JP2012087089A - かんきつ類用散布薬剤組成物及びかんきつ類の浮皮及び水腐れの防止方法 - Google Patents

かんきつ類用散布薬剤組成物及びかんきつ類の浮皮及び水腐れの防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】栽培中のかんきつ類の果実表面に散布して浮皮及び水腐れ症を防止するための薬剤組成物及びその方法を得る。
【解決手段】栽培中のかんきつ類の果実表面に散布する薬剤組成物であって、平均粒子径0.5〜3μmの無機粉体80〜99重量%と、付着性有機ポリマー0.5〜10重量%と、界面活性剤0.5〜10重量%とを含有することを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、栽培中のかんきつ類の果実表面に散布して、かんきつ類に発生する浮皮及び水腐れ症を防止するための薬剤組成物及びかんきつ類の浮皮及び水腐れの防止方法に関するものである。
かんきつ類の浮皮は、アルベド組織が崩壊することが直接の原因となり、果実と果皮の間に空間が生じる現象である。浮皮果は、貯蔵性及び食味が劣ることから、産地での腐敗の増加による出荷量の減少や、流通段階での腐敗・食味によるクレーム等の問題で生産者の収入に直接影響するものである。浮皮の直接の原因であるアルベド組織の崩壊の要因として、成熟期の気象条件(高温・多雨)、栽培条件(水はけの悪い場所・窒素過多)、品種等さまざまな要因が複雑に絡み合っているが、特に成熟期の降雨、朝露及び夜露による果実面に付着した水分がフラベド組織の油泡の膨潤を促進し、果皮と果実の力学的バランスがくずれることによりアルベド組織が崩壊し、浮皮が生じるといわれている。
また、かんきつ類の水腐れ症は、主に、中晩かんきつ類に多く発生するもので、長雨等により長時間果皮がぬれている状況下において多発することが知られている。たとえば中晩かんきつであるポンカンは、完全着色期以降に10℃以上の条件下で48時間以上水に濡れた状況が続くと水腐れが発生するとの報告がある。水腐れ症の生じた果実は、カビの発生等日持ちしないため、市場へ出荷ができず、生産者の収入に直接影響するものである。また、近年の温暖化及び多雨の影響で水腐れ症は産地で問題となっており、年によって収穫果実の3分の1程度の果実に発生する場合がある。
かんきつ類の浮皮及び水腐れを防止する方法として、特許文献1においては、炭酸カルシウムに展着性有機ポリマーを配合した薬剤を散布する方法が提案されている。また、例えば特許文献2においては、水溶性カルシウムを散布する方法が提案されている。また、例えば特許文献3においては、ゼオライト、珪藻土等の多孔質粉体を散布する方法が提案されている。また,その他の方法として、エチクロゼート剤やジベレリン+ジャスモン酸等のホルモン剤の散布が行われている。
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、浮皮及び水腐れを防止する効果があるものの、果実表面や葉への付着性が均一で無く、炭酸カルシウムの薬斑が収穫まで果実表面等に付着するため、消費者にあらぬ誤解を招くとともに、産地で普及している光センサー選果機において、薬斑が傷とみなされることから、光センサー選果機を使用できないなどの課題があった。
特許文献2に開示された水溶性カルシウムを散布する方法は、カルシウムを果皮に吸収させることによるアルベド組織及びフラベド組織の強化により、浮皮及び水腐れを防止する方法である。このような方法では、作用機構の性質から、効果が発揮されるまでに時間がかかること、またアルベド組織及びフラベド組織の強化だけでは、近年の温暖化に対し効果が現れにくくなっているという課題がある。
特許文献3に開示された多孔質無機粉体を散布する方法では、果皮上に表面積の高いゼオライト等の多孔質粉体を散布することで、降雨や夜露等で生じる果皮の水分の乾燥を促進するといわれているが、多孔質粉体は水分を抱き込む傾向が大きいため、必ずしも果皮の水分乾燥を促進するとはいえない。
また、ホルモン剤を散布する方法は、生育の停止や養分吸収の阻害等の機構で浮皮及び水腐れを防止するが、薬剤が高価であることと、樹木が衰弱し翌年の花芽に影響があることや、生育停止による着色の遅延等の薬害が生じ、使用しづらいという欠点があった。
特開昭52−107936号公報 特開平7−126090号公報 特開2004−298046号公報
本発明の目的は、果実表面に薬斑がほとんど残らず、かんきつ類に発生する浮皮及び水腐れ症を防止することができるかんきつ類用散布薬剤組成物及びかんきつ類の浮皮及び水腐れの防止方法を提供することにある。
本発明は、栽培中のかんきつ類の果実表面に散布する薬剤組成物であって、平均粒子径0.5〜3μmの無機粉体80〜99重量%と、付着性有機ポリマー0.5〜10重量%と、界面活性剤0.5〜10重量%とを含有することを特徴としている。
本発明に従い、無機粉体に付着性有機ポリマー及び界面活性剤を配合した薬剤組成物を、栽培中のかんきつ類の果実表皮に散布することにより、果実表皮に薬斑をほとんど残すことなく、かんきつ類に発生する浮皮及び水腐れ症を防止することができる。
特許文献1においては、炭酸カルシウムに有機ポリマーを配合することが開示されているが、界面活性剤を配合することについては記載されていない。本発明に従い界面活性剤を配合することにより、果実表面に薬斑がほとんど残らない状態となるように薬剤組成物を散布することができる、さらに、界面活性剤を配合することにより、浮皮及び水腐れを防止する効果を飛躍的に高めることができる。
本発明の薬剤組成物を用いることにより、果実表面に薬斑をほとんど残らない状態で散布することができるので、収穫した後の果実を、光センサー選果機で選果することができる。また、無機粉体は、一般に安価であり、一般に天然物であるため、生産者にとって使用し易く、また消費者に対しても安全・安心な果実を提供することができる。
本発明において、無機粉体は、炭酸カルシウム、第一りん酸カルシウム、第二りん酸カルシウム、第三りん酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、正炭酸マグネシウム、ドロマイト、クレー、及びマイカからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
本発明において、付着性有機ポリマーは、ポリアクリル酸塩、ポリビニールアルコール、ポリオキシエチレン、ワックス、ポリビニルアルキルエーテル、アルキルフェノールのホルマリン縮合物、デンプンのリン酸エステル、合成樹脂エマルション及びパラフィンからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
本発明において、界面活性剤は、非イオン界面活性剤を含むことが好ましい。
本発明に従うかんきつ類の浮皮及び水腐れの防止方法における第1の局面は、平均粒子径0.5〜3μmの無機粉体80〜99重量%と、付着性有機ポリマー0.5〜10重量%と、界面活性剤0.5〜10重量%とを含有する粉末状の薬剤組成物を調製する工程と、粉末状の薬剤組成物を水に分散し、液状の薬剤組成物を調製する工程と、液状の薬剤組成物をかんきつ類の果実表面に散布する工程とを備えることを特徴としている。
本発明に従うかんきつ類の浮皮及び水腐れの防止方法における第2の局面は、平均粒子径0.5〜3μmの無機粉体80〜99重量%と、付着性有機ポリマー0.5〜10重量%と、界面活性剤0.5〜10重量%とを水に分散して、液状の薬剤組成物を調製する工程と、液状の薬剤組成物をかんきつ類の果実表面に散布する工程とを備えることを特徴としている。
本発明に従うかんきつ類の浮皮及び水腐れの防止方法によれば、果実表面に薬斑がほとんど残らず、かんきつ類に発生する浮皮及び水腐れ症を防止することができる。
本発明によれば、果実表面に薬斑がほとんど残らず、かんきつ類に発生する浮皮及び水腐れ症を防止することができる。
本発明に従う実施例1と、比較例1における果実表面の状態を示す写真。 程度別浮皮発生率における基準を示すみかんの断面図。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
(無機粉体)
本発明における無機粉体は、特に限定されるものではないが、付着性有機ポリマーと界面活性剤とを同時に用いることで、かんきつ類の浮皮及び水腐れの防止効果を発揮できるものであればよい。環境に悪影響を与える可能性が少なく、かつ価格と入手のし易さから、炭酸カルシウム、第一りん酸カルシウム、第二りん酸カルシウム、第三りん酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、硫酸カルシウム、クレー、カオリン、セリサイト、タルク、ベントナイト等が好ましい。これらの無機粉体は2種類以上の混合物でもよい。また、これらの中でも特に好ましいのは、炭酸カルシウム、第一りん酸カルシウム、第二りん酸カルシウム、第三りん酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウムである。
本発明における無機粉体の平均粒子径は、0.5〜3μmの範囲である。平均粒子径が0.5μm未満であると、乾燥効果に限界が生じるとともに、薬液調整時のハンドリングが悪くなる可能性(飛散・粉立ち)が生じる。平均粒子径が3μmを超えると、水への分散性が減ずるとともに、表面積が大きくなるため、乾燥促進効果の低下による浮皮軽減効果が減ずる可能性が生じる。平均粒子径のさらに好ましい範囲は、1〜2μmの範囲内である。
無機粉体の平均粒子径は、例えば、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定することができる。
(付着性有機ポリマー)
本発明において用いる付着性有機ポリマーは、無機粉体を果皮に付着させることができる有機ポリマーであれば特に限定されるものではない。具体的には、ポリアクリル酸塩、ポリビニールアルコール、ポリオキシエチレン、ワックス、ポリビニルアルキルエーテル、アルキルフェノールのホルマリン縮合物、デンプンのリン酸エステル、合成樹脂エマルション及びパラフィン等が好ましく用いられる。これらの付着性有機ポリマーは、2種以上を混合して用いてもよい。
(界面活性剤)
本発明に用いる界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤は混合して用いることができるが、少なくとも1種以上の非イオン界面活性剤が含まれることが好ましい。
具体的な非イオン界面活性剤としては、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミドエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物等のポリエチレングリコール型のものや、グリセロールの脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキルエーテル等の多価アルコール型であり、これらの非イオン界面活性剤は2種類以上の混合物でもよい。
(配合割合)
本発明の薬剤組成物においては、無機粉体80〜99重量%と、付着性有機ポリマー0.5〜10重量%と、界面活性剤0.5〜10重量%とを含有している。無機粉体、付着性有機ポリマー及び界面活性剤の合計の量が100重量%となるように、これらの成分が配合される。これらのさらに好ましい配合割合は、無機粉体84〜98重量%、付着性有機ポリマー1〜8重量%、界面活性剤1〜8重量%であり、さらに好ましい配合割合は、無機粉体90〜98重量%、付着性有機ポリマー1〜5重量%、界面活性剤1〜5重量%である。
無機粉体の配合割合が少なすぎると、果皮に付着する無機粉体の量が減少し、果皮表面の乾燥効果を十分に発揮できない可能性が生じ、無機粉体の配合割合が多すぎると、果皮表面への付着効果及び展着効果のバランスが崩れ、浮皮及び水腐れの効果にばらつきが生じる可能性がある。付着性有機ポリマーの配合割合が少なすぎると、無機粉体の果皮表面への付着効果が低下し、無機粉体による乾燥促進効果が減ずる可能性が生じ、付着性有機ポリマーの配合割合が多すぎると、希釈液中で無機粉体が凝集し、散布することが不可能になる可能性が生じる。界面活性剤の配合割合が少なすぎると、希釈液の十分な展着効果が得られず、無機粉体が果皮表面へ均一に付着せず薬斑が残る可能性が生じ、界面活性剤の配合割合が多すぎると、展着効果に限界が生じるとともに、界面活性剤による薬害の可能性がある。
(その他の添加剤)
本発明の薬剤組成物は、上述のように、無機粉体、付着性有機ポリマー及び界面活性剤を含むが、これら以外に他の添加剤を含まれていてもよい。例えば、窒素、りん酸、カリウムの肥料の三要素や、その他の微量要素を添加することができる。また、通常の園芸用薬剤に使用される補助剤を添加することもできる。このような補助剤としては、安定化剤、結合剤、消泡剤などを挙げることができる。これらは必要に応じて単独でまたは組み合わせて添加することができる。
さらに、場合によっては、殺虫剤、殺菌剤等の農薬成分を添加してもよい。
また、後述するように、粉末状の薬剤組成物とする場合、液状の付着性有機ポリマーまたは界面活性剤を粉末化するため、ホワイトカーボンなどの比表面積の高い微粉体を粉末化のために用いてもよい。
(粉末状の薬剤組成物)
本発明の薬剤組成物は、粉末状であってもよい。粉末状の薬剤組成物とすることにより、取り扱いが容易になるとともに、水などの媒体を搬送する必要がないので、経済的である。
粉末状薬剤組成物を調製する際、付着性有機ポリマーまたは界面活性剤が液状である場合には、これらを粉末化するため、ホワイトカーボンなどの比表面積の高い微粉末を混合し、付着性有機ポリマーまたは界面活性剤を粉末化させることができる。
なお、本発明において、「粉末状」には、顆粒状の形態も含まれる。
粉末状の薬剤組成物は、散布する前に、水に分散し、液状の薬剤組成物とすることができる。水に分散する場合、水で50〜1000倍に希釈することが好ましい。すなわち、粉末状の薬剤組成物1kgに対して、水50〜1000リットルを用いることが好ましい。希釈倍率が1000倍を超えると、浮皮及び水腐れ防止効果が充分に発揮できない場合がある。また、希釈倍率が50倍未満であると、浮皮及び水腐れ防止効果が充分に発揮できず、希釈時に組成物の沈殿が生じる可能性がある。より好ましい希釈倍率は、80〜800倍である。
(液状の薬剤組成物)
本発明に従い、所定量の無機粉体、付着性有機ポリマー、及び界面活性剤を水に分散させ、液状の薬剤組成物を調製することができる。
また、上記の粉末状の薬剤組成物を水に分散し、液状の薬剤組成物とすることもできる。
なお、液状の薬剤組成物は、さらに水で希釈することを前提として調製した濃縮状態の液状薬剤組成物であってもよい。
最終的に使用する液状薬剤組成物における無機粉体の濃度は、0.05〜3.0%(w/v)の範囲が好ましく、0.1〜2.5%(w/v)の範囲がより好ましい。無機粉体の濃度が0.05%未満であると浮皮及び水腐れ防止効果が得られないおそれがあり、一方、3.0%を越えると効果に限界が生じるとともに、高濃度であるために沈殿等で散布ができなくなるおそれがあるので好ましくない。
付着性有機ポリマーの濃度は、5.12×10−4〜0.375%(w/v)の範囲が好ましく、1.02×10−3〜0.313%(w/v)の範囲が好ましい。付着性有機ポリマーの濃度が5.12×10−4%未満であると、無機粉体をかんきつ類の果皮に付着させる効果が弱まり、浮皮及び水腐れ防止効果が得られない場合があり、一方、0.375%を越えると、効果が限界に達するとともに有機付着ポリマーが、無機粉体を凝集させてしまうおそれがあるため好ましくない。
界面活性剤の濃度は5.12×10−4〜0.375%(w/v)の範囲が好ましく、1.02×10−3〜0.313%(w/v)の範囲が好ましい。界面活性剤の濃度が5.12×10−4%未満であると、付着性、拡展性が劣り、無機粉体を均一に付着させることができない場合があり、一方、0.375%を越えると、効果が限界に達するとともに界面活性剤による葉の褐色、落葉等の薬害が生じるおそれがあるため好ましくない。
なお、「%(w/v)」は、体積あたりの重量濃度を示しており、100%(w/v)は、1リットルあたり1000gであることを示している。
(薬剤組成物の散布)
本発明の薬剤組成物は、上述のように、液状の薬剤組成物としてかんきつ類の果実表面に散布する。散布する時期としては、果実の生育中期〜後期にかけて散布することで高い効果が得ることができるが、果実の着色初期から収穫直前までに散布することでより高い効果が得ることができる。無機粉体がほとんど目立たず、且つ薄く果皮表面に付着することで、収穫直前でも散布することができる。また、収穫後の果皮にも無機粉体が付着することで、果皮表面の水分活性をコントロールし、貯蔵中及び流通中の腐敗を防止することができる。本発明の薬剤組成物は、所定の期間に1回以上、好ましくは2〜3回散布することでより高い効果を得ることができる。
本発明の薬剤組成物は、防除薬剤と混用散布しても防除薬剤の効果を減ずることなく、防除薬剤との混用による薬害の発生もないことから、単用で散布するだけでなく、防除薬剤を添加して防除薬剤と混用散布することができる。さらにこの本発明の薬剤組成物は防除薬剤と混用することで、防除薬剤中の有効成分の付着効果を増加することができる。よって、本発明の薬剤組成物の散布を、かんきつ類の一般の防除体系に組み入れることができるので、農家に大きな負担をかけることなく、浮皮及び水腐れの発生を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施例について詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<実験1>
(薬剤組成物の調製)
無機粉体としては、炭酸カルシウム(平均粒子径1.2μm)を用いた。界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルを用い、これとホワイトカーボンを重量比で1:1の割合で混合し粉末化させたものを用いた。付着性有機ポリマーとしては、酢酸ビニル樹脂エマルション(固形分50重量%)を用い、酢酸ビニル樹脂エマルションとホワイトカーボンを重量比で1:1の割合で混合し粉末化させたものを用いた。
炭酸カルシウム90重量%、界面活性剤を上記のように粉末化させたもの4重量%、付着性有機ポリマーを上記のように粉末化させたもの6重量%を混合して、粉末状の薬剤組成物を調製した。この組成物は、白色の微粉末であった。
粉末の薬剤組成物においては、炭酸カルシウム96.3重量%、付着性有機ポリマー1.6重量%、界面活性剤2.1重量%の配合割合となっている。
得られた粉末状の薬剤組成物を、水にて100倍に希釈し、液状の薬剤組成物を得た。液状の薬剤組成物における炭酸カルシウムの濃度0.90%(w/v)であり、付着性有機ポリマーの濃度は0.03%(w/v)であり、界面活性剤の濃度は0.02%(w/v)である。
炭酸カルシウムに代えて、塩基性炭酸マグネシウム(平均粒子径1.5μm)及び第三りん酸カルシウム(平均粒子径1.8μm)をそれぞれ用いる以外は、上記と同様にして、薬剤組成物を調製した。
(評価試験1)
実施例1〜3においては、炭酸カルシウムを無機粉体として用いた薬剤組成物を使用した。実施例4及び5においては、塩基性炭酸マグネシウムを無機粉体として用いた薬剤組成物を使用した。実施例6及び7においては、第三りん酸カルシウムを無機粉体として用いた薬剤組成物を使用した。
比較例1においては、上記実施例で用いたものと同じ炭酸カルシウム98.4重量%と、上記実施例で用いた付着性有機ポリマーとしての酢酸ビニル樹脂を1.6重量%用いた薬剤組成物を調製し、これを水にて100倍に希釈した液状の薬剤組成物を調製して用いた。
比較例2においては、ギ酸カルシウムを水にて300倍に希釈した溶液を散布溶液として用いた。
比較例3においては、散布処理を行わなかった。
実施例1〜7及び比較例1〜3における組成物の内容、希釈倍数及び散布日を表1に示す。
薬剤組成物の散布は、2008年に静岡県の試験場において、供試樹みかん(品種:青島/ヒリュウ台8年生)を対象として行った。背負い式噴霧器にて、樹別に3反復の散布処理を実施した。なお、表1において散布日を複数記載しているものは、上記の散布処理をそれぞれの日において行っている。従って、実施例2、実施例5及び実施例7は、上記散布処理を2回行っており、実施例3は上記散布処理を3回行っている。
2008年12月8日に果実を収穫し、無作為にM玉果を150個選別し、以下の評価を行った。
(浮皮発生率の評価)
各実施例及び各比較例について、「カンキツの調査方法 −1987− 農林水産省果樹試験場興津支場編」に基づき浮皮発生率を評価した。程度別浮皮発生率は、手ざわりで浮皮の程度の少ないものから甚大なものまでの順で、「無」、「軽」、「中」、及び「甚」として以下の基準で評価した。
図2は、程度別浮皮発生率における「無」、「軽」、「中」及び「甚」の浮皮の程度を図示したみかんの断面図である。図2に示すように、「無」においては、ほとんど浮皮が発生していない。「軽」においては、果梗部周辺のみ浮皮が発生している。「中」においては、果梗部から赤道部にかけて浮皮が発生している。「甚」においては、果梗部から果頂部にかけて全体に浮皮が発生している。後述するように、浮皮指数の算出においては、「無」を0、「軽」を1、「中」を2、「甚」を3の重み付けをして算出している。
浮皮発生率は、「浮皮発生果実数×100/調査果実数」で算出した。
浮皮指数は、「(1×軽の果数+2×中の果数+3×甚の果数)×100/(3×調査果数)」で算出した。
各実施例及び比較例の程度別浮皮発生率、浮皮発生率及び浮皮指数を表2に示す。
(果面汚染果実発生割合の評価)
果実表面における薬斑を評価するため、果面汚染果実発生割合を求めた。
果面汚染果実発生割合は、目視にて。
達観調査で汚染度の低いものから高いものの順で、「無」、「軽」、「中」、及び「甚」として以下の基準で評価した。
無:直径3mm以下の薬斑が1点以下
軽:直径3mm以下の薬斑が2点以上又は3mm〜5mmの薬斑が1点以下
中:直径3mm〜5mmの薬斑が2点以上又は5mm以上の薬斑が1点以下
甚:5mm以上の薬斑が2点以上
また、果面汚染発生率は、「果面汚染果実数×100/調査果実数」で算出した。
表3に程度別果面汚染果実発生割合、及び果面汚染発生率を示す。
表2に示す結果から明らかなように、本発明に従う薬剤組成物を用いた実施例1〜7は、ギ酸カルシウムを用いた比較例2及び未処理の比較例3に比べ、浮皮発生率が著しく低減されている。また、炭酸カルシウムを無機粉体として用いた実施例1〜3と比較例1とを比較すると、本発明に従い界面活性剤を配合することにより、浮皮発生率及び浮皮指数が大幅に低減されることがわかる。
表3に示す結果から明らかなように、界面活性剤を用いていない比較例1の薬剤組成物を散布した場合、程度別果面汚染果実発生割合が非常に大きくなり、果面汚染発生率が100%であるのに対し、本発明に従い界面活性剤を含有した薬剤組成物を用いた場合は、程度別果皮汚染果実発生割合が低く、果皮汚染発生率も著しく低減できることがわかる。従って、本発明の薬剤組成物を用いた場合には、光センサー選果機で、問題なく選果することができる。
図1に、実施例1と比較例1の果実表面の写真を示す。図1からも明らかなように、比較例1においては、薬斑が多数認められるのに対し、本発明に従う実施例1においては、ほとんど薬斑が認められない。
(評価試験2)
上記の評価試験1で用いた薬剤組成物を用いて散布し、水腐れ発生率を評価した。
2008年に熊本県の試験場において、供試樹不知火(露地栽培の4年生)を対象として行った。実施例8及びび9においては炭酸カルシウムを無機粉体として用いた薬剤組成物を使用し、実施例10及び11においては塩基性炭酸マグネシウムを無機粉体として用いた薬剤組成物を使用し、実施例12及び13においては第三りん酸カルシウムを無機粉体として用いた薬剤組成物を使用した。比較例4〜6は、比較例1〜3に対応している。
上記評価試験1と同様に、背負い式噴霧器にて樹別に3反復散布処理を実施した。散布後、2009年1月28日に収穫した。
収穫した果実は、無作為にそれぞれ50個選別し、水腐れ発生率と程度別果面汚染果実発生割合とを測定した。
表4に、各実施例及び各比較例の薬剤組成物の内容、希釈倍数及び水腐れ発生率を示す。
水腐れ発生率は、「水腐れ発生果実数×100/調査果実数」で算出した。
(果面汚染果実発生割合の評価)
上記と同様にして、各実施例および各比較例の程度別果面汚染果実発生割合及び果面汚染発生率を評価した。評価結果を表5に示す。
表4に示す結果から明らかなように、本発明に従う実施例8〜13は、比較例5及び6に比べ、水腐れ発生率が大幅に低減されている。また、無機粉体として炭酸カルシウムを用いた実施例8及び9と比較例4との比較から、本発明に従い界面活性剤を配合することにより、水腐れ発生率が大幅に低減されることがわかる。
また、表5に示す結果から明らかなように、本発明に従う実施例8〜13は、比較例4に比べ、果面汚染果実発生割合及び果面汚染発生率が大幅に低減されている。従って、本発明に従い、界面活性剤を配合した薬剤組成物を用いることにより、水腐れ発生率を低減することができ、さらに果面汚染果実発生割合及び果面汚染発生率を大幅に低減できることがわかる。
以上のような本発明の効果は、果実表面全体に無機粉体を薄くコーティングすることができることにより得られるものと思われる。これにより、降雨、朝露等で生じる果面上の水分の乾燥を促進させ、浮皮及び水腐れの発生を防止することができるものと思われる。本発明によれば、収穫した果実の薬斑がほとんど目立たないため、光センサー選果機に通しても問題なく選果することができる。
<実験2>
水100重量部に対し、無機粉体としての炭酸カルシウム(平均粒子径1.2μm)を1.0重量部、付着性有機ポリマーとしてのアクリル樹脂エマルションを0.05重量部、界面活性剤としてのソルビタン脂肪酸エステルを0.03重量部添加し混合して、液状の薬剤組成物を調整した。従って、得られた薬剤組成物においては、炭酸カルシウム92.6重量部、付着性有機ポリマー4.6重量部、界面活性剤2.8重量部が含有されている。
得られた液状の薬剤組成物は、白色の懸濁液であった。
また、炭酸カルシウムに代えて、塩基性炭酸マグネシウム(平均粒子径1.5μm)及び第三りん酸カルシウム(平均粒子径1.8μm)をそれぞれ用いて、上記と同様にして、液体の薬剤組成物を調製した。
(評価試験3)
上記の液体薬剤組成物を用い、2009年に静岡県の試験場において、供試樹みかん(品種:青島/ヒリュウ台 9年生)を対象として、みかんの浮皮防止効果を評価した。
実施例14〜16においては、炭酸カルシウムを無機粉体として用いた薬剤組成物を使用し、実施例17及び18においては、塩基性炭酸マグネシウムを無機粉体として用いた薬剤組成物を使用し、実施例19及び20においては、第三りん酸カルシウムを無機粉体として用いた薬剤組成物を使用した。
比較例7〜9は、それぞれ、比較例1〜3に対応している。但し、比較例1の付着性有機ポリマーとしては、上記と同じアクリル樹脂エマルションを用いている。
散布方法は、評価試験1と同様にして行った。
薬剤の組成、比較例7及び8における希釈倍数、及び散布日を表6に示す。
(浮皮発生率及び果面汚染果実発生割合の評価)
散布後、2009年12月11日に収穫した。収穫した果実の内、無作為にM玉果を200個選別し、浮皮発生率及び果面汚染果実発生割合等を評価した。評価結果を表7及び表8に示す。
表7に示す結果から明らかなように、実施例14〜20は、比較例8及び9に比べ、浮皮発生率及び浮皮指数が著しく低くなっている。また、無機粉体として炭酸カルシウムを用いた実施例14及び15と比較例7を比較すると、界面活性剤を配合した実施例14及び15においては、界面活性剤を配合していない比較例7に比べ、浮皮発生率及び浮皮指数が著しく低減されていることがわかる。
表8に示す結果から明らかなように、界面活性剤を配合していない比較例7においては、果面汚染果実発生割合及び果面汚染発生率が高くなっている。これに対し、界面活性剤を配合した実施例14〜20においては、果面汚染果実発生及び果面汚染発生率が著しく低減されている。
(評価試験4)
2009年に熊本県の試験場において、供試樹不知火(露地栽培の5年生)を対象とし、評価試験3で用いたのと同じ液状の薬剤組成物を用いて、水腐れ防止効果を評価した。
散布は、評価試験2と同様にして行い、散布後2010年1月28日に収穫した果実を、無作為に50個選別し、水腐れ発生率及び程度別果面汚染果実発生割合を上記と同様にして評価した。
各実施例及び各比較例の薬剤組成物の内容、希釈倍数、散布日及び水腐れ発生率を表9に示す。
また、程度別果面汚染果実発生割合及び果面汚染発生率を表10に示す。
表9に示す結果から明らかなように、本発明に従う実施例21〜26は、比較例11及び12に比べ、水腐れ発生率が大幅に低減されている。
また、無機粉体として炭酸カルシウムを用いた実施例21及び22と比較例10を比較すると、界面活性剤を配合していない比較例10に比べ、界面活性剤を配合した実施例21及び22において、水腐れ発生率が大幅に低減されている。
また、実施例21と実施例22の比較から明らかなように、散布回数が多いほど、水腐れ発生率が低減されることがわかった。
表10に示す結果から明らかなように、本発明に従う実施例21〜26は、界面活性剤を配合していない比較例10に比べ、果面汚染果実発生割合及び果面汚染発生率が大幅に低減されている。

Claims (6)

  1. 栽培中のかんきつ類の果実表面に散布する薬剤組成物であって、平均粒子径0.5〜3μmの無機粉体80〜99重量%と、付着性有機ポリマー0.5〜10重量%と、界面活性剤0.5〜10重量%とを含有することを特徴とするかんきつ類用散布薬剤組成物。
  2. 無機粉体が、炭酸カルシウム、第一りん酸カルシウム、第二りん酸カルシウム、第三りん酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、正炭酸マグネシウム、ドロマイト、クレー、及びマイカからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のかんきつ類用散布薬剤組成物。
  3. 付着性有機ポリマーが、ポリアクリル酸塩、ポリビニールアルコール、ポリオキシエチレン、ワックス、ポリビニルアルキルエーテル、アルキルフェノールのホルマリン縮合物、デンプンのリン酸エステル、合成樹脂エマルション及びパラフィンからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2に記載のかんきつ類用散布薬剤組成物。
  4. 界面活性剤が、非イオン界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のかんきつ類用散布薬剤組成物。
  5. 平均粒子径0.5〜3μmの無機粉体80〜99重量%と、付着性有機ポリマー0.5〜10重量%と、界面活性剤0.5〜10重量%とを含有する粉末状の薬剤組成物を調製する工程と、
    前記粉末状の薬剤組成物を水に分散し、液状の薬剤組成物を調製する工程と、
    前記液状の薬剤組成物をかんきつ類の果実表面に散布する工程とを備えることを特徴とするかんきつ類の浮皮及び水腐れの防止方法。
  6. 平均粒子径0.5〜3μmの無機粉体80〜99重量%と、付着性有機ポリマー0.5〜10重量%と、界面活性剤0.5〜10重量%とを水に分散して、液状の薬剤組成物を調製する工程と、
    前記液状の薬剤組成物をかんきつ類の果実表面に散布する工程とを備えることを特徴とするかんきつ類の浮皮及び水腐れの防止方法。
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