JP2012072925A - 空気調和システム - Google Patents

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勝 南木
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Abstract

【課題】空調運転中にエアフィルターを自動的に清掃するときに全ての空調が停止するため、設定温度を維持できず、使用者に不快感を与えてしまうことがあった。
【解決手段】空調運転中にエアフィルターを自動的に清掃するときに一度に全ての室内ユニットがエアフィルターの自動清掃を開始せず、室内ユニットを一台ずつ順番に空調運転を停止して清掃を行うことで、室温を急激に変化させることなく、常に快適な温度を保つことを目的とする。
【選択図】 図7

Description

室内ユニットのエアフィルターを自動的に清掃する機構を具備する空気調和システムに関する。
空気調和機の室内ユニットは空気吸込口にエアフィルターを有しており、本体内部に埃が侵入することを防止している。エアフィルターに埃が付着すると目詰まりが発生し、熱交換器を通過する風量が低下することにより、室内ユニットの空調能力が低下して、消費電力の増加を招くため、以前より、使用者にエアフィルターの清掃を促す表示を行っていたが、近年では、エアフィルターを清掃する手間を省き、かつ、常時きれいなエアフィルターで運転することにより効率低下を防ぐことを目的として、一定時間空調運転を行った場合に、自動的にエアフィルターを清掃する機構が用いられている。
空調運転と同時にエアフィルターの清掃を行う場合、室内ユニット内の風によって回収した埃が飛散してしまうため、前記自動清掃機構部が作動する場合には空調運転を停止させる必要があり、その間は室内温度を快適な状態に維持できなかった。
本課題の解決策として、特許文献1のように空調運転中に運転時間を積算し、運転時間が設定した時間を経過した場合、次に運転を停止した時に自動的に清掃を開始する機能があったが、24時間連続的に空調運転を行う設置状況では運転停止を検出しないため、清掃を行うことができず、エアフィルターの目詰まりによる空気調和機の効率低下が発生した。また、特許文献2にあるようにリモコンから清掃開始時刻を設定し、設定時刻に強制的に空調運転を停止させて自動的に清掃を開始する発明がある。
特開2005−172261号公報 特開2005−195267号公報
しかし、特に業務用空調機では、1つのリモコンに対し複数台の室内ユニットを設置する構成が多いため、清掃開始時刻を設定できるリモコンが1つであると全ての室内ユニットが同時にエアフィルターの清掃動作を開始し、空調運転が停止してしまうため、清掃が終わるまでの間は設定温度を保つことができず、使用者に不快感を与えてしまった。また、リモコンから室内ユニットごとに清掃開始時刻を設定し、設定時刻に強制的に運転を停止させて自動的に清掃を行う場合、空調停止時刻を室内ユニットの台数分設定する必要があり、清掃開始時刻を変更する度に、室内ユニットの台数分設定しなくてはならない煩わしさがあった。更に、空気調和機の稼動が不定期な場合、この様な時刻を設定することも不可能であった。
本発明の目的は、使用者に不快感を与えない空気調和システムを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、
室内ユニットに付された機械番号順に一定時間間隔で清掃動作を開始する機構を設けることとした。
本発明によれば、使用者に不快感を与えない空気調和システムを提供することができる。
本発明の実施例1に係る空気調和機の斜視図。 実施例1の空気調和機の清掃装置の平面図。 実施例1の清掃装置の側面図。 実施例1の清掃装置のA−A断面視図。 実施例1の清掃装置の待機状態を示すA−A断面視図。 図5aから清掃装置の動作が開始された直後の状態を示す断面図。 図5bから清掃装置の動作が更に進んだ状態を示す断面図。 図5cから清掃装置の動作が更に進んで折り返し地点に至った状態を示す断面図。 空気調和システムの構成図。 室内ユニットの機械番号によりエアフィルターの清掃動作を制御するフローチャート。 室内ユニットの機械番号による清掃開始時間。 他室内ユニットの清掃動作状態によりエアフィルターの清掃動作を制御するフローチャート。 室内ユニットの機械番号により清掃開始時間を遅延させない室温遷移図。 室内ユニットの機械番号により清掃開始時間を遅延させた室温遷移。
本発明の実施例に係る空気調和機について、図を参照しながら以下説明する。
[実施例1]
以下、第一の実施形態を図面を用いて説明する。
図1に示すように、空気調和機は、筐体1,ファン2,ファンモータ(図示せず),熱交換器(図示せず),フィルタ3を備えて構成されている。
本実施例の筐体1は、天井面内に埋め込まれており、この筐体1本体の下面開口を覆う化粧パネル5を備えている。この筐体1は吊ボルト6を介して、天井内の上壁面に吊り下げられている。前記筐体1と前記化粧パネル5との間に清掃装置4が設置されている。筐体1は天井から吊り下げられるものであってもよい。
化粧パネル5の中央には吸込グリル7が配置され、その周囲にはファン2から熱交換器を通過した空気が筐体1から流出する吹出口8が形成されている。
熱交換器は冷凍サイクルの一部を構成するものである。冷凍サイクルは、圧縮機,四方弁,室外熱交換器,減圧装置,熱交換器,四方弁,圧縮機の順に冷媒を循環させるように構成されている。フィルタ3は、熱交換器に流入する室内空気の塵埃を捕集するものであり、清掃装置4内でファン2の空気吸込側に配置される。
フィルタ3は、2枚のフィルタ3A,3Bで構成され、各フィルタ3A,3Bは、格子状のフィルタ枠3aと、このフィルタ枠3aの表面に張設されたフィルタ網3bとを備えている。室内空気がこのフィルタ網3bを通過する際に、室内空気の塵埃がフィルタ網3bに捕集される。清掃中にフィルタ3は移動することなく静止した状態で支持体13に係合され、保持されている。
図2から図4を用いて、清掃装置4を具体的に説明する。
図2は清掃装置の平面図、図3は清掃装置の側面図である。
清掃装置4は、フィルタ3に沿って移動して当該フィルタ3の清掃を行う清掃部9と、この清掃部9を駆動する駆動部を備えている。駆動部は清掃部の略中央部に推進軸(軸)10を備え、支持体13両端にレール12a,12bを備えている。推進軸10は多角形断面を有し、一端を支持体13に設けた軸受14に軸支され、片端は移動用モータ(モータ)15に接続されている。
移動用モータ15は支持体13に固定されている。推進軸10には、ウォームギア16,ウォームギア抑え17が装着されている。ウォームギア16は支持体13に取り付けられたラック18に噛合されている。ラック18は推進軸10と平行に設けられている。ウォームギア抑え17とレール12との間には清掃部9及びキャスタ19が、枠11に設けられている。
移動用モータ15の駆動により推進軸10が回転すると、ウォームギア16が回転し、これに伴ってラック18に係合されたウォームギア16が、ラック18及び推進軸10の長手方向に移動する。これにより、ウォームギア16をウォームギア抑え17により保持している清掃部9が左右に移動する。
図4は本実施例の清掃装置4のA−A断面視図である。
清掃部9は、回転ブラシ20と、静止ブラシ21と、回転ブラシ20及び静止ブラシ21とを保持する、ブラシ保持ケース22と、回転ブラシ20の回動を制御するレバー23と、フィルタ3から回収された塵埃を溜める集塵容器24と、ばね体(図示せず)とをユニット化して構成されている。
回転ブラシ20は、フィルタ3に捕集された塵埃を回収する掃除用刷毛(塵埃除去部)25と静止ブラシ21に付着して回収された塵埃を集塵容器24へ排出する、塵埃戻り防止ブラシ26とを備えて構成されている。
掃除用刷毛25は、フィルタ3に接触して当該フィルタ3に捕集された塵埃を回収するものであり、ナイロン(登録商標)製の多数の毛で構成されている。掃除用刷毛25は、長い毛(図示せず)の列と、その片側にそれより若干短い毛(図示せず)の列を設けることで、清掃時のフィルタ3との摺動抵抗が少なく、しかもフィルタ3から塵埃を確実に回収できる機能を有する。掃除用刷毛25根元部はゴム性部材(図示せず)により支えられ
ている。また、毛に限らず、塵埃を吸着するもの等でもよい。
前記長い毛の列と前記短い毛の列の進行方向に対する前後相違による効果の差はないため、特に前記長い毛の列と前記短い毛の列の取り付け位置を限定するものではない。
掃除用刷毛25の1回の移動でフィルタ3の全面を清掃できるように、清掃ブラシ部分の長さ方向の設置寸法は、フィルタ1枚の寸法とほぼ同一に設定されている。
塵埃戻り防止ブラシ26は、回転ブラシ20の円弧面に取り付けられ、円弧状に形成されている。この塵埃戻り防止ブラシ26の円弧は、円弧状に構成された静止ブラシ21とほぼ同一半径及び、中心点となっており、回転ブラシ20が回動すると静止ブラシ21と塵埃戻り防止ブラシ26とが接触するように形成されている。
ブラシ保持ケース22は、長方形の樹脂製枠部材で構成されている。ブラシ保持ケース22の短手両側面には回転軸穴22aが形成されている。この回転軸穴22aに回転ブラシ20及び静止ブラシ21が回動可能に挿入され、保持されている。
ブラシ保持ケース22の長手片側の内側には滑り台部(傾斜部)22bが全幅に渡って突き出して形成され、その先端部に回転抑制部22cが形成され、回転ブラシ20の回転を抑制している。
滑り台部22bは清掃時の反進行方向側の側面に配置され、清掃時に掃除用刷毛25を通過してフィルタ3から落下した塵埃を集塵容器24に確実に落とすことができ、床面に塵埃が落下することを防止することができる。
集塵容器24は、細長い樹脂製箱状部材で構成され、上面が開口されている。集塵容器24を含む清掃部9は、枠11に係合されている。この集塵容器24の短手には、ブラシ保持ケース22が係合できるよう、位置決め部分(図示せず)が形成されており、ブラシ保持ケース22を保持している。
集塵容器24の形状は、塵埃が溢れ出る事がないよう、進行方向の短手幅よりも高さを大きく取っている。これにより、塵埃収納量を増大することができる。
次に清掃部9の動作を図5aから図5dを参照しながら説明する。
図5aは、図1のA−A断面視図であり、清掃部9の待機時の状態(清掃装置4の機能停止時の状態)を示す図である。
支持体13は清掃部9の待機位置に対応して凹凸を設けており、清掃部9は回転ブラシ20の回動を制御するレバー23を備える。レバー23は、二股状に形成された第1のレバー部23a及び第2のレバー部23bを有して回動可能にブラシ保持ケース22に支持されている。第2のレバー部23bは第1のレバー部23aよりも進行方向側に設けられ
ている。
この待機状態では、第1のレバー部23aは支持体13の第一凹部13a内に拘束されない状態で配置され、第2のレバー部23bは支持体13から離れた位置に配置されている。ここで、回転ブラシ20は、回転ブラシ20用ばね体(図示せず)により静止ブラシ21の方向に回転力が加えられているので回転抑制部22cへ回転ブラシ20が当接されるまで回転し、その後停止する。また、回転停止状態を保持することができる。図5aの待機状態では掃除用刷毛25は、他部品に干渉していないので、毛の変形を最小限に抑えることができる。
図5bは、図5aから清掃装置4の動作が開始された直後の清掃部9の状態を示す断面図である。
清掃装置4の動作が開始されると、駆動部の移動用モータ15が始動して、推進軸10が回転され、この推進軸の回転がウォームギア16に伝達される。ウォームギア16がウォームギア抑え17で保持されているので、清掃部9は、図5bの矢印の往路進行方向に移動し始める。
清掃部9が移動を始めると、第一凹部13a内で開放されていた第1のレバー部23aが第一突起13bの角部に当接されることにより、第1のレバー部23aが反時計方向に回動され、これに伴い回転ブラシ20が反時計方向に回動し、掃除用刷毛25及び塵埃戻り防止ブラシ26がフィルタ3の方向(反時計方向)に回転して起上る。また、レバー23の回動に伴って、第2のレバー部23bも起上り、第一突起13bに隣接した第二凹部13c内に入る。
図5cは、図5bから清掃装置4の動作が更に進んだ状態の清掃部9を示す断面図である。
図5bから更に移動されると、第二凹部13c内で解放されていた第2のレバー部23bがフィルタ3角部に当接されることにより、第2のレバー部23bが反時計方向に回動され、これに伴い回転ブラシ20が反時計方向に回動し、掃除用刷毛25及び塵埃戻り防止ブラシ26がフィルタ3の方向(反時計方向)に回転して起上る。これにより、掃除用刷毛25がフィルタ3に対して略直角となるように起上り、フィルタ3を清掃することができる状態となると共に、第2のレバー部23bがフィルタ3表面を摺動する状態となる。
本実施例では、レバー23を二股状に形成することで、回転ブラシ20の回転角を大きく取ることができる。レバー23を二股状に分岐させるもののほか、レバー自身を2つ設けるものであってもよい。
清掃部9が更に移動されると、掃除用刷毛25の先端がフィルタ3に対して反進行方向に変形され、フィルタ3に捕集された塵埃を効率よく清掃して、掃除用刷毛25に捕集することができる。
図5dは図5cから清掃装置4の動作が更に進み、清掃部9が折返し地点に至った状態の清掃部9を示す断面図である。
清掃部9が、折返し地点に至ると、フィルタ3のレバー23当接面に接していた第2のレバー部23bは、フィルタ3との干渉がなくなり解放される。これによって、レバー23は、ばね体(図示せず)の回転力により、時計方向に回転され、回転ブラシ20も共に時計方向に回転される。
回転ブラシ20の回転力により、塵埃戻り防止ブラシ26と静止ブラシ21とが接触する。両ブラシの毛が互いに対向して斜め下方に向いているので、前回のフィルタ3清掃時に静止ブラシ21に付着していた塵埃は、塵埃戻り防止ブラシ26により掻き取られて、集塵容器24内に排出される。
また、回転ブラシ20の回転により、掃除用刷毛25が、塵埃戻り防止ブラシ26よりも遅れて、静止ブラシ21に擦りながら回転動作される。
ここで掃除用刷毛25が、静止ブラシ21の毛の向きと反対側に変形されるので、掃除用刷毛25に付着した塵埃のほとんどは、静止ブラシ21に渡されることなく、掃除用刷毛25と共に集塵容器24内に回収される。
清掃部9は、折返し地点から待機位置に戻る復路では掃除用刷毛25及び塵埃戻り防止ブラシ26をブラシ保持ケース22内に収納した状態に維持され、フィルタ3に接触しないようにすることで、塵埃の移動方向が一方向となり、塵埃の掃き戻しを防ぐことができる。特に、油分を含んだ塵埃の集塵性能を向上させることができる。
待機状態に戻った後に、清掃装置4の動作が再び開始されると、図5bで述べた清掃部9の動作が行われる。回転ブラシ20の回転により、掃除用刷毛25に残った塵埃を、逆目の毛の静止ブラシ21に付着させることができるため、掃除用刷毛25は次回のフィルタ3清掃時にきれいな状態でフィルタ3の清掃を行うことができる。
フィルタ3A側の清掃部9とフィルタ3B側の清掃部9とは設置の向きが逆になっている。つまり、清掃開始すると、往路ではフィルタ3A側の回転ブラシ20が回動してフィルタ3Aが清掃される。フィルタ3B側の回転ブラシ20は回動せずに待機状態のままでフィルタ3Bは清掃されない。復路では往路と逆となり、フィルタ3Bが清掃されてフィルタ3Aは清掃されない。
このように、往路と復路においてフィルタを半分ずつ清掃するように、フィルタ3A側の清掃部9とフィルタ3B側の清掃部9を進行方向に対して前後対称に設けることで、回転ブラシ20の回転トルクを低減することができ、移動用モータ15の負荷も低減することができる。
以上の一連の動作により、フィルタ3に捕集された塵埃を集塵容器24に回収することができるが、より確実に、効率的に塵埃を集塵容器24に回収するために、清掃部9を待機位置又は、折返し地点で短距離往復動作を数回繰返し、回転ブラシ20に付着した塵埃を集塵容器24に落下させる。
清掃部9は枠11に着脱可能に支持されており、塵埃の廃棄時には、清掃部9本体を清掃装置4から取り外すことができる。集塵容器24と共に、回転ブラシ20,静止ブラシ21も簡単に取り外すことができるため、集塵容器24に蓄積した塵埃を飛散させてしまうこともなく、ブラシも洗浄できるため、清潔を保つことができる。
清掃部9がフィルタ3の清掃を行う際、ファン2の運転を停止する構成となっており、フィルタ3で捕集した塵埃が清掃中に筐体内部に再び吸い込まれる恐れがない。
更に、清掃部9が待機状態でフィルタ3の外側に位置しているため、吸込グリル7開口部から見えず、空気調和機運転中に、集塵容器24に捕集した塵埃が再飛散することがなく、美観を損ねることがない。
本実施例では、推進軸10,移動用モータ15,ウォームギア16,ウォームギア抑え17,ラック18,キャスタ19とから構成される駆動部を吸込グリル7の略中央部に配置し、フィルタ3及び清掃部9を二分割する。これらのフィルタ3及び清掃部9を半分の大きさとして推進軸10の両脇に複数備え、清掃部9を推進軸10に沿って往復運動させる。清掃部9を往復運動させる推進軸10及びラック18のギア機構と、回転ブラシ20を回動させるレバー23の位置を吸込グリル7の略中央の推進軸10側に位置し、駆動部分である力点に近い部分で清掃部9を駆動させ、回転ブラシ20を回動させる構成となっている。
具体的には、移動用モータ15の回転駆動力がウォームギア抑え17の往復運動の力に変換され、二分割された清掃部9を保持した枠11へ伝達される。ここで、枠11は、推進軸10及びラック18により中央部が重力上下方向に支持されている。また、キャスタ(図示せず)により左右方向へ抑えている。両端部は枠11へ取り付けられたキャスタ19により、レール12a,12bにより重力上下方向及び左右方向に支持されている。
駆動部を吸込グリル7の略中央部に配置したことで、駆動部が吸込グリル7片端にある場合に比べ、分割した清掃部9,回転ブラシ20を回動するレバー23の動作を、往復動作を行う部分に近い場所で確実に行うことができ、より確実に塵埃を集塵容器24に回収することができる。また、駆動部の近傍と、反駆動部のキャスタ19及びレール12a,12bとでは、力の伝達遅れに伴う移動遅れが生じやすい。しかし、本実施例であればこの移動遅れが軽減されるので、キャスタ19がレール12a,12bから脱線することもなく、キャスタ19等の構成部品の破損もなくし、信頼性の向上を図ることができる。また、レール12a,12bから枠11及び清掃部9が外れることも軽減される。更に、回転ブラシ20の回転トルク自体を軽減することができる。
また、本実施例では、駆動部を二分割し、清掃部9長手寸法を短くすることにより、簡単に片手で清掃部9を枠11から取り外すことができる。これにより、特に脚立を使用した高所作業の場合、集塵容器24の回収中に塵埃が床面に落下することを防止できる。
フィルタ3及び清掃部9を二分割し、支持体13の略中央部に補強ステー及び推進軸10,ラック18を配置することができる。これにより、フィルタ3及び清掃部9の重力下向きの撓みを最小限にすることができ、掃除用刷毛25との接触寸法を維持することができるため、集塵効率を高めることができる。
図6は、空気調和システムの構成図である。100は室外ユニットで、冷暖房を実施するための圧縮機を搭載したものである。また、この室外ユニット100には複数台(この例では4台)の室内ユニット110が冷媒配管(図示せず)で接続されている。室内ユニットには、それぞれ固有の機械番号を設定できる回路111を搭載し、エアフィルターの清掃動作の遅延時間の算出に使用する。室外ユニットと複数の室内ユニットは伝送線70で接続されており、この通信を使用して空調運転の動作を制御する。120はリモコンであり、設定温度や、空調運転の開始または、停止を操作するためのものである。複数の室内ユニットとリモコンは伝送線80で接続されており、この通信を使用して空調運転の操作を行う。
図7は、空気調和システムにおける室内ユニットの機械番号によりエアフィルターの清掃動作を制御するフローチャートである。
201は空調運転を実施している状態を示し、エアフィルターの清掃は停止している状態を示すものである。
202では空調運転中の空調運転積算時間を計測する制御である。空調運転中は常時実施する。
203は空調運転中に常時監視する分岐条件であり、空調運転積算時間がリモコンから設定された清掃開始設定時間を経過したことを検出する制御であり、空調運転積算時間がリモコンから設定された清掃開始設定時間まで経過していなければ201空調運転状態に移行し、空調運転積算時間がリモコンから設定された清掃開始設定時間を経過していれば204へ移行する。
204は室内ユニットごとに割り当てられた機械番号による清掃動作の遅延時間を経過したことを検出する制御であり、空調運転積算時間がリモコンから設定された清掃開始設定時間と、機械番号による清掃動作の遅延時間の合算時間まで経過していなければ201空調運転状態に移行し、空調運転積算時間がリモコンから設定された清掃開始設定時間と、機械番号による清掃動作の遅延時間の合算時間を経過していれば205へ移行する。
205は清掃を開始するため、空調運転を停止する制御である。空調運転を停止する制御が完了した場合、206へ移行する。
206はエアフィルターの清掃を実施する。エアフィルターの清掃が完了したら201へ移行し、清掃開始前の空調運転状態に戻る。
図8は室内ユニットの機械番号による清掃動作の遅延時間を示しており、機械番号が1号機の清掃を開始する時間はリモコンから設定された清掃開始設定時間のみとし、機械番号が2号機の清掃を開始する時間はリモコンから設定された清掃開始設定時間と機械番号による清掃動作の遅延時間60分との合算時間とし、機械番号が3号機の清掃を開始する時間はリモコンから設定された清掃開始設定時間と機械番号による清掃動作の遅延時間120分との合算時間とし、機械番号が4号機の清掃を開始する時間はリモコンから設定された清掃開始設定時間と機械番号による清掃動作の遅延時間180分との合算時間とする。このように機械番号による清掃動作の遅延時間を合算することで、清掃が室内ユニットの機械番号順に開始することが可能になる。
[実施例2]
以下、第二の実施形態を図面を用いて説明する。
他の室内ユニットが清掃動作中であるかを室内ユニット同士が通信を使用して伝達し、清掃動作の重なりを防ぐことを可能とする。
図9は、空気調和システムにおける他室内ユニットの清掃動作状態によりエアフィルターの清掃動作を制御するフローチャートである。
401は空調運転を実施している状態を示し、エアフィルターの清掃は停止している状態を示すものである。
402では空調運転中の空調運転積算時間を計測する制御である。空調運転中は常時実施する。
403は図6の伝送線70を使用して全ての室内ユニットの清掃動作状態を取得する制御である。
404は空調運転中に常時監視する分岐条件であり、空調運転積算時間がリモコンから設定された清掃開始設定時間を経過したことを検出する制御であり、空調運転積算時間がリモコンから設定された清掃開始設定時間まで経過していなければ401に移行し、空調運転積算時間がリモコンから設定された清掃開始設定時間を経過していれば405へ移行する。
405は403で取得した他室内ユニットの清掃動作状態によって清掃動作を開始するかを判断する条件分岐である。他室内ユニットが清掃動作中であれば、406に移行し、清掃動作中の室内ユニットがなければ407へ移行する。
406は他室内ユニットが清掃動作していることを検出した時刻を記憶する制御である。時刻を記憶後に401へ移行する。
407は406で記憶した他室内ユニット清掃動作を検出した時刻から60分以上経過しているかを判断する条件分岐である。他室内ユニットが清掃動作を検出した時刻から60分間経過していない場合には401へ移行し、他室内ユニットが清掃動作を検出した時刻から60分以上経過している場合には、408へ移行する。
408は清掃を開始するため、空調運転を停止する制御である。空調運転を停止する制御が完了した場合、409へ移行する。
409はエアフィルターの清掃を実施する。エアフィルターの清掃が完了したら401へ移行し、清掃開始前の空調運転状態に戻る。
室内ユニット同士でエアフィルターの清掃動作状態を通信で伝達し、同時に清掃動作を実施しないように排他動作を行うことで、空調運転が一斉に停止することを防ぐことが可能になる。
[実施例3]
以下、第三の実施形態を図面を用いて説明する。
図10は一部屋に室内ユニットを4台接続した場合に、清掃開始設定時間に全ての室内ユニットの空調運転を停止した場合の室温遷移図である。
50aは空調運転を開始する時である。
50bは運転積算時間がリモコンから設定された清掃開始設定時間を越えた時であり、室内ユニットの機械番号による清掃遅延を行わないため、複数の室内ユニットが同時に空調運転を停止する。空調運転が停止するため、室温が急激に変化し、不快と感じる温度領域へ遷移している。
50cはエアフィルターの清掃が完了する時であり、空調運転が再開し、室温が設定温度に遷移する。
この場合、リモコンから設定された清掃開始設定時間に1回の割合で、使用者が不快感を与えることになる。
図11は一部屋に室内ユニットを4台接続した場合に、室内ユニットの機械番号によって清掃動作の開始時間を遅延させた場合の室温遷移図である。
60aは空調運転を開始する時である。
60bは空調運転積算時間がリモコンから設定された清掃開始設定時間を経過した時であり、室内ユニットの機械番号が1号機のみ空調運転を停止して清掃を開始した時である。
60cは室内ユニットの機械番号1号機が清掃を完了した時である。1台のみ空調運転が停止し、他3台の室内ユニットが空調運転を継続している状態であるため、室温が急激に降下せず、室温が不快な温度に至ることを防ぐことが可能となる。
60dは室内ユニットの機械番号2号機が清掃を開始した時であり、室内ユニットの機械番号1号機の清掃実施時間より十分に長い時間にすることで、清掃が重複することを防ぎ、また、機械番号1号機が空調停止時に降下した室温が設定温度まで上昇することができる。
60eは室内ユニットの機械番号3号機が清掃を開始した時であり、室内ユニットの機械番号2号機の清掃時間より十分に長い時間にすることで、清掃が重複することを防ぎ、また、機械番号2号機が空調停止時に降下した室温が設定温度まで上昇することができる。
60fは室内ユニットの機械番号4号機が清掃を開始した時であり、室内ユニットの機械番号3号機の清掃時間より十分に長い時間にすることで、清掃が重複することを防ぎ、また、機械番号2号機が空調停止時に降下した室温が設定温度まで上昇することができる。また、室内ユニットの機械番号4号機が清掃を完了するまでに、室内ユニットの機械番号1号機が次の清掃を開始しないように十分に時間が経過するようにする。
以上のように、空調運転積算時間がリモコンから設定された清掃開始設定時間を経過した場合に、全ての室内ユニットが一斉にエアフィルターの清掃を開始せず、室内ユニットの機械番号による遅延時間の経過後にエアフィルターの清掃が開始するため、全ての室内ユニットにおいて空調運転が停止することがなく、室内温度の急激な変化を防ぐことが可能になる。また、清掃を開始する時刻を設定せずに連続運転を続けることができ、設定を行う煩わしさを解消することが可能になる。
以上により、複数の室内ユニットがエアフィルターの自動清掃時間を同時に越えても1台のみが清掃動作に移行し、他の室内ユニットは空調運転を維持することができる。
一部屋に複数台の室内ユニットを設置するような場合において、使用者が特別な設定を行うことなく、全ての室内ユニットの空調運転を停止せずに、一台ずつ空調運転を停止し、エアフィルターの清掃をすることで、室温の急激な変化を防ぎ、不快感を与えることなく、エアフィルターを常に清潔に保つことができるため、高効率な空調運転を継続することができ、また、自動的にエアフィルターの自動清掃を開始する時刻を設定することなく、連続的に空調運転を行うことを可能とする。
また、室内ユニットの通信機構を通じて清掃中である旨を他の室内ユニットに伝達することにより同様の動作を行うことができる。
1 筐体
2 ファン
3 フィルタ
4 清掃装置
5 化粧パネル
6 吊ボルト
7 吸込グリル
8 吹出口
9 清掃部
10 推進軸(軸)
11 枠
12a,12b レール
13 支持体
13a 第一凹部
13b 第一突起
13c 第二凹部
14 軸受
15 移動用モータ(モータ)
16 ウォームギア
17 ウォームギア抑え
18 ラック
19 キャスタ
20 回転ブラシ
21 静止ブラシ
22 ブラシ保持ケース
22a 回転軸穴
22b 滑り台部(傾斜部)
22c 回転抑制部
23 レバー
23a 第1のレバー部
23b 第2のレバー部
24 集塵容器
25 掃除用刷毛(塵埃除去部)
26 塵埃戻り防止ブラシ
70,80 伝送線
100 室外ユニット
110 室内ユニット
111 機械番号判別回路
120 リモコン

Claims (2)

  1. 室内空気吸込口に設置されたエアフィルターを一定の空調運転積算時間経過後に自動的に清掃する機構を備えた室内ユニットを有する空気調和システムにおいて、
    複数台の室内ユニットが、時間差を持って順次清掃動作を行うことを特徴とした空気調和システム。
  2. 請求項1において、
    複数台の室内ユニットがエアフィルターの清掃動作の状態を通信にて伝達し、他室内ユニットがエアフィルターの清掃動作を実施している場合には、エアフィルターの清掃動作の開始を遅延することで、複数台の室内ユニットが、時間差を持って清掃動作を行うことを特徴とする空気調和システム。
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