JP2012088965A - 警報システムおよびそれに用いられる車載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン音がしないこともあるハイブリッド車(HV車)や、エンジン音のしない電気自動車(EV車)においても、簡易な方法で、自動車の接近を歩行者に知らせることのできる警報システムおよびそれに用いられる車載装置を提供する。
【解決手段】警報システムは車載装置と道路側装置からなる。車載装置は、車両情報および現在位置を示す情報を取得する情報取得手段と、警報が必要か否かを判断する判断手段と、歩行者に対して自車両の存在を気付かせる必要があると判断手段が判断した場合に警報が必要であることを知らせる信号を発信する無線通信手段とを備える。道路側装置は、信号を受信する受信手段と、歩道の予め定められた箇所に設置され当該箇所において振動を発生させる振動発生手段と、信号を上記通信手段が受信した場合に振動発生手段を制御し振動を発生させる制御手段とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、警報システムおよびそれに用いられる車載装置に関する。
近年、排ガス削減や燃費節約の観点から、いわゆるハイブリッド車(HV車)や電気自動車(EV車)が注目されている。ハイブリッド車や電気自動車が、モーター駆動のみで走行する場合、従来の一般的なエンジン搭載車と比較して、騒音が小さく快適な車内環境を提供することができる。しかし、その一方で、モーターのみでの走行時においては、ほとんど音がしないため、通常、エンジン音で自動車の接近を察知する歩行者や目の不自由な人は、自動車の接近に気付きにくいといったことも指摘されている。
このような指摘に対して、例えば特許文献1に開示された技術がある。
特開2005−343360号公報
上記特許文献1に開示された技術は、警報音の高さ(大きさ)でハイブリッド車や電気自動車などの接近を歩行者などに知らせるものである。上記特許文献1に開示されている技術は、例えば、ハイブリッド車(HV車)や電気自動車(EV車)において、自動車の発進が開始された場合、警報音の大きさを、最初は大きく、その後、小さくするように変化させるものである。
ところで、上記特許文献1に開示されている技術のように、自動車の接近を警告音で知らせる場合、例えば、歩行者は周囲の騒音などにより当該警告音に気付かないことも考えられる。また、自動車の接近を警告音とともに光を併用し当該自動車の接近を、歩行者に知らせることも有用であるとも考えられるが、例えば目の不自由な人にとっては、自動車の接近に気付かないことも考えられる。
つまり、自動車の接近を知らせる手段として、音や光などを用いたとしても、全ての人が常に自動車の接近に気付くとは限らない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジン音がしないこともあるハイブリッド車(HV車)や、エンジン音のしない電気自動車(EV車)においても、簡易な方法で、自動車の接近を歩行者に知らせることのできる警報システムおよびそれに用いられる車載装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の構成を採用した。すなわち、本発明は車両の接近を報知する警報システムである。上記警報システムは車載装置と道路側装置からなる。ここで、上記車載装置は、上記車両の車両情報および上記車両の現在位置を示す情報を取得する情報取得手段と、当該情報取得手段が取得した情報に基づき警報が必要か否かを判断する判断手段と、上記情報取得手段が取得した情報に基づき歩行者に対して自車両の存在を気付かせる必要があると上記判断手段が判断した場合に上記警報が必要であることを知らせる信号を発信する無線通信手段とを備える。一方、上記道路側装置は、上記無線通信手段からの信号を受信する受信手段と、歩道の予め定められた箇所に設置され当該箇所において振動を発生させる振動発生手段と、上記無線通信手段からの信号を上記通信手段が受信した場合に上記振動発生手段を制御し振動を発生させる制御手段とを備える。
第2の発明は、上記第1の発明に係る警報システムに用いられる車載装置である。当該車載装置は、車両の車両情報および車両の現在位置を示す情報を取得する情報取得手段と、当該情報取得手段が取得した情報に基づき警報が必要か否かを判断する判断手段と、上記情報取得手段が取得した情報に基づき歩行者に対して自車両の存在を気付かせる必要があると上記判断手段が判断した場合に上記警報が必要であることを知らせる信号を発信する無線通信手段とを備える。
上記第1および第2の発明によれば、歩行者等に対して自動車の存在を気付かせる必要がある場合に路面を振動させるといった簡易な方法で、当該自動車の存在を知らせることができる。つまり、エンジン音がしないこともあるハイブリッド車(HV車)や、エンジン音のしない電気自動車(EV車)においても、簡易な方法で、自動車の接近を歩行者に知らせることのできる警報システムおよびそれに用いられる車載装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る警報システムの構成の一例を示したブロック図 第1の実施形態に係る警報システムの車載装置1、歩道側装置2、および振動発生装置3の動作の一例を示したフローチャート 歩行者と、走行している自車両とを示した図 第2の実施形態に係る警報システムの構成の一例を示したブロック図 第2の実施形態に係る警報システムの車載装置4の動作の一例を示したフローチャート 盲導犬を連れた視覚障害者と、走行している自車両とを示した図
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係る警報システムについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る警報システムの構成の一例を示したブロック図である。図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る警報システムは、主に車載装置1と歩道側装置2、および振動発生装置3で構成されている。なお、車載装置1は請求項に記載の車載装置の一例に相当し、歩道側装置2および振動発生装置3は請求項に記載の道路側装置に相当する。
まず、車載装置1の概要について説明する。
車載装置1は、車両(具体的には、自動車を想定し、以下、自車両と称す)に搭載されるものであり、車両情報取得装置11、制御装置12、および無線通信装置13等を備えている。なお、以下の説明において、動力源をエンジンおよび電気モーターとする自車両のことを特にハイブリッド車(HV車)と称したり、動力源を電気モーターとする自車両のことを特に電気自動車(EV車)と称したりすることがある。さらには、上記自車両とは、エンジンを駆動源とする自動車であってもよいし、ハイブリッド車(HV車)や電気自動車(EV車)であってもよい。
車両情報取得装置11は、本実施形態においては、自車両の走行に関するあらゆる情報を取得するための装置の総称である。具体的には、上記車両情報取得装置11は、例えば、自車両の走行速度を計測する車速センサや、自車両のブレーキペダルが踏まれているか否かを検出するセンサや、シフトレバーのポジションを検出するセンサや、パーキングブレーキが使用されているか否かを検出するセンサなどが含まれる。なお、車両情報取得装置11は請求項に記載の情報取得手段の一例に相当する。
なお、車両情報取得装置11には、自車両が駆動力を発生可能な状態であるか否かを判断することができる装置も含まれる。例えば、動力源をエンジンのみとする自車両の場合、当該自車両のエンジンの回転数を検出するセンサなどである。また、動力源を電気モーターとすることもあるハイブリッド車(HV車)や、動力源を電気モーターとする電気自動車(EV車)の場合は、当該電気モーターを制御するシステムが起動し、電気モーターと電源(バッテリー)とが接続されているか否かを検出するセンサなどである。
さらに、車両情報取得装置11には、自車両の位置や方位を測位する手段(例えば、GPS(全地球測位システム)、INS(慣性航法システム)、車速センサ等)や地図情報を格納する記憶媒体等も含まれる。これによって自車両の現在位置を測位可能となる。
次に、制御装置12について説明する。制御装置12は、後述する無線通信装置13を制御して、歩道側装置2の通信装置21に向けて警報信号を発する必要があるか否かを判断するものである。なお、制御装置12は請求項に記載の判断手段の一例に相当する。
また、制御装置12の詳細な動作については、後述のフローチャートで説明する。
次に、無線通信装置13について説明する。無線通信装置13は、上記制御装置12からの指示に従い、無線通信によって後述する歩道側装置2の通信装置21に向けて警報信号を発する。なお、無線通信装置13は請求項に記載の無線通信手段の一例に相当する。
以上が自車両に搭載される車載装置1ついての概要の説明である。次に、歩道側装置2の概要について以下説明する。
歩道側装置2は、例えば、他の車両や歩行者の通行の妨げとならない路側等に設置されるものであり、通信装置21や振動発生制御装置22等を備えている。また、上記歩道側装置2の振動発生制御装置21には、振動発生装置3が接続されている。
上記歩道側装置2の通信装置21は、上述したように、上記無線通信装置13から警報信号が発せられた場合、当該警報信号を受信する。そして、振動発生制御装置22は、上記通信装置21が警告信号を受信したことを確認すると、後述する振動発生装置3を制御して、当該振動発生装置3により路面を振動させる。なお、通信装置21は請求項に記載の受信手段の一例に相当し、振動発生制御装置22は請求項に記載の制御手段の一例に相当する。
なお、路面振動装置3は、車両や歩行者の通行の妨げとならないように路面内に埋め込まれており、交差点や横断歩道など、車両と歩行者とが接触する可能性の高い場所に埋め込まれているのが好ましい。また、路面振動装置3は、例えば、視覚障害者誘導用点字ブロックなどに内蔵させてもよい。なお、路面振動装置3は請求項に記載の振動発生手段の一例に相当する。
次に、図2のフローチャートを参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係る警報システムの車載装置1、歩道側装置2、および振動発生装置3の動作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る警報システムの車載装置1、歩道側装置2、および振動発生装置3の動作の一例を示したフローチャートである。特に、図2の左のフローチャートは車載装置1の動作の一例を示したフローチャートであり、図2の右のフローチャートは歩道側装置2および振動発生装置3の動作の一例を示したフローチャートである。
なお、図2に示すフローチャートは、例えば、車載装置1、歩道側装置2、および振動発生装置3内にそれぞれ備えられている図示しない記憶部に記憶されている所定のプログラムを実行することにより行われる。
まず、図2の左のフローチャートから説明する。なお、図2の左のフローチャートに示す処理は、車載装置1の電源がON(例えば、車載装置1が搭載された自車両の始動/停止スイッチがON)されることによって開始され、OFFされることによって終了する。なお、始動/停止スイッチは、以下SWと略す。
図2のステップS11において、車載装置1の制御装置12は、自車両のSWがONであるか否かを判断する。そして、SWがONであると判断した場合(YES)、次のステップS12に処理を進めることができる。そして、次のステップS12において、制御装置12は、自車両は走行可能状態であるか否かを判断する。
ここで、上記ステップS12において制御装置12が行う処理について説明する。ステップS12において、走行可能状態とは、例えば、動力源をエンジンのみとする自車両の場合であれば、エンジンがかかっている(回転している)状態のことであり、動力源を電気モーターとすることもあるハイブリッド車(HV車)や、動力源を電気モーターとする電気自動車(EV車)の場合は、当該電気モーターを制御するシステムが起動し、電気モーターと電源(バッテリー)とが接続されている場合などである。
そして、これらの条件を自車両が満たしている場合には、制御装置12はステップS12の判断を肯定し(YES)、次のステップS13に処理を進める。なお、当該ステップS12において制御装置12が行う判断においては、当該制御装置12は上述した車両情報取得装置11から各種情報(エンジンの回転数など)を適宜取得すればよい。
ステップS13において、制御装置12は、警報開始条件が成立したか否かを判断する。そして、制御装置12は、当該ステップS13の判断を肯定した場合(YES)、次のステップS14の処理に進むことができる。
ここで、ステップS13における警報開始条件が成立する場合とは、歩行者等に対して自車両の存在を気付かせる必要がある場合のことである。ここで、歩行者等に対して自車両の存在を気付かせる必要がある場合の一例として、例えば、車速が0km/hを超えている(より具体的には例えば5km/h以上である)、シフトレバーのポジションがP(パーキング)レンジ以外、ブレーキペダルが踏まれていない、パーキングブレーキが解除されているなどが挙げられる。
このような場面では、停止していた自車両がこれから動き出す、もしくは既に走行していることが想定されるため、歩行者等に対して自車両の存在を気付かせる必要がある。つまり、言い換えると、停止していた自車両がこれから動く可能性がある、もしくは既に動いているので、当該自車両に対して注意を向けるよう歩行者等に対して自車両の存在を気付かせる必要がある。
そして、当該ステップS13において、例えば、上述したような条件が成立したと制御装置12が判断した場合、次のステップS14に処理を進めることができる。なお、当該ステップS13において制御装置12が行う判断にあたっては、当該制御装置12は上述した車両情報取得装置11から各種情報(車速など)を適宜取得すればよい。
なお、上記ステップS13の判断において、制御装置12は、車両情報取得装置11から情報(自車両の現在位置を示す情報)に基づいて、自車両の現在位置周辺に歩行者が存在しないことが明らかな場所(例えば自動車専用道路)では、上述した他の条件が満たされているとしても上記ステップS13の判断を否定してもよい。
ステップS14において、制御装置12は、無線通信装置13を制御し、無線通信によって歩道側装置2の通信装置21に向けて警報信号を送信する。そして、制御装置12は、次のステップS15に処理を進める。
なお、当該警告信号を、歩道側装置2の通信装置21を介して受信した振動発生制御装置22は、振動発生装置3を制御して当該振動発生装置3により路面を振動させる(後述する図2の右のフローチャート)。
ステップS15において、制御装置12は、警報停止条件が成立したか否かを判断する。
ここで、ステップS15における警報停止条件が成立する場合とは、歩行者等に対して自車両の存在を気付かせる必要がなくなった場合、または歩行者等に対して自車両の存在を気付かせる必要がない場合のことである。ここで、このような場合の一例として、例えば、車速が0km/hである(より具体的には例えば5km/h未満である)、シフトレバーのポジションがP(パーキング)レンジである、ブレーキペダルが踏まれている、パーキングブレーキが作動している場合などが挙げられる。なお、自車両が動力源をエンジンおよび電気モーターとするハイブリッド車(HV車)の場合、エンジンが所定の回転数以上で回転している場合も含まれる。
このような場面では、自車両は停止していたり、停止しようとしていたりするので、歩行者等は自車両に対して注意が向かなくとも構わない。なお、自車両が動力源をエンジンおよび電気モーターとするハイブリッド車(HV車)において、エンジンがある程度回転している場合は、エンジン音により自車両に対して注意が向くようになるため、ステップS15において判断が肯定(YES)されてもよい。
そして、制御装置12は、当該ステップS15の判断を肯定した場合(YES)、次のステップS16の処理に進むことができる。言い換えれば、当該ステップS15における判断が肯定されなければ、車載装置1の無線通信装置13は、歩道側装置2の通信装置21に対して、警告信号を発信し続けることになる。
ステップS16において、車載装置1の制御装置12は、自車両のSWがOFFされたか否かを判断する。そして、SWがOFFであると判断した場合(YES)、当該フローチャートでの処理を終了する。一方、車載装置1の制御装置12は、自車両のSWがOFFされていないと判断した場合(NO)、上記ステップS11に処理を戻す。
次に、図2の右のフローチャートの処理について説明する。なお、図2の右のフローチャートに示す処理は、歩道側装置2、振動発生装置3の電源がON(例えば、歩道側装置2、振動発生装置3の電源スイッチがON)されることによって開始され、OFFされることによって終了する。
図2のステップS21において、歩道側装置2の振動発生制御装置22は、通信装置21が警告信号を受信する処理を行った結果、続くステップS22において当該警告信号を受信できたか否かを判断する。そして、当該ステップS22の判断を肯定した場合(YES)、つまり、車載装置1の無線通信装置13から警告信号が発信されている場合に次のステップS23に処理を進めることができる。
ステップS23において、振動発生制御装置22は、振動発生装置3を制御し、振動を発生させ(開始し)、次のステップS24に処理を進める。
ステップS24において、振動発生制御装置22は、警告信号を受信中であるか否か、つまり車載装置1の無線通信装置13から警告信号が発信されて続けているか否かを判断する。そして、振動発生制御装置22が当該ステップS24の判断を否定した場合(NO)、次のステップS25に処理を進めることができる。なお、当該ステップS24の判断が否定される場合とは、上述したステップS15において、制御装置12が当該ステップS15の判断を肯定した場合(YES)である。つまり、歩行者等に対して自車両の存在を気付かせる必要がなくなった場合、または歩行者等に対して自車両の存在を気付かせる必要がない場合のことである。
そして、続くステップS25において振動発生制御装置22は、振動発生装置3を制御し、振動を停止させ、ステップS26において、振動発生制御装置22は、当該フローチャートの処理を終了するか否かを判断する。なお、当該フローチャートの処理が終了する場合とは、例えば、歩道側装置2、振動発生装置3の電源がOFF(例えば、歩道側装置2、振動発生装置3の電源スイッチがOFF)された場合などである。言い換えると、歩道側装置2、振動発生装置3の電源がONの場合、振動発生制御装置22は、ステップS21に処理を戻す。
このように本実施形態に係る警報システムによれば、路面に設置された振動装置により振動を発生させるので、歩行者は路面の振動により自車両の接近を知ることができる。
ここで図3を参照してより具体的に説明する。図3は、歩行者と、走行している自車両とを示した図である。なお、図3の自車両は、一例として、動力源をエンジンと電気モーターとするハイブリッド車(HV車)と仮に想定して説明する。
上述したように、モーター駆動のみでの走行時においては、一般的には、ほとんど音がしない(エンジン音がしないため)、通常、エンジン音で自動車の接近を察知する歩行者や目の不自由な人は、自動車の接近に気付きにくい。
しかしながら、本実施形態に係る警報システムによれば、図3に示すように、自車両に搭載された車載装置1が、歩行者等に対して自車両の存在を気付かせる必要がある場合と判断した場合(図2のフローチャートのステップS13でYES)、路面を振動させる(図2のステップS23〜ステップS24)。これによって、たとえ自車両にエンジン音が無くとも歩行者は自車両の存在に気付くことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る警報システムについて説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る警報システムの構成の一例を示したブロック図である。図4に示すように、本発明の第2の実施形態に係る警報システムは車載装置4で構成されている。
車載装置4は、車両(具体的には、乗用車を想定し、以下同様に自車両と称す)に搭載されるものであり、車両情報取得装置11、制御装置42、および超音波発生装置43等を備えている。なお、以下の説明において、上述した第1の実施形態と同様に、動力源をエンジンおよび電気モーターとする自車両のことを特にハイブリッド車(HV車)と称したり、動力源を電気モーターとする自車両のことを特に電気自動車(EV車)と称したりすることがある。さらには、上記自車両とは、エンジンを駆動源とする自動車であってもよいし、ハイブリッド車(HV車)や電気自動車(EV車)であってもよい。
なお、以下の第2の実施形態の説明では、上述した第1の実施形態と異なる点についてのみ説明し、同様の動作については、その説明は省略し、同様の構成要素は同じ参照符号を付して、その説明は省略する。
具体的に、上述した第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態で説明した車載装置1の無線通信装置13にかえて、超音波発生装置43が備わっている点と、それに伴う制御装置42が行う動作である。
上記超音波発生装置43は、制御装置42の指示に従い超音波を発生させる装置である。なお、当該超音波発生装置43が発する超音波は、一般的な人間の可聴領域(15kHz〜20kHz程度)よりも高い周波数であることが好ましい。これによって、周囲の騒音等のため、人間の可聴音では当該人間は車両の接近に気付けない状況においても、自車両の接近を可聴領域よりも高い周波数で知らせることができ、特に、視覚障害者が連れている盲導犬が自車両の接近に気付き、飼い主である視覚障害者が自車両の接近に気付くことができる。
次に、図5のフローチャートを参照しつつ、本発明の第2の実施形態に係る警報システムの車載装置4の動作について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る警報システムの車載装置4の動作の一例を示したフローチャートである。なお、図5のフローチャートに示す処理は、車載装置4の電源がON(例えば、車載装置4が搭載された自車両の始動/停止スイッチがON)されることによって開始され、OFFされることによって終了する。なお、始動/停止スイッチは、以下SWと略す。
図5のステップS31において、車載装置4の制御装置42は、自車両のSWがONであるか否かを判断する。そして、SWがONであると判断した場合(YES)、次のステップS32に処理を進めることができる。そして、次のステップS32において、制御装置42は、自車両は走行可能状態であるか否かを判断する。
なお、ステップS32における処理は、上述の第1の実施形態で説明したステップS12での処理と同様の処理を行えばよいので、当該ステップS32における処理は上記ステップS12の処理の説明に代えてその説明は省略する。
同様に、ステップS33における処理は、上述の第1の実施形態で説明したステップS13での処理と同様の処理を行えばよいので、当該ステップS33における処理は上記ステップS13の処理の説明に代えてその説明は省略する。
図5のステップS34において、車載装置4の制御装置42は、超音波発生装置43を制御して、当該超音波発生装置43によって超音波を自車両の外に向けて発生させる。なお、当該ステップS34の処理が行われる場面、つまり、上記ステップS33での処理が肯定(YES)される場面とは、例えば、停止していた自車両がこれから動く可能性があるので、当該動き出そうとしている自車両に対して注意を向けるよう歩行者等に対して自車両の存在を気付かせる必要があると想定されるときである。このような場面で超音波発生装置43によって超音波を自車両の外に向けて発生させることにより、特に、視覚障害者が連れている盲導犬が自車両の接近に気付き、飼い主である視覚障害者が自車両の接近に気付くことができる。
ステップS35において、制御装置42は、警報停止条件が成立したか否かを判断する。なお、ステップS35における処理は、上述の第1の実施形態で説明したステップS15での処理と同様の処理を行えばよいので、当該ステップS35における処理は上記ステップS15の処理の説明に代えてその説明は省略する。
ステップS36において、車載装置4の制御装置42は、超音波発生装置43を制御して、超音波の発生を停止させる。なお、当該ステップS36の処理が行われる場面、つまり、上記ステップS35での処理が肯定(YES)される場面とは、例えば、自車両は停止していたり、停止しようとしていたりする場面が想定される。このような場面では、歩行者等は自車両に対して注意が向かなくとも構わない。
ステップS37において、車載装置4の制御装置42は、自車両のSWがOFFされたか否かを判断する。そして、SWがOFFであると判断した場合(YES)、当該フローチャートでの処理を終了する。一方、車載装置4の制御装置42は、自車両のSWがOFFされていないと判断した場合(NO)、上記ステップS31に処理を戻す。
このように本実施形態に係る警報システムによれば、周囲の騒音等のため、人間の可聴音では当該人間は車両の接近に気付けない状況においても、自車両の接近を可聴領域よりも高い周波数で知らせることができ、特に、視覚障害者が連れている盲導犬が自車両の接近に気付き、飼い主である視覚障害者が自車両の接近に気付くことができる(図6参照)。
なお、図6の自車両の駆動方式は特に限定されず、動力源をエンジンとする自動車であってもよいし、エンジンおよび電気モーターとするハイブリッド車(HV車)であってもよいし、動力源を電気モーターとする電気自動車(EV車)であってもよい。
なお、他の実施態様として、上記説明した第2の実施形態に上述した第1の実施形態を組み合わせてもよい。つまり、路面を振動させ、かつ、超音波を発生させてもよい。
上記実施形態で説明した態様は、単に具体例を示すものであり、本願発明の技術的範囲を何ら限定するものではない。よって、本願の効果を奏する範囲において、任意の構成を採用することが可能である。
本発明に係る、警報システムおよびそれに用いられる車載装置は、エンジン音がしないことがある、いわゆるハイブリッド車や、エンジン音がしない電気自動車の接近を知らせることのできる、警報システムおよびそれに用いられる車載装置等として有用である。
1、4…車載装置
11…車両情報取得装置
12、42…制御装置
13…無線通信装置
43…超音波発生装置
2…歩道側装置
21…通信装置
22…振動発生制御装置
3…振動発生装置

Claims (2)

  1. 車両の接近を報知する警報システムであって、
    前記警報システムは車載装置と道路側装置からなり、
    前記車載装置は、
    前記車両の車両情報および前記車両の現在位置を示す情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した情報に基づき警報が必要か否かを判断する判断手段と、
    前記情報取得手段が取得した情報に基づき歩行者に対して自車両の存在を気付かせる必要があると前記判断手が段判断した場合に前記警報が必要であることを知らせる信号を発信する無線通信手段とを備え、
    前記道路側装置は、
    前記無線通信手段からの信号を受信する受信手段と、
    歩道の予め定められた箇所に設置され当該箇所において振動を発生させる振動発生手段と、
    前記無線通信手段からの信号を前記通信手段が受信した場合に前記振動発生手段を制御し振動を発生させる制御手段とを備える、警報システム。
  2. 請求項1に記載の警報システムに用いられる車載装置であって、
    前記車両の車両情報および前記車両の現在位置を示す情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した情報に基づき警報が必要か否かを判断する判断手段と、
    前記情報取得手段が取得した情報に基づき歩行者に対して自車両の存在を気付かせる必要があると判断した場合に前記警報が必要であることを知らせる信号を発信する無線通信手段とを備える、車載装置。
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