JP2012082634A - 吊り戸用の下部ガイドおよびそれを用いた収納体 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納用箱に取り付けられる吊り戸の数に関係なく1つの種類で対応することができる下部ガイドを提供する。
【解決手段】下部ガイド10を、収納用箱14に固定される固定部42、吊り戸16の下面23に設けられた溝24にその先端が嵌め込まれるガイド部44、および、一端が固定部42に接続され、他端がガイド部44に接続されたガイド支持部46を有するベース部材38と、他の吊り戸16の下面23に設けられた溝24にその先端が嵌め込まれる付加ガイド部48、および一端が付加ガイド部48に接続されているとともに、ベース部材38のガイド支持部46に対して着脱自在に構成された連結部50を有する付加部材40とで構成することにより、上記課題を解決できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、玄関の靴箱や台所の下部収納等に使用される吊り戸用の下部ガイドと、当該下部ガイドを用いた収納体に関する。
従来、玄関の靴箱や台所の下部収納といった収納体には吊り戸が設けられており、この吊り戸が水平方向にスライドして当該収納用箱の開口を開閉するようになっている(例えば、特許文献1)。このため、当該吊り戸を支えるとともに水平方向への移動をガイドするための上部ガイドレールおよび下部ガイドレールが、それぞれ収納体における天板の下面および底板の上面に設けられていた。
しかし、底板の上面に形成され、鉛直上向きに開口する下部ガイドレールには、埃や塵が入り込んで溜まり易く、一旦溜まってしまうと掃除するのが困難という問題があった。さらに、埃や塵が入り込んだ下部ガイドレールの上で吊り戸をスライドさせようとすると、吊り戸の下端に設けられたローラ等が噛み込んでしまい、吊り戸のスライドを阻害したり、あるいはスライド時に不快な騒音を発生させるといった問題が生じていた。
このような問題を解決するべく、吊り戸の下面に溝を形成し、当該溝に短冊状板材の先端部を嵌め入れることによって当該吊り戸のスライドをガイドするとともに、吊り戸の下端部がばたつくのを防止するための下部ガイドを使用するいくつかの技術が開発されている(例えば、特許文献2)。
この下部ガイド1では、図9に示すように、収納用箱Aを構成する仕切板2等に固定される固定部3と、固定部3から延出するガイド支持部4と、ガイド支持部4から鉛直上向きに延びる2つのガイド部5とが、一枚の板材を折り曲げることで一体的に構成されており、ガイド部5の各先端部5a、5bを吊り戸6の下面に形成された溝7に嵌め込むことにより、下部ガイド1が吊り戸6のスライドをガイドするようになっている。
このような下部ガイド1を採用することにより、埃や塵による上記問題を回避することができる。
特開平7−42460号公報 特開平9−322831号公報
しかしながら、このような従来の下部ガイド1にも問題があった。すなわち、図10に示すように、収納用箱Aに3枚の吊り戸6a〜6cを設ける場合、最少で2個の下部ガイド1が必要となる。これら下部ガイド1の一方(図中左側の下部ガイド1)におけるガイド部5は、2枚の吊り戸(収納用箱の開口に向かって左奥側の吊り戸6aと、中央手前側の吊り戸6b)の溝7にそれぞれ嵌め込まれるので問題ないが、他方の下部ガイド1(図中右側の下部ガイド1)では、奥側のガイド部5が右奥側の吊り戸6cの溝7に嵌め込まれるだけで、手前側のガイド部5は露出してしまい、見栄えが悪いという問題が生じてしまう(この問題は、収納用箱Aに用いる吊り戸6が3枚の場合に限られず、該吊り戸6が奇数枚の場合に生じる。)。
このような見栄えの悪さを解消するためには、ガイド部5が1つだけ形成された下部ガイド1’(図示せず)を使用すればよいが、この場合、互いに形状の異なる複数の下部ガイド1および1’(ガイド部5の数が2つのものと、1つのもの)を準備しなければならないことから、部品在庫の増加によるコストの悪化や、下部ガイド1を用いた収納体の製造時において、適切な形状の下部ガイド1あるいは1’を取り付け間違うことが懸念される。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みて開発されたものである。それゆえに本発明の主たる課題は、収納用箱に取り付けられる吊り戸の数に関係なく1つの種類で対応することができる下部ガイド、およびそれを用いた収納体を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、
「収納用箱14の前面に設けられた開口22を開閉する複数の吊り戸16の下端部をガイドする下部ガイド10であって、
前記収納用箱14に固定される固定部42、いずれか一つの前記吊り戸16の下面23に設けられた溝24にその先端が嵌め込まれるガイド部44、および、一端が前記固定部42に接続され、他端が前記ガイド部44に接続されたガイド支持部46を有するベース部材38と、
他の前記吊り戸16の下面23に設けられた溝24にその先端が嵌め込まれる付加ガイド部48、および一端が前記付加ガイド部48に接続されているとともに、前記ベース部材38の前記ガイド支持部46に対して着脱自在に構成された連結部50を有する付加部材40とを備えていることを特徴とする下部ガイド10」である。
本発明が適用された下部ガイド10は、ベース部材38と付加部材40とで構成されており、これらベース部材38および付加部材40は、別々の吊り戸16の下面23に設けられた溝24にその先端が嵌め込まれるガイド部44および付加ガイド部48を有しており、また、付加部材40の連結部50は、ベース部材38のガイド支持部46に対して着脱自在に構成されている。
これにより、上述したような3枚の吊り戸16が設けられた収納用箱14に適用する場合、図7に示すように、2枚の吊り戸16(図中、左奥側の吊り戸16aと中央手前側の吊り戸16b)をガイドする下部ガイド10(図中左側の下部ガイド10a)には、ベース部材38に付加部材40を取り付けたものを使用し、1枚の吊り戸16(図中、右奥側の吊り戸16c)をガイドする下部ガイド10(図中右側の下部ガイド10b)には、付加部材40を取り外した状態のベース部材38bを使用することができるので、1つの種類の下部ガイド10で、従来の下部ガイド1のように、ガイド部5が露出して見栄えが悪くなるのを避けることができる。
また、付加部材40の連結部50は、ベース部材38のガイド支持部46に対して着脱自在であることから、ベース部材38を収納用箱14に固定した後であっても、当該固定を解除することなく、付加部材40をいずれかのベース部材38に着脱することができる。したがって、図中の中央手前側の吊り戸16bのスライド方向を逆にしたい場合、図中左側のベース部材38aに取り付けられている付加部材40aを図中右側のベース部材38bに移設するだけで、簡単に対応することができる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の下部ガイド10を用いた収納体12に関し、「前面に開口を有する収納用箱14と、前記開口22を開閉する複数の吊り戸16と、前記収納用箱14に載置された状態で前記前面側に突出する庇部31を有しているとともに、前記庇部31の下面19に前記吊り戸16を吊り下げつつスライドさせる上部ガイド32を備える天板18と、請求項1に記載の下部ガイド10とで構成された収納体12」である。
この発明に係る収納体12では、吊り戸16、天板18、および下部ガイド10と、収納用箱14とは互いに独立した関係になっているので、例えば、需要者の好みに対応するために複数種類の吊り戸16を用意するような場合であっても、収納用箱14は1種類のみを準備して共通化することができ、収納体12の低コスト化を実現することができる。
請求項3に記載した発明は、
「前面に開口22を有する収納用箱14と、前記開口22を開閉する複数の吊り戸16と、請求項1に記載の下部ガイド10とで構成された収納体12であって、
前記収納用箱14を構成する上板14aにおける前記開口22側の端部下面には、前記吊り戸16を吊り下げつつスライドさせる上部ガイド32が形成されていることを特徴とする収納体12」である。
この発明によれば、請求項2の収納体12とは異なり、天板18を設けることなく、請求項1に記載の下部ガイド10を用いた収納体12を提供することができる。
本発明によれば、1つの種類の下部ガイドで、ガイド部が露出して見栄えが悪くなるのを回避することができるので、部品在庫の増加によるコストの悪化や、収納用箱の製造時に取り付け間違いが生じることのない下部ガイドおよびそれを用いた収納体を提供できた。
本発明に係る収納体を示す斜視図である。 図1に示す収納体を鉛直面で切断した断面図である。 本発明に係る下部ガイドを示す分解斜視図である。 他の実施例に係る下部ガイドを示す断面図である。 他の実施例に係る下部ガイドを示す断面図である。 収納体の製造手順を示す斜視図である。 図1に示す収納体を水平面で切断した断面図である。 他の実施例に係る収納体を示す断面図である。 従来技術を示す図である。 従来技術を示す図である。
以下、本発明の実施態様について、本発明に係る下部ガイド10が適用された収納体12について説明し、その途中で下部ガイド10について詳述する。
本実施例の収納体12は、図1および図2に示すように、大略、収納用箱14と、吊り戸16と、天板18と、下部ガイド10とで構成されている。なお、本明細書では、吊り戸16および下部ガイド10の符号に関し、上位概念で示す場合には、アルファベットの枝番をつけずアラビア数字のみで示し、個々の吊り戸16同士あるいは下部ガイド10同士を区別する必要がある場合(すなわち下位概念で示す場合)にはアルファベットの枝番をアラビア数字に付して区別する。
収納用箱14は、靴等を収容するための収納空間20が形成され、前面に開口22を有する箱体であり、合板、LVL、MDF、集成材、パーティクルボード、ストランドボード、単板等の木質板材を組み合わせて形成されている。もちろん、収納用箱14の材質は木質板材に限られず、アルミ薄板等の金属であってもよいし、樹脂製板材であってもよい。なお、本実施例では、収納空間20が2枚の横板21で区画されているが、従来技術のように仕切板(縦板)で区画してもよい。
吊り戸16は、収納用箱14の開口22を開閉する略矩形状の板材であり、本実施例では、3枚の吊り戸16a〜16cが用いられている(吊り戸16の枚数は2枚以上であればよいが、本発明に係る下部ガイド10を使用するメリットが十分に活かせられる点で、3枚、5枚…といった奇数枚が好適である。)。
各吊り戸16の下面23には、後述する下部ガイド10のガイド部44あるいは付加ガイド部48が嵌め込まれる溝24が設けられている。この溝24は吊り戸16の長手方向に設けられており、該溝24の両端は吊り戸16の側端からやや内側に入ったところに位置している(図7参照)。なお、各吊り戸16の表面側は、フラットなままでもよいが、吊り戸16を開け閉めする際の手掛かりとして、図示するように表面側の端部に掘込部68を設けたり、あるいは、取手(図示せず)を設けてもよい。
また、吊り戸16の上端部には吊金具26が取り付けられており、この吊金具26は、上部ガイド32(後述)に沿って走行する一対の走行輪28と、その上端部左右側面に当該走行輪28が軸29によって回転可能に取り付けられており、下端に吊り戸16が取り付けられる軸部材30とで構成されている。なお、軸部材30の下端部は低い円柱状に形成されており、当該円柱状部分30aの一部を吊り戸16の上端部に埋め込むようにして取り付けられる(図2における破線部は、埋め込まれた円柱状部分30aを示している。)。
天板18は、収納用箱14の上板14aに載置される木質板材であり、収納用箱14に載置された状態で当該収納用箱14の前面側に突出する庇部31を有している(なお、庇部31よりも中央寄りには凹所33が形成されており、当該凹所33に収納用箱14の上板14aが嵌り込むようになっている。)。その下面19には、上述した吊金具26と協働して吊り戸16を天板18から吊り下げつつスライドさせる上部ガイド32が形成されている。なお、天板18の上面18aは、収納体12を構成したときの露出面になることから、該上面には必要に応じて化粧板や化粧紙を積層してもよいし、さらに、化粧板や化粧紙の上にクリア塗装等を施してもよい。
上部ガイド32は、天板18の下面19に形成された、吊り戸16のスライド方向に延びる上部ガイド用溝34に、フレーム材36を嵌め込むことによって構成されている。
フレーム材36は、本体部36aとレール部36bとで一体的に構成されている。本体部36aは、断面が略コ字状に形成された金属製の角棒材であり(「断面が略コ字状」に形成されていることから側面に開口36cが存在する。)、その開口36cを下向きにして上部ガイド用溝34に嵌め込まれている。また、レール部36bは、本体部36aにおける開口36cの間隔を狭めるようにして本体部36aの左右下端からそれぞれ対向する左右下端に向けて突設された左右一対の鍔状部分であり、吊り戸16の吊金具26をフレーム材36の内部空間に収容したとき、一対の走行輪28が一対のレール部36bの上面に載置されて該レール部36b上を走行するようになっている。
下部ガイド10は、吊り戸16の下端部をガイドする部材であり、図3に示すように、大略、収納用箱14に固定されるベース部材38と、当該ベース部材38に着脱可能な付加部材40とで構成されており、本実施例では2セットの下部ガイド10が使用されている。なお、ベース部材38および付加部材40の材質は、ステンレス等の金属や硬質樹脂等を用いることができる。
ベース部材38は、収納用箱14に固定される(本実施例では収納用箱14の底板14bに固定されるようになっている。)固定部42と、吊り戸16の下面23に設けられた溝24にその先端が嵌め込まれるガイド部44と、一端が固定部42に接続され、他端がガイド部44に接続されたガイド支持部46とを有している。また、本実施例では、固定部42に固定用のタップ皿ネジ61(図2を参照)を挿通する2つの皿孔60が形成されており、さらに、ガイド支持部46には、付加部材40を固定するための皿ネジ63(図2を参照)を挿通する2つの皿孔62が形成されている。
付加部材40は、ベース部材38のガイド部44が嵌め込まれるのとは別の吊り戸16の溝24にその先端が嵌め込まれる付加ガイド部48と、一端が付加ガイド部48に接続されているとともに、ベース部材38のガイド支持部46に対して着脱自在に構成された連結部50とを有している。また、連結部50には、ベース部材38のガイド支持部46に形成された皿孔62と対応する位置に、皿ネジ63が螺着されるネジ孔64が形成されている。なお、上述のように、付加部材40の連結部50は、皿ネジ63によって着脱自在になっているが、付加部材40の着脱方式はもちろんこの態様に限られるものではなく、リベット留めでもよいし、他の態様であってもよい。
なお、ベース部材38の形状は、本実施例のもの(図3)のように、固定部42がL字型になっており、ガイド部44およびガイド支持部46と合わせてその断面形状が柄杓型になるようなものに限られず、図4および図5に示すように、その断面がU字型(図4)であってもよいし、L字型(図5)であってもよい。なお、生産性や部品の種類数を低減するため、ガイド部44およびガイド支持部46の高さを揃える必要はなく、また、ガイド部44およびガイド支持部46の幅や厚さも吊り戸16に形成された溝24に嵌め込むことができる寸法であれば、特に限定されるものではない。
しかし、「U字型」の場合、ベース部材38を収納用箱14における底板14bの小口面14cに取り付けることとなり、取り付け強度の点で問題が生じるおそれがある(なお、U字状のベース部材38の場合、小口面14cにタップ皿ネジ61をねじ込むためにドライバーの先端部を挿通する挿通孔66をガイド部44に形成しておく必要がある。)。
また、「L字型」の場合、ベース部材38を収納用箱14の底板14bの下面に取り付けざるを得なくなり(仮に底板14bの上面に取り付けたとすると、ガイド部44の位置が高くなり、吊り戸16の下面23の位置が高くなってしまうことから、吊り戸16の下方から収納用箱14の収納空間20が見えてしまう。)、収納用箱14の天地を逆にしなければネジ留め出来なくなることから作業性が悪くなるという問題がある。この点、「柄杓型」は、収納用箱14の下板の上面に取り付けることが可能であり、取り付け強度および作業性に問題が生じることがないので好適である。
次に、収納体12を製造する手順について、図6を用いて説明する。まず、収納用箱14(図6(a))と、3枚の吊り戸16と、3セットの吊金具26と、上部ガイド32を取り付けた天板18と、2セットの下部ガイド10とを用意する。
然る後、収納用箱14の上板14aを凹所33に嵌め込むようにして天板18を載置し、収納用箱14の収納空間20から収納用箱14の上板と天板18とをビス留めする(図6(b))。
そして、上部ガイド32に3セットの吊金具26を取り付けるとともに、収納用箱14の下板に2セットの下部ガイド10を取り付ける(図6(c))。なお、本実施例では、3枚の吊り戸16を配置するので、2セットの下部ガイド10は、図示するように、収納用箱14の開口22の横幅寸法を三等分した位置にそれぞれ取り付けることになる。
下部ガイド10を所定の位置に取り付けた後、中央手前側の吊り戸16bをガイドしない方の下部ガイド10bから付加部材40を取り外し(図6(c)は、取り外した状態を示している。)、然る後、3枚の吊り戸16の下面23に形成された各溝24に下部ガイド10のガイド部44および付加ガイド部48を嵌め込みつつ、当該吊り戸16の上部に吊金具26を取り付けることにより、収納体12が完成する。もちろん、先に吊り戸16の上部に吊金具26を取り付け、然る後、吊金具26を上部ガイド32に取り付けてもよい。
このように、下部ガイド10は、ベース部材38と付加部材40とで構成されており、付加部材40の連結部50は、ベース部材38のガイド支持部46に対して着脱自在に構成されている。このため、本実施例のような3枚の吊り戸16が設けられた収納用箱14に適用する場合、図7に示すように、2枚の吊り戸16(図中、左奥側の吊り戸16aと中央手前側の吊り戸16b)をガイドする下部ガイド10(図中左側の下部ガイド10a)には、ベース部材38に付加部材40を取り付けたものを使用し、1枚の吊り戸16(図中、右奥側の吊り戸16c)をガイドする下部ガイド10(図中右側の下部ガイド10b)には、付加部材40を取り外したベース部材38を使用することができるので、1種類の下部ガイド10を用意するだけで、従来の下部ガイド1のように、ガイド部5が露出して見栄えが悪くなるのを回避することができる。
また、付加部材40の連結部50は、ベース部材38のガイド支持部46に対して着脱自在であることから、ベース部材38を収納用箱14に固定した後であっても、当該固定を解除することなく、付加部材40をベース部材38に着脱することができる。したがって、図中の中央手前側の吊り戸16bのスライド方向を逆にしたい場合、図中左側のベース部材38aに取り付けられている付加部材40aを図中右側のベース部材38bに移設するだけで、簡単に対応することができる。
さらに、本実施例の収納体12を構成する、吊り戸16、天板18、および下部ガイド10と、収納用箱14とは互いに独立した関係になっているので、例えば、需要者の好みに対応するために複数種類の吊り戸16を用意するような場合であっても、収納用箱14は1種類のみを準備して共通化することができ、収納体12の低コスト化を実現することができる。
図8に示すように、天板18を設けず、収納用箱14を構成する上板14aの開口22側端部の下面に上部ガイド32を取り付けてもよい。この場合、天板18を設けることなく、下部ガイド10を用いた収納体12を提供することができる。なお、図示するように、収納用箱14を構成する底板14bの長さを、上板14aの長さに比べて、吊り戸16の厚さの分だけ短く形成するのが好適である。さもないと、底板14bとの干渉を避けるために吊り戸16の高さを短くせざるを得ず、吊り戸16の下方から収納用箱14の収納空間20が見えてしまうからである。
10…下部ガイド
12…収納体
14…収納用箱
16…吊り戸
18…天板
19…(天板の庇部の)下面
20…収納空間
21…横板
22…開口
23…(吊り戸の)下面
24…(吊り戸の)溝
26…吊金具
28…走行輪
29…軸
30…軸部材
30a…(軸部材下部の)円柱状部分
31…(天板の)庇部
32…上部ガイド
33…(天板の)凹所
34…上部ガイド用溝
36…フレーム材
36a…本体部
36b…レール部
38…ベース部材
40…付加部材
42…固定部
44…ガイド部
46…ガイド支持部
48…付加ガイド部
50…連結部
60…皿孔
61…タップ皿ネジ
62…皿孔
63…皿ネジ
64…ネジ孔
66…挿通孔
68…堀込部

Claims (3)

  1. 収納用箱の前面に設けられた開口を開閉する複数の吊り戸の下端部をガイドする下部ガイドであって、
    前記収納用箱に固定される固定部、いずれか一つの前記吊り戸の下面に設けられた溝にその先端が嵌め込まれるガイド部、および、一端が前記固定部に接続され、他端が前記ガイド部に接続されたガイド支持部を有するベース部材と、
    他の前記吊り戸の下面に設けられた溝にその先端が嵌め込まれる付加ガイド部、および一端が前記付加ガイド部に接続されているとともに、前記ベース部材の前記ガイド支持部に対して着脱自在に構成された連結部を有する付加部材とを備えていることを特徴とする下部ガイド。
  2. 前面に開口を有する収納用箱と、前記開口を開閉する複数の吊り戸と、前記収納用箱に載置された状態で前記前面側に突出する庇部を有しているとともに、前記庇部の下面に前記吊り戸を吊り下げつつスライドさせる上部ガイドを備える天板と、請求項1に記載の下部ガイドとで構成された収納体。
  3. 前面に開口を有する収納用箱と、前記開口を開閉する複数の吊り戸と、請求項1に記載の下部ガイドとで構成された収納体であって、
    前記収納用箱を構成する上板における前記開口側の端部下面には、前記吊り戸を吊り下げつつスライドさせる上部ガイドが形成されていることを特徴とする収納体。
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