JP2011126515A - 車両用音響装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、且つ歩行者が確実に車両の接近に気付くことができる。
【解決手段】車両50の所定部に取り付けられる音発生部11と、車両50に取り付けられ、車両走行時の風圧を検出可能な風圧検出部12と、車両50に取り付けられ、擬似音と風圧の設定閾値範囲を記憶する記憶部13と、車両50に取り付けられ、風圧検出部12から風圧の検出値を取得し、検出値と記憶部13の設定閾値範囲とを対比し、検出値が設定閾値範囲内である場合に、記憶部13の擬似音を音発生部11から発生させる制御部14とを備えることを特徴とする車両用音響装置
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車や電気自動車等に用いられる音響装置であり、エンジン音等の擬似音を発生することにより、歩行者に車両の接近を気付かせることができる車両用音響装置に関する。
地球温暖化の起因の一つとして、自動車から排出される排気ガス等が挙げられてきており、排気ガスの排出量削減や低燃費という観点から、ハイブリッド車や電気自動車(以下、ハイブリッド車と記す)が注目されてきている。また、ハイブリッド車は電動モーターとエンジンを駆動源としているため、走行時に従来のエンジン駆動車と比較して、走行音が大幅に減少し、騒音環境にとっては好ましいものである。
一方、走行音の大幅な減少により、ハイブリッド車が歩行者や自転車利用者(以下、歩行者と記す)の近くを通りすぎる際、歩行者がハイブリッド車の接近に気付かず、歩行者に危険を及ぼすおそれがあることが懸念されている。そこで、運転操作量とエンジン回転速度とに基づき、録音したエンジン音を発生させることにより、歩行者に車両の接近を告知できるものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−10576号公報
しかしながら、特許文献1では、アクセルペダルの操作量とタイヤの回転速度から検出した車両速度とに基づき擬似エンジン音を発生させるため、2種類の検出手段を車両に設置しなければならなず、複雑な構成となる。また、これらの検出手段を設置する際に、特別な技術を要することとなり、煩雑な作業を有する。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、簡単な構成で、且つ歩行者に確実に車両の接近を気付かせることが可能な車両用音響装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用音響装置は、車両の所定部に取り付けられる音発生部と、前記車両に取り付けられ、車両走行時の風圧を検出可能な風圧検出部と、前記車両に取り付けられ、擬似音と風圧の設定閾値範囲を記憶する記憶部と、前記車両に取り付けられ、前記風圧検出部から風圧の検出値を取得し、前記検出値と前記記憶部の前記設定閾値範囲とを対比し、前記検出値が前記設定閾値範囲内である場合に、前記記憶部の前記擬似音を前記音発生部から発生させる制御部とを備えることを特徴とする。
前記構成では、車両走行時の風圧を風圧検出部により検出し、風圧検出部の検出値が設定閾値範囲内の場合に、音発生部から擬似音を発生させる可能であり、歩行者に注意を促す必要のある低速走行時に擬似音を発生させ、歩行者に車両の接近を確実に気付かせることができる。また、車両内部に複雑な検出部を設ける必要が無く、簡易な構成とすることが可能であり、製造コストを低減させることができると共に、車両に容易に設置することができる。
本発明の車両用音響装置は、前記車両の進行方向で所定距離内の歩行者を検知する歩行者検知部が前記車両に取り付けられ、前記制御部が、前記歩行者検知部から歩行者の検知データを取得し、前記風圧の前記検出値が前記設定閾値範囲内である場合で且つ前記歩行者の検知データを取得した場合に、前記記憶部の前記擬似音を前記音発生部から発生させることを特徴とする。前記進行方向は、車両の前進と後退の双方を包含する。
前記構成では、車両の進行方向の所定距離内に歩行者が存在する場合に擬似音を発生させるため、無駄な擬似音を発生させることがない。また、進行方向の歩行者検知に限定することにより、歩行者検知部の構成を簡略化し、コスト低減を図ることができると共に、不要な対象に対する検知を排除し、装置の誤作動を極力防止することができる。
本発明の車両用音響装置は、前記音発生部と前記風圧検出部と前記記憶部と前記制御部、又は前記音発生部と前記風圧検出部と前記記憶部と前記制御部と前記歩行者検知部とを一体的な器具として構成することを特徴とする。
前記構成では、車両用音響装置を一体的な器具にすることにより、車両への取り付けを一層容易にすることができると共に、運転者自身等が車両に後付けすることも可能となる。
本発明の車両用音響装置は、前記風圧検出部を、前進走行時の風圧を検出可能な第1検出部と後進走行時に風圧を検出可能な第2検出部とから構成することを特徴とする。
前記構成では、前進走行時と後進走行時の双方の風圧を検出することが可能となり、前進走行と後進走行時の双方において、擬似音を発生させ歩行者に注意を促すことができる。
本発明の車両用音響装置は、車両の所定部に取り付けられる音発生部と、前記車両に取り付けられ、所定時間における車両移動距離を検出可能な路面移動検出部と、前記車両に取り付けられ、擬似音と車両移動距離との設定閾値範囲を記憶する記憶部と、前記車両に取り付けられ、前記路面移動検出部から所定時間における車両移動距離の検出値を取得し、前記検出値と前記記憶部の前記設定閾値範囲とを対比し、前記検出値が前記設定閾値範囲内である場合に、前記記憶部の前記擬似音を前記音発生部から発生させる制御部とを備えることを特徴とする。
前記構成では、所定時間における車両移動距離を路面移動検出部により検出し、路面移動検出部の検出値が設定閾値範囲内の場合に、音発生部から擬似音を発生させる可能であり、歩行者に注意を促す必要のある低速走行時に擬似音を発生させ、歩行者に車両の接近を確実に気付かせることができる。また、車両走行時、車両に受ける風の影響を受けることなく、疑似音の発生が必要な場合に、疑似音を発生させることが可能である。また、車両内部に複雑な検出部を設ける必要が無く、簡易な構成とすることが可能であり、製造コストを低減させることができると共に、車両に容易に設置することができる。
本発明の車両用音響装置は、前記車両の進行方向で所定距離内の歩行者を検知する歩行者検知部が前記車両に取り付けられ、前記制御部が、前記歩行者検知部から歩行者の検知データを取得し、前記車両移動距離の前記検出値が前記設定閾値範囲内である場合で且つ前記歩行者の検知データを取得した場合に、前記記憶部の前記擬似音を前記音発生部から発生させることを特徴とする。
前記構成では、車両の進行方向の所定距離内に歩行者が存在する場合に擬似音を発生させるため、無駄な擬似音を発生させることがない。また、進行方向の歩行者検知に限定することにより、歩行者検知部の構成を簡略化し、コスト低減を図ることができると共に、不要な対象に対する検知を排除し、装置の誤作動を極力防止することができる。
本発明の車両用音響装置は、前記音発生部と前記路面移動検出部と前記記憶部と前記制御部、又は前記音発生部と前記路面移動検出部と前記記憶部と前記制御部と前記歩行者検知部とを一体的な器具として構成されることを特徴とする。
前記構成では、車両用音響装置を一体的な器具にすることにより、車両への取り付けを一層容易にすることができると共に、運転者自身等が車両に後付けすることも可能となる。
本発明の車両用音響装置は、車両の所定部に取り付けられる音発生部と、前記車両に取り付けられ、車両走行速度を検出可能な車両走行速度検出部と、前記車両に取り付けられ、擬似音と車両走行速度との設定閾値範囲を記憶する記憶部と、前記車両に取り付けられ、前記車両走行速度検出部から所定時間における車両走行速度の検出値を取得し、前記検出値と前記記憶部の前記設定閾値範囲とを対比し、前記検出値が前記設定閾値範囲内である場合に、前記記憶部の前記擬似音を前記音発生部から発生させる制御部とを備え、前記音発生部と前記車両走行速度検出部と前記記憶部と前記制御部とが一体的な器具として構成されることを特徴とする。
前記構成では、車両の走行速度を車両走行速度検出部により検出し、車両走行速度検出部の検出値が設定閾値範囲内の場合に、音発生部から擬似音を発生させる可能であり、歩行者に注意を促す必要のある低速走行時に擬似音を発生させ、歩行者に車両の接近を確実に気付かせることができる。また、車両内部に複雑な検出部を設ける必要が無く、簡易な構成とすることが可能であり、製造コストを低減させることができると共に、車両に容易に設置することができる。また、車両用音響装置を一体的な器具にすることにより、車両への取り付けを一層容易にすることができると共に、運転者自身等が車両に後付けすることも可能となる。
本発明の車両用音響装置は、車両走行時の風圧を風圧検出部により検出し、風圧検出部の検出値が設定閾値範囲内の場合に、音発生部から擬似音を発生させることが可能であり、歩行者に注意を促す必要のある低速走行時に擬似音を発生させ、歩行者に車両の接近を確実に気付かせることができる。また、本発明の車両用音響装置は、所定時間における車両移動距離を路面移動検出部により検出し、路面移動検出部の検出値が設定閾値範囲内の場合に、音発生部から擬似音を発生し、歩行者に注意を促す必要のある低速走行時に擬似音を発生させることにより、歩行者に車両の接近を確実に気付かせることができる。また、車両内部に複雑な検出部を設ける必要が無く、簡易な構成とすることが可能であり、製造コストを低減させることができると共に、車両に容易に設置することができる。
本発明による第1実施形態の車両用音響装置のブロック図。 (a)は第1実施形態の車両用音響装置の車両における配置を示す平面図、(b)はその側面図。 第1実施形態の車両用音響装置の車両における配置を示す部分拡大側面図。 第1実施形態の車両用音響装置の処理の流れを示すフローチャート。 本発明による第2実施形態の車両用音響装置のブロック図。 (a)は第2実施形態の車両用音響装置の車両における配置を示す平面図、(b)はその側面図。 第2実施形態の車両用音響装置の処理の流れを示すフローチャート。 本発明による第3実施形態の車両用音響装置のブロック図。 (a)は第3実施形態の車両用音響装置の車両における配置を示す平面図、(b)はその側面図。 第3実施形態の車両用音響装置の処理の流れを示すフローチャート。
本発明の車両用音響装置は、車両が電動モータのみの駆動状況、例えば時速20km以下における走行状況を検出可能な車両走行速度検出部を備え、車両走行速度検出部の検出値が設定閾値範囲内の場合に予め録音した疑似音を発生させるものである。車両走行速度検出部は、例えば、第1、2実施形態の車両走行時の風圧を検出可能な検出部や、また第3実施形態の所定時間における車両移動距離を検出可能な検出部がある。
〔第1実施形態の車両用音響装置〕
本発明による第1実施形態の車両用音響装置について図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の車両用音響装置のブロック図、図2(a)第1実施形態の車両用音響装置の車両における配置を示す平面図、図2(b)は第1実施形態の車両用音響装置の車両における配置を示す側面図、図3は第1実施形態の車両用音響装置の車両における配置を示す部分拡大側面図である。
〈第1実施形態の車両用音響装置の構成〉
車両用音響装置は、車両50の所定部に取り付られる音発生部11と、車両50に取り付けられ、車両走行時の風圧を検出可能な風圧検出部12と、車両50に取り付けられ、擬似音と風圧の設定閾値範囲を記憶する記憶部13と、車両50に取り付けられ、風圧検出部12から風圧の検出値を取得し、検出値と記憶部13の設定閾値範囲とを対比し、検出値が設定閾値範囲内である場合に、記憶部13の擬似音を音発生部11から発生させる制御部14とを備える。
音発生部11は、例えばスピーカーから構成され、後述する条件下において、記憶部13に予め記憶された擬似音を発生する。図2(a)、(b)、図3に示すように、音発生部11は、クランプ等からなる取付部15によって車両50の所定部、例えばフロント側のナンバープレート30に取り付けられ、車両50の外側に向けて擬似音を発生する。
風圧検出部12は、風圧センサから構成され、車両走行時の風圧を検出する。風圧検出部12で検出された風圧の検出値は電気信号に変換され、後述する制御部14に出力される。なお、風圧検出部12は、車両走行時の風圧を正確に検出できる車両50の所定部に取り付ける必要があり、第1実施形態では音発生部11と同様に取付部15により、ナンバープレート30に設置する。
ハードディスクやフラッシュメモリ等から構成される記憶部13と、CPUからなる制御部14とは装置本体100を構成し、装置本体100はインパネ内部に配置される。
記憶部13は、擬似音、例えばエンジン音を再現したデジタルデータ(以下、擬似エンジン音データ)と風圧の設定閾値範囲とを予め記憶する。擬似音は、高級車の特徴あるエンジン音や歩行者に車両の接近を告知する警告音とすることもできる。なお、記憶部13として、様々な擬似音が記録された各種SDカード等を用いることにより、各種SDカードを交換することで、容易に様々な擬似音を発生させるようにしてもよい。また、風圧の設定閾値範囲として、車両50が電動モータのみの駆動状況である時速20km以下に相当する風圧の設定閾値範囲が設定される。ここで、風圧(N/m)は、1/2×空気の密度×速度の2乗×風力係数、により求められる。風圧検出部12の形状を平板形状である場合、風力係数=1.2となり、時速20kmに相当する風圧は23N/m程度となる。これにより、風圧の設定閾値範囲として、15N/m〜25N/mを設定する。
制御部14は、風圧検出部12から風圧の検出値を取得し、風圧の検出値と車両50の電動モータのみの駆動状況、例えば時速20km以下に相当する風圧の設定閾値範囲とを対比し、検出された風圧の検出値が風圧の設定閾値範囲内であるか否かを判断する。具体的には、風圧検出部12で検出された風圧の検出値が20N/mであるとした場合、設定された風圧の設定閾値範囲(15N/m〜25N/m)内であるため、制御部14は記憶部13から擬似エンジン音データを取得し、音発生部11へ擬似エンジン音データを出力する。
また、車両用音響装置は、車両50の進行方向で所定距離内の歩行者を検知する歩行者検知部16を備える。歩行者検知部16は、例えば車両50から前進方向20m以内の歩行者を検知することができる赤外線センサー等から構成され、歩行者を検知した場合には、歩行者の検知データを制御部14に出力する。なお、図示していない、車両50の後進方向で所定距離内の歩行者を検知する歩行者検知部を備えることにより、車両50から後進方向20m以内の歩行者を検知し、歩行者を検知した場合には、歩行者の検知データを制御部14に出力させてもよい。
車両用音響装置の各部、即ち音発生部11と風圧検出部12と装置本体100と歩行者検知部16とは、ワイヤーハーネスや無線方式により連結される。
〈第1実施形態の車両用音響装置の処理手順〉
次に、車両用音響装置の処理の流れを、図4に示すフローチャートにより説明する。
ステップS101において、車両50のナンバープレート30に設置された風圧検出部12は、車両走行時の風圧を検出すると共に、風圧の検出値を電気信号に変換し、装置本体100に設けられた制御部14に出力する。
ステップS102において、制御部14は、ステップS101により、出力された風圧の検出値と記憶部13に記憶された風圧の設定閾値範囲内(15N/m〜25N/m)とを対比し、風圧の検出値が風圧の設定閾値範囲内である場合は、ステップS103に進む。
ステップS103において、歩行者検知部16は、車両の進行方向から予め設定された距離内、即ち、車両50の進行方向20m内の歩行者を検知する。歩行者を検知した場合、歩行者の検知データを制御部14に出力し、ステップS104に進む。なお、歩行者検知部16により、歩行者を検知することなく、ステップS102からステップS104に進むことも可能である。
ステップS104において、制御部14は、記憶部13に記憶された擬似エンジン音データを取得し、音発生部11に出力する。
ステップS105において、音発生部11は、ステップS104により出力された擬似エンジン音データを、ステップS103により歩行者を検知した場合に、発生する。
〈第1実施形態の効果〉
第1実施形態の車両音響装置は、車両走行時の風圧を風圧検出部12により検出し、風圧検出部12の検出値が設定閾値範囲内の場合に、音発生部11から擬似音を発生させることが可能であり、歩行者に注意を促す必要のある低速走行時、例えば時速20km以下走行時に擬似音を発生させ、歩行者に車両の接近を確実に気付かせることができる。また、車両50内部に複雑な検出部を設ける必要が無く、簡易な構成とすることが可能であり、製造コストを低減させることができると共に、車両50に容易に設置することができる。
〔第2実施形態の車両用音響装置〕
本発明による第2実施形態の車両用音響装置について図面を参照して説明する。図5は第2実施形態の車両用音響装置のブロック図、図6(a)第2実施形態の車両用音響装置の車両における配置を示す平面図、図6(b)は第2実施形態の車両用音響装置の車両における配置を示す側面図である。
〈第2実施形態の車両用音響装置の構成〉
第2実施形態の車両用音響装置200は、図5に示すように、音発生部11aと風圧検出部12a、12bと記憶部13aと制御部14aとを一体的な器具として構成される。
図6(a)、(b)に示すように、車両用音響装置200は、車両の所定部、例えばクランプ等からなる取付部15aにより、車両50の右側ドアミラー31と車両50の左側ドアミラー32とにそれぞれ取り付けられる。
音発生部11aは、後述する条件下において、記憶部13aに予め記憶された擬似エンジン音を発生する。
風圧検出部12a、12bは、車両走行時の風圧を検出する。具体的には、車両が前進走行時の風圧を検出可能な第1検出部12aと後進走行時に風圧を検出可能な第2検出部とから構成され、第1検出部12aと第2検出部12bとから検出された風圧の検出値は電気信号に変換され、後述する制御部14aに出力される。
記憶部13aは、擬似エンジン音データと風圧の設定閾値範囲とを予め記憶する。第1実施形態と同様に、風圧の設定閾値範囲として、15N/m〜25N/mを設定する。
制御部14aは、第1、第2検出部12a、12bで検出された風圧の検出値と車両50の電動モータのみの駆動状況、例えば時速20km以下に相当する風圧の設定閾値範囲とを対比し、検出された風圧の検出値が風圧の設定閾値範囲内であるか否かを判断する。第1、第2検出部12a、12bから検出された風圧の検出値が時速20km以下に相当する風圧の設定閾値範囲であるとした場合、制御部14aは記憶部13aから擬似エンジン音データを取得し、音発生部11aへ擬似エンジン音データを出力する。
車両用音響装置200は、図示しない歩行者検知部を備えてもよく、これにより、車両の所定距離内の歩行者を検知することができ、歩行者が車両の進行方向の所定距離内に歩行者が存在する場合に擬似音を発生させるため、無駄な擬似音を発生させることがない。
〈第2実施形態の車両用音響装置の処理手順〉
次に、車両用音響装置200の処理の流れを、図7に示すフローチャートにより説明する。
ステップS201において、右側ドアミラー31と左側ドアミラー32とにそれぞれ取り付けられた第1、第2検出部12a、12bは、車両走行時の風圧を検出し、風圧の検出値を電気信号に変換後、検出値を制御部14aに出力する。
ステップS202において、制御部14aは、ステップS201により、出力された風圧の検出値と記憶部13に記憶された風圧の設定閾値範囲内(15N/m〜25N/m)とを対比し、風圧の検出値が風圧の設定閾値範囲内である場合は、ステップS203に進む。
ステップS203において、制御部14aは、記憶部13aに記憶されている擬似エンジン音データを取得し、音発生部11aに出力する。
ステップS204において、音発生部11aは、ステップS203により出力された擬似エンジン音を発生する。
〈第2実施形態の効果〉
車両用音響装置200を一体的な器具にすることにより、車両50への取り付けを一層容易にすることができると共に、運転者自身等が車両に後付けすることも可能となる。また、第1検出部12aと第2検出部12bとを備えることにより、前進走行時と後進走行時の双方の風圧を検出することが可能となるため、前進走行時と後進走行時の双方において、擬似音を発生させ歩行者に注意を促すことができる。なお、第2実施形態の車両用音響装置200は左右のドアミラーに取り付けられるものであるが、ナンバープレートに取り付けてもよい。
〔第3実施形態の車両用音響装置〕
本発明による第3実施形態の車両用音響装置について図面を参照して説明する。図8は第3実施形態の車両用音響装置のブロック図、図9(a)第3実施形態の車両用音響装置の車両における配置を示す平面図、図9(b)は第3実施形態の車両用音響装置の車両における配置を示す側面図である。
〈第3実施形態の車両用音響装置の構成〉
第3実施形態の車両用音響装置300は、図8に示すように、音発生部11cと路面移動検出部17と記憶部13cと制御部14cと歩行者検知部16cを一体的な器具として構成される。
図9(a)、(b)に示すように、車両用音響装置300は、車両の所定部、例えばクランプ等からなる取付部15cにより、車両50の各部、例えば車両50のナンバープレート30やバンパ等に取り付けられる。
音発生部11cは、後述する条件下において、記憶部13cに予め記憶された擬似エンジン音を発生する。
路面移動検出部17は、走行距離センサから構成され、所定時間における車両移動距離を検出する。路面移動検出部17で検出された車両移動距離の検出値は電気信号に変換され、後述する制御部14cに出力される。なお、路面移動検出部17は、所定時間における車両移動距離を正確に検出できる車両50の所定部に取り付ける必要があり、第3実施形態では音発生部11cと同様に取付部15cにより、ナンバープレート30に設置する。ここで、路面移動検出部17を構成する走行距離センサは、例えば、赤外線光源備えて送受光を行う赤外センサや、加速度より車両の走行距離を算出する加速度センサや、GPS衛星からの電波を受信し、車両の瞬間距離を算出し、後述する制御部14cにて車両の走行距離を算出させるものであってもよい。
記憶部13cは、擬似エンジン音データと車両移動距離の設定閾値範囲とを予め記憶する。車両移動距離の設定閾値範囲として、車両50が電動モータのみの駆動状況である時速20km以下に相当する車両移動距離の設定閾値範囲が設定される。ここで、車両の移動距離(m)は、所定時間を例えば5秒間とした場合、27.5m程度となる。本実施形態では、車両の移動距離の設定閾値範囲として、20m〜30mを設定する。
制御部14cは、路面移動検出部17で検出された車両移動距離の検出値と車両50の電動モータのみの駆動状況、例えば時速20km以下に相当する車両移動距離の設定閾値範囲とを対比し、検出された車両移動距離の検出値が車両の移動距離の設定閾値範囲内であるか否かを判断する。路面移動検出部17から検出された車両移動距離の検出値が時速20km以下に相当する車両移動距離の設定閾値範囲であるとした場合、制御部14cは記憶部13cから擬似エンジン音データを取得し、音発生部11cへ擬似エンジン音データを出力する。
歩行者検知部16cは、車両の所定距離内の歩行者を検知することができ、歩行者が車両の進行方向の所定距離内に歩行者が存在する場合に擬似音を発生させるため、無駄な擬似音を発生させることがない。
〈第3実施形態の車両用音響装置の処理手順〉
次に、車両用音響装置300の処理の流れを、図10に示すフローチャートにより説明する。
ステップS301において、ナンバープレートに取り付けられた路面移動検出部17は、所定時間における車両移動距離を検出し、前記車両移動距離を電気信号に変換後、検出値を制御部14cに出力する。
ステップS302において、制御部14cは、ステップS301により、出力された車両移動距離の検出値と記憶部13cに記憶された車両移動距離の設定閾値範囲内(20m〜30m)とを対比し、車両移動距離の検出値が車両移動距離の設定閾値範囲内である場合は、ステップS303に進む。
ステップS303において、歩行者検知部16cは、車両の進行方向から予め設定された距離内、即ち、車両50の進行方向20m内の歩行者を検知する。歩行者を検知した場合、歩行者の検知データを制御部14cに出力し、ステップS304に進む。なお、歩行者検知部16cにより、歩行者を検知することなく、ステップS302からステップS304に進むことも可能である。
ステップS304において、制御部14cは、記憶部13cに記憶されている擬似エンジン音データを取得し、音発生部11cに出力する。
ステップS305において、音発生部11cは、ステップS303により出力された擬似エンジン音を発生する。
〈第3実施形態の効果〉
車両音響装置300は、車両走行時、車両に受ける風の影響を受けることなく、疑似音の発生が必要な場合に疑似音を発生させることが可能である。車両用音響装置300を一体的な器具にすることにより、車両50への取り付けを一層容易にすることができると共に、運転者自身等が車両に後付けすることも可能となる。
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明や実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含み、下記の変形例等も包含する。
車両用音響装置200は、図示しない歩行者検知部を加えた構成としてもよい。車両の進行方向の所定距離内に歩行者が存在する場合に擬似音を発生させることにより、無駄な擬似音を発生させることがない。
車両用音響装置300は、音発生部11cと路面移動距離検出部17とは別に、記憶部13cと制御部14cとから構成される装置本体をインパネ内部に配置させる構成としてもよい。また、車両用音響装置300は、後進走行時に、所定時間における車両の移動距離を検出可能な路面移動検出部を加え、疑似音を発生させる構成としてもよい。また、後進走行時には、常時疑似音を発生させる構成とすることもできる。
車両用音響装置を構成する車両走行速度を検出可能な車両走行速度検出部は、車両走行時の風圧を検出する風圧検出部12や、所定時間における車両移動距離を検出する路面移動検出部17以外でもよく、車両が電動モータのみの駆動状況、即ち、時速20km以下における車両の走行状況を検出できるものであればよい。例えば、車両用音響装置をタイヤに取り付け、時速20km以下に相当するタイヤの回転速度、又はタイヤの回転数により、疑似音を発生させる構成としてもよい。なお、疑似音を発生させる音発生部や疑似音等を記憶させる記憶部と一体的な器具とできるものであればより好適である。
本発明は、例えばハイブリッド車及び電気自動車等に利用することができる。
11、11a、11c…音発生部 12…風圧検出部 12a…第1検出部 12b…第2検出部 13、13a、13c…記憶部 14、14a、14c…制御部 15、15a、15c…取付部 16、16c…歩行者検知部 17…路面移動検出部 30…ナンバープレート 31…右側のドアミラー 32…左側のドアミラー 50…車両 100…装置本体 200、300…車両用音響装置

Claims (8)

  1. 車両の所定部に取り付けられる音発生部と、
    前記車両に取り付けられ、車両走行時の風圧を検出可能な風圧検出部と、
    前記車両に取り付けられ、擬似音と風圧の設定閾値範囲を記憶する記憶部と、
    前記車両に取り付けられ、前記風圧検出部から風圧の検出値を取得し、前記検出値と前記記憶部の前記設定閾値範囲とを対比し、前記検出値が前記設定閾値範囲内である場合に、前記記憶部の前記擬似音を前記音発生部から発生させる制御部と、
    を備えることを特徴とする車両用音響装置。
  2. 前記車両の進行方向で所定距離内の歩行者を検知する歩行者検知部が前記車両に取り付けられ、
    前記制御部が、前記歩行者検知部から歩行者の検知データを取得し、前記風圧の前記検出値が前記設定閾値範囲内である場合で且つ前記歩行者の検知データを取得した場合に、前記記憶部の前記擬似音を前記音発生部から発生させることを特徴とする請求項1に記載の車両用音響装置。
  3. 前記音発生部と前記風圧検出部と前記記憶部と前記制御部、又は前記音発生部と前記風圧検出部と前記記憶部と前記制御部と前記歩行者検知部とを一体的な器具として構成することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用音響装置。
  4. 前記風圧検出部を、前進走行時の風圧を検出可能な第1検出部と後進走行時に風圧を検出可能な第2検出部とから構成することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の車両用音響装置。
  5. 車両の所定部に取り付けられる音発生部と、
    前記車両に取り付けられ、所定時間における車両移動距離を検出可能な路面移動検出部と、
    前記車両に取り付けられ、擬似音と車両移動距離の設定閾値範囲を記憶する記憶部と、
    前記車両に取り付けられ、前記路面移動検出部から所定時間における車両移動距離の検出値を取得し、前記検出値と前記記憶部の前記設定閾値範囲とを対比し、前記検出値が前記設定閾値範囲内である場合に、前記記憶部の前記擬似音を前記音発生部から発生させる制御部と、
    を備えることを特徴とする車両用音響装置。
  6. 前記車両の進行方向で所定距離内の歩行者を検知する歩行者検知部が前記車両に取り付けられ、
    前記制御部が、前記歩行者検知部から歩行者の検知データを取得し、前記車両移動距離の前記検出値が前記設定閾値範囲内である場合で且つ前記歩行者の検知データを取得した場合に、前記記憶部の前記擬似音を前記音発生部から発生させることを特徴とする請求項5に記載の車両用音響装置。
  7. 前記音発生部と前記路面移動検出部と前記記憶部と前記制御部、又は前記音発生部と前記路面移動検出部と前記記憶部と前記制御部と前記歩行者検知部とを一体的な器具として構成されることを特徴とする請求項5又は6に記載の車両用音響装置。
  8. 車両の所定部に取り付けられる音発生部と、
    前記車両に取り付けられ、所定時間における車両走行速度を検出可能な車両走行速度検出部と、
    前記車両に取り付けられ、擬似音と車両走行速度との設定閾値範囲を記憶する記憶部と、
    前記車両に取り付けられ、前記車両走行速度検出部から所定時間における車両走行速度の検出値を取得し、前記検出値と前記記憶部の前記設定閾値範囲とを対比し、前記検出値が前記設定閾値範囲内である場合に、前記記憶部の前記擬似音を前記音発生部から発生させる制御部とを備え、
    前記音発生部と前記車両走行速度検出部と前記記憶部と前記制御部とが一体的な器具として構成されることを特徴とすることを特徴とする車両用音響装置。
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