上記焦電部から入力される信号に基づいて、インク残量が所定量未満であることを判定する記録装置。
  14. 上記焦電部から取得した個体情報に基づいて、インクカートリッジの適否を判定する請求項8、9、12、13のいずれかに記載の記録装置。
  15. 上記インクカートリッジが適正でないと判断した場合と、適正であると判断した場合とで制御を変えるものである請求項14に記載の記録装置。
  16. 所定値が記憶された記憶部と、
    上記所定値と上記装置側接点への入力値とを比較して、装着された上記インクカートリッジのインク残量が所定量未満であることを判定する判定手段と、を備えたものである請求項10から13のいずれかに記載の記録装置。
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