JP2012074116A - テープ案内部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】フランジ本体に設けられたテープ接触層の剥離を防止又は効果的に抑制することができるテープ案内部材を得る。
【解決手段】リール10は、記録テープTが巻き回されるハブ12と、ハブ12の軸方向一端側から張り出されて記録テープTの幅方向の位置を規制する樹脂製のフランジ本体50と、フランジ本体50を構成する樹脂材に対し相溶性のない材料にてシート状に形成されると共にフランジ本体50における記録テープT側の面に重ね合わされたテープ接触層52と、フランジ本体50に設けられ、テープ接触層52の外周縁部のテーパ部52Aを記録テープT側から覆って該テープ接触層52をフランジ本体50に保持する樹脂製のオーバラップ部54と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録テープが巻き回され又は巻き掛けられるテープ案内部材に関する。
樹脂製のフランジのテープ側の面に金属製の矯正体を重ね合わせたリールが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、ハブに巻き回されたテープのエッジとケースに保持された規制体との間に、規制シートを配置したテープカートリッジが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−217900号公報 特開2008−159237号公報
ところで、フランジ本体のテープ側表面に該フランジ本体とは異なる材料で構成されたテープ接触層を設ける場合、そのテープ接触層をフランジ本体に保持させる構造に工夫を要する。
本発明は、フランジ本体に設けられたテープ接触層の剥離を防止又は効果的に抑制することができるテープ案内部材を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係るテープ案内部材は、記録テープが巻き回され又は巻き掛けられるハブと、前記ハブに設けられ、前記記録テープの幅方向の位置を規制するフランジ本体と、前記フランジ本体を構成する材料とは異なる材料にてシート状に形成され、前記フランジ本体における前記記録テープ側の面に重ね合わされたテープ接触層と、前記フランジ本体に設けられ、前記テープ接触層の外周縁部を前記記録テープ側から覆って該テープ接触層をフランジ本体に保持する保持部と、を備えている。
請求項1記載のテープ案内部材では、ハブに巻き回され又は巻き掛けられた記録テープは、フランジによって幅方向の位置が規制される(所要の走行経路に案内される)。この際、フランジ本体に設けられたテープ接触層が記録テープのエッジに接触する。したがって例えば、テープ接触層をフランジ本体に対し軟質な材料で構成すれば、記録テープのエッジ保護性が向上する。
ここで、本テープ案内部材では、シート状に形成されたテープ接触層の外周縁部がフランジ本体に設けられた保持部にて記録テープ側から覆われている。換言すれば、テープ接触層の外周縁部は、フランジ本体と保持部とによって厚み方向に挟まれている。このため、フランジを構成する材料とは異なる(種類の)材料より成るテープ接触層を備えた構成において、該テープ接触層は、走行するテープとの接触によるフランジ本体からの剥離が防止又は効果的に抑制される。
このように、請求項1記載のテープ案内部材では、フランジ本体に設けられたテープ接触層の剥離を防止又は効果的に抑制することができる。なお、テープ案内部材としては、ハブに記録テープが巻き回されたリール、ハブに記録テープが巻き掛けられたテープガイド(フランジ付きローラ)等を挙げることができる。
請求項2記載の発明に係るテープ案内部材は、請求項1記載のテープ案内部材において、前記テープ接触層の外周縁部は、前記フランジ本体側が前記記録テープ側よりも大径とされており、前記保持部は、前記テープ接触層の厚みの範囲内で設けられている。
請求項2記載のテープ案内部材では、テープ接触層の外周縁部が例えばテーパ状や段付き形状とされており、該部分を保護部が記録テープ側から覆っている。これにより、保護部は、テープ接触層の厚みの範囲内でその機能を果たしている。このため、本テープ案内部材では、フランジ本体がハブと一体に回転する構成において、保持部と記録テープとの接触を防止又は効果的に抑制することができる。
請求項3記載の発明に係るテープ案内部材は、請求項1記載のテープ案内部材において、前記テープ接触層の外周縁部は、前記記録テープ側から離間する方向に曲げられた曲げ部とされており、前記保持部は、前記テープ接触層の前記曲げ部を記録テープ側から覆うことで、該テープ接触層をフランジ本体に保持している。
請求項3記載のテープ案内部材では、テープ接触層の外周縁部が曲げ部とされており、この曲げ部を保護部が記録テープ側から覆っている。これにより、保護部は、テープ接触層の曲げ部以外の部分に対し記録テープ側に突出することなく設けることができる。このため、本テープ案内部材では、フランジ本体がハブと一体に回転する構成において、保持部と記録テープとの接触を防止又は効果的に抑制することができる。
請求項4記載の発明に係るテープ案内部材は、請求項3記載のテープ案内部材において、前記保持部の径方向内側に隣接して、前記テープ接触層を凹ませて形成された凹部が周方向に沿って連続的又は断続的に形成されている。
請求項4記載のテープ案内部材では、保持部の内周側にテープ接触層を凹ませた凹部が形成されているので、保持部はテープ接触層の外周縁部をしっかりと覆って該テープ接触層の外周縁部をフランジ本体に対し保持する。
請求項5記載の発明に係るテープ案内部材は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載のテープ案内部材において、前記保持部は、全周に亘って前記テープ接触層の外周縁部を前記記録テープ側から覆っている。
請求項5記載のテープ案内部材では、保持部によってテープ接触層の外周縁部が全周に亘って記録テープ側から覆われている。このため、テープ記録層のフランジ本体からの剥離を生じさせやすい態様である該テープ接触層の外周縁と記録テープエッジとの接触自体を防止又は効果的に抑制することができる。
請求項6記載の発明に係るテープ案内部材は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載のテープ案内部材において、前記フランジ本体は樹脂材にて構成されており、前記保持部は、前記フランジ本体と同種の樹脂材にて該フランジ本体に一体に形成されている。
請求項6記載のテープ案内部材では、保持部がフランジ本体と同種の樹脂材にて該フランジ本体に一体に形成されている。このため、例えばシート状のテープ接触層を金型にセットしてフランジ本体を射出成形する等により、テープ案内部材を容易にかつ精度良く製造することができる。
請求項7記載の発明に係るテープ案内部材は、請求項6記載のテープ案内部材において、前記テープ接触層における前記保持部にて覆われた部分には、貫通孔が形成されており、該貫通孔には、前記フランジ本体を構成する樹脂材が入り込まされている。
請求項7記載のテープ案内部材では、テープ接触層における保持部にて覆われた部分に形成された貫通孔に、フランジ本体を構成する樹脂材が入り込まされている。これにより、フランジ本体と保持部とは、貫通孔に入り込んだ樹脂材にて繋がる。このため、テープ接触層は、その該周縁部において、よりしっかりとフランジ本体に保持される。
請求項8記載の発明に係るテープ案内部材は、請求項1〜請求項7の何れか1項記載のテープ案内部材において、前記テープ接触層の内周縁部が前記ハブの軸線方向端面と前記フランジ本体とで厚み方向に挟み込まれている。
請求項8記載のテープ案内部材では、テープ接触層の内周縁部がハブの軸方向端面とフランジ本体との間に挟まれて保持されている。このため、本テープ案内部材では、フランジ本体に設けられたテープ接触層の内周側からの剥離についても、防止又は効果的に抑制することができる。
請求項9記載の発明に係るテープ案内部材は、請求項8記載のテープ案内部材において、前記ハブと前記フランジ本体とは、別体として形成されて互いに接合されており、前記ハブと前記フランジ本体との接合状態で前記ハブの軸線方向端面と前記フランジ本体との厚み方向の間隔を前記テープ接触層の厚みと同等に規定するスペーサ部をさらに備えている。
請求項9記載のテープ案内部材では、ハブの軸方向端面と該ハブに接合されたフランジ本体との間に挟まれて保持されている。ここで、テープ接触層の挟み込み部位と、ハブとフランジ本体との間隔がスペーサ部によってテープ接触層の厚みと同等に規定されている。このため、ハブとフランジ本体との接合荷重によりテープ接触層が部分的に潰れてしまうことなく、テープ接触層の寸法制度が確保されやすい。
請求項10記載の発明に係るテープ案内部材は、請求項1〜請求項9の何れか1項記載のテープ案内部材において、前記フランジ本体に設けられ、前記テープ接触層を厚み方向に貫通に貫通する貫通孔に入り込むことで該テープ接触層をフランジ本体に固定する固定部をさらに備えた。
請求項10記載のテープ案内部材では、テープ接触層は、保持部の他に、該テープ接触層を貫通する固定部によってもフランジ本体に保持されている。これにより、本テープ案内部材では、フランジ本体に設けられたテープ接触層の剥離を防止又は一層効果的に抑制することができる。
請求項11記載の発明に係るテープ案内部材は、記録テープが巻き回され又は巻き掛けられるハブと、前記ハブに設けられ、前記記録テープの幅方向の位置を規制するフランジ本体と、前記フランジ本体を構成する材料とは異なる材料にてシート状に形成され、前記フランジ本体における前記記録テープ側の面に重ね合わされたテープ接触層と、前記フランジ本体に設けられ、前記テープ接触層を厚み方向に貫通する貫通孔に入り込むことで該テープ接触層をフランジ本体に固定する固定部と、を備えている。
請求項11記載のテープ案内部材では、ハブに巻き回され又は巻き掛けられた記録テープは、フランジによって幅方向の位置が規制される(所要の走行経路に案内される)。この際、フランジ本体に設けられたテープ接触層が記録テープのエッジに接触する。したがって例えば、テープ接触層をフランジ本体に対し軟質な材料で構成すれば、記録テープのエッジ保護性が向上する。
ここで、本テープ案内部材では、シート状に形成されたテープ接触層を貫通する貫通孔に入り込んだ固定部によって、テープ接触層がフランジ本体に固定されている。このため、フランジを構成する材料とは異なる(種類の)材料より成るテープ接触層を備えた構成において、該テープ接触層は、走行するテープとの接触によるフランジ本体からの剥離が防止又は効果的に抑制される。
このように、請求項11記載のテープ案内部材では、フランジ本体に設けられたテープ接触層の剥離を防止又は効果的に抑制することができる。なお、テープ案内部材としては、ハブに記録テープが巻き回されたリール、ハブに記録テープが巻き掛けられたテープガイド(フランジ付きローラ)等を挙げることができる。
請求項12記載の発明に係るテープ案内部材は、請求項10又は請求項11記載のテープ案内部材において、前記フランジ本体は樹脂材にて構成されており、前記固定部は、前記フランジ本体と同じ樹脂材にて該フランジ本体に一体に形成されている。
請求項12記載のテープ案内部材では、保持部がフランジ本体と同種の樹脂材にて該フランジ本体に一体に形成されている。このため、例えばシート状のテープ接触層を金型にセットしてフランジ本体を射出成形する等により、テープ案内部材を容易にかつ精度良く製造することができる。
請求項13記載の発明に係るテープ案内部材は、請求項12記載のテープ案内部材において、前記テープ接触層は、前記貫通孔の孔壁の少なくとも一部が前記記録テープ側を向く傾斜部又は段部とされており、前記固定部は、前記孔に充填された樹脂材にて構成されている。
請求項13記載のテープ案内部材では、貫通孔の孔壁における傾斜部や段部を記録テープ側から覆うように樹脂材が充填されている。これにより、固定部は、テープ接触層の厚みの範囲内でその機能を果たしている。このため、本テープ案内部材では、フランジ本体がハブと一体に回転する構成において、保持部と記録テープとの接触を防止又は効果的に抑制することができる。
以上説明したように本発明に係るテープ案内部材は、フランジ本体に設けられたテープ接触層の剥離を防止又は効果的に抑制することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るリールの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るリールとドライブ装置の回転部材との結合前の状態を示すカット図である。 本発明の第1の実施形態に係るリールとドライブ装置の回転部材との結合状態を示すカット図である。 本発明の第1の実施形態に係るリールを構成するフランジの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るテープガイドの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るリール、テープガイドが適用されたドライブ装置の概略全体構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るリールを構成するフランジを製造するための金型を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るリールの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るリールを構成するフランジの斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るリールの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るリールの要部を拡大して示す一部切り欠いた斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るリールのテープ接触層を構成するシート材の一部を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係るリールを構成するフランジを製造するための金型を示す断面図である。
本発明の第1の実施形態に係るテープ案内部材としてのリール10及びテープガイド80について、図1〜図7に基づいて説明する。先ず、リール10、及びテープガイド80が適用されたドライブ装置60の概略全体構成を説明し、次いで、リール10、及びテープガイド80の詳細構成を説明することとする。なお、説明の便宜上、図2における矢印UPを上方向、矢印DNを下方向とし、本実施形態に係るリール10の回転軸方向を上下方向(高さ方向)とする。
(ドライブ装置の構成)
図6に示される如く、ドライブ装置60は、筐体61を備えている。筐体61は、図6においてはその底板61Aのみが示されているが、全体として上下方向に薄い扁平箱状に形成されている。リール10は、筐体61内にユーザによる取り外しができないように一対設けられている。
一方のリール10は、そのハブ12に巻き回された情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTの繰り出し用のリール10Fとされており、他方のリール10は、リール10Fから繰り出された記録テープTをそのハブ12に巻き取る巻き取り用のリール10Tとされている。すなわち、リール10Fとリール10Tとは、共通の記録テープTが巻き回される対を成している。
テープガイド80は、筐体61内に複数設けられており、該筐体61内において記録テープTの走行経路を規定している。筐体61内における複数のテープガイド80で規定された記録テープTの走行経路の中央部(隣り合う2つのテープガイド80間の部分)には、磁気ヘッド70が設けられている。磁気ヘッド70は、記録テープTに対する情報の記録(書き込み)、記録テープTに記録された情報の再生(読み取り)の少なくとも一方を行う構成とされている。
この実施形態に係るドライブ装置60では、磁気ヘッド70は、上記走行経路を走行する記録テープTと摺接しつつ、該記録テープTへの情報の記録、該記録テープTに既得された情報の再生を行い得る構成とされている。すなわち、ドライブ装置60は、記録テープT(が巻き回されたリール10F、10T)を交換することなく、内蔵した記録テープTに対する情報の記録、再生を行う構成とされている。
(リールの構成)
リール10F、10Tは、基本的に同じ構造を有する。したがって、以下の説明では、特記する場合を除き、これらを区別せずリール10ということとする。
図2、図3には、リール10のカット図が示されている。これらの図に示される如く、リール10は、記録テープTが巻き回されるハブ12と、ハブ12の軸方向一端側で径方向外側に張り出された上フランジ14と、ハブ12の軸方向他端側で径方向外側に張り出された下フランジ16とを備えている。上フランジ14、下フランジ16は、ハブ12を構成する円筒部20の外周面に巻き回された記録テープTの幅方向端部の位置規制をする(記録テープTを案内する)構成とされている。
ハブ12は、円筒部20の内側に設けられた円盤部18を有している。円盤部18は、上フランジ14、下フランジ16が結合されるフランジ結合部、ドライブ装置60の図示しない駆動モータによって駆動されるドライブ被駆動部、及びドライブ装置60への組付け前に記録テープTを円筒部20に巻き回す工程で回転駆動されるワインダ被駆動部として機能する構成とされている。
具体的には、円盤部18における外周側部分には、複数のビスボス33が周方向に等間隔で配置されている。上フランジ14結合用のビスボス33(この実施形態では6つ)と、下フランジ16結合用のビスボス33(この実施形態では6つ)とは、平面視で周方向にオフセットして配置されている。上フランジ14、下フランジ16の軸心部に設けられた環状部22、24は、円筒部20に内嵌合しており、該環状部22、24からは、平板状の張出部32が径方向内側に張り出されている。上フランジ14、下フランジ16は、環状部22、24のビス孔(図示省略)を貫通したビス36がビスボス33に螺合されることで、ハブ12に固定的に結合されている。したがって、この実施形態では、上フランジ14、下フランジ16はハブ12と同軸的かつ一体に回転するようになっている。
また、円盤部18の外周部には、ドライブ装置60の図示しない駆動モータによって回転駆動される回転部材64に結合するためのビス孔40が周方向に等間隔で複数(この実施形態では3つ)形成されている。この実施形態では、各ビス孔40は、ビスボス33と共通の仮想円弧状に配置されている。したがって、ビス孔40は上フランジ14側の特定のビスボス33と、該ビスボス33に周方向に隣り合う下フランジ16側の特定のビスボス33との間に配置されている。ビス孔40の周囲は下向きに突出したボス42とされている。
また、円盤部18の軸心部には筒状に形成されたセンタボス30が形成されている。センタボス30の軸出孔30Aには、回転部材64の軸心部から突出された軸出部62が嵌合している。これにより、ハブ12は、ビス38による回転部材64への結合前に、該回転部材64に対するセンタリング(軸出し)が果たされるようになっている。さらに、円盤部18の下面側には、下向きに開口する切欠き48が形成されている。切欠き48は、回転部材64から突出された凸部68が入り込まされることで、該回転部材64に対するハブ12の周方向の位置決めを行う構成とされている。
そして、円盤部18すなわちハブ12は、各ボス42の下端面が回転部材64の上端面(基準面)に突き当てられた状態で、ビス孔40を貫通したビス38(図3参照)が回転部材64に形成されためねじ部66に螺合されることで、回転部材64に同軸的かつ固定的に結合されている。これにより、リール10は、ドライブ装置60の駆動モータの作動によって回転駆動される構成とされている。
以上説明した円盤部18におけるビスボス33、ビス孔40(ボス42)の形成部位の径方向内側でかつセンタボス30の径方向外側の部分は、下向きに開口する外側袋部18Aと、上向きに開口する内側袋部18Bとが径方向に連設された如く形成されている。外側袋部18Aの内側には、記録テープTの円筒部20への巻き取り工程で用いるワインダ(巻回装置)の駆動ギヤが噛み合わされるリールギヤ44が形成されている。リールギヤ44は、外側袋部18Aの径方向外側の環状壁と底板部とに跨って形成された複数のギヤ歯44Aが周方向に等間隔で配置されることで構成されている。
一方、内側袋部18Bの下面には、磁性金属で環状に形成されたリールプレート46がインサート成形によって固着されている。リールプレート46の軸心部は、軸出部62を挿通させるセンタ孔46Aとされている。リールプレート46は、リールギヤ44が券回装置の駆動ギヤに噛み合わされた状態で、該券回装置のマグネットによって吸着保持されるようになっている。換言すれば、リールプレート46が券回装置のマグネットによって吸着保持されることで、リールギヤ44が券回装置の駆動ギヤに噛み合わされた状態に維持されるようになっている。
リール10を構成するハブ12、上フランジ14、下フランジ16は、リールプレート46、ビス36、38及び後述するテープ接触層52を除いて、例えばポリカーボネート(PC)等の樹脂材にて構成されている。また、リール10の剛性向上のために、例えば炭素繊維などの強化繊維にて強化されたPC等の樹脂材を用いてハブ12、上フランジ14、下フランジ16の一部又は全部を構成しても良い。
(フランジの構成)
以上説明したリール10を構成する上フランジ14、下フランジ16は、それぞれフランジ本体50における記録テープT側の表面にテープ接触層52が設けられて構成されている。
フランジ本体50は、上フランジ14における環状部22の上端から径方向外側に張り出された部分、下フランジ16における環状部24の下端から径方向外側に張り出された部分と捉えることができる。すなわち、フランジ本体50は、ハブ12に巻き回された記録テープTを規制する部分だけでなく、円筒部20の軸方向端面とオーバラップする部分を含むものとして把握される。
フランジ本体50及びテープ接触層52の外径は、それぞれ円筒部20に記録テープTを全長に巻き回した場合の該記録テープTの外径よりも大径とされている。また、テープ接触層52の内径は、円筒部20の外径よりも小径とされている。したがって、図4に示される如く、テープ接触層52は、上フランジ14、下フランジ16における記録テープTが巻き回される領域を含む広い範囲に配置されている。
このテープ接触層52は、フランジ本体50を構成する樹脂材(PC等)と比較して柔軟な樹脂材より成る円環状のシート材をフランジ本体50に保持させることで構成されている。テープ接触層52を構成するシート材は、例えば超高分子のポリエチレン(PE)とすることができる。この樹脂材は、フランジ本体50を構成する樹脂材(PC等)に対する相溶性がないものされている。この実施形態におけるテープ接触層52を構成するシート材は、その厚みtが0.5mm以上、好ましくは0.8mm以上とされている。なお、フランジ本体50の厚みは1mm以上とされている。この実施形態では、上フランジ14、下フランジ16の各総厚みは、1.8mm〜2.5mm程度とされている。以下、フランジ本体50に対するテープ接触層52の保持構造について説明する。
図1に示される如く、テープ接触層52の外周縁部は、記録テープT側でフランジ本体50側よりも外径が小径とされたテーパ部52Aとされている。テーパ部52Aは、記録テープT側及び径方向外側を共に向いている。テーパ部52Aの径方向の長さLは、略2mmとされている。なお、テープ接触層52の外周縁部には、テーパ部52Aに代えて、段部が記録テープT側を向くように段付き形状部を形成しても良い。
そして、フランジ本体50には、テーパ部52Aを記録テープT側から覆う保持部としてのオーバラップ部54が一体に形成されている。オーバラップ部54は、フランジ本体50と同種の樹脂材により成り、該フランジ本体50の射出成形に伴って該フランジ本体50に一体に形成されている。このオーバラップ部54によって、テープ接触層52の外周縁部は、記録テープT(走行する記録テープT)との接触が防止されるようになっている。オーバラップ部54のフランジ本体50に対するリール10の軸方向の突出量Hは、テープ接触層52の厚みtと同等以下に設定されている。
一方、テープ接触層52の内周縁部52Bは、フランジ本体50(上フランジ14、下フランジ16)と円筒部20(ハブ12)の端面とで、リール10の軸方向に挟み込まれている。この内周縁部52Bの挟み込み構造によって、テープ接触層52の内周縁部は、記録テープT(走行する記録テープT)との接触が防止されるようになっている。
この実施形態では、テープ接触層52の厚みtと同等程度の厚み(高さ)とされたスペーサ部56が円筒部20とフランジ本体50との間に設けられることで、テープ接触層52の圧縮が防止又は抑制されるようになっている。図1の例ではスペーサ部56は円筒部20に一体に形成されているが、フランジ本体50に一体に形成しても良い。また、上記の通りハブ12と上フランジ14、下フランジ16とがビス36にて結合される構成、換言すれば、テープ接触層52の挟み込み間隔が該挟み込み部位以外の部分で決まる構成においては、スペーサ部56を設けることなく、テープ接触層52の圧縮を防止又は抑制することができる。
以上により、リール10では、上フランジ14、下フランジ16のそれぞれにおける記録テープTとの接触側の表面に、テープ接触層52が形成、保持されている。
テープ接触層52を保持するオーバラップ部54の製造方法について図7を参照しつつ補足する。図7には、上フランジ14、下フランジ16を形成するための金型Dが模式的に示されている。金型Dは、固定型Dfと可動型Dmとで形成されたキャビティC内に樹脂材が充填されることで、上フランジ14、下フランジ16を形成するようになっている。
この上フランジ14、下フランジ16を形成する際には、キャビティCへの樹脂材の充填前に、予め外周縁部にテーパ部52Aを有する円環状に形成されたテープ接触層52を可動型Dmにセットしておく。テープ接触層52は、可動型Dmに形成された吸着孔Dmhを通じてエア吸着されることで、可動型Dmに保持されている。この状態で樹脂材がキャビティCに充填されると、オーバラップ部54がテーパ部52Aを記録テープT側から覆うように、フランジ本体50に一体に形成される。
(テープガイドの構成)
図5に示される如く、テープガイド80は、記録テープTが巻き掛けられるハブ82の軸線方向両側に上フランジ84、下フランジ86が設けられて構成されている。ハブ82は、円筒状に形成されている。下フランジ86には、ハブ82に内嵌合されるボス88が一体に形成されている。
ボス88は、その下部に形成された軸孔88Aにドライブ装置60の支軸65が挿入されることで、該支軸65にて回転自在に支持されるようになっている。ボス88の上部にはめねじ部88Bが形成されており、上フランジ84の透孔84Aを貫通したビス85がめねじ部88Bに螺合されることで、上フランジ84がボス88に固定されている。この状態でハブ82は、上下のフランジ84、86にて軸方向に挟み込まれている。
この実施形態では、ハブ82は上下のフランジ84、86と同軸的かつ一体に回転するが、ハブ82が上下のフランジ84、86に対し相対回転する構成としても良い。以上説明したテープガイド80は、各部品がポリアセタール(POM)やアクリロニトリルブタジエートスチレン(ABS)等の樹脂材にて構成されている。
そして、テープガイド80を構成する上フランジ84、下フランジ86は、それぞれフランジ本体90における記録テープT側の表面にテープ接触層92が設けられて構成されている。
この実施形態におけるフランジ本体90は、上フランジ84、下フランジ86における記録テープTを規制する部分だけでなく、ハブ82の軸方向端面とオーバラップする部分を含むものとして把握されるものである。
テープ接触層92は、フランジ本体90を構成する樹脂材(POM、ABS等)と比較して柔軟な樹脂材より成る円環状のシート材をフランジ本体90に保持させることで構成されている。テープ接触層92を構成するシート材は、例えば超高分子のポリエチレン(PE)とすることができる。この樹脂材は、フランジ本体90を構成する樹脂材(PC等)に対する相溶性がないものされている。以下、フランジ本体90に対するテープ接触層92の保持構造について説明する。
図4に示される如く、テープ接触層92の外周縁部は、記録テープT側でフランジ本体90側よりも外径が小径とされたテーパ部92Aとされている。テーパ部92Aは、記録テープT側及び径方向外側を共に向いている。なお、テープ接触層92の外周縁部には、テーパ部92Aに代えて、段部が記録テープT側を向くように段付き形状部を形成しても良い。フランジ本体90には、テーパ部92Aを記録テープT側から覆う保持部としてのオーバラップ部94が一体に形成されている。このオーバラップ部94によって、テープ接触層92の外周縁部は、記録テープT(走行する記録テープT)との接触が防止されるようになっている。図示は省略するが、リール10のオーバラップ部54と同様に、オーバラップ部94のフランジ本体90に対するリール10の軸方向の突出量は、テープ接触層92の厚みと同等以下に設定されている。
一方、テープ接触層92の内周縁部92Bは、フランジ本体90(上フランジ84、下フランジ86)とハブ82の端面とで、テープガイド80の軸方向に挟み込まれている。この内周縁部92Bの挟み込み構造によって、テープ接触層92の内周縁部は、記録テープT(走行する記録テープT)との接触が防止されるようになっている。
この実施形態では、テープ接触層92の厚みtと同等程度の厚み(高さ)とされたスペーサ部96がハブ82とフランジ本体90との間に設けられることで、テープ接触層92の圧縮が防止又は抑制されるようになっている。図1の例ではスペーサ部96はフランジ本体90(上フランジ84、下フランジ86)に一体に形成されているが、ハブ82に一体に形成しても良い。
以上により、リール10では、上フランジ84、下フランジ86のそれぞれにおける記録テープTとの接触側の表面に、テープ接触層92が形成、保持されている。テープ接触層92を保持するオーバラップ部94の製造方法については、基本的に金型のキャビティ内にテープ接触層92をセットして該キャビティに樹脂材を充填する方法であり、リール10の場合と同じであるので、説明は省略する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
繰り出し用のリール10Fに記録テープTを巻き回す際には、該リール10Fは、リールプレート46がマグネットにて吸着されると共にリールギヤ44に駆動ギヤが噛み合わされるようにして、券回装置にセットされる。次いで未記録の記録テープTの先端をハブ12の円筒部20に保持させ、券回装置を作動してリール10を回転駆動する。リール10Fに記録テープTを巻き回した後に、記録テープTの他端をリール10Tの円筒部20に保持させる。
そして、一対のリール10F、10Tをドライブ装置60に組み付け、該リール10F、10Tをビス38にて回転部材64に固定する。また、リール10F、10T間に掛け渡された記録テープTを各テープガイド80のハブ82に巻き掛ける。
このドライブ装置60では、記録テープTへの情報の記録、又は記録テープTからの情報の再生に際には、リール10F、リール10Tが同期して逆方向に回転駆動される。すると、記録テープTは、テープガイド80にて規定される走行経路を走行し、磁気ヘッド70によって情報が書き込まれ、又は情報が読み取られる。
上記のような券回、ドライブ装置60での記録テープTの走行の際には、上フランジ14、下フランジ16が記録テープTの幅方向の位置を規制することで、記録テープTが所定のテープ経路に案内される。
(リールの作用効果)
ここで、リール10の上フランジ14、下フランジ16における記録テープT側の表面には、柔軟な材料より成るテープ接触層52が形成されている。このため、記録テープTは、券回又は走行に伴う位置規制により上フランジ14、下フランジ16に接触しても、該接触に対し保護される。すなわち、記録テープTの幅方向端部(エッジ)の磨耗、これに伴うテープ基材や塗布物の削れ(所謂デブリの発生)が防止又は効果的に抑制される。
特に、記録テープTの薄肉化、長尺化に伴って券回速度やドライブ装置60内での走行速度が高くなると、上記した記録テープTの幅方向端部(エッジ)の磨耗、これに伴うテープ基材や塗布物の削れは生じやすくなるが、このような条件においてもリール10では記録テープTの幅方向端部(エッジ)の磨耗、これに伴うテープ基材や塗布物の削れを効果的に抑制することができる。
そして、リール10では、上記のような記録テープTのエッジの保護をフランジ本体50とは相溶性のないテープ接触層52を該フランジ本体50に保持することで実現している。具体的には、テープ接触層52の該周縁部であるテーパ部52Aをオーバラップ部54にて記録テープT側から覆うことで、巻き回される又は走行する記録テープTとテープ接触層52の外周縁部との接触を防止している。したがって、リール10では、テープ接触層52の外周縁部が記録テープTと接触して捲り上がること、すなわちテープ接触層52がフランジ本体50から剥離することが防止又は効果的に抑制される。
一方、リール10では、テープ接触層52の内周縁部52Bが円筒部20とフランジ本体50との間に挟み込まれることで、巻き回される又は走行する記録テープTとテープ接触層52の内周縁部との接触を防止している。したがって、リール10では、テープ接触層52の内周縁部が記録テープTと接触して捲り上がること、すなわちテープ接触層52がフランジ本体50から剥離することが防止又は効果的に抑制される。
また、リール10では、オーバラップ部54がテープ接触層52のテーパ部52Aを記録テープT側から覆う構成であるため、テープ接触層52の厚みの範囲内で形成されたオーバラップ部54によってテープ接触層52の外周縁部を保持する機能が実現される。また、オーバラップ部54がフランジ本体50に一体に形成されているので、テープ接触層52を備えたリール10を容易にかつ精度良く製造することができる。
さらに、リール10では、テープ接触層52のテーパ部52Aが周方向の全長に亘ってオーバラップ部54にて覆われている。これにより、上フランジ14、下フランジ16の全周において、テープ接触層52の外周縁部が記録テープTと接触して捲り上がること、すなわちテープ接触層52がフランジ本体50から剥離することが防止又は効果的に抑制される。
これらにより、リール10では、記録テープTを巻き回したハブ12と上フランジ14、下フランジ16が一体に回転する構成すなわち記録テープTが上フランジ14、下フランジ16の外周縁を全周に亘って横切る構成において、オーバラップ部54又はテープ接触層52のエッジと記録テープTとの接触(干渉)を防止又は効果的に抑制することができる。
また、リール10では、円筒部20とフランジ本体50とでテープ接触層52の内周縁部52Bを挟む部分に、ハブ12と上フランジ14、下フランジ16とのビス36による締結荷重が作用しない構成とされている。すなわち、スペーサ部56又はビス36による締結部位において、テープ接触層52の内周縁部52Bを挟む円筒部20とフランジ本体50との間隔が規定されている。このため、テープ接触層52に不要な圧縮荷重が作用することが防止又は効果的に抑制され、テープ接触層52の記録テープT側の面精度が確保される。
(テープガイドの作用効果)
またここで、テープガイド80では、上フランジ84、下フランジ86における記録テープT側の表面には、柔軟な材料より成るテープ接触層92が形成されている。このため、記録テープTは、走行に伴う位置規制により上フランジ84、下フランジ86に接触しても、該接触に対し保護される。すなわち、記録テープTの幅方向端部(エッジ)の磨耗、これに伴うテープ基材や塗布物の削れ(所謂デブリの発生)が防止又は効果的に抑制される。
特に、記録テープTの薄肉化、長尺化に伴ってドライブ装置60内での走行速度が高くなると、上記した記録テープTの幅方向端部(エッジ)の磨耗、これに伴うテープ基材や塗布物の削れは生じやすくなるが、このような条件においてもテープガイド80では記録テープTの幅方向端部(エッジ)の磨耗、これに伴うテープ基材や塗布物の削れを効果的に抑制することができる。
そして、テープガイド80では、上記のような記録テープTのエッジの保護をフランジ本体90とは相溶性のないテープ接触層92を該フランジ本体90に保持することで実現している。具体的には、テープ接触層92の該周縁部であるテーパ部92Aをオーバラップ部94にて記録テープT側から覆うことで、券回される又は走行する記録テープTとテープ接触層92の外周縁部との接触を防止している。したがって、テープガイド80では、テープ接触層92の外周縁部が記録テープTと接触して捲り上がること、すなわちテープ接触層92がフランジ本体90から剥離することが防止又は効果的に抑制される。
一方、テープガイド80では、テープ接触層92の内周縁部92Bがハブ82とフランジ本体90との間に挟み込まれることで、券回される又は走行する記録テープTとテープ接触層92の内周縁部との接触を防止している。したがって、テープガイド80では、テープ接触層92の内周縁部が記録テープTと接触して捲り上がること、すなわちテープ接触層92がフランジ本体90から剥離することが防止又は効果的に抑制される。
また、テープガイド80では、オーバラップ部94がテープ接触層92のテーパ部92Aを記録テープT側から覆う構成であるため、テープ接触層92の厚みの範囲内で形成されたオーバラップ部94によってテープ接触層92の外周縁部を保持する機能が実現される。また、オーバラップ部94がフランジ本体90に一体に形成されているので、テープ接触層92を備えたテープガイド80を容易にかつ精度良く製造することができる。
さらに、テープガイド80では、テープ接触層92のテーパ部92Aが周方向の全長に亘ってオーバラップ部94にて覆われている。これにより、上フランジ14、下フランジ16の全周において、テープ接触層92の外周縁部が記録テープTと接触して捲り上がること、すなわちテープ接触層92がフランジ本体90から剥離することが防止又は効果的に抑制される。
これらにより、テープガイド80では、記録テープTを巻き回したハブ12と上フランジ14、下フランジ16が一体に回転する構成すなわち記録テープTが上フランジ14、下フランジ16の外周縁を全周に亘って横切る構成において、オーバラップ部94又はテープ接触層92のエッジと記録テープTとの接触(干渉)を防止又は効果的に抑制することができる。
また、テープガイド80では、ハブ82とフランジ本体90とでテープ接触層92の内周縁部92Bを挟む部分に、ハブ12と上フランジ14、下フランジ16とのビス36による締結荷重が作用しない構成とされている。すなわち、スペーサ部96又はビス36による締結部位において、テープ接触層92の内周縁部92Bを挟むハブ82とフランジ本体90との間隔が規定されている。このため、テープ接触層92に不要な圧縮荷重が作用することが防止又は効果的に抑制され、テープ接触層92の記録テープT側の面精度が確保される。
さらに、テープガイド80では、テープ接触層92を設けることで、材料選択の自由度が高くなる。すなわち、例えば、摺動性の比較的良好なPOMやABSに代えて、弾性率の高い材料を用いて剛性(作動状態での寸法精度)の高いテープガイド80を構成する等することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るリール100について図8及び図9に基づいて説明する。なお、上記第1の実施と基本的に同一の部品、部分については、上記第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図9には、リール100を構成する上フランジ102、下フランジ104が斜視図にて示されている。この図に示される如く、上フランジ102、下フランジ104は、オーバラップ部54の他に、そのフランジ本体50にテープ接触層52を固定するための固定部としての孔充填部106が設けられている点で、上フランジ14、下フランジ16とは異なる。
具体的には、リール100を構成するテープ接触層52には、周方向に等間隔で複数(この実施形態では4つ)の貫通孔としての固定用孔108が形成されている。そして、図8に示される如く、固定用孔108内は、孔充填部106にて充填されている。孔充填部106は、フランジ本体50と同種の樹脂材により成り、該フランジ本体50の射出成形に伴って該フランジ本体50に一体に形成されている。この実施形態では、固定用孔108は、フランジ本体50側よりも記録テープT側で径の大きいテーパ孔とされている。なお、テーパ孔に代えて、フランジ本体50側よりも記録テープT側で径が大きくなる(記録テープT側を向く段部を有する)段付き孔を用いても良い。
そして、孔充填部106は、固定用孔108に充填されることで、該固定用孔108の記録テープT側を向くテーパ壁を該記録テープT側から覆っている。これにより、孔充填部106は、テープ接触層52のフランジ本体50からの厚み方向の離間を防止する構成とされている。この実施形態では、孔充填部106、108は、径方向においてオーバラップ部54(テーパ部52A)と円筒部20(内周縁部52B)との略中間部に配置されている。リール100の他の構成は、図示しない部分を含め、リール10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係るリール100によっても、基本的に第1の実施形態に係るリール10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、リール100では、孔充填部106によってもテープ接触層52がフランジ本体50に保持されているので、該テープ接触層52のフランジ本体50からの剥離が防止又は一層効果的に抑制される。特に、径方向におけるオーバラップ部54(テーパ部52A)と円筒部20(内周縁部52B)との略中間部でテープ接触層52がフランジ本体50から浮く(弛む)等の不具合が生じやすい構成(例えば、フランジの内外径差が大きい構成等)において、これらの不具合が防止又は効果的に抑制される。
また、テーパ孔である固定用孔108に樹脂材を充填して孔充填部106を形成しているため、記録テープT側に突出することのない孔充填部106にてテープ接触層52をフランジ本体50に保持させることができる。しかも、孔充填部106がフランジ本体50に一体に形成されているので、テープ接触層52を備えたリール10を容易にかつ精度良く製造することができる。
なお、第2の実施形態では、孔充填部106、固定用孔108がオーバラップ部54(テーパ部52A)と共に設けられた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、オーバラップ部54を有しない構成おいて、孔充填部106及び固定用孔108にてテープ接触層52の外周側をフランジ本体50に保持(固定)させるようにしても良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るリール200について図10〜図13に基づいて説明する。なお、上記第1、第2の実施と基本的に同一の部品、部分については、上記第1、第2の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図10には、リール200の要部が図1に対応する断面図にて示されており、図11には、リール200を構成する上フランジ202、下フランジ204の一部が斜視図にて示されている。これらの図に示される如く、上フランジ202、下フランジ204は、テープ接触層52に代えてテープ接触層206を備える点で上フランジ14、102、下フランジ16、104とは異なる。また、上フランジ202、下フランジ204は、オーバラップ部208の内周側に隣接して、凹部としての環状溝210が形成されている点で、上フランジ14、102、下フランジ16、104とは異なる。
テープ接触層206を構成するシート材は、例えば超高分子のポリエチレン(PE)とされており、この実施形態では、その厚みtが0.5mm未満とされている。このため、テープ接触層206を構成するシート材は、テープ接触層52を構成するシート材と比べて剛性が低い(腰が弱い)。また、薄いシート材(特に厚みtが0.4mm以下)では外周縁部にテーパ部52Aに相当するテーパを形成することが困難である。このため、外周におけるオーバラップ部54及び内周における円筒部20とフランジ本体50との間での挟み込みだけでは、テープ接触層206をフランジ本体50にしっかりと保持できないことが懸念される。
リール200では、上記の通り薄肉のシート材により成るテープ接触層206をフランジ本体50にしっかりと保持させる構成を採用するものであり、以下、この点について詳細に説明する。
図11に示される如く、テープ接触層206は、外周縁部において記録テープT側から離間するように曲げられた曲げ部としての湾曲部206Aが形成されている。206Aは、さらに記録テープT側に凹となるようにも湾曲されている。そして、フランジ本体50には、湾曲部206Aの外周(先端)側の一部206Bを記録テープT側から覆う保持部としてのオーバラップ部208が一体に形成されている。
オーバラップ部208は、フランジ本体50と同種の樹脂材により成り、該フランジ本体50の射出成形に伴って該フランジ本体50に一体に形成されている。このオーバラップ部208によって、テープ接触層206の外周縁部は、記録テープT(走行する記録テープT)との接触が防止されるようになっている。
このオーバラップ部208の内周側には、テープ接触層206の湾曲部206Aにおけるオーバラップ部208にて覆われない部分を溝底及び溝壁として、環状溝210が形成されている。環状溝210は、テープ接触層206を構成するシート材の外周縁部を記録テープTから離間させる方向に変形させるために金型に設けられた環状凸部Drとの接触跡として形成されている。
具体的には、図13に示される如く、可動型Dmにはテープ接触層206を構成するシート材の外周遠の近傍部分が接触する環状凸部Drが形成されている。このシート材と環状凸部Drとの接触状態において、固定型Df側からフランジ本体50を構成する樹脂材を流し込むと、この樹脂材の圧力によりシート材は図13に想像線にて示される如く環状凸部Drに押し付けられて曲げられ、湾曲部206Aが形成される。そして、この湾曲部206Aの外周側一部206Bに記録テープT側から回り込んだ樹脂材がオーバラップ部208となる。樹脂材が固化されて離型されると、上フランジ202、下フランジ204には環状凸部Drの接触跡として環状溝210が残されるようになっている。
また、図11及び図12に示される如く、リール200を構成する上フランジ202、下フランジ204では、テープ接触層206の湾曲部206Aに周方向に等間隔で複数の貫通孔212が形成されている。貫通孔212は、オーバラップ部208にて覆われる湾曲部206Aの外周側一部206Bに形成されている。さらに、上フランジ202、下フランジ204では、貫通孔212に対する内周側に、周方向に等間隔で複数の貫通孔214が形成されている。貫通孔214は、湾曲部206Aにおけるテープ接触層206の一般面(巻き回されている記録テープTと接触する範囲)との境界近傍に形成されている。
各貫通孔212、214にはフランジ本体50を構成する樹脂材が充填されており、これにより上フランジ202、下フランジ204は、貫通孔212、214に入り込んだ樹脂により孔充填部216、218が形成されている。貫通孔212内の孔充填部216は、オーバラップ部208とフランジ本体50とを繋いでいる。
さらに、図10及び図12に示される如く、リール200を構成する上フランジ202、下フランジ204では、テープ接触層206における円筒部20とフランジ本体50とで厚み方向に挟み込まれる内周縁部206Cに貫通孔220が形成されている。貫通孔220は、図12に示される如く、周方向に長手の長孔とされており、外周方向に等間隔で複数設けられている。
一方、円筒部20の軸線方向の端面からは、貫通孔220に入り込むリブ222が突設されている。リブ222が貫通孔220に入り込まされることで、テープ接触層206が内周側で円筒部20と相対回転を生じてしまうことが抑制されるようになっている。リール200の他の構成は、図示しない部分を含め、リール10の対応する構成と同じである。
したがって、第3の実施形態に係るリール200によっても、基本的に第1の実施形態に係るリール10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。そして、リール200では、テープ接触層206に形成された湾曲部206Aの外周一部をオーバラップ部208が覆う構成であるため、薄肉のシート材を用いてテープ接触層206を構成することができる。すなわち、薄肉のシート材の端面にはテーパ部52Aの如きテーパは形成しにくいが、円筒部20では、テーパ部52Aの如くテーパをシート材に形成することなく、該シート材をフランジ本体50に保持してテープ接触層206を得ることができる。
また、リール200では、テープ接触層206の湾曲部206Aに形成された貫通孔212に孔充填部216によって、フランジ本体50とオーバラップ部208とが繋がっている。このため、薄肉のテープ接触層206の外周縁部がフランジ本体50とオーバラップ部208との間から抜け出てしまうことが防止又は効果的に抑制される。すなわち、剛性の低い薄肉のシート材の場合、外周縁の保持力が不足すると、径方向中間部などで記録テープTから荷重を受けると、外周縁の保持が解除されてしわ等が生じやすい。
これに対してリール200では、湾曲部206Aを貫通した孔充填部216でオーバラップ部208とフランジ本体50を繋いでいるので、テープ接触層206が外周縁部でフランジ本体50に良好に保持される。しかも、貫通孔214にも孔充填部218が設けられているので、テープ接触層206が外周縁部でフランジ本体50に一層良好に保持される。
さらに、リール200では、テープ接触層206の内周縁側に形成された貫通孔220にハブ12のリブ222が入り込んでいるため、テープ接触層206が内周側においてフランジ本体50と円筒部20との間から抜け出てしまうことが防止又は効果的に抑制される。すなわち、剛性の低い薄肉のシート材の場合、内周縁の保持力が不足すると、径方向中間部などで記録テープTから荷重を受けると、内周縁の保持が解除されてしわ等が生じやすい。これに対してリール200では、上記の通りリブ222が貫通孔220に入り込んでいるので、テープ接触層206が内周縁部でフランジ本体50(及びハブ12)に良好に保持される。
またさらに、リール200では、その上フランジ202、下フランジ204の成形の際に、環状凸部Drが形成された可動型Dmが用いられる。このため、上記の如く薄肉のテープ接触層206に対してオーバラップ部208を形成することができる。また、環状凸部Drが切れ目のない連続環状を成すので、テープ接触層206の記録テープT側に回りこんでオーバラップ部208を構成する樹脂材がさらに記録テープTとの接触部にまで参りこんでしまうことが防止される。すなわち、湾曲部206Aを記録テープT側から回り込む構成において、過剰な樹脂材が記録テープT側に回り込むことが防止又は効果的に抑制される。
なお、第3の実施形態では、薄肉のシート材より成るテープ接触層206に対して貫通孔220とリブ222とによる内周縁の保持構造が適用された例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、比較的厚肉(高剛性)のシート材より成るテープ接触層52の内周縁の保持構造として、貫通孔220とリブ222とを用いても良い。この場合においても、テープ接触層52の内周縁部が円筒部20とフランジ本体50との間から抜け出されてしまうことが防止又は効果的に抑制される。
また、第3の実施形態では、環状溝210(環状凸部Dr)が全周に亘り連続する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、複数の凹部を周方向に等間隔で(断続的に)設けた構成としても良い。この場合でも、凹部の周方向の長さ(の和)が凹部間の部分の周方向の長さ(の和)よりも長いことが望ましい。
また、上記した各実施形態では、上フランジ14、102、202、下フランジ16、104、204がハブ12と一体に回転する例を示したが、本発明はこれに限定されず、上フランジ14、102、下フランジ16、104がハブ12に対し相対回転する構成としても良い。例えば、記録テープTの繰り出し、巻き取りに伴ってハブ12が回転する一方、上フランジ14、102、下フランジ16、104の回転が規制された構成とすることができる。この構成では、記録テープTが上フランジ14、102、下フランジ16、104を横切る範囲が限られるので、該範囲においてテープ接触層52の厚みの範囲内で該テープ接触層52を保持するオーバラップ部54を設け、他の部分はテープ接触層52よりも記録テープT側に突出したオーバラップ部54を設けても良い。また、上フランジ14、102、下フランジ16、104における記録テープTがハブ(に巻き回された姿勢の記録テープT)から離れて走行する部分のみテープ接触層52設けるようにしても良い。
さらに、上記した各実施形態では、ドライブ装置60がテープガイド80を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、複数のテープガイド80の一部又は全部に代えて本発明に含まれないテープガイドを用いても良い。
また、上記した各実施形態では、ハブ12、82に対する両側のフランジ14、16、84、86、102、104、202、204のそれぞれにテープ接触層52が設けられた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ハブ12に対する一方側のフランジにのみテープ接触層52が設けられた構成としても良く、ハブ12に対する一方側にのみフランジが設けられた構成において該フランジにテープ接触層52が設けられた構成としても良い。
またさらに、上記した各実施形態では、フランジ本体50、オーバラップ部94、孔充填部106が樹脂材にて構成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、フランジ本体50、オーバラップ部94、孔充填部106を、アルミニウム又はその合金などの金属材料やその他の材料にて構成しても良い。
10 リール(テープ案内部材)
12 ハブ
14 上フランジ
16 下フランジ
50 フランジ本体
52 テープ接触層
54 オーバラップ部(保持部)
56 スペーサ部
80 テープガイド(テープ案内部材)
82 ハブ
84 上フランジ
86 下フランジ
90 フランジ本体
92 テープ接触層
94 オーバラップ部(保持部)
96 スペーサ部
100 リール(テープ案内部材)
102 上フランジ
104 下フランジ
106 孔充填部(固定部)
108 固定用孔(貫通孔)
200 リール(テープ案内部材)
202 上フランジ
204 下フランジ
206 孔充填部(固定部)
208 オーバラップ部(保持部)
210 環状溝(凹部)
212 貫通孔
T 記録テープ

Claims (13)

  1. 記録テープが巻き回され又は巻き掛けられるハブと、
    前記ハブに設けられ、前記記録テープの幅方向の位置を規制するフランジ本体と、
    前記フランジ本体を構成する材料とは異なる材料にてシート状に形成され、前記フランジ本体における前記記録テープ側の面に重ね合わされたテープ接触層と、
    前記フランジ本体に設けられ、前記テープ接触層の外周縁部を前記記録テープ側から覆って該テープ接触層をフランジ本体に保持する保持部と、
    を備えたテープ案内部材。
  2. 前記テープ接触層の外周縁部は、前記フランジ本体側が前記記録テープ側よりも大径とされており、
    前記保持部は、前記テープ接触層の厚みの範囲内で設けられている請求項1記載のテープ案内部材。
  3. 前記テープ接触層の外周縁部は、前記記録テープ側から離間する方向に曲げられた曲げ部とされており、
    前記保持部は、前記テープ接触層の前記曲げ部を記録テープ側から覆うことで、該テープ接触層をフランジ本体に保持している請求項1記載のテープ案内部材。
  4. 前記保持部の径方向内側に隣接して、前記テープ接触層を凹ませて形成された凹部が周方向に沿って連続的又は断続的に形成されている請求項3記載のテープ案内部材。
  5. 前記保持部は、全周に亘って前記テープ接触層の外周縁部を前記記録テープ側から覆っている請求項1〜請求項4の何れか1項記載のテープ案内部材。
  6. 前記フランジ本体は樹脂材にて構成されており、
    前記保持部は、前記フランジ本体と同種の樹脂材にて該フランジ本体に一体に形成されている請求項1〜請求項5の何れか1項記載のテープ案内部材。
  7. 前記テープ接触層における前記保持部にて覆われた部分には、貫通孔が形成されており、
    該貫通孔には、前記フランジ本体を構成する樹脂材が入り込まされている請求項6記載のテープ案内部材。
  8. 前記テープ接触層の内周縁部が前記ハブの軸線方向端面と前記フランジ本体とで厚み方向に挟み込まれている請求項1〜請求項7の何れか1項記載のテープ案内部材。
  9. 前記ハブと前記フランジ本体とは、別体として形成されて互いに接合されており、
    前記ハブと前記フランジ本体との接合状態で前記ハブの軸線方向端面と前記フランジ本体との厚み方向の間隔を前記テープ接触層の厚みと同等に規定するスペーサ部をさらに備えた請求項8記載のテープ案内部材。
  10. 前記フランジ本体に設けられ、前記テープ接触層を厚み方向に貫通に貫通する貫通孔に入り込むことで該テープ接触層をフランジ本体に固定する固定部をさらに備えた請求項1〜請求項9の何れか1項記載のテープ案内部材。
  11. 記録テープが巻き回され又は巻き掛けられるハブと、
    前記ハブに設けられ、前記記録テープの幅方向の位置を規制するフランジ本体と、
    前記フランジ本体を構成する材料とは異なる材料にてシート状に形成され、前記フランジ本体における前記記録テープ側の面に重ね合わされたテープ接触層と、
    前記フランジ本体に設けられ、前記テープ接触層を厚み方向に貫通する貫通孔に入り込むことで該テープ接触層をフランジ本体に固定する固定部と、
    を備えたテープ案内部材。
  12. 前記フランジ本体は樹脂材にて構成されており、
    前記固定部は、前記フランジ本体と同じ樹脂材にて該フランジ本体に一体に形成されている請求項10又は請求項11記載のテープ案内部材。
  13. 前記テープ接触層は、前記貫通孔の孔壁の少なくとも一部が前記記録テープ側を向く傾斜部又は段部とされており、
    前記固定部は、前記孔に充填された樹脂材にて構成されている請求項12記載のテープ案内部材。
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