JP2017143607A - シャント装置、電力システム及び宇宙構造物 - Google Patents

シャント装置、電力システム及び宇宙構造物 Download PDF

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Abstract

【課題】シャント装置において逆流防止用のダイオードの短絡故障に起因するバス短絡を確実に防止する。
【解決手段】シャント装置13は、制御器17と、保護機構30と、シャント用のスイッチング素子16と、逆流防止用のダイオード18とを備える。スイッチング素子16は、外部の太陽電池11から電力を受けるための入力端子31と、外部の負荷15に対して電力を出力するための出力端子32との間に並列に接続されている。ダイオード18は、スイッチング素子16と出力端子32との間に直列に接続されている。制御器17は、負荷15の電圧を検出し、検出した電圧に基づいてスイッチング素子16のオンオフを制御する。保護機構30は、負荷15からダイオード18に逆流する電流である逆電流を検出した場合に、制御器17による制御に関わらずスイッチング素子16をオフに制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シャント装置、電力システム及び宇宙構造物に関するものである。
従来、人工衛星(以下、単に「衛星」ともいう)等の宇宙構造物の太陽電池パドルで発生した電力を負荷に電圧安定化して供給するために、余剰電力をシャントするシャント装置がある(例えば、特許文献1参照)。
従来のシャント装置は、日照時に太陽電池アレイから発生する電力を、衛星負荷の駆動、及び、バッテリの充電のために利用する。余剰電力がある場合、シャント装置は、特定の太陽電池アレイ出力を短絡することで余剰電力をシャントする。これにより、余剰電力によるバス電圧の上昇が抑えられる。
従来のシャント装置は、余剰電力のシャント用のFET(電界効果トランジスタ)とともに、衛星負荷から太陽電池パネル側への電流の逆流防止用のブロッキングダイオードを備えている。シャント用のFETがオンの場合、太陽電池パネルでの発生電流はシャント用のFETでシャントされ、太陽電池パネルへ回生される。シャント用のFETがオフの場合、太陽電池パネルでの発生電流は逆流防止用のブロッキングダイオードを経由して、衛星負荷に出力される。
人工衛星搭載機器には、単一部品故障によるシステムの機能停止を防ぐため、冗長設計が要求される。上記のブロッキングダイオードについても、単一部品故障によるバス短絡を防止するために、太陽電池アレイ出力に対して直列冗長接続された2つのブロッキングダイオードが使用される。このため、ブロッキングダイオードを通過する電流による電力ロス、すなわち、発熱がブロッキングダイオード単一構成の場合と比較して2倍となり、装置の低発熱化、小型軽量化を阻害する要因となっている。
これを防ぐためにブロッキングダイオードを単一構成とし、ブロッキングダイオードの短絡故障を検出した場合にシャント用のFETをオフにする技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭62−123514号公報 特開2011−19365号公報
上記の技術では、シャント用のFETと直列にコイルが接続される。シャント用のFETがオンになった後、太陽電池アレイからシャント用のFETへ印加される電圧がコイルのインダクタンスにより規定時間内に降下しなければ、ブロッキングダイオードが短絡故障していると判断されてシャント用のFETがオフにされる。しかし、ブロッキングダイオードの持つ抵抗値が徐々に低下してブロッキングダイオードが短絡故障に至った場合には、衛星負荷側から流れる逆流電流の単位時間当たりの変化量di/dtが小さい。そのため、太陽電池アレイからシャント用のFETへ印加される電圧が規定時間内に降下してしまい、ブロッキングダイオードの短絡故障を検出できないおそれがある。
本発明は、シャント装置において逆流防止用のダイオードの短絡故障に起因するバス短絡を確実に防止することを目的とする。
本発明の一態様に係るシャント装置は、
外部の太陽電池から電力を受けるための入力端子と、
外部の負荷に対して電力を出力するための出力端子と、
前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続されたシャント用のスイッチング素子と、
前記スイッチング素子と前記出力端子との間に直列に接続された逆流防止用のダイオードと、
前記負荷の電圧を検出し、検出した電圧に基づいて前記スイッチング素子のオンオフを制御する制御器と、
前記負荷から前記ダイオードに逆流する電流である逆電流と、前記スイッチング素子に流れる、閾値を超えた電流である過電流とのいずれかを検出した場合に、前記制御器による制御に関わらず前記スイッチング素子をオフに制御する保護機構とを備える。
本発明では、シャント装置の保護機構が逆流防止用のダイオードにおける逆電流とシャント用のスイッチング素子における過電流とのいずれかを直接検出してシャント用のスイッチング素子をオフにするため、逆流防止用のダイオードの短絡故障に起因するバス短絡を確実に防止することが可能となる。
実施の形態1に係るシャント装置を備える宇宙構造物の構成を示す回路図。 実施の形態2に係るシャント装置を備える宇宙構造物の構成を示す回路図。 実施の形態3に係るシャント装置を備える宇宙構造物の構成を示す回路図。 実施の形態4に係るシャント装置を備える宇宙構造物の構成を示す回路図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一又は相当する部分については、その説明を適宜省略又は簡略化する。
実施の形態1.
本実施の形態に係る装置等の構成、本実施の形態に係る装置の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。
***構成の説明***
図1を参照して、本実施の形態に係る装置であるシャント装置13を備える宇宙構造物90の構成を説明する。
宇宙構造物90は、具体的には、人工衛星であるが、宇宙ステーション等、他の宇宙構造物でもよい。
宇宙構造物90は、電力システム10と、シャント装置13の出力端子32に接続された負荷15とを備える。
電力システム10は、ディジタル型のシャント装置13と、シャント装置13の入力端子31に接続された太陽電池11とを備える。本実施の形態において、電力システム10は、さらに、シャント装置13の出力端子32と負荷15との間に並列に接続されたキャパシタであるエネルギーバンク14を備える。
太陽電池11は、具体的には、太陽電池パネルである。
シャント装置13は、太陽電池11及び浮遊容量12の並列回路と、エネルギーバンク14及び負荷15の並列回路との間に接続されている。太陽電池11、浮遊容量12、エネルギーバンク14及び負荷15は、それぞれ一端が接地されている。
シャント装置13は、前述した入力端子31及び出力端子32のほかに、制御器17と、保護機構30と、シャント用のスイッチング素子16と、逆流防止用のダイオード18とを備える。
入力端子31は、シャント装置13の外部の太陽電池11から電力を受けるための端子である。
出力端子32は、シャント装置13の外部の負荷15に対して電力を出力するための端子である。
スイッチング素子16は、入力端子31と出力端子32との間に並列に接続されている。スイッチング素子16は、本実施の形態ではFETである。
ダイオード18は、スイッチング素子16と出力端子32との間に直列に接続されている。ダイオード18は、単一構成となっており、太陽電池11と負荷15との間の逆流防止用素子として機能する。
制御器17は、負荷15の電圧を検出する。具体的には、制御器17は、エネルギーバンク14の高電位側に接続された端子を有しており、この端子を介して、エネルギーバンク14から負荷15に印加される電圧を検出する。制御器17は、検出した電圧に基づいてスイッチング素子16のオンオフを制御する。
保護機構30は、負荷15からダイオード18に逆流する電流である逆電流を検出した場合に、制御器17による制御に関わらずスイッチング素子16をオフに制御する。
本実施の形態において、保護機構30は、電流検出回路19を有している。電流検出回路19は、ダイオード18に流れる電流を検出する回路である。電流検出回路19は、本実施の形態では、ダイオード18のカソードに接続された端子を有し、この端子を介して、ダイオード18に流れる電流を検出する。保護機構30は、電流検出回路19がダイオード18のカソードに流れ込む逆電流を検出した場合に、制御器17による制御に関わらずスイッチング素子16をオフに制御する。これにより、バス短絡を防止することができる。
本実施の形態において、シャント装置13は、さらに、電流制限用の電磁誘導素子23を備える。
電磁誘導素子23は、スイッチング素子16に直列に接続されている。電磁誘導素子23は、スイッチング素子16がオンのときにスイッチング素子16に流れる電流により発生するエネルギーを蓄積し、スイッチング素子16がオフのときに当該エネルギーを放出する。電磁誘導素子23は、本実施の形態ではコイルである。
図1に示すように、スイッチング素子16は、ソースが電磁誘導素子23の一端に接続され、ドレインが入力端子31とダイオード18のアノードに接続されている。電磁誘導素子23の他端は、接地されている。ダイオード18のカソードは、出力端子32に接続されている。
制御器17は、入力側の端子がエネルギーバンク14に接続され、出力側の端子がスイッチング素子16のゲートに接続されている。
電流検出回路19は、入力側の端子がダイオード18のカソードと出力端子32との間の経路に接続され、出力側の端子がスイッチング素子16のゲートに接続されている。電流検出回路19は、ダイオード18のカソードと出力端子32との間を流れる電流をモニタする。電流検出回路19は、負荷15からダイオード18を経由してスイッチング素子16のソースへ逆流する電流が発生した場合には、スイッチング素子16をオフに制御するリミッタ回路として動作する。
電磁誘導素子23は、負荷15からダイオード18を経由してスイッチング素子16のソースへ逆流する電流が発生した場合には、流れる電流量を抑制する。
***動作の説明***
図1を参照して、本実施の形態に係る装置であるシャント装置13の動作を説明する。シャント装置13の動作は、本実施の形態に係るシャント方法に相当する。
制御器17は、太陽電池11の発生電力をスイッチング素子16でオンオフ制御することで、負荷15側の安定化制御を行う。
制御器17は、エネルギーバンク14の電圧をモニタし、モニタした電圧が規定値よりも高い場合は、制御信号によりスイッチング素子16をオンにして、太陽電池11での発生電流をシャントする。一方、制御器17は、モニタした電圧が規定値よりも低い場合は、制御信号によりスイッチング素子16をオフにして、太陽電池11での発生電流を、ダイオード18を介して負荷15に供給する。
スイッチング素子16がオンになっており、かつ、ダイオード18の短絡故障が発生した場合には、デッドショートとなり、バス短絡が起こってしまう。そこで、電流検出回路19は、負荷15からスイッチング素子16のソースへ逆流する電流を検出し、スイッチング素子16をオフにすることでバス短絡を防止する。
負荷15からスイッチング素子16のソースへ逆流する電流が流れ始めてから、電流検出回路19がこの逆流電流を検出し、スイッチング素子16をオフにするまでの間に、スイッチング素子16の安全動作領域外の電流量の逆流電流が流れてしまう可能性がある。しかし、本実施の形態では、スイッチング素子16のソースに電流制限用のコイルである電磁誘導素子23が接続されているため、逆流電流量の急激な上昇が抑制される。よって、ダイオード18の短絡故障時にもスイッチング素子16を安全動作領域内で動作させることができる。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、シャント装置13の保護機構30が逆流防止用のダイオード18における逆電流を直接検出してシャント用のスイッチング素子16をオフにするため、逆流防止用のダイオード18の短絡故障に起因するバス短絡を確実に防止することが可能となる。
本実施の形態によれば、衛星負荷の逆流防止のためのブロッキングダイオードを単一構成とすることで、ブロッキングダイオードを2つ直列構成で使用する場合に比してシャント装置13の発熱を大幅に低減することが可能となる。ブロッキングダイオードの単一部品故障が発生した場合には、衛星負荷の逆流経路に付加された電流検出回路19が逆流電流を検出してシャント用のFETをオフにすることにより、ブロッキングダイオードの短絡故障に起因するバス短絡を防止することが可能となる。
電流検出回路19が衛星負荷からの逆流電流を検出し、シャント用のFETをオフにするまでの時間で、シャント用のFETの安全動作領域外の逆流電流が流れてしまう可能性がある。しかし、本実施の形態では、電流制限用のコイルによって逆流電流を抑制することで、ブロッキングダイオードの短絡故障時にシャント用のFETを安全動作領域内で動作させることが可能となる。
本実施の形態では、電流検出回路19が衛星負荷側からの逆流電流を直接検出する。そのため、ブロッキングダイオードの持つ抵抗値が徐々に低下してブロッキングダイオードが短絡故障に至った場合にも、逆流電流の単位時間当たりの変化量di/dtに依存せずブロッキングダイオードの短絡故障を検出し、バス短絡を防止することが可能となる。
***他の構成***
本実施の形態では、シャント装置13の保護機構30が有する電流検出回路19が、逆電流を検出するだけでなく、逆電流を検出した場合にスイッチング素子16をオフにする制御も行うが、電流検出回路19とは別の要素が、この制御を行ってもよい。すなわち、保護機構30は、電流検出回路19が逆電流を検出した場合に制御器17による制御に関わらずスイッチング素子16をオフに制御する制御部を、電流検出回路19とは別個に有していてもよい。
実施の形態2.
本実施の形態に係る装置等の構成、本実施の形態に係る装置等の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態1との差異を説明する。
***構成の説明***
図2を参照して、本実施の形態に係る装置であるシャント装置13を備える宇宙構造物90の構成を説明する。
宇宙構造物90の構成については、シャント装置13の内部構成を除き、図1に示した実施の形態1のものと同じである。
シャント装置13は、実施の形態1と同じように、入力端子31及び出力端子32のほかに、制御器17と、保護機構30と、シャント用のスイッチング素子16と、逆流防止用のダイオード18とを備える。シャント装置13は、さらに、電流制限用の電磁誘導素子23を備える。
入力端子31及び出力端子32については、図1に示した実施の形態1のものと同じである。制御器17とスイッチング素子16とダイオード18と電磁誘導素子23とについても、図1に示した実施の形態1のものと同じである。
保護機構30は、実施の形態1と同じように、負荷15からダイオード18に逆流する電流である逆電流を検出した場合に、制御器17による制御に関わらずスイッチング素子16をオフに制御する。
本実施の形態において、保護機構30は、電流検出回路20を有している。電流検出回路20は、実施の形態1における電流検出回路19と同じように、ダイオード18に流れる電流を検出する回路である。電流検出回路20は、本実施の形態では、実施の形態1における電流検出回路19と異なり、ダイオード18のアノードに接続された端子を有し、この端子を介して、ダイオード18に流れる電流を検出する。保護機構30は、電流検出回路20がダイオード18のアノードから流れ出す逆電流を検出した場合に、制御器17による制御に関わらずスイッチング素子16をオフに制御する。これにより、バス短絡を防止することができる。
図2に示すように、電流検出回路20は、入力側の端子が入力端子31とスイッチング素子16のドレインとの接続点と、ダイオード18のアノードとの間の経路に接続され、出力側の端子がスイッチング素子16のゲートに接続されている。電流検出回路20は、入力端子31とスイッチング素子16のドレインとの接続点と、ダイオード18のアノードとの間を流れる電流をモニタする。電流検出回路20は、負荷15からダイオード18を経由してスイッチング素子16のソースへ逆流する電流が発生した場合には、スイッチング素子16をオフに制御するリミッタ回路として動作する。
***動作の説明***
図2を参照して、本実施の形態に係る装置であるシャント装置13の動作を説明する。シャント装置13の動作は、本実施の形態に係るシャント方法に相当する。
制御器17は、実施の形態1と同じように、負荷15側の安定化制御を行う。
スイッチング素子16がオンになっており、かつ、ダイオード18の短絡故障が発生した場合には、デッドショートとなり、バス短絡が起こってしまう。そこで、電流検出回路20は、負荷15からスイッチング素子16のソースへ逆流する電流を検出し、スイッチング素子16をオフにすることでバス短絡を防止する。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、実施の形態1と同じように、シャント装置13の保護機構30が逆流防止用のダイオード18における逆電流を直接検出してシャント用のスイッチング素子16をオフにするため、逆流防止用のダイオード18の短絡故障に起因するバス短絡を確実に防止することが可能となる。
実施の形態3.
本実施の形態に係る装置等の構成、本実施の形態に係る装置等の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態1との差異を説明する。
***構成の説明***
図3を参照して、本実施の形態に係る装置であるシャント装置13を備える宇宙構造物90の構成を説明する。
宇宙構造物90の構成については、シャント装置13の内部構成を除き、図1に示した実施の形態1のものと同じである。
シャント装置13は、実施の形態1と同じように、入力端子31及び出力端子32のほかに、制御器17と、保護機構30と、シャント用のスイッチング素子16と、逆流防止用のダイオード18とを備える。シャント装置13は、さらに、電流制限用の電磁誘導素子23を備える。
入力端子31及び出力端子32については、図1に示した実施の形態1のものと同じである。制御器17とスイッチング素子16とダイオード18と電磁誘導素子23とについても、図1に示した実施の形態1のものと同じである。
保護機構30は、実施の形態1と異なり、スイッチング素子16に流れる、閾値を超えた電流である過電流を検出した場合に、制御器17による制御に関わらずスイッチング素子16をオフに制御する。
本実施の形態において、保護機構30は、電流検出回路21を有している。電流検出回路21は、実施の形態1における電流検出回路19と異なり、スイッチング素子16に流れる電流を検出する回路である。電流検出回路21は、本実施の形態では、スイッチング素子16のドレインに接続された端子を有し、この端子を介して、スイッチング素子16に流れる電流を検出する。保護機構30は、電流検出回路21がスイッチング素子16のドレインに流れ込む過電流を検出した場合に、制御器17による制御に関わらずスイッチング素子16をオフに制御する。これにより、バス短絡を防止することができる。
図3に示すように、電流検出回路21は、入力側の端子が入力端子31とダイオード18のアノードとの接続点と、スイッチング素子16のドレインとの間の経路に接続され、出力側の端子がスイッチング素子16のゲートに接続されている。電流検出回路21は、スイッチング素子16のドレイン電流をモニタする。電流検出回路21は、スイッチング素子16のドレイン電流が閾値を超える過大な電流となった場合には、スイッチング素子16をオフに制御するリミッタ回路として動作する。
***動作の説明***
図3を参照して、本実施の形態に係る装置であるシャント装置13の動作を説明する。シャント装置13の動作は、本実施の形態に係るシャント方法に相当する。
制御器17は、実施の形態1と同じように、負荷15側の安定化制御を行う。
スイッチング素子16がオンになっており、かつ、ダイオード18の短絡故障が発生した場合には、デッドショートとなり、バス短絡が起こってしまう。そこで、電流検出回路21は、スイッチング素子16のドレイン電流が過大な電流となったことを検出し、スイッチング素子16をオフにすることでバス短絡を防止する。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、シャント装置13の保護機構30がシャント用のスイッチング素子16における過電流を直接検出してシャント用のスイッチング素子16をオフにするため、逆流防止用のダイオード18の短絡故障に起因するバス短絡を確実に防止することが可能となる。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同じように、衛星負荷の逆流防止のためのブロッキングダイオードを単一構成とすることで、ブロッキングダイオードを2つ直列構成で使用する場合に比してシャント装置13の発熱を大幅に低減することが可能となる。ブロッキングダイオードの単一部品故障が発生した場合には、衛星負荷の逆流経路に付加された電流検出回路20が逆流電流により過大となるシャント用のFETのドレイン電流を検出してシャント用のFETをオフにすることにより、ブロッキングダイオードの短絡故障に起因するバス短絡を防止することが可能となる。
本実施の形態では、実施の形態1と同じように、電流制限用のコイルによって逆流電流を抑制することで、ブロッキングダイオードの短絡故障時にシャント用のFETを安全動作領域内で動作させることが可能となる。
本実施の形態では、電流検出回路20が衛星負荷側からの逆流電流により発生する過電流を直接検出する。そのため、ブロッキングダイオードの持つ抵抗値が徐々に低下してブロッキングダイオードが短絡故障に至った場合にも、逆流電流の単位時間当たりの変化量di/dtに依存せずブロッキングダイオードの短絡故障を検出し、バス短絡を防止することが可能となる。
***他の構成***
本実施の形態では、シャント装置13の保護機構30が有する電流検出回路21が、過電流を検出するだけでなく、過電流を検出した場合にスイッチング素子16をオフにする制御も行うが、電流検出回路21とは別の要素が、この制御を行ってもよい。すなわち、保護機構30は、電流検出回路21が過電流を検出した場合に制御器17による制御に関わらずスイッチング素子16をオフに制御する制御部を、電流検出回路21とは別個に有していてもよい。
実施の形態4.
本実施の形態に係る装置等の構成、本実施の形態に係る装置等の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態3との差異を説明する。
***構成の説明***
図4を参照して、本実施の形態に係る装置であるシャント装置13を備える宇宙構造物90の構成を説明する。
宇宙構造物90の構成については、シャント装置13の内部構成を除き、図3に示した実施の形態3のものと同じである。
シャント装置13は、実施の形態3と同じように、入力端子31及び出力端子32のほかに、制御器17と、保護機構30と、シャント用のスイッチング素子16と、逆流防止用のダイオード18とを備える。シャント装置13は、さらに、電流制限用の電磁誘導素子23を備える。
入力端子31及び出力端子32については、図3に示した実施の形態3のものと同じである。制御器17とスイッチング素子16とダイオード18と電磁誘導素子23とについても、図3に示した実施の形態3のものと同じである。
保護機構30は、実施の形態3と同じように、スイッチング素子16に流れる、閾値を超えた電流である過電流を検出した場合に、制御器17による制御に関わらずスイッチング素子16をオフに制御する。
本実施の形態において、保護機構30は、電流検出回路22を有している。電流検出回路22は、実施の形態3における電流検出回路21と同じように、スイッチング素子16に流れる電流を検出する回路である。電流検出回路22は、本実施の形態では、実施の形態3における電流検出回路21と異なり、スイッチング素子16のソースに接続された端子を有し、この端子を介して、スイッチング素子16に流れる電流を検出する。保護機構30は、電流検出回路22がスイッチング素子16のソースから流れ出す過電流を検出した場合に、制御器17による制御に関わらずスイッチング素子16をオフに制御する。これにより、バス短絡を防止することができる。
図4に示すように、電流検出回路22は、入力側の端子がスイッチング素子16のソースと電磁誘導素子23との間の経路に接続され、出力側の端子がスイッチング素子16のゲートに接続されている。電流検出回路22は、スイッチング素子16のソース電流をモニタする。電流検出回路22は、スイッチング素子16のソース電流が閾値を超える過大な電流となった場合には、スイッチング素子16をオフに制御するリミッタ回路として動作する。
***動作の説明***
図4を参照して、本実施の形態に係る装置であるシャント装置13の動作を説明する。シャント装置13の動作は、本実施の形態に係るシャント方法に相当する。
制御器17は、実施の形態3と同じように、負荷15側の安定化制御を行う。
スイッチング素子16がオンになっており、かつ、ダイオード18の短絡故障が発生した場合には、デッドショートとなり、バス短絡が起こってしまう。そこで、電流検出回路22は、スイッチング素子16のソース電流が過大な電流となったことを検出し、スイッチング素子16をオフにすることでバス短絡を防止する。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、実施の形態3と同じように、シャント装置13の保護機構30がシャント用のスイッチング素子16における過電流を直接検出してシャント用のスイッチング素子16をオフにするため、逆流防止用のダイオード18の短絡故障に起因するバス短絡を確実に防止することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、いくつかを組み合わせて実施しても構わない。或いは、これらの実施の形態のうち、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
10 電力システム、11 太陽電池、12 浮遊容量、13 シャント装置、14 エネルギーバンク、15 負荷、16 スイッチング素子、17 制御器、18 ダイオード、19 電流検出回路、20 電流検出回路、21 電流検出回路、22 電流検出回路、23 電磁誘導素子、30 保護機構、31 入力端子、32 出力端子、90 宇宙構造物。

Claims (10)

  1. 外部の太陽電池から電力を受けるための入力端子と、
    外部の負荷に対して電力を出力するための出力端子と、
    前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続されたシャント用のスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子と前記出力端子との間に直列に接続された逆流防止用のダイオードと、
    前記負荷の電圧を検出し、検出した電圧に基づいて前記スイッチング素子のオンオフを制御する制御器と、
    前記負荷から前記ダイオードに逆流する電流である逆電流と、前記スイッチング素子に流れる、閾値を超えた電流である過電流とのいずれかを検出した場合に、前記制御器による制御に関わらず前記スイッチング素子をオフに制御する保護機構と
    を備えるシャント装置。
  2. 前記スイッチング素子に直列に接続され、前記スイッチング素子がオンのときに前記スイッチング素子に流れる電流により発生するエネルギーを蓄積し、前記スイッチング素子がオフのときに当該エネルギーを放出する電流制限用の電磁誘導素子
    をさらに備える請求項1に記載のシャント装置。
  3. 前記保護機構は、前記ダイオードに流れる電流を検出する電流検出回路を有し、前記電流検出回路が前記逆電流を検出した場合に、前記制御器による制御に関わらず前記スイッチング素子をオフに制御する請求項1又は2に記載のシャント装置。
  4. 前記電流検出回路は、前記ダイオードのカソードに接続された端子を有し、この端子を介して、前記ダイオードに流れる電流を検出する請求項3に記載のシャント装置。
  5. 前記電流検出回路は、前記ダイオードのアノードに接続された端子を有し、この端子を介して、前記ダイオードに流れる電流を検出する請求項3に記載のシャント装置。
  6. 前記保護機構は、前記スイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出回路を有し、前記電流検出回路が前記過電流を検出した場合に、前記制御器による制御に関わらず前記スイッチング素子をオフに制御する請求項1又は2に記載のシャント装置。
  7. 前記スイッチング素子は、電界効果トランジスタであり、
    前記電流検出回路は、前記スイッチング素子のドレインに接続された端子を有し、この端子を介して、前記スイッチング素子に流れる電流を検出する請求項6に記載のシャント装置。
  8. 前記スイッチング素子は、電界効果トランジスタであり、
    前記電流検出回路は、前記スイッチング素子のソースに接続された端子を有し、この端子を介して、前記スイッチング素子に流れる電流を検出する請求項6に記載のシャント装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のシャント装置と、
    前記シャント装置の前記入力端子に接続された太陽電池と
    を備える電力システム。
  10. 請求項9に記載の電力システムと、
    前記シャント装置の前記出力端子に接続された負荷と
    を備える宇宙構造物。
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