JP2012088537A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー収容体内の廃トナー回収部が満杯となった後もトナー収容体を継続して使用可能であり、ユーザの作業負担を極力軽減可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】クリーニング装置7によって感光体ドラム1上から回収された廃トナーはバッファ容器20を介してトナーコンテナ5の廃トナー回収部24bに回収される。廃トナー回収部24bが満杯になると、制御部90はクラッチ32に制御信号を送信し、第2スパイラル23bの回転を停止させる。第1スパイラル23aは引き続き回転駆動しているため、廃トナーはバッファ容器20に貯留されていく。トナーコンテナ5が交換された場合は、第2スパイラル23bを回転駆動させて、バッファ容器20から交換後のトナーコンテナ5の廃トナー回収部24bへ廃トナーの移送が行われる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真プロセスを用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置に関し、特に像担持体表面から除去された残留トナーを回収して貯留する廃トナー回収容器の交換時の制御に関するものである。
コピー機、プリンタ、FAX等の電子写真方式を用いる画像形成装置においては、主に粉末の現像剤(以下、トナーという)が使用され、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像装置内のトナーによって可視化し、そのトナー像を直接或いは中間転写体を介して記録媒体上に転写した後、定着処理を行うプロセスが一般的である。
このような画像形成装置においては、感光体ドラムや中間転写体表面の残留トナーを除去するためのクリーニング装置が搭載されており、従来、クリーニング装置によって除去された残留トナーは、廃トナー回収容器内へ貯留されていた。そして、廃トナー回収容器が満杯になると、ユーザに通知されて廃トナー回収容器の廃棄、交換が行われていた。
この廃トナー回収システムでは、廃トナー回収容器が満杯になるたびにサービスマンやユーザ自身が容器の交換を行わなければならず、装置の操作性、使用性において問題があった。また、廃トナー回収容器の交換頻度を減らすために大容量の廃トナー回収容器を配置した場合は画像形成装置の大型化に繋がるという問題点もあった。
そこで、廃トナー回収容器の交換時の作業負担を軽減するとともに、装置の小型化も実現する方法が種々提案されており、例えば特許文献1には、廃トナーを貯留する廃トナー回収部をトナーコンテナに一体化した構成が開示されている。この構成によれば、廃トナー回収容器の交換をコンテナ交換と同時に行うことができ、ユーザによる廃トナー回収容器の交換頻度を低減するとともに、廃トナー回収容器の配置スペースを設ける必要もなくなる。
特開2006−154259号公報
しかしながら、特許文献1のようにトナーコンテナ内に廃トナー回収部を設ける構成では、トナーコンテナ内に補給トナーが残っているにも係わらず廃トナー回収部が満杯になってしまう場合がある。その場合、トナーコンテナ内に補給トナーを残した状態でトナーコンテナを交換する必要が生じ、トナーの無駄が発生するという問題点があった。
特に、低印字率の画像を頻繁に印字する場合に、現像剤担持体(現像ローラ)から静電潜像担持体(感光体ドラム)に飛翔して現像に用いられるトナーが少ないために現像装置内のトナー粒子の入れ替わりが少なく、トナーが過剰に帯電し、画像濃度低下やカブリが発生することがある。そこで、現像剤担持体上の劣化トナーを強制的に吐き出すことで劣化したトナーを画像形成に用いないようにする方法がとられている。この場合、トナーコンテナから現像装置に補給されるトナー量に対して回収される廃トナー量が増えるため、トナーコンテナ内の廃トナー回収部が満杯になり易い。
一方、トナーコンテナ内に補給トナーが残っている状態で廃トナー回収部が満杯となる現象を防止するためには、廃トナー回収部もそれに見合うだけの容積を確保する必要が生じ、トナーコンテナの大型化に繋がる。トナーコンテナが大型化すると、画像形成装置内
の省スペース化の妨げとなり、トナーコンテナを形成する樹脂量も多くなるためトナーコンテナ廃棄時の環境負荷も大きくなる。また、特許文献1のように、廃トナー回収部内の廃トナーを圧縮する手段を有する構成であっても、ある程度の初期容積は必要であり、トナーコンテナの構造も複雑化してしまう。
本発明は、上記問題点に鑑み、トナー収容体内の廃トナー回収部が満杯となった場合でもトナー収容体を継続して使用可能であり、ユーザの作業負担を極力軽減可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上の残留トナーを除去するクリーニング手段と、該トナー担持体にトナー像を形成するための新たなトナーを収容するトナー収容部と、前記クリーニング手段により除去された廃トナーを収容する廃トナー回収部と、を有する着脱可能なトナー収容体と、該トナー収容体と前記クリーニング手段とに連結され、前記クリーニング手段により除去された廃トナーを前記廃トナー回収部へ移送する廃トナー移送手段と、該廃トナー移送手段の途中に設けられ、廃トナーを一時的に貯留するバッファ容器と、前記廃トナー回収部の満杯を検知する第1満杯検知手段と、該第1満杯検知手段の検知結果に応じて前記廃トナー移送手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1満杯検知手段により前記廃トナー回収部の満杯を検知するまでは前記廃トナー回収部へ廃トナーを貯留し、前記廃トナー回収部の満杯を検知した時点で前記バッファ容器から前記廃トナー回収部への廃トナーの移送を停止して前記バッファ容器に廃トナーを貯留し、前記バッファ容器への廃トナーの貯留中に前記トナー収容体が交換されたときは、前記バッファ容器から前記廃トナー回収部に廃トナーを移送する画像形成装置である。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記バッファ容器は、画像形成装置本体に対し着脱可能であり、前記バッファ容器の満杯を検知する第2満杯検知手段が設けられていることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記廃トナー回収部の容量は、前記トナー収容部に収容されているトナーを全て消費した時に回収される廃トナー量の平均値よりも大きいことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記トナー収容部内のトナー残量を検知するトナー残量検知手段と、前記トナー収容体及び前記バッファ容器の交換の要否を通知する通知手段とが設けられており、前記制御手段は、前記トナー収容部にトナーが残っている状態で前記廃トナー回収部及び前記バッファ容器の満杯を検知したとき、印字動作を停止するとともに前記通知手段を用いて前記バッファ容器の交換を要求する通知を行うことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記制御手段は、前記トナー収容部内のトナーが空になった状態で前記廃トナー回収部及び前記バッファ容器の満杯を検知したとき、印字動作を停止するとともに前記通知手段を用いて前記バッファ容器及び前記トナー収容体の少なくとも一方の交換を要求する通知を行うことを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、トナー収容体内の廃トナー回収部が満杯になった時点でバッファ容器内に廃トナーが貯留されるため、廃トナー回収部が満杯となった後もトナー収容部内のトナーを使い切るまで印字を継続することができる。また、廃トナー回収部の容量を小さくできるため、画像形成装置の小型化、省スペース化に有利になるとともに、トナー収容体を形成するための樹脂材料も少なくなりトナー収容体の廃棄時における環境負荷も低減することができる。さらに、バッファ容器への廃トナーの貯留中にトナー収容体が交換されたときは、バッファ容器から廃トナー回収部に廃トナーを移送することにより、バッファ容器よりも先に廃トナー回収部が満杯になり、廃トナー回収部には常に廃トナーが満杯になるまで貯留され、廃トナー回収部の容量を有効に利用することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、バッファ容器を画像形成装置本体に対し着脱可能とするとともに、バッファ容器の満杯を検知する第2満杯検知手段を設けることにより、バッファ容器が満杯となった場合は交換可能としてバッファ容器の小型化を図るとともに、バッファ容器のオーバーフローを防止することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の画像形成装置において、廃トナー回収部の容量を、トナー収容部に収容されているトナーを全て消費した時に回収される廃トナー量の平均値よりも大きくすることにより、通常はバッファ容器に廃トナーが蓄積されるおそれがなく、バッファ容器を交換する場合がほとんど無いため、ユーザの作業負担が一層軽減される。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第2又は第3の構成の画像形成装置において、トナー収容部にトナーが残っている状態で廃トナー回収部及びバッファ容器が満杯となったときは、印字動作を停止するとともに通知手段を用いてバッファ容器の交換を要求する通知が行われるため、トナー収容部にトナーが残っている状態でトナー収容体が交換されるのを防止することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第4の構成の画像形成装置において、トナー収容部内のトナーが空になった状態で廃トナー回収部及びバッファ容器が満杯となったときは、印字動作を停止するとともに通知手段を用いてバッファ容器及びトナー収容体の少なくとも一方の交換を要求する通知が行われるため、例えば現像装置内にトナーが残っている場合は、バッファ容器のみを交換することで印字を再開することができる。また、現像装置内のトナー残量が少ない場合は、トナー収容体のみ、或いはトナー収容体とバッファ容器の両方を交換することで印字を再開することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図 本発明の画像形成装置における廃トナーの移送経路を示す概略図 本発明の画像形成装置の制御経路を説明するためのブロック図 本発明の画像形成装置に用いられるメッセージ格納テーブルの構成例を示す図 本発明の画像形成装置における廃トナー移送手順を示すフローチャート
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の現像装置を備えた画像形成装置の概略断面図である。画像形成装置(例えばモノクロプリンタ)100では、プリント動作を行う場合、装置本体内の画像形成部Pにおいて、不図示のパーソナルコンピューター(PC)から送信された原稿画像データに基づく静電潜像が感光体ドラム(像担持体)1上に形成され、現像装置4により静電潜像の電位が低減された箇所にトナーが付着されてトナー像が形成される。この現像装置4へのトナーの供給はトナーコンテナ(トナー収容体)5から行われる。そして、このような画像形成装置100では、感光体ドラム1を図1において時計回りに回転させながら、感光体ドラム1に対する画像形成プロセスが実行される。
画像形成部Pには、感光体ドラム1の回転方向(時計回り)に沿って、帯電部2、露光ユニット3、現像装置4、転写ローラ6、クリーニング装置7、及び除電装置(図示せず)が配設されている。感光体ドラム1は、例えばアルミドラムに感光層が積層されたものであり、帯電部2により、表面を帯電させるようになっている。そして、後述する露光ユニット3からのレーザビームを受けた表面に、帯電電荷を減衰させた静電潜像を形成する。なお、上記の感光層は、特に限定するものではないが、例えば耐久性に優れるアモルファスシリコン(a−Si)や、帯電時のオゾンの発生が少なく高解像度の画像が得られる有機感光層(OPC)等が好ましい。
帯電部2は、感光体ドラム1の表面を均一に帯電させるものである。例えば帯電部2として、細いワイヤー等を電極として高電圧を印加することにより放電するコロナ放電装置が用いられる。なお、コロナ放電装置に代えて、帯電ローラに代表される帯電部材を感光体表面に接触させた状態で帯電部材に電圧を印加する接触式の帯電装置を用いても良い。露光ユニット3は、画像データに基づいて光ビーム(例えばレーザビーム)を感光体ドラム1に照射し、感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成する。
現像装置4は、感光体ドラム1上に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成させるものである。なお、ここでは磁性を有するトナー成分のみから構成される一成分現像剤(以下、単にトナーともいう)が現像装置4に収容されている。転写ローラ6は、感光体ドラム1表面に形成されたトナー像を乱さずに用紙搬送路11を搬送されてくる用紙に転写する。クリーニング装置7は、感光体ドラム1の長手方向に線接触するクリーニングローラやブレード材等を備えており、トナー像が用紙に転写された後に、感光体ドラム1の表面に残った残留トナーを除去する。
そして、予め入力された画像データに基づいて露光ユニット3が感光体ドラム1上にレーザビーム(光線)を発することで、その画像データに基づく静電潜像を感光体ドラム1表面に形成する。その後、現像装置4が静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。
上記のようにトナー像が形成された画像形成部Pに向けて、用紙収容部10から用紙が用紙搬送路11及びレジストローラ対13を経由して所定のタイミングで搬送され、画像形成部Pにおいて転写ローラ6により感光体ドラム1表面のトナー像が用紙上に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム1から分離され、定着部8に搬送されて加熱及び加圧されることで用紙にトナー像が定着される。定着部8を通過した用紙は、排出ローラ対14を通過して用紙排出部15に排出される。
図2は、本発明の画像形成装置における廃トナーの移送経路を示す概略図である。クリーニング装置7は、摺擦ローラ16、クリーニングブレード17を有している。摺擦ローラ16は感光体ドラム1に所定の圧力で圧接されており、図示しない駆動手段により感光体ドラム1との当接面において感光体ドラム1と同一方向に回転駆動される。
感光体ドラム1表面の、摺擦ローラ16との当接面よりも回転方向下流側には、クリーニングブレード17が感光体ドラム1に当接した状態で固定されている。クリーニングブレード17の材質及び硬度、寸法、感光体ドラム1への食い込み量及び圧接力等は、感光体ドラム1の仕様に応じて適宜設定される。
クリーニング装置(クリーニング手段)7により感光体ドラム1上から回収された廃トナーはバッファ容器20を経由してトナーコンテナ5に貯留される仕組みになっている。クリーニング装置7とバッファ容器20との間には第1廃トナー移送パイプ21が連結され、バッファ容器20とトナーコンテナとの間には第2廃トナー移送パイプ22が連結されている。第1廃トナー移送パイプ21、第2廃トナー移送パイプ22内には、それぞれ第1スパイラル23a、第2スパイラル23bがスパイラル駆動モータ31(図3参照)により回転可能に配置されている。第1廃トナー移送パイプ21、第2廃トナー移送パイプ22、及び第1スパイラル23a、第2スパイラル23bは、クリーニング装置7により除去された廃トナーをトナーコンテナ5へ移送する廃トナー移送手段を構成する。
トナーコンテナ5は、現像装置4に供給される新たなトナーが収容されるトナー収容部24aと、バッファ容器20から移送される廃トナーが貯留される廃トナー回収部24bとに区画されており、廃トナー回収部24bには第2廃トナー移送パイプ22が連結されている。
また、トナーコンテナ5の近傍には、廃トナー回収部24b内に貯留される廃トナー量が満杯であるか否かを検出する第1満杯検知センサ25が設けられており、バッファ容器20の近傍には、バッファ容器20内に貯留される廃トナー量が満杯であるか否かを検出する第2満杯検知センサ27が設けられている。第1満杯検知センサ25、第2満杯検知センサ27の種類は特に限定されないが、トナーコンテナ5及びバッファ容器20は廃棄、交換される消耗品であるため、容器の外部から廃トナー量を検知可能な方法が好ましい。例えば、廃トナー量の増加に伴う透磁率の変化を透磁率センサで検知する方法が挙げられる。また、第2満杯検知センサ27の場合は、バッファ容器20を揺動可能な台座上に載置するとともに、バッファ容器20の重量変化による台座の揺動をPI(フォトインタラプタ)センサを用いて検知する方法等が挙げられる。
廃トナー回収部24b、バッファ容器20の容量を有効利用するためには、第1満杯検知センサ25、第2満杯検知センサ27は、廃トナー回収部24b、バッファ容器20内に隙間なく廃トナーが充填された状態を検知する必要がある。そのため、例えば第1満杯検知センサ25、第2満杯検知センサ27が透磁率センサの場合、図2のように、第1満杯検知センサ25を廃トナー回収部24bの上部に対向配置し、第2満杯検知センサ27をバッファ容器20の第1廃トナー移送パイプ21の連結される側と反対側(図2ではバッファ容器20の左側面)の上部に対向配置することが好ましい。
また、現像装置4内にはトナー残量センサ29が配置されている。トナー残量センサ29としては、現像装置4内におけるトナーの透磁率を検出する透磁率センサが用いられる。本実施形態においては、トナー残量センサ29によりトナーの透磁率を検出し、その検出結果に相当する電圧値を後述する制御部90(図3参照)に出力するよう構成されており、制御部90によってトナー残量センサ29の出力値からトナー残量が決定されるようになっている。センサ出力値はトナー残量に応じて変化し、磁性を帯びたトナー残量が多いほど出力値が高くなり、トナー残量が少ないほど出力値が低くなる。制御部90は、決定されたトナー残量に応じてトナー供給モータ33(図3参照)に制御信号を送信し、トナーコンテナ5のトナー供給ローラ5aを所定時間駆動させて現像装置4内に所定量のトナーを供給する。
なお、トナー残量センサ29としては、上記の透磁率センサの他、検知面に圧力が加わったことを電気信号として取り出す圧電センサや、トナーの圧力によって回動する検知フィラと、検知フィラの回動によって光路が開放または遮断されたことを検知する検知センサ(フォトインタラプタ)とを有する光学式センサ等を用いることもできる。
図3は、本発明の画像形成装置の制御経路を説明するためのブロック図である。図1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、画像形成装置100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、画像形成装置100全体の制御手段は複雑なものとなる。そこで、ここではトナーコンテナ5及びバッファ容器20への廃トナーの移送切換、並びにトナーコンテナ5及びバッファ容器20の交換時期通知制御に必要となる部分を重点的に説明する。また、既に説明した部分については説明を省略あるいは簡略化する。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(CentralProcessing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き自在の記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、画像形成装置100内の各装置に制御信号を送信したり操作部50からの入力信号を受信したりする複数(ここでは2つ)のI/F95を少なくとも備えている。
ROM92には、画像形成装置100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、画像形成装置100の使用中に変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM93には、画像形成装置100の制御途中で発生した必要なデータや、画像形成装置100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。また、ROM92(或いはRAM93)には、トナーコンテナ5或いはバッファ容器20の状態別に複数のメッセージを格納するメッセージ格納テーブルが備えられている。
メッセージ格納テーブルの構成例を図4に示す。メッセージ格納テーブルには装置の状態に応じた種々の文字メッセージがデータ化されて格納されている。ここでは、ユーザによる交換作業を促す交換表示1〜3の3種類のメッセージデータが格納されている。CPU91は、第2満杯検知センサ27、トナー残量センサ29からの検知信号に基づいてメッセージデータを選択し、操作部50内の液晶表示部51に表示する。
例えば、第2満杯検知センサ27によりバッファ容器20の満杯が検知されたときは、ユーザにバッファ容器20の交換を要求する「バッファ容器を交換してください。」というメッセージ(交換表示1)が選択される。また、トナー残量センサ29により検知される現像装置4内のトナー残量レベルが所定値L1以下となった場合は、トナーコンテナ5内のトナーは空になったものの、現像装置4内にはまだトナーが残存しているため、しばらくは画像形成が可能である。そこで、「トナーが残り少なくなりました。トナーコンテナの交換をお勧めします。」というメッセージ(交換表示2)が選択される。
また、現像装置4内のトナー残量レベルが所定値L2以下(L1>L2)となった場合は、現像装置4内の残存トナーもほとんど無くなった状態である。そこで、トナーコンテナ5の交換を要求する「トナーが無くなりました。トナーコンテナを交換してください。」というメッセージ(交換表示3)が選択される。
また、制御部90は、画像形成装置100における各部分、装置に対し、CPU91からI/F95を通じて制御信号を送信する。また、各部分、装置からその状態を示す信号や入力信号が、I/F95を通じてCPU91に送信される。例えば、第1満杯検知センサ25、第2満杯検知センサ27、及びトナー残量センサ29からの検知信号は、I/F(インターフェイス)95を介して制御部90内のCPU91に送信される。なお、バッファ容器20、トナーコンテナ5への廃トナーの回収切換制御の内容は後述する。
操作部50には、液晶表示部51、各種の状態を示すLED52が設けられており、プリンタ100の状態を示したり、画像形成状況や印字部数を表示したりするようになっている。プリンタ100の各種設定はパソコンのプリンタドライバから行われる。
その他、操作部50には、画像形成を開始するようにユーザが指示するスタートボタン、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、画像形成装置100の各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン等が設けられている。
スパイラル駆動モータ31は、制御部90からの制御信号によりクリーニング装置7からバッファ容器20へ廃トナーを搬送する第1スパイラル23a、バッファ容器20からトナーコンテナ5の廃トナー回収部24bへ廃トナーを搬送する第2スパイラル23aを独立して回転駆動するものである。第2スパイラル23bはクラッチ32を介してスパイラル駆動モータ31に連結されており、クラッチ32を接続または遮断することで第2スパイラル23bを第1スパイラル23aとは独立して回転または停止できるようになっている。
図5は、本発明の画像形成装置の廃トナー移送手順を示すフローチャートである。図1〜図4を参照しながら、図5のステップに従いバッファ容器20及びトナーコンテナ5への廃トナー回収時の制御について説明する。
ユーザにより印字が開始されると(ステップS1)、スパイラル駆動モータ31により第1スパイラル23aが回転駆動する。次に、第1満杯検知センサ25により廃トナー回収部24bが満杯であるか否かが検知される(ステップS2)。廃トナー回収部24bが満杯でない場合は第1スパイラル23aと共に第2スパイラル23bが回転駆動される(ステップS3)。これにより、クリーニング装置7によって感光体ドラム1上から回収された廃トナーはバッファ容器20を介して廃トナー回収部24bに回収される。
そして、廃トナー回収部24bが満杯になると、制御部90はスパイラル駆動モータ31に制御信号を送信し、クラッチ32を遮断することにより第2スパイラル23bの回転を停止させる(ステップS4)。なお、第1スパイラル23aは引き続き回転駆動しているため、廃トナーはバッファ容器20に貯留されていく。
次に、第2満杯検知センサ27によりバッファ容器20が満杯であるか否かが検知される(ステップS5)。バッファ容器20が満杯でない場合は、廃トナーは第1スパイラル23aの回転により引き続きバッファ容器20に貯留される。そして、印字が終了したか否かが判断され(ステップS6)、印字が終了している場合は画像形成装置100の駆動を停止して処理を終了する。印字が継続中である場合はステップS2に戻り、印字動作を継続する。一方、ステップS5においてバッファ容器20の満杯が検知されると、制御部90は印字を強制終了して画像形成装置100の駆動を停止する(ステップS7)。
なお、印字動作中はトナー残量センサ29により検知される現像装置4内のトナー残量レベルに応じてトナー供給モータ33が駆動され、トナーコンテナ5のトナー収容部24aから新たなトナーが現像装置4に供給される。そして、トナーコンテナ5内のトナーが空になると、トナーコンテナ5から現像装置4へのトナー供給が停止するため、現像装置4内のトナー残量レベルが低下し始める。
そこで、ステップS7の印字動作の停止と同時に、或いは印字動作の停止に続いて、制御部90(CPU91)は、現像装置4内のトナー残量レベルがL1以下であるか否かを判断する(ステップS8)。トナー残量レベルがL1を超える場合は、トナー収容部24a内に未使用のトナーが残っている状態であるため、トナーコンテナ5を交換するのは非効率である。そのため、バッファ容器20の交換を要求する交換表示1をメッセージ格納テーブルから選択し、液晶表示部51に表示する(ステップS9)。
トナー残量レベルがL1以下である場合は、さらにトナー残量レベルがL2以下であるか否かを判断する(ステップS10)。トナー残量レベルがL2よりも高い場合は、トナーコンテナ5のトナー収容部24a内のトナーは空になったものの、現像装置4内にはまだトナーが残存しているため、しばらくは画像形成が可能である。そこで、バッファ容器20の交換を要求する交換表示1と共にトナーコンテナ5の交換を促す交換表示2をメッセージ格納テーブルから選択し、液晶表示部51に表示する(ステップS11)。
ステップS10においてトナー残量レベルがL2以下である場合は、トナーコンテナ5の交換を要求する交換表示3をメッセージ格納テーブルから選択し、液晶表示部51に表示する(ステップS12)。
そして、交換表示1が表示された場合(ステップS9)、または交換表示1及び2が表示された場合(ステップS11)は、トナーコンテナ5またはバッファ容器20が交換されたか否かが判断され(ステップS13)、トナーコンテナ5またはバッファ容器20の少なくとも一方が交換された場合はステップS2に戻り、印字が再開される。
例えばバッファ容器20のみが交換された場合は、トナーコンテナ5の廃トナー回収部24bは満杯のままであるため、クラッチ32の遮断状態を継続することにより第2スパイラル23bを停止した状態でバッファ容器20に廃トナーが貯留されていく(ステップS2→S4→S5→S2)。バッファ容器20と共にトナーコンテナ5も交換された場合は、クリーニング装置7によって感光体ドラム1上から回収された廃トナーはバッファ容器20を介して直ちに廃トナー回収部24bに回収される(ステップS2→S3→S2)。
バッファ容器20の交換が行われずにトナーコンテナ5のみが交換された場合は、クラッチ32を接続状態にすることにより第2スパイラル23bを回転駆動させて、バッファ容器20から交換後のトナーコンテナ5の廃トナー回収部24bへ廃トナーの移送が行われる(ステップS2→S3→S2)。この場合、バッファ容器20内の廃トナーは減少するので、バッファ容器20の満杯状態は解消される。
一方、交換表示3が表示された場合(ステップS12)は、トナーコンテナ5が交換されたか否かが判断され(ステップS14)、トナーコンテナ5が交換された場合はステップS2に戻り、印字が再開されるとともに、クラッチ32を接続状態にすることにより第2スパイラル23bを回転駆動させて、バッファ容器20から交換後のトナーコンテナ5の廃トナー回収部24bへ廃トナーの移送が行われる(ステップS2→S3→S2)。この場合、バッファ容器20内の廃トナーは減少するので、バッファ容器20の満杯状態は解消される。
なお、図5のフローチャートには図示していないが、ステップS12において、交換表示3と共にバッファ容器20の交換を促す表示を行っても良い。このような表示を行い、トナーコンテナ5と共にバッファ容器20も交換された場合は、クリーニング装置7によって感光体ドラム1上から回収された廃トナーはバッファ容器20を介して直ちに廃トナー回収部24bに回収される(ステップS2→S3→S2)。
また、トナー残量センサ29は現像装置4内のトナー残量レベルに基づいてトナーコンテナ5のトナー収容部24a内のトナー残量を常に検知しており、印字中(ステップS2→S3→S2、またはステップS2→S4→S5→S2)に現像装置4内のトナー残量レベルが所定値L1以下となった場合は、トナーコンテナ5の交換を勧める交換表示2を液晶表示部51に表示する。また、印字中に現像装置4内のトナー残量レベルが所定値L2以下となった場合は、画像形成装置100の駆動を停止してトナーコンテナ5の交換を要求する交換表示3を液晶表示部51に表示する。
上記の制御を行うことにより、トナーコンテナ5のトナー収容部24a内にトナーが残っている状態で廃トナー回収部24bが満杯となった場合は、廃トナーはバッファ容器20に貯留される。これにより、廃トナー回収部24bが満杯となった後もトナー収容部24a内のトナーを使い切るまで印字を継続することができる。また、廃トナー回収部24bの容量を小さくできるため、トナーコンテナ5を形成するための樹脂材料も少なくなりトナーコンテナ廃棄時の環境負荷も低減することができる。
また、バッファ容器20は第1廃トナー移送パイプ21、第2廃トナー移送パイプ22を介してクリーニング装置7及びトナーコンテナ5と連結されるため、画像形成装置100の空きスペースに自由に配置することができる。
トナーコンテナ5の廃トナー回収部24bの容量は、トナー収容部24aに収容されたトナーを消費した時に回収される廃トナー量の平均値よりも若干大きく設定しておく。このようにすれば、通常はバッファ容器20への廃トナーの蓄積は発生しない。
なお、低印字率の印字を頻繁に行うユーザであって劣化トナーの吐き出し回数が多くなった場合、実際の廃トナー量が廃トナー回収部24bの容量を上回ってしまい、トナーコンテナ5の交換時に若干量の廃トナーがバッファ容器20に溜まった状態になる。しかし、トナーコンテナ5が交換されると、バッファ容器20に残った廃トナーは廃トナー回収部24bに移送されるため、バッファ容器20に廃トナーが蓄積されていくのは低印字率の印字の割合が非常に多い場合に限られる。従って、バッファ容器20の容量をある程度大きくしておけば、バッファ容器20を交換する必要がほとんどなくなる。
一方、上記実施形態のように第2満杯検知センサ27を設けた場合は、バッファ容器20の容量を小さくできるため、低印字率の印字の割合が非常に多い場合にバッファ容器20の交換は必要となるが、画像形成装置100の小型化、省スペース化に寄与することができる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態においては、現像装置4内のトナー残量センサ29により検知される現像装置4内のトナー残量レベルに基づいてトナーコンテナ5のトナー収容部24a内にトナーが残っているか否かを判断しているが、例えばトナー収容部24a内のトナー残量を直接検知する構成としても良い。その場合、トナーコンテナ5から現像装置4へのトナー補給量(トナー供給モータ33の積算回転数)に基づいてトナー収容部24a内にトナーが残っているか否かを判断することもできる。また、印字したドット数や印字した枚数に基いて使用したトナー量を算出する等の方法を用いてトナー収容部24a内にトナーが残っているか否かを判断することもできる。
また、上記実施形態では磁性を帯びたトナー成分のみからなる一成分現像剤を用いる場合を例に挙げて説明したが、磁性キャリアと非磁性のトナーとを含む二成分現像剤を用いる場合にも全く同様に適用することができる。
また、上記実施形態では、操作部50の液晶表示部51に文字メッセージを表示してバッファ容器20、トナーコンテナ5の交換時期等の通知を行うこととしたが、例えば文字メッセージデータに代えて音声メッセージデータをメッセージ格納テーブルに格納しておき、制御部90により選択された音声メッセージを用いて通知する構成としても良い。
また、本発明は図1に示したようなモノクロプリンタに限られるものではなく、タンデム式またはロータリー方式のカラー複写機及びプリンタ、モノクロ複写機、デジタル複合機、ファクシミリ等の、廃トナーの回収機構を有する種々の画像形成装置に適用できるのはもちろんである。例えばカラー画像形成装置の場合、感光体ドラム上から回収される廃トナーと、中間転写体(トナー担持体)上から回収される廃トナーを、バッファ容器を介して各色のトナーコンテナの廃トナー回収部に移送するように制御すれば良い。
さらに、上記実施形態ではトナーコンテナ5を廃トナー回収容器として利用したが、現像装置とトナー容器が一体となった現像カートリッジを用いる場合、現像カートリッジ内の廃トナー収容部が上記実施例の廃トナー回収部24bに相当する。また、感光体ドラム、帯電部や現像部を有するプロセスカートリッジにおいては、その廃トナー回収部が上記実施例の廃トナー回収部24bに相当する。
本発明は、トナー担持体表面から除去された残留トナーを回収してトナーコンテナ内に貯留する画像形成装置に利用可能であり、現像装置に供給する新たなトナーを収容するトナー収容部と、廃トナーを収容する廃トナー回収部とを有するトナーコンテナと、廃トナーを一時的に貯留するバッファ容器とを設け、廃トナー回収部の満杯を検知するまでは廃トナー回収部へ廃トナーを貯留し、廃トナー回収部の満杯を検知した時点でバッファ容器から廃トナー回収部への廃トナーの移送を停止してバッファ容器に廃トナーを貯留するものである。
これにより、印字中にトナーコンテナの廃トナー回収部が満杯となってもトナーコンテナの交換を先送りにして印字を継続することができる。従って、トナー収容部内のトナーを効率良く使用できるとともに廃トナー回収部の容量も少なくできるため、ユーザの作業負担が少なく省スペースな画像形成装置を提供することができる。
1 感光体ドラム(像担持体)
4 現像装置
5 トナーコンテナ(トナー収容体)
7 クリーニング装置(クリーニング手段)
20 バッファ容器
21 第1廃トナー移送パイプ(廃トナー移送手段)
22 第2廃トナー移送パイプ(廃トナー移送手段)
23a 第1スパイラル(廃トナー移送手段)
23b 第2スパイラル(廃トナー移送手段)
24a トナー収容部
24b 廃トナー回収部
25 第1満杯検知センサ
27 第2満杯検知センサ
29 トナー残量センサ(トナー残量検知手段)
31 スパイラル駆動モータ
33 トナー供給モータ
50 操作部
51 液晶表示部(通知手段)
90 制御部(制御手段)
100 画像形成装置
P 画像形成部

Claims (5)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    該像担持体上の残留トナーを除去するクリーニング手段と、
    該トナー担持体にトナー像を形成するための新たなトナーを収容するトナー収容部と、前記クリーニング手段により除去された廃トナーを収容する廃トナー回収部と、を有する着脱可能なトナー収容体と、
    該トナー収容体と前記クリーニング手段とに連結され、前記クリーニング手段により除去された廃トナーを前記廃トナー回収部へ移送する廃トナー移送手段と、
    該廃トナー移送手段の途中に設けられ、廃トナーを一時的に貯留するバッファ容器と、
    前記廃トナー回収部の満杯を検知する第1満杯検知手段と、
    該第1満杯検知手段の検知結果に応じて前記廃トナー移送手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1満杯検知手段により前記廃トナー回収部の満杯を検知するまでは前記廃トナー回収部へ廃トナーを貯留し、前記廃トナー回収部の満杯を検知した時点で前記バッファ容器から前記廃トナー回収部への廃トナーの移送を停止して前記バッファ容器に廃トナーを貯留し、前記バッファ容器への廃トナーの貯留中に前記トナー収容体が交換されたときは、前記バッファ容器から前記廃トナー回収部に廃トナーを移送することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記バッファ容器は、画像形成装置本体に対し着脱可能であり、前記バッファ容器の満杯を検知する第2満杯検知手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記廃トナー回収部の容量は、前記トナー収容部に収容されているトナーを全て消費した時に回収される廃トナー量の平均値よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー収容部内のトナー残量を検知するトナー残量検知手段と、前記トナー収容体及び前記バッファ容器の交換の要否を通知する通知手段とが設けられており、前記制御手段は、前記トナー収容部にトナーが残っている状態で前記廃トナー回収部及び前記バッファ容器の満杯を検知したとき、印字動作を停止するとともに前記通知手段を用いて前記バッファ容器の交換を要求する通知を行うことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記トナー収容部内のトナーが空になった状態で前記廃トナー回収部及び前記バッファ容器の満杯を検知したとき、印字動作を停止するとともに前記通知手段を用いて前記バッファ容器及び前記トナー収容体の少なくとも一方の交換を要求する通知を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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