JP2012090729A - ゴルフクラブ用シャフトセット及びアイアンセット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 各番手のシャフト12は、芯金20の前方領域にプリプレグ42,44,46を巻回して形成される前部領域FSと、芯金の後方領域にプリプレグ52,54,56を巻回して形成される後部領域BSと、芯金の中間領域に沿うとともに前部領域及び後部領域の外周にプリプレグ62,64,66を巻回して前部領域と後部領域との間に形成される中部領域MSとを有する。前部領域及び後部領域は、ゴルフクラブの番手が大きくなるにしたがって曲げ剛性が同じかそれよりも高くし、中部領域は、各番手で同じ曲げ剛性を有するようにした。
【選択図】 図5
Description
例えば特許文献2は、シャフトの撓りをゴルファーが感じる部分、シャフトが急に柔らかくなる部分の曲げ剛性変化量を、長いクラブほど小さく、短いクラブほど大きくし、クラブの長さが異なっても、スイングタイミングが取り易い曲げ剛性分布を有するシャフトセットとしている。
特許文献2の場合、この種のシャフトを繊維強化樹脂のプリプレグの積層体で形成する場合、繊維方向ストレート層タイプ、バイヤス層タイプ、全長タイプ、全長より短い補助タイプの各種プリプレグを組み合わせることで作製している。しかしながら、各番手ごとに、全長タイプと短い補助タイプの組み合わせは、製造精度のバラツキを生じ易い。
ゴルフクラブの番手が大きくなるにつれて前記後部領域の重量を前の番手と同じかそれよりも大きくするようにしたことが好ましい。
前記前部領域及び前記後部領域は、複数のプリプレグが巻回して形成され、かつ、隣接する番手で、少なくとも1つの同一のプリプレグが用いられていることが好ましい。
前記前部領域及び前記後部領域の少なくとも一方は、前記芯金の中間領域に沿うとともに前記前部領域及び前記後部領域の外周に巻回されるプリプレグとは別に、少なくとも3つの補強用プリプレグを有することが好適である。
前記前部領域のプリプレグは、繊維弾性率が240GPaから400GPaのものが用いられ、番手が大きくなるにつれて繊維弾性率が大きく、隣接する番手間の繊維弾性率の差が50GPaから110GPaの範囲にあるものが用いられ、前記後部領域のプリプレグは、目付量が100g/m2から250g/m2のものが用いられ、番手が大きくなるにつれて目付量が大きく、隣接する番手間の目付量の差が10g/m2から60g/m2の範囲にあるものが用いられることが好ましい。
また、ゴルフクラブの番手が大きくなるにつれて後部領域の重量を前の番手と同じかそれよりも大きくするようにしたことによって、シャフトの重量調整を後部領域で行うことができる。
隣接する番手で少なくとも1つの同一のプリプレグが用いられることによって、その番手のゴルフクラブをスイングしたときの感覚と、隣接する番手のゴルフクラブをスイングしたときの感覚とを近づけた状態でシャフトセットのフローを提供できる。
少なくとも3つの補強用プリプレグを有することによって、前部領域及び後部領域を効果的に補強でき、曲げ剛性を調整できる。
また、前部領域は繊維弾性率を変えることによって番手が大きくなるにつれて曲げ剛性を増すことができ、後部領域は目付量を変えることによって番手が大きくなるにつれて曲げ剛性を大きくすることができる。
第1実施形態について図1から図5を用いて説明する。
ゴルフクラブセットのうち、アイアンセットは、一般には、例えば3番アイアンから9番アイアン、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジ等がセットとなっている。なお、アイアンセットには、1番アイアン、2番アイアン、その他のウェッジを含んでも良い。
そして、芯金20は、主に、その先端20a側の前方領域FMと、その後端20b側の後方領域(グリップ側領域)BMと、前方領域FM及び後方領域BMの間の中間領域MMとの3つに分けることができる。
また、第3テーパ部26と第5テーパ部30とは略同一の傾きであることが好ましい。第5テーパ部30にある一定肉厚のプリプレグシートを載せたときに、そのプリプレグシートの外周面と第3テーパ部26の外周面とが面一になるからである。そして、これら第3テーパ部26及び第5テーパ部30の傾きは、シャフト12の外周面の上述した傾きと略同一である。
前部領域FSは、シャフト12の先端12aを0としたときに、先端12aから200mm〜250mm程度の範囲にあり、シャフト12の全長の略25%程度であることが好ましい。中部領域MSは、シャフト12の先端12aから200mm〜250mm程度の範囲から350mm〜400mm程度の範囲にあり、シャフト12の全長の略25%程度であることが好ましい。後部領域BSは、シャフト12の先端12aから350mm〜400mm程度の範囲から1000mm〜1100mm程度の範囲にあり、シャフト12の全長の略50%程度であることが好ましい。すなわち、シャフト12の先端12aを0%、後端12bを100%としたときに、前部領域FSが0%から略25%の位置に、中部領域MSが略25%から略50%の位置に、後部領域BSが略50%から100%の位置にある。
なお、第1及び第2本体シート62,64は樹脂量(繊維含有率)が20〜40wt%、引張弾性率が10〜400GPaのものが用いられる。第3本体シート66は樹脂量(繊維含有率)が20〜40wt%、引張弾性率が10〜400GPaのものが用いられる。ただし、本実施形態では、第1から第3本体シート62,64,66は、番手によらず3番アイアンから9番アイアンまで同一のものを用いる。
芯金20の前方領域FMにプリプレグを巻回して前部領域FSを形成し、芯金20の後方領域BMにプリプレグを巻回して後部領域BSを形成し、芯金20の中間領域MMに沿うとともに前部領域FS及び後部領域BSの外周にプリプレグを巻回して前部領域FSと後部領域BSとの間に中部領域MSを形成することによってシャフト12を作製できる。このため、シャフト12の曲げ剛性の調整をするに当たり、積層構造を簡易にして製造精度のバラツキを少なくすることが可能となる。
図3に示す第1から第3前部補強シート42,44,46はそれぞれ略三角形状部分42a,44a,46aを有する。図4に示すように、これら略三角形状部分42a,44a,46aは芯金20の第2テーパ部24に巻回され、第3テーパ部26の外周面と第1の前部補強層72の外周面とを略面一にする外径調整層(前部側外径調整領域)72aを形成している。なお、外径調整層72aはその軸長方向長さ(軸長方向幅)がシャフト12の全長Lに対して例えば4%から6%程度で小さい。このため、略三角形状部分42a,44a,46aによってシャフト12の周方向に生じる異方性の存在を抑制できる。
したがって、外径調整層72aにより、シャフト12の内周面に急激な段差が生じるのを防止しシャフト12の内径変化を少なくできるとともに、シャフト12の軸方向に沿った方向の急激な強度変化を防止できる。すなわち、外径調整層72aは、シャフト12のうち、第1テーパ部22の外周位置に対応する部位と第3テーパ部26の外周位置に対応する部位との間の剛性差を、急激な段差を有する場合(外径調整層72aが存在しない場合)よりも緩やかに変化させることができる。
このとき、第1前部補強層72及び後部補強層74の外周面は芯金20の第3テーパ部26の外周面と略面一である。
したがって、外径調整層74aにより、シャフト12の内周面に急激な段差が生じるのを防止できるとともに、シャフト12の軸方向に沿った方向の急激な強度変化を防止できる。すなわち、外径調整層74aは、シャフト12のうち、第3テーパ部26の外周位置に対応する部位と第5テーパ部30の外周位置に対応する部位との間の剛性差を急激な段差を有する場合(外径調整層74aが存在しない場合)よりも緩やかに変化させることができる。
このとき、第1本体シート62の強化繊維の繊維方向は芯金20の中心軸C(軸長方向)に対して傾斜しているので、芯金20の軸長方向に強化繊維の繊維方向を有するプリプレグ材を積層するよりも巻き付けが難しいため強化繊維を巻回する際に蛇行し易くなるが、第1本体シート62を硬度のある芯金20の第3テーパ部26に直接巻回できるので、プリプレグシート(第1前部補強層72及び後部補強層74)上に第1本体シート62を巻回するよりも強固に巻き付けることができ、第3テーパ部26の外周での強化繊維の蛇行量を少なくすることができる。
このように、芯金20の第3テーパ部26の外周に直接、軸長方向に対して傾斜した方向に強化繊維を有するプリプレグシートを巻回するので、シャフト12の強度を安定化することができる。なお、軸長方向に対して傾斜した方向として、軸長方向に対して直交する周方向に強化繊維を有するプリプレグシートを巻回する場合も同様である。
また、第1本体シート62、第2本体シート64は強化繊維の繊維方向が軸長方向に対して互いに反対方向に例えば略等角度ずつずらしているので、シャフト12の捩り剛性を良好に発揮させることができる。
なお、このとき、第3本体シート66の強化繊維の繊維方向は軸長方向であるので、中部領域MSでもシャフト12の曲げ剛性を良好に発揮させることができる。
なお、前部領域FSは、シャフト12の先端12a側(TIP側)の方が中部領域MSに近接した位置(BUTT側)よりも曲げ剛性が高い。これは、芯金20の第1テーパ部22のテーパ角度が小さいので、第1テーパ部22の外側に巻回される第1から第3の前部補強シート42,44,46の外径が大きくなっても曲げ剛性の増大量が小さいことに加え、略三角形状の第4前部補強シート48を第3本体シート56の外側に巻回したときに、先端12a側の巻回面積が後端12b側の巻回面積よりも大きいことによる。
また、第4前部補強シート48によって外径を調整している。このため、シャフト12の先端(第1前部補強層72及び第2前部補強層80)12aがヘッド14のホーゼル14a内に差し込まれて固定された状態でゴルフクラブ10をスイングしても、シャフト12を良好な状態に維持することができる。
同様に、中部領域MSは、シャフト12の後端12b側の方が先端12a側よりも曲げ剛性が高い。これは、芯金20の第3テーパ部26の外側に巻回される第3の本体シート66の外径が大きくなることにより曲げ剛性が増大することの効果が表れている。
したがって、後部領域BS(後部補強層74)によりグリップ16側の剛性がその先端側に隣接する部位(中部領域MS)に比べて高く形成されている。このため、ゴルフクラブ10をスイングしたときに、中部領域MSよりもグリップ16側に剛性を持たせているのでゴルフクラブ10のコントロールを行い易くすることができるとともに、後部領域BSの先端側に隣接する中部領域MSをグリップ16側に比べて撓らせることができるので打球を上がり易くすることができる。
また、前部領域FS(前部補強層72)によりヘッド14側の剛性がその後端側に隣接する部位(中部領域MS)に比べて高く形成されている。このため、ゴルフクラブ10をスイングしたときに、中部領域MSよりもヘッド14側に剛性を持たせているのでゴルフクラブ10のヘッド14の向きを安定化させることができ、打球のコントロールを容易にすることができる。
例えば4番アイアンの場合、第1の前部補強シート42は表2に示すF1からF3のうちF2が用いられ、第2及び第3の前部補強シート44,46は表2に示すF1からF3のうち、F1が用いられる。すなわち、第1から第3の前部補強シート42,44,46のうち、1つを変更して前部領域FSの曲げ剛性を3番アイアンと4番アイアンとで変化させている。
一方、第1及び第2の後部補強シート52,54は表3に示すB1からB5のうちB2が用いられ、第3の後部補強シート56は表3に示すB1からB5のうちB1が用いられる。すなわち、第1から第3の後部補強シート52,54,56のうち、2つを変更して後部領域BSの曲げ剛性を3番アイアンと4番アイアンとで変化させている。
そして、後部領域BSの方が前部領域FSに比べて曲げ剛性の増大量(増大率)が大きい。また、図5に示すように、シャフト12の先端12a側(前部領域FS)よりも後端12b側(後部領域BS)の方が曲げ剛性が相対的に高い。このため、ゴルフクラブ10をスイングしたときに、曲げ剛性が高いゴルフクラブ10のグリップ16側(後端側)でのコントロールが確実に行え、前部(先端側)がグリップ16側(手元側)よりも撓るので打球を上がり易くすることができる。
このように、シャフト12の中部領域MSを各番手で共通化したので、ゴルフクラブ10をスイングしたときの中部領域MSでの撓り(軟らかさ)を同一にすることができる。したがって、スイング時に中部領域MSによりゴルファーに与える感触(例えば撓り性や柔らかさ)を略同一にすることができる。
そして、前部領域FS及び後部領域BSの外周にプリプレグを巻回することにより前部領域FSと後部領域BSとの間に中部領域MSが形成されるので、中部領域MSの曲げ剛性を前部領域FS及び後部領域BSに比べて低くでき、シャフト12の中部領域MSをスイング時に最も撓み易くし、前部領域FS及び後部領域BSを中部領域MSよりも撓み難くすることができる。また、シャフト12のうち、中部領域MSをシャフト12のうちで最も曲げ剛性が低い領域としたことによって、より確実に前部領域FSと中部領域MSとの間、中部領域MSと後部領域BSとの間の曲げ剛性の差を認識し易くすることができる。
一方、スイング時に低番手ほどシャフト12が柔らかいはずであるが、曲げ剛性差が高番手から低番手に移行するにつれて小さくなるので、スイング時に高番手から低番手に移行するにつれて中部領域MSの柔らかさを感じ難くすることができる。このため、相対的に高番手ほどスイング時に中部領域MSの柔らかさを感じ易く、低番手ほどスイング時に中部領域MSの柔らかさを感じ難くすることができるので、高番手のシャフト12は低番手のスイングタイミングに、低番手のシャフト12は高番手のスイングタイミングに近づけることができる。したがって、本実施形態によれば、同一のタイミングでスイングし易いゴルフクラブセット(シャフトセット)を提供できる。すなわち、シャフト12の特性を一定のフローに基づいて設定することができる。
そして、中部領域MSは他の領域(前部領域FS及び後部領域BS)に比べて曲げ剛性値が小さいので、シャフト12の曲がりを中部領域MSで最も感じ易く、スイングのタイミングを調整し易い。
もちろん、前部領域FS及び後部領域BSの両者、又は前部領域FSだけを切断することによりシャフト12の長さLを調整するようにしても良い。ただし、長さの調整は各番手で同様の加工(例えば3番アイアンで後部領域BSを切断する加工をするのであれば、4番アイアンから9番アイアンでも同様に後部領域BSを切断する加工)がなされることがシャフト12の特性(フロー)を揃える観点から好ましい。
そして、本実施形態に係るシャフト12は、3番アイアンから9番アイアンまで曲げ剛性が共通の中部領域MSがあり、その前方の前部領域FS、その後方の後部領域BSともに番手が小さいほど軟らかくしている。このため、番手が小さいほどヘッド14のフェース14bが上を向き易く、打ち出し角を大きくでき、打球を上がり易くできる。一方、番手が大きいほど硬く、打球時にヘッド14のフェース14bの向きを安定させることができるので、打球の方向をより安定させることができる。
また、中部領域MSの曲げ剛性は番手によらず共通化しているので、ゴルフクラブ10をスイングしたときに、中部領域MSからゴルファーの手に伝えられる感覚を常に同じ状態にすることができる。
同様に、後部領域BSに用いるプリプレグシート52,54,56に用いる目付量、シート厚さの差を隣接する番手間で大きくすれば、特性が大きく異なるシャフト12を得ることができ、目付量、シート厚さの差を隣接する番手間で小さくすれば、隣接する番手間で特性を近づけることができる。
一方、第1実施形態で説明したように、中部領域MSによって、相対的に高番手ほどスイング時の柔らかさを感じ易く、低番手ほどスイング時の柔らかさを感じ難くすることができるので、同一のタイミングでスイングし易いゴルフクラブセット(シャフトセット)を提供できる。
図3に示す第1実施形態では、シャフト12の前部領域FSの長さは芯金20の全長の略25%程度、中部領域MSの長さは芯金20の全長の略25%程度、後方領域BM(第4テーパ部28及び第5テーパ部30)の長さ割合は略50%程度であると説明した。
これに対して、本実施形態の芯金120は、図7に示すように、中間領域MM(第3テーパ部126)の長さ割合を略35%程度にし、後方領域BM(第4テーパ部128及び第5テーパ部130)の長さ割合を略40%程度にした例である。このため、この芯金120を用いて作製されるシャフト12も、前部領域FSの長さ割合が略25%程度、後部領域BSの長さ割合が略40%程度、中部領域MSの長さ割合が略35%程度である。すなわち、シャフト12の先端12aを0%、後端12bを100%としたときに、前部領域FSは0%から略25%の位置に、中部領域MSは略25%から略60%の位置に、後部領域BSは略60%から100%の位置にある。
一方、第1実施形態で説明したように、シャフト12の先端12a側から略25%から略60%の範囲に設けた中部領域MSによって、シャフト12の先端12a側(ヘッド14側)及び後端12b側(グリップ16側)の曲げ剛性を図5に示す状態と同様の傾向を得る状態に保つことができる。このため、曲げ剛性が低い中部領域MSを作製しつつ、中部領域MSよりも高い曲げ剛性を有する前部領域FS及び後部領域BSを第1実施形態で説明したのと同様に作製することができるので、中部領域MSで撓り感を得つつ、相対的に高番手ほどスイング時の柔らかさを感じ易く、低番手ほどスイング時の柔らかさを感じ難くすることができる。したがって、同一のタイミングでスイングし易いゴルフクラブセット(シャフトセット)を提供できる。
Claims (6)
- 軸方向前方部位の前方領域と軸方向後方部位の後方領域とこれらの間の中間領域とを有する先細状の芯金に、強化繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグを巻回して形成され、ゴルフクラブの番手が大きくなるにしたがって全長が短くなるシャフトをゴルフクラブの番手ごとに有するゴルフクラブ用のシャフトセットであって、
各番手のシャフトは、
前記芯金の前方領域にプリプレグを巻回して形成される前部領域と、
前記芯金の後方領域にプリプレグを巻回して形成される後部領域と、
前記芯金の中間領域に沿うとともに前記前部領域及び前記後部領域の外周にプリプレグを巻回して前記前部領域と前記後部領域との間に形成される中部領域と
を具備し、
前記前部領域及び前記後部領域の曲げ剛性を、ゴルフクラブの番手が大きくなるにしたがって前の番手と同じかそれよりも高くし、
前記中部領域の曲げ剛性を、各番手で同じにしたことを特徴とするシャフトセット。 - ゴルフクラブの番手が大きくなるにつれて前記後部領域の重量を前の番手と同じかそれよりも大きくするようにしたことを特徴とする請求項1に記載のシャフトセット。
- 前記前部領域及び前記後部領域は、複数のプリプレグが巻回して形成され、かつ、隣接する番手で、少なくとも1つの同一のプリプレグが用いられていることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載のシャフトセット。
- 前記前部領域及び前記後部領域の少なくとも一方は、前記芯金の中間領域に沿うとともに前記前部領域及び前記後部領域の外周に巻回されるプリプレグとは別に、少なくとも3つの補強用プリプレグを有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1に記載のシャフトセット。
- 前記前部領域のプリプレグは、繊維弾性率が240GPaから400GPaのものが用いられ、番手が大きくなるにつれて繊維弾性率が大きく、隣接する番手間の繊維弾性率の差が50GPaから110GPaの範囲にあるものが用いられ、
前記後部領域のプリプレグは、目付量が100g/m2から250g/m2のものが用いられ、番手が大きくなるにつれて目付量が大きく、隣接する番手間の目付量の差が10g/m2から60g/m2の範囲にあるものが用いられることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1に記載のシャフトセット。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1に記載のシャフトセットの各シャフトにそれぞれヘッド及びグリップが取り付けられたアイアンセット。
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