JP2012077751A - ロータリーモジュレーションエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】部品の数を減らし、体積を縮小し、コストを減らし、動作効率を有効に向上させるロータリーモジュレーションエンジンを提供する。
【解決手段】ロータリーモジュレーションエンジンは、第1の伝動装置500、第2の伝動装置600、点火プラグ14、吸気マニホールド18及び排気マニホールド19を備える。第1の伝動装置500は、殻体、2組のロータ及び2つの楕円歯車1,4を有する。殻体は、円筒形状の外側シリンダ壁11及びシリンダ蓋21を有し、外側シリンダ壁11には、吸気孔及び排気孔が設けられ、殻体の両側には、穿孔が設けられ、2組のロータは、殻体中に配置されるとともに、軸心15,16、円環状の内側シリンダ壁及び2つの回転ピストンを有し、ロータの軸心15,16は、内側シリンダ壁の中心部に貫設される。
【選択図】図10

Description

本発明は内燃機関に関し、特に、燃焼ガスの熱エネルギを運動エネルギへ変換するロータリーモジュレーションエンジン(rotary modulation engine)に関する。
現在最も代表的なエンジンは4サイクルのピストンエンジンであるが、部品が多くて体積が大きくて重いため効率が好ましくなかった。後から出現したロータリーエンジンは、偏心軸が1回転する毎に2回燃焼し、全体の部品数を大幅に減らすことができたが、空気汚染、シリンダ壁の磨耗、ピストンの気密性などの問題が依然として存在した。ディーゼルエンジンは性能に優れているが、4サイクルのピストンエンジンであるため、部品が多くて体積が大きく重いという欠点を有するため、従来のエンジン技術には依然として改善すべき点が存在した。
本発明の目的は、4サイクルエンジンの部品が複雑で、機械効率を向上させ、第1の伝動装置と第2の伝動装置との間の4つの楕円歯車を互いに連動させることにより、2組のロータの相対回転速度を制御し、吸気、圧縮、燃焼、排気の4つの夾角空間を変調し、部品の数を減らし、体積を縮小し、コストを減らし、動作効率を有効に向上させるロータリーモジュレーションエンジンを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、第1の伝動装置、第2の伝動装置、点火プラグ、吸気マニホールド及び排気マニホールドを備えるロータリーモジュレーションエンジンであって、前記第1の伝動装置は、殻体、2組のロータ及び2つの楕円歯車を有し、前記殻体は、円筒形状の外側シリンダ壁及びシリンダ蓋を有し、前記外側シリンダ壁には、吸気孔及び排気孔が設けられ、前記殻体の両側には、穿孔が設けられ、前記2組のロータは、前記殻体中に配置されるとともに、軸心、円環状の内側シリンダ壁及び2つの回転ピストンを有し、前記ロータの前記軸心は、前記内側シリンダ壁の中心部に貫設され、前記2つの回転ピストンは、前記内側シリンダ壁の周縁の側壁上に対称的に配置され、前記2組のロータは、互いに交差するように重ねられて夾角が形成され、前記2組のロータの内側に位置する前記2つの軸心が互いに回動可能に結合され、前記2組のロータの外側に位置する前記2つの軸心は、前記殻体の前記穿孔にそれぞれ挿通され、前記殻体の外側で前記楕円歯車と固定的に結合され、前記第2の伝動装置は、軸心及び2つの楕円歯車を有し、前記2つの楕円歯車は、前記軸心の両端に固定的にそれぞれ結合されるとともに、前記第1の伝動装置の前記2つの楕円歯車に噛合し、前記軸心は動力出力の軸心であり、前記点火プラグは、前記殻体上に配設され、前記吸気マニホールドは、前記外側シリンダ壁の前記吸気孔に接合され、前記排気マニホールドは、前記外側シリンダ壁の前記排気孔に接合されることを特徴とするロータリーモジュレーションエンジンが提供される。
また、前記第2の伝動装置の前記2つの楕円歯車の2つの長軸は互いに90°になるように配置され、前記2組のロータが最大回転速度比のとき、前記2組のロータにそれぞれ接合された前記2つの楕円歯車の前記2つの長軸が、前記第2の伝動装置の前記2つの楕円歯車の前記2つの長軸に対して90°で噛合されることが好ましい。
また、前記2組のロータの相対回転速度は、前記4つの楕円歯車により変調され、前記2組のロータの最大回転速度比は前記楕円歯車の長短軸比の二乗倍であることが好ましい。
また、前記2組のロータは、前記殻体内の4つの空気室でそれぞれ圧縮、燃焼、排気、吸気の4つの行程を行い、前記第2の伝動装置の前記軸心が一回転する毎に、圧縮、燃焼、排気、吸気を4回行うことが好ましい。
また、燃焼行程において、前記ロータのうちの1組を有する前記回転ピストンが高圧燃焼ガスにより押されて所定方向で回転されると、前記ロータの組み合わせにより構成された前記2つの楕円歯車により回転速度が下げられた後、前記第2の伝動装置の前記軸心に伝達され、前記軸心の他方の端部の前記2つの楕円歯車により回転速度を下げた後、接合された前記ロータを伝動して同じ方向で回転させ、前記ロータの前記回転ピストンにより前記高圧燃焼ガスを再圧縮することが好ましい。
本発明のロータリーモジュレーションエンジンは、部品の数を減らし、体積を縮小し、コストを減らし、動作効率を有効に向上させることができる。
本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンのロータが最大回転数比であるときの4つの楕円歯車の相関位置を示す模式図である。 本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンの相補的な形状である2つのロータと回転ピストンとを示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンの2つのロータを組み合わせたときの状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンの2つのロータが最大回転速度比であり、そのうちの1つのロータが最高回転速度であるときの相関位置を示す模式図である。 本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンの一方のロータが最高回転速度から次第に遅くなり、他方のロータが最低回転速度から次第に速くなるときの状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンは、2つのロータが同じ速度で回転しているとき、上側の空気室が最大圧縮状態であり、右側の空気室で動力行程を行い、下側の空気室で排気行程を行い、左側にある空気室で吸気行程を行うことを示す模式図である。 本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンは、右側に位置する空気室で点火されて燃焼すると動力が発生し、右上方に位置する回転ピストンを押して加速させ、左上方に位置する回転ピストンが次第に遅くなり、右下方に位置する空気室で排気工程を行い、左下方に位置する空気室で吸気工程を行い、左上方に位置する空気室で圧縮工程を行うときの状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンの外側シリンダ壁、シリンダ蓋、2つのロータ及びネジを示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンの点火プラグ、吸気マニホールド及び排気マニホールドを示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンを左斜めから見たときの状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンを右斜めから見たときの状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンを示す平面図である。
以下、本発明の実施例について図に基づいて説明する。なお、これによって本発明が限定されるものではない。
図1〜図12を参照する。図1〜図12に示すように、本発明の一実施形態によるロータリーモジュレーションエンジンの第1の伝動装置500は、殻体211、2組のロータ(rotor)100,200及び2つの楕円歯車(elliptical gear)1,2を含む。円筒形状の外側シリンダ壁(cylinder)11は、ネジ20によりシリンダ蓋(cylinder cover)21と結合されて殻体211を構成する。外側シリンダ壁11には、吸気孔(intake)12及び排気孔(exhaust)13が設けられている。吸気孔12は、外側シリンダ壁11の側部の左下側に位置し、排気孔13は、外側シリンダ壁11の側部の右下側に位置する。殻体211には、穿孔11A,21Bが設けられている。2組のロータ100,200は、殻体211内に配置されている。各組のロータ100(200)は、軸心15(17)、円環状の内側シリンダ壁(inside cylinder)150(170)及び2つの回転ピストン7,8(5,6)(rotary piston)を含む。軸心15(17)は、内側シリンダ壁150(170)の中心部に貫設され、2つの回転ピストン7,8(5,6)は、内側シリンダ壁150(170)の周縁の側壁上に対称的に配置されている。回転ピストン7,8,5,6の内側及び外側は、同心円の円弧状に形成され、その周囲には、殻体211のシリンダ蓋21、外側シリンダ壁11の内面及び内側シリンダ壁150(及び170)と密着させることができるように、側シール(side seal)77が設けられている。2組のロータ100,200は、互いに交差するように重ねられて夾角が形成されている。2つの軸心15,17は、一方の端部が殻体211の穿孔11A,21Bに挿通され、殻体211の両側が2つの楕円歯車1,2にそれぞれ結合され、2つの軸心15,17の他方の端部が2組のロータ100,200の内側に回動可能に連結されている。
第2の伝動装置600は、軸心16及び2つの楕円歯車3,4を含む。2つの楕円歯車3,4の2つの長軸は、軸心16の両端にそれぞれ90°で固定的に結合され、2つの楕円歯車3,4は、第1の伝動装置500の2つの楕円歯車1,2に噛合し(即ち、楕円歯車1と楕円歯車3とが噛合し、楕円歯車2と楕円歯車4とが噛合する。)、第2の伝動装置600の軸心16をロータリーモジュレーションエンジンの動力を出力する軸心として用いる。
点火プラグ14は、殻体211の外側シリンダ壁11上に配設され、点火してエンジンを作動させるために用いる。
吸気マニホールド18は、外側シリンダ壁11の吸気孔12に接合され、排気マニホールド19は、外側シリンダ壁11の排気孔13に接合される。
ロータ100及びロータ200の行程が図4に示す位置にあるとき(図1を併せて参照する)、楕円歯車3の長軸(maximum radius)222が楕円歯車1の短軸(minimum radius)111に接触するように設置されて噛合し、楕円歯車2の長軸222も楕円歯車4の短軸111に接触するように設置されて噛合する。
図1及び図10を参照する。図1及び図10に示すように、第2の伝動装置の楕円歯車3及び楕円歯車4の長軸222と短軸111とが対応するように軸心16の両端に接合される。
本発明の原理は、互いに交差されて重ねられた2つのロータ100,200を利用して4つの楕円歯車1,2,3,4を押し動かすことにより、2つのロータ100,200の相対回転速度を変調し、ロータにより形成した4つの夾角空間(即ち、空気室401,402,403,404)を変調させ、外側シリンダ壁11の内面の円周に沿って同じ方向でロータ100,200を回転させる。図2に示すように、ロータ100は、左側の回転ピストン7、右側の回転ピストン8及び内側シリンダ壁150を含む。ロータ200は、左側の回転ピストン6、右側の回転ピストン5、内側シリンダ壁170及び凸縁軸心171を含む。軸心15の内側には凹溝が設けられ、凸縁軸心171と回動可能に結合されている。図8を参照する。図8に示すように、2組のロータ100,200を組み立ててから外側シリンダ壁11及びシリンダ蓋21を結合し、幅の半分を占める内側シリンダ壁150と幅の残りの半分を占める内側シリンダ壁170とを組み合わせて内部のシリンダ壁を構成し、2組のロータ100,200を互いに組み合わせた後、吸気、圧縮、燃焼、排気を行う4つの密閉された可変夾角空間を形成し、外側シリンダ壁11の内面とシリンダ蓋21との間に沿って同じ方向で回転ピストン7,8,5,6が回転する。回転ピストン7,8,5,6の周囲には、シリンダ蓋21と、外側シリンダ壁11の内面と、内側シリンダ壁150,170とを密着させるために用いる側シール77が設けられている。ロータ100及びロータ200の回転速度は、4つの楕円歯車1,2,3,4により変調されて制御する。もし2組のロータ100,200が時計回りで回転する場合、楕円歯車の長軸222と短軸111との比率が3:1の場合、4つの楕円歯車1,2,3,4の最大回転速度比は9:1であり、楕円歯車が回転するときの長短軸距離の変化は、回転角度に基づいてサイン(sine)カーブで速度が変調する1組の変速機ケースの作用に等しい。もし軸心16の一定相対回転速度が1の場合、図4の位置にあるロータ100の回転速度が最高となり、相対モジュレーション回転速度が3である。ロータ200の回転速度が最も遅いときの相対モジュレーション回転速度は三分の一であり(即ち、0.33倍の回転速度)、ロータ100の回転速度は、楕円歯車の回転速度に応じて変化し、サインカーブの波幅振動パラメータ(sinusoidal wave amplitude oscillation parameter)に基づき最速の回転速度から最低回転速度まで遅くなってから、再び最高回転速度になるまで徐々に速くなる。このサイクルを繰り返し、ロータ200も同様に楕円歯車に伴って回転速度が変調する。ただし2つのロータは、2組の楕円歯車により交互に変調され、そのうちの一つのロータが最高回転速度に達するとき、もう一つのロータが最低回転速度の状態となり、2つのロータが同一方向で回転されるとともに互いに当たらないように適宜配置され、2組のロータの回転速度が同じであるとき、2組のロータ100,200の軸心16に対するトルク(torque)も同じとなり、図6に示すように、空気室401で最大圧縮比の圧縮行程を行うとき、空気室402で燃焼行程を行い、空気室403で排気行程を行い、空気室404で吸気行程を行う。このときエンジンの回転慣性力(sluggishness)によりロータが回転し続け、続いて空気室401において点火プラグにより点火されて燃焼を行うため、回転ピストン5の回転速度が高圧燃焼ガスにより押されて次第に速くなり、高圧燃焼ガスが空気室401から空気室402の燃焼行程に移動し、回転ピストン5が0°の位置に移動したときに最高回転速度に達し、回転ピストン8が90°の位置にあるときに最速回転速度に達する。図6を参照する。図6に示すように、回転ピストン8が回転ピストン5の位置に移動するとき、その相対回転速度は0.6から0.33に変化してから0.6に回復する。回転ピストン5が回転ピストン7の位置に移動するとき、その相対回転速度は0.6から3に変化してから0.6に再び回復する。上述した両者は回転速度及び回転角度が異なるが、それに必要な時間は同じである。モーメント力(moment of force)=作用する力(force)×モーメントアーム(moment arm)であるため(即ち、τ=F×r)(モーメント力はトルク(torque)とも称される)、半径が大きな歯車に半径が小さな歯車を組み合わせると、小歯車を小さな力で回転させることができるが、反対に大歯車により小歯車を回転させるのには大きな力が必要である。前者はモーメントアームr1が長く、後者はモーメントアームr2が短い。高圧燃焼ガスの圧力が等しい場合、両側の回転ピストン8と回転ピストン5の推力Fが等しいため、r1>r2である場合、F×r1>F×r2であり、推力が同じである場合、モーメントアーム比(moment arm ratio)もトルク比(torque ratio)として用いることができるが、空気室の燃焼ガス圧力が回転角度に応じて変化するため、回転ピストンが軸心16に対する相対トルクは、瞬間的な燃焼ガス圧力と相対モーメントアームとにより生じたものであり、軸心16及びロータの2対の楕円歯車は、その瞬間の相対軸径比(relative major to minor axis ratio of the two pairs of elliptical gears)を相対モーメントアーム比(relative moment arm ratio)として用いることができる。図7を参照する。図7に示すように、回転ピストン8の相対回転速度が0.4に達すると、回転ピストン5の相対速度が1.2に達する。この時点における回転ピストン5の軸心16に対する相対モーメントアームは1.2であり、回転ピストン8の軸心16に対する相対モーメントアームは0.4であり、両者の相対モーメントアーム比は3:1である。即ち、高圧燃焼ガスの回転ピストン8の駆動抵抗(driving resistance)は回転ピストン5の3倍である。そのため、回転ピストン5が前に押されて三分の一のトルクが軸心16を介して回転ピストン8にフィードバックされると、回転ピストン8が回転ピストン5と同じ方向で回転され、空気室402の圧力が回復して高くなり、高まった圧力により回転ピストン5が再び押される。理論上、回転ピストン8は、全体の過程で力学的損失が無く、実際上、摩耗も非常に少ない。また、回転ピストン5も三分の二のトルクを軸心16へ与えることができる。このとき空気室402の容積増量は少ないため、依然として燃焼ガスの圧力が高く維持され、良好な動力出力を得ることができる。回転ピストン5が0°の位置に移動すると、回転ピストン8はすでに90°の箇所に移動した状態である。この状態は図4の参考配置を用いて説明する。このときの2組のロータ100,200の相対回転速度比が3:0.33であるか、回転ピストン7と回転ピストン5との相対モーメントアーム比が9:1であり、回転ピストン7は、軸心16の相対トルク比が回転ピストン5の9倍であり、2組のロータの回転速度比も9倍であり、動力が楕円歯車1を介して回転ピストン7から楕円歯車3の軸心16まで伝動され、運動エネルギの一部が楕円歯車4から楕円歯車2に伝動し、楕円歯車2がロータ200を押して時計回りと同じ方向に回転させる。回転ピストン5が高圧燃焼ガスを僅かに圧縮すると圧力が僅かに上がり、この増えた圧力により回転ピストン7に力が加わるため、回転ピストン5のエネルギは理論上失われることがない。しかし、このときの空気室402の容積が既に排気量の半分に達し、動力出力が僅かに低くなり、回転ピストン7が0°を超えるときの相対トルク及び燃焼ガスの圧力が次第に下がり、回転ピストン7が270°の排気孔近くまで近づくと排気行程を開始する。
燃焼行程において、1組のロータを有する回転ピストンが高圧燃焼ガスにより押されて所定方向で回転され、動力がロータの組み合わせにより構成された2つの楕円歯車により回転速度が下がると、第2の伝動装置の軸心に伝達され、軸心の他方の端部の2つの楕円歯車により回転速度が下がった後、接合されたロータに伝動されてロータを同じ方向で回転させ、このロータの回転ピストンにより高圧燃焼ガスを再圧縮する。これによりロータリモジュレーションエンジンは、2組のロータを同一方向に回転させることができる。
楕円歯車の作用は、梃子の原理(lever theorem)に類似したものであり、回転過程において、常に変化し続ける軸間距離は、変化し続ける支点(fulcrum)に類似したものであり、軸間距離はモーメントアーム比に類似したものであり、何れの回転角度においても燃焼ガス圧力の両側の回転ピストンを押す力が同じであり、モーメントアームが大きな回転ピストンは、軸心16に対して与える大きなトルクにより、小さなモーメントアームがもう一つの回転ピストンを押すため、モーメントアームが小さな回転ピストンにより高圧燃焼ガスを容易に圧縮させることができる。図5に示すように、ロータ100は、最高回転速度から徐々に遅くなり、ロータ200が最低回転速度から次第に速くなると、空気室401と空気室403との空間が次第に小さくなり、空気室402と空気室404との空間が次第に拡大する。軸心16は、一回転する毎に4つの行程(即ち、排気、吸気、圧縮、燃焼の行程)を行う。4サイクル4気筒のピストンエンジンのクランクシャフト(crankshaft)が二回転する毎に4回の燃焼又は排気行程を行い、仮に2種類のエンジンの単気筒排気量が400ccの場合、総排気量は1600ccとなるが、4サイクル4気筒のピストンエンジンの場合、回転速度を2倍にしなければ同等の馬力を得ることができない。このことからロータリーモジュレーションエンジンの動力が優れていることが分かる。ロータリーモジュレーションエンジンは、構造が簡素で、動力出力が安定し、回転速度が速く、馬力が大きく、トルクが理想的である。また、ロータリーモジュレーションエンジンは、円形状のシリンダ構造を採用しているため、製造が容易で、空気汚染が少なく、効率が高く、行程が少なく、部品が少なく、構造体の摩耗が少なく、回転がスムーズであるなどの長所を有する。外側シリンダ壁11は、円筒形状又は円環状でもよく、ロータ100,200の内側シリンダ壁150,170は、外側シリンダ壁11の内面形状に対応させてもよい。
楕円歯車は、非円形状歯車(noncircular gear)の一種であるが、楕円歯車の形状が長軸222と短軸111との長さの割合の増大に伴って変異し、楕円歯車の形状が楕円形とは大きく異なるようになったとしても、依然として非円形歯車に属する。
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本発明の好適な実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。本発明の主旨と領域を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の特許請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
1 楕円歯車
2 楕円歯車
3 楕円歯車
4 楕円歯車
5 回転ピストン
6 回転ピストン
7 回転ピストン
8 回転ピストン
11 外側シリンダ壁
11A 穿孔
12 吸気孔
13 排気孔
14 点火プラグ
15 軸心
16 軸心
17 軸心
18 吸気マニホールド
19 排気マニホールド
20 ネジ
21 シリンダ蓋
21B 穿孔
77 側シール
100 ロータ
111 短軸
150 内側シリンダ壁
170 内側シリンダ壁
171 凸縁軸心
200 ロータ
211 殻体
222 長軸
401 空気室
402 空気室
403 空気室
404 空気室
500 第1の伝動装置
600 第2の伝動装置

Claims (5)

  1. 第1の伝動装置、第2の伝動装置、点火プラグ、吸気マニホールド及び排気マニホールドを備えるロータリーモジュレーションエンジンであって、
    前記第1の伝動装置は、殻体、2組のロータ及び2つの楕円歯車を有し、
    前記殻体は、円筒形状の外側シリンダ壁及びシリンダ蓋を有し、前記外側シリンダ壁には、吸気孔及び排気孔が設けられ、前記殻体の両側には、穿孔が設けられ、前記2組のロータは、前記殻体中に配置されるとともに、軸心、円環状の内側シリンダ壁及び2つの回転ピストンを有し、前記ロータの前記軸心は、前記内側シリンダ壁の中心部に貫設され、前記2つの回転ピストンは、前記内側シリンダ壁の周縁の側壁上に対称的に配置され、前記2組のロータは、互いに交差するように重ねられて夾角が形成され、前記2組のロータの内側に位置する前記2つの軸心が互いに回動可能に結合され、前記2組のロータの外側に位置する前記2つの軸心は、前記殻体の前記穿孔にそれぞれ挿通され、前記殻体の外側で前記楕円歯車と固定的に結合され、
    前記第2の伝動装置は、軸心及び2つの楕円歯車を有し、前記2つの楕円歯車は、前記軸心の両端に固定的にそれぞれ結合されるとともに、前記第1の伝動装置の前記2つの楕円歯車に噛合し、前記軸心は動力出力の軸心であり、
    前記点火プラグは、前記殻体上に配設され、
    前記吸気マニホールドは、前記外側シリンダ壁の前記吸気孔に接合され、
    前記排気マニホールドは、前記外側シリンダ壁の前記排気孔に接合されることを特徴とするロータリーモジュレーションエンジン。
  2. 前記第2の伝動装置の前記2つの楕円歯車の2つの長軸は互いに90°になるように配置され、前記2組のロータが最大回転速度比のとき、前記2組のロータにそれぞれ接合された前記2つの楕円歯車の前記2つの長軸が、前記第2の伝動装置の前記2つの楕円歯車の前記2つの長軸に対して90°で噛合されることを特徴とする請求項1に記載のロータリーモジュレーションエンジン。
  3. 前記2組のロータの相対回転速度は、前記4つの楕円歯車により変調され、
    前記2組のロータの最大回転速度比は前記楕円歯車の長短軸比の二乗倍であることを特徴とする請求項1に記載のロータリーモジュレーションエンジン。
  4. 前記2組のロータは、前記殻体内の4つの空気室でそれぞれ圧縮、燃焼、排気、吸気の4つの行程を行い、
    前記第2の伝動装置の前記軸心が一回転する毎に、圧縮、燃焼、排気、吸気を4回行うことを特徴とする請求項1に記載のロータリーモジュレーションエンジン。
  5. 燃焼行程において、前記ロータのうちの1組を有する前記回転ピストンが高圧燃焼ガスにより押されて所定方向で回転されると、前記ロータの組み合わせにより構成された前記2つの楕円歯車により回転速度が下げられた後、前記第2の伝動装置の前記軸心に伝達され、前記軸心の他方の端部の前記2つの楕円歯車により回転速度を下げた後、接合された前記ロータを伝動して同じ方向で回転させ、前記ロータの前記回転ピストンにより前記高圧燃焼ガスを再圧縮することを特徴とする請求項1に記載のロータリーモジュレーションエンジン。
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