JP2012082459A - アルミニウム合金クラッド材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ろう付性や融点などを満足しつつ高強度なアルミニウム合金クラッド材を提供する。
【解決手段】芯材2の一方の面に犠牲材3を、他方の面にろう材4をクラッドしたアルミニウム合金クラッド材であって、犠牲材3は、Zn:4.1〜7.5質量%、Mg:1.2〜2.5質量%、Si:0.1〜0.4質量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなり、かつ、芯材2は、Mn:1.0〜1.8質量%、Si:0.5〜1.2質量%、Fe:0.1〜0.4質量%、Cu:0.5〜1.5質量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなり、さらに、芯材2のろう付後の平均結晶粒径が30〜200μmの範囲にある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車熱交換器用チューブ材等に用いられるアルミニウム合金クラッド材に係り、なかでも電縫溶接チューブ用に好適なブレージングシート(クラッド材)に関する。
近年、自動車のラジエータなどの熱交換器には軽量化、高性能化が求められている。このようなトレンドに対して、チューブなどの構成部材の薄肉化が要求されているが、そのためにはチューブ材の高強度化が必要である。
このような要求に対応したものとして、特許文献1に開示の熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートがある。このブレージングシートは、電縫溶接によりチューブ状に形成されるものであり、芯材と、この芯材の一面側に形成された犠牲材と、この芯材の他面側に形成されたAl合金からなるろう材とを備えている。犠牲材に、多量のSi、Mgを添加することにより、ろう付後強度を向上させるとともに、ろう付前の犠牲材の硬度をろう材の硬度よりも所定以上高くすることで、薄肉化したチューブ材においても、チューブ材自体の耐座屈性を確保している。
特開2010−106345号公報
しかしながら、特許文献1記載のブレージングシート(クラッド材)では、犠牲材のMg量、Si量が高いため、ろう付後の強度には優れるが、板厚が薄い場合にはろう付時に犠牲材に添加したMgがろう材側まで拡散して、フラックスと反応して、酸化皮膜の除去に有効なフラックス量が不足してしまうためろう付性が低下してしまうという問題がある。また、犠牲材のSi量が多すぎることで、犠牲材の融点が低下してろう付時に犠牲材が溶融してしまうという問題もある。さらに、犠牲材のSi量が高い場合、ろう付直後の強度は高くなるが、時効硬化性はむしろ低下してしまい、ラジエータ使用中(100℃程度の高温に晒されるため時効硬化する)の強度向上が阻害されてしまう。
このように、特許文献1記載の従来材ではろう付性や融点などを満足しつつ、高強度を得ることが困難であった。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、ろう付性や融点などを満足しつつ高強度なアルミニウム合金クラッド材を提供することを目的とする。
本発明のアルミニウム合金クラッド材は、芯材の一方の面に犠牲材を、他方の面にろう材をクラッドしたアルミニウム合金クラッド材であって、前記犠牲材は、Zn:4.1〜7.5質量%、Mg:1.2〜2.5質量%、Si:0.1〜0.4質量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなり、かつ、前記芯材は、Mn:1.0〜1.8質量%、Si:0.5〜1.2質量%、Fe:0.1〜0.4質量%、Cu:0.5〜1.5質量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなり、さらに、前記芯材のろう付後の平均結晶粒径が30〜200μmの範囲にあることを特徴とする。
犠牲材のMg量を1.2〜2.5質量%として、特許文献1記載のクラッド材のMg量よりも低くすることでろう付性を確保した。
また、犠牲材のSi量を0.1〜0.4質量%と低くすることで融点の向上を図って、ろう付時に犠牲材が局部溶融するのを阻止するとともに時効硬化性を向上させた。
一方、犠牲材のMg量、Si量を特許文献1記載のクラッド材よりも少なくしたことで、ろう付直後の強度が不足する懸念がある。これを補うため、Zn量を多くしているとともに、芯材の結晶粒径を微細とすることで結晶粒界を介した犠牲材から芯材へのMg拡散を促進させ、ろう付後に芯材に供給されるMg量を増加させることで強度および時効硬化性を向上させた。
また、Zn量が多いことから耐食性にも優れている。
本発明のアルミニウム合金クラッド材において、前記犠牲材のMg添加量に対してZn添加量をZn/Mg≧3とするとよい。
犠牲材のZn添加量の前述した増加とともに、Mg添加量に対してZn添加量をZn/Mg≧3とすることにより、ろう付後の室温時効硬化性が高まり、ろう付後すぐから高強度が得られるようにした。
本発明によれば、ろう付性が良好で、犠牲材の融点を満足しつつろう付直後の強度が高く、かつ時効硬化性に優れ、熱交換器として使用中にも高強度が得られるブレージングシートを得ることができる。
本発明に係るアルミニウム合金クラッド材の縦断面図である。 アルミニウム合金クラッド材におけるろう侵食深さを示す断面写真である。
以下、本発明に係るアルミニウム合金クラッド材の実施形態を図面を参照しながら説明する。
このアルミニウム合金クラッド材1は、自動車熱交換器用チューブ材として用いられるもので、Mn:1.0〜1.8質量%、Si:0.5〜1.2質量%、Fe:0.1〜0.4質量%、Cu:0.5〜1.5質量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる芯材2と、この芯材2の一方の面にクラッドされ、Zn:4.1〜7.5質量%、Mg:1.2〜2.5質量%、Si:0.1〜0.4質量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる犠牲材3と、芯材2の他方の面にクラッドされたろう材4とから構成され、電縫溶接によりチューブ状に形成される。
芯材2、犠牲材3、ろう材4のそれぞれの成分組成の限定理由は以下の通りである。
<芯材>
(Mn)
Mnは、マトリックス中にAl−Mn−Si系、Al−Mn−Fe系、Al−Mn−Fe−Si系金属間化合物を微細に形成し、材料の強度を高める効果がある。しかし、その添加量が下限未満ではその効果が十分発揮されず、上限を超えると鋳造時に巨大な金属間化合物を生成するため材料の成形性が低下してしまう。このため、Mnの含有量は1.0〜1.8質量%とする。より好ましくは1.1〜1.8質量%であり、さらに好ましくは1.2〜1.7質量%である。
(Si)
Siは、ろう付時に犠牲材から拡散したMgと微細なMg−Si化合物を形成することで強度を高める効果や、時効硬化性(熱交換器使用時に強度が上昇しやすい性質)を高める効果がある。また、マトリックス中にAl−Mn−Si系、Al−Mn−Fe−Si系金属間化合物を微細に形成し、材料の強度を高める効果がある。しかし、その添加量が下限未満ではその効果が十分発揮されず、上限を超えると材料の融点が低下してしまう。このため、Siの含有量は0.5〜1.2質量%とする。より好ましくは0.5〜1.1質量%であり、さらに好ましくは0.6〜1.1質量%である。
(Fe)
Feは、マトリックス中に粗大なAl−Mn−Fe系、Al−Mn−Fe−Si系金属間化合物を形成して、ろう付熱処理後の結晶粒径を小さくすることにより、ろう付時の犠牲材から芯材へのMg拡散を促進させることで強度を高める効果がある。しかし、その添加量が下限未満ではその効果が十分発揮されず、上限を超えると耐食性が低下してしまう。このため、Feの含有量は0.1〜0.4質量%とする。より好ましくは0.15〜0.4質量%であり、さらに好ましくは0.2〜0.38質量%である。
(Cu)
Cuは、マトリックス中に固溶し、材料の強度を高める効果や、芯材に添加した場合、芯材の電位を貴として犠牲材との電位差が大きくなるため耐食性を向上させる効果がある。しかし、その添加量が下限未満ではその効果が十分発揮されず、上限を超えると材料の融点が低下してしまう。このため、Cuの含有量は0.5〜1.5質量%とする。より好ましくは0.6〜1.2質量%であり、さらに好ましくは0.7〜1.1質量%である。
<犠牲材>
(Zn)
Znは、ろう付後のごく短時間のうちにMgと微細なMg−Zn化合物を形成してろう付後の強度を高める効果がある。また、電位を卑にするため犠牲材に添加した場合、芯材との電位差が大きくなり、ブレージングシートの耐食性を向上させる効果(腐食深さを低減する効果)がある。しかし、その添加量が下限未満ではその効果が十分発揮されず、上限を超えると融点が低下したり、また、腐食速度が速くなりすぎて犠牲材層が早期に消失する結果、腐食深さが増加してしまう(耐孔食性が低下してしまう)。このため、Znの含有量は4.1〜7.5質量%とする。より好ましくは4.5〜7.0質量%であり、さらに好ましくは4.8〜6.8質量%である。
(Mg)
Mgは、ろう付時に芯材へ拡散して、MgとSiが共存する領域において、Siと微細なMg−Si化合物を形成して材料の強度を向上させる効果がある。しかし、その添加量が下限未満ではその効果が十分発揮されず、上限を超えるとろう付性が低下してしまう。このため、Mgの含有量は1.2〜2.5質量%とする。より好ましくは1.2〜2.2質量%であり、さらに好ましくは1.3〜2.0質量%である。
(Si)
Siは、Mgと微細なMg−Si化合物を形成することで材料の強度を向上させる効果がある。しかし、その添加量が下限未満ではその効果が十分発揮されず、上限を超えると犠牲材の融点が低下してろう付時に犠牲材が溶融してしまう。このため、Siの含有量は0.1〜0.4質量%とする。より好ましくは0.13〜0.35質量%であり、さらに好ましくは0.15〜0.32質量%である。
<ろう材>
ろう材の組成としては特に限定されるものではなく、Al−Si系合金、Al−Si−Zn系合金の一般的にろう材として使用されているものを適用することができる。例えば、JIS4045合金、4343合金、4047合金等が挙げられる。また、これらJIS4045合金,4343合金,4047合金等にZnを含有する合金、またMg、Cu、Li等を含有する合金を用いることもできる。
<芯材の平均結晶粒径>
以上の成分組成を有する芯材2において、そのろう付後の平均結晶粒径は、30〜200μmの範囲内とされる。
ろう付熱処理後の芯材2の結晶粒径が微細なほど、犠牲材3から芯材2へのMg拡散が促進されるため材料の強度が向上する効果がある。しかし、結晶粒径が微細すぎると、Mg拡散が促進されすぎてろう付性が低下したり、ろう材4側の耐ろう侵食性が低下してしまう。また、上限を超えるとMg拡散を促進する効果が十分に得られない。
<Mgに対するZnの添加量比>
犠牲材3のMg添加量に対してZn添加量は、Zn/Mg≧3とされる。
Si量が0.4%以下、Mg量が1.2%以上の範囲にある合金において、Zn/Mg比を3以上とすると、ろう付後のごく短時間にMgとZnがMg−Zn化合物を形成しやすくろう付直後の強度を向上させる効果がある。
<クラッド材の製造工程>
芯材用アルミニウム合金、犠牲材用アルミニウム合金、およびろう材用合金を鋳造し、得られた芯材、犠牲材およびろう材について所定温度で均質化処理を行う。
そして、芯材の鋳塊の片面に犠牲材鋳塊を、さらに反対面にろう材鋳塊を組み合わせて熱間圧延し、クラッド材とする。さらに所定の厚さまで冷間圧延を行い、その後、中間焼鈍を行い、最終の冷間圧延により所望の厚さのクラッド材1を作製する。
均質化処理の条件としては特に限定されるものではないが、芯材については例えば530〜600℃で8〜16時間とされる。また、中間焼鈍の条件としては300〜400℃で1〜6時間が好ましいが、これに限定されるものではない。また、クラッド材1としての構成は、厚さの比で、例えば、犠牲材3:芯材2:ろう材4=20%:70%:10%とされるが、クラッド率はこれに限定されるものではなく、犠牲材3のクラッド率を15%や17%にしてもよい。
半連続鋳造により芯材用アルミニウム合金、犠牲材用アルミニウム合金、およびろう材用合金(JIS4045合金)を鋳造した。得られた芯材、犠牲材およびろう材は前述した範囲内の所定温度で均質化処理を行った。
そして、芯材の鋳塊の片面に犠牲材鋳塊を、さらに反対面にろう材鋳塊を組み合わせて熱間圧延し、クラッド材とした。さらに所定の厚さまで冷間圧延を行った。その後、中間焼鈍を350℃で6時間行い、最終の冷間圧延により厚さ0.20mmのH14調質のクラッド材を作製した。犠牲材が40μm、芯材が140μm、ろう材が20μmであった。表1中の組成の%は質量%である。
得られたクラッド材に対して、ろう付熱処理後の芯材の結晶粒径、ろう付後強度、時効硬化後の強度、フィンの接合率、耐ろう侵食性(エロージョン深さ)、ろう付熱処理後の犠牲材の溶融の有無、腐食試験による内部耐食性を以下のようにして測定した。
(ろう付熱処理後の結晶粒径)
作製したクラッド材を高純度窒素ガス雰囲気中でドロップ形式で600℃×3分のろう付相当熱処理(室温から600℃まで昇温時間は5〜7分)を施した。ろう付相当熱処理を実施したサンプルは圧延方向平行断面を樹脂埋め後、鏡面に研磨した後、エッチング液で結晶粒を現出させ、試料の3箇所について芯材を光学顕微鏡で100倍、結晶粒径が微細で観察が困難なものについては200倍で写真撮影した。撮影した写真から圧延方向について切断法で結晶粒径を測定した。
(ろう付後強度、時効硬化後の強度)
作製したクラッド材を高純度窒素ガス雰囲気中でドロップ形式で600℃×3分のろう付相当熱処理(室温から600℃まで昇温時間は5〜7分)を施した。ろう付直後の強度を測定するための試料として25℃で1日放置後、また、時効硬化後の強度を測定するための試料としてさらに80℃で7日時効処理を施した後に、圧延方向と平行にサンプルを切り出し、JIS13号B試験片を作製し、引張試験を実施して引張強さを測定した。
表1中、ろう付直後の強度を直後強度、時効硬化後の強度を時効後強度として示す。また、その評価として、ろう付直後の強度としては、180MPa未満であったものを×、180MPa以上185MPa未満であったものを○、185MPa以上であったものを◎とした。時効硬化後の強度としては、210MPa未満であったものを×、210MPa以上230MPa未満であったものを○、230MPa以上であったものを◎とした。
(フィンの接合率)
作製したクラッド材を板厚0.06mmのAl−Mn−Zn系ベアフィン材と組み合わせてミニコア試験片を作製し、浸漬塗布でフラックスを5g/m相当塗布した後、高純度窒素ガス雰囲気中で600℃×3分のろう付熱処理(室温から600℃まで昇温時間は5〜7分)を施した。接合率は、ろう付けする接合面において、接合すべき全面積から空隙等の未接合部が形成された部分の面積を差し引いた実際の接合面積が、接合すべき全面積に占める割合として求めた。その結果、接合率が90%未満であったものを×、90%以上95%未満であったものを○、95%以上であったものを◎とした。
(耐ろう侵食性(エロージョン深さ))
作製した材料を高純度窒素ガス雰囲気中でドロップ形式で600℃×3分のろう付相当熱処理(室温から600℃まで昇温時間は5〜7分)を施した。ろう付相当熱処理を実施したサンプルを樹脂埋めし、圧延方向平行断面を鏡面研磨し、バーカー氏液で組織を現出後、光学顕微鏡で観察してろう侵食深さ(ろう材表面からの深さ)を測定した。図2はその顕微鏡写真であり、ろう侵食深さをHで示す。侵食深さが60μm以上であったものを×、60μm未満であったものを○とした。
(犠牲材の溶融)
作製した材料を高純度窒素ガス雰囲気中でドロップ形式で600℃×3分のろう付相当熱処理(室温から600℃まで昇温時間は5〜7分)を施した。ろう付相当熱処理を実施したサンプルを樹脂埋めし、圧延方向平行断面を鏡面研磨し、バーカー氏液で組織を現出後、犠牲材の溶融の有無を観察した。ろう付相当熱処理時に犠牲材が溶融したものを×、未溶融のものを○とした。
(内部耐食性(腐食深さ))
ろう付熱処理後のサンプルから30×50mmのサンプルを切り出し、ろう材側についてはマスキングし、犠牲材側について、Cl:195ppm、SO 2−:60ppm、Cu2+:1ppm、Fe3+:30ppmを含む水溶液中で80℃×8時間→室温×16時間のサイクルで浸漬試験を8週間実施した。腐食試験後のサンプルを沸騰させたリン酸クロム酸混合溶液に浸漬して腐食生成物を除去した後、最大腐食部の断面観察を実施して腐食深さを測定した。その腐食深さが総板厚の半分以上であったものを×、腐食深さが総板厚の半分未満であったものを○とした。
(総合評価)
以上の各試験結果より、ろう付直後の強度が◎、時効後の強度が◎、フィン接合率が◎、ろう侵食が○、犠牲材の溶融が○、耐食性が○であったものを総合評価◎とし、ろう付直後の強度が○以上、時効後の強度が○以上、フィン接合率が○以上、ろう侵食が○、犠牲材の溶融が○、耐食性が○を総合評価○、いずれかの項目に×があるものを総合評価×とした。
Figure 2012082459
この表1において、No.1,5,6,11,12,16,20〜22は、ろう付後強度、時効硬化後の強度、フィンの接合率、耐ろう侵食性、ろう付熱処理後の犠牲材の溶融の有無、腐食試験による内部耐食性のいずれかにおいて劣っており、これら以外のクラッド材は、総合評価が○以上であり、ろう付性が良好で、犠牲材の融点を満足しつつろう付直後の強度が高く、かつ時効硬化性に優れ、使用中にも高強度が得られることがわかった。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1 アルミニウム合金クラッド材
2 芯材
3 犠牲材
4 ろう材

Claims (2)

  1. 芯材の一方の面に犠牲材を、他方の面にろう材をクラッドしたアルミニウム合金クラッド材であって、前記犠牲材は、Zn:4.1〜7.5質量%、Mg:1.2〜2.5質量%、Si:0.1〜0.4質量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなり、かつ、前記芯材は、Mn:1.0〜1.8質量%、Si:0.5〜1.2質量%、Fe:0.1〜0.4質量%、Cu:0.5〜1.5質量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなり、さらに、前記芯材のろう付後の平均結晶粒径が30〜200μmの範囲にあることを特徴とするアルミニウム合金クラッド材。
  2. 前記犠牲材のMg添加量に対してZn添加量をZn/Mg≧3とすることを特徴とする請求項1記載のアルミニウム合金クラッド材
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