JP2012090363A - 負荷駆動制御装置の保護装置 - Google Patents

負荷駆動制御装置の保護装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012090363A
JP2012090363A JP2010232500A JP2010232500A JP2012090363A JP 2012090363 A JP2012090363 A JP 2012090363A JP 2010232500 A JP2010232500 A JP 2010232500A JP 2010232500 A JP2010232500 A JP 2010232500A JP 2012090363 A JP2012090363 A JP 2012090363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
load
voltage
transistor
drive control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010232500A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5644353B2 (ja
Inventor
Yosuke Matsuo
洋介 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010232500A priority Critical patent/JP5644353B2/ja
Publication of JP2012090363A publication Critical patent/JP2012090363A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5644353B2 publication Critical patent/JP5644353B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】容量値を小さくしたコンデンサを使用した場合でもサージ電圧を抑制できるようにした負荷駆動制御装置の保護装置を提供する。
【解決手段】駆動制御部13は、過電流検出部10により過電流であると判定されたときからPWM信号のデューティ比を連続的に低減してトランジスタ2のゲートに制御信号を与えるため、誘導性負荷3の電流の変動を緩やかにすることができ、誘導性負荷3の印加電圧変動も緩和できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ等の誘導性負荷を駆動制御する負荷駆動制御装置の保護装置に関する。
例えば、モータ等の誘導性負荷についてスイッチング素子を用いて制御する場合、何らかの影響(例えばモータロック、負荷ショート)により過電流を生じてしまい、スイッチング素子が破壊する虞がある。そこで、一般に、電流検出回路を設け、当該電流検出回路により過電流が検出されたときに、過電流保護機能によってスイッチング素子に対して駆動出力をオフすることが行われる(例えば、特許文献1参照)。
なお、本願に関連した技術思想として下記の特許文献2〜4の技術思想も提供されている。特許文献2の技術思想は、昇圧手段の昇圧動作を停止より遅れて、スイッチ手段をオフさせるようにしている。特許文献3の技術思想は、ステップモータの駆動回路において、給電オンオフ動作に時定数をもたせ、ゆるやかな変化としてステップモータから発せられるノイズを低減できるようにしている。特許文献4の技術思想は、出力電流が所定値より大きくなるとスイッチングパルス幅を狭めて出力電流を制限する過電流保護回路を設けている。
特開平6−311734号公報 特開2005−295630号公報 実開平05−9199号公報 特開07−46828号公報
しかしながら、容量値を小さくしたコンデンサを使用すると当該コンデンサでは誘導性負荷によるサージ電圧が、スイッチング素子の耐圧を超過してしまい当該スイッチング素子を劣化させてしまう虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、容量値を小さくしたコンデンサを使用した場合でもサージ電圧を駆動トランジスタ耐圧以下に抑制できるようにした負荷駆動制御装置の保護装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、駆動制御部は、過信号検出部により過信号であると検出された後、PWM制御信号のデューティ比を低減させて駆動トランジスタに印加し最終的にデューティ比を0とするため、デューティ比を徐々に低減させることで負荷の通電信号の変動を緩やかにすることができ、たとえ容量値を小さくしたコンデンサを使用した場合であってもサージ電圧を駆動トランジスタ耐圧以下に抑制できる。
請求項2記載の発明のように、PWM制御信号により駆動トランジスタの出力を制御する構成を対象とすると良い。
請求項3記載の発明によれば、容量値が例えば10μF未満のセラミックコンデンサを適用することで小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、過信号検出部は、過電流、過電圧、過熱の何れか少なくとも一つについて過信号であることを検出するため、過電流、過電圧、過熱のそれぞれについて対処することができ、たとえ容量値を小さくしたコンデンサを使用した場合でもサージ電圧を駆動トランジスタ耐圧以下に抑制できる。
本発明の第1実施形態の電気的構成を示すブロック図 (a)は本実施形態の動作を概略的に説明するタイミングチャート、(b)は比較技術の動作を概略的に説明するタイミングチャート 比較技術の回路構成例を示す図1相当図 (a)は本実施形態の制御方法を適用した場合の実験結果を示す特性図、(b)は図4(a)のZ部分のゲート−ソース間電圧とドレイン−ソース間電圧とを拡大して模式的に示す特性図、(c)は比較技術を適用した場合の図4(a)相当を示す特性図 本発明の第2実施形態を示す図1相当図 本発明の第3実施形態を示す図1相当図 過電圧保護時の動作を概略的に示すタイミングチャート
(第1実施形態)
以下、本発明の保護装置を、ハイサイド駆動方式の負荷駆動制御装置における過電流保護装置に適用した第1実施形態について図1ないし図4を参照しながら説明する。図1は、負荷駆動制御装置1の回路例をブロック図により示している。この図1に示すように、電源+Bの供給端子とグランドとの間には、スイッチング素子としてのNチャネルMOSFET(駆動トランジスタに相当:以下、トランジスタと称す)2と誘導性負荷3との直列回路が接続されており電源+Bの供給電力に基いて誘導性負荷3を駆動制御する。誘導性負荷3は車両の燃料ポンプを構成するポンプモータ(DCモータ)を考慮しており、図1には内部抵抗(符号なし)も合わせて図示している。フリーホイールダイオード4が誘導性負荷3に並列接続されている。
電源+Bおよびグランド間の電源経路にはΠ型のフィルタ回路5aが構成されている。このフィルタ回路5aは、電源経路に直列にコイルL1、並列に積層セラミックコンデンサC1、C2を構成したローパスフィルタであり電源に重畳したノイズを除去する。トランジスタ2と誘導性負荷3との間には、LCローパスフィルタ回路5bが接続されている。このフィルタ回路5bはコイルL2と積層セラミックコンデンサC3で構成され、誘導性負荷3に供給する電圧をフィルタする。
誘導性負荷3の両端電圧は差動積分器6に与えられている。この差動積分器6は、誘導性負荷3の端子電圧を差動積分して出力し、偏差積分部7に与える。偏差積分部7は、指令値信号(電圧)および差動積分部6の出力信号(電圧)を入力し、その偏差を積分しPWM駆動信号発生部8に与える。PWM駆動信号発生部8は、偏差積分信号に応じたPWM信号を発生しプリドライバ9を介してトランジスタ2にゲート電圧(ゲート信号:制御信号)を与える。
過信号検出部としての過電流検出部(過電流検出手段)10は、トランジスタ2のドレイン−ソース間に接続されている。この過電流検出部10はアナログ回路、デジタル回路により構成され、誘導性負荷3に流れる電流を検出し、当該検出電流が所定の閾値以上に検出されたときに遮断手段11に過電流検出信号「ハイ」を出力する。遮断手段11は、過電流検出信号が与えられると偏差積分部7に与える指令値を0とする。
なお、過電流保護装置12は、偏差積分部7、PWM駆動信号発生部8、プリドライバ9、過電流検出部10、遮断手段11を組み合わせた形態により構成されている。駆動制御部13は、偏差積分部7、PWM駆動信号発生部8、プリドライバ9を組み合わせて構成されている。
上記構成の作用について説明する。通常動作時には、外部から指令値が与えられると、駆動制御部13は、誘導性負荷3の端子電圧の差動積分値と指令値との偏差積分に応じたPWM信号を生成し、トランジスタ2のゲートに制御信号を印加する。
図2(a)は本実施形態を適用した場合の電圧変動および電流変動を模式的に表わしており、図2(b)は比較例の構成を適用した場合の電圧変動および電流変動を模式的に表している。図3は、この比較例の回路構成ブロックを図1に対応して示している。この図3の構成では、過電流検出部10が過電流を検出すると、過電流検出信号を遮断手段11に与えることで、遮断手段11がPWM駆動信号発生部8の出力信号を遮断しトランジスタ2が急激にオフする。
本実施形態では、図2(a)および図2(b)に示すように、デューティ比100%のPWM信号をトランジスタ2のゲートに印加している最中に何らかの事情により負荷電流が上昇した場合を考慮している。
まず、図2(b)の構成の場合について説明する。この場合、図2(b)に示すように、負荷電流が何らかの影響で急上昇し、過電流検出部10が過電流であると検出すると((1)のタイミング)、過電流検出部10は過電流検出信号を遮断手段11に出力し、デューティ0のPWM信号をゲート信号として出力停止する((2)のタイミング)。すると、負荷電流は、後述するように急激な変動を伴い減少すると共にトランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vdsがこれに応じて急激に変動する。
すると、仮にトランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vdsが電源+Bを超える最大定格電圧VDSSを超える電圧となってしまうとトランジスタ2が劣化(破壊)してしまう。この場合、特に、コンデンサC1は、トランジスタ2によるスイッチング動作の影響を直接受けやすくなるため、当該コンデンサC1の容量値を低下させると電圧電流変動の影響を吸収しにくい。小さな容量値の積層セラミックコンデンサを適用すると、特にこの影響は顕著となってしまう。
そこで、本実施形態の図1に示す構成では、負荷電流が過電流検出しきい値を超えると、過電流保護装置12が起動しPWM信号を時間に応じて徐々に低減することで電流変動を抑制し電圧変動をトランジスタ2の耐圧以下にしている。その後、過電流保護装置12は、PWM信号を最終的に0とすることで誘導性負荷3の駆動を停止させるようにしている。
図2(a)に示すように、具体的には、過電流検出部10が所定の閾値以上の電流が通電されているか否かを検出し、負荷電流が何らかの影響で上昇し過電流検出部10が所定の閾値以上の電流であると検出すると((1)のタイミング)、過電流検出部10は過電流検出信号を遮断手段11に出力し、遮断手段11は偏差検出部7に与えられる指令値を0とする。
すると、偏差積分部7は、指令値の入力信号と差動積分器6の出力信号との偏差積分値に応じてPWM駆動信号発生部8に信号を出力し、PWM駆動信号発生部8が当該偏差積分値に応じたPWM信号を発生する。すると、PWM信号はそのデューティ比が徐々に小さくなるようにトランジスタ2のゲートに与えられ((2)のタイミング)、最終的にPWM信号はそのデューティ比が0となる。
この間、負荷電流は、単調減少する電流減少勾配で徐々に減少し、トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧VdsのPWMデューティがこれに応じて徐々に増加する。この場合、トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vdsの最大電圧は電源+Bに近い電圧程度で抑えられるため、最大定格電圧VDSSを超えることがなくなり、トランジスタ2が劣化することもない。
本実施形態の構成では、過電流検出部10が過電流を検出すると指令値を0とすることでPWM信号のデューティ比を徐々に小さくし最終的に0とすることにより負荷電流の変動を抑制し、誘導性負荷3に対するサージ電圧によるトランジスタ2の破壊を防止することができる。
以下、本願発明者らが行った実験結果を説明する。図4は、本願発明者らにより行われた実験結果を示している。以下、実験条件を示す。コンデンサC1の容量値を従来より2桁ほど減少(330μF→5μF)させている。コンデンサC2の容量値を従来より2桁減少(100μF→5μF)させている。コンデンサC3の容量値を調整(10μF→30μF)し、コイルL1のインダクタンス値を調整(30μH→13μH)し、コイルL2のインダクタンス値を調整(50μH→7μH)し、駆動周波数を従来より上昇(19kHz→93kHz)させている。
図4(c)は、前述の比較例の構成としたときの波形を示しており、図4(b)は、図4(a)におけるZ部分の拡大図を示している。
図4(c)の比較例の実験結果によれば、トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vdsは、PWM信号をデューティ0とした直後において最大電圧Vmax2=49.6Vと得られている。また、負荷電流Iloadの最大電流Imax2は180A程度と得られている。これは、従来より、トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vdsを定格電圧(40V)未満に調整すべきであったものの、前述の回路要素(コンデンサC1〜C3、コイルL1〜L2)を従来に比較して減少したことでトランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vdsの変化も激しくなってしまったためと考えられる。
図4(a)は、本実施形態の駆動制御方法を適用した場合の波形を示している。この図4(a)に示すように、トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vdsは、PWM信号のデューティ比を徐々に減少させ始めてから所定時間経過時点において最大電圧Vmax1となり、その後は徐々に低下することがわかる。
このときの最大電圧Vmax1は26.3Vと検出されており、前述したようにトランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vdsを定格電圧(VDSS=40V)未満に抑制することができる。トランジスタ2として特にDMOSトランジスタを適用したときに定格電圧未満に抑制することができる。
なお、これらの一連の実験によれば、前述の回路要素の中でも特にコンデンサC1の容量値低下の影響が特に顕著に現れることが判明しており、ドレイン−ソース間電圧Vdsは当該コンデンサC1の容量値に応じて劇的に変動する。したがって、これらのトランジスタ2のドレイン−ソース電圧Vdsの最大電圧を抑制するため、本実施形態では、PWM信号のデューティ比を徐々に低減して最終的に0となるように調整すると良い。
本実施形態によれば、駆動制御部13は、過電流検出部10により過電流であると判定された時点からPWM信号のデューティ比を連続的に低減してトランジスタ2のゲートに当該制御信号を与えるため、誘導性負荷3の電流の変動を緩やかにすることができ、トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vdsの電圧変動も緩和できる。したがって、トランジスタ2の最大定格電圧以上の電圧が与えられることがなくなり、トランジスタ2が劣化することもない。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、フィルタ回路の構成にある。前述実施形態と同一部分については同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
図5は、図1に代わる電気的構成を概略的なブロック図により示している。この図5に示すように、前述実施形態の図1では、電源ノードの負側のグランド線にコイルL1を構成した実施形態を示したが、本実施形態の図5に示すように、電源経路の正側の電源線にコイルL1を構成しても良い。本実施形態においても、前述実施形態とほぼ同様の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
図6および図7は、本発明の第3実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、過電圧保護装置、過熱保護装置としての機能も兼ね備えたところにある。前述実施形態と同一部分について同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
図6は、図1に代わるブロック図を概略的に示している。この図6に示すように、電源+Bの端子には過信号検出部としての過電圧検出部14が接続されている。この過電圧検出部14は、電源+Bの端子電圧を検出し、電源+Bの電圧よりも予め高く設定された所定の過電圧検出しきい値よりも高くなった時点から過電圧検出信号(例えばLレベル)を遮断手段11b、11cに出力する。
遮断手段11bは、過電圧検出信号が検出されると昇圧電源電圧Vpp(電源+B+α(α=10V程度))をトランジスタ2のゲートに通電する。遮断手段11cは、過電圧検出信号が検出されると電源Vccの電圧を最大指令値として偏差積分部7の入力に与える。
過電圧保護装置(保護装置)は、偏差積分部7、PWM駆動信号発生部8、プリドライバ9、過電圧検出部14、遮断手段11b、11cを備えて構成される。過熱保護装置(保護装置)は、偏差積分部7、PWM駆動信号発生部8、プリドライバ9、過熱検出部15、遮断手段11を備える。
また、過電圧検出部13は過電圧検出しきい値以下のときに過電圧検出信号の出力を停止(例えばHレベル出力)する。この過電圧検出信号が与えられる遮断手段11は過電圧検出信号が与えられると指令値を例えば電源電圧Vccに固定することで指令値を最大値とし、トランジスタ2のゲート電圧を昇圧電源電圧Vppに調整することで電圧駆動トランジスタ2をフルオン動作させる。
図7は、タイミングチャートを示している。過電圧検出部13が、電源+Bの端子電圧を検出し、当該検出電圧が過電圧検出しきい値よりも高くなると(図7の(3)参照)、遮断手段11b、11cが動作し、PWM駆動信号のオンオフに関わらず、トランジスタ2がフルオンすることで出力電圧が電源+B電圧まで上昇する。この場合、この電源電圧の上昇を抑制できる。この間、負荷3には電源+Bに応じて通常より大きな負荷電流が流れることになる。
この後、検出電圧が過電圧検出しきい値以下となった時点(図7の(4)参照)において、仮にトランジスタ2をオフさせると負荷3の通電電流に応じてトランジスタ2が破壊してしまう。
そこで、本実施形態では、検出電圧が過電圧検出しきい値以下となった時点からトランジスタ2の印加電圧をPWM駆動信号とし徐々にデューティ比を低下させている(図7の(4)時点以降参照)。すると、検出電圧が過電圧検出しきい値以下となった後でも、前述実施形態と同様に、負荷電流が徐々に低下することになり、トランジスタ2の耐圧破壊を防止できる。この後、検出電圧が定常値となるまでは出力電圧が徐々に低下し、当該定常値となると出力電圧の振幅値も一定値となる(図7の(5)時点参照)が、この後も徐々にPWM信号のデューティ比を0とするように制御することで徐々に出力をオフさせることができ、負荷電流を0とすることができる。
また、本実施形態では、過信号検出部として過熱検出部15を備える。この過熱検出部15は、雰囲気温度の異常上昇による不具合や、負荷3としてモータを適用し当該モータがハーフロックした場合を考慮するために設けられている。過電流検出部10の出力および過熱検出部15の出力は、ORゲート16を通じて遮断手段11に与えられている。
過熱検出部15は、雰囲気温度の異常を温度検出センサにより検出するとORゲート16を通じて異常温度検出信号を遮断手段11に与えることで、遮断手段11が偏差積分部7に与える指令値を0とする。すると、前述作用と同様の作用により、PWM信号はそのデューティ比が徐々に小さくなるようにトランジスタ2のゲートに与えられるようになり、最終的にPWM信号のデューティ比を0とする。
モータ負荷3がハーフロックすると、過電流検出しきい値以下の電流値ではあるものの、負荷3のサージに応じて駆動トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vdsが上昇する。この影響を回避するため、PWM制御信号のデューティ比を低減しながら負荷電流を徐々に低下させて最終的にデューティ比を0としてオフすることで、トランジスタ2の破壊を防止できるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、過電流検出部10が過電流を検出した後、過電圧検出部14が過電圧を検出した後、過熱検出部15が過熱を検出した後に、駆動制御部13がPWM信号のデューティ比を0とするように駆動制御するため、過電流、過電圧、過熱の全てに対処することができ、トランジスタ2の破壊を防止できる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形または拡張が可能である。
制御信号として0%を超える100%以下のPWM制御信号を適用できる。
偏差積分部7、PWM駆動信号発生部8、プリドライバ9、過電流検出部10は、デジタル回路により構成しても良いし、アナログ回路により構成しても良い。コンデンサC1〜C3は容量値の小さな他種類のコンデンサ(例えば固体電解コンデンサ、チップフィルムコンデンサ)を適用しても良い。
偏差積分部7、PWM駆動信号発生部8、過電流検出部10、過電圧検出部14、過熱検出部15、アナログ的なブロックにより動作を説明したが、各ブロックをデジタル的なブロックにより構成しても良い。
電源が遮断されたときに発生するロードダンプ時において、出力をフルオンさせて誘導性負荷3にエネルギーを消費させる過電圧保護装置において、検出解除時にPWMしながら元々の指令値にすることで耐圧以下にしても良い。
前述実施形態では、過電流検出部10、過電圧検出部14、過熱検出部15の3つの検出部を用いて過信号となるか否かを判定し駆動トランジスタ2を保護する実施形態を示したが、これらのうち何れか1つ、または、2つの検出部により過信号となることを検出したときにトランジスタ2を保護する態様に適用しても良い。
ステップ状に段階的にPWM信号のデューティ比を減少させても良い。例えば、PWMデューティ比を10%刻みで100μs毎に低下させると良い。
また、過電圧保護(電源電圧が異常に上昇した場合に出力オンして誘導性負荷3に消費させる保護機能)時に適用しても良い。
トランジスタ2のゲート電圧を調整し、駆動トランジスタ2のオン抵抗を徐々に大きくして出力をオフするようにして負荷電流を徐々に低下させるようにしても良い。ハイサイド駆動の実施形態を示したが、ローサイド駆動でも良い。
図面中、1は負荷駆動制御装置、2はNチャネルMOSFET(駆動トランジスタ)、3は負荷、4はフリーホイールダイオード、5a、5bはフィルタ回路、6は差動積分器、7は偏差積分部、8はPWM駆動信号発生部、9はプリドライバ、10は過電流検出部(過信号検出部)、11は遮断手段、12は過電流保護装置(保護装置)、13は駆動制御部、14は過電圧検出部(過信号検出部)、15は過熱検出部(過信号検出部)、16はORゲート、L1はコイル、C1〜C3は積層セラミックコンデンサ(コンデンサ)を示す。

Claims (4)

  1. 駆動制御部と、前記駆動制御部から制御信号が制御端子に印加されることで誘導性負荷に通電する駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタの出力側に接続されたコンデンサとを備えた負荷駆動制御装置について、
    前記負荷の通電信号に応じた信号が過信号であることを検出する過信号検出部を備え、
    前記駆動制御部は、前記過信号検出部により過信号が検出された後、制御端子に印加される制御信号をPWM制御してデューティ比を低減させ前記駆動トランジスタに印加し最終的にデューティ比を0とすることを特徴とする負荷駆動制御装置の保護装置。
  2. 前記負荷駆動制御装置は、PWM制御信号により前記駆動トランジスタの出力を制御することを特徴とする請求項1記載の負荷駆動制御装置の保護装置。
  3. 前記コンデンサは、セラミックコンデンサにより構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の負荷駆動制御装置の保護装置。
  4. 前記過信号検出部は、前記負荷の過電流、前記負荷の過電圧、前記負荷の過熱の何れか少なくとも一つについて過信号であることを検出することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の負荷駆動制御装置の保護装置。
JP2010232500A 2010-10-15 2010-10-15 負荷駆動制御装置の保護装置 Expired - Fee Related JP5644353B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010232500A JP5644353B2 (ja) 2010-10-15 2010-10-15 負荷駆動制御装置の保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010232500A JP5644353B2 (ja) 2010-10-15 2010-10-15 負荷駆動制御装置の保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012090363A true JP2012090363A (ja) 2012-05-10
JP5644353B2 JP5644353B2 (ja) 2014-12-24

Family

ID=46261384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010232500A Expired - Fee Related JP5644353B2 (ja) 2010-10-15 2010-10-15 負荷駆動制御装置の保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5644353B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154656A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 矢崎総業株式会社 突入電流抑制回路
JP2016144351A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 矢崎総業株式会社 突入電流抑制回路
JP2020114094A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 三菱電機株式会社 電力変換装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH059199U (ja) * 1991-07-15 1993-02-05 三菱電機株式会社 ステツプモータの駆動回路
JPH06311734A (ja) * 1993-04-15 1994-11-04 Yutaka Denki Seisakusho:Kk 出力短絡保護回路
JPH0746828A (ja) * 1993-07-28 1995-02-14 Sharp Corp スイッチング電源回路
JP2002136130A (ja) * 2000-10-20 2002-05-10 Nec Corp スイッチング電源装置
JP2005295630A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Mitsumi Electric Co Ltd 電源装置及び電源制御回路
JP2009038950A (ja) * 2007-08-06 2009-02-19 Fuji Electric Device Technology Co Ltd マイクロ電源モジュール
JP2010196491A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Denso Corp 燃料ポンプ制御装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH059199U (ja) * 1991-07-15 1993-02-05 三菱電機株式会社 ステツプモータの駆動回路
JPH06311734A (ja) * 1993-04-15 1994-11-04 Yutaka Denki Seisakusho:Kk 出力短絡保護回路
JPH0746828A (ja) * 1993-07-28 1995-02-14 Sharp Corp スイッチング電源回路
JP2002136130A (ja) * 2000-10-20 2002-05-10 Nec Corp スイッチング電源装置
JP2005295630A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Mitsumi Electric Co Ltd 電源装置及び電源制御回路
JP2009038950A (ja) * 2007-08-06 2009-02-19 Fuji Electric Device Technology Co Ltd マイクロ電源モジュール
JP2010196491A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Denso Corp 燃料ポンプ制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154656A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 矢崎総業株式会社 突入電流抑制回路
JP2016144351A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 矢崎総業株式会社 突入電流抑制回路
US10128651B2 (en) 2015-02-04 2018-11-13 Yazaki Corporation Inrush current inhibiting circuit including a control part that controls a switching element
JP2020114094A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 三菱電機株式会社 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5644353B2 (ja) 2014-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5162335B2 (ja) リレー制御装置
US9640972B2 (en) Controlled switch-off of a power switch
JP5458739B2 (ja) 静電保護回路、静電保護回路の動作制御方法、静電保護回路を使用したスイッチングレギュレータ及びスイッチングレギュレータの静電保護方法
US9257830B2 (en) Semiconductor device
US20040227498A1 (en) Switching power supply circuit and overcurrent protection method for the switching power supply circuit
JP2015008611A (ja) Dc−dcコンバータ
US10243551B1 (en) Over voltage protection for cascode switching power device
WO2015045565A1 (ja) 電力変換装置および制御方法
US6657841B1 (en) Circuit arrangement for the overvoltage protection of a power transistor for controlling an inductive load
WO2012011357A1 (ja) 電源装置
JP5611420B1 (ja) Dc−dcコンバータ
JP6698631B2 (ja) 電力変換装置およびその制御方法
JP2016116151A (ja) 半導体装置および電流制限方法
JP5644353B2 (ja) 負荷駆動制御装置の保護装置
US9793806B2 (en) Switching driver capable of reducing EMI effect and power ripple
JP6767328B2 (ja) ソレノイド駆動回路
JP2012157154A (ja) モータ制御装置
JP2005158870A (ja) 負荷制御装置
JP2007316811A (ja) 直流電源装置
JP2012070534A (ja) 誘導性負荷駆動装置
JP2013255304A (ja) 異常検出装置
JP6446317B2 (ja) 車載制御装置
US10673428B2 (en) Driver circuit
JP2017143607A (ja) シャント装置、電力システム及び宇宙構造物
KR101098772B1 (ko) 부스트 컨버터의 출력전압 안정화 회로

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141020

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5644353

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees