JP2020037827A - 車両のスライドドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のボディ側に連結されたストッパ部材で全開位置のスライドドアを受止める際に、ストッパ部材の過度の変形を極力阻止することにある。【解決手段】スライドドア10と、ガイドレール(16)と、ストッパ部材40とを備える車両のスライドドア構造SDにおいて、ストッパ部材40は、全開状態のスライドドアが位置するガイドレール(16)の全開側端部16bに設けられているとともに、ボディ側に設定された連結部位30に対してスライドドア10の開き方向に移動可能な状態で連結されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のボディに設けられたドア開口部を開閉可能なスライドドアと、スライドドアを開閉可能に組付けているガイドレールと、全開位置のスライドドアを受止めるストッパ部材とを備えた車両のスライドドア構造に関する。
この種の車両のスライドドア構造として、スライドドアと、ガイドレールと、全開ストッパとを備えたスライドドア装置が公知である(特許文献1を参照)。スライドドアは、車両のボディに設けられた開口部を閉じている板状の部材であり、スライドドアを車両後方にスライド移動させることで開口部が開き状態となる。このスライドドアの内面には、板状のローラブラケットが概ね水平な状態で突設されており、このローラブラケットの上面には、ローラが回転可能な状態で取付けられている。またガイドレールは、スライドドアを前後(開閉方向)にスライド移動可能な状態で組付けている部材であり、車両のボディに固定されている。このガイドレールは、下方が解放された断面逆U字のガイド部を有しており、ガイド部は、開口部の上縁に沿って前後方向に延長している。そしてスライドドアは、ガイド部内にローラを転動可能に嵌込んだ状態でガイドレールに組付けられている。このためスライドドアは、ガイド部内でローラを転動させながらガイドレールに沿って前後方向に移動することが可能となっている。
そして全開ストッパは、後方位置(全開位置)のスライドドアを受止める部材であり、ゴム製のストッパ部と、金属製の芯材とを有している。ストッパ部は、概ね立方体状の部材であり、スライドドアを臨む側の面がストッパ面とされている。また芯材は、ストッパ部から露出している取付片と、取付片に一体化された板状の入力支持部とを有し、入力支持部は、ストッパ部内に埋設された状態でストッパ面に沿うように配置されている。公知技術では、車両のボディに芯材の取付片を締結することにより、全開ストッパが、車両のボディに対して実質的に相対移動不能な状態で連結固定されている。さらに連結固定状態の全開ストッパでは、ストッパ部のストッパ面が、ローラを受止め可能なようにガイドレールの後端に挿入されている。そしてスライドドアが車両後方に移動して全開位置に配置される際には、このスライドドアのローラ(スライドドアの荷重)をストッパ部で弾性的に受止め、さらにストッパ面を入力支持部で支持しておくことができる。
特開2000−145273号公報
ところで上記構成では、例えばスライドドアを勢いよく開いた時(スライドドアオーバラン時)に全開ストッパに入力される荷重が大きくなるが、このとき全開ストッパが大荷重に耐えきれず過度に変形することは極力回避すべきである。例えば公知技術の構成では、スライドドアの大荷重に金属製の入力支持部が耐えきれず後倒すると、全開ストッパ全体が後倒した状態(過度に変形した状態)となって元に戻らなくなる。このような全開ストッパの過度の変形は、ガイドレールとストッパ部材の相対位置関係に影響を及ぼす可能性があるため、スライドドアの組付け性向上の観点等から極力回避すべきである。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両のボディ側に連結されたストッパ部材で全開位置のスライドドアを受止める際に、ストッパ部材の過度の変形を極力阻止することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両のスライドドア構造は、車両のボディに設けられたドア開口部を開閉するスライドドアと、スライドドアを開閉方向に移動可能な状態で組付け且つボディに固定されているガイドレールと、全開位置のスライドドアを受止め可能なストッパ部材とを備える。この種の構成では、全開位置のスライドドアをストッパ部材で受止める際に、ストッパ部材が過度に変形するといった事態を極力阻止できることが望ましい。そこで本発明のストッパ部材は、全開位置のスライドドアが位置するガイドレールの全開側端部に設けられているとともに、ボディ側に設定された連結部位に対してスライドドアの開き方向に移動可能な状態で連結されている。本発明では、ストッパ部材を、全開側端部に設け且つボディ側の連結部位に連結しておくことで、ストッパ部材の取付け安定性を向上させている。そして連結部位に対してストッパ部材を移動可能な状態としておくことで、全開位置のスライドドアから想定外に大きな荷重が入力された場合においても、この荷重をストッパ部材の移動でいなしつつ(受け流しつつ)吸収することが可能となっている。
第2発明の車両のスライドドア構造は、第1発明の車両のスライドドア構造において、ストッパ部材は、全開側端部に設けられ且つスライドドアを弾性的に受止め可能な本体部と、連結部位に連結されている可動連結部とを一体で有している。そして可動連結部は、スライドドアを受止めて弾性的に変形した本体部とともにスライドドアの開き方向に移動可能とされている。本発明のストッパ部材では、スライドドアの受止め性能を本体部で維持し、さらに本体部の過度の変形を、連結部位に対する可動連結部の移動で極力阻止することができる。
第3発明の車両のスライドドア構造は、第2発明の車両のスライドドア構造において、連結部位は、スライドドアを臨む位置に開口する凹状の連結凹部を有するとともに、可動連結部は、連結凹部に嵌込まれて連結されている連結突部を有している。そして本発明では、連結凹部の底側の内面と連結突部との間に、可動連結部のスライドドアの開き方向への移動を許容する隙間部が設けられている。本発明では、連結凹部に連結突部を嵌込むことにより、連結部位に対して可動連結部が連結される。そして連結凹部の底側の内面と連結突部の間に隙間部を設けておくことにより、連結部位に対して可動連結部をより確実に移動可能な状態としておくことができる。
第4発明の車両のスライドドア構造は、第3発明の車両のスライドドア構造において、連結凹部は、収容部位と、収容部位よりも開口寸法が狭小とされ且つ収容部位よりも開口側に設けられている狭小部位とを有している。そして連結突部は、収容部位の内面に係止可能なように寸大とされた係止部を有するとともに、係止部は、狭小部位に挿入可能となるように縮小変形し且つ収容部位内で元の寸大な状態に復帰する。本発明では、寸大な係止部が収容部位の内面に係止されることにより、連結凹部に対して連結突部を安定的に連結しておくことができる。さらに係止部が、狭小部位を通過する際に縮小変形し且つ収容部位内で寸大な状態に復帰することにより、連結凹部に対して連結突部を節度感良く連結することが可能となっている。
第5発明の車両のスライドドア構造は、第3発明又は第4発明の車両のスライドドア構造において、可動連結部は、連結突部が連結された連結凹部を覆う被覆部位と、連結凹部の周囲に配置する連結部位の少なくとも一部を外部に露出させる窓部位とを有している。本発明では、可動連結部と連結部位の連結箇所を被覆部位で覆うことにより、連結部位に対する可動連結部の連結状態を適切に維持することができる。さらに窓部位によって連結部位の少なくとも一部を外部に露出させることで、連結部位と連結突部の配置関係等を基にこれらの連結状態を外部から確認することが可能となっている。
本発明に係る第1発明によれば、車両のボディ側に連結されたストッパ部材で全開位置のスライドドアを受止める際に、ストッパ部材の過度の変形を極力阻止することができる。また第2発明によれば、スライドドアの受止め性能をより適切に維持しつつ、ストッパ部材の過度の変形を極力阻止することができる。また第3発明によれば、ストッパ部材の過度の変形をより確実に阻止することができる。また第4発明によれば、ストッパ部材を、ボディ側により適切な状態で連結しておくことができる。そして第5発明によれば、ストッパ部材を、ボディ側に更に適切な状態で連結しておくことができる。
スライドドア開閉時の車両一部の概略斜視図である。 ガイドレールの全開側端部を示す車両一部の斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 ガイドブラケットの上方斜視図である。 ガイドブラケットの下方斜視図である。 ストッパ部材の上方斜視図である。 ストッパ部材の下方斜視図である。 本体部の透視斜視図である。 ストッパ部材の分解斜視図である。 弾性変形時の変形助長部材の概略断面図である。 可動連結部の側面図である。 図11のXII−XII線断面に相当する概略断面図である。 ストッパ部材を配設したガイドレールの全開側端部の斜視図である。 図13のXIV−XIV線断面図である。 図13のXV−XV線断面図である。 図13のXVI−XVI線断面図である。 スライドドア受止め時のストッパ部材の概略側面図である。 移動時のストッパ部材の概略側面図である。 実施例2のガイドレールの全開側端部の斜視図である。 図19のXX−XX線断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図20を参照して説明する。各図には、便宜上、車両の前後方向と左右方向と上下方向を示す矢線を適宜図示する。また図4〜図12では、ストッパ部材又はガイドブラケットが車両に取付けられた状態を基準として、ストッパ部材又はガイドブラケットの前後方向と左右方向と上下方向を示す矢線を適宜図示する。そして図10、図17及び図18では、便宜上、スライドドアの荷重の入力方向を示す矢線に、スライドドアの各構成を示す符号を付している。
[実施例1]
図1に示す車両2は、外形をなす車両ボディ4と、ドア開口部6と、スライドドア構造SDとを備えている。ドア開口部6は、車両ボディ4に設けられた略矩形の開口部分であり、車両2の後部座席に対応する位置に形成されている。またスライドドア構造SDは、スライドドア10と、複数のガイドレール16,17,18と、ストッパ部材40とを有している(各部材の詳細は後述)。ここでスライドドア10は、ドア開口部6を開閉する部材であり、車両ボディ4に固定された各ガイドレール16,17,18に沿って前後方向(ドア開口部の開閉方向)に移動することが可能である。例えばスライドドア10を、ドア開口部6を閉じている全閉位置(図示省略)から、各ガイドレール16,17,18に沿って後方(開き方向)に移動させる。そしてスライドドア10が、ドア開口部6の後方の全開位置に配置されることで、ドア開口部6を開き状態とすることができる(図1では、便宜上、全開位置のスライドドアを二点破線で図示している)。
そして本実施例では、図2に示すように、全開位置に達したスライドドア10をストッパ部材40で受止めておく(図2では、便宜上、スライドドアを二点破線で図示する)。このストッパ部材40は、後述するアッパーガイドレール16の全開側端部16bに設けられているとともに、組付け性を考慮して車両ボディ4側(後述の連結部位30)に連結されている。この種の構成では、例えばスライドドア10を勢いよく開いた場合等に、ストッパ部材40に入力される荷重が大きくなるが、このときストッパ部材40が過度に変形するといった事態は極力回避すべきである。そこで本実施例では、後述する構成によって、車両ボディ4側に連結されたストッパ部材40で全開位置のスライドドア10を受止める際に、ストッパ部材40の過度の変形を極力回避することとした。以下、各構成について詳述する。
[スライドドア]
図1に示すスライドドア10は、ドア開口部6に倣った略矩形をなしている板状の部材であり、複数のガイドローラユニット11,12,13を有している。各ガイドローラユニット11,12,13は、後述の各ガイドレール16,17,18に組付け可能な部位であり、スライドドア10の上端部、下端部及び中央部に分かれて設けられている。例えば上端部のガイドローラユニット11は、図1及び図2を参照して、上方視で右方に延びている板状の部材であり、スライドドア10の上部前端から右方に向けて概ね水平に張り出している。この上端部のガイドローラユニット11の上面右端側には転動ローラ14が設けられている。転動ローラ14は、上端部のガイドローラユニット11から起立する軸材15に軸支されているとともに、軸材15の軸線周りに回転可能な状態となっている。また図1に示す下端部のガイドローラユニット12と中央部のガイドローラユニット13もスライドドア10の適宜の位置で右方に延びている板状の部位である。これら各ガイドローラユニット12,13には、スライドドア10の自重を支える支持ローラRが転動ローラの代わりに設けられている(図1では、各支持ローラに共通の符号Rを付す)。
[ガイドレール]
図1に示す複数のガイドレール(アッパーガイドレール16,ロアガイドレール17,センターガイドレール18)は、スライドドア10を前後方向にスライド移動可能な状態で組付ける金属製の部材である。アッパーガイドレール16(詳細後述)とロアガイドレール17とは、車両ボディ4のドア開口部6の上辺と下辺をなす車両ボディ4部分に固定されている。またセンターガイドレール18は、ドア開口部6の後側の車両ボディ4部分に固定されており、車両2の高さ方向中央位置に配置されている。これら各ガイドレール16,17,18は車両前後方向に延びており、各ガイドレール16,17,18の前部16w,17w,18wが車幅方向内側(右側)に湾曲している。
そして図1に示す各ガイドレール16,17,18には、スライドドア10の各ガイドローラユニット11,12,13がスライド移動可能な状態で組付けられる。例えば図3に示すアッパーガイドレール16には、スライドドア10の上端部のガイドローラユニット11が組付けられる。このとき上端部のガイドローラユニット11の転動ローラ14が、アッパーガイドレール16(後述する外側板部160g)に沿って転動可能なように、そのアッパーガイドレール16に嵌合している。また図1に示すロアガイドレール17には、下端部のガイドローラユニット12が組付けられ、センターガイドレール18には、中央部のガイドローラユニット13が組付けられる。そしてスライドドア10は、下端部及び中央部のガイドローラユニット12,13の支持ローラRに自重を支えられた状態で、各ガイドレール16,17,18に沿って前後方向にスライド移動が可能となる。
ここで図3に示す車両ボディ4の天井をなすルーフ部8の左右両側には、筒状のルーフサイド部8rが車両前後方向に延びるように形成されている。そして左側のルーフサイド部8rの下側には、アッパーガイドレール16を収納するレール用凹部9が形成されている。すなわちアッパーガイドレール16(後述する天井板部160t)は、レール用凹部9内に配設された状態でルーフサイド部8rの下面と水平となるように配置されており、さらにレール用凹部9の下側にはドア開口部6が形成されている。またルーフサイド部8rの下側でレール用凹部9の入口側にはウエザーストリップWSが取付けられている。ウエザーストリップWSは、スライドドア10とルーフサイド部8rとの見切り隙Mを通過した雨水がレール用凹部9内に入らないようにするためのシール材である。なおドア開口部6の周縁にも、図示しない別のウエザーストリップが取付けられている。
[ガイドレールの全開側端部]
そして図1に示すアッパーガイドレール16は、ドア開口部6の上辺に沿って車両前後方向に延びる直線部16sと、前端湾曲部16wと、全開側端部16bとを備えている。前端湾曲部16wは、アッパーガイドレール16の前部をなして車幅方向内側(右側)に湾曲する部分であり、全閉位置の上端部のガイドローラユニット11が配置される。そして直線部16sと前端湾曲部16wとは、図3に示すように断面逆U字形の板状部材で構成されており、上面をなす天井板部160tと、左側面をなす外側板部160gと、右側面をなす内側板部160eとを有している。また図2に示す全開側端部16bは、アッパーガイドレール16の後端部をなす部分であり、全開位置の上端部のガイドローラユニット11が配置される。この全開側端部16bは、本発明のガイドレールの全開側端部に相当する部位であって、直線部16sの後端部と後述のガイドブラケット20で構成されているとともに、後述のストッパ部材40が設けられている。
[ガイドブラケット]
図2に示すガイドブラケット20は、直線部16sの後端部を保持する金属製の部材であり、アッパーガイドレール16の全開側端部16bを構成している。このガイドブラケット20は、図4及び図5を参照して、後述する各右壁部(23,25)を構成する部分で車両ボディ4に固定されており、車両ボディ4側の部材とみなすことができる。そしてガイドブラケット20は、レール保持部20aと、ストッパ配設部20bと、後述する連結部位30とを一体で有している。ここでレール保持部20aは、ガイドブラケット20の前部をなしている部位であり、直線部16sの後端部を保持できる。このレール保持部20aは、断面略逆U字形に形成された板状部位であり、上面をなす前天井壁部21と、左側面をなす前左壁部22と、右側面をなす前右壁部23を一体で有している。そしてレール保持部20aは、前天井壁部21を概ね水平な状態として、前右壁部23にて車両ボディ4に固定されている。またレール保持部20a内には、直線部16sの後端部が嵌込まれて保持されており、典型的に溶接や締結などの手法で互いに固定されている。
また図4及び図5に示すストッパ配設部20bは、ガイドブラケット20の後部をなしている部位であり、図6に示す後述のストッパ部材40の本体部41を配設することができる。このストッパ配設部20bは、図5に示すように左側が解放された略コ字状の板状部位であり、上面をなす後天井壁部24と、右側面をなす後右壁部25と、下面をなす下壁部26とを一体で有している。後天井壁部24は、レール保持部20aの前天井壁部21と並行となるように配置された板状の部位である。この後天井壁部24は、上方視で矩形状をなして前天井壁部21よりも左側に向けて張り出し、さらに後天井壁部24の前縁24a側が右方に凹んで前天井壁部21に一体化されている。また後右壁部25は、レール保持部20aの前右壁部23と並行となるように配置された板状の部位であり、前右壁部23と同様に車両ボディ4に固定することができる。この後右壁部25は、側面視で概ね矩形状をなして前右壁部23よりも下方に突出しており、さらに後右壁部25の前縁側が前右壁部23に一体化されている。そして下壁部26は、後右壁部25の下縁から左方に張り出している略矩形の板状部位であり、後天井壁部24と概ね並行となるように配置されている。この下壁部26の概ね中央には、前後方向に長尺な略矩形の下嵌込孔26aが設けられている。この下嵌込孔26aは、下壁部26を上下に貫通する長孔状の貫通孔であり、図7に示す後述のストッパ部材40の下嵌込突起45を挿設できる。
また図5に示すストッパ配設部20bの後側には、後面をなす後壁部27と、挿入部位28とが設けられている。後壁部27は、ガイドブラケット20の後面をなす概ね矩形状の部位であり、後壁部27の右縁は後右壁部25に一体化され、後壁部27の上縁は後天井壁部24に一体化されている。この後壁部27の概ね中央位置には略円形の後嵌込孔27aが設けられている。この後嵌込孔27aは、後壁部27を前後に貫通する貫通孔であり、図6に示す後述のストッパ部材40の後嵌込突起43を挿設できる。また後壁部27の下縁は、後方に向かうにつれて次第に下方に傾斜する傾斜面27bとされている。そして後壁部27の傾斜面27bと下壁部26の間の隙は挿入部位28となっており、この挿入部位28には、図13に示すように後述のストッパ部材40の本体部41の後部を挿入することができる。
[連結部位、連結凹部]
図4及び図5に示す連結部位30は、後述する図6のストッパ部材40の可動連結部50を連結する部位であり、車両ボディ4の一部であるレール保持部20aに設けられている。この連結部位30は、図4及び図5に示すようにレール保持部20aの前左壁部22の下縁後部に沿って設けられた板状部位であり、前左壁部22の下縁から左方に概ね水平な状態で張り出している。そして連結部位30は、上方視で概ね前後に長尺な矩形状をなしているとともに、連結部位30を厚み方向に貫通する凹状の連結凹部32を有している。この連結凹部32は、前後方向に延びている凹箇所であって、スライドドアを臨む連結部位30の前縁に開口33を有している。そして連結凹部32は、その左内面32a及び右内面32b及び後内面32cで囲まれた上方視で鍵穴形状の空間部となっており、後述する収容部位34と狭小部位35とに区分けできる。
[収容部位、狭小部位]
図4及び図5に示す収容部位34は、連結凹部32の底側となる後部側を構成している箇所であり、連結凹部32の左内面32aと右内面32bと後内面32cとで囲まれた概ね矩形の空間部となっている。この収容部位34は、後述する図12の可動連結部50の連結突部56(係止部57)を収容可能な左右の開口寸法を有し、収容部位34の後内面32cは、本発明の連結凹部の底側の内面に相当する。また図4及び図5に示す狭小部位35は、収容部位34に比して左右の開口寸法が狭小となっている箇所であり、収容部位34よりも開口33側に設けられている。この狭小部位35は、左内面32aと右内面32bとが互いに近づく方向に突出することで形成されている。そして狭小部位35の直後の収容部位34部分で両内面32a,32bが末広がり状に離れており、狭小部位35から開口33に至る部分も両内面32a,32bが末広がり状に離れている。
[ストッパ部材(本体部)]
図2に示すストッパ部材40は、全開位置のスライドドア10を受止める部材であり、本体部41と、可動連結部50とを一体で有している。本体部41は、弾性的に圧縮変形可能な樹脂(エラストマ)製又はゴム製の部材であり、図6〜図8を参照して、後述する各部位(受止凸部42,後嵌込突起43,嵌装部44,下嵌込突起45)と、埋設状に一体化された後述の骨格部46とを有している。この本体部41は、上方視で矩形状をなす立方体状の部材であり、本体部41の前後の寸法は、図13に示すようにストッパ配設部20b内に配設可能な寸法に設定されている。また本体部41の左右の寸法は、ストッパ配設部20bよりも長尺とされており、本体部41の右側部分はストッパ配設部20b内に収容されるが、本体部41の左側部分はストッパ配設部20bからはみ出すように設定されている。また本体部41の上下の高さ寸法は、ストッパ配設部20bの挿入部位28に挿入可能な高さ寸法に設定されている。
そして図6に示す本体部41の前面は、下側ストッパ面41aとされており、この下側ストッパ面41aによって上端部のガイドローラユニット11の後縁側を受止めることができる。また本体部41の左面には一対の支持部41bが設けられている。各支持部41bは、本体部41の左面から起立している板状の部位であって、スライドドア10の内面に干渉可能に突出している(図6では、便宜上、各支持部に共通の符号41bを付している)。これら各支持部41bは、スライドドア10の建付け安定性を向上させるための部位であり、全開位置のスライドドア10の内面側に干渉してそれを支持できる。
また本体部41の外形をなす樹脂部分には、図6及び図7を参照して、受止凸部42と、後嵌込突起43と、嵌装部44と、下嵌込突起45とが設けられている。図6に示す受止凸部42は、本体部41の上面から突出する立方体状の部位であり、本体部41の上面の右前側に配置されている。この受止凸部42の前面は、概ね平坦な上側ストッパ面42aとなっており、この上側ストッパ面42aによって、全開位置のスライドドア10の転動ローラ14を受止めることができる。また後嵌込突起43は、受止凸部42の後面から突出している軸状の部材であり、先端側が径大とされた頭部43aとなっている。この後嵌込突起43は、頭部43aを弾性的に縮小させながら、図5に示すストッパ配設部20bに設けられた後嵌込孔27aに挿入することが可能である。また図7に示す下嵌込突起45は、本体部41の下面右側から突出する立方体状の部位である。この下嵌込突起45は、ストッパ配設部20bに設けられた下嵌込孔26aに挿入することが可能である。なお下嵌込突起45は、下嵌込孔26aの左右の開口寸法と概ね同一の左右の寸法を有し、下嵌込孔26aに比して前後の寸法は短尺とされている。
また図7に示す嵌装部44は、本体部41の下面に開口する凹み箇所であり、下嵌込突起45の左側に設けられている。この嵌装部44には、必要に応じて変形助長部材47を収容することが可能である。ここで変形助長部材47は、図9に示すように嵌装部44に倣った立方体状の樹脂部材であり、前後方向への圧縮変形を助長する内部構造を有している。この種の内部構造として、ハニカム構造等の非連続多孔質構造や連続多孔質構造などの中空構造を例示でき、本実施例ではハニカム構造を採用している。そして図10に示すようにスライドドア10を本体部41で受止めた際には、本体部41内の変形助長部材47が前後方向にスムーズに圧縮変形することで、スライドドア10の荷重をより効率良く吸収できる。なお変形助長部材47は、本体部41よりも柔らかく圧縮しやすい素材で形成でき、この場合には内部構造を省略する(中実構造とする)こともできる。
また本体部41は、図8に示すように、本体部41よりも剛性に優れる骨格部46が埋設状に一体化されて補強されている。この骨格部46は、上方視で概ね矩形状をなす金属製の板状部材であって、骨格部46の周縁は下方に向けて屈曲している。そして骨格部46の上面には、一対のボルト孔H1,H2が前後方向に適宜の間隔をあけて設けられている。各ボルト孔H1,H2は、骨格部46の上面及びその裏面に固定された締結用座部46aを上下に貫通している貫通孔である。そして骨格部46は、本体部41の上面に沿った状態で本体部41に埋設されている。また各ボルト孔H1,H2は、図9に示すように本体部41の上面で且つ受止凸部42の左側に開口し、さらに嵌装部44の底面側にも開口している。ここで各ボルト孔H1,H2は、後述する可動連結部50の連結アーム部51を締結するボルト材BMを挿通する部位であるとともに、変形助長部材47を固定するためにも使用することができる。すなわち変形助長部材47の上面には、対応するボルト材BMを螺合可能な一対の挿設孔47Hが設けられている。そこで変形助長部材47を、本体部41の嵌装部44内に収容しつつ、各ボルト孔H1,H2を通じて挿設孔47Hに挿設されたボルト材BMで固定することができる。
[可動連結部]
図2及び図6に示す可動連結部50は、本体部41に一体化されている部位であり、後述するように連結部位30に対して後方(スライドドアの開き方向)に移動可能に連結される。この可動連結部50は、図6及び図7を参照して、板状の連結アーム部51と、後述のキャップ部52とを有している。そして連結アーム部51は、前後方向に延びる金属製の板状部材であり、本体部41よりも前後の寸法を長尺とすることができる。この連結アーム部51は、前後方向途中で上下にクランク状に屈曲しており、本体部41の上面に沿わせるように配置される後アーム部位51aと、この後アーム部位51aよりも一段高い前アーム部位51bとを一つなぎで有している。そして後アーム部位51aには、図9に示すように前後一対の挿通ボルト孔H3,H4が設けられている。これら各挿通ボルト孔H3(H4)は、ボルト材BMを挿通可能な貫通孔であり、本体部41の上面に露出している各ボルト孔H1(H2)と概ね一致する位置に設けられている。
そして可動連結部50(連結アーム部51)は、図9を参照して、本体部41に対して取外し可能に一体化しておくことができる。このとき後アーム部位51aを本体部41の上面左側にあてがいつつ、前アーム部位51bを本体部41の前方に突出させておく。この状態で各挿通ボルト孔H3(H4)と対応するボルト孔H1(H2)にボルト材BMを挿通して図8の締結用座部46aに締結する。こうして図9に示すように本体部41に一体化された可動連結部50は、後述するように、図13に示すストッパ配設部20bの左方に配置され、且つレール保持部20aに設けられた連結部位30に連結可能な位置に配置されることとなる。
[被覆部位]
また図6及び図7に示すように前アーム部位51bは、本体部41から概ね水平に前方に突出している。この前アーム部位51bの前部側は、図11に示すように側面視で概ね横U字をなすように曲げ返されており、この曲げ返された部分にキャップ部52が設けられている。キャップ部52は、前アーム部位51bの曲げ返された部分を覆う樹脂製の部位であり、上被覆部位53と、下被覆部位54と、窓部位55と、連結突部56とを有している。各被覆部位53,54は、前アーム部位51bの曲げ返し部分を覆うように設けられている樹脂部分である。すなわち前アーム部位51bの前部側には、その前端に設けられたキャップ部52の曲げ基点BPを挟んで、上側に配置する上被覆部位53と、下側に配置する下被覆部位54とが設けられている。これら上被覆部位53と下被覆部位54は、上下に適宜の間隔をあけて配置されており、両被覆部位53,54の間隔寸法は、図13に示すように連結部位30を挿入可能な寸法に設定されている。そして上被覆部位53と下被覆部位54は、それぞれ上方視で前後に長尺な矩形状をなしており、連結部位30の連結凹部32を網羅可能な面積を有している。
[窓部位]
また図11〜図13を参照して、上被覆部位53と下被覆部位54の間には、後述する連結突部56とともに、窓部位55が設けられている。ここで後述の連結突部56は、上被覆部位53及び下被覆部位54に比して左右の寸法が短寸とされている。このため上被覆部位53と下被覆部位54の左縁と右縁とには、前後方向に長尺な溝状の隙が形成されており、この溝状の隙が窓部位55となっている。そして左側の窓部位55からは、後述するように連結状態の連結部位30の左側面31を外部に露出させることができる。この連結部位30の左側面31は、連結凹部32の左側に配置されて前後方向に直線的に延びており、本発明の連結凹部の周囲に配置する連結部位の少なくとも一部に相当する。
[連結突部]
図11〜図13に示す連結突部56は、連結部位30の連結凹部32に嵌込み状に連結される部位であり、上被覆部位53と下被覆部位54の間に設けられている。この連結突部56は、上被覆部位53と下被覆部位54の上下の隙を埋めるように設けられており、連結突部56の上側は上被覆部位53に一体化され、連結突部56の下側は下被覆部位54に一体化されている。そして連結突部56は、図12に示すように横断面(水平面)視において、所定の左右の幅寸法を持って前後方向に延びている部位であり、その後端側に係止部57が設けられている。係止部57は、上方視で概ね楕円形状の部位であり、この係止部57において連結突部56の左右の寸法が相対的に寸大とされている。そして係止部57の左右の寸法は、連結凹部32の収容部位34内に配置可能で且つ狭小部位35よりも寸大とされている。また係止部57の前後の寸法は、収容部位34の前後の寸法よりも短尺となるように設定されている。そして連結突部56は、後述するように係止部57側を後方に向けた状態で、連結凹部32の開口33から収容部位34に向けて挿入することが可能となっている。この連結凹部32への挿入の際には、係止部57が、自身の弾性力によって、狭小部位35を通過する際に縮小変形し且つ収容部位34内で寸大な状態に復帰することが可能である。そして元の寸大な状態に復帰した係止部57は、収容部位34内でその左内面32aと右内面32bに係止可能となっている。
[ストッパ部材の配設作業]
ストッパ部材40の本体部41は、図2及び図13に示すようにアッパーガイドレール16の全開側端部16b(ガイドブラケット20内)に配設される。そして本体部41の配設の際には、この本体部41の右側をストッパ配設部20b内に収容しつつ、本体部41の後部側を挿入部位28に挿入しておく。このとき図14に示す本体部41の下面の下嵌込突起45を、下壁部26の下嵌込孔26aに挿通して下方に突出させておく。そして下嵌込突起45の左右の面を、下嵌込孔26aの対応する内面に係止しておくことで、本体部41の左右動が規制されることとなる。なお下嵌込突起45の前後の面と下嵌込孔26aの対応する内面の間には若干の隙が設けられており、この隙によって、後述する本体部41の移動を許容することが可能となっている。
また上述の収容作業によって、図13に示す本体部41の上面の受止凸部42が、後壁部27の前方で且つ直線部16sの後端部を臨む位置に配置される。このとき受止凸部42の後面の後嵌込突起43を、後嵌込孔27aに対して前後方向から挿通しておく。そして後嵌込突起43の頭部43aが、後嵌込孔27aを通過したのちその周縁に係止されることで、本体部41の前後動が規制されることとなる。こうして図13及び図14に示すように、各嵌込突起43(45)を各嵌込孔26a(27a)に挿設して左右(前後)から係止することで、本体部41を、ストッパ配設部20b内に位置決めして配設することができる。そして本実施例によれば、各嵌込突起43(45)の挿設にて本体部41を全開側端部16bに配設できるため、本体部41を車両ボディ側に締結固定する場合に比して、ストッパ部材40の配設作業を簡略化することができる。そして本体部41をストッパ配設部20bに配設した状態では、本体部41の上面左側が、可動連結部50とともにストッパ配設部20bから露出した状態となる。
[連結部位に対する可動連結部の連結(隙間部の形成)]
また上述の配設作業と同時に、図13及び図15を参照して、ストッパ部材40の可動連結部50を、レール保持部20aに設けられた連結部位30に連結する。この可動連結部50は、図13に示すストッパ配設部20bの左方に配置され、且つレール保持部20aから左方に張り出している連結部位30に連結可能な位置に配置されている。そこで可動連結部50のキャップ部52を、連結部位30の前側から後方に移動させていくことで、連結部位30を、上被覆部位53と下被覆部位54の間に差し込んでいく。こうすることで図12に示す連結突部56を、係止部57側から連結凹部32に挿入していくことができる。このとき係止部57は、狭小部位35を通過する際に縮小変形したのち、収容部位34内で寸大な状態に復帰することにより、連結凹部32に対して連結突部56を節度感良く連結することができる。そして係止部57が、収容部位34の左内面32aと右内面32bに係止されることで、連結凹部32に対して連結突部56が安定的に連結される。このとき本実施例では、連結突部56の係止部57を、収容部位34の前側(狭小部位35の直後)で盛り上がっている左内面32a部分と右内面32b部分に係止する。こうすることで係止部57が収容部位34の前側に係止された状態となり、係止部57と後内面32cとの間に、可動連結部50の後方への移動を許容する隙間部60を設けておくことができる。
ところで本実施例では、図13に示すように可動連結部50(キャップ部52)に設けた窓部位55によって連結部位30の左側面31が外部に露出した状態となっている。このため連結部位30と連結突部56の配置関係を目視で確認することが可能となり、連結部位30と可動連結部50とをより適切に連結することができる。さらに連結凹部32と連結突部56の連結箇所が各被覆部位53,54で上下から覆われて保護された状態となる。このため連結突部56と連結凹部32の連結状態をより確実に維持しておくことが可能となり、連結部位30と可動連結部50の連結安定性に資する構成となる。
こうして図13及び図15に示すように可動連結部50と連結部位30とを連結することにより、全開側端部16bに対するストッパ部材40の取付け安定性を向上させることができる。すなわち本実施例では、図14及び図15を参照して、本体部41の右側がストッパ配設部20b内に配設されて比較的安定な状態となっている。これとは異なり本体部41の左側は、ストッパ配設部20bから左方に露出して相対的に不安定な状態にあるため、ストッパ部材40が左右に揺動しやすい状況となっている。そこで本体部41の上面左側に一体化された可動連結部50を、ストッパ配設部20bの左側に配置する連結部位30に連結しておくことで、本体部41の左側の取付け安定性を向上させることができる。こうして全開側端部16bに対してストッパ部材40を左右にバランスよく設けておくことで、ストッパ部材40の左右への揺動を極力回避することが可能となる。
[スライドドアの開閉動作]
図1に示すスライドドア10を、各ガイドレール16,17,18に沿って前方に移動させてドア開口部6を閉じ状態とする。このときスライドドア10が前端位置(全閉位置)に近づくと、各ガイドローラユニット11,12,13が各ガイドレール16,17,18の前端湾曲部16w,17w,18wに沿って移動する。例えば図1及び図3に示すアッパーガイドレール16では、スライドドア10が前端位置(全閉位置)に近づき、転動ローラ14が前端湾曲部16wのガイド面(図3の外側板部160gの内面)に沿って転動することで、スライドドア10はドア開口部6の内側に引き込まれるようになる。これにより、スライドドア10は、車両ボディ4の外側からドア開口部6の内側に引き込まれた状態となってドア開口部6を閉じることができる。
[スライドドア受止時のストッパ部材の挙動]
また図1に示すスライドドア10を、ドア開口部6を閉じている全閉位置(図示省略)から、各ガイドレール16,17,18に沿って全開位置にスライド移動させる。そして全開位置に達したスライドドア10を、図2及び図16に示すようにストッパ部材40で受止める。このときスライドドア10のガイドローラユニット11と転動ローラ14とが、図17に示すように本体部41の下側ストッパ面41aと上側ストッパ面42aにそれぞれ当接する。そして各ストッパ面41a,42aで受止めたスライドドア10の荷重を本体部41が弾性的に圧縮変形することで吸収する。この種の構成では、スライドドアオーバラン時などに、想定外に大きな荷重(大荷重)がストッパ部材40に入力された際に、この大荷重を本体部41の圧縮変形だけでは吸収できない場合が想定される。そして大荷重に耐えきれずにストッパ部材40が過度に変形して元に戻らないことは、スライドドア10とストッパ部材40の相対位置関係を適切に保持する観点等から極力回避すべきである。
そこで本実施例のストッパ部材40は、図2及び図13に示すようにアッパーガイドレール16の全開側端部16bに設けられているとともに、ボディ側に設定された連結部位30に対してスライドドア10の開き方向に移動可能な状態で連結されている。すなわちストッパ部材40では、スライドドア10を弾性的に受止める本体部41が、全開側端部16bのストッパ配設部20b内に設けられている。また本体部41と一体の可動連結部50が、連結部位30に対してスライドドア10の開き方向(後方)に移動可能な状態で連結されている。より詳しくは、図12に示すように連結部位30と可動連結部50が連結された状態において、連結凹部32の底側の後内面32cと連結突部56の係止部57との間に、可動連結部50のスライドドア10の開き方向(後方)への移動を許容する隙間部60が設けられている。
そして上記構成を備えたストッパ部材40に、図17及び図18を参照して、スライドドア10から大荷重が入力された場合を想定する。このとき可動連結部50は、連結凹部32の後内面32cと係止部57(連結突部56)との間の隙間部60を縮めながら、スライドドア10の開き方向である後方に移動する。そして可動連結部50は、スライドドア10を受止めて弾性的に圧縮変形した本体部41とともにスライドドア10の開き方向に移動することができる。こうして本体部41が、各ストッパ面41a,42aでスライドドア10を受止めながら後方(スライドドアの開き方向で且つ本体部の圧縮方向)に移動することにより、スライドドア10の大荷重をいなしつつ(受け流しつつ)吸収することができる。このため本実施例によれば、スライドドア10から大荷重が入力された場合においても、本体部41(骨格部46等)が過度に変形するといった事態を極力回避することができ、スライドドア10の組付け性向上に資する構成となっている。そしてスライドドア10が閉じ方向である前方に移動した際には、本体部41の形状が自身の弾性によって自然に元の状態に戻っていく。そして本体部41の形状が元に戻りながら可動連結部50を前方に押し出すことにより、この可動連結部50と連結部位30の位置関係も元の状態に戻ることとなる。
以上説明した通り本実施例では、ストッパ部材40を、全開側端部16bに設け且つ車両ボディ4側の連結部位30に連結しておくことで、ストッパ部材40の取付け安定性を向上させている。そして連結部位30に対してストッパ部材40を移動可能な状態としておくことで、全開位置のスライドドア10から想定外に大きな荷重が入力された場合においても、この荷重をストッパ部材40の移動でいなしつつ(受け流しつつ)吸収することが可能となっている。特に本実施例のストッパ部材40では、スライドドア10の受止め性能を本体部41で維持し、さらに本体部41の過度の変形を、連結部位30に対する可動連結部50の移動で極力阻止することができる。また本実施例では、連結凹部32に連結突部56を嵌込むことにより、連結部位30に対して可動連結部50が連結される。そして連結凹部32の底側の内面(32c)と連結突部56の間に隙間部60を設けておくことにより、連結部位30に対して可動連結部50をより確実に移動可能な状態としておくことができる。また本実施例では、寸大な係止部57が収容部位34の内面(32a,32b)に係止されることにより、連結凹部32に対して連結突部56を安定的に連結しておくことができる。さらに係止部57が、狭小部位35を通過する際に縮小変形し且つ収容部位34内で寸大な状態に復帰することにより、連結凹部32に対して連結突部56を節度感良く連結することが可能となっている。そして本実施例では、可動連結部50と連結部位30の連結箇所を各被覆部位53,54で覆うことにより、連結部位30に対する可動連結部50の連結状態を適切に維持することができる。さらに窓部位55によって連結部位30の少なくとも一部(左側面31)を外部に露出させることで、連結部位30と連結突部56の配置関係等を基にこれらの連結状態を外部から確認することが可能となっている。このため本実施例によれば、車両ボディ4側に連結されたストッパ部材40で全開位置のスライドドア10を受け止める際に、ストッパ部材40の過度の変形を極力阻止することができる。
[変形例]
ここでストッパ部材の構成は、上述の構成のほか、各種の構成を取り得る。例えばストッパ部材40は、図13に示す実施例1の可動連結部50と、図19及び図20に示す変形例の可動連結部50Aとを取換えて用いることが可能となっている。変形例の可動連結部50Aは、実施例1の可動連結部と同様の基本構成を有しているが、連結アーム部51に、スライドドア10を支持する上側支持部41Bが設けられている点が実施例1の可動連結部と異なっている。すなわち変形例の可動連結部50Aの連結アーム部51では、図20を参照して、後アーム部位51aに突出アーム部位51cが設けられている。この突出アーム部位51cは、後アーム部位51aから左方(スライドドア側)に突出しているとともに、左方に向かうにつれて次第に上方に傾斜している。そして突出アーム部位51cの左端には上側支持部41Bが一体化されている。この上側支持部41Bは、前後方向に長尺な立方体状で樹脂製の部材であり、スライドドア10の内面に干渉可能な位置に配置されている。そして上側支持部41Bは、その下方に配置する各支持部41bと同様に、スライドドア10の建付け安定性を向上させるための部位であり、全開位置のスライドドア10の内面側に干渉してそれを支持することができる。
そして本変形例の可動連結部50Aを用いることにより、上側支持部41Bによって、全開位置のスライドドア10の内面側を相対的に高い位置で支持しておくことが可能となっている。このように高い位置に上側支持部41Bを設けておく構成によると、比較的大型のスライドドア10をより適切に支持しておくことができる。このためストッパ部材40では、各種の可動連結部だけを適宜取換える比較的シンプルな構成により、各種の寸法のスライドドア10を適切に受止めて支持しておくことが可能となっている。
本実施形態の車両のスライドドア構造SDは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、ストッパ部材40の構成(形状,寸法,配置位置,構成部材等)を例示したが、ストッパ部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば本体部と可動連結部とは、取外し不能に一体化されていてもよい。また全開側端部に対する本体部の配設手法は、各嵌込突起を用いる構成のほか、移動可能であれば接合や締結などで全開側端部に取付ける手法を用いることができる。そして本体部の配設手法に応じて、各嵌込突起の少なくとも一つを省略することが可能である。また本体部には各種形状の骨格部を一体化しておくことができ、例えば骨格部の一部を受止凸部に埋設しておくこともできる。なお本体部では、骨格部や変形助長部材を複数設けることができ、骨格部と変形助長部材の少なくとも一方を省略することもできる。またストッパ部材は、各ガイドレールの少なくとも一つに設けておくことが可能である。そして全開側端部をなしているガイドブラケットの構成も適宜変更可能であり、全開側端部をガイドレールそのもので構成することも可能である。
また本実施形態では、連結部位30と可動連結部50の構成(形状,寸法,連結手法,配置位置等)を例示したが、連結部位と可動連結部の構成を限定する趣旨ではない。例えば連結部位は、ガイドブラケットに設定する場合のほか、車両ボディの適宜の位置に設定することが可能である。また実施例では、連結突部と連結凹部と隙間部によって、連結部位に対して可動連結部を移動可能に連結する手法を例示したが、連結凹部や連結突部の構成も適宜変更可能である。例えば可動連結部と連結部位の一方に連結突部(及び被覆部位と窓部位)を設け且つ他方に連結凹部を設けることもできる。また連結凹部と連結突部の間に隙間部を設ける場合、この隙間部内に、バネ材や弾性材などの収縮可能な伸縮部材を配置しておくこともできる。このほかにも、例えば可動連結部の一部をスライドドアの開き方向に伸長変形可能な構成とし、この可動連結部の伸長変形によって、連結部位に対してストッパ部材を移動させることも可能である。また連結部位に孔部を設け、可動連結部に設けた爪部を孔部に挿入して係止しておくこともできる。また係止部の構成も適宜変更可能であり、例えば連結突部の軸線方向外側に張り出す羽状の係止部(上方視で矢印状の係止部)を連結突部に設けることができる。また可動連結部(キャップ部)等には、少なくとも一つの被覆部位と窓部位を設けることが可能であり、被覆部位や窓部位を省略することも可能である。なお可動連結部等に窓部位を設ける場合、窓部の形状は、溝状のほか、孔状や切欠き状とすることが可能である。
そして本実施形態では、車両2の構成を例示したが、車両の構成を限定する趣旨ではない。例えばドア開口部は、車両の適宜の位置に複数又は単数設けることが可能である。そしてドア開口部の構成に応じてスライドドア構造を車両に設けることが可能であり、スライドドアの開閉方向も適宜設定可能である。また車両ボディに対するガイドレールの配設位置や配設数も適宜設定可能である。
2 車両
4 車両ボディ
6 ドア開口部
8 ルーフ部
8r ルーフサイド部
9 レール用凹部
SD スライドドア構造
10 スライドドア
11,12,13 ガイドローラユニット
14 転動ローラ
15 軸材
R 支持ローラ
16 アッパーガイドレール
160g 外側板部
160t 天井板部
160e 内側板部
16s 直線部
16w 前端湾曲部
16b 全開側端部(本発明のガイドレールの全開側端部)
17 ロアガイドレール
18 センターガイドレール
20 ガイドブラケット
20a レール保持部
20b ストッパ配設部
21 前天井壁部
22 前左壁部
23 前右壁部
24 後天井壁部
25 後右壁部
26 下壁部
26a 下嵌込孔
27b 傾斜面
27 後壁部
27a 後嵌込孔
28 挿入部位
30 連結部位
31 左側面(本発明の連結凹部の周囲に配置する連結部位の少なくとも一部)
32a 左内面
32b 右内面
32c 後内面(本発明の連結凹部の底側の内面)
32 連結凹部
33 開口
34 収容部位
35 狭小部位
40 ストッパ部材
41a 下側ストッパ面
41b 支持部
41 本体部
42 受止凸部
42a 上側ストッパ面
43 後嵌込突起
43a 頭部
44 嵌装部
45 下嵌込突起
46 骨格部
46a 締結用座部
H1,H2 ボルト孔
47 変形助長部材
47H 挿設孔
50 可動連結部
51 連結アーム部
51a 後アーム部位
H3,H4 挿通ボルト孔
51b 前アーム部位
52 キャップ部
BP 基点
53 上被覆部位
54 下被覆部位
55 窓部位
56 連結突部
57 係止部
60 隙間部
50A 変形例の可動連結部
41B 変形例の上側支持部
51c 変形例の突出アーム部位
BM ボルト材
M 見切り隙
WS ウエザーストリップ

Claims (5)

  1. 車両のボディに設けられたドア開口部を開閉するスライドドアと、前記スライドドアを開閉方向に移動可能な状態で組付け且つ前記ボディに固定されているガイドレールと、全開位置の前記スライドドアを受止め可能なストッパ部材とを備える車両のスライドドア構造において、
    前記ストッパ部材は、全開位置の前記スライドドアが位置する前記ガイドレールの全開側端部に設けられているとともに、ボディ側に設定された連結部位に対して前記スライドドアの開き方向に移動可能な状態で連結されている車両のスライドドア構造。
  2. 前記ストッパ部材は、前記全開側端部に設けられ且つ前記スライドドアを弾性的に受止め可能な本体部と、前記連結部位に連結されている可動連結部とを一体で有し、
    前記可動連結部は、前記スライドドアを受止めて弾性的に変形した前記本体部とともに前記スライドドアの開き方向に移動可能とされている請求項1に記載の車両のスライドドア構造。
  3. 前記連結部位は、前記スライドドアを臨む位置に開口する凹状の連結凹部を有するとともに、前記可動連結部は、前記連結凹部に嵌込まれて連結されている連結突部を有し、
    前記連結凹部の底側の内面と前記連結突部との間に、前記可動連結部の前記スライドドアの開き方向への移動を許容する隙間部が設けられている請求項2に記載の車両のスライドドア構造。
  4. 前記連結凹部は、収容部位と、前記収容部位よりも開口寸法が狭小とされ且つ前記収容部位よりも開口側に設けられている狭小部位とを有し、
    前記連結突部は、前記収容部位の内面に係止可能なように寸大とされた係止部を有するとともに、前記係止部は、前記狭小部位に挿入可能となるように縮小変形し且つ前記収容部位内で元の寸大な状態に復帰する請求項3に記載の車両のスライドドア構造。
  5. 前記可動連結部は、前記連結突部が連結された前記連結凹部を覆う被覆部位と、前記連結凹部の周囲に配置する前記連結部位の少なくとも一部を外部に露出させる窓部位とを有している請求項3又は4のいずれか一項に記載の車両のスライドドア構造。
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