JP2006035929A - 車両用スライドドアの全開ストッパ構造 - Google Patents

車両用スライドドアの全開ストッパ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006035929A
JP2006035929A JP2004215470A JP2004215470A JP2006035929A JP 2006035929 A JP2006035929 A JP 2006035929A JP 2004215470 A JP2004215470 A JP 2004215470A JP 2004215470 A JP2004215470 A JP 2004215470A JP 2006035929 A JP2006035929 A JP 2006035929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
vehicle
fully open
stopper
stopper structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004215470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4307345B2 (ja
Inventor
Masayuki Kamei
政行 亀井
Koji Ishii
孝治 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Shiroki Corp
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Shiroki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd, Shiroki Corp filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2004215470A priority Critical patent/JP4307345B2/ja
Publication of JP2006035929A publication Critical patent/JP2006035929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4307345B2 publication Critical patent/JP4307345B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】車両のスライドドアの全開ストッパ構造に用いる弾性ストッパ部材のドア衝突荷重に対する強度を強化して、耐久性の高いストッパ構造を実現する。
【解決手段】車両のスライドドアD側に設けたドア全開時の当て面23と、該当て面23に対応する車体の受け面17との間に、ドア全開時に当て面23と当接してこれを受け止め、ドア全開時の衝撃を緩和する弾性ストッパ部材3を設けた車両用スライドドアの全開ストッパ構造において、弾性ストッパ部材3は、車体に固定された基部3aと、その前端から車内方向に屈曲して車体の受け面17の前方を横切る撓み変形可能なストッパ部3bとからなる金属板のステーを備え、ストッパ部3bのドアの当て面23と対向する前面にクッション材34を設けるとともに、車体の受け面17と対向するストッパ部3bの背面に後端面が受け面17と僅少な間隙をおいて対向するクッション材35を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のスライドドアのドア全開時に、スライドドアを受け止め、スライドドアの全開時の衝撃を緩和する車両用スライドドアの全開ストッパ構造に関する。
従来のスライドドアの全開ストッパ構造として、図7に示すように、ワゴン車の車体側縁のドア開口の下縁に設けられたロアレール14に沿って移動するロアローラー20とドア本体Dとを連結するロアアーム21にゴム製のブロック体からなる弾性ストッパ81が設置され、ドア全開時に、弾性ストッパ81を、車体のドア開口の後縁の縦壁状の受け面91に当接させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。尚、特許文献1の構造では、スライドドアのドア窓開放時にドアの開移動を規制したもので、ドアを中間位置で止める中間ストッパ43を設けている。)。また図8に示すように、ドアのロアアーム21に当て面83が設けられ、これに対応して車体のドア開口の後縁の受け面92にゴム製のブロック体からなる弾性ストッパ84が設され、ドア全開時に、ドアの当て面83を弾性ストッパ84に当接させるようにしたものがある。いずれの構造も、弾性ストッパ81,84の弾性を利用してドア全開時の衝撃を緩和するようにしている。
これら従来の全開ストッパ構造では、ドア開口後縁の受け面の車幅方向の最も車外寄りの位置でドアの開移動を規制するようにしている。これは、ドア開放時、ドア本体Dが車外側に張り出し、ドア本体Dの重心が車体との連結部(ロアローラー20)よりも車外側かつ後方位置であるため、上記連結部付近でドアの開き移動を規制すると、ドア全開時にドア本体Dに連結部を中心とする車体側へのモーメントが作用する。そこで該モーメントを軽減するために弾性ストッパ81,84を上記連結部よりもできるだけ車外寄りの位置に設定している。
図8、図9に示すように、車体のドア開口の後縁の受け面92にロックストライカ50が設けられ、該ロックストライカ50に対応して、ドアのロアアーム21にロックストライカ50と係脱可能なロックレバー51が設置され、ドア全開時にロックレバー51をロックストライカ50と嵌合せしめて、ドアを全開位置にロックする全開ロック構造を備えたものがある。この場合、車体の受け面92に設けるロックストライカ50と弾性ストッパ84とを、共通のベースプレート93の上下位置に設けて、ロックストライカ50と弾性ストッパ84とをベースプレート93を介して一体に受け面92に取付けるようにし、全開ロック構造と全開ストッパ構造とを上下位置に構成することがなされている。ロアレール14、ロアアーム21、全開ロック構造および全開ストッパ構造は車体のドア開口下縁の床下に設けられている。図8の44は、スライドドアのドア窓開放時に作動してドアを中間位置で止める中間ストッパである。
特開平10−58980号公報(第27項、第3図)
ところで近時、車高の高いワンボックスタイプのワゴン車に限らず、比較的に車高の低い乗用車タイプの車両にもスライドドアを設置することがなされている。この種の車両ではワンボックスタイプのワゴン車に比べて車室フロアが低く、床下に全開ロック構造と全開ストッパ構造とを上下位置に構成することが困難である。そこで、全開ロック構造と全開ストッパ構造とを車幅方向に並設して構成することが考えられている。この場合、全開ロック構造の構成位置を変更しようとすると、全開ロック構造は全開ストッパ構造に比べて構成が複雑な分、大がかりな設計変更が必要となるので、比較的に容易に位置変更できる全開ストッパ構造の構成位置を車内側へ移動して、全開ロック構造とガイドレールの後端末との間へ移すことが考えられている。
しかしながら、全開ストッパ構造を車内側へ移すと、ドア全開時の上記モーメントが大きくなり、ドア強開時には弾性ストッパにドア側から大きな荷重が作用する。このため、荷重を受けた時の弾性ストッパのつぶれ変形量が大きくなって、ストッパの衝撃緩和性能や耐久性が低下するおそれがあった。
そこで本発明は、ドア全開時の衝突荷重に対する強度が高く、耐久性の良好な弾性ストッパを実現し、もって弾性ストッパの設置位置の選択自由度を大きくした車両用スライドドアの全開ストッパ構造を提供することを課題としてなされたものである。
本発明は、車両のスライドドアの前端部下端に設けたドア全開時の当て面と、車体のドア開口の下縁後端に上記当て面と対応して設けた受け面との間に、ドア全開時に上記当て面と当接してこれを受け止め、スライドドアの全開時の衝撃を緩和する弾性ストッパ部材を設けた車両用スライドドアの全開ストッパ構造において、上記弾性ストッパ部材は、車体に固定された基部と、該基部の前端から車内方向に屈曲して上記受け面の前方を横切る撓み変形可能なストッパ部とからなる金属板のステーを備え、上記ストッパ部の上記当て面都対向する前面にクッション材を設けるとともに、上記受け面と対向する上記ストッパ部の背面に後端面が上記受け面と僅少な間隙をおいて対向するクッション材を設ける(請求項1)。ドア全開時、ドア側の当て面が弾性ストッパ部材に当接すると、クッション材およびステーのストッパ部が変形して衝撃を緩和する。この場合、クッション材を保持するストッパ部が撓み変形して衝撃を吸収するからその分、クッション材のつぶれ変形は少なくてすみ、ストッパ部はある程度変形すると背面側のクッション材が車体の受け面に当接して受け止められて過度の変形が防止され塑性変形しないので、弾性ストッパ部材の耐久性が良好であり、すぐれた衝撃吸収性能が維持される。
上記スライドドアの前端部下端は、車体のドア開口の下縁の下方に設けたスライドレールを摺動するローラーとロアアームにより連結され、該ロアアームの後端部に上記当て面を設ける(請求項2)。
上記弾性ストッパ部材のストッパ部は、上記基部の先端から屈曲して車内方向へ延びる前面部と、該前面部から屈曲して後方に延びる側面部と、該側面部から屈曲して上記受け面に沿って車外方向へ延びる後面部とでほぼコ字形をなし、上記前面部の前面および上記後面部の背面にそれぞれ上記クッション部材を設ける(請求項3)。ドア全開時にドア側から大荷重を受けて前面部が強く後方へ押されると、ストッパ部はその後面部がクッション材を介して車体の受け面に当接することで受け止められる。これにより前面部が過度に変形して塑性変形が生じるのが防止される。
上記ステーの基部の外面に外方へ突出するストライカを設けるとともに、上記スライドドアの前端部下端に、スライドドア全開時に上記ストライカに係合するロックレバーを設ける(請求項4)。
本発明によれば、弾性ストッパ部材を、金属板を屈曲成形してなる撓み変形可能なステーとクッション材とを組み合わせて構成したので、弾性ストッパ部材は、ドア全開時の衝突荷重の繰り返しに対して、耐久性が良好であり、すぐれた衝撃吸収性が維持される。従って、弾性ストッパ部材を、ドア全開ロック機構のストライカと並設して、ドア全開時に大きな衝突荷重が作用する車内側の位置に好適に設置することができ、もって車体のドア開口下縁の下方の限られた空間を有効に活用することができる。
図6に示す比較的に車高の低い乗用車タイプの車両の車体側面に設けられ、車室の前部座席および後部座席の乗員が乗降可能な間口の広い乗降口を開閉する大型のスライドドアに本発明を適用した実施形態を説明する。乗降口たるドア開口Gは車体側面の前後中間位置に形成してある。ドア開口Gを開閉するスライドドアDは、ドア開口Gの開口上縁をなすルーフサイドレールに沿うアッパレール、開口下縁をなすロッカに沿うロアレール、およびクォータ部の上下中間位置のセンタレールに案内されて前後にスライド移動してドア開口Gを開閉する。
図1および図3に示すように、ドア開口Gの開口下縁には、車体の剛性部材たるロッカ1が設けてある。ロッカ1は、アウタパネル11とインナパネル12とからなる閉断面構造で、内部には閉断面を左右に2分するリィンフォースメント13が内設してある。アウタパネル11の外面にはロッカ1の閉断面内部へ凹ませた凹部が設けてあり、これによりロッカ1の車外面に外側へ向けて開口する断面コ字形のガイド溝10が形成してある。ガイド溝10はロッカ1に沿って前後方向に延び、その上壁面にはロアレール14を設置して、ロアレール14とガイド溝10の下壁部15とでスライドドアDのロアローラー20を移動案内する。尚、ガイド溝10を形成するアウタパネル11は、ガイド溝10を中心に上下に2分割された複数のパネル部材からなり、両パネル部材を上下につなぎ合わせて構成している。アウタパネル11の車外面にはガイド溝10の開口外周を囲む表面パネル16が被覆してある。
ロッカ1の上面はドア開口の下縁のステップ部をなし、ステッププレート60が設置してある。またロッカ1の上面にはフロアパネル61の側縁が結合してある。更にロッカ1の上面にはドア開口1の下縁の前後方向中間位置に、車体のフューエルリッド開放時にスライドドアの開移動を規制する後述のフューエルリッドストッパ機構62が設置してある。
図1に示すように、ロッカ1のガイド溝10の後端末は、ロッカ1のアウタパネル11からなる端末壁17で閉じてある。端末壁17は、前後方向に延びるガイド溝10の奥壁後端から屈曲して後方かつ車外側へ延出する傾斜部と、その端縁から屈曲して車幅方向に延出する縦壁部とで断面ほぼく字形をなす。端末壁17はその縦壁部の車外側の端縁から後方へ屈曲するコーナー部を介してガイド溝10の後方のロッカ1の後端一般面111と連設してある。尚、後端一般面111の表面は上記表面パネル16で被覆してある。この表面パネル16は、ガイド溝10へ臨む端縁が上記端末壁17の縦壁部と一般部後端111との間の上記コーナー部よりも前方に張り出すように設けてある。
スライドドアDはアウタパネル24とインナパネル25からなる閉断面構造で、車内面には下部前端に、車内側へ突出するロアアーム21が設けてあり、ロアアーム21の先端にロアローラー20が連結してある。ロアローラー20は2つの水平ローラー20aと垂直ローラー20bとがローラーブラケット22に支持されている。ロアアーム21は、ドア側に固着したベースアーム21aと、ロアローラー20側に連結した先端アーム21bとからなる分割構造で、両アーム21a,21bはスライドドアDを車体へ組付けるときに連結してある。
ロアアーム21には、先端アーム21bから後方へ延びる延長部の先端を上方へ屈曲した縦壁状をなし、車幅方向に沿う縦面状で後方へ向けて面する当て面23が設けてある。当て面23は、先端アーム21bとローラーブラケット22との連結部の後方位置で、ロアレール14に近接して配置してあり、スライドドアDの移動時に、当て面23はロアレール14に沿ってその車外側の位置を移動する。
また、ロアアーム21には、ベースアーム21a側に、スライドドアDのドア窓を開いた状態でドアを開けたときにドアの開き方向への移動を中間位置で規制する中間ストッパ機構の作動レバー40と、ドア全開時にドアを全開位置にロックする全開ロック機構のロックレバー51が付設してある。中間ストッパ機構の作動レバー40は、基端が支軸41に回動自在に軸支され、レバー先端を後方へ向けて設けてドア側に格納した待機位置と、レバー先端を車内側へ向けて突出せしめた作動位置とに転換可能としてある。通常、作動レバー40は、付勢手段により上記待機位置にあり、ドア窓を開けると上記作動位置へ作動し、この状態でドアを開けると作動レバー40の先端が車体のガイド溝10の前後方向中間位置に取付けられた中間ストッパに当接してドアの開き移動を規制する。全開ロック機構のロックレバー51は、略U字形のレバーで、基端が支軸52により回動自在に軸支され、ドア全開時に車体側のロックストライカ50に係脱可能に係合して、ドアの不用意な閉じ方向への移動を規制する。
車体側には、ロアアーム21の当て面23に対応して、ガイド溝10の後端末に弾性ストッパ部材3が設けてある。図1および図2に示すように、ストッパ部材3は、ガイド溝10の後方のロッカ1の上記後端一般面111およびこれを被覆する表面パネル16に沿って前後方向に延びる基部3aと、その前縁からガイド溝10側へ屈曲して、ガイド溝10後端の端末壁17の前方を横切るよに突出するストッパ部3bとを一体に形成した鋼板(板厚は約3.2mm) からなるステーで構成してある。基部3aの前部および後部にはそれぞれボルト貫通穴36が形成してある。そして基部3aの前後中間位置には全開ロック機構のロックストライカ50が設けてある。ロックストライカ50は、基部3aの外面から面直方向に突出するほぼL字形の金属棒材の上端を、基部3aの外面上部から突出する支持板53に連結したものである。
ストッパ部3bは、基部3aの前縁から車内側へ向けてほぼ直角に屈曲してロアアーム21の当て面23と対面する前面部31と、該前面部31の端縁からほぼ直角に屈曲して基部3aと平行に後方へ延びる側面部32、および該側面部32の後縁から基部3aの背面側へ向けて屈曲してガイド溝10後端の端末壁17の縦壁部と対面する後面部33とを一体成形した断面ほぼコ字形をなす。後面部33の端末と基部3aの背面との間は離間している。また、ストッパ部3bには当て面23と対面する前面部31の表面側および端末壁17と対面する後面部33の背面側にそれぞれ、板面を覆う板状のゴムのクッション材34,35が設けてある。クッション材35と端末壁17との間には僅少の間隙が設けてある。両クッション材34,35はインジェクッション成形により一体にストッパ部3bに固着してあり、成形上の関係で、側面部32の板面を被覆する部位により繋ながったコ字形にしてある。
弾性ストッパ部材3は、車外から基部3aをガイド溝10後方の表面パネル16と後端一般面111とに重ね合わせて、ストッパ部3bをガイド溝10内の後端位置に挿入し、基部3aの前後のボルト貫通穴36を貫通するボルト部材により表面パネル16および後端一般面111に締結してある。ロックストライカ50は車外側へ突出している。そしてドア全開時に、後方へ移動するロアアーム21の当て面23がクッション材34を介してストッパ部3bの前面部31に当接するようにしてある。
通常のドア全開時、ロアアーム21の当て面23がクッション材34を介してストッパ部3bに当接してこれを後方へ押すと、クッション材34がつぶれ変形しつつ、ストッパ部3bは、基部3aと前面部31との間の屈曲部から変形して前面部31が後方へ撓み、これにより衝撃を受け止めてドア後方への移動を規制する。
勢いよくドアを開いた強開時には、前面部31が後方へ撓み変形してストッパ部3bが全体に後方へ移動変形し、ストッパ部3bの後面部33がクッション材35を介して車体の端末壁17の縦壁部に当接してこれに受け止められる。よって、ストッパ部3bは過度の変形が防止され、塑性変形がしない。このように強開時にも前面部31の撓み変形で衝突エネルギーが吸収されるから、その分、クッション材34,35のつぶれ変形が少なくすみ、耐久性が向上する。衝撃緩和性能は良好に維持される。
本実施形態の全開ストッパ構造によれば、弾性ストッパ部材3を、クッション材34,35の弾性と鋼板からなるストッパ部3bのバネ力とが共に作用してドア全開時の衝撃を吸収する構成としたので、ドア強開時の大きな荷重を充分に受け止めることができ、衝撃緩和性能も良好である。そしてクッション材34,35はストッパ部3bの撓み変形による衝撃吸収作用に補助されてつぶれ変形が少なくすみ、かつストッパ部3bも後方への変形時に車体の端末壁17で受け止められるので過度の変形が防止され塑性変形しないので弾性ストッパ部材3の全体の耐久性が高い。
弾性ストッパ部材3は、大きな荷重に対応でき耐久性が高いので、全開時にドアのモーメントが作用して衝突荷重の大きい車内側の位置に好適に設置することができ、乗用車タイプの車両でも、上記ドア全開ロック構造の車内側に並設してドア開口下方の空間を有効に活用することができる。よって今までのように、全開ストッパ構造の構成位置を考慮して車体形状を設計しなくてよく、車体形状の自由度が増す。また弾性ストッパ部材3と全開ロック機構のストライカ50とを一体に組付けることにより、ドアの当て面23とロックレバー51との間の距離、および弾性ストッパ部材3のストッパ部3bの前面とストライカ50との間の距離とのずれが発生せず、ドア全開時に、当て面23がストッパ部3bに当接してドアの移動が規制された時点で、ロックレバー51をストライカ50に確実にロックすることができる。
また、本実施形態の全開ストッパ構造のドア側の当て面23は、ロアレール14に沿う車内側の位置に設けたので、フューエルリッド開時にスライドドア開き量を規制するフューエルリッドストッパ機構62と共用できる。図3,図4に示すように、フューエルリッドストッパ機構62はドア開口下縁の前後中間位置で、ガイド溝10の上部に設けてある。ガイド溝10の上部には、ステッププレート60との間に断面ほぼL字形のベースブラケット621が固定してある。該ベースブラケット621の縦壁部には、上端を支軸622により回動可能に軸支され、下端がベースブラケット621の底壁部の角穴を貫通してガイド溝10内へ突出するロックレバー623が設けてある。
通常、ロックレバー623は、図略の付勢手段によりレバー下端がガイド溝10の上部側の待機位置に保持されており(図4の仮想線)、フューエルリッドの開放と連動するワイヤ部材624によりフューエルリッドの開放時にレバー下端がガイド溝10内へ突出する作動位置に転換される。この状態でスライドドアを開くと、ロアアーム21の当て面23がロックレバー623のレバー下端に当接してスライドドアの開動作が中間位置で規制されて、これより後方へ開かなくなり、ドア後方の車体クォータ部で車外側へ突出した開放状態のフューエルリッドと干渉しない。
弾性ストッパ部材3は、ストッパ部3bとドア全開ロック機構のストライカ50とを車幅方向に並設して一体に設けたが、ストライカ50とを別体として個別に車体へ設置してもよい。また弾性ストッパ部材3は車内側の位置に限らず、車外側に設置してもよく、ワンボックス車等では弾性ストッパ部材3とストライカ50とを一体に上下位置に設置してもよい。
本発明の全開ストッパ構造では、上述のストッパ部3bをほぼコ字形に屈曲した構造に限らず、比較的小型のスライドドア用の全開ストッパ構造に用いる弾性ストッパ部材として、図5に示す弾性ストッパ部材3Aを用いてもよい。弾性ストッパ部材3Aは、基部3aの前縁から車内側(ガイド溝10の後端内)へ向けてほぼ直角に屈曲してロアアーム21の当て面23と対面する前面部31aを設け、該前面部31aの表面にクッション材34aを設けるとともに、前面部31aの背面にブロック状のクッション材35aを設けてストッパ部3cが構成してある。尚、両クッション材34a,35aは、前面部31aの中心部に形成した貫通穴311を介して繋がっており、両クッション材34a,35aはインジェクッション成形によりストッパ部3cに一体に成形してある。
ドア全開時に、ロアアーム21の当て面23がストッパ部3cに当接すると、ストッパ部3cは、基部3aと前面部31aとの間の屈曲部から前面部31aが後方へ撓み変形し、クッション材35aの背面が車体の端末壁17の縦壁部に当接することで衝撃を受け止めてドア後方への移動を規制する。このように弾性スットッパ部材3Aは、上述の実施形態と同様、前面部31aの撓み変形で衝突エネルギーを吸収するのでクッション材34a,35aのつぶれ変形が少なく耐久性が良好で、衝撃吸収性能も充分に維持される。
本発明のスライドドアの全開ストッパ構造を示すもので、図6のI−I線に沿う断面図である。 本発明の全開ストッパ構造に用いる弾性ストッパ部材の斜視図である。 本発明の全開ストッパ構造の当て面を共用するフューエルリッドストッパ機構を示すもので、図6のIII −III 線に沿う断面図である。 上記フューエルリッドストッパ機構の概略説明図である。 本発明の全開ストッパ構造に用いる他の弾性ストッパ部材の斜視図である。 本発明のスライドドアの全開ストッパ構造を適用した乗用車タイプの車両の側面図である。 図1に対応して、従来のスライドドアの全開ストッパ構造を示す断面図である。 図1に対応して、従来の他のスライドドアの全開ストッパ構造を示す断面図である。 上記従来の他のスライドドアの全開ストッパ構造に用いる弾性ストッパ部材の斜視図である。
符号の説明
D スライドドア
14 ロアレール(スライドレール)
17 端末壁(車体の受け面)
20 ロアローラ
21 ロアアーム
23 スライドドアの当て面
3,3A 弾性ストッパ部材
3a 基部
3b,3c ストッパ部
31,31a 前面部
32 側面部
33 後面部
34,34a,35,35a クッション材

Claims (4)

  1. 車両のスライドドアの前端部下端に設けたドア全開時の当て面と、車体のドア開口の下縁後端に上記当て面と対応して設けた受け面との間に、ドア全開時に上記当て面と当接してこれを受け止め、スライドドアの全開時の衝撃を緩和する弾性ストッパ部材を設けた車両用スライドドアの全開ストッパ構造において、
    上記弾性ストッパ部材は、車体に固定された基部と、該基部の前端から車内方向に屈曲して上記受け面の前方を横切る撓み変形可能なストッパ部とからなる金属板のステーを備え、上記ストッパ部の上記当て面と対向する前面にクッション材を設けるとともに、上記受け面と対向する上記ストッパ部の背面に後端面が上記受け面と僅少な間隙をおいて対向するクッション材を設けたことを特徴とする車両用スライドドアの全開ストッパ構造。
  2. 請求項1に記載の車両用スライドドアの全開ストッパ構造において、
    上記スライドドアの前端部下端は、車体のドア開口の下縁の下方に設けたスライドレールを摺動するローラーとロアアームにより連結され、該ロアアームの後端部に上記当て面を設けた車両用スライドドアの全開ストッパ構造。
  3. 請求項1または2に記載の車両用スライドドアの全開ストッパ構造において、
    上記弾性ストッパ部材のストッパ部は、上記基部の先端から屈曲して車内方向へ延びる前面部と、該前面部から屈曲して後方に延びる側面部と、該側面部から屈曲して上記受け面に沿って車外方向へ延びる後面部とでほぼコ字形をなし、上記前面部の前面および上記後面部の背面にそれぞれ上記クッション部材を設けた車両用スライドドアの全開ストッパ構造。
  4. 請求項1ないし3に記載の車両用スライドドアの全開ストッパ構造において、
    上記ステーの基部の外面に外方へ突出するストライカを設けるとともに、上記スライドドアの前端部下端に、スライドドア全開時に上記ストライカに係合するロックレバーを設けた車両用スライドドアの全開ストッパ構造。
JP2004215470A 2004-07-23 2004-07-23 車両用スライドドアの全開ストッパ構造 Expired - Fee Related JP4307345B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004215470A JP4307345B2 (ja) 2004-07-23 2004-07-23 車両用スライドドアの全開ストッパ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004215470A JP4307345B2 (ja) 2004-07-23 2004-07-23 車両用スライドドアの全開ストッパ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006035929A true JP2006035929A (ja) 2006-02-09
JP4307345B2 JP4307345B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=35901397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004215470A Expired - Fee Related JP4307345B2 (ja) 2004-07-23 2004-07-23 車両用スライドドアの全開ストッパ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4307345B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014193641A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Daihatsu Motor Co Ltd 車両の車体下側部構造
KR101744587B1 (ko) * 2015-08-06 2017-06-08 동아특수정밀 주식회사 자동차 도어 슬라이딩 자동 개폐장치
JP2020037827A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 トヨタ車体株式会社 車両のスライドドア構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014193641A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Daihatsu Motor Co Ltd 車両の車体下側部構造
KR101744587B1 (ko) * 2015-08-06 2017-06-08 동아특수정밀 주식회사 자동차 도어 슬라이딩 자동 개폐장치
JP2020037827A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 トヨタ車体株式会社 車両のスライドドア構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4307345B2 (ja) 2009-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8414038B2 (en) Vehicle door latch structure
EP0800944B1 (en) A sliding door supporting apparatus
JP4645800B2 (ja) 自動車の側部構造
US20030006625A1 (en) Door structure for vehicle
JP5056389B2 (ja) 車両用スライドドアの拘束構造
US9027972B2 (en) Retaining device for vehicle door
JP7234516B2 (ja) 車両の側部構造
CN108625693B (zh) 具有防拍击闩锁机构的车辆关闭闩锁组件
US9074398B2 (en) Vehicle door structure
KR20060056263A (ko) 잠금수단을 갖는 이동패널을 이용한 개구부 폐쇄장치 및이를 포함한 자동차
GB2087803A (en) A ddor stop arrangement for a vehicle
US10040339B2 (en) Vehicle side portion structure
US11299020B2 (en) Vehicle-body structure of vehicle
US11235644B2 (en) Vehicle-body structure of vehicle
JP5008458B2 (ja) 自動車の車体側部構造
JP2008239107A (ja) 自動車のドア構造
JP4657656B2 (ja) 車両用スライドドア装置
JP5609849B2 (ja) 車両用ドア構造
JP4307345B2 (ja) 車両用スライドドアの全開ストッパ構造
JP4823658B2 (ja) 車両のスライドドア構造
JP2015116929A (ja) 車両用スライドドア
CN115075680A (zh) 滑动门构造
KR102339846B1 (ko) 자동차의 슬라이딩프론트도어 상부지지장치
KR101242287B1 (ko) 자동차용 시트트랙 레버
JP3991965B2 (ja) 自動車のスライドドア構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees