JP2012082490A - メッキ処理機 - Google Patents

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Abstract

【課題】DTFに適用するのに適した小型でコンパクトな構成のメッキ処理機を提案すること。
【解決手段】メッキ処理機1では、処理室5内に配置されている洗浄ステーション11およびすすぎステーション12をメッキ処理の前後において繰り返し使用して、メッキ処理の前処理および後処理を行うように、ワーク移送機構20によってワークwを移送する。ラインに沿って配列されている各処理槽を一方の側から他方の側に順次に搬送しながら前処理、メッキ処理および後処理が行われる一般的なメッキ処理装置に比べて、各処理槽の数が少なくて済み、各処理槽の配置の自由度が高い。また、各処理ステーション11〜15には処理槽としてビーカーを使用し、ワーク昇降ユニットとして同一構成のユニットを使用している。よって、小型でコンパクトで廉価なDTFに適したメッキ処理機を実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、メダル等の小物ワークにメッキ処理を施すために用いるメッキ処理機に関し、さらに詳しくは、DTF(デスクトップファクトリー)に用いるのに適した小型でコンパクトなメッキ処理機に関する。
メッキ処理装置として各種のものが知られているが、一般的には、洗浄、すすぎ等の前処理を行う複数の処理槽、メッキ処理槽、および、洗浄、すすぎ、乾燥等の後処理を行う複数の処理槽が配列されたライン構成となっており、メッキ対象のワークが、連続して、あるいはバッチ式で、ラインに沿って搬送され、ワークに対して各処理が順次に施されるようになっている。このようなメッキ処理装置は、本願出願人によって特許文献1、2に開示されている。
特開2006−111371号公報 国際公開WO2007/063817号のパンフレット
ここで、試験研究に用いるメッキ処理装置、学校での実験などに用いるメッキ処理装置は、卓上に乗るような小型でコンパクトな構成のものが望ましい。しかしながら、従来においては、そのような小型でコンパクトな構成のDTFに適したメッキ処理装置は提案されていない。
本発明の課題は、この点に鑑みて、小型でコンパクトな構成のメッキ処理機を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、ワークの投入、前洗浄、メッキ、後洗浄、乾燥およびワークの排出の各処理を順次に行い、1個のワークに対してこれらの処理が終了した後に、次のワークに対する処理を開始するメッキ処理機であって、
水平な支持板の下側に形成された機械室および上側に形成された処理室を備えた処理機架台と、
前記処理室内に配置されている複数の処理ステーションと、
前記複数の処理ステーションを経由してワークを1個ずつ移送するために、前記処理室内に配置されているワーク移送機構と、
各部を駆動制御する制御盤とを有し、
前記複数の処理ステーションには、洗浄ステーション、すすぎステーション、酸洗浄ステーション、メッキステーションおよび乾燥ステーションが含まれており、
各処理ステーションは、処理槽と、ワーク搬送機構との間でワークの受け渡しを行うと共に、受け取ったワークを処理槽内の位置および処理槽から上方に引き上げた位置に移動させるワーク昇降ユニットとを備えており、
前記制御盤は、前記洗浄ステーションでのワーク洗浄処理、前記酸洗浄ステーションでのワーク酸洗浄処理、および、前記すすぎステーションでのワークすすぎ処理を含む前洗浄と、前記メッキステーションでのワークメッキ処理と、前記すすぎステーションでのワークすすぎ処理を含む後洗浄と、前記乾燥ステーションでのワーク乾燥処理とがこの順序で行われるように、ワーク移送機構によるワークの移送および各処理ステーションのワーク昇降ユニットによるワークの移動を制御することを特徴としている。
ここで、前記ワーク昇降ユニットは、ワーク載置台と、前記ワーク載置台を、そのワーク載置面が水平となっている水平姿勢から45度以下の角度に傾斜した傾斜姿勢となるように、傾斜させる姿勢切替機構を備えた構成のものとすることができる。
この構成のワーク昇降ユニットを用いれば、前記洗浄、前記酸洗浄、および、前記すすぎの各ステーションにおいて、ワークを載せた前記ワーク載置台を前記水平姿勢から前記傾斜姿勢に切り替えた状態で、前記処理槽に貯留されている液体に浸漬させたワークを当該液体から引き上げることができる。
このようにすると、ワークが傾斜姿勢で液体から引き上げられ、引き上げ時にワークに付着している液体がワーク表面に沿って流れてワークから落下するので液切れが良いという利点がある。ワーク形状および液体の粘性などに応じて引き上げ時のワークの傾斜角度を適切に設定しておけばよい。例えば、10度から20度の間の傾斜角度にすればよい。
また、前記乾燥ステーションの前記処理槽がエアーブローノズルを備えた空気乾燥処理槽の場合においても、前記エアーブローノズルからのエアーブロー時に、ワークを載せた前記ワーク載置台を水平姿勢から傾斜姿勢に切り替えることが望ましい。ワークを傾斜させることにより、ワーク表面に付着している液滴をワーク表面から速やかに落下させることができるので、効率良くワークを乾燥することができる。
次に、各処理ステーションにおける前記ワーク昇降ユニットを同一構成の共通ユニットとすれば、部品点数を少なくできるのでメッキ処理機の製造コストの低減化に有利である。この場合、共通は、ユニットフレームと、このユニットフレームに搭載した昇降用エアーシリンダによって昇降する昇降腕と、前記昇降腕に対して、水平軸線回りに旋回可能な状態で取り付けられている前記ワーク載置台と、前記昇降腕に搭載した旋回用エアーシリンダによって、前記水平軸線を中心として前記ワーク載置台を前記水平姿勢および前記傾斜姿勢に旋回させる前記姿勢切替機構とを備えた構成とすることができる。
また、前記洗浄、前記酸洗浄、および前記すすぎの各ステーションに配置されている前記処理槽をビーカーから構成することができる。市販のビーカーを利用すればメッキ処理機の製造コストの低減化に有利である。
一方、研究室、教室内などにおいてメッキ処理機を使用する場合には、前記処理室および前記機械室を実質的な密閉室とし、これら処理室および機械室の間を前記支持板に形成した連通穴を介して連通させ、前記処理室に形成した排気口に排気管を接続し、前記排気管を介して前記処理室内を所定の負圧状態に保持することが望ましい。
このようにすれば、酸洗浄液、メッキ液などの臭いが研究室、教室内に流れることを防止でき、室内環境の悪化を防止できる。また、排気管を介して吸引した排気をフィルタなどを介して脱臭して大気中に放出すればよい。
本発明のメッキ処理機では、処理室内に配置されている洗浄ステーションおよびすすぎステーションをメッキ処理の前後において繰り返し使用して、メッキ処理の前処理および後処理を行うようにワーク移送機構によってワークを移送している。したがって、ラインに沿って配列されている各処理槽を一方の側から他方の側に順次に搬送しながら前処理、メッキ処理および後処理が行われる一般的なメッキ処理装置に比べて、各処理槽の数が少なくて済むと共に、各処理槽の配置の自由度が高いので、小型でコンパクトなDTFに適したメッキ処理機を実現できる。
本発明を適用したメッキ処理機の全体構成を示す斜視図である。 図1のメッキ処理機の処理室内部を示す説明図である。 図2のグリッパを取り出して示す説明図である。 図1のメッキ処理機の洗浄ステーションおよびすすぎステーションを取り出して示す斜視図である。 各ステーションに配置されているワーク昇降ユニットを取り出して示す斜視図であり、(a)は降下位置での傾斜姿勢の状態を示し、(b)は上昇位置での水平姿勢の状態を示す。 図1のメッキ処理機のメッキステーションを示す説明図である。
以下に、図面を参照して本発明を適用したメッキ処理機の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るメッキ処理機の全体構成を示す斜視図である。メッキ処理機1は、例えば、メダル状のワークwを1個ずつ受け入れて、前洗浄、メッキ、後洗浄および乾燥の各処理を順次に施すものである。メッキ処理機1の架台2は、所定の高さ位置において前後に長い水平な矩形の支持板3を備え、その下側には直方体形状の機械室4が形成され、その上側には直方体形状の処理室5が形成されている。処理室5は前後方向の長さが機械室4よりも短く、処理室5の前側の支持板3の部分がワーク投入・排出台3aとなっている。また、処理室5の外側面の後端部には、図1において想像線で示すように、各部の制御を司る制御盤6が取り付けられている。
機械室4および処理室5は、直方体形状に組まれた枠材4a、5aと、これらに取り付けた透明あるいは不透明な矩形のパネル4b、5bとから構成されており、実質的な密閉室となっており、これら機械室4と処理室5の間には、支持板3に形成した連通穴3bを介して連通している。処理室5の後面の上端部分には排気口5dが形成されており、ここには排気管7が連結されている。排気管7の他端は吸引機8に連通しており、動作中においては処理室5および機械室4の内部は大気圧よりも僅かに低い負圧状態に維持され、臭いが外部に漏れ出ないようになっている。吸引機8に吸引された排気は不図示のフィルタを介して脱臭および濾過された後に大気中に放出されるようになっている。また、処理室5の後面には開閉扉5cが取り付けられており、ここを介して保守点検作業などを行うことができるようになっている。
図2は処理室5の内部を示す部分斜視図である。図1、図2を参照して説明すると、処理室5の内部には、支持板3に複数の処理ステーションが搭載されている。本例では、洗浄ステーション11、すすぎステーション12、酸洗浄ステーション13、メッキステーション14、乾燥ステーション15、および超音波洗浄ステーション16が搭載されている。また、これらの処理ステーション11〜16の上方には、各処理ステーション11〜16にワークwを移送するための3軸ステージからなるワーク移送機構20が配置されている。さらに、処理室5の前面部分には、ワーク移送機構20に処理対象のワークwを投入するためのワーク投入機構30およびワーク移送機構20から処理済のワークwを受け取って排出するワーク排出機構40が配置されている。
ワーク移送機構20は、処理室5の内部における後端において支持板3に立設された門型枠21を備えており、この門型枠21における処理機幅方向に水平に延びている水平レール枠21aには、当該水平レール枠21aに沿って幅方向に往復直線移動可能なZ軸ステージ22が搭載されている。Z軸ステージ22には処理機前方に水平に延びる水平レール枠22aが搭載されている。水平レール枠22aには、当該水平レール枠22aに沿って前後方向に往復直線移動可能なX軸ステージ23が搭載されている。X軸ステージ23には垂直に延びる垂直レール枠23aが搭載されている。垂直レール枠23aには、当該垂直レール枠23aに沿って昇降可能なY軸ステージ24が搭載されている。Y軸ステージ24には下向きに垂直な姿勢でグリッパ25が搭載されている。
図3は、図1、図2に示すグリッパ25を反対側から見た場合の部分斜視図である。グリッパ25は、垂直に配置されているエアー駆動式のアクチュエータ25aと、このアクチュエータ25aの下端に、等角度間隔で放射状に取付けた3本の把持爪25bとを備えている。各把持爪25bは、アクチュエータ25aによって相互に接近する方向および離れる方向にスライド可能である。これらの把持爪25bによりメダル状のワークwを把持して各処理ステーション11〜16に移送することができる。
この構成のワーク移送機構20に対して処理室5の外部から処理対象のワークwを投入するワーク投入機構30は、図2から分かるように、垂直に配置したエアー駆動式の旋回アクチュエータ31と、この旋回アクチュエータ31によって旋回可能な水平な旋回腕32とを備えている。旋回腕32は、処理室5の前面に形成した一定幅の隙間5eを介して処理室5の前面から室外に突出したワーク受け取り位置と、処理室5の室内に突出したワーク引き渡し位置との間を旋回可能である。ワーク受け取り位置にある旋回腕32の先端部にワークwを載せ、旋回腕32をワーク引き渡し位置に旋回することにより、処理室5の内部に配置されているワーク移送機構20のグリッパ26によってワークwを把持することができる。ワーク排出機構40も同一構成であり、旋回アクチュエータ41と旋回腕42とを備えており、旋回腕42は、処理室5の前面から室内に突出したワーク受け取り位置と、処理室5の前面から室外に突出したワーク排出位置に旋回可能である。
次に、図4は洗浄ステーション11とすすぎステーション12を取り出して示す図であり、図1、図2とは反対側から見た場合の斜視図である。これらの処理ステーション11、12は、上方が開口している直方体形状の洗浄液貯留槽51の内部に配置されている。洗浄ステーション11は、処理槽としてのビーカー52と、ビーカー52に貯留した洗浄液にワークwを浸漬するためのワーク昇降ユニット53とを備えている。同様に、すすぎステーション12も、処理槽としてのビーカー54と、ビーカー54に貯留したすすぎ液にワークを浸漬するためのワーク昇降ユニット55とを備えている。本例では、ワーク昇降ユニット53および55を含め、各処理ステーション11〜16に配置されているワーク昇降ユニットは同一構造の共通ユニットである。
洗浄液貯留槽51には洗浄液、例えば洗浄水が所定水位に維持されるように貯留されている。洗浄ステーション11のビーカー52は洗浄液貯留槽51と連通しており、同一水位の洗浄水が貯留されている。これに対して、すすぎステーション12のビーカー54には、機械室4の側に配置されている循環ポンプ(図示せず)によって新たな洗浄水が供給されるようになっている。ビーカー54の側面上端側の部位にはオーバーフロー孔54aが形成されており、オーバーフローした洗浄水が洗浄液貯留槽51に流れ出すようになっている。
図5は、洗浄ステーション11に配置されているワーク昇降ユニット53を取り出して示す斜視図であり、(a)は降下位置での傾斜姿勢の状態を示し、(b)は上昇位置での水平姿勢の状態を示す。図4および図5を参照して説明すると、ワーク昇降ユニット53は、洗浄液貯留槽51の側面に垂直に固定したユニットフレーム61を備えている。このユニットフレーム61には上向きに昇降用エアーシリンダ62が組み込まれており、昇降用エアーシリンダ62によって、その上端から上方に伸長可能な一対の伸縮ロッド63の上端には、左右一対の昇降腕64が取り付けられている。
昇降腕64は全体として下向きのコの字形状をしており、伸縮ロッド63に取り付けられている垂直板部分64aと、この上端から直角に折れ曲がって水平に延びている水平板部分64bと、この水平板部分64bの先端から直角に折れ曲がって下方に延びている垂直板部分64cとを備えている。一対の昇降腕64における垂直板部分64cの下端には水平支軸65が取り付けられており、水平支軸65には、当該水平支軸65(水平軸線)を中心として上下に旋回可能な状態でワーク載置台66が取り付けられている。ワーク載置台66は長方形の板部材から形成されている。ワーク載置台66のワーク載置面66aには等角度間隔で放射状に延びる線状突起66bが形成されており、これらの線状突起66bの間には円形の水切り孔66cがワーク載置台66を貫通して延びている。
ここで、昇降腕64にはワーク載置台66の姿勢切替機構が備わっている。この姿勢切替機構は、一方の昇降腕64の水平板部分64bに水平に取り付けた旋回用エアーシリンダ67を備えている。旋回用エアーシリンダ67の伸縮ロッド67aの先端は、昇降腕64に上下方向に旋回可能に取り付けたL形リンク68の上端に、連結ピンを介して回動可能に連結されている。L形リンク68の下側の端は、連結ピンを介して、垂直連結板69の上端に回動可能に連結されている。垂直連結板69の下端は、連結ピンを介して、ワーク載置台66における水平支軸65とは反対側の長辺縁の側に回動可能に連結されている。
旋回用エアーシリンダ67の伸縮ロッド67aが引き込み状態では、図5(b)に示すように、ワーク載置台66は、そのワーク載置面66aが水平となる水平姿勢に維持される。旋回用エアーシリンダ67の伸縮ロッド67aを伸長させると、図4、図5(a)に示すように、ワーク載置台66は、そのワーク載置面66aが傾斜した傾斜姿勢に切り替わる。また、ワーク載置台66は、昇降用エアーシリンダ62の伸縮ロッド63が伸長した状態では、図5(b)に示すように、ビーカー52に貯留されている洗浄水から上方に引き上げられた上昇位置に保持される。昇降用エアーシリンダ62の伸縮ロッド63が引き込まれると、ワーク載置台66は、図4、図5(a)に示すように、ビーカー52に貯留されている洗浄水に浸漬した降下位置に保持される。
次に、図6はメッキステーション14および超音波洗浄ステーション16を示す説明図である。メッキステーション14は、メッキ処理液が貯留されている処理槽としてのビーカー71と、メッキ処理液内に浸漬した電極板70(図2参照)と、ワーク昇降ユニット72と、ビーカー71が載っている超音波振動機73を備えている。ワーク昇降ユニット72は上記のワーク昇降ユニット53と同一構成であるので、その説明を省略する。なお、他方の処理ステーション16は、例えば、ビーカー75と、ワーク昇降ユニット76と、超音波振動機77を備えた超音波洗浄ステーションである。
一方、酸洗浄ステーション13は、基本的に洗浄ステーション11と同様に、ビーカー81と、ワーク昇降ユニット82とを備えている(図6参照)。ビーカー81には洗浄液として硫酸または塩酸溶液が貯留されており、不図示の循環機構によって洗浄液を供給、回収することが可能となっている。また、乾燥ステーション15は、処理槽91と、ワーク昇降ユニット92と、処理槽91に入れたワークwに乾燥用空気を吹き付けるための不図示のエアーブローノズルを備えている。なお、ワーク昇降ユニット82、92はワーク昇降ユニット53と同一構成である。
この構成のメッキ処理機1の制御盤6は、例えば、洗浄ステーション11でのワーク洗浄処理、酸洗浄ステーション13でのワーク酸洗浄処理、および、すすぎステーション12でのワークすすぎ処理からなる前洗浄と、メッキステーション14でのワークメッキ処理と、すすぎステーション12でのワークすすぎ処理からなる後洗浄と、乾燥ステーション15でのワーク乾燥処理とがこの順序で行われるように、ワーク移送機構20によるワークwの移送および各処理ステーション11〜15のワーク昇降ユニット53、55、72、76、82、92によるワークの移動を制御する。
メッキ処理の一連の動作は次の通りである。まず、ワーク投入機構30の旋回腕32を室外に突出した位置に旋回し、そこに処理対象のワークwを載せ、旋回腕32を室内側に旋回させる。処理室内に投入されたワークwを、ワーク移送機構20のグリッパ25によって把持して、洗浄ステーション11のビーカー52の真上に移送する。ワーク昇降ユニット53を駆動して、ビーカー52に浸漬された降下位置にあるワーク載置台66を上昇位置まで引き上げて、図5(b)の状態にする。水平姿勢のワーク載置台66にグリッパ25からワークwを引き渡す。ワーク引き渡し後に、ワーク昇降ユニット53を駆動してワーク載置台66を傾斜姿勢に切り替えた後にワーク載置台66を降下位置まで降下させて洗浄液内に浸漬させて洗浄を行う(洗浄処理)。洗浄後に、ワーク載置台66を再び上昇位置まで引き上げて、ワーク載置台66を水平姿勢に戻し、グリッパ25にワークwを引き渡す。
次に、グリッパ25によってワークwを隣接するすすぎステーション12に移送し、ワーク昇降ユニット55を同様に動作させてワークwのすすぎを行う(すすぎ処理)。この後は、ワークwを酸洗浄ステーション13に移送してワークwの酸洗浄を行う。酸洗浄後は再びワークをすすぎステーション12に戻してワークwのすすぎを行う。しかる後に、ワークwをメッキステーション14に移送してメッキ処理を施す。メッキ後のワークwをすすぎステーション12に移送してワークwのすすぎを行った後に、ワークを乾燥ステーション15に移送して乾燥させる。乾燥後のワークを排出機構40の旋回腕42に載せ、旋回腕42を室外側に旋回させることにより、メッキ処理後のワークが処理室5から排出される。これらの一連の処理が終了した後に、処理対象の新たなワークをワーク投入機構30の旋回腕32に載せて処理室内に投入してメッキ処理を行うという動作を繰り返す。
なお、上記のメッキ処理では超音波洗浄ステーション16を使用していないが、洗浄処理において超音波洗浄ステーション16を用いてもよい。また、上記の処理は一例であり、洗浄回数、すすぎ回数等は、ワークの形状、種類等に応じて、各種の処理形態が適宜採用される。また、洗浄処理としてアルカリ洗浄を追加することも可能である。
1 メッキ処理機
2 架台
3 支持板
3a ワーク投入・排出台
3b 連通穴
4 機械室
4a、5a 枠材
4b、5b パネル
5 処理室
5c 開閉扉
5d 排気口
6 制御盤
7 排気管
8 吸引機
11 洗浄ステーション
12 すすぎステーション
13 酸洗浄ステーション
14 メッキステーション
15 乾燥ステーション
16 超音波洗浄ステーション
20 ワーク移送機構
21 門型枠
21a 水平レール枠
22 Z軸ステージ
22a 水平レール枠
23 X軸ステージ
23a 垂直レール枠
24 Y軸ステージ
25 グリッパ
25a アクチュエータ
25b 把持爪
30 ワーク投入機構
31 旋回アクチュエータ
32 旋回腕
40 ワーク排出機構
41 旋回アクチュエータ
42 旋回腕
51 洗浄液貯留槽
52、54、71、75、81 ビーカー
53、55、72、76、82、92 ワーク昇降ユニット
54a オーバーフロー孔
61 ユニットフレーム
62 昇降用エアーシリンダ
63 伸縮ロッド
64 昇降腕
64a 垂直板部分
64b 水平板部分
64c 垂直板部分
65 水平支軸
66 ワーク載置台
66a ワーク載置面
66b 線状突起
66c 水切り孔
67 エアーシリンダ
68 L形リンク
69 垂直連結腕
70 電極板
73、77 超音波振動機
91 処理槽
w ワーク

Claims (8)

  1. ワークの投入、前洗浄、メッキ、後洗浄、乾燥およびワークの排出の各処理を順次に行い、1個のワークに対してこれらの処理が終了した後に、次のワークに対する処理を開始するメッキ処理機であって、
    水平な支持板の下側に形成された機械室および上側に形成された処理室を備えた処理機架台と、
    前記処理室内に配置されている複数の処理ステーションと、
    前記複数の処理ステーションを経由してワークを1個ずつ移送するために前記処理室内に配置されているワーク移送機構と、
    各部を駆動制御する制御盤とを有し、
    前記複数の処理ステーションには、洗浄ステーション、すすぎステーション、酸洗浄ステーション、メッキステーションおよび乾燥ステーションが含まれており、
    各処理ステーションは、処理槽と、ワーク搬送機構との間でワークの受け渡しを行うと共に、受け取ったワークを処理槽内の降下位置および処理槽から上方に引き上げた上昇位置に移動させるワーク昇降ユニットとを備えており、
    前記制御盤は、前記洗浄ステーションでのワーク洗浄処理、前記酸洗浄ステーションでのワーク酸洗浄処理、および、前記すすぎステーションでのワークすすぎ処理を含む前洗浄と、前記メッキステーションでのワークメッキ処理と、前記すすぎステーションでのワークすすぎ処理を含む後洗浄と、前記乾燥ステーションでのワーク乾燥処理とがこの順序で行われるように、ワーク移送機構によるワークの移送および各処理ステーションのワーク昇降ユニットによるワークの移動を制御することを特徴とするメッキ処理機。
  2. 請求項1において、
    前記ワーク昇降ユニットは、
    ワーク載置台と、
    前記ワーク載置台を、そのワーク載置面が水平となっている水平姿勢から45度以下の角度に傾斜した傾斜姿勢となるように、傾斜させる姿勢切替機構を備えていることを特徴とするメッキ処理機。
  3. 請求項2において、
    前記洗浄、前記酸洗浄、および、前記すすぎの各ステーションの前記ワーク昇降ユニットは、ワークを載せた前記ワーク載置台を前記水平姿勢から前記傾斜姿勢に切り替えた状態で、前記処理槽に貯留されている液体に浸漬させたワークを当該液体から引き上げることを特徴とするメッキ処理機。
  4. 請求項2または3において、
    前記乾燥ステーションの前記処理槽はエアーブローノズルを備えた空気乾燥処理槽であり、
    当該乾燥ステーションでは、前記エアーブローノズルからのエアーブロー時に、前記ワーク昇降ユニットはワークを載せた前記ワーク載置台を水平姿勢から傾斜姿勢に切り替えることを特徴とするメッキ処理機。
  5. 請求項2ないし4のうちのいずれかの項において、
    各処理ステーションにおける前記ワーク昇降ユニットは同一構成の共通ユニットであることを特徴とするメッキ処理機。
  6. 請求項5において、
    前記共通ユニットは、
    ユニットフレームと、
    このユニットフレームに搭載した昇降用エアーシリンダによって昇降する昇降腕と、
    前記昇降腕に対して、水平軸線回りに旋回可能な状態で取り付けられている前記ワーク載置台と、
    前記昇降腕に搭載した旋回用エアーシリンダによって、前記水平軸線を中心として前記ワーク載置台を前記水平姿勢および前記傾斜姿勢に旋回させる前記姿勢切替機構とを有していることを特徴とするメッキ処理機。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれかの項において、
    前記洗浄、前記酸洗浄、および前記すすぎの各ステーションに配置されている前記処理槽はビーカーから構成されていることを特徴とするメッキ処理機。
  8. 請求項1ないし7のうちのいずれかの項において、
    前記処理室および前記機械室は実質的な密閉室であり、
    これら処理室および機械室の間は前記支持板に形成した連通穴を介して連通しており、
    前記処理室に形成した排気口には排気管が接続されており、
    前記排気管を介して前記処理室内が所定の負圧状態に保持されることを特徴とするメッキ処理機。
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