JP2012081797A - 車両用ドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも剛性に優れるとともに、第1ドアパネル全開時における第2ドアパネルの円滑なスイング開閉を行うことができる車両用ドア構造の提供にある。
【解決手段】スライド機構は、車体11に設けられた第1スライドレールと、第1ドアパネル21に設けられ、第1スライドレールに案内されるとともに、第1ドアパネル21の全開時に第1スライドレールから離脱状態又は離脱可能な状態にある第1案内体26と、第2ドアパネル22に設けられた第2スライドレールと、第1ドアパネル21に設けられ、第2スライドレールに支持および案内される第2案内体35と、を備え、第1ドアパネル21は、車体11に支持される第1支持体と、第1案内体の第1スライドレールからの離脱状態時又は離脱可能な状態時に第2ドアパネル22に支持される第2支持体と、を備え、第2ドアパネル22は、第2支持体を支持する支持機構75を備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両用ドア構造に関し、スライド開閉式のドアとスイング開閉式のドアを組み合わせた複合ドアを有する車両用ドア構造に関する。
従来の車両用ドア構造としては、例えば、特許文献1に開示された車両用ドアシステムが存在する。
この車両用ドアシステムは、第1のドアパネルと第2のドアパネルを有しており、第1のドアパネルおよび第2のドアパネルは協働して、車体におけるドア開口部を閉じる。
第1のドアパネルは、第2のドアパネルに対して相対的に移動し、ドア開口部の一部を利用できるようにしている。
また、この車両用ドアシステムでは、第1のドアパネル及び第2のドアパネルが車体に対して相対的に移動して、ドア開口部を全部利用できるとしている。
第1のドアパネルは、第2のドアパネルに設けた上下のスライド軌道に沿ってスライドする。
第2のドアパネルと車体を連結するヒンジアセンブリが設けられており、第2のドアパネルはヒンジアセンブリを支点として軸回転する。
特開2006−240611号公報
しかしながら、従来技術では、第1のドアパネルを開く際、第1のドアパネルは第2のドアパネルに設けた上下のスライド軌道に支持される。
このため、第1のドアパネルを開き始めた状態では、第1のドアパネルを支持するスライド軌道の当接部は、スライド軌道の全体からみて僅かな部位である。
そして、第1のドアパネルを支持するスライド軌道の当接部は、スライド方向において第1のドアパネルの重心から離れている。
その結果、第1のドアパネルには、第1のドアパネルの自重に基づく垂直回りのモーメントが発生する。
また、第1のドアパネルを開き始めた状態において、第1のドアパネルに車室から車外へ向かう外力が加えられると、第1のドアパネルには水平回りのモーメントが生じる。
これらのモーメントを第1のドアパネルを支持するスライド軌道又は第2のドアパネルによって支えるためには、スライド軌道や第2のドアパネルの剛性を高める必要がある。
しかし、これらの剛性を高めるために、スライド軌道や第2のドアパネルの補強を行うと、第1のドアパネルおよび第2のドアパネルの重量が増し、これらのドアパネルの開閉が困難となる。
つまり、従来技術では、第1ドアパネル全開時における第2ドアパネルを円滑にスイング開閉することができるとしても、剛性の面で車両用ドア構造としては実用上の問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、従来よりも剛性に優れるとともに、第1ドアパネル全開時における第2ドアパネルの円滑なスイング開閉を行うことができる車両用ドア構造の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、車体に形成されたドア開口部の一部を開閉する第1ドアパネルと、前記第1ドアパネルとともに前記ドア開口部全体を開閉する第2ドアパネルと、前記第1ドアパネルの開閉をスライド移動により行うスライド機構と、全開状態の前記第1ドアパネルが重なる前記第2ドアパネルを軸回転により支持するヒンジ機構と、を備えた車両用ドア構造であって、前記スライド機構は、全閉状態の前記第1ドアパネルの上部又は下部に沿うように前記車体に設けられた第1スライドレールと、前記第1ドアパネルに設けられ、前記第1スライドレールに案内されるとともに、前記第1ドアパネルの全開時に前記第1スライドレールから離脱状態又は離脱可能な状態にある第1案内体と、前記第2ドアパネルに設けられた第2スライドレールと、前記第1ドアパネルに設けられ、前記第2スライドレールに支持および案内される第2案内体と、を備え、前記第1ドアパネルは、前記第1ドアパネルの全閉状態に前記車体に支持される第1支持体と、前記第1案内体の前記第1スライドレールからの離脱状態時又は離脱可能な状態時に前記第2ドアパネルに支持される第2支持体と、を備え、第2ドアパネルは、前記第2支持体を支持する支持機構を備え、前記第1ドアパネルが全閉状態から全開状態へ移行する間、又は全開状態から全閉状態へ移行する間に前記第1ドアパネルの支持が前記第1支持体による支持と前記第2支持体による支持とを切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、第1ドアパネルを全開側へスライド移動するとき、第1ドアパネルは、第1支持体を介して車体に支持されるとともに、第2案内体を介して第2ドアパネルにより支持される。
第1案内体が第1スライドレールから離脱状態時又は離脱可能な状態時には、第1ドアパネルは車体との連結が解除されるほか、第2ドアパネルの支持機構が第1ドアパネルの第2支持体を支持する。
そして、第1案内体が第1スライドレールから離脱する状態時又は離脱可能な状態時には、第2ドアパネルは、第2案内体および第2支持体を通じて第1ドアパネルを支持する。
つまり、第1案内体の第1スライドレールからの離脱状態時又は離脱可能な状態時には、第2ドアパネルのみが第1ドアパネルの荷重を受け、それ以外の時には、車体と第2ドアパネルが第1ドアパネルの荷重を受けることができる。
本発明の車両用ドア構造は、従来よりも剛性に優れるとともに、第1ドアパネル全開時における第2ドアパネルの円滑なスイング開閉を行うことができる。
また、本発明では、上記の車両用ドア構造において、前記車体は、前記第1支持体を支持する支持面と、前記第1案内体の前記第1スライドレールからの離脱状態時又は離脱可能な状態時に前記第1支持体と前記車体との間に隙間を形成する隙間形成面と、を備えてもよい。
この場合、第1案内体の第1スライドレールからの離脱状態時又は離脱可能な状態時には、第1支持体と車体との間に隙間が形成されるから、第1案内体の第1スライドレールからの離脱状態前又は離脱可能な状態前に車体と第2ドアパネルにより支持された第1ドアパネルは、第2案内体および第2支持体を介して第2ドアパネルに支持される。
従って、第1案内体の第1スライドレールから離脱状態時又は離脱可能な状態時には、第1ドアパネルを第2ドアパネルにより支持することができる。
また、第1支持体と車体との間に隙間が形成されることから、第2ドアパネルのスイング開閉時に第1支持体が車体と摺接することがなく、第2ドアパネルの円滑なスイング開閉を行うことができる。
また、本発明では、上記の車両用ドア構造において、前記第1スライドレールは、全閉状態の前記第1ドアパネルの上部に沿うように前記車体に設けられ、前記第2スライドレールの下方に設けた第3スライドレールと、前記第1ドアパネルに設けられ、前記第3スライドレールに案内されるとともに、前記第1ドアパネルの全開時に前記第3スライドレールから離脱状態又は離脱可能な状態にある第3案内体と、を備え、第1支持体は、前記第1ドアパネルが備える垂直ローラであり、第2支持体は、前記第1案内体を備え、前記第1ドアパネルに固定される第1アームであってもよい。
この場合、第2ドアパネルの支持機構は、第1案内体の第1スライドレールからの離脱状態時又は離脱可能な状態時には、第1案内体を備えた第1アームを支持する。
従って、第1アームを第2支持体とすることにより、第1ドアパネルに別に第2支持体を構成する部材を設ける必要がない。
また、本発明では、上記の車両用ドア構造において、前記第1スライドレールは、全閉状態の前記第1ドアパネルの上部に沿うように前記車体に設けられ、前記第2スライドレールの下方に設けた第3スライドレールと、前記第1ドアパネルに設けられ、前記第3スライドレールに案内されるとともに、前記第1ドアパネルの全開時に前記第3スライドレールから離脱状態又は離脱可能な状態にある第3案内体と、を備え、第1支持体は、前記第1ドアパネルが備える垂直ローラであり、第2支持体は、前記第3案内体を備え、前記第1ドアパネルに固定される第3アームであってもよい。
この場合、第2ドアパネルの支持機構は、第1案内体の第1スライドレールからの離脱状態時又は離脱可能な状態時には、第3案内体を備えた第3アームを支持する。
従って、第3アームを第2支持体とすることにより、第1ドアパネルに別に第2支持体を構成する部材を設ける必要がない。
また、第1アームを第2支持体とすることができない場合でも、第2支持体を第1ドアパネルに設けることができる。
また、本発明では、上記の車両用ドア構造において、前記支持機構は、前記第2支持体を受承する支持ローラを備えてもよい。
この場合、第1案内体が第1スライドレールからの離脱する直前又は離脱可能となる直前には、支持ローラが第1ドアパネルのスライド移動により第2支持体に対して当接して転動し、第1案内体が第1スライドレールから離脱状態時又は離脱可能な状態時には、支持ローラが第2支持体を支持する。
第2支持体に対して支持ローラが転動することにより、支持機構は移動する第2支持体を円滑に支持することができる。
また、本発明では、上記の車両用ドア構造において、前記車体は、全開側へスライド移動時の前記第1ドアパネルとの衝突による衝撃を吸収する緩衝部材を備え、前記第1案内体は、前記緩衝部材と当接可能な当て面を有し、前記緩衝部材は、前記当て面と当接する受け面を有し、前記受け面は、前方から後方へ向けて傾斜し、前記当て面は前記受け面と面接触するように傾斜されてもよい。
この場合、第1ドアパネルを勢いよく全閉方向へのスライドさせ、第1ドアパネルの当て面が緩衝部材の受け面と衝突しても緩衝部材は衝突時の衝撃を吸収する。
さらに、受け面が前方から後方へ向けて傾斜していることで、第2ドアパネルのスイング開閉時に、緩衝部材と第2ドアパネルなどのスイング要素と干渉することがなく、円滑な第2ドアパネルのスイング開閉を行うことができる。
本発明は、従来よりも剛性に優れるとともに、第1ドアパネル全開時における第2ドアパネルの円滑なスイング開閉を行うことができる車両用ドア構造を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両用ドア構造を備えた車両の側面図である。 図1におけるA−A線矢視図である。 (a)は上部アームの拡大平面図であり、(b)は(a)におけるE−E線矢視図である。 図2におけるD−D線矢視図である。 図1におけるB−B線矢視図である。 図5におけるF−F線矢視図である。 図1におけるC−C線矢視図である。 (a)は下部アームの拡大平面図であり、(b)は(a)におけるJ−J線矢視図である。 (a)は図7におけるG−G線矢視図であり、(b)は図7におけるH−H線矢視図である。 (a)は開き始めの状態の第1ドアパネルを示す側面図であり、(b)は全開状態の第1ドアパネルを示す側面図である。 全開状態の第2ドアパネルを示す斜視図である。 (a)は第2の実施形態に係る車両用ドア構造の要部を示す平面図であり、(b)は(a)におけるK−K線矢視図である。 (a)は第3の実施形態に係る車両用ドア構造の要部を示す平面図であり、(b)は(a)におけるL−L線矢視図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る車両用ドア構造について図面を参照して説明する。
第1の実施形態は、車体の側部に車両用ドア構造を適用した例である。
図1において左側が前方で右側を後方としている。
図1に示すように、車体11の側面には、前部座席の側方に位置する前部ドア開口部12と前部座席の後方に位置する後部ドア開口部13が形成されている。
なお、本明細書における前方、後方、前端、後端、前縁および後縁は、車体の前後方向を基準としている。
前部ドア開口部12は、フロントドアパネル14により開閉される。
フロントドアパネル14と車体11を連結するヒンジ機構15が備えられ、ヒンジ機構15は垂直な支点軸(図示せず)を備えており、フロントドアパネル14はこの支点軸を中心としてスイング可能であり、前部ドア開口部12を開閉する。
前部ドア開口部12を全閉するフロントドアパネル14と車体11とを連結するフロントドアロック機構16が設けられている。
フロントドアロック機構16はラッチ(図示せず)とドアロックストライカ(図示せず)を備えており、ラッチとドアロックストライカとの連結によりフロントドアパネル14の全閉状態が維持される。
前部ドア開口部12の全閉している状態のフロントドアパネル14を車外から開く場合、アウターハンドル17を操作することにより、フロントドアパネル14は開かれる。
また、全閉状態のフロントドアパネル14を車内から開く場合、インナーハンドル18を操作することによりフロントドアパネルは開かれる。
後部ドア開口部13は、前部座席の後方に設けられた荷室の側方に形成されている。
後部ドア開口部13は、スライド開閉式の第1ドアパネル21とスイング開閉式の第2ドアパネル22とを備えた車両用ドア機構により開閉される。
ここでは、後部ドア開口部13のうち、第1ドアパネル21が塞ぐ領域を第1ドア開口域13Aとし、第2ドアパネル22が塞ぐ領域を第2ドア開口域13Bとする。
第1ドアパネル21は、前後にスライド移動して、第1ドア開口域13Aを開閉し、全開状態では第2ドアパネル22の外側に位置し、第2ドアパネル22と重なる。
第1ドアパネル21は、スライド機構を介して車体11および第2ドアパネル22に対して前後にスライド移動する。
スライド機構は、第1スライドレールとしての上部スライドレール23と、第2スライドレールとしての中間スライドレール40と、第3のスライドレールとしての下部スライドレール55とを備えている。
また、スライド機構は、上部スライドレール23に案内される第1案内体26と、中間スライドレール40に案内される第2案内体35と、下部スライドレール55に案内される第3案内体45とを備えている。
図2および図3(a)に示すように、第1案内体26は、第1ドアパネル21の上部の前縁端寄りにおいて車体11側へ向けて設けられた第1アームとしての上部アーム27に備えられている。
上部アーム27の基部は第1ドアパネル21に固定され、上部アーム27の先端が車内側へ向けられている。
上部アーム27の先端と基部との中間には、後端側から前方へ切り込むガイド溝28が形成されている。
上部アーム27の上面におけるガイド溝28の前方側にはラッチ29が設けられている。
上部アーム27におけるガイド溝28の基部側には後方へ突出する基部側突出部27Aが形成され、上部アーム27におけるガイド溝28の先端側には後方へ突出する先端側突出部27Bが形成されている。
図3(b)に示すように、上部アーム27はほぼ水平に備えられているが、基部側突出部27Aおよび先端側突出部27Bの後端が上方へ向くように形成されている。
なお、図3(b)では、第1ドアパネル21の図示を省略している。
図3(a)に示すように、上部アーム27における先端側突出部27Bから先端までの後端は、車体11の左右方向に対して傾斜する傾斜後端縁27Cを形成しており、傾斜後端縁27Cは先端側が基部側よりも前方に位置するように傾斜する。
図2〜図4に示すように、第1案内体26は、上部スライドレール23に案内される水平ローラ30を備えている。
水平ローラ30はブラケット31を介して上部アーム27に設けられ、水平ローラ30は上部アーム27の先端の前方に位置する。
水平ローラ30の軸部30Aの軸心は垂直である。
第1案内体26を備える上部アーム27は、第2支持体に相当する。
上部スライドレール23は、全閉状態の第1ドアパネル21の上部に沿うように、第1ドア開口域13Aの上方である車体11のルーフサイドレール天井部に設けられている。
上部スライドレール23は、第1ドアパネル21に備えられる第1案内体26を案内するレールであり、第1案内体26の車両の左右方向への移動を規制する。
図4に示すように、上部スライドレール23は、レール上面部23Aと、レール側面部23B、23Cと、を備えている。
レール側面部23B、23Cの間の水平ローラ30は第1ドアパネル21のスライド移動に応じて転動する。
レール側面部23B、23Cは水平ローラ30の車両の左右方向への移動を規制する。
図2に示すように、上部スライドレール23の長手方向は車両の前後方向と一致しており、上部スライドレール23の前端は、フロントドアパネル14と第1ドアパネル21の間に位置するピラー19の付近に位置し、上部スライドレール23の後端は第2ドアパネル22の前縁端付近に達している。
上部スライドレール23における前端寄りの一定の範囲では、上部スライドレール23が湾曲する湾曲レール部24が形成されている。
第2ドアパネル22に重なる第1ドアパネル21をスライド移動させて閉じる際に、第1案内体26が湾曲レール部24に案内され、第1ドアパネル21の外面を第2ドアパネル22の外面と面一となる位置にスライド移動し、第1ドア開口域13Aが第1ドアパネル21により覆われる。
図2に示されるように、上部スライドレール23の後端は開放されている。
図3(a)および図3(b)に示すように、第1案内体26が上部スライドレール23の後瑞よりも後方に位置する状態では、車体11側から離隔するように上部スライドレール23からの第1案内体26が離脱した状態にある。
図1及び図6に示すように、第2案内体35は、第1ドアパネル21における上下方向の中間部の後縁端寄りにおいて車体11側へ向けて設けられた第2アームとしての中間アーム36の先端に備えられている。
図6に示すように、第2案内体35は、中間スライドレール40に案内される垂直ローラ38および前後一対の水平ローラ39(図6では前方の水平ローラ39のみ図示されている。)を備えている。
垂直ローラ38の軸部38Aの軸心は水平であり、水平ローラ39の軸部39Aの軸心は垂直である。
中間アーム36は回動軸37を支点として第1ドアパネル21に対して水平方向に回動自在に設けられている。
次に、中間スライドレール40について説明する。
中間スライドレール40は、第2ドアパネル22の外面において上下方向の中間部に設けられており、中間スライドレール40の長手方向は車両の前後方向と一致する。
図5に示すように、中間スライドレール40の前端は、第2ドアパネル22の前縁端に位置し、中間スライドレール40の後端は第2ドアパネル22の後縁端に達している。
つまり、中間スライドレール40は、第2ドアパネル22の外面を前後方向に横断するように設けられている。
中間スライドレール40は、第1ドアパネル21に備えられる第2案内体35を案内するレールであり、第2案内体35の上下方向および車両の左右方向への移動を規制する。
図6に示すように、中間スライドレール40は、レール上面部40Aと、レール下面部40Bと、レール側面部40Cと、レール外縁部40Dとを備え、横断面の形状は略コ字状である。
中間スライドレール40における前端側の一定の範囲では、中間スライドレール40が湾曲する湾曲レール部41が設定されている。
湾曲レール部41が設定されていることにより、第2ドアパネル22に重なる第1ドアパネル21をスライド移動させて閉じる際に、第1ドアパネル21の外面を第2ドアパネル22の外面と面一となる位置にスライド移動し、第1ドア開口域13Aが第1ドアパネル21により覆われる。
中間スライドレール40の湾曲レール部41の湾曲度は、上部スライドレール23の湾曲レール部24の湾曲度よりも大きく設定されている。
第2ドアパネル22に対して中間アーム36が回動することにより、第2案内体35は湾曲レール部41を含む中間スライドレール40を円滑にスライド移動する。
図1および図7に示すように、第3案内体45は、第1ドアパネル21における下部の前縁端寄りにおいて車体11側へ向けてステップ52を横断して設けた第3アームとしての下部アーム46の先端部よりに備えられている。
下部アーム46は車体11側へ向けて延設されており、下部アーム46の基部は第1ドアパネル21に固定され、下部アーム46の先端が車内へ向けられている。
図7および図8(a)に示すように、下部アーム46の先端と基部との中間には、後端側から前方へ切り込むガイド溝47が形成されている。
図8(b)に示すように、下部アーム46の下面におけるガイド溝47の前方側にはラッチ48が設けられている。
なお、図8(b)では第1ドアパネル21の図示を省略している。
図9(a)および図9(b)に示すように、第3案内体45は、下部スライドレール55に案内される垂直ローラ49および水平ローラ50を備えている。
垂直ローラ49および水平ローラ50はブラケット51を介して下部アーム46に設けられている。
垂直ローラ49の軸部49Aの軸心は水平であり、水平ローラ50の軸部50Aの軸心は垂直である。
第3案内体45の垂直ローラ49は、車体11に支持される第1支持体に相当する。
次に、第3スライドレールとしての下部スライドレール55について説明する。
図7に示すように、下部スライドレール55は、全閉状態の第1ドアパネル21の下部に沿うように、第1ドア開口域13Aの下方となる車体11の床側に設けられている。
下部スライドレール55は、第1ドアパネル21の第3案内体45を案内するほか、第3案内体45の上下方向および車両の左右方向への移動を規制する。
図9(a)および図9(b)に示すように、下部スライドレール55は、上部スライドレール23と同様に、レール上面部55Aと、レール側面部55B、55Cとを備えている。
レール上面部55A下方の垂直ローラ49は、第1ドアパネル21のスライド移動に応じて移動される。
レール側面部55B、55Cは水平ローラ50の車両の左右方向への移動を規制する。
図7に示すように、下部スライドレール55の長手方向は車両の前後方向と一致しており、下部スライドレール55の前端は、フロントドアパネル14と第1ドアパネル21の間に位置するピラー19の付近に位置し、下部スライドレール55の後端は第2ドアパネル22の前縁端付近に達している。
下部スライドレール55における前端寄りの一定の範囲では、下部スライドレール55が湾曲する湾曲レール部56が形成されている。
第2ドアパネル22に重なる第1ドアパネル21をスライド移動させて閉じる際に、第3案内体45が湾曲レール部56に案内され、第1ドアパネル21の外面を第2ドアパネル22の外面と面一となる位置にスライド移動し、第1ドア開口域13Aが第1ドアパネル21により覆われる。
下部スライドレール55の後端は開放されており、第3案内体45が下部スライドレール55から離脱した位置にある状態では、車体11側から離隔するように下部スライドレール55からの第3案内体45の離脱が可能である。
図8(b)および図9(a)に示すように、車体11のステップ52側には、垂直ローラ49を受承する支持面57が形成されている。
また、図8(b)および図9(b)に示すように、支持面57の後方側には、第1ドアパネル21の全開時に第3案内体45と車体11との間に隙間Sを形成する隙間形成面58と備えている。
第1ドアパネル21が全開となって第2ドアパネル22に重なった状態では、第2ドアパネル22はヒンジ機構60を介して車体に対して回動する。
図1および図5に示すように、ヒンジ機構60は第2ドアパネル22と車体11とを連結し、この実施形態では、リヤピラー62において、第2ドアパネル22の中間スライドレール40付近と、第2ドアパネル22の下部付近に設けられている。
ヒンジ機構60は垂直な支点軸61を備えており、第2ドアパネル22は支点軸61を支点として軸回転して後部ドア開口部13を開閉する。
車両用ドア構造では、第2ドア開口域13Bを全閉する第2ドアパネル22と車体11とを連結する第2ドア開閉規制機構63が設けられている。
この実施形態では、図1に示すように、第2ドアパネル22の上部および下部に対応する位置にそれぞれ第2ドア開閉規制機構63が設けられている。
第2ドア開閉規制機構63は、第2ドアパネル22に設けたラッチ(図示せず)と車体11に設けたドアロックストライカ(図示せず)とを備えており、ラッチとドアロックストライカの連結により第2ドアパネル22の全閉が維持される。
第2ドアパネル22の前縁部には開閉ハンドル64が設けられている。
開閉ハンドル64の操作により、第2ドア開閉規制機構63の連結を解除し、第2ドアパネル22の開閉を行うことができる。
開閉ハンドル64は、第1ドアパネル21が全開で第2ドアパネル22に重ねられ、第2ドアパネル22が全閉の状態のときのみ、第2ドア開閉規制機構63の連結の解除が可能である。
つまり、第1ドアパネル21が全開以外の状態であるとき、開閉ハンドル64を操作しても、第2ドア開閉規制機構63は解除されない。
ところで、図1に示すように、全閉状態の第1ドアパネル21と第2ドアパネル22とを連結する第1ドア開閉規制機構65が備えられている。
第1ドア開閉規制機構65は、第1ドアパネル21の後端縁に設けたラッチ(図示せず)と第2ドアパネル22の前縁端に設けたドアロックストライカ(図示せず)を備えている。
第1ドアパネル21が全閉され、第1ドア開閉規制機構65のラッチおよびドアロックストライカが連結することにより、車体11および第2ドアパネル22に対する第1ドアパネル21のスライド移動は規制される。
第1ドアパネル21の外面にはアウターハンドル66が備えられ、第1ドアパネル21の内面にはインナーハンドル67が備えられている。
アウターハンドル66およびインナーハンドル67は、第1ドア開閉規制機構65の連結を解除することができる。
一方、全開状態の第1ドアパネル21の上部と第2ドアパネル22の上部を連結するスライド規制機構70が設けられている。
図3(a)および図3(b)に示すように、この実施形態のスライド規制機構70は、第1ドアパネル21側の上部アーム27に設けたラッチ29および第2ドアパネル22に設けたドアロックストライカ71により構成されている。
第2ドアパネル22の前縁側にドアロックストライカ71が設けられており、ドアロックストライカ71は上部アーム27のガイド溝28に挿入される。
上部アーム27の上面におけるラッチ29はガイド溝28の最奥に達したドアロックストライカ71を係止する。
また、全開状態の第1ドアパネル21の下部と第2ドアパネル22の下部を連結するスライド規制機構72が設けられている。
図8(a)および図8(b)に示すように、この実施形態のスライド規制機構72は、第1ドアパネル21側の下部アーム46に設けたラッチ48と第2ドアパネル22に設けたドアロックストライカ73とから構成されている。
第2ドアパネル22の前縁側にドアロックストライカ73が設けられており、ドアロックストライカ73は下部アーム46のガイド溝47に挿入される。
下部アーム46の下面におけるラッチ48はガイド溝47の最奥に達したドアロックストライカ73を係止する。
第1ドアパネル21が全開され、スライド規制機構70、72により、第2ドアパネル22に対する第1ドアパネル21のスライド移動は規制される。
スライド規制機構70、72は、第2ドアパネル22に対する第1ドアパネル21の車両の左右方向への移動を規制する機能を有する。
スライド規制機構70、72の解除は、第2ドア開閉規制機構63が解除されていない状態のときのみ、第1ドアパネル21に設けたアウターハンドル66およびインナーハンドル67の操作、により行うことが可能となるように構成されている。
このため、第2ドアパネル22が開いている状態では、スライド規制機構70、72が解除できないようになっている。
また、この実施形態では、第1案内体26の上部スライドレール23からの離脱時に上部アーム27を受承する支持機構75が第2ドアパネル22に備えられている。
図2および図3(b)に示すように、支持機構75は、第2ドアパネル22のドアロックストライカ71の近傍にブラケット77を介して設けた支持ローラ76を備えており、 支持ローラ76の軸部76Aの軸心は水平である。
支持ローラ76は、第2ドアパネル22からの前方へ突出しており、水平ローラ30が上部スライドレール23の後端から離脱直前に上部アーム27を受承するように、支持ローラ76の前後方向の位置決めがされている。
さらに、この実施形態では、図2および図3(a)に示すように、車体11は、全開側へスライド移動時の第1ドアパネル21との衝突による衝撃を吸収する緩衝部材78を備えている。
緩衝部材78は、弾性を有するゴム系材料や樹脂系材料により形成されており、上部スライドレール23の後方であって前方へ突出するように車体11に固定されている。
上部アーム27の傾斜後端縁27Cは、車体に設けた緩衝部材78と当接する端縁であり、緩衝部材78と当接可能な当て面に相当する。
緩衝部材78は、傾斜後端縁27Cと当接する受け面としての傾斜面78Aを有している。
傾斜面78Aは、傾斜後端縁27Cと同様に、前方から後方へ向けて傾斜しており、傾斜後端縁27Cは傾斜面78Aと面接触する。
傾斜後端縁27Cが傾斜することで、第2ドアパネル22がスイング開閉される場合に、緩衝部材78と上部アーム27との干渉が回避される。
従って、傾斜後端縁27Cおよび傾斜面78Aには、スイング開閉される第2ドアパネル22の支点軸61の位置に応じて傾斜角(車両の左右方向に対する傾斜角度)がそれぞれ設定される。
特に、第2ドアパネル22のスイング開閉の支点となる支点軸61の位置が車内側に位置するほど、干渉を回避するためには傾斜後端縁27Cおよび傾斜面78Aの傾斜角を大きくする必要があり、支点軸61の位置が車外側に位置するほど、傾斜角を小さくできる。
次に、この実施形態の車両用ドア構造の作用について説明する。
まず、第1ドアパネル21および第2ドアパネル22が全閉の状態、すなわち、後部ドア開口部13が覆われている状態から、第1ドアパネル21を全開する場合について説明する。
図1に示す第1ドアパネル21が全閉の状態では、第1ドアパネル21は周囲の車体11および第2ドアパネル22により支持されている。
また、第1ドア開閉規制機構65が第2ドアパネル22に対する第1ドアパネル21のスライド移動を規制する状態にある。
さらに、第2ドア開閉規制機構63は、車体11に対する第2ドアパネル22の開閉を規制する状態にある。
この実施形態では、第1ドアパネル21の重心Gが第1ドアパネル21のほぼ中央に存在する。
アウターハンドル66又はインナーハンドル67の操作により、第1ドアパネル21は後方へスライド移動する。
第1案内体26は上部スライドレール23に案内され、第2案内体35は中間スライドレール40に案内され、第3案内体45は下部スライドレール55に案内される。
第1ドアパネル21の開き始めでは、各案内体26、35、45が対応する湾曲レール部24、41、56に案内されることから、第1ドアパネル21は外側へ向かいつつ後方へスライド移動する。
第1ドアパネル21が全閉状態から図10(a)に示す開き始めの状態では、第1ドアパネル21の前縁端付近が第1案内体26および第3案内体45を介して車体11に連結され、第1ドアパネル21の後縁端付近は第2案内体35を介して第2ドアパネル22に連結されている状態にある。
この状態では、下部スライドレール55に案内される第3案内体45と、中間スライドレール40に案内される第2案内体35は、スライド方向において第1ドアパネル21の重心Gを間にする位置にそれぞれ存在する。
第3案内体45が重心Gの前方に存在し、第2案内体35が重心Gの後方に存在するから、第1ドアパネル21に発生する自重によるモーメントを良好に受けることができる。
また、第1案内体26および第3案内体45が第1ドアパネル21の前縁端付近に存在し、第2案内体35が第1ドアパネル21の後縁端付近に存在する。
このため、例えば、開き始めの状態にある第1ドアパネル21に対して車内から車外へ向かう(第1ドアパネル21のスライド方向と直角方向の)外力が作用しても、第1ドアパネル21の前端縁付近および後端縁付近にそれぞれ案内体26、35、45が位置するから、この外力によるモーメントに関しても良好に受けることができる。
開き始めの状態にある第1ドアパネル21を後方へスライド移動すると、第1ドアパネル21は第2ドアパネル22に重なる状態を保ち、第1ドアパネル21のスライド移動に伴い、第1ドア開口域13Aが拡大する。
第1案内体26は、第1ドアパネル21の開く側へのスライド移動が継続されると、上部スライドレール23により案内され、上部スライドレール23の後端へ接近する。
同様に、第3案内体45は、第1ドアパネルの開く側へのスライド移動が継続されると、下部スライドレール55により案内され、下部スライドレール55の後端へ接近する。
第1案内体26の上部スライドレール23による案内時および第3案内体45の下部スライドレール55による案内時には、車体11および第2ドアパネル22が第1ドアパネル21の荷重を受ける。
つまり、第2ドアパネル22は、第2案内体35の垂直ローラ38を介して第1ドアパネル21の荷重の一部を受け、車体11は、支持面57を転動する第3案内体45の垂直ローラ49を介して第1ドアパネル21の残りの荷重を受ける。
この実施形態では、第1ドアパネル21が全開になるとき、全開前に車体11が受けていた第1ドアパネル21の荷重の一部を第2ドアパネル22が受けるように、第1ドアパネル21の荷重の移動が行われる。
第1案内体26が上部スライドレール23の後端付近に達すると、スライド移動する上部アーム27のガイド溝28にストライカ71が入り込み、第1ドアパネル21の左右方向の移動が規制される。
さらに、第1ドアパネル21のスライド移動が継続されることにより、スライド移動する上部アーム27が支持ローラ76上に乗る。
上部アーム27が支持ローラ76に乗るとき、基部側突出部27Aおよび先端側突出部27Bの後端が上方へ向くように形成されているから、スライド移動する上部アーム27は支持ローラ76上に円滑に乗り易い。
支持ローラ76上に上部アーム27が乗った後、第3案内体45の垂直ローラ49が支持面57から離れ、隙間形成面58の上方に移動し、垂直ローラ49と隙間形成面58との間には隙間Sが形成される。
垂直ローラ49が隙間形成面58の上方に移動した後、水平ローラ30は上部スライドレール23から離脱するとともに、水平ローラ50は下部スライドレール55から離脱する。
このように、この実施形態では、第1ドアパネル21が全開になるまでは、車体11および第2ドアパネル22が垂直ローラ38、49を介して第1ドアパネル21の荷重を受けている。
そして、車体11が垂直ローラ49を介して受けていた第1ドアパネル21の一部の荷重は、第1ドアパネル21が全開に至る間に上部アーム27が支持ローラ76上へ乗ることにより、第2ドアパネル22側へ移動する。
ところで、図10(b)に示すように、第1ドアパネル21が完全にスライド移動すると、第1ドア開口域13Aは最大となり、第1ドアパネル21は全開状態となる。
第1ドアパネル21が全開状態のとき、図3(a)および図3(b)に示すように、第1ドアパネル21の上部アーム27に設けたラッチ29は、第2ドアパネル22に設けたドアロックストライカ71と連結する。
スライド規制機構70を構成するラッチ29およびドアロックストライカ71の相互連結は、第2ドアパネル22に対する第1ドアパネル21のスライド移動および車両における左右方向の移動を規制する。
また、第1ドアパネル21が後方へ完全にスライド移動すると、図8(a)および図8(b)に示すように、第1ドアパネル21の下部アーム46に設けたラッチ48は、第2ドアパネル22に設けた別のドアロックストライカ73と連結する。
スライド規制機構72を構成するラッチ48およびドアロックストライカ73の相互連結は、第2ドアパネル22に対する第1ドアパネル21のスライド移動および車両における左右方向の移動を規制する。
因みに、第1ドアパネル21が勢いよくスライド移動された場合では、上部アーム27が緩衝部材78と衝突するが、この衝突時の衝撃は、緩衝部材78により吸収される。
ところで、第1ドアパネル21が完全にスライド移動した状態では、第1案内体26が上部スライドレール23から離脱された状態にある。
第1ドアパネル21が全開状態になるまで、第1案内体26は上部スライドレール23に案内される。
上部スライドレール23のレール側面部23B、23Cが第1案内体26における水平ローラ30の車両の左右方向への移動を規制する。
このため、第1ドアパネル21が全開状態になるまでは、第1案内体26が上部スライドレール23から離脱することはない。
また、第1ドアパネル21が完全にスライド移動した状態では、第3案内体45は下部スライドレール55から離脱された状態にある。
なお、中間スライドレール40には、上部スライドレール23や下部スライドレール55のように後端が開放されていないから、第1ドアパネル21が全開状態であっても、第2案内体35は中間スライドレール40から離脱せず、中間スライドレール40のレール外縁部40Dは、第2案内体35の離脱を防止する。
このように、第1ドアパネル21が全開の状態では、第1案内体26および第3案内体45は車体11との連結が解除されており、第1ドアパネル21と第2ドアパネル22との連結は、第2案内体35と中間スライドレール40との連結および2つのスライド規制機構70、72の連結により図られている。
この状態からアウターハンドル66又はインナーハンドル67を操作することにより、スライド規制機構70、72の連結が解除され、第1ドアパネル21を閉じる方向へスライド移動させることができる。
第1ドアパネル21が全開で第2ドアパネル22に重なった状態では、開閉ハンドル64を操作することにより、第2ドア開閉規制機構63による車体11と第2ドアパネル22との連結を解除することが可能である。
第2ドア開閉規制機構63の連結の解除により、第2ドアパネル22はヒンジ機構60を介した支点軸61を支点とする軸回転により車体11に対して開くことが可能となる。
ヒンジ機構60を介した第2ドアパネル22の開閉では、第1ドアパネル21が第2ドアパネル22に重なった状態で、第2ドアパネル22の開閉に追従する。
図11に示すように、第2ドアパネル22は車体11に対してほぼ直角に開くことが可能であり、第2ドアパネル22がほぼ直角に開かれると、第2ドア開口域13Bが全開となり、後部ドア開口部13として開かれた状態となる。
全開状態の第2ドアパネル22を閉じ、第2ドア開閉規制機構63が車体11に対する第2ドアパネル22の開閉を規制すると、アウターハンドル66の操作によるスライド規制機構70、72の連結を解除することができる。
スライド規制機構70、72の連結を解除した後、第1ドアパネル21を前方へスライド移動することにより、第1ドアパネル21が第1ドア開口域13Aを塞ぎ全閉状態となる。
この実施形態では以下の作用効果を奏する。
(1)第1ドアパネル21を全開側へスライド移動するとき、第1ドアパネル21は、支持面57を転動する垂直ローラ49を介して車体11に支持されるとともに、第2案内体35を介して第2ドアパネル22により支持される。第1案内体26が上部スライドレール23から離脱する時には、第1ドアパネル21は車体11との連結が解除されるほか、第2ドアパネル22の支持機構75が第1ドアパネル21の上部アーム27を支持する。 そして、第1案内体26が上部スライドレール23から離脱する時には、第2ドアパネル22は、第2案内体35および上部アーム27を通じて第1ドアパネル21を支持する。 つまり、第1案内体26の上部スライドレール23からの離脱時には、第2ドアパネル22のみが第1ドアパネル21の荷重を受け、それ以外の時には、車体11と第2ドアパネル22が第1ドアパネル21の荷重を受けることができる。従って、この実施形態の車両用ドア構造は、従来よりも剛性に優れるとともに、第1ドアパネル21全開時における第2ドアパネル22の円滑なスイング開閉を行うことができる。
(2)第1案内体26の上部スライドレール23からの離脱時には、垂直ローラ49と車体11との間に隙間Sが形成されるから、第1案内体26の上部スライドレール23からの離脱前に車体と第2ドアパネル22により支持された第1ドアパネル21は、第2案内体35および上部アーム27を介して第2ドアパネル22に支持される。従って、第1案内体26の上部スライドレール23から離脱時には、第1ドアパネル21を第2ドアパネル22により支持することができる。また、垂直ローラ49と車体11との間に隙間Sが形成されることから、第2ドアパネル22のスイング開閉時に垂直ローラ49が車体11と摺接することがなく、第2ドアパネル22の円滑なスイング開閉を行うことができる。
(3)第2ドアパネル22の支持機構75は、第1案内体26の上部スライドレール23からの離脱時には、第1案内体26を備えた上部アーム27を支持する。従って、上部アーム27を第2支持体とすることにより、第1ドアパネル21に別に第2支持体を構成する部材を設ける必要がない。
(4)第1案内体26が上部スライドレール23からの離脱する直前には、支持ローラ76が第1ドアパネル21のスライド移動により上部アーム27に対して当接して転動し、第1案内体26が上部スライドレール23から離脱した時には、支持ローラ76が上部アーム27を支持する。上部アーム27に対して支持ローラ76が転動することにより、支持機構75は移動する上部アーム27を円滑に支持することができる。
(5)第1ドアパネル21を勢いよく全閉方向へスライドさせ、第1ドアパネル21の傾斜後端縁27Cが緩衝部材78の傾斜面78Aと衝突しても緩衝部材78は衝突時の衝撃を吸収する。さらに、傾斜面78Aが前方から後方へ向けて傾斜していることで、第2ドアパネル22のスイング開閉時に、円滑なスイング開閉を妨げる上部アーム27などのスイング要素と緩衝部材78との干渉がなく、円滑な第2ドアパネル22のスイング開閉を行うことができる。また、車体11に緩衝部材78を固定しているので、例えば、同種の緩衝部材をスライドレールに設ける場合と比べると衝撃に対する耐久性に優れる。
(6)下部スライドレール55に案内される第3案内体45と、中間スライドレール40に案内される第2案内体35は、第1ドアパネル21の重心Gのスライド方向における両側に位置し、さらに、第3案内体45が第1ドアパネル21を支持する。このため、第1ドアパネル21に発生するモーメントを第2ドアパネル22だけでなく、車体11側においても支持することができるため、補強に関する中間スライドレール40及び第2ドアパネル22の重量増加を防止することができる。なお、第1ドアパネル21が全開状態にあるとき、第1案内体26は上部スライドレール23から離脱した状態になるから、第2ドアパネル22は重ねられている第1ドアパネル21とともにヒンジ機構60を介して軸回転することができる。また、第1ドアパネル21が開き始めの状態であっても、第1ドアパネル21に発生する自重によるモーメントを良好に受けることができる。また、車室から車外へ向かう外力によるモーメントに関しても良好に受けることができる。
(7)第1ドアパネル21と第2ドアパネル22は、第1ドアパネル21の全開時にスライド規制機構70、72により互いに連結される。その結果、第1案内体26が上部スライドレール23から離脱した状態になっても、第1ドアパネル21と第2ドアパネル22のスライド方向と直角方向への離隔が防止される。
(8)スライド規制機構70、72は、第2ドアパネル22の開放時に第1ドアパネル21のスライド移動を規制するから、第2ドアパネル22のスイング開閉時において第1ドアパネル21のスライド移動を防止することができる。
(9)第1ドアパネル21の第1案内体26は上部スライドレール23に案内され、第3案内体45は下部スライドレール42に案内され、第2案内体35は中間スライドレール40に案内される。第1ドアパネル21の上下部位が車体11に支持されることから、第1ドアパネル21の開閉時における車体11に対する安定性が向上する。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態に係る車両用ドア構造について説明する。
この実施形態では、第2ドアパネルの下部側に支持機構が設けられ、支持機構に支持される第2支持体が下部アームである点で第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態では、第1の実施形態と共通する要素については、第1の実施形態の説明を援用し、符号も共通して用いる。
第2の実施形態に係る車両用ドア構造の要部を図12に示す。
図12に示すように、第2ドアパネル21の下部側には、第1案内体26の上部スライドレール23からの離脱時に、第3アームとしての下部アーム46を支持する支持機構81が備えられている。
従って、下部アーム46は第2支持体に相当する。
支持機構81は、第2ドアパネル22のドアロックストライカ73の近傍にブラケット83を介して設けた支持ローラ82を備えており、支持ローラ82の軸部(図示せず)の軸心は水平である。
支持ローラ82は、第2ドアパネル22から前方へ突出しており、水平ローラ50が、上部スライドレール23の後端から離脱直前に下部アーム46を受承するように、支持ローラ82の前後方向の位置決めがされている。
なお、第2ドアパネル22の上部側には、第1実施形態のような支持機構75は設けられない。
この実施形態では、第1の実施形態と同様に垂直ローラ49が第1支持体に相当する。
この実施形態によれば、第1の実施形態と実質的に同じ作用効果を奏する。
また、この実施形態によれば、スペースの制約等から第2ドアパネル22の上部側に支持機構75を設けることができない場合であっても、第2ドアパネル22の下部側に支持機構81を設けることができる。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態に係る車両用ドアパネル構造について説明する。
この実施形態は、第1案内体に垂直ローラが設けられ、この垂直ローラが第2支持体に相当する点と、支持機構の構成の点で、第1の実施形態と異なる。
第3の実施形態では、第1の実施形態と共通する要素については、第1の実施形態の説明を援用し、符号も共通して用いる。
第3の実施形態に係る車両用ドア構造の要部を図13(a)および図13(b)に示す。
図13(a)に示すように、この実施形態の車両用ドア構造は、スライド開閉式の第1ドアパネル90とスイング開閉式の第2ドアパネル91を備える。
第1ドアパネル90は、第1案内体94を備えた上部アーム95を有している。
第1案内体94は、上部スライドレール92に案内される垂直ローラ96および水平ローラ97を備えている。
垂直ローラ96は第2支持体に相当し、垂直ローラ96の軸部96Aの軸心は水平であり、水平ローラ97の軸部97Aの軸心は垂直である。
第1スライドレールとしての上部スライドレール92は、全閉状態の第1ドアパネル90の上部に沿うように、車体11のルーフサイドレール天井部に設けられている。
上部スライドレール92は、第1ドアパネル90の上部アーム95の先端に設けた第1案内体94を案内し、第1案内体94の上下方向および水平方向の移動を規制する。
上部スライドレール92は、レール上面部92Aと、レール下面部92Bと、レール側面部92Cと、レール外縁部92Dとを備え、横断面の形状は略コ字状である。
レール下面部92B上の垂直ローラ96は第1ドアパネル90のスライド移動に応じて転動する。
レール側面部92Cとレール外縁部92Dは水平ローラ97の車両の左右方向への移動を規制する。
上部スライドレール92の長手方向が車両の前後方向と一致しており、上部スライドレール92の前端はピラー19の付近に位置し、上部スライドレール92の後端は第2ドアパネル91の前縁端付近に達している。
上部スライドレール92における前端寄りの一定の範囲では、上部スライドレール92が湾曲する湾曲レール部93が形成されている。
上部スライドレール92の後端の後方には、第2ドア側スライドレール98が第2ドアパネル91に固定されている。
第2ドア側スライドレール98は、上部スライドレール92の後瑞から離脱した第1案内体94の案内するほか、第2ドアパネル91に対する第1案内体94の上下方向および車両の左右方向の移動を規制する。
この実施形態では、第2ドア側スライドレール98における第1案内体94の車両の前後方向へのスライド移動を規制するスライド規制機構99が備えられている。
スライド規制機構99は、上部アーム95に設けたロックプレート部100と、第2ドア側スライドレール98に設けたロックピン101により構成されている。
第1ドアパネル90を全閉するまでスライド移動されると、ロックプレート部100がロックピン101に保持され、第1案内体94の前後方向のスライド移動が規制される。
スライド規制機構99の解除は、第1ドアパネル90の開閉を操作するアウターハンドル66およびインナーハンドル67により行う。
なお、第2案内体35、中間スライドレール40、第3案内体45、下部スライドレール55の構成は第1の実施形態と同じであり、第3案内体45の垂直ローラ49も第1支持体に相当する。
この実施形態では、第1案内体94の上部スライドレール92による案内時には、車体11および第2ドアパネル91が第1ドアパネル90の荷重を受ける。
つまり、第2ドアパネル91は、第2案内体35の垂直ローラ38を介して第1ドアパネル90の荷重の一部を受け、一方、車体11は、支持面57を転動する第3案内体45の垂直ローラ49と、第1案内体94の垂直ローラ96と、を介して第1ドアパネル90の残りの荷重を受ける。
第1案内体94が上部スライドレール92の後端に達し、水平ローラ97が上部スライドレール92からはみ出して第2ドア側スライドレール98内に移動した後に、第2ドアパネル91側の垂直ローラ96が第2ドア側スライドレール98の下面に当接する。
一方、水平ローラ97が第2ドア側スライドレール98内に移動した後では、第3案内体45の水平ローラ50が下部スライドレール55からはみ出しており、このとき、垂直ローラ49は、支持面57と隙間形成面58との間に位置する。
さらに、第1ドアパネル90のスライド移動が行われると、垂直ローラ96は上部スライドレール92から完全に出て第2ドア側スライドレール98内に移動した状態となり、第2ドア側スライドレール98は第1ドアパネル90のスライド移動に伴って転動しつつ垂直ローラ96を支持する。
そして、垂直ローラ96は上部スライドレール92から完全に出た状態では、第3案内体45の水平ローラ50が下部スライドレール55から完全に出た状態となる。
第3案内体45の水平ローラ50が下部スライドレール55から完全に出た状態では、垂直ローラ49は、隙間形成面58の上方に位置し、垂直ローラ49と隙間形成面58との間には隙間Sが形成される。
さらに、第1ドアパネル90のスライド移動が行われ、第1ドアパネル90が全閉状態になると、ロックプレート部100がロックピン101に保持され、第1案内体94のスライド移動はスライド規制機構99に規制される。
第1案内体94が第2ドア側スライドレール98へ乗り移ることにより、第1ドアパネル90の荷重を第2ドアパネル90が受ける。
第1案内体94がスライド規制機構99に規制されている状態にあるとき、第2ドアパネル91を開くことができる。
第1ドアパネル90が全開状態のとき、第2ドアパネル91が第1ドアパネル90の荷重を受ける。
すなわち、第2ドアパネル91は、第2案内体35の垂直ローラ38を介して第1ドアパネル90の荷重の一部を受けるほか、第1案内体94の垂直ローラ96および第2ドア側スライドレール98を介して第1ドアパネル90の残りの荷重を受ける。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 上記の第1〜第3の実施形態では、いずれも車体側部に形成した後部ドア開口部を開閉する車両用ドア構造としたが、本発明の車両用ドア構造は、例えば、車体後部に設けた後方側を臨む開口部を開閉するドア構造に適用してもよい。本発明の車両用ドア構造の車体における適用位置は特に限定されない。
○ 上記の第1〜第3の実施形態では、第1支持体を第3案内体の垂直ローラとしたが、第1支持体は、第3案内体の垂直ローラに限定する趣旨ではなく、例えば、第1案内体に垂直ローラを設けてこの垂直ローラを第1支持体としてもよいし、車体が第1ドアパネルの荷重の一部を受けるように、第1、第3案内体とは関係なく、第1ドアパネルに設けてもよい。また、複数の第1支持体を設けるようにしてもよい。
○ 上記の第1〜第3の実施形態では、第2支持体を上部アーム、下部アーム、第1案内体の垂直ローラのいずれかとしたが、第2支持体は、上部アーム、下部アーム、第1案内体の垂直ローラのいずれかに限定されない。第2支持体は、第1ドアパネルに備えられ、第1ドアパネルの全開時に第2ドアパネルが第1ドアパネルの荷重の一部を受けることが可能であれば特に構成は限定されない。
○ 上記の第1、2の実施形態では、支持機構が支持ローラを備えるとしたが、例えば、支持機構の支持ローラに代えて、第2支持体との摩擦力を小さくすることが可能な樹脂等の部材を用いてもよい。支持機構は第1ドアパネルのスライド移動時に第2支持体を支持する際に、第2支持体の円滑な支持を実現する構成が好ましい。
○ 上記の第1〜第3の実施形態では、第1スライドレールを上部スライドレールとしたが、下部スライドレールを第1スライドレールとしてもよい。また、3本のスライドレールを設けるとしたが、例えば、上部スライドレールと中間スライドレール、あるいは、中間スライドレールと下部スライドレールというように、スライドレールが2本の場合であってもよい。
○ 上記の第1〜第3実施形態では、いずれも上部スライドレール、中間スライドレール、下部スライドレール、の3つのスライドレール及び各スライドレールに案内される1つの案内体にて第1ドアパネルのスライドを案内するようにしたが、車体側に設ける第1スライドレールと、第2ドアパネル側に設ける第2スライドレールのみで構成してもよい。その場合、例えば、第1スライドレールを第2ドアパネル上部まで延ばして配置し、第1案内体を第1ドアパネルの前縁端及び後縁端に夫々設け、2個の第1案内体と1個の第2案内体とにより第1ドアパネルのスライドを支持するなど、第1スライドレールおよび第2スライドレールに案内体を3つ以上設け、これらの案内体により第1ドアパネルを支持し、第1ドアパネルのスライドを安定させることが望ましい。この場合、第1スライドレールには、第1ドアパネルが全開となった状態では、複数の第1案内体が第1スライドレールから離脱されるようにする。また、第2スライドレールは、第2ドアパネルにおいて、第1スライドレールを設ける側と反対側に設けることが望ましい。
○ 上記の第1〜第3実施形態では、車両用ドア構造を適用した車種を具体的に特定しなかったが、例えば、3列シートを有する乗用車や、荷物輸送用の荷台を持つ貨物車両としてもよい。乗用車の場合、第1、第2ドアパネルを全開することにより最後列のシートを移動することなく乗員の乗降が可能となる。貨物車両の場合では、従来ではバックドアの開閉により、荷物の積み込み・積み下ろしを必要とした大型の荷物であっても、第1、第2ドアパネルを全開することにより、バックドアを開閉することなく荷物の積み込みやを積み降ろしが可能となる。
○ 上記の第1、2の実施形態では、上部スライドレールおよび下部スライドレールの後端を開放して、第1ドアパネルの全開時には、第1案内体が上部スライドレールから離脱し、第3案内体が下部スライドレールから離脱するとしたが、第1ドアパネルの全開時に第1案内体、第3案内体が対応するスライドレールから離脱することに限定されない。例えば、図4の上部スライドレール23の後端において側面部23Cを設けず、図9の下部スライドレール55の側面部55Cを設けないようにし、第1ドアパネルの全開時に、第1案内体、第3案内体が対応するスライドレールから離脱可能な状態となるとしてもよい。
11 車体
13 後部ドア開口部
13A 第1ドア開口域
13B 第2ドア開口域
21、90 第1ドアパネル
22、91 第2ドアパネル
23 上部スライドレール(第1スライドレール)
26、94 第1案内体
27、95 上部アーム(第2支持体、第1アーム)
27C 傾斜後端縁(当て面)
29、48 ラッチ
35 第2案内体
36 中間アーム(第2アーム)
40 中間スライドレール(第2スライドレール)
45 第3案内体
46 下部アーム(第3アームとしての)
49 垂直ローラ(第1支持体)
55 下部スライドレール(第3スライドレール)
57 支持面
58 隙間形成面
60 ヒンジ機構
63 第2ドア開閉規制機構
65 第1ドア開閉規制機構
70、72、99 スライド規制機構
71、73 ドアロックストライカ
75、81 支持機構
76、82 支持ローラ
78 緩衝部材
78A 傾斜面(受け面)
96 垂直ローラ(第2支持体)
98 第2ドア側スライドレール
G 第1ドアパネルの重心
S 隙間

Claims (6)

  1. 車体に形成されたドア開口部の一部を開閉する第1ドアパネルと、
    前記第1ドアパネルとともに前記ドア開口部全体を開閉する第2ドアパネルと、
    前記第1ドアパネルの開閉をスライド移動により行うスライド機構と、
    全開状態の前記第1ドアパネルが重なる前記第2ドアパネルを軸回転により支持するヒンジ機構と、を備えた車両用ドア構造であって、
    前記スライド機構は、
    全閉状態の前記第1ドアパネルの上部又は下部に沿うように前記車体に設けられた第1スライドレールと、
    前記第1ドアパネルに設けられ、前記第1スライドレールに案内されるとともに、前記第1ドアパネルの全開時に前記第1スライドレールから離脱状態又は離脱可能な状態にある第1案内体と、
    前記第2ドアパネルに設けられた第2スライドレールと、
    前記第1ドアパネルに設けられ、前記第2スライドレールに支持および案内される第2案内体と、を備え、
    前記第1ドアパネルは、
    前記第1ドアパネルの全閉状態に前記車体に支持される第1支持体と、
    前記第1案内体の前記第1スライドレールからの離脱状態時又は離脱可能な状態時に前記第2ドアパネルに支持される第2支持体と、を備え、
    第2ドアパネルは、前記第2支持体を支持する支持機構を備え、前記第1ドアパネルが全閉状態から全開状態へ移行する間、又は全開状態から全閉状態へ移行する間に前記第1ドアパネルの支持が前記第1支持体による支持と前記第2支持体による支持とを切り替えることを特徴とする車両用ドア構造。
  2. 前記車体は、
    前記第1支持体を支持する支持面と、
    前記第1案内体の前記第1スライドレールからの離脱状態時又は離脱可能な状態時に前記第1支持体と前記車体との間に隙間を形成する隙間形成面と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の車両用ドア構造。
  3. 前記第1スライドレールは、全閉状態の前記第1ドアパネルの上部に沿うように前記車体に設けられ、
    前記第2スライドレールの下方に設けた第3スライドレールと、
    前記第1ドアパネルに設けられ、前記第3スライドレールに案内されるとともに、前記第1ドアパネルの全開時に前記第3スライドレールから離脱状態又は離脱可能な状態にある第3案内体と、を備え、
    第1支持体は、前記第1ドアパネルが備える垂直ローラであり、
    第2支持体は、前記第1案内体を備え、前記第1ドアパネルに固定される第1アームであることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドア構造。
  4. 前記第1スライドレールは、全閉状態の前記第1ドアパネルの上部に沿うように前記車体に設けられ、
    前記第2スライドレールの下方に設けた第3スライドレールと、
    前記第1ドアパネルに設けられ、前記第3スライドレールに案内されるとともに、前記第1ドアパネルの全開時に前記第3スライドレールから離脱状態又は離脱可能な状態にある第3案内体と、を備え、
    第1支持体は、前記第1ドアパネルが備える垂直ローラであり、
    第2支持体は、前記第3案内体を備え、前記第1ドアパネルに固定される第3アームであることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドア構造。
  5. 前記支持機構は、前記第2支持体を受承する支持ローラを備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の車両用ドア構造。
  6. 前記車体は、全開側へスライド移動時の前記第1ドアパネルとの衝突による衝撃を吸収する緩衝部材を備え、
    前記第1案内体は、前記緩衝部材と当接可能な当て面を有し、
    前記緩衝部材は、前記当て面と当接する受け面を有し、
    前記受け面は、前方から後方へ向けて傾斜し、
    前記当て面は前記受け面と面接触するように傾斜されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の車両用ドア構造。
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