JP2012086492A - 成形機の金型位置決め装置 - Google Patents

成形機の金型位置決め装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012086492A
JP2012086492A JP2010236476A JP2010236476A JP2012086492A JP 2012086492 A JP2012086492 A JP 2012086492A JP 2010236476 A JP2010236476 A JP 2010236476A JP 2010236476 A JP2010236476 A JP 2010236476A JP 2012086492 A JP2012086492 A JP 2012086492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
receiving member
pair
molding machine
base member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010236476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5598982B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Kochi
良祐 幸地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pascal Engineering Corp
Original Assignee
Pascal Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pascal Engineering Corp filed Critical Pascal Engineering Corp
Priority to JP2010236476A priority Critical patent/JP5598982B2/ja
Publication of JP2012086492A publication Critical patent/JP2012086492A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5598982B2 publication Critical patent/JP5598982B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】金型基板の標準化の結果、必要以上に大きな標準化された金型基板を設ける必要があるため、金型のサイズが大型化し、金型の重量が重くなるため、金型交換の作業負荷が大きくなり、金型の製造コストが高価になる。
【解決手段】ベース部材10よりも上方に配置されて金型Mを載置可能な型受け部材15と、型受け部材15を昇降移動させるエアシリンダ20と、型受け部材15に夫々固定され且つ型受け部材15をベース部材10に対して昇降可能にガイドする1対のガイドロッド30,30と、ベース部材10に配置され且つ1対のガイドロッド30,30に夫々係合してロック可能なロック機構40とを備え、ロック機構40が1対のガイドロッド30,30に係合してロックしたとき、1対のガイドロッド30,30を介して型受け部材15をベース部材10に支持し、型受け部材15により金型Mの下端を支持することで金型を位置決めするように構成した。
【選択図】図6

Description

本発明は、成形機の1対のプラテン又は1対の取付プレートに形成された鉛直の盤面に金型を位置決めする成形機の金型位置決め装置に関し、特に、盤面に固定されたベース部材に、複数のガイド部材を介して金型の型受け部材を昇降可能に支持する成形機の金型位置決め装置に関するものである。
従来、射出成形機においては、1対のプラテン(固定盤と可動盤)に形成された鉛直の盤面に金型(固定金型と可動金型)が固定され、可動盤が固定盤に接近・離隔する方向に駆動されて、金型の型閉めと型開きが行われる。型閉めされた金型内のキャビティに射出機構により溶融状の合成樹脂が供給され、その溶融状の合成樹脂が硬化して成形品が成形され、金型の型開き後、その成形品がエジェクタ機構により金型からエジェクトされる。
射出成形機において金型を交換する場合、射出機構やエジェクタ機構等が正常に機能するように、新たにセットする金型を1対のプラテンの盤面にセンタリングして固定する必要がある。一般に、固定金型にロケートリングが装着され、そのロケートリングが固定盤に形成されたノズル挿通孔の端部の嵌合凹部に係合することにより金型がセンタリングされた状態になる。尚、固定金型と可動金型は、夫々、キャビティを形成する金型本体と、金型本体が固定される金型基板とを有し、この金型基板がプラテンの盤面に当接状に固定される。
図16、図17に示す射出成形機の金型交換方法では、金型100をクレーンによりワイヤ101で吊下げて、射出成形機105の1対のプラテン106,107間に搬入し、1対のプラテン106,107の盤面106a,107aにセンタリングして固定する。しかし、金型100は重量が非常に重い(例えば、数t〜数10tある)重量物であるため、ワイヤ101で吊下げられた金型100が図示のように傾くことも多くあり、その金型100を目視しつつクレーン操作を行い更に人が押して、金型100のロケートリング100bをプラテン106のノズル挿通孔106bの端部に係合させるように金型100をセンタリングすることは非常に大変である。つまり、金型交換の作業負荷が非常に大きくなる。
そこで、図18、図19の射出成形機の金型位置決め技術では、射出成形機105の1対のプラテン106,107の盤面106a,107aの下端部に1対の型受け部材108が複数のボルト108aで固定されている。この1対の型受け部材108に金型100(固定金型と可動金型)の1対の金型基板100aが載置されて、金型100が上下方向に位置決めされる。尚、射出成形機105の側方に搬送台車で搬送されてきた金型100を、搬送台車から1対の型受け部材108に移載して1対のプラテン106,107間に搬入可能に構成する場合もある。
一方、特許文献1の射出成形機の金型位置決め装置では、金型基板を載置する型受け部材が回転軸を介してプラテンに回動自在に支持されている。その型受け部材の外周面に複数の基準面が形成され、そのうち使用する基準面が上面となるように型受け部材を回動させた後、型受け部材をピン部材でプラテンに固定する。回転軸から各基準面までの距離が異なるため、使用する基準面の高さ位置を変更する。
特許文献2の射出成形機の金型交換装置では、型受け部材を昇降させる油圧シリンダと、油圧シリンダによる型受け部材の昇降移動をガイドするガイドポストが設けられている。油圧シリンダは鉛直姿勢に配置されて、シリンダ部材がプラテンに固定され、ピストンロッドとガイドポストの上端部が型受け部材に連結されている。型受け部材と搬送台車との間で金型を受け渡しするために、型受け部材が金型の荷重を支持した状態で油圧シリンダにより昇降される。
特開2005−66863号公報 特開平5−278078号公報
図18、図19の射出成形機の金型位置決め技術のように、型受け部材の位置が固定されている場合、その型受け部材を用いて複数種類の仕様の異なる金型をセンタリングするためには、その複数の金型の金型基板のサイズを統一して、金型基板の標準化を図る必要がある。つまり、成形品のサイズに応じて小型化可能な金型についても、必要以上に大きな標準化された同サイズの金型基板を設ける必要があるため、金型のサイズが大型化する。その結果、金型の重量が重くなるため、金型交換の作業負荷が大きくなり、金型の製造コストが高価になる。
そこで、型受け部材の固定位置を図19に実線と仮想線で示すように上下方向に変更できるようにすれば、複数種類の仕様の異なる金型の金型基板のサイズを統一する必要性がなくなる。しかし、金型基板のサイズが現在セットされている金型と異なる金型に交換する場合、複数のボルトを弛め、型受け部材を金型固定位置に移動させ、再度複数のボルトを締付けるという型受け部材の付け替え作業が新たに必要になる。結局、金型交換の作業負荷を殆ど軽減できない。
特許文献1の射出成形機の金型位置決め装置では、金型基板のサイズが現在セットされている金型と異なる金型に交換する場合、型受け部材を固定するピン部材を取外し、型受け部材を回動させ、再度ピン部材を取付けるという型受け部材の姿勢切換え作業が新たに必要になる。図18、図19に示す技術と同様、金型交換の作業負荷を殆ど軽減できない。
特許文献2の射出成形機の金型交換装置では、型受け部材を油圧シリンダにより昇降し、ガイドポストにより型受け部材の昇降移動時の姿勢を水平状態に維持している。この金型交換装置は、型受け部材と搬送台車との間で金型の受け渡しを行い、金型の荷重を型受け部材を介して油圧シリンダにより支持するため、安価な小型エアシリンダを使用することが難しく、金型を載置した型受け部材を昇降可能な高出力の大型油圧シリンダが必要になる。しかも、型受け部材の高さ位置を多段階に調整するには、型受け部材の高さ位置や油圧シリンダの伸縮位置等を検出する位置検出機構や選択された高さ位置において金型を載置した型受け部材を位置決め支持する荷重支持機構が必要となり、金型位置決め装置の大型化や製造コストの増加を招く。
本発明の目的は、複数種類の金型について金型交換の作業負荷を軽減でき、金型位置決め装置を小型化でき、製造コストを削減できる成形機の金型位置決め装置を提供することである。
請求項1の成形機の金型位置決め装置は、成形機の1対のプラテン又はその1対のプラテンに固定された1対の取付プレートに形成された鉛直の盤面に金型を固定するために位置決めする成形機の金型位置決め装置において、前記盤面の下端近傍部に固定されたベース部材と、前記ベース部材よりも上方に配置されて金型を載置可能な型受け部材と、前記型受け部材を前記ベース部材に対して昇降移動させる昇降駆動機構と、前記型受け部材に夫々固定され且つ型受け部材を前記ベース部材に対して昇降可能にガイドする複数のガイド部材と、前記ベース部材に配置され且つ前記複数のガイド部材に夫々係合してロック可能なロック機構とを備え、前記ロック機構が前記複数のガイド部材に係合してロックしたとき、複数のガイド部材を介して型受け部材をベース部材に支持し、型受け部材により金型の下端を支持することで金型を位置決めするように構成したことを特徴としている。
この成形機の金型位置決め装置では、現在固定されている金型を別の金型に交換する場合、ベース部材に配置されたロック機構が複数のガイド部材に係合してロックすることにより、型受け部材を昇降可能にガイドする複数のガイド部材を介して金型を載置した型受け部材の荷重をベース部材に支持させることができる。尚、この成形機は、射出成形機に限定される訳ではなく、ダイカストマシン等の成形機一般を対象としている。
請求項2の金型位置決め装置は、請求項1の発明において、前記ベース部材と型受け部材が夫々前記盤面に沿って水平方向に延びる細長い角形バー部材で構成され、前記ベース部材は、前記複数のガイド部材が上下方向に摺動自在に挿通する複数のガイド孔を備えたことを特徴としている。
請求項3の金型位置決め装置は、請求項2の発明において、1対の前記ガイド部材が、ベース部材の両端寄り部分に対応する位置に配設されたことを特徴としている。
請求項4の金型位置決め装置は、請求項2又は3の発明において、前記ガイド部材は、断面円形のロッド状部材からなり、前記ロック機構は、各ガイド部材の外周部分に設けられ上下方向の高さ位置が異なる複数の溝部と、前記ベース部材の上部に載置されて前記水平方向へ位置切換え可能なスライド部材とを備え、前記スライド部材は、前記複数の溝部のうちの何れかの選択された溝部に係合され且つ型受け部材の昇降移動を規制するロック位置と、前記選択された溝部から係合解除され且つ型受け部材の昇降移動を許容するアンロック位置とに切換え可能に形成されたことを特徴としている。
請求項5の金型位置決め装置は、請求項4の発明において、前記ロック機構が前記スライド部材を前記水平方向へ移動させる1又は複数の流体圧シリンダを備えたことを特徴としている。
請求項6の金型位置決め装置は、請求項4又は5の発明において、前記スライド部材は、前記ガイド部材よりも小径に形成され且つ前記選択された溝部に係合可能なロック用開口部と、前記ロック用開口部に連なると共に前記ガイド部材よりも大径に形成され且つ前記ガイド部材が上下方向に挿通可能なアンロック用開口部を備えたことを特徴としている。
請求項7の金型位置決め装置は、請求項1〜6の何れか1項の発明において、前記昇降駆動機構が流体圧シリンダを備えると共に立向き姿勢に配置された流体圧シリンダのシリンダ部材が前記ベース部材に取付けられ、前記流体圧シリンダのピストンロッドと前記ガイド部材の上端部が夫々型受け部材に連結されたことを特徴としている。
請求項8の金型位置決め装置は、請求項1〜7の何れか1項の発明において、前記型受け部材は、金型の金型基板に形成された位置決め凹部が係合する位置決め凸部を有することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、前記ベース部材、型受け部材、昇降駆動機構、ガイド部材、ロック機構を備えたので、金型交換に際してサイズの異なる複数種類の金型のうち、盤面に固定する金型に応じた上下方向の高さ位置に型受け部材を容易に調節することができ、金型交換の作業負荷を軽減できる。
金型から型受け部材に作用する荷重を、昇降駆動機構ではなく、複数のガイド部材を介してベース部材に支持させるため、昇降駆動機構に型受け部材を昇降可能な比較的低出力の小型の昇降駆動機構を適用することができ、金型位置決め装置の小型化を図ることができる。複数のガイド部材とこれら複数のガイド部材に係合してロック可能なロック機構により型受け部材の高さ位置を調整するため、別途位置検出機構や荷重支持機構を用いることなく金型を安定的に支持した状態で盤面にセンタリングして固定することができ、製造コストを削減できる。
請求項2の発明によれば、ベース部材に複数のガイド孔により複数のガイド部材を昇降自在に安定的にガイドでき、金型を支持した型受け部材の荷重を複数のガイド部材を介してベース部材に容易に伝達でき、金型位置決め装置の小型化を図ることができる。
請求項3の発明によれば、1対のガイド部材を設けるため、型受け部材をベース部材に対して安定的にガイドでき、簡単な構造で荷重をベース部材へ効果的に伝達できる。
請求項4の発明によれば、複数の溝部のうち金型サイズに応じた高さ位置の溝部にスライド部材を係合させることにより、金型サイズに応じた上下方向高さ位置に型受け部材を確実に調節することができる。スライド部材のスライド操作によりガイド部材とスライド部材との係合・係合解除を行うことができ、簡単な機構のロック機構を実現できる。
請求項5の発明によれば、ガイド部材に対するスライド部材のロック・アンロック切換えを1又は複数の流体圧シリンダにより確実に実現することができる。
請求項6の発明によれば、スライド部材の位置を切換えることにより、複数のガイド部材に対するロックと、アンロックとを簡単に切換えることができ、切換え操作性を高めることができる。
請求項7の発明によれば、昇降駆動機構の流体圧シリンダのピストンロッドとガイド部材の上端部が型受け部材に連結されているため、流体圧シリンダにより型受け部材の位置を金型に応じた位置に調節することができる。
請求項8の発明によれば、金型の金型基板を型受け部材に下降させて載置する際に、金型基板の位置決め凹部に型受け部材の位置決め凸部を係合させることにより、金型を盤面に対してセンタリングすることができる。
実施例1に係る金型位置決め装置を含む射出成形機と金型(型閉め状態)の側面図である。 図1のII−II線断面図である。 スライド部材がロック位置のときの固定盤側金型位置決め装置の斜視図である。 図3の金型位置決め装置の側面図である。 図3の金型位置決め装置の正面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 図5のVII−VII線断面図である。 図6の要部拡大図である。 スライド部材がアンロック位置のときの図6相当図である。 図9のX−X線断面図である。 図9の要部拡大図である。 ガイドロッドが下降移動しているときの図11相当図である。 金型位置決め装置の制御系のブロック図である。 金型交換前期における金型等の側面図である。 金型交換後期における金型等の側面図である。 従来技術に係る射出成形機の金型交換中の金型等の側面図である。 図16のXVII−XVII線断面図である。 別の従来技術に係る射出成形機の金型交換中の金型等の側面図である。 図18のXIX−XIX線断面図である。
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、射出成形機1は、金型M(固定金型M1と可動金型M2)が固定される相対向する1対のプラテン2,3(固定盤2と可動盤3)、金型Mの型閉めと型開きを行うために可動盤3を固定盤2に接近・離隔する方向へ移動自在にガイド支持する4本のガイドロッド4、可動盤3を前記接近・離隔する方向に駆動する油圧シリンダ(又は駆動モータ)を有するプラテン駆動機構5、型閉めされた金型M内のキャビティに溶融状の合成樹脂を供給する射出筒6aを有する射出機構6、1対のプラテン2,3の鉛直な盤面2a,3aに金型Mを固定する際に位置決めする1対の金型位置決め装置7,8、金型Mの可動金型M2から成形品をエジェクトするエジェクタ装置9を備えている。
図1に示すように、固定金型M1と可動金型M2は、夫々、キャビティを形成する金型本体M1a,M2aと、金型本体M1a,M2aが固定された金型基板M1b,M2bとを有する。固定金型M1の金型基板M1bにロケートリングM1cが装着され、そのロケートリングM1cが固定盤2に形成された射出機構6のノズル挿通孔2bの端部の嵌合凹部に嵌合して、金型Mがセンタリングされた状態になる。そして、金型Mのセンタリングの後、固定金型M1の金型基板M1bが固定盤2の盤面2aに当接状に複数のクランプ装置(図示略)により固定され、可動金型M2の金型基板M2bが可動盤3の盤面3aに当接状に複数のクランプ装置(図示略)により固定されている。1対のプラテン2,3の盤面2a,3aにはサイズ・形状等が異なる複数種類の金型を択一的に着脱可能である。
この射出成形機1により射出成形を行う場合、プラテン駆動機構5により可動盤3が固定盤2に接近する方向に駆動され、図1に示すように、可動金型M2が固定金型M1に押圧されて金型Mが型閉め状態となり、この状態で、射出機構6により射出筒6aの先端から金型M内のキャビティに溶融状の合成樹脂が供給され、その溶融状の合成樹脂が硬化して成形品が成形される。その後、プラテン駆動機構5により可動盤3が固定盤2から離隔する方向に駆動され、可動金型M2が固定金型M1から離隔して金型Mが型開き状態となり、この状態で、エジェクタ装置9により成形品が可動金型M2からエジェクトされる。
1対の金型位置決め装置7,8について説明する。
1対の金型位置決め装置7,8は同じ構成であるため、以下、固定盤2に装備された金型位置決め装置7について説明し、金型位置決め装置8についての説明は省略する。但し、金型位置決め装置8の複数の構成部材については、金型位置決め装置7の複数の構成部材と同一の符号を付して図示した。
図1〜図12に示すように、1対の金型位置決め装置7は、ベース部材10と、ベース部材10よりも上方に配置されて金型M(金型基板M1b,M2b)を載置可能な型受け部材15と、型受け部材15を昇降させる昇降駆動機構の流体圧シリンダであるエアシリンダ20と、型受け部材15に夫々固定された1対のガイドロッド30(ガイド部材)であって、型受け部材15をベース部材10に対して昇降可能にガイドする1対のガイドロッド30と、ベース部材10上に設けられたロック機構40であって、1対のガイドロッド30に夫々係合してロック可能なロック機構40と、エアシリンダ20とロック機構40を制御する制御装置70とを備え、ロック機構40が1対のガイドロッド30に係合してロックしたとき、1対のガイドロッド30を介して型受け部材15をベース部材10に支持し、型受け部材15により金型M(金型基板M1b,M2b)の下端部を支持することで金型Mを位置決めするように構成されている。
この金型位置決め装置7において、ベース部材10が、固定盤2の盤面2aの下端近傍部に対応する位置に配置され、盤面2aから可動盤3側へ突出した状態で盤面2aに複数のボルト11により強固に固定され、型受け部材15は盤面2aに沿って昇降可能に装備されている。金型位置決め装置8は可動盤3に装着され、そのベース部材10が、可動盤3の盤面3aの下端近傍部に対応する位置に配置され、盤面3aから固定盤2側へ突出した状態で盤面3aに複数のボルト(図示略)により強固に固定され、型受け部材15は盤面3aに沿って昇降可能に装備されている。尚、図1、図2に示す矢印Fを前方、矢印Bを後方、矢印Lを左方、矢印Rを右方として以下の説明を行う。
図2,図3,図5,図6,図9に示すように、ベース部材10及び型受け部材15は、夫々、固定盤2の盤面2aに沿って左右方向に延びる細長い角形バー部材で形成され、下側2本のガイドロッド4間の間隔よりも少し短い左右長を有する。ベース部材10には、中央位置に上下に貫通するロッド挿通孔10aが形成され、このロッド挿通孔10aにエアシリンダ20のピストンロッドが挿通している。ベース部材10には、1対のガイドロッド30に夫々対応する左右両端寄り位置に上下に貫通する2つのガイド孔10bが形成されている。
型受け部材15の上部には、固定金型M1の金型基板M1bを左右方向に位置決めする山形の突出部16(位置決め凸部)が上方に突出するよう設けられている。突出部16は、型受け部材15の左右方向の中央位置に配置され、型受け部材15を挿通するボルト部材17により型受け部材15の上端部に締結されている。
固定金型M1の金型基板M1b下端中央部分には、突出部16が係合可能な逆V形の凹入部M1d(位置決め凹部)が形成されている。それ故、固定金型M1の下端を型受け部材15に支持させるとき、突出部16と凹入部M1dとが嵌合して、固定金型M1が盤面2aに対して左右方向にセンタリングされる。
図3〜図6,図9に示すように、エアシリンダ20は、シリンダ部材21と、このシリンダ部材21内部を摺動自在なピストン22と、このピストン22に連結されたピストンロッド23と、シリンダ部材21内部へエアを供給・排出可能なポート24a,24bと、型受け部材15の上限位置に対応するピストン22の上限位置を検出可能な位置検出センサ25aと、型受け部材15の下限位置に対応するピストン22の下限位置を検出可能な位置検出センサ25b等を備えている。
エアシリンダ20は、ベース部材10の左右方向中央の下側に、ベース部材10の下部から下方に延びるように立向き姿勢に配置されている。エアシリンダ20は、シリンダ部材21の上端部分がベース部材10の下端部分に取付けられ、ロッド挿通孔10aを貫通したピストンロッド23の上端部分が型受け部材15の下部に連結されている。
型受け部材15をエアシリンダ20により上昇させるとき、ピストンロッド23を伸長させ、位置検出センサ25aによりピストン22が上限位置に達したことを検出した時点で上昇移動を停止する。型受け部材15をエアシリンダ20により下降させるとき、ピストンロッド23を退入させ、位置検出センサ25bによりピストン22が下限位置に達したことを検出した時点で下降移動を停止する。
尚、位置検出センサは、上限位置と下限位置を検出する2つのセンサに限定されるものではなく、後述する環状溝部31〜33に対応する位置を検出する3つ以上の位置検出センサを設けることができる。ピストンロッド23に一体的に連結した検出部材を別途設け、この検出部材の移動を複数位置で検出するセンサにより型受け部材15の複数の高さ位置を検出するように構成してもよい。
図6,図9に示すように、1対のガイドロッド30は、ベース部材10の両端寄り部分に対応する位置に配設され、ベース部材10に形成された2つのガイド孔10bに摺動自在に挿通されている。図6〜図10に示すように、各ガイドロッド30は、断面円形のロッド状部材からなり、ガイドロッド30の上端部分がボルト部材37により型受け部材15の下部に連結されている。1対のガイドロッド30は、エアシリンダ20が型受け部材15を昇降移動するとき、型受け部材15の姿勢を水平状態に維持するようにベース部材10に対してガイドしている。
図6,図9に示すように、各ガイドロッド30は、上下方向の高さ位置が異なる3つの環状溝部31〜33を備えている。3つの環状溝部31〜33は、型受け部材15を最も低い第1ロック位置に位置決め可能な溝部31と、型受け部材15を中段位置の第2ロック位置に位置決め可能な溝部32と、型受け部材15を最も高い第3ロック位置に位置決め可能な溝部33である。尚、3つの溝部に限られるものではなく、金型Mのサイズに応じて高さ位置の異なる2つの溝部でも良く、高さ位置の異なる4つ以上の溝部を形成しても良い。
図8に示すように、溝部31〜33は同じ構成のものであるため、溝部31を例にして説明すると、溝部31は環状の水平壁部31aと、水平壁部31aの軸心側端部に連なる円筒壁部31bと、円筒壁部31bの下端部に連なり下方程大径化する環状テーパ壁部31cとを有する。円筒壁部31bの上下幅は、後述するスライド部材41の上下方向の厚さよりも大きく形成され、水平壁部31aの外周のエッジ部分には、所定の面取り部(図示略)が形成されている。
図1〜12に示すように、ロック機構40は、1対のガイドロッド30に形成された前記溝部31〜33と、ベース部材10の上面に載置されて盤面2aに沿ってベース部材10上を左右方向へスライドして位置切換え可能な板状のスライド部材41と、このスライド部材41を前記左右方向へ移動駆動する左右1対のエアシリンダ50,60等を備えている。
図7,図10に示すように、スライド部材41は、左右両端寄り部分に対応する位置にガイドロッド30よりも小径に形成され且つ溝部31〜33に択一的に係合可能な1対のロック用開口部42と、これらロック用開口部42の左側に夫々連なると共にガイドロッド30よりも大径に形成され且つガイドロッド30が上下方向に摺動自在に挿通する1対のアンロック用開口部43と、ロッド挿通孔10aに対応する位置に形成されピストンロッド23が上下方向に挿通可能な長円状のロッド用開口部44と、ベース部材10の両端部に固定された左右1対の縦板45等を備えている。
スライド部材41には、左右1対の長円形のガイド用開口部46がロッド用開口部44の両側に形成されている。ガイド用開口部46にはベース部材10に固定されたピン部材47が挿通され、スライド部材41の左右方向へのスライド動作をガイドしている。
上記の1対のガイド用開口部46とピン部材47によりスライド部材41の左右方向へのスライド移動限界が規制され、1対のガイドロッド30と開口部42,43との干渉が防止されている。
図6〜図8に示すように、スライド部材41を右限位置に位置させた状態では、1対のガイドロッド30が1対のアンロック用開口部43を挿通し、ロック機構40はアンロック状態になる。エアシリンダ20により型受け部材15を昇降させ、1対のガイドロッド30の溝部31〜33の何れかをスライド部材41の高さ位置に一致させてから、スライド部材41を左限位置に位置させると、1対のロック用開口部42が溝部31〜33の何れかに夫々係合するため、ロック機構40はロック状態になる。尚、金型サイズに応じて型受け部材15の高さ位置を設定する為に、溝部31〜33は、金型サイズに応じて選択される。
図2〜図12に示すように、左側のエアシリンダ50は、スライド部材41の左端に固定された縦板45に左方から対向するようにベース部材10の左端近傍部分に固定されている。右側のエアシリンダ60は、スライド部材41の右端に固定された縦板45に右方から対向するようにベース部材10の右端近傍部分に固定されている。
左側のエアシリンダ50は、シリンダ部材51と、このシリンダ部材51の内部のピストン52と、このピストンから延びて左側の縦板45に連結されたピストンロッド53と、シリンダ部材51の内部へエアを供給・排出可能なポート54a,54b(図3参照)等を備えている。右側のエアシリンダ60は、エアシリンダ50と同様の構成を有し、シリンダ部材61と、このシリンダ部材61の内部のピストン62と、このピストン62から延びて右側縦板部材45に連結されたピストンロッド63と、シリンダ部材61の内部へエアを供給・排出可能なポート64a,64b(図3参照)等を備えている。
スライド部材41を左側のロック位置に切換えるとき、左側エアシリンダ50のピストンロッド53を退入させ且つ右側エアシリンダ60のピストンロッド63を伸長させる。その結果、図6〜図8に示すように、1対のロック用開口部42が1対の溝部33に同時に係合し、ロック機構40がロック状態になり、型受け部材15は昇降移動不能になり、金型M1から型受け部材15に作用する荷重は、エアシリンダ20で支持することなく、1対のガイドロッド30を介してベース部材10により支持することができる。
スライド部材41を右側のアンロック位置に切換えるとき、左側エアシリンダ50のピストンロッド53を伸長させ且つ右側エアシリンダ60のピストンロッド63を退入させる。その結果、図9〜図11に示すように、1対のロック用開口部42が1対の溝部33から離脱して1対のガイドロッド30は1対のアンロック用開口部43を挿通する状態になるため、ロック機構40がアンロック状態になり、エアシリンダ20により型受け部材15を昇降移動可能になる。
図13に示すように、金型位置決め装置7の制御装置70は、操作盤71からの指令と位置検出センサ25a,25bの検出信号に基づいて、金型位置決め装置7のエアシリンダ20,50,60を制御すると共に、金型位置決め装置8のエアシリンダ20,50,60を制御するものである。尚、制御装置70はコンピュータを備え、このコンピュータには所定の制御プログラムが格納されている。
制御装置70には、操作盤71と、1対のエアシリンダ20を駆動するための1対の電磁切換弁72と、1対のエアシリンダ50を駆動するための1対の電磁切換弁73と、1対のエアシリンダ60を駆動するための1対の電磁切換弁74が電気的に接続されている。操作盤71は金型位置決め装置7,8に共通に設けられている。
金型のサイズに応じて型受け部材15の上下方向の高さ位置を調節する際、操作盤71からの指令に基づいて、制御装置70は、エアシリンダ20とエアシリンダ50,60を駆動制御することで型受け部材15の高さ位置の調節を行う。
次に、以上説明した金型位置決め装置7,8の作用について説明する。
射出成形機1においてクレーンを介して金型Mを交換するとき、新たにセットする金型Mの金型基板M1b,M2bを1対の型受け部材15で支持し、金型Mを固定盤2と可動盤3の盤面2a,3bにセンタリングしてから、金型Mを固定盤2と可動盤3の盤面2a,3aに固定することにより、射出機構6とエジェクタ装置9等が正常に機能するようになる。そのため、金型Mの交換時に、金型位置決め装置7,8の1対の型受け部材15の上下方向の高さ位置を調節し、クレーンで吊持した金型Mの下端を受け止めることにより、金型Mの高さ位置を位置決めし且つセンタリングする。尚、型受け部材15の初期位置を下限位置に設定し、型受け部材15を初期位置から所定の高さ位置(ロック位置)に調節する例について説明する。
1対の型受け部材15の上下方向の高さ位置を調節する場合、操作盤71の作動スイッチ(図示略)をオン操作する。金型位置決め装置7,8に対して、制御装置70が電磁切換弁72を制御し、エアシリンダ20により型受け部材15を下限位置から上限位置まで上昇させる。このとき、型受け部材15はベース部材10の1対のガイド孔10bによりガイドされる1対のガイドロッド30を介して上昇移動時の水平姿勢が保持されている。
型受け部材15の上昇移動開始に同期して、制御装置70により電磁切換弁73,74が制御され、エアシリンダ50,60によりスライド部材41をアンロック位置(右限位置)に切換える(図10,図11参照)。これにより、スライド部材41がガイドロッド30の上昇移動を阻害することなく、型受け部材15は円滑に上昇移動する。
制御装置70は、型受け部材15が上限位置に到達して位置検出センサ25aからピストン22が上限位置に達した検出信号を受信したとき、型受け部材15を下降移動させるよう電磁切換弁72を切換え、これと同時に、スライド部材41をロック位置へ移動するよう電磁切換弁73,74を切換える(図12参照)。このとき、スライド部材41のロック用開口部42の入口側内縁部は、ガイドロッド30の溝部33より下方の外周面と摺接しているため、スライド部材41はガイドロッド30の下降移動を阻害しない。
次に、図7,図8に示すように、型受け部材15が第3ロック位置に到達したとき、ガイドロッド30の溝部33の高さ位置とスライド部材41のロック用開口部42の高さ位置とが略同じ高さ位置になるため、ロック用開口部42の入口側内縁部が環状テーパ壁部33c上をロック用開口部42が摺動して溝部33と係合する。これにより、水平壁部33aがスライド部材41の上面に当接し、型受け部材15の下降移動が停止され、これにより型受け部材15が第3ロック位置に位置決めされる。尚、型受け部材15が第3ロック位置に位置決めされたとき、制御装置70は、電磁切換弁72,73,74を制御し、エアシリンダ20,50,60に対するエアの供給・排出を停止する。金型のサイズが第3ロック位置の型受け部材15に対応している場合は、型受け部材15を第3ロック位置に位置させた状態で金型交換を行う。
図10,図11に示すように、型受け部材15を中段の第2ロック位置に位置決めする場合は、型受け部材15が第3ロック位置に位置決めされた状態から、操作盤71の作動スイッチを再度オン操作する。制御装置70は、電磁切換弁73,74を制御し、エアシリンダ50,60によりスライド部材41をアンロック位置(右限位置)に切換え、ロック用開口部42と溝部33との係合を解除する。スライド部材41の切換え後、制御装置70は、電磁切換弁72を制御し、エアシリンダ20による型受け部材15の下降移動が開始される。
型受け部材15が下降移動開始後、制御装置70は、図12に示すように、スライド部材41をロック位置へ移動するよう電磁切換弁73,74を切換える。このとき、スライド部材41のロック用開口部42の入口側内縁部は、ガイドロッド30の溝部32より下方の外周面と摺接している。型受け部材15が第2ロック位置に到達したとき、ガイドロッド30の溝部32の高さ位置とスライド部材41のロック用開口部42の高さ位置とが略同じ高さ位置になるため、第3ロック位置のときと同様に、ロック用開口部42が溝部32に係合し、型受け部材15が第2ロック位置に位置決めされる。金型サイズが第2ロック位置の型受け部材15に対応している場合は、型受け部材15を第2ロック位置に位置させた状態で金型交換を行う。
型受け部材15を第1ロック位置に位置決めする場合は、型受け部材15が第2ロック位置に位置決めされた状態から、操作盤71の作動スイッチを再度オン操作する。
制御装置70は、電磁切換弁73,74を制御し、エアシリンダ50,60によりスライド部材41をアンロック位置(右限位置)に切換え、ロック用開口部42と溝部32との係合を解除する。スライド部材41の切換え後、制御装置70は、電磁切換弁72を制御し、エアシリンダ20による型受け部材15の下降移動が開始される。
型受け部材15による下降移動開始後、制御装置70は、スライド部材41をロック位置へ移動するよう電磁切換弁73,74を切換える。これにより、スライド部材41のロック用開口部42の入口側内縁部は、ガイドロッド30の溝部31より下方の外周面と摺接している。
型受け部材15が第1ロック位置に到達したとき、ガイドロッド30の溝部31の高さ位置とスライド部材41のロック用開口部42の高さ位置とが略同じ高さ位置になるため、第2,3ロック位置のときと同様に、ロック用開口部42が溝部31に係合し、型受け部材15が第1ロック位置に位置決めされる。金型のサイズが第1ロック位置の型受け部材15に対応している場合は、型受け部材15を第1ロック位置に位置させた状態で金型交換を行う。
こうして、型受け部材15の高さ位置が金型Mの金型基板M1b,M2bのサイズに応じた上下方向高さ位置(第1,2,3ロック位置の何れか)に調節される。尚、金型基板M1b,M2bのサイズが現在セットされている金型Mより大きな金型Mに交換する場合、前述した操作手順により型受け部材15の上下方向の高さ位置を調整する。金型基板M1b,M2bのサイズが現在セットされている金型Mより小さな金型Mに交換する場合、一旦、型受け部材15を初期位置に戻した後、前述した操作手順により型受け部材15の上下方向の高さ位置を調整する。
その後、図14に示すように、固定盤2と可動盤3との間に、金型Mの左右寸法よりも少しだけ大きな間隔を設けた状態で、金型Mをクレーンによりワイヤ45を介して吊持した状態で、金型Mが固定盤2と可動盤3との間に搬入され、金型Mの金型基板M1b,M2bが1対の型受け部材15に支持される(金型重量の一部が支持される)。ここで、1対のガイドロッド30がベース部材10と型受け部材15との間を荷重伝達可能に連結しているため、型受け部材15に作用する金型Mの荷重を1対のガイドロッド30とロック機構40を介してベース部材10に支持させることができる。
図15に示すように、1対の型受け部材15に支持された金型Mは上下方向に位置決めされて、安定的に支持された状態になり、これと同時に、型受け部材15に設けられた突出部16と凹入部M1dとが嵌合状態になるため、金型Mの固定盤2の盤面2aに対する左右方向の位置決め(センタリング)が行われる。そして、固定金型M1のロケートリングM1cが固定盤2のノズル挿通孔2bの端部の嵌合凹部に係合され、固定金型M1の金型基板M1bが固定盤2の盤面2aに当接されて固定され、最後に、可動金型M2の金型基板M2bが可動盤3の盤面3aに当接されて固定される。
以上説明した金型位置決め装置7,8によれば次の効果を奏する。
ベース部材10、型受け部材15、エアシリンダ20、1対のガイドロッド30、ロック機構40を設けたので、サイズの異なる複数種類の金型Mについて金型サイズに応じた上下方向の高さ位置に型受け部材15を容易に調節することができ、金型交換の作業負荷を軽減できる。
金型Mを支持した型受け部材15に作用する荷重をエアシリンダ20ではなく、1対のガイドロッド30とロック機構40を介してベース部材10に支持させるため、昇降駆動機構にエアシリンダ20等の型受け部材15を昇降可能な比較的低出力の小型のアクチュエータを適用することができ、金型位置決め装置7,8の小型化を図ることができる。
1対のガイドロッド30とこれら1対のガイドロッド30に係合してロック可能なロック機構40により型受け部材15の高さ位置を調整するため、別途荷重支持機構を用いることなく金型Mを安定的に支持した状態で盤面2a,3aにセンタリングして固定することができ、製造コストを削減できる。
ベース部材10と型受け部材15が夫々盤面2a,3aに沿って水平方向に延びる細長い角形バー部材で構成され、ベース部材10は、1対のガイドロッド30,30が上下方向に摺動自在に挿通する1対のガイド孔10bを備えたため、ベース部材10により1対のガイドロッド30の昇降移動を安定的にガイドでき、金型Mを載置した型受け部材15の荷重を1対のガイドロッド30を介してベース部材10に容易に伝達でき、金型位置決め装置7,8の小型化を図ることができる。
1対のガイドロッド30が、ベース部材10の両端寄り部分に対応する位置に配設されたため、型受け部材15をベース部材10に対して高精度にガイドでき、簡単な構造でエアシリンダ20に金型Mを載置した型受け部材15の荷重を作用させることなく、荷重をベース部材10へ効果的に伝達できる。
1対のガイドロッド30は、断面円形のロッド状部材からなり、ロック機構40は、各ガイドロッド30の外周部分に設けられ上下方向の高さ位置が異なる複数の溝部31,32,33と、ベース部材10の上部に載置されて水平方向へ位置切換え可能なスライド部材41とを備え、スライド部材41は、複数の溝部31,32,33のうちの何れかの選択された溝部に係合され且つ型受け部材15の昇降移動を規制するロック位置と、前記選択された溝部から係合解除され且つ型受け部材15の昇降移動を許容するアンロック位置とに切換え可能に形成されている。
これにより、複数の溝部31,32,33のうち金型のサイズに応じた高さ位置の溝部とスライド部材41が簡単な構造で係合でき、金型のサイズに応じた上下方向高さ位置に型受け部材15を確実に調節することができる。型受け部材15の高さ位置を複数位置に切換えてロック機構40でロックする構成であるから、金型位置決め装置7,8の制御系の構成が簡単化し、製作コストを安価にすることができる。また、スライド部材41のスライド操作によりガイドロッド30とスライド部材41との係合・係合解除を行うことができ、ロック機構40の切換え操作性を高めることができる。
ロック機構40がスライド部材41を水平方向へ移動させる2つのエアシリンダ50,60を備えたため、ガイドロッド30に対するロック・アンロック切換えを安価なエアシリンダ50,60により確実に実現することができる。スライド部材41は、ガイドロッド30よりも小径に形成され且つ溝部31,32,33に係合可能なロック用開口部42と、ロック用開口部42に連なると共にガイドロッド30よりも大径に形成され且つガイドロッド30が上下方向に摺動自在に挿通するアンロック用開口部43を備えたため、単一の切換え操作により1対のガイドロッド30とスライド部材41との係合状態を切換えることができ、切換え操作性を高めることができる。
立向き姿勢に配置されたエアシリンダ20のシリンダ部材21がベース部材10に取付けられ、エアシリンダ20のピストンロッド23と1対のガイドロッド30の上端部が夫々型受け部材15に連結されたため、型受け部材15に金型Mを支持するとき、金型Mとの干渉を避けてエアシリンダ20と1対のガイドロッド30を配設することができ、エアシリンダ20による型受け部材15の昇降機能を確実に実現することができる。
型受け部材15は、金型Mの金型基板M1b,M2bに形成された位置決め凹入部M1dが係合する突出部16を有するため、金型Mの金型基板M1b,M2bを型受け部材15に下降させて載置する際に、金型Mの水平方向の位置調節を簡単に行うことができる。クレーンにより金型Mを搬送して型受け部材15に載置する場合に、金型Mの載置作業と位置決め作業を同時に行うことができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、型受け部材15を昇降移動させる昇降駆動手段に複動型エアシリンダ20を採用した例を説明したが、複動型エアシリンダ20に代えて、単動型エアシリンダを適用可能である。また、エアシリンダに代えて、油圧シリンダ、ACサーボモータとウォームギヤとウォームホイール等からなる電動シリンダなど、少なくとも、型受け部材15を昇降移動可能な種々の駆動手段を採用可能である。
2〕制御装置70に関して、操作盤71の特定のボタンを1回押した場合には、自動的に型受け部材15を最も高い第3ロック位置に設定し、2回操作した場合には自動的に型受け部材15を中段の第2ロック位置に設定し、3回操作した場合には自動的に型受け部材15を最も低い第1ロック位置に設定するように構成してもよい。その他、金型位置決め装置7,8の操作や制御技術は、種々の態様に構成することができる。
3〕ガイドロッドに形成する複数の溝部がスライド部材と同高さ位置になったことを検出する複数の検出スイッチを設け、何れかの溝部がスライド部材と同高さ位置になったことを検出したときに、ロック機構40をロック作動させるように構成してもよい。この場合、溝部を上部水平壁部と下部水平壁部と円筒壁部とから形成し、環状テーパ壁部を省略してもよい。
4〕前記実施例においては、型受け部材の上限位置を初期位置として各溝部の下部に環状テーパ壁部を形成した例を説明したが、型受け部材の下限位置を初期位置として各溝部の上部に金型の荷重を受けることが可能な小さな環状テーパ壁部を形成しても良い。
5〕昇降用エアシリンダとガイドロッドを兼用した構成とすることも可能である。
即ち、型受け部材の両端寄り部位に連結されて型受け部材を昇降する1対の単動型エアシリンダを設け、これら1対のエアシリンダのピストンロッドに前記3つの溝部と同様の複数の溝部を設け、前記同様のロック機構のスライド部材を溝部に係合させることで、1対のピストンロッドをロックする。但し、前記単動型エアシリンダに限定されるものではなく、種々の流体圧シリンダや電動シリンダを採用可能である。
6〕固定盤と可動盤の盤面に、夫々、複数のマグネットユニットを組み込んだ取付プレート(クランププレートとも言う)を夫々固定し、複数のマグネットユニットで発生させた磁力により取付プレートの盤面に金型を吸着させて固定する金型固定装置を適用することも可能である。
7〕前記実施例においては、ベース部材の上部に載置されて水平方向へ位置切換え可能なスライド部材の例を説明したが、スライド部材は複数の溝部のうちの何れかの選択された溝部に係合可能であれば良く、ベース部材の下部に配置されたスライド部材を適用することも可能である。
8〕その他、本発明は射出成形機以外に、ダイカストマシン等の成形機にも適用可能であるなど、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、射出成形機器等の成形機の金型交換の作業負荷を軽減可能であり、成形加工の生産性を高めることができる。
M 金型
M1b,M2b 金型基板
M1d 凹入部
1 射出成形機
2 固定盤
3 可動盤
2a,3a 盤面
7,8 金型位置決め装置
10 ベース部材
10b ガイド孔
15 型受け部材
16 突出部
20 エアシリンダ
21 シリンダ部材
23 ピストンロッド
30 ガイドロッド
31〜33 溝部
40 ロック機構
41 スライド部材
42 ロック用開口部
43 アンロック用開口部
50,60 エアシリンダ

Claims (8)

  1. 成形機の1対のプラテン又はその1対のプラテンに固定された1対の取付プレートに形成された鉛直の盤面に金型を固定するために位置決めする成形機の金型位置決め装置において、
    前記盤面の下端近傍部に固定されたベース部材と、
    前記ベース部材よりも上方に配置されて金型を載置可能な型受け部材と、
    前記型受け部材を前記ベース部材に対して昇降移動させる昇降駆動機構と、
    前記型受け部材に夫々固定され且つ型受け部材を前記ベース部材に対して昇降可能にガイドする複数のガイド部材と、
    前記ベース部材に配置され且つ前記複数のガイド部材に夫々係合してロック可能なロック機構とを備え、
    前記ロック機構が前記複数のガイド部材に係合してロックしたとき、複数のガイド部材を介して型受け部材をベース部材に支持し、型受け部材により金型の下端を支持することで金型を位置決めするように構成したことを特徴とする成形機の金型位置決め装置。
  2. 前記ベース部材と型受け部材が夫々前記盤面に沿って水平方向に延びる細長い角形バー部材で構成され、
    前記ベース部材は、前記複数のガイド部材が上下方向に摺動自在に挿通する複数のガイド孔を備えたことを特徴とする請求項1に記載の成形機の金型位置決め装置。
  3. 1対の前記ガイド部材が、ベース部材の両端寄り部分に対応する位置に配設されたことを特徴とする請求項2に記載の成形機の金型位置決め装置。
  4. 前記ガイド部材は、断面円形のロッド状部材からなり、
    前記ロック機構は、各ガイド部材の外周部分に設けられ上下方向の高さ位置が異なる複数の溝部と、前記ベース部材の上部に載置されて前記水平方向へ位置切換え可能なスライド部材とを備え、
    前記スライド部材は、前記複数の溝部のうちの何れかの選択された溝部に係合され且つ型受け部材の昇降移動を規制するロック位置と、前記選択された溝部から係合解除され且つ型受け部材の昇降移動を許容するアンロック位置とに切換え可能に形成されたことを特徴とする請求項2又は3に記載の成形機の金型位置決め装置。
  5. 前記ロック機構が前記スライド部材を前記水平方向へ移動させる1又は複数の流体圧シリンダを備えたことを特徴とする請求項4に記載の成形機の金型位置決め装置。
  6. 前記スライド部材は、前記ガイド部材よりも小径に形成され且つ前記選択された溝部に係合可能なロック用開口部と、前記ロック用開口部に連なると共に前記ガイド部材よりも大径に形成され且つ前記ガイド部材が上下方向に挿通可能なアンロック用開口部を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の成形機の金型位置決め装置。
  7. 前記昇降駆動機構が流体圧シリンダを備えると共に立向き姿勢に配置された流体圧シリンダのシリンダ部材が前記ベース部材に取付けられ、
    前記流体圧シリンダのピストンロッドと前記ガイド部材の上端部が夫々型受け部材に連結されたことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の成形機の金型位置決め装置。
  8. 前記型受け部材は、金型の金型基板に形成された位置決め凹部が係合する位置決め凸部を有することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の成形機の金型位置決め装置。
JP2010236476A 2010-10-21 2010-10-21 成形機の金型位置決め装置 Active JP5598982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010236476A JP5598982B2 (ja) 2010-10-21 2010-10-21 成形機の金型位置決め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010236476A JP5598982B2 (ja) 2010-10-21 2010-10-21 成形機の金型位置決め装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012086492A true JP2012086492A (ja) 2012-05-10
JP5598982B2 JP5598982B2 (ja) 2014-10-01

Family

ID=46258641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010236476A Active JP5598982B2 (ja) 2010-10-21 2010-10-21 成形機の金型位置決め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5598982B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106644432A (zh) * 2016-12-02 2017-05-10 广西玉柴机器股份有限公司 一种模拟顶芯机构
WO2018173540A1 (ja) 2017-03-23 2018-09-27 パスカルエンジニアリング株式会社 射出成形機の金型姿勢設定方法及び金型姿勢設定装置
US10342609B2 (en) 2013-07-22 2019-07-09 Boston Scientific Scimed, Inc. Medical devices for renal nerve ablation
TWI824009B (zh) * 2018-10-24 2023-12-01 日商克斯美庫股份有限公司 安裝模具用的輔助裝置及使用該裝置之模具的安裝方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0229310A (ja) * 1988-07-19 1990-01-31 Daihatsu Motor Co Ltd 射出成形機における金型固定装置
JPH0361519A (ja) * 1989-07-31 1991-03-18 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機の金型装着装置
JPH0494411U (ja) * 1990-12-28 1992-08-17
JP2010046988A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Apic Yamada Corp プレス装置
JP2012020401A (ja) * 2010-06-18 2012-02-02 Pascal Engineering Corp 成形機の金型位置決め装置及び成形機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0229310A (ja) * 1988-07-19 1990-01-31 Daihatsu Motor Co Ltd 射出成形機における金型固定装置
JPH0361519A (ja) * 1989-07-31 1991-03-18 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機の金型装着装置
JPH0494411U (ja) * 1990-12-28 1992-08-17
JP2010046988A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Apic Yamada Corp プレス装置
JP2012020401A (ja) * 2010-06-18 2012-02-02 Pascal Engineering Corp 成形機の金型位置決め装置及び成形機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10342609B2 (en) 2013-07-22 2019-07-09 Boston Scientific Scimed, Inc. Medical devices for renal nerve ablation
CN106644432A (zh) * 2016-12-02 2017-05-10 广西玉柴机器股份有限公司 一种模拟顶芯机构
CN106644432B (zh) * 2016-12-02 2023-08-25 广西玉柴机器股份有限公司 一种模拟顶芯机构
WO2018173540A1 (ja) 2017-03-23 2018-09-27 パスカルエンジニアリング株式会社 射出成形機の金型姿勢設定方法及び金型姿勢設定装置
TWI824009B (zh) * 2018-10-24 2023-12-01 日商克斯美庫股份有限公司 安裝模具用的輔助裝置及使用該裝置之模具的安裝方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5598982B2 (ja) 2014-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5612379B2 (ja) 成形機の金型位置決め装置及び成形機
JP5598982B2 (ja) 成形機の金型位置決め装置
JP6448094B2 (ja) 金型回転式射出成形機および金型回転式射出成形機の型部材交換方法
TWI404618B (zh) 模具固定系統
JP3178041U (ja) 成形機の金型位置決め装置
US10994456B2 (en) Rotary mold type injection molding machine and method for exchanging mold of rotary mold type injection molding machine
CN110430986B (zh) 射出成型机的模具姿势设定方法及模具姿势设定装置
CN115734863A (zh) 用于移动模具的输送装置
JP5612378B2 (ja) 成形機の金型位置決め装置及び成形機
JP5639610B2 (ja) 金型のクランプ方法及びクランプ支援装置
KR100708759B1 (ko) 열-가압방식의 마이크로 패턴 성형장치
JP3192366U (ja) 成形機の金型位置決め装置
CN101132897A (zh) 用于容纳铸模的装置
TWI717354B (zh) 模具落下防止裝置
US20220410452A1 (en) Injection molding system, conveying apparatus, and mold exchange method
JPH0767708B2 (ja) 合成樹脂、複合材料、その他の可塑性材料の射出成形機
JP2002067094A (ja) 横型射出成形機の金型セッティング装置
CN113858386A (zh) 一种预制楼板成型装置
WO2020236491A1 (en) Mold and molding system
CN220437961U (zh) 一种模具质量检测装置
CN214814145U (zh) 模具端头
JP3395089B2 (ja) 横型締、縦射出装置
JP6505580B2 (ja) 射出成形機
CN215967559U (zh) 轮胎模具加工工装及加工设备
JP4762925B2 (ja) 堅型射出成形機の型締装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5598982

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250