JP2012088571A - 光電気複合コネクタおよびコネクタ付きケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタ内部に十分な余長を確保した場合にでも配線作業の容易性が損なわれることがない光電気複合コネクタを提供する。
【解決手段】回路基板8と、回路基板8に設けられた光電変換部9と、これらを収容するハウジング11と、外部機器接続用の電気ピン5を備えた光電気複合コネクタ1。光電変換部9に、光ケーブル4から引き出されてハウジング11内に湾曲部2cを有して配線された光ファイバ2が光学的に接続されている。ハウジング11は、光電変換部9を収容する第1の収容体19と、第2の収容体20とを有する複合構造体である。光ファイバ2は、第1の収容体19を経て第2の収容体20に導入され、湾曲部2cでその向きを反転させて光電変換部9に向かって配線されている。第2の収容体20は、湾曲部2cを曲げ弾性力に抗して挟んで保持できる一対の側板部20d、20eを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換機能を有する光電気複合コネクタおよびこれを用いたコネクタ付きケーブルに関する。
機器間の光伝送を行うには、例えば電気信号と光信号とを変換する光電変換部を各機器に設け、この光電変換部に光コネクタを介して光ファイバケーブルを接続し、この光ファイバケーブルにより光信号の送受信を行う方式を用いることができる。
この方式では、光電気複合コネクタに着脱される光コネクタに汚れや異物が付着すると信号の劣化が起こるという問題があるため、光電変換部と光ファイバケーブルとを一体化した光電気複合コネクタおよび光電気複合ケーブルが提案されている。
図12に示すように、特許文献1には、光電気変換回路を有する基板102とこれを位置決めする固定スペーサ103とがコード管101内に設けられ、コード管101の先端にコネクタ結合のための結合ピン107を備えた光電気複合コネクタが開示されている。
固定スペーサ103は、コード管101の内径に近い外径をもち、基板102を位置決めするとともに光ケーブル104のテンションメンバを固定する。光ケーブル104の光ファイバ心線または光コード105(以下、光ファイバ心線等105という)は、コネクタ内で十分な余長をもって基板102上の結合部106に接続されている。
この光電気複合コネクタでは、コネクタ内に光電気変換回路が設けられているため、光ケーブル104を光信号処理機器に接続する用途において、機器内に光ファイバ処理部や光電変換回路が不要になり、機器の小型化を図ることができる。
特開平5−226027号公報
近年、デジタル家電等の機器における情報伝送量の増大および小型化に伴い、小型でありながら多種類の信号を高速に伝送するための新しい規格、例えば、DVI規格(Digital Visual Interface)やHDMI規格(High Difinition Multimedia Interface)、USB規格(Universal Serial Bus)などが提案されている。
これらの規格では、複数の光ファイバが使用されるため、これら複数の光ファイバをコネクタに収納する必要がある。また、給電や信号伝送のための電線が必要となる場合もある。
光ケーブル104に加えられた張力により光ファイバ心線等105が長手方向に動くと、固定スペーサ103との摩擦により光ファイバ心線等105が損傷を受けるおそれがあるため、光ファイバ心線等105は、コネクタ内部にできるだけ長い余長を確保するのが好ましい。
しかしながら、特に、光ファイバの数が多い場合には、コネクタ内部に配線される光ファイバ心線等105の余長の取り扱いが難しくなり、配線作業に支障を来すおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、コネクタ内部に十分な余長を確保した場合でも配線作業の容易性が損なわれることがない光電気複合コネクタおよびコネクタ付きケーブルを提供することを目的とする。
本発明の光電気複合コネクタは、光ファイバを有する光ケーブルの端部に設けられた光電気複合コネクタであって、回路基板と、前記回路基板に電気的に接続された光電変換部と、これらを収容するハウジングと、前記光電変換部に電気的に接続された外部機器接続用の電気ピンを備え、前記光電変換部に、前記光ケーブルから引き出されて前記ハウジング内に湾曲部を有して配線された前記光ファイバが光学的に接続され、前記ハウジングは、前記光電変換部を収容する第1の収容体と、第2の収容体とを有する複合構造体であり、前記光ファイバが、前記第1の収容体を経て前記第2の収容体に導入され、前記湾曲部でその向きを反転させて前記光電変換部に向かって配線され、前記第2の収容体が、前記湾曲部を曲げ弾性力に抗して挟んで保持できる一対の側板部を有する光電気複合コネクタである。
前記第1の収容体は、前記光ケーブルを内部に導入する導入口を有することが好ましい。
本発明の光電気複合コネクタは、前記光ファイバが、前記光電変換部の光軸に対して所定の角度で交差する光軸を有し、光結合部を介して前記光電変換部に接続される構成とすることができる。
前記光電変換部は、前記回路基板に接続された副基板に設けられている構成とすることができる。
前記光電変換部は、前記回路基板に直接設けられている構成とすることができる。
本発明の光電気複合コネクタは、前記光結合部が、伝送される光に対して透明な樹脂からなり、前記樹脂が、前記光電変換部の受発光部の少なくとも一部および前記光ファイバの端部の少なくとも一部にそれぞれ密着し、前記光結合部を構成する樹脂の外面は、前記光電変換部の受発光部および前記光ファイバの端部の側に凹んだ形状となっている構成とすることができる。
前記光結合部は、光路変換によって前記光電変換部の受発光部と前記光ファイバとを光接続させる光路変換ミラーを有する光導波路とすることができる。
本発明の光電気複合コネクタは、前記第2の収容体が、前記両側板部の一方縁部間に前記回路基板に沿って設けられた底板部と、前記両側板部の他方縁部間に前記回路基板に沿って設けられた天板部とを有し、前記天板部および底板部のうち少なくとも一方が、前記第1の収容体に対する接合端側から凹設された凹部を有し、前記第1の収容体には、前記凹部を塞ぐ延出部が形成されている構成とすることができる。
本発明のコネクタ付きケーブルは、前記光電気複合コネクタが、前記光ケーブルの端部に設けられたコネクタ付きケーブルである。
本発明によれば、ハウジングが複数の収容体からなる複合収容体であるため、光ファイバを配線する際には、第1の収容体の一部または全部が外された状態で、第2の収容体により光ファイバの湾曲状態を維持して作業を行うことができる。従って、配線作業が容易となる。
また、第1の収容体の一部または全部が外された状態では、光電変換部の周囲に大きなスペースを確保して配線作業ができる。前記スペース確保によって、光ファイバには移動規制が加えられなくなるため、光ファイバを光電変換部に干渉しない位置に確実に配線することができる。
従って、配線作業時に光ファイバが光電変換部に損傷を与えるのを防ぐことができる。
本発明の第1実施形態に係る光電気複合コネクタを示す図であり、(a)は側断面図であり、(b)は平断面図である。 前図に示す光電気複合コネクタの要部を示す断面図である。 図1に示す光電気複合コネクタの内部構造を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る光電気複合コネクタの内部構造を示す分解斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る光電気複合コネクタを示す側断面図である。 本発明の第4実施形態に係る光電気複合コネクタを示す側断面図である。 本発明の第5実施形態に係る光電気複合コネクタを示す側断面図である。 本発明の第6実施形態に係る光電気複合コネクタを示す側断面図である。 本発明の第7実施形態に係る光電気複合コネクタを示す分解斜視図である。 前図に示す光電気複合コネクタの張力保持カバーを示す分解斜視図である。 図9に示す光電気複合コネクタの内部構造を示す分解斜視図である。 従来の光電気複合コネクタの一例を示す概略構成図である。
(第1実施形態)
以下、実施の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1〜図3は、本発明の第1実施形態にかかる光電気複合コネクタ1を用いたコネクタ付きケーブルを示すものである。
図1(a)、図1(b)および図3に示すように、このコネクタ付きケーブルは、光ファイバ2と電線3とを備えた光電気複合ケーブル4(光ケーブル)の端部に、光電気複合コネクタ1が設けられている。
光電気複合コネクタ1は、回路基板8と、回路基板8の一方の面8a側に設けられた副基板15(第2の回路基板)と、副基板15の一方の面15aに設けられた受発光素子9(光電変換部)と、回路基板8に設けられた制御用半導体10と、これらを収容するハウジング11(収容体)と、受発光素子9に電気的に接続された電気ピン5とを備えている。
以下の説明において、図1(a)および図1(b)における左方を前方といい、右方を後方ということがある。前後方向は光電気複合ケーブル4の端部における長さ方向に一致し、この方向は光電気複合コネクタ1の長さ方向でもある。
電気ピン5は、外部機器に接続するための電気コネクタであり、本体部5aと、本体部5aの前面から突出したコネクタ部5bとを備えている。電気ピン5は、コネクタ部5bで外部機器に接続される。
図示例では、本体部5aはハウジング11内に収容され、コネクタ部5bは、ハウジング11の前面側に設けられたコネクタ用開口部20cから外部に突出している。
回路基板8には、例えは、ガラスエポキシ基板、セラミック基板など、一般的な各種絶縁基板を使用することができる。回路基板8の面8a、8bには、所定の回路配線が形成されている。
副基板15は、回路基板8の上方に間隔をおいて回路基板8にほぼ平行に設けられている。副基板15は、例えばガラスエポキシ基板、セラミック基板など、一般的な各種絶縁基板に所定の回路配線を形成したものである。
図1(b)に示すように、平面視したときの副基板15の回路基板8上の位置は、回路基板8の後部である。
副基板15の一方の面15aには光電変換部電極16が形成され、光電変換部電極16には受発光素子9が電気的に接続されている。
図1(a)に示すように、副基板15の他方の面15bには基板コネクタ15cが設けられ、回路基板8の一方の面8aには基板コネクタ8cが設けられている。
基板コネクタ8cは、回路基板8の一方の面8aに設けられた光電変換部電極6に接続されているため、基板コネクタ15c、8cが互いに接続されることで、受発光素子9は回路基板8に電気的に接続される。このため、受発光素子9は、副基板15および基板コネクタ15c、8cを介して間接的に回路基板8上に設けられている。
副基板15の採用によって、副基板15上の受発光素子9に光ファイバ2を接続する工程と、回路基板8に対し制御用半導体10等を実装する工程とを別に行い、その後、回路基板8と副基板15とを接続する組み立て方法をとることができる。このため、製造効率を高めることができる。
図2に示すように、受発光素子9は、光信号を出射または入射させる部分として受発光部9aを有する。図示例の受発光部9aは、受発光素子9の上面9c側に設けられている。
発光素子としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、面発光レーザ(VCSEL)等が挙げられる。受光素子としては、フォトダイオード(PD)等が挙げられる。
図示例では、受発光素子9の上面9cは、配線17を介して1つの光電変換部電極16に電気的に接続され、受発光素子9の下面9dは、導電性接着剤(図示せず)により他の光電変換部電極16に電気的に接続されている。
配線17としては、例えば、金(Au)ワイヤ、アルミニウム(Al)ワイヤ、銅(Cu)ワイヤなどを使用できる。
図1(a)、図1(b)および図3に示すように、ハウジング11は、半ケース状の張力保持カバー19(第1収容体)と、これに結合される半ケース状の位置決めカバー20(第2収容体)とを備えた複合構造体であり、これらカバー19、20が向かい合って結合され、全体としてケース状とされている。
張力保持カバー19は、略矩形の後板部19aと、その周縁部から前方に延出する四角筒状の延出筒部19bと、後板部19aから後方に延出する接続筒部19cとを備えている。
延出筒部19bは、一対の側板部19d、19eと、これらの下縁部(一方縁部)間に形成された底板部19fと、側板部19d、19eの上縁部(他方縁部)間に形成された天板部19gとからなる四角筒状であり、これらに囲まれた内部空間19hに回路基板8の後部を収容できる構成が好ましい。図示例では、延出筒部19bは回路基板8の後部に設けられた副基板15の全体を収容できる形状であるため、副基板15上の受発光素子9も収容できる。
図示例では、回路基板8の後部は、底板部19fと天板部19gに沿って延出筒部19b内に配置されている。
接続筒部19cは、後板部19aに形成された導入口19kの周縁部から後方に延出して形成されている。
導入口19kには、接続筒部19cを通して光電気複合ケーブル4の先端部が導入される。接続筒部19cは、接着材による接着やカシメ固定などにより光電気複合ケーブル4の先端部に固定することができる。
図3に示すように、張力保持カバー19は、上下に分割可能とすることもできる。具体的には、張力保持カバー19は、上部カバー19Aと、これに結合可能な下部カバー19Bとからなる構成としてもよい。この構成によって、光電気複合ケーブル4に対する張力保持カバー19の装着作業が容易になる。
図1(a)、図1(b)および図3に示すように、位置決めカバー20は、略矩形の前板部20aと、その周縁部から後方に延出する四角筒状の延出筒部20bとを備えている。
延出筒部20bは、一対の側板部20d、20eと、これらの下縁部(一方縁部)間に形成された底板部20fと、側板部20d、20eの上縁部(他方縁部)間に形成された天板部20gとからなる四角筒状であり、これらに囲まれた内部空間20hに回路基板8の前部を収容できる構成が好ましい。図示例では、延出筒部20bは回路基板8の前部のみを収容する構成であるため、副基板15および受発光素子9は収容しない。
側板部20d、20eは互いに対向して配置され、後述のように、内部に配線された光ファイバ2の湾曲部2cを、光ファイバ2の弾性的な反発力(曲げ弾性力)に抗して両側から挟んで保持することができる。
図示例では、回路基板8の前部は、底板部20fと天板部20gに沿って延出筒部20b内に配置されている。
位置決めカバー20は、電気ピン5を保持できるように形成されている。図示例の位置決めカバー20は、電気ピン5の本体部5aを収容するとともに、前板部20aに形成されたコネクタ用開口部20cを通してコネクタ部5bを外部に突出させている。
位置決めカバー20は、電気ピン5を固定できる構成が好ましい。例えば互いに嵌合する凹部と凸部の一方を電気ピン5に形成し、他方を位置決めカバー20に形成し、これら凹部と凸部を嵌合させることで電気ピン5を位置決めカバー20に固定できる。また、接着によって電気ピン5を位置決めカバー20に固定してもよい。
位置決めカバー20は、上部カバー20Aと、これに結合可能な下部カバー20Bとからなる上下分割構造としてもよい(図3参照)
位置決めカバー20は、延出筒部20bの後端を、張力保持カバー19の延出筒部19bの前端に突き合わせた状態で張力保持カバー19に結合させることができる。
例えば互いに嵌合する凹部と凸部の一方を位置決めカバー20に形成し、他方を張力保持カバー19に形成し、これら凹部と凸部を嵌合させることで位置決めカバー20と張力保持カバー19とを固定することができる。
位置決めカバー20と張力保持カバー19は、接着材により互いに固定することもできる。
光電気複合コネクタ1では、ハウジング11が張力保持カバー19と位置決めカバー20とからなる複合構造体であるため、光ファイバ2を配線する際には、張力保持カバー19を取り付けていない状態の位置決めカバー20により光ファイバ2の湾曲状態を維持して作業を行うことができる。このため、配線作業が容易となる。
また、光ファイバ2により受発光素子9に無理な力が加えられる事態を回避するためには、光ファイバ2を、受発光素子9に干渉しない位置、例えば副基板15より低い位置(好ましくは回路基板8の面8aに近接した位置)に配線するのが好適である。
張力保持カバー19がまだ位置決めカバー20に取り付けられていない状態では、受発光素子9の周囲に大きなスペースを確保して配線作業ができる。
受発光素子9の周囲のスペース確保によって、光ファイバ2には何ら移動規制が加えられなくなるため、光ファイバ2を受発光素子9に干渉しない位置(例えば副基板15の下方位置)に確実に配線することができる。
よって、配線作業時に光ファイバ2が受発光素子9に干渉して受発光素子9に損傷を与えるのを防ぐことができる。
このように、光電気複合コネクタ1では、位置決めカバー20により光ファイバ2の湾曲状態を維持し、かつ受発光素子9の周囲に大きなスペースを確保して配線作業ができる。
なお、本実施形態ではハウジング11は2つの収容体からなる複合構造体であるが、3以上の収容体からなる複合構造を採用してもよい。
光電気複合ケーブル4の電線3としては、例えば銅などからなる金属導体3aの外周に樹脂被覆3bを設けた汎用品を使用できる。
図1(a)および図1(b)に示すように、電線3は、回路基板8の他方の面8bに設けられた電線接続用電極7に接続されており、回路基板8の回路配線を介して電気ピン5に電気的に接続される。
このため、電気ピン5が接続される機器には、電気ピン5を通して電力供給や電気信号の送受信が可能である。
また、電線3より制御用半導体10に電力を供給し、動作をさせることも可能である。
なお、電線3は回路基板8の一方の面8aに接続してもよいし、回路基板8の両面に接続してもよい。
図示例では光電気複合ケーブル4が使用されているが、外部機器から電気ピン5を介して給電する場合には、電線を備えていない通常の光ケーブルを使用することができる。
光ファイバ2は、光ファイバ素線、光ファイバ心線、着色線などが使用できる。光ファイバ2には、後述する湾曲形状をとることができる柔軟性が必要である。光ファイバ2は1本でもよいし、複数本でもよい。図示例では4本の光ファイバ素線が用いられている。
光ファイバ2としては、例えば石英系光ファイバ、プラスチック光ファイバ(POF)などが挙げられる。
次に、光ファイバ2の配線を説明する。
図1(a)に示すように、光電気複合ケーブル4の先端部4aから引き出された光ファイバ2は、ハウジング11内で湾曲配線されて受発光素子9に達している。
詳しくは、光ファイバ2は、まず張力保持カバー19に導入され、回路基板8の一方の面8aに沿って面8aに近接して配線され、張力保持カバー19の延出筒部19b内を通過して前方に延び、位置決めカバー20内に至る。図示例では、光ファイバ2は、副基板15の下方の空間(副基板15と回路基板8との間の空間)を通過している。
図1(b)に示すように、光ファイバ2は、位置決めカバー20の延出筒部20bの一方の側板部20dの内面に当接し、湾曲部2cで湾曲しつつ他方の側板部20eに向かい、側板部20eの内面に当接して後方に延び、張力保持カバー19内に至り、副基板15上の受発光素子9に達している。
湾曲部2cは、一方の側板部20dから離れて他方の側板部20eに達するまでの光ファイバ2の湾曲部分であり、この湾曲部2cにおいて光ファイバ2はその方向を反転させている。光ファイバ2は、一方の側板部20dに当接する部分では前方向きであるが、湾曲部2cにおいてその向きを反転させ、他方の側板部20eに当接する部分では後方向きとなっている。
光ファイバ2には、湾曲部2cが拡がる方向の弾性的な反発力(曲げ弾性力)が働くが、両側板部20d、20eによって両側から押さえられるため湾曲部2cの形状は維持される。
光ファイバ2は、十分な余長をもって湾曲配線されているため、若干の移動が許容される。このため、光ファイバ2に引張り等の力が加えられても光ファイバ2が損傷を受けることはない。
光ファイバ2は、ハウジング11内で十分な余長を確保して受発光素子9に接続されているため、光電気複合ケーブル4の先端から受発光素子9に至るまでの光ファイバ2を余長部分2dということがある。
光ファイバ2が複数である場合は、これらを互いに撚り合わせて配線することができる。電線3が回路基板8の同じ面に配線される場合には光ファイバ2と電線3とを併せて撚り合わせてもよい。
なお、光ファイバ2は、湾曲部2c以外の部分で回路基板8等に固定することもできる。
図2に示すように、光ファイバ2は、光結合部13を介して受発光素子9に接続されている。
以下の説明において、上下方向は、受発光素子9が実装される副基板15の一方の面15aを基準とし、副基板15から遠ざかる方向を上方(図2の上方)、副基板15に近づく方向を下方(図2の下方)とする。
ここに示す光結合構造は、受発光素子9と、光ファイバ2と、光ファイバ2と受発光素子9との間を光学的に結合する光結合部13を有する構造である。
光ファイバ2は、副基板15の面15aに沿い、かつ面15aから離間して配置されている。光ファイバ2は、光結合部13に対する光の出入射の方向が一定となるように、少なくとも端部2a付近では光軸2bが直線状であることが好ましい。
光ファイバ2は、光軸2b(特に端部2a付近における光軸2b)が受発光素子9の光軸9bに所定の角度θ(例えば0<θ<180°)で交差するように配置されている。光ファイバ2および受発光素子9は、これらの光軸2b、9bが互いに垂直(または略垂直)に配置されることが好ましい。
光結合部13は、伝送される光に対して透明な樹脂からなる。光結合部13を構成する樹脂は、受発光素子9の受発光部9aの少なくとも一部および光ファイバ2の端部2aの少なくとも一部にそれぞれ密着している。
ここでいう透明樹脂とは、受発光素子9と光ファイバ2との間を伝送する光を透過させることが可能なものを指し、必ずしも可視光下で無色透明な色調のものに限定されるものではない。また、光が伝送される樹脂内の光路長が短いため、ある程度の透明性があればよい。
透明樹脂としては、例えば、UV硬化性樹脂や熱硬化性樹脂などを用いることができる。透明樹脂の具体例としては、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂等が挙げられる。
光結合部13の形状は、図2では光結合部13が光ファイバ2の端部2aの全面を覆い、光結合部13の上端が光ファイバ2の上部まで付着している。光結合部13は光ファイバ2のコアの全断面を覆うことが好ましい。
なお、光結合部13は、光ファイバ2の端部2aおよび受発光部9aを完全には覆っていなくてもよい。
光結合部13は、受発光素子9の上面より上方の範囲内に収まるように形成することができる。これによって、光ファイバ2の配線作業などにおいて、光結合部13が他の部材から干渉を受けにくくなる。
また、光結合部13は、光ファイバ2の端部2aの上端の高さより下方の範囲内に収まるように形成することもできる。この構成によっても、光ファイバ2の配線作業などにおいて、光結合部13が他の部材から干渉を受けにくくなる。
光結合部13の外面13aは、光結合部13を構成する透明樹脂と外部の気体(空気、窒素など)との界面を形成しており、光ファイバ2からの入射光は外面13aで反射して受発光素子9(受光素子)に入射し、受発光素子9(発光素子)からの入射光は外面13aで反射して光ファイバ2に入射する。
光結合部13は、受発光素子9と光ファイバ2との間の光結合を容易に実現するため、以下のような構成が好ましい。
光結合部13を構成する透明樹脂は、光ファイバ2の光軸2bと受発光素子9の光軸9bとが交差する交点Pの位置には存在せず、光結合部13の外面13aが、受発光素子9の受発光部9aおよび光ファイバ2の端部2aの側に凹んだ形状となっている。
光結合部13の外面13aが凹んだ形状となるためには、少なくとも、
(1)受発光部9aに対向する位置Aが受発光部9a側に凹んだ形状の凹面部21、
(2)光ファイバ2の端部2aに対向する位置Bが光ファイバ2の端部2a側に凹んだ形状の凹面部22、
(3)受発光部9aに対向する位置Aと光ファイバ2の端部2aに対向する位置Bとの間が凹んだ形状の凹面部23、
を有することが望ましい。
光の伝送に関与しない部分、例えば図2における光ファイバ2の上側にかかっている部分13bや、光ファイバ2の下側と受発光素子9の上面9cとの間に挟まれた部分13cは凸形状になっていても差し支えない。
(1)の受発光部9a側の凹面部21は、例えば、受発光素子9の光軸9bが樹脂の外面13aと交差する位置Aの近傍において、樹脂の外面13aが樹脂側に凹となる凹面を形成していることが好ましい。
(2)の光ファイバ2側の凹面部22は、例えば、光ファイバ2の光軸2bが樹脂の外面13aと交差する位置Bの近傍において、樹脂の外面13aが樹脂側に凹となる凹面を形成していることが好ましい。
(3)の中間部の凹面部23は、例えば、受発光素子9の光軸9bが樹脂の外面13aと交差する位置Aと、光ファイバ2の光軸2bが樹脂の外面13aと交差する位置Bとの間を結ぶ線分ABがA−B間で樹脂の外側(外部の気体側)を通り、樹脂の外面13aが凹となる凹面を形成していることが好ましい。
光結合部13の外面13aを凹んだ形状とすることによって、反射面としての位置および角度を精密に制御しなくても、より低い作製精度で確実な光結合を実現することができる。また、光ファイバ2の端部2aと受発光素子9の受発光部9aとの間が単一の透明樹脂で構成された光結合部13で光結合されるため、極めて低コストに、かつ簡易な工程で作製可能である。
光結合部13は、受発光素子9の光軸9bと光ファイバ2の光軸2bとが交差する交点Pの位置には前記樹脂が存在せず、樹脂の外面13aが受発光部9aに対向する位置Aが交点Pと受発光部9aとの間にあり、かつ、樹脂の外面13aが光ファイバ2の端部2aに対向する位置Bが交点Pと光ファイバ2の端部2aとの間にあると、光が拡散する範囲が狭くなり、損失を低減することができる。
この光結合構造では、光ファイバ2と受発光素子9とが、簡略な構造の光結合部13を介して光学的に接続されているので、光結合構造の小型化(特に低背化および長さ寸法の短縮)が可能となる。従って、光電気複合コネクタ1の小型化、特に薄型化および長さ寸法の短縮を実現できる。また、光電気複合コネクタ1内部に十分なスペースを確保できるため、光ファイバ2や電線3の多線化が容易となることから、情報伝送量の増加に有利である。
制御用半導体10は、回路基板8の回路配線を経て入力された電気信号に、必要に応じてレベル調整や各種変換などを施すことができる。制御用半導体10は回路基板8の一方の面8aに設けてもよいし、他方の面8bに設けてもよい。
また、制御用半導体10の機能が他の構成に備わっている場合には、制御用半導体10を設けなくてもよい。
受発光素子9が発光素子である場合には、電気ピン5から入力された電気信号は、回路基板8の回路配線を経て、制御用半導体10で必要に応じてレベル調整等が施された後、光電変換部電極6から基板コネクタ15c、8cを経て副基板15に至り、光電変換部電極16から受発光素子9に入力される。
受発光素子9では、電気信号が光信号に変換され、受発光部9aから発せられた光信号が光結合部13に入射し、界面(外面13a)で反射されて光ファイバ2に入射する。
受発光素子9が受光素子の場合には、光ファイバ2から光結合部13に入射した光は、界面(外面13a)で反射されて受発光素子9の受発光部9aに入射して電気信号に変換され、光電変換部電極16、基板コネクタ15c、8cを経て光電変換部電極6に入力され、回路基板8の回路配線を経て、制御用半導体10で必要に応じてレベル調整等が施された後、電気ピン5に送られる。
次に、光電気複合コネクタ1の組み立て工程の一部について詳しく説明する。
光ファイバ2を受発光素子9に接続した後、回路基板8の前部を位置決めカバー20内に配置するとともに、光ファイバ2を湾曲形状とし、湾曲部2cを位置決めカバー20内に収容する。光ファイバ2は、受発光素子9に干渉しない位置、例えば副基板15より低い位置(好ましくは回路基板8の面8aに近接した位置。例えば副基板15の下方位置)に配線する。
光ファイバ2には、湾曲部2cが拡がる方向の弾性的な反発力が働くが、位置決めカバー20の両側板部20d、20eによって両側から押さえられるため湾曲部2cの形状は維持される。
この段階では、張力保持カバー19は取り付けられていないため、回路基板8の後部は露出しており、副基板15およびその上に設置された受発光素子9も露出した状態にある。
受発光素子9の周囲には大きなスペースが確保されているため、光ファイバ2には何ら移動規制が加えられず、光ファイバ2を、受発光素子9に干渉しない位置(例えば副基板15の下方位置)に確実に配線することができる。
よって、配線作業時に光ファイバ2が受発光素子9に干渉して損傷を与えるのを防ぐことができる。
次いで、張力保持カバー19を位置決めカバー20に向かい合わせて結合する。接続筒部19cは接着などにより光電気複合ケーブル4に固定する。
これによって、図1(a)および図1(b)に示す光電気複合コネクタ1を得る。
光電気複合コネクタ1では、位置決めカバー20と張力保持カバー19とからなる複合構造のハウジング11を備えているので、組み立て工程において、張力保持カバー19が取り付けられていない状態の位置決めカバー20に光ファイバ2の湾曲部2cを収容することによって、湾曲部2cの形状を維持し、かつ受発光素子9の周囲に大きなスペースを確保することができる。
受発光素子9の周囲のスペース確保によって、光ファイバ2を所定の位置(例えば副基板15の下方位置)に確実に配線できる。
従って、配線作業時に光ファイバ2が、受発光素子9や、回路基板8上の部品などの他の部材に干渉して損傷を与えるのを防ぐことができる。
また、光ファイバ2は十分な余長をもって湾曲配線されるため若干の移動が許容される。このため、光ファイバ2に引張り等の力が加えられても光ファイバ2が損傷を受けることはない。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態にかかる光電気複合コネクタ31を示すものである。
以下の説明において、図1〜図3に示す第1実施形態の光電気複合コネクタ1と共通の構成については同じ符号を付してその説明を省略または簡略化する。
光電気複合コネクタ31では、ハウジング41が、位置決めカバー40と張力保持カバー39からなる。
張力保持カバー39は、略矩形の後板部39aと、その周縁部から前方に延出する延出筒部39bと、後板部39aから後方に延出する接続筒部39cとを備えている。
延出筒部39bは、底板部39fと、その両側縁に立設された側板部39d、39eと、天板部39gとを備えている。
延出筒部39bには、底板部39fを前方に延出した形状の底板延出部39iと、天板部39gを前方に延出した形状の天板延出部39jとが形成されている。
位置決めカバー40は、略矩形の前板部40aと、その周縁部から後方に延出する延出筒部40bとを備えている。
延出筒部40bは、底板部40fと、その両側縁に立設された側板部40d、40eと、天板部40gとを備えている。
底板部40fには、張力保持カバー39との接合端(後端)側から前方に向かって凹設された底板凹部40iが形成されている。底板凹部40iは底板延出部39iに即した形状とされ、底板延出部39iによって塞がれる。
天板部40gには、後端側から前方に向かって凹設された天板凹部40jが形成されている。天板凹部40jは天板延出部39jに即した形状とされ、天板延出部39jによって塞がれる。
位置決めカバー40の側板部40d、40eは、第1実施形態における側板部20d、20e(図1(b)参照)と同様の構成であり、これら側板部40d、40e間に光ファイバ2の湾曲部2cを保持することができる。
光電気複合コネクタ31によれば、位置決めカバー40に底板凹部40iおよび天板凹部40jが形成されているため、光ファイバ2を位置決めカバー40内に配線する作業などを回路基板8が露出した状態で行うことができ、作業効率を高めることができる。
なお、図示例では、底板部40fと天板部40gの両方に凹部が形成されているが、いずれか一方でもよい。その場合には、これを塞ぐ延出部も底板延出部39iと天板延出部39jのうちいずれか一方に形成すればよい。
図示例では張力保持カバー39の延出部39i、39jは、それぞれ位置決めカバー40の凹部40i、40jに応じた形状であるが、凹部40i、40jよりも前後方向の寸法を大きくし、延出部39i、39jの一部がそれぞれ位置決めカバー40の底板部40fおよび天板部40gに重なる構成とすることができる。
この構成によれば、位置決めカバー40と張力保持カバー39とを接着材により前記重なり部分で面的に接着し、その接合強度を高めることができる。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態にかかる光電気複合コネクタ51を示すものである。
光電気複合コネクタ51は、副基板15が設けられておらず、受発光素子9が回路基板8の一方の面8aに設けられている点で、第1実施形態の光電気複合コネクタ1と異なる。
光電気複合コネクタ51では、副基板15を備えていないため、実装高さを抑え、光電気複合コネクタ1の薄型化を図ることができる。
(第4実施形態)
図6は、本発明の第4実施形態にかかる光電気複合コネクタ61を示すものである。
光電気複合コネクタ61は、フレキシブル基板である副基板15の一方の面15aに、光ファイバ2が接続される光導波路62(光結合部)が設けられ、他方の面15bに受発光素子9が設けられている。
光導波路62は光路変換ミラー62aを有し、このミラー62aを介して光ファイバ2と受発光素子9とを光学的に接続できる。
光電気複合コネクタ61では、受発光素子9におけるワイヤボンディング(配線17による接続)が不要となり、信頼性が向上する。
(第5実施形態)
図7は、本発明の第5実施形態にかかる光電気複合コネクタ71を示すものである。
光電気複合コネクタ71は、副基板15に対する光導波路62と受発光素子9の設置面が逆になっていること以外は図6に示す光電気複合コネクタ61と同様の構成である。すなわち、受発光素子9が副基板15の一方の面15aに設けられ、光導波路62が副基板15の他方の面15bに設けられている。副基板15は基板コネクタ63によって回路基板8上に固定される。
光電気複合コネクタ71では、光導波路62を副基板15と回路基板8との間に挟持できるため、光導波路62の位置決め精度を高めることできる。
(第6実施形態)
図8は、本発明の第6実施形態にかかる光電気複合コネクタ81を示すものである。
光電気複合コネクタ81は、テンションメンバ82を有する光電気複合ケーブル84の先端に組み立てられている。
光電気複合コネクタ81は、張力保持カバー19の接続筒部19cと、光電気複合ケーブル84の先端部分を覆うブーツ83を備えている。
テンションメンバ82は、光電気複合ケーブル84の先端から引き出され、張力保持カバー19に固定される。図示例ではテンションメンバ82は張力保持カバー19の内面に接着材などにより固定される。テンションメンバ82の固定位置はこれに限らず、図示せぬ固定部材によって、テンションメンバ82を張力保持カバー19の外面に固定してもよい。例えばテンションメンバ82をカシメ部材によって接続筒部19cの外面にカシメ固定してもよい。
光電気複合コネクタ81は、テンションメンバ82を有する光電気複合ケーブル84の先端に設けられ、テンションメンバ82を固定する構造を有するので、光電気複合ケーブル84に加えられた張力が光ファイバ2に及ぶのを防ぎ、信頼性を向上させることができる。
(第7実施形態)
図9〜図11は、本発明の第7実施形態にかかる光電気複合コネクタ91を示すものである。
光電気複合コネクタ91は、回路基板8と、回路基板8の一方の面8a側に設けられた副基板15(第2の回路基板)と、副基板15の一方の面15aに設けられた受発光素子9(光電変換部)と、これらを収容するハウジング111(収容体)と、受発光素子9に電気的に接続された電気ピン5とを備えている。
符号92は、副基板15上に設けられて受発光素子9を覆う保護カバーである。
図9および図10に示すように、ハウジング111は、張力保持カバー119(第1収容体)と、これに収容される位置決めカバー120(第2収容体)とを備えた複合構造体である。
張力保持カバー119は、略矩形の後板部119aと、その周縁部から前方に延出する四角筒状の延出筒部119bと、後板部119aから後方に延出する接続筒部119cとを備えている。
延出筒部119bは、側板部119d、119eと、底板部119fと、天板部119gとからなる四角筒状であり、これらに囲まれた内部空間119hに回路基板8および副基板15を収容できる。延出筒部119bは、副基板15上の受発光素子9も収容できる。
張力保持カバー119には、電気ピン5のコネクタ部5bを外部に突出させるコネクタ用開口部119iが形成されている。
接続筒部119cは、後板部119aに形成された導入口119kの周縁部から後方に延出して形成されている。導入口119kには、接続筒部119cを通して光電気複合ケーブル4の先端部が導入される。接続筒部119cは、接着材やカシメ固定などにより光電気複合ケーブル4の先端部に固定することができる。
図10に示すように、張力保持カバー119は、上下に分割可能とすることもできる。具体的には、張力保持カバー119は、上部カバー119Aと、これに結合可能な下部カバー119Bとからなる構成としてもよい。この構成によって、光電気複合ケーブル4に対する張力保持カバー119の装着作業が容易になる。
図9および図11に示すように、位置決めカバー120は、一対の側板部120d、120eからなり、これらの間の空間120hに回路基板8の前部を収容できる。図示例では、空間120hには副基板15および受発光素子9は収容されない。
側板部120d、120eは、張力保持カバー119の側板部119d、119eの内側に、側板部119d、119eに沿って配置されている。
側板部120d、120eは互いに対向して配置され、光ファイバ2の湾曲部2cを光ファイバ2の弾性的な反発力(曲げ弾性力)に抗して両側から挟んで保持することができる。
図11に示すように、側板部120d、120eは、これらが回路基板8の側縁8d、8dから上方(一方の面8a側)に延出した状態であることが望ましい。例えば、側板部120d、120eは、回路基板8の側縁8d、8dに固定できることが好ましい。
これによって、回路基板8上に光ファイバ2の湾曲部2cを配線する作業が容易になる。
図9に示すように、ハウジング111の内部空間のうち、光ファイバ2が配線される部分を余長収納空間111aという。余長収納空間111aは、実質的にハウジング111内で光ファイバ2を取り回すことができる空間であり、光電気複合ケーブル4の先端部4aから側板部120d、120eの前端までの範囲のハウジング111内部空間である。
余長収納空間111aの長さL2(光電気複合コネクタ1の長さ方向の距離)は、例えば58mmであり、幅W2(側板部120d、120e間の距離)は、例えば15mmである。
ハウジング111の長さL1(接続筒部119cを除く部分の長さ)は例えば70mm、ハウジング11の幅W1は例えば24mmである。ハウジング11の高さは例えば13mmである。
図9に示すように、光ファイバ2は、張力保持カバー119に導入され、延出筒部119b内の回路基板8上を前方に延び、位置決めカバー120の側板部120dの内面に当接し、湾曲部2cで湾曲しつつ他方の側板部120eに向かい、側板部120eの内面に当接して後方に延び、副基板15上の受発光素子9に達している。
図9および図11に示すように、光電気複合コネクタ91の組み立て工程においては、光ファイバ2を受発光素子9に接続した後、光ファイバ2の湾曲部2cを位置決めカバー120の側板部120d、120e間に配置する。光ファイバ2は、受発光素子9に干渉しない位置、例えば副基板15の下方位置に配線する。
光ファイバ2には、湾曲部2cが拡がる方向の弾性的な反発力が働くが、両側板部120d、120eによって両側から押さえられるため湾曲部2cの形状は維持される。
この段階では、回路基板8、側板部120d、120e等は張力保持カバー119内に収められていないか(図11参照)、上部カバー119Aが装着されていないため(図9参照)、受発光素子9は露出している。
受発光素子9の周囲には大きなスペースが確保されているため、光ファイバ2には何ら移動規制が加えられず、光ファイバ2を受発光素子9に干渉しない位置(例えば副基板15の下方位置)に確実に配線することができる。
よって、配線作業時に光ファイバ2が受発光素子9に干渉して損傷を与えるのを防ぐことができる。
光電気複合コネクタ91では、ハウジング111が、張力保持カバー119と位置決めカバー120とからなる複合構造体であるため、張力保持カバー119の一部または全部が外された状態で、位置決めカバー120(側板部120d、120e)により光ファイバ2の湾曲状態を維持して配線作業を行うことができる。このため、配線作業が容易になる。
また、受発光素子9の周囲に大きなスペースを確保することができるため、配線作業時に光ファイバ2が受発光素子9などの他の部材に干渉して損傷を与えるのを防ぐことができる。
1,31,51,61,71,81,91・・・光電気複合コネクタ、2・・・光ファイバ、2a・・・端部、2b・・・光ファイバの光軸、2c・・・湾曲部、3・・・電線、4、84・・・光電気複合ケーブル(光ケーブル)、5・・・電気ピン、8・・・回路基板、9・・・受発光素子(光電変換部)、9a・・・受発光部、9b・・・受発光素子(光電変換部)の光軸、11・・・ハウジング、13・・・光結合部、13a・・・光結合部の外面、15・・・副基板、19,119・・・張力保持カバー(第1の収容体)、19k・・・導入口、20,120・・・位置決めカバー(第2の収容体)、20d,20e,40d,40e,120d,120e・・・側板部、40f・・・底板部、40g・・・天板部、39i・・・底板延出部、39j・・・天板延出部、40i・・・底板凹部、40j・・・天板凹部、62・・・光導波路、62a・・・ミラー、θ・・・光ファイバと受発光素子(光電変換部)の光軸がなす角度。

Claims (9)

  1. 光ファイバを有する光ケーブルの端部に設けられた光電気複合コネクタであって、
    回路基板と、前記回路基板に電気的に接続された光電変換部と、これらを収容するハウジングと、前記光電変換部に電気的に接続された外部機器接続用の電気ピンを備え、
    前記光電変換部に、前記光ケーブルから引き出されて前記ハウジング内に湾曲部を有して配線された前記光ファイバが光学的に接続され、
    前記ハウジングは、前記光電変換部を収容する第1の収容体と、第2の収容体とを有する複合構造体であり、
    前記光ファイバが、前記第1の収容体を経て前記第2の収容体に導入され、前記湾曲部でその向きを反転させて前記光電変換部に向かって配線され、
    前記第2の収容体が、前記湾曲部を曲げ弾性力に抗して挟んで保持できる一対の側板部を有することを特徴とする光電気複合コネクタ。
  2. 前記第1の収容体は、前記光ケーブルを内部に導入する導入口を有することを特徴とする請求項1に記載の光電気複合コネクタ。
  3. 前記光ファイバが、前記光電変換部の光軸に対して所定の角度で交差する光軸を有し、光結合部を介して前記光電変換部に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の光電気複合コネクタ。
  4. 前記光電変換部は、前記回路基板に接続された副基板に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光電気複合コネクタ。
  5. 前記光電変換部は、前記回路基板に直接設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光電気複合コネクタ。
  6. 前記光結合部が、伝送される光に対して透明な樹脂からなり、前記樹脂が、前記光電変換部の受発光部の少なくとも一部および前記光ファイバの端部の少なくとも一部にそれぞれ密着し、
    前記光結合部を構成する樹脂の外面は、前記光電変換部の受発光部および前記光ファイバの端部の側に凹んだ形状となっていることを特徴とする請求項3に記載の光電気複合コネクタ。
  7. 前記光結合部は、光路変換によって前記光電変換部の受発光部と前記光ファイバとを光接続させる光路変換ミラーを有する光導波路であることを特徴とする請求項3に記載の光電気複合コネクタ。
  8. 前記第2の収容体は、前記両側板部の一方縁部間に前記回路基板に沿って設けられた底板部と、前記両側板部の他方縁部間に前記回路基板に沿って設けられた天板部とを有し、
    前記天板部および底板部のうち少なくとも一方は、前記第1の収容体に対する接合端側から凹設された凹部を有し、
    前記第1の収容体には、前記凹部を塞ぐ延出部が形成されていることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の光電気複合コネクタ。
  9. 請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の光電気複合コネクタが、前記光ケーブルの端部に設けられたことを特徴とするコネクタ付きケーブル。
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