JP2012073307A - バリフォーカルレンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ鏡筒におけるレンズの組み付け誤差を低減して像性能を安定化し、適正なズーミングとフォーカシングを可能にしたバリフォーカルレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】複数のレンズ群L1〜L4を備え、ズーミング動作時及びフォーカシング動作時に全てのレンズが光軸回りに回転することなく光軸方向に移動可能に構成されたバリフォーカルレンズ鏡筒であって、ズーム操作リングZRの回転操作により光軸方向に直進移動されるベース筒4を備え、全てのレンズ群L1〜L4のレンズ枠LF1〜LF4はベース筒4に支持される。
【選択図】 図1

Description

本発明はスチルカメラやムービカメラに用いるバリフォーカルレンズ鏡筒に関するものである。
バリフォーカルレンズ鏡筒は焦点距離を変化させる所謂ズーミングを行うと焦点面が光軸方向に移動するレンズ鏡筒であり、そのためズーミングを行ったときには当該移動量を補償してフォーカシング(焦点合わせ)を行うためのフォーカス補償機構を設けている。このバリフォーカルレンズ鏡筒はズーミング時には複数のレンズをそれぞれ光軸方向に移動させるが、そのための構成としてズーム操作リングと一体的に回転されるズームカム筒に対して全部あるいは一部のレンズをカム係合させ、ズームカム筒の回転により各レンズをレンズ鏡筒の固定筒に対する光軸方向の移動位置を制御する構成がとられている。レンズ鏡筒の設計上の理由によりズームカム筒にカム係合させることが難しいレンズについてはズームカム筒と一体的に回転する別体のズームカム筒を設け、この別体のズームカム筒にカム係合させて光軸方向に移動させる構成がとられている。特許文献1では、第1ないし第4の4つのレンズのうち、第1ないし第3の3つのレンズはズームカム筒にカム係合し、第4のレンズは別体のズームカム筒にカム係合する構成がとられている。
また、バリフォーカルレンズ鏡筒ではズーミングしたときの焦点距離の変化に伴って焦点面の移動量も変化するため、フォーカス操作リングを一定角度だけ回転操作しただけではフォーカシングを行うことができない。そのため、フォーカス補償機構には焦点距離の変化に追従してフォーカスレンズ群の光軸方向の移動量を可変させる機能を持たせる必要がある。この機能を実現するために、特許文献1ではズームカム筒の回転に連動してフォーカスカム筒の光軸方向の位置を変化させ、フォーカシング時にはこの位置変化されたフォーカスカム筒にカム係合しているフォーカスレンズ群を光軸回りに回転することで当該フォーカスレンズ群をフォーカスカム筒に対して光軸方向に移動させる構成がとられている。フォーカスカム筒のカム形状を適切に設定することでフォーカス操作リングを一定角度だけ回転操作すればフォーカスレンズ群を光軸方向に異なる移動量で移動でき、ズーミングしたときでも一定角度の回転操作でフォーカシングが実現できる。
特許第3490957号公報
特許文献1のレンズ鏡筒では、ズーミング時にはレンズ鏡筒の固定筒に対して各レンズの光軸方向の移動量を制御する構成であるので、最大と最小の焦点距離比(ズーム倍率とも称する)が大きくなると、ズーミングに際しての各レンズの光軸方向の移動量が大きくなる。これに対処するためには、ズームカム筒の光軸方向の長さを長くする必要があり、光軸方向の寸法の短い高ズーム倍率のレンズ鏡筒を設定することが困難になる。あるいは、ズーミング機構として1つのレンズに対して他のレンズを相対的に光軸方向に移動させる多段のカム筒で構成するが、カム筒の段数が増えると複数のカム筒における組み付け誤差が増大し、また複数のカム筒におけるカム係合による誤差が累積してこれらがレンズ鏡筒全体の組み付け及び動作における誤差となり、この誤差の増大によって画像の像性能が安定しなくなり、適切なズーミングが行われず、さらには適正なフォーカシングが行われなくなるおそれがある。
また、特許文献1のレンズ鏡筒では、フォーカシングに際してはフォーカスカム筒に対してフォーカスレンズ群を光軸回りに回転させることでフォーカスカム筒にカム係合しているフォーカスレンズ群の光軸方向の位置合わせを行っている。すなわち、所謂回転繰り出し式のレンズとして構成しているが、この回転繰り出し式はレンズの回転によりレンズ光軸が偏心する等の所謂レンズ倒れ(レンズ枠倒れ)が発生し易く、撮影する画像の像性能が安定しなくなるおそれがある。
本発明の目的はレンズ鏡筒におけるレンズの組み付け誤差を低減して像性能を安定化し、適正なズーミングとフォーカシングを可能にしたバリフォーカルレンズ鏡筒を提供するものである。
本発明は、複数のレンズ群を備え、ズーミング動作時及びフォーカシング動作時に全てのレンズが光軸回りに回転することなく光軸方向に移動可能に構成されたバリフォーカルレンズ鏡筒であって、ズーム操作リングの回転操作により光軸方向に直進移動されるベース筒を備え、前記全てのレンズ群のレンズ枠はベース筒に支持されていることを特徴とする。ここで、全てのレンズ群のうち1以上のレンズ群はベース筒に一体支持され、他のレンズ群はベース筒に対して光軸方向に移動可能に支持される構成とすることが好ましい。例えば、ズーム操作リングの回転操作により回転されるメインとなるズームカム筒と、ズームカム筒にカム係合して当該ズームカム筒の回転により光軸移動されるベース筒に支持されてズームカム筒と一体的に回転されるサブズームカム筒とを備え、全てのレンズのうちフォーカスレンズ群を含む1以上のレンズのレンズ枠はサブズームカム筒にカム係合してサブズームカム筒の回転により光軸方向に移動するように構成する。
また、レンズ群のレンズ枠、例えばフォーカスレンズ群のレンズ枠はそれぞれ光軸方向に相対移動可能な主レンズ枠と副レンズ枠とで構成され、副レンズ枠はサブズームカム筒にカム係合してズーミングにより光軸方向に移動され、主レンズ枠は当該フォーカスレンズ群を一体に支持するとともに副レンズ枠に対して光軸回りに回転することなく光軸方向に移動可能とする。ここで、主レンズ枠と前記副レンズ枠の一方には光軸方向に沿って凹設された開口連結溝を備え、他方には当該開口連結溝に光軸方向に直進係合する連結片を備える構成とする。さらには、サブズームカム筒と一体的に回転されるとともに当該サブズームカム筒に対して光軸方向に相対移動可能なフォーカスカム筒と、当該フォーカスカム筒に前記副レンズ枠とともにカム係合して光軸方向及び光軸回り方向に移動可能な移動部材を備え、当該移動部材は主レンズ枠に光軸方向に一体で光軸回りに回転自在に係合した構成とする。
また、本発明として、全てのレンズはベース筒に固定的に支持された固定レンズと、サブズームカム筒により光軸移動される可動レンズとを備え、固定レンズの固定レンズ枠には1本のガイドシャフトと円周方向に配列した少なくとも3つの案内溝をそれぞれ光軸方向に向けて配設し、可動レンズの可動レンズ枠はガイドシャフトが内挿される小孔と3つの案内溝に係合する3つの案内片を備える構成とすることが好ましい。この場合、ガイドシャフト及び1つの案内溝は鉛直方向に対向する円周位置に配置され、他の2つの案内溝は前記ガイドシャフトと1つの案内溝を左右に挟む円周位置に配置されることが好ましい。
本発明のレンズ鏡筒は、ズーム操作リングの回転操作により光軸方向に直進移動されるベース筒を備え、レンズ鏡筒を構成する複数の全てのレンズのレンズ枠はベース筒に支持されているので、全てのレンズのレンズ枠をベース筒に対して組み付けることになり、各レンズ枠の取付位置を同じベース筒に対して設定することができ、組み付け誤差を低減して像性能を安定化し、適正なズーミングとフォーカシングを可能にしたバリフォーカルレンズ鏡筒が得られる。また、全てのレンズを回転することなく光軸方向に直進移動することが可能になるため、フォーカスレンズ群を繰り出す際の回転を防止してレンズ倒れの発生を防止し、撮影する画像の像性能を安定化することができる。
本発明のレンズ鏡筒のワイド時における光軸に沿った縦断面図。 図1のレンズ鏡筒のテレ時における光軸に沿った縦断面図。 バリフォーカル補償機構の一部の概略構成を示す斜視図。 図1のレンズ鏡筒のワイド時における有限焦点距離の状態の縦断面図。 第4レンズ群のレンズ枠の構成を示す部分分解斜視図。 第4レンズ枠の動作を示す斜視図。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1及び図2は本発明を第1レンズ群L1から第4レンズ群L4からなる4群構成のバリフォーカルレンズ鏡筒に適用した実施形態のレンズ鏡筒の光軸に沿った縦断面図の上半分を示しており、図1はワイド(短焦点距離)、図2はテレ(長焦点距離)のいずれも無限遠焦点位置の状態である。なお、図1において各部材のハッチングは、太線ハッチングは固定部材、右下がりハッチングは回転部材、左下がりハッチングは光軸移動部材、○印ハッチングは回転・光軸移動部材を示している。ここで回転とは光軸回りの回転のことであり、光軸移動とは光軸方向(光軸と平行な方向)の移動のことである。また、第1ないし第4の各レンズ群L1〜L4はそれぞれ単体レンズであってもよい。
図1において、図示されないカメラボディに装着されるレンズマウント1Bを備えた固定筒1の外周には前端(レンズ鏡筒の先端、図1の左端)領域にズーミング(焦点距離を変更)するためのズーム操作リングZRが配設され、後端(図1の右端)領域にフォーカシング(焦点合わせ)を行うためのフォーカス操作リングFRが配設され、それぞれ撮影者が手操作で回転操作可能に構成されている。前記ズーム操作リングZRの内周にはメインとなるズームカム筒(以下、単にズームカム筒と称する)2が一体に形成されており、ズーム操作リングZRと共に前記固定筒1の外周で回転操作される。また、前記フォーカス操作リングFRにはフォーカス歯車31が一体に形成されており、このフォーカス歯車31は説明を省略する歯車機構が歯合され、この歯車機構の出力部材32を介して固定筒1の内径領域に光軸方向に延長配置されたフォーカス連係レバー3が連結され、このフォーカス連係レバー3で後述するバリフォーカル補償機構を動作するようになっている。
前記固定筒1の内周には図には表れないガイド部材によって固定筒1の内部で光軸移動可能に支持されたベース筒4が内装されている。このベース筒4は外周面に半径方向にカムフォロア41が突出されており、このカムフォロア41は前記固定筒1に設けた光軸方向の直線ガイド溝1Aを貫通して前記ズームカム筒2に設けたカム溝21に嵌入してカム係合されている。そのため、ズーム操作リングZRによりズームカム筒2が回転されると、カム溝21とカムフォロア41とのカム係合によってベース筒4は光軸移動されることになる。
前記ベース筒4は内周位置にベース内筒4Aを一体に有する二重筒として構成されており、ベース筒4とベース内筒4Aとの間には第1レンズ群L1の第1レンズ枠LF1に一体に設けられた第1レンズ筒5が当該ベース筒4に対して光軸移動可能に嵌装されている。また、ベース内筒4Aの内周には当該ベース内筒4Aと光軸方向には一体で光軸回りには回転可能な第1サブズームカム筒6Aが内装されている。この第1サブズームカム筒6Aは図1には示されていない連結手段によって前記ズームカム筒2に連結され、ズームカム筒2と一体に回転するが光軸方向には相対移動可能に構成されている。そして、前記第1レンズ筒5に内径方向に突出形成したカムフォロア51を前記ベース内筒4Aに設けた図には表れない光軸方向の直線ガイド溝を貫通させ、第1サブズームカム筒6Aに設けた図には表れないカム溝に嵌入力してカム係合されている。そのため、第1サブズームカム筒6Aが回転されるとそのカム係合によって第1レンズ筒5、すなわち第1レンズ群L1が光軸移動されることになる。
また、前記ベース筒4には第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4が搭載されている。第2レンズ群L2はフォーカシング補償を行うためのレンズであるので、ここではフォーカスレンズ群と称し、第2レンズ枠LF2によって支持されるとともに前記第1サブズームカム筒6Aの回転と前記フォーカス操作リングFRの回転によって光軸移動する機構(ここではバリフォーカル補償機構と称する)を備えているが、このバリフォーカル補償機構については後述する。第3レンズ群L3は第3レンズ枠LF3が前記ベース筒4の一部と一体的に構成されており、第3レンズ群L3はベース筒4と一体的に光軸移動するようになっている。第4レンズ群L4は前記ベース筒4の後端部において第4レンズ枠LF4によってベース筒4に対して光軸移動可能に支持されている。この構成の詳細については後述する。また、この第4レンズ枠LF4の外周に沿って第2サブズームカム筒6Bが配設され、前記ベース筒4の後端部に回転可能に支持されている。この第2サブズームカム筒6Bは図1には示されていない連結手段によって第1サブズームカム筒6Aに連結されており、当該第1サブズームカム筒6Bと一体に回転する構成とされている。この第2サブズームカム筒6Bにはカム溝61が形成されており、前記第4レンズ枠LF4に設けた半径方向のカムフォロア62がカム係合されており、第2サブズームカム筒6Bが回転されるとそのカム係合によって第4レンズ枠LF4、すなわち第4レンズ群L4が光軸移動されることになる。
前記第2レンズ群L2、すなわちフォーカスレンズ群を移動するためのバリフォーカル補償機構を説明する。図3はこのバリフォーカル補償機構の要部の概略を示す斜視図であり、フォーカスレンズ群L2の第2レンズ枠LF2は光軸方向に分離されたそれぞれ筒状の主レンズ枠7Aと副レンズ枠7Bとして構成されている。主レンズ枠7Aには後方に向けて矩形に近い形状の連結片71が突出されて、副レンズ枠7Bの周面にはこの連結片71が係合する概ねコ字状をして前端部から凹設された開口連結溝72が形成されている。これら連結片71と開口連結溝72は例えば円周方向の3箇所に設けられており、これらの係合により主レンズ枠7Aと副レンズ枠7Bは回転方向に一体化されるが光軸方向には所定長さ範囲で相対移動可能とされている。また、副レンズ枠7Bの外周面と内周面にはそれぞれ外カムフォロア73と内カムフォロア74が突出形成されており、外カムフォロア73は前記第1サブズームカム筒6Aに設けたカム溝63を径方向に貫通し前記ベース筒4に設けた光軸方向の直線ガイド溝42(図1参照)に進入されている。これにより、第1サブズームカム筒6Aが回転されたときにはカム溝63と外カムフォロア73とのカム係合により副レンズ枠7Bは光軸方向に移動可能とされている。
前記副レンズ枠7Bの内周側には所要形状のカム溝を有するフォーカムカム筒8が内装されている。このフォーカスカム筒8は後端部の外周面に連結ピン81が半径方向に突出され、この連結ピン81は前記第1サブズーム筒6Aの内周面に設けた光軸方向と平行の連結溝64に嵌合されている。これにより、フォーカスカム筒8は連結ピン81と連結溝64との係合により、第1サブズームカム筒6Aが回転したときには一体に回転するが、第1サブズームカム筒6Aとは独立して光軸方向に移動可能とされている。そして、このフォーカムカム筒8に設けたカム溝82には前記フォーカスレンズ群L2の副レンズ枠7Bの内カムフォロア74がカム溝82のほぼ外側半分の深さに進入した状態でカム係合されている。
前記フォーカムカム筒8の内周側にはレンズ枠移動筒9が内装されている。このレンズ枠移動筒9は内周面に設けたフランジ片91が前記フォーカスレンズ群L2の主レンズ枠7Aの円周枠部の外周面に設けた環状溝75に係合され、主レンズ枠75に対して相対回転可能とされている。また、このレンズ枠移動筒9の外周面にはカムフォロア92が半径方向に突出され、前記フォーカスカム筒8のカム溝82のほぼ内側半分の深さに進入した状態でカム係合されている。さらに、このレンズ枠移動筒9は前記フォーカス操作リングFRに連結して延長されている前記フォーカス連係レバー3の先端部が光軸方向に内挿されている。この内挿によりレンズ枠移動筒9はフォーカス連係レバー3が回転されたときには一体に回転されるが、光軸方向にはフォーカス連係レバー3とは独立して光軸移動することができる。
以上の構成のレンズ鏡筒の動作を図1と図2を再度参照して説明する。先ず、ズーミングについて説明する。例えば、図1のワイド状態からズーム操作リングZRをテレ方向に手操作して回転すると、ズームカム筒2が回転され、これにカム係合しているベース筒4が前方に光軸移動される。また、これと同時にズームカム筒2に連結されている第1と第2のサブズームカム筒6A,6Bが回転される。第1サブズームカム筒6Aの回転により、カム係合している第1レンズ枠LF1が光軸移動され、これに支持されている第1レンズ群L1が光軸移動される。同様に第1サブズームカム筒6Aにカム係合している第2レンズ群L2、すなわちフォーカスレンズ群L2の副レンズ枠7Bが前方に光軸移動され、これに係合している主レンズ枠7Aも光軸移動され、フォーカスレンズ群L2が光軸移動される。第3レンズ群L3は第3レンズ枠LF3と一体化されているベース筒4と一体に光軸移動される。また、第2サブズームカム筒6Bの回転により、カム係合している第4レンズ枠LF4が光軸移動され、これに支持されている第4レンズ群L4が光軸移動される。これにより、図2のテレ状態にズーミングされることになる。
このズーミングでは、ズーム操作リングZRの回転、すなわちズームカム筒2の回転によりズームカム筒2の筒長に近い距離だけベース筒4を光軸移動させる。その上で、ベース筒4に支持されている第1レンズ群L1と第2レンズ群L2を第1サブズームカム筒6Aにより、また第4レンズ群L4を第2サブズームカム筒6Bによりそれぞれ光軸移動させる。したがって、最も移動量の大きな第1レンズ群L1はズームカム筒2と第1サブズームカム筒6Aの両者のカム長を加算した距離だけ移動させることが可能になる。これにより、必要とされるレンズの光軸移動量を確保しながらもズームカム筒を3段以上の多段に構成する必要がなく、レンズ鏡筒の筒長を短くするとともに小径化が実現できる。また、このズームの構成では、機構的にはズームカム筒2とサブズームカム筒6A,6Bの2段の構成とされているが、第1と第2のサブズームカム筒6A,6Bはズームカム筒2と一体的に回転されているので、第1ないし第4の各レンズ群L1〜L4の光軸移動は実質的にはズームカム筒2の回転によって移動される場合と等価、すなわち1段のカム筒の構成であると言えることになり、カム係合によるレンズ移動量の誤差を最小に抑制した適切なズーミングを行うことが可能になる。また、第1レンズ群から第4レンズ群L1〜L4は全てベース筒4に支持されているので、各レンズ及びそのレンズ枠を組み付ける際には同じベース筒4に対して組み付け位置を設定して組み立てを行えばよく、組み付け誤差の少ないレンズ鏡筒を得ることができる。
前記ズーミングにより第2レンズ群、すなわちフォーカスレンズ群L2も光軸移動されるが、バリフォーカルレンズであるためフォーカシングが必要となるが、ここではフォーカス操作リングFRを操作してフォーカシングを行う際に、バリフォーカル補償機構によって撮影距離にかかわらずフォーカス操作リングFRの回転角を一定にするバリフォーカル補償を行っている。このバリフォーカル補償機構の動作について説明すると、ズーミング時の第1サブズームカム筒の回転6Aにより、連結ピン81を介して連結されているフォーカスカム8が一体的に回転される。また、このときフォーカスレンズ群L2の副レンズ枠7Bは第1サブズームカム筒6Aによって光軸移動されており、副レンズ枠7Bの内カムフォロア74とフォーカスカム筒8のカム溝82とのカム係合によってフォーカスカム筒8は所定距離だけ光軸移動されることになる。この状態でフォーカス操作リングFRを回転操作するとフォーカス歯車31及び出力部材32を介してフォーカス連係レバー3が回転され、これに連結している主レンズ枠移動筒9が回転される。この主レンズ枠移動筒9のカムフォロア92はフォーカスカム筒8のカム溝82にカム係合しているため、主レンズ枠移動筒9は所定距離だけ光軸移動されることになる。主レンズ枠移動筒92はフランジ片91がフォーカスレンズ群L2の主レンズ枠7Aの円周枠部の外周面に設けた環状溝75に係合されているので、フランジ片91は環状溝75内を回転しながら主レンズ枠7Aを光軸方向に移動させる。したがって、フォーカスカム筒8に設けたカム溝82を所要の形状に設計しておくことにより、前レンズ移動筒9の光軸方向の移動量が調整され、支持しているフォーカスレンズ群L2が光軸移動されてフォーカシングが行われることになる。
このフォーカシングにおいて、前記したように第1サブズームカム筒6Aはズーミング量、すなわちズーム操作リングZRの回転量に追従した回転量で回転されるため、第1サブズームカム筒6Aに形成した所要の形状のカム溝によって副レンズ枠7Bの内カムフォロア74に対する光軸位置が変化され、フォーカスカム筒8の光軸移動の移動量が変化される。換言すれば、主レンズ枠移動筒9に対するフォーカスカム筒8の光軸方向の相対位置、さらに言えば主レンズ枠移動筒9のカムフォロア92に対するフォーカスカム筒8のカム溝82の相対位置が可変制御される。図4にはワイド時での有限焦点位置でのフォーカスカム筒8の移動位置を示している。図4ではハッチングを省略しているが、これから判るようにフォーカス操作リングFRによって主レンズ枠移動筒9が回転されたときには、そのカムフォロア92はフォーカスカム筒8のカム溝82の異なる領域でカム係合されることになり、前レンズ移動筒9の同じ回転量、すなわちフォーカス操作リングFRの同じ回転角にかかわらず主レンズ枠移動筒9の光軸移動の移動量、つまりフォーカスレンズ群L2の光軸移動の移動量が変化することになる。したがって、フォーカスカム筒8のカム溝82の形状を、例えば特許文献1に記載の計算理論に基づいて形成しておくことによりバリフォーカルレンズにおいてもフォーカス操作リングFRの一定の回転角でのフォーカシングが実現できる。
このように、このバリフォーカル補償機構では、フォーカスカム筒8にカム係合してフォーカスレンズ群L2を光軸移動するための構成として、フォーカスレンズ群L2の主レンズ枠7Aに対して相対回転可能な主レンズ枠移動筒9を設け、この主レンズ枠移動筒9をフォーカス操作リングFRによって回転するとともにフォーカスカム筒8に対してカム係合させているので、バリフォーカル補償に際して主レンズ枠移動筒9が回転しても主レンズ枠7Aは回転することがなく、これに支持されているフォーカスレンズ群L2が回転することがない。したがって、フォーカスレンズ群L2を特許文献1のような回転繰り出し式のレンズとして構成する必要はなく、レンズ倒れの発生を防止し、撮影する画像の像性能を安定化することができる。
ここで、第4レンズ群L4をベース筒4に対して光軸移動可能に支持した第4レンズ枠LF4の構成を図5の分解斜視図と図6の組立斜視図に示す。これらの図では第2サブズームカム筒6Bと第4レンズ群L4そのものについては図示を省略し、枠体についてのみ図示している。これらの図において、図1に示したベース筒4の内周側の部位には円筒状をした固定枠10が固定されている。この固定枠10は前記第3レンズ群L3の第3レンズ枠LF3、すなわちベース筒4と一体的に形成されており、一端部の円周3箇所に半径方向に突出した固定片101において図示しないネジ等によってベース筒4に固定されている。前記固定枠10には可動枠11が光軸移動可能に係合されている。この可動枠11は第1枠11Aと第2枠11Bとで構成され、これら第1枠11Aと第2枠11Bとの間に図1に示す第4レンズ群L4を挟持し、両者を図示しない小ネジにより締結することにより当該第4レンズ群L4を挟持した状態で支持している。
前記固定枠10の外周面には円周頂点位置に軸方向の切欠き溝からなる1つの基準溝102が形成され、この基準溝102とは異なる円周3箇所に軸方向の幅広の切欠き溝からなる案内溝103,104,105が形成されている。1つの案内溝103は前記基準溝102に対して径方向に対向する円周底点位置に設けられ、他の2つの案内溝104,105は基準溝102と1つの案内溝103を結ぶ線に対して左右に分かれた位置である。換言すれば基準溝102と1つの案内溝103は鉛直方向に対向され、他の2つの案内溝104,105はその左右に挟む位置に配置されることになる。この実施形態では、3つの案内溝103〜105は中心角が120度に円周を等配した位置としている。また、前記基準溝102の軸方向の後方に向けられた前側内底に小孔106が設けられ、この小孔106にはガイドシャフト107の一端が嵌入されている。このガイドシャフト107は光軸方向に向けられた直線の小径円柱ロッドで構成され、前記可動枠11が光軸方向に移動するのに必要な長さに形成されている。このガイドシャフト107は機械的な強度の高い材料、例えばステンレス鋼や炭素鋼等の金属で形成されることが好ましい。
前記可動枠11の第1枠11Aの外周面には前記3つの案内溝103〜105に内挿が可能な軸方向の前方に向けた3つの案内片113〜115が突出形成されている。また、第1枠11Aの円周頂点位置には前記基準溝102に内挿可能な中空柱状の基準脚112が軸方向の前方に向けて突出形成されている。そして、図6(a)のように、第1枠11Aと第2枠11Bとの間に第4レンズ群L4を挟持した状態に組み立てた可動枠11を固定枠10に軸方向から嵌合させたときに前記3つの案内片113〜115はそれぞれ案内溝103〜105に内挿され、基準脚112は前記基準溝102に内挿されるとともに基準脚112に設けた小孔116に前記ガイドシャフト107の他端が挿通される。なお、これら3つの案内片113〜115の外面には前記第2サブズームカム筒6Bのカム溝61にカム係合するカムフォロア62が取着される(図1参照)、図5及び図6ではカムフォロア62を取着するための小孔111のみを示している。
この構成では、ズーミング時には、第4群レンズ枠LF4の可動枠11は第2ズームカム筒6Bの回転によって光軸移動されるが、このとき図6(b)のように、可動枠11は円周頂点位置において基準脚112が基準溝102に沿って、しかも固定枠10に固定支持されているガイドシャフト107に基準脚112が挿通された状態で光軸移動されるので、ガイドシャフト107の剛性によって光軸方向が保持され、第4レンズ群L4の枠倒れ、すなわち光軸と直交する面が傾倒することが防止される。また、このガイドシャフト107と対角に位置している円周底点位置に配置されている1つの案内溝103への案内片113の内挿による係合構造によって可動枠11が光軸回りに回転することが防止される。さらに、他の2つの案内溝104,105への案内片114,115の内挿による係合構造によってガイドシャフト107を左右2点において挟むように支持し、ガイドシャフト107の光軸方向の姿勢を保持してその倒れを防止する。したがって、第4レンズ枠LF4はズーミング時に第2サブズームカム筒6Bによって光軸方向に移動されるときに、ガイドシャフト107と3つの案内溝103〜104とで固定枠10、すなわち第3レンズ群L3に対して光軸を同軸に保った状態を保持することができ、枠倒れを防止して画像の像性能を安定化することができる。特に、第4レンズ群L4は他のレンズ群に比較して像面湾曲、球面収差等の性能感度が高いため、このように第4レンズ群L4の安定化を高めることでレンズ鏡筒におけるこれらの性能を高めることができる。
以上説明した実施形態では本発明を4群レンズ構成のバリフォーカルレンズ鏡筒として例示したが、本発明はこのレンズ数に限られるものではない。また、サブズームカム筒の数や配置も実施形態の構成に限られるものではない。
本発明は複数のレンズ群を備え、ズーミング時やフォーカシング時にこれらのレンズを光軸回りに回転することなく光軸方向に直進移動させる構成のレンズ鏡筒、特にバリフォーカル式のレンズ鏡筒に採用できる。
1 固定筒
2 ズームカム筒
3 フォーカス連係レバー
4 ベース筒
5 第1レンズ筒
6A 第1サブズームカム筒
6B 第2サブズームカム筒
7A 主レンズ枠
7B 副レンズ枠
8 フォーカスカム筒
9 主レンズ枠移動筒(移動部材)
10 固定枠
11 可動枠
102 基準溝
103〜105 案内溝
107 ガイドシャフト
112 基準脚
113〜115 案内片
L1〜L4 第1〜第4レンズ群(L2 フォーカスレンズ群)
ZR ズーム操作リング
FR フォーカス操作リング



前記固定筒1の内周には固定筒1の内部で光軸移動可能に支持されたベース筒4が内装されている。このベース筒4は外周面に半径方向にカムフォロア41が突出されており、このカムフォロア41は前記固定筒1に設けた光軸方向の直線ガイド溝1Aを貫通して前記ズームカム筒2に設けたカム溝21に嵌入してカム係合されている。そのため、ズーム操作リングZRによりズームカム筒2が回転されると、カム溝21とカムフォロア41とのカム係合によってベース筒4は光軸移動されることになる。
前記第2レンズ群L2、すなわちフォーカスレンズ群を移動するためのバリフォーカル補償機構を説明する。図3はこのバリフォーカル補償機構の要部の概略を示す斜視図であり、フォーカスレンズ群L2の第2レンズ枠LF2は光軸方向に分離されたそれぞれ筒状の主レンズ枠7Aと副レンズ枠7Bとして構成されている。主レンズ枠7Aには後方に向けて矩形に近い形状の連結片71が突出されて、副レンズ枠7Bの周面にはこの連結片71が係合する概ねコ字状をして前端部から凹設された開口連結溝72が形成されている。これら連結片71と開口連結溝72は例えば円周方向の3箇所に設けられており、これらの係合により主レンズ枠7Aと副レンズ枠7Bは回転方向に一体化されるが光軸方向には所定長さ範囲で相対移動可能とされている。また、副レンズ枠7Bの外周面と内周面にはそれぞれ外カムフォロア73と内カムフォロア74が突出形成されており、外カムフォロア73は前記第1サブズームカム筒6Aに設けたカム溝63を径方向に貫通し前記ベース内筒4Aに設けた光軸方向の直線ガイド溝42(図1参照)に進入されている。これにより、第1サブズームカム筒6Aが回転されたときにはカム溝63と外カムフォロア73とのカム係合により副レンズ枠7Bは光軸方向に移動可能とされている。
前記ズーミングにより第2レンズ群、すなわちフォーカスレンズ群L2も光軸移動されるが、バリフォーカルレンズであるためフォーカシングが必要となるが、ここではフォーカス操作リングFRを操作してフォーカシングを行う際に、バリフォーカル補償機構によって撮影距離にかかわらずフォーカス操作リングFRの回転角を一定にするバリフォーカル補償を行っている。このバリフォーカル補償機構の動作について説明すると、ズーミング時の第1サブズームカム筒6Aの回転により、連結ピン81を介して連結されているフォーカスカム8が一体的に回転される。また、このときフォーカスレンズ群L2の副レンズ枠7Bは第1サブズームカム筒6Aによって光軸移動されており、副レンズ枠7Bの内カムフォロア74とフォーカスカム筒8のカム溝82とのカム係合によってフォーカスカム筒8は所定距離だけ光軸移動されることになる。この状態でフォーカス操作リングFRを回転操作するとフォーカス歯車31及び出力部材32を介してフォーカス連係レバー3が回転され、これに連結している主レンズ枠移動筒9が回転される。この主レンズ枠移動筒9のカムフォロア92はフォーカスカム筒8のカム溝82にカム係合しているため、主レンズ枠移動筒9は所定距離だけ光軸移動されることになる。主レンズ枠移動筒92はフランジ片91がフォーカスレンズ群L2の主レンズ枠7Aの円周枠部の外周面に設けた環状溝75に係合されているので、フランジ片91は環状溝75内を回転しながら主レンズ枠7Aを光軸方向に移動させる。したがって、フォーカスカム筒8に設けたカム溝82を所要の形状に設計しておくことにより、前レンズ移動筒9の光軸方向の移動量が調整され、支持しているフォーカスレンズ群L2が光軸移動されてフォーカシングが行われることになる。
このフォーカシングにおいて、前記したように第1サブズームカム筒6Aはズーミング量、すなわちズーム操作リングZRの回転量に追従した回転量で回転されるため、第1サブズームカム筒6Aに形成した所要の形状のカム溝63によって副レンズ枠7Bの内カムフォロア74光軸位置が変化され、フォーカスカム筒8の光軸方向の移動量が変化される。換言すれば、主レンズ枠移動筒9に対するフォーカスカム筒8の光軸方向の相対位置、さらに言えば主レンズ枠移動筒9のカムフォロア92に対するフォーカスカム筒8のカム溝82の相対位置が可変制御される。図4にはワイド時での有限焦点位置でのフォーカスカム筒8の移動位置を示している。図4ではハッチングを省略しているが、これから判るようにフォーカス操作リングFRによって主レンズ枠移動筒9が回転されたときには、そのカムフォロア92はフォーカスカム筒8のカム溝82の異なる領域でカム係合されることになり、前レンズ移動筒9の同じ回転量、すなわちフォーカス操作リングFRの同じ回転角にかかわらず主レンズ枠移動筒9の光軸移動の移動量、つまりフォーカスレンズ群L2の光軸移動の移動量が変化することになる。したがって、フォーカスカム筒8のカム溝82の形状を、例えば特許文献1に記載の計算理論に基づいて形成しておくことによりバリフォーカルレンズにおいてもフォーカス操作リングFRの一定の回転角でのフォーカシングが実現できる。
ここで、第4レンズ群L4をベース筒4に対して光軸移動可能に支持した第4レンズ枠LF4の構成を図5の分解斜視図と図6の組立斜視図に示す。これらの図では第2サブズームカム筒6Bと第4レンズ群L4そのものについては図示を省略し、枠体についてのみ図示している。これらの図において、図1に示したベース筒4の内周側の部位には円筒状をした固定枠10が固定されている。この固定枠10は前記第3レンズ群L3の第3レンズ枠LF3、すなわちベース筒4と一体的に形成されており、一端部の円周3箇所に半径方向に突出した固定片101において図示しないネジ等によってベース筒4に固定されている。前記固定枠10には可動枠11が光軸移動可能に係合されている。この可動枠11は第1枠11Aと第2枠11Bと図1に示した第3枠11Cとで構成され、第2枠11Bと第3枠11Cとの間に図1に示したように第4レンズ群L4を挟持し、両者を図示しない小ネジにより締結することにより当該第4レンズ群L4を挟持した状態で支持している。

Claims (12)

  1. 複数のレンズ群を備え、ズーミング動作時及びフォーカシング動作時に前記全てのレンズ群が光軸回りに回転することなく光軸方向に移動可能に構成されたバリフォーカルレンズ鏡筒であって、ズーム操作リングの回転操作により光軸方向に直進移動されるベース筒を備え、前記全てのレンズ群のレンズ枠は前記ベース筒に支持されていることを特徴とするバリフォーカルレンズ鏡筒。
  2. 前記全てのレンズ群のうち1以上のレンズ群は前記ベース筒に一体支持され、他のレンズ群は前記ベース筒に対して光軸方向に移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のバリフォーカルレンズ鏡筒。
  3. 前記ズーム操作リングの回転操作により回転されるメインとなるズームカム筒と、前記ズームカム筒にカム係合して当該ズームカム筒の回転により光軸移動される前記ベース筒に支持されて前記ズームカム筒と一体的に回転されるサブズームカム筒とを備え、前記全てのレンズ群のうち1以上のレンズ群のレンズ枠は前記サブズームカム筒にカム係合してサブズームカム筒の回転により光軸方向に移動するように構成していることを特徴とする請求項1または2に記載のバリフォーカルレンズ鏡筒。
  4. 前記サブズームカム筒にカム係合したレンズ群はフォーカスレンズ群を含み、当該フォーカスレンズ群のレンズ枠はそれぞれ光軸方向に相対移動可能な主レンズ枠と副レンズ枠とで構成され、副レンズ枠は前記サブズームカム筒にカム係合してズーミングにより光軸方向に移動され、主レンズ枠は当該フォーカスレンズ群を一体に支持するとともに前記副レンズ枠に対して光軸回りに回転することなく光軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項3に記載のバリフォーカルレンズ鏡筒。
  5. 前記主レンズ枠と前記副レンズ枠の一方には光軸方向に沿って凹設された開口連結溝を備え、他方には当該開口連結溝に光軸方向に直進係合する連結片を備えることを特徴とする請求項4に記載のバリフォーカルレンズ鏡筒。
  6. 前記サブズームカム筒と一体的に回転されるとともに当該サブズームカム筒に対して光軸方向に相対移動可能なフォーカスカム筒と、当該フォーカスカム筒に前記副レンズ枠とともにカム係合して光軸方向及び光軸回り方向に移動可能な移動部材を備え、当該移動部材は前記主レンズ枠に光軸方向に一体で光軸回りに回転自在に係合していることを特徴とする請求項5に記載のバリフォーカルレンズ鏡筒。
  7. 前記複数のレンズ群はフォーカスレンズ群を備え、さらにフォーカシング時にフォーカス操作部材の一定の入力角度に対する前記フォーカスレンズ群の光軸移動量を可変させるフォーカスカム筒を備え、前記フォーカスレンズ群は光軸回りに回転しない構成であり、フォーカシング時に回転されて前記フォーカスカム筒に対する光軸位置が変化される移動部材を前記フォーカスレンズ群と光軸方向に一体で光軸回りに回転自在に係合したことを特徴とする請求項1に記載のバリフォーカルレンズ鏡筒。
  8. 前記フォーカスレンズ群のレンズ枠は光軸方向に相対移動可能な主レンズ枠と副レンズ枠とで構成され、副レンズ枠はズーミングにより光軸方向に移動され、主レンズ枠はフォーカスレンズ群を一体に支持するとともに前記移動部材に光軸方向に一体で光軸回りに回転自在に係合されていることを特徴とする請求項7に記載のバリフォーカルレンズ鏡筒。
  9. 前記レンズ群は前記ベース筒に固定的に支持された固定レンズ群と、前記サブズームカム筒により光軸移動される可動レンズ群を含み、前記固定レンズ群の固定レンズ枠には1本のガイドシャフトと円周方向に配列した少なくとも3つの案内溝をそれぞれ光軸方向に向けて配設し、前記可動レンズ群の可動レンズ枠は前記ガイドシャフトが内挿される小孔と前記3つの案内溝に係合する3つの案内片を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のバリフォーカルレンズ鏡筒。
  10. 前記ガイドシャフト及び1つの案内溝は鉛直方向に対向する円周位置に配置され、他の2つの案内溝は前記ガイドシャフトと1つの案内溝を左右に挟む円周位置に配置されていることを特徴とする請求項9に記載のバリフォーカルレンズ鏡筒。
  11. 第1ないし第4のレンズ群を備え、ズーミング動作時及びフォーカシング動作時に前記全てのレンズ群が光軸回りに回転することなく光軸方向に移動可能に構成されたバリフォーカルレンズ鏡筒であって、固定筒に光軸回りに回転可能に支持されて回転駆動されるズーム操作リングとともに回転されるメインズームカム筒と、前記メインズームカム筒の回転により光軸方向に直進移動されるベース筒と、前記ベース筒に光軸回りに回転可能に支持された第1と第2のサブズームカム筒と、第1レンズ群を支持して前記第1のサブズームカム筒の回転により光軸方向に直進移動される第1レンズ枠と、第2レンズ群を支持して前記第1サブズームカム筒の回転により光軸方向に直進移動される第2レンズ枠と、前記第3レンズ群を支持して前記ベース筒に固定支持された第3レンズ枠と、前記第4レンズ群を支持して前記第2のサブズームカム筒の回転により光軸方向に直進移動される第4レンズ枠と、前記第1サブズームカム筒と一体的に回転するとともに当該第1サブズームカム筒に対して光軸方向に移動可能なフォーカスカム筒と、前記固定筒に光軸回りに支持されて回転駆動されるフォーカス操作リングとともに回転され前記フォーカスカム筒にカム係合した回転及び直進移動可能な移動部材を備え、前記第1レンズ枠は前記第1サブズームカム筒にカム係合して第1サブズームカム筒の回転により光軸方向に直進移動可能に構成され、前記第2レンズ枠は前記第1サブズームカム筒にカム係合して第1サブズームカム筒の回転により光軸方向に直進移動可能な副レンズ枠と、前記第2レンズを支持して前記副レンズ枠に対して光軸方向にのみ移動可能な主レンズ枠で構成され、当該副レンズ枠は前記第1サブズームカム筒と前記フォーカスカム筒に同時にカム係合し、前記主レンズ枠は前記移動部材に光軸方向に一体で光軸回りに回転自在に係合していることを特徴とするバリフォーカルレンズ鏡筒。
  12. 前記第3レンズ枠には1本のガイドシャフトと円周方向に配列した少なくとも3つの案内溝をそれぞれ光軸方向に向けて配設し、前記第4レンズ枠は前記ガイドシャフトが内挿される小孔と前記3つの案内溝に係合する3つの案内片を備え、前記ガイドシャフト及び1つの案内溝は鉛直方向に対向する円周位置に配置され、他の2つの案内溝は前記ガイドシャフトと1つの案内溝を左右に挟む円周位置に配置さしていることを特徴とする請求項11に記載のバリフォーカルレンズ鏡筒。

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