JP2012071950A - クレーンの給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
コンテナターミナルに設置した給電設備から給電を受ける門型クレーンの給電システムにおいて、電源ケーブルの着脱作業を安全に行え、且つ、クレーンの機動性を低下させない給電システムを提供する。
【解決手段】
コンテナターミナル8に設置した給電設備3から給電を受ける門型クレーン2の給電システム1において、給電設備3が、コンテナターミナル8に設置した接続口12と、接続口12に接続した電源ケーブル4と、電源ケーブル4の他端に接続したトランス33を有し、門型クレーン2は、トランス33を懸吊装置23で懸吊し、トランス33と接続ケーブル7で接続して電気の供給を受けるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、港湾や内陸地のコンテナターミナルなどで、コンテナの荷役に使用される門型クレーンの給電システムに関するものである。
港湾や内陸地等のコンテナターミナルでは、岸壁クレーンや門型クレーンによって、船舶、鉄道及びトレーラ間のコンテナの荷役を行っている。この門型クレーンは、ディーゼル発電機を搭載しており、発電した電気で走行及び荷役作業を行っている。近年、排気ガス規制等の問題から、ディーゼル発電機を搭載せず、コンテナターミナルの給電設備から電源ケーブルを介して、電源供給を受ける門型クレーンが提案されている(例えば特許文献1参照)。
図6に、コンテナターミナルの給電設備から電源供給を受ける給電システム1X、及び門型クレーン2Xを示す。給電システム1Xは、コンテナターミナルの給電設備に接続する電源ケーブル4Xと、電源ケーブル4Xを巻き取り及び巻き出すケーブルリール32と、電源ケーブル4Xを介して供給される高圧電気を低圧電気に変換するトランス33を有している。なお、30はコンテナの荷役を行う荷役装置(トロリ)、31はクレーンの走行輪(ゴムタイヤ)、13Xは電源ケーブル4Xを這わす溝部を示している。また、xはクレーンの走行方向、yは横行方向、zは鉛直方向を示している。
図7に、コンテナターミナル8Xの概略を示す。コンテナターミナル8Xでは、まず、岸壁クレーン(橋形クレーン)41が、コンテナ船40からコンテナ43を荷揚げし、トレーラ42に搭載する。トレーラ42には、コンテナ43をコンテナ載置エリア(以下、レーン9という)に運搬する。各レーン9(9A、9B、9C、9D)では、門型クレーン2Xが、コンテナ43をトレーラ42から荷下ろしする。
ここで、各門型クレーン2Xは、ターミナル8Xに設置した接続口12X(給電システムの一部)に、電源ケーブル4Xを接続して、電気の供給を受けている。この門型クレーン2Xは、レーン9に沿って荷役作業をする際、ケーブルリール32(図6参照)で電源ケーブル4Xの長さ調整を行っている。
また、門型クレーン2Xは、荷役作業のないレーン9から、作業の集中しているレーンに移動するレーンチェンジを行うことが多々ある。このレーンチェンジを行う場合は、クレーン2Xは、電源ケーブル4Xを巻き取り、電源ケールブ4Xを接続口12Xから切り離す。その後、クレーン2Xに搭載したディーゼル発電機等から供給される電気によって移動先のレーンまで移動し、移動先レーンの接続口に電源ケーブル4Xを接続し、荷役作業を再開する。
なお、電源ケーブル4Xを流れる電気の電圧(高圧電気)は、例えば3300V〜11000Vである。これは、電源ケーブル4Xの抵抗値が高く、高圧電気でなければ、レーン9の全長(約300〜600m)にわたる送電が困難となるためである。この高圧電気を、クレーン1Xで使用できる低圧電気(例えば460V)に変換するためにトランス33を搭載している。
上記の構成により、クレーン2Xは、排気ガスを排出せず、荷役作業を行うことができる。近年、ディーゼル発電機を搭載したクレーンを、ケーブルリール32及びトランス33等を有するクレーンに改造して使用する要求が高まっている。
しかしながら、上記の給電システムを有するクレーンはいくつかの問題点を有している。第1に、接続口で行う電源ケーブルの着脱作業が、危険であるという問題を有している。つまり、レーンチェンジを行う度に、高圧電気が流れている電源ケーブルの着脱を作業員が行わなくてはならない。なお、高圧電源ケーブルの着脱には資格が必要という法規を設けている国や地域が多い。
第2に、クレーンの機動性が低下するという問題を有している。つまり、クレーンがレーンチェンジを行う際に、電源ケーブルの巻き取り、及び接続口での着脱作業が必要となるため、従来のディーゼル発電機に比べ、機動性が低下してしまう。具体的には、図7に示す様に、レーン9Bのクレーン2Xを、レーン9Cにレーンチェンジする場合、クレーン2Xの理想的な移動経路は破線Lで示すラインとなる。しかし、クレーン2Xは、接続口のあるレーン9Bの右端に移動しなければ、電源ケーブルの接続解除作業が行えない。このクレーン2Xは、電源ケーブルの接続解除を行った後に、移動先のレーン9Cに移動する必要がある。つまり、クレーン2Xは破線Lで示す移動経路をとることができないため、レーンチェンジにおける機動性が、極めて低くなる。
特開2007−223805号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテナターミナルに設置した給電設備から給電を受ける門型クレーンの給電システムにおいて、電源ケーブルの着脱作業を安全に行え、且つ、クレーンの機動性を低下させない給電システムを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係るクレーンの給電システムは、コンテナターミナルに設置した給電設備から給電を受ける門型クレーンの給電システムにおいて、前記給電設備が、コンテナターミナルに設置した接続口と、前記接続口に接続した電源ケーブルと、前記電源ケーブルの他端に接続したトランスを有し、前記門型クレーンは、前記トランスを懸吊装置で懸吊し、前記トランスと接続ケーブルで接続して電気の供給を受けるように構成したことを特徴とする。
この構成により、レーンチェンジの際、トランスとクレーンを接続する接続ケーブルの着脱を行うことになる。つまり、作業員が行うのは、低圧電気である接続ケーブルの着脱作業であるため、安全性を向上することができる。また、クレーンの機動性を低下させない。これは、電源ケーブルが給電設備側にあるため、電源ケーブル巻き取り作業が不要となる。そのため、門型クレーンは、レーンの両端のどちらからでもレーンチェンジを行うことができる。
上記の目的を達成するための本発明に係るクレーンの給電システムは、コンテナターミナルに設置した給電設備から給電を受ける門型クレーンの給電システムにおいて、前記給電設備が、コンテナターミナルに設置した接続口と、前記接続口に接続した電源ケーブルと、前記電源ケーブルの他端に接続したトランス台車を有し、前記門型クレーンは、前記トランス台車と連結機構で連結して牽引し、前記トランス台車と接続ケーブルで接続して電気の供給を受けるように構成したことを特徴とする。
この構成により、前述の構成と同様の作用効果を得ることができる。加えて、門型クレーンは、トランス、ケーブルリール及び電源ケーブルを搭載しないため、重量が増加しない。また、トランス台車はケーブルリールを有さず、電源ケーブルは、コンテナターミナルに這わした状態であるため、トランス台車は、ケーブルリール及び電源ケーブルの重量を支持する必要はない。更に、トランス台車は、連結したクレーンに牽引される範囲内で、ターミナル内を移動自在となる。
上記の給電システムにおいて、前記電源ケーブルの外周に、複数の筒状体を連結した湾曲自在の多関節ベルトを配置したことを特徴とする。この構成により、給電ベルト同士の摩擦が小さくなるため、クレーンはスムーズに走行することができる。また、給電用のケーブルを損傷等から保護することができる。
上記の給電システムにおいて、前記給電設備が、前記門型クレーンが荷役作業を行うレーンの中間近傍に設置した前記接続口と、一端を前記接続口に接続した前記電源ケーブルと、前記電源ケーブルの他端に接続した前記トランスを有することを特徴とする。
この構成により、電源ケーブルの長さは、従来必要であった長さの半分程度とすることができる。そのため、コストを低下することができる。また、電源ケーブル内の抵抗による電圧低下を抑制することができる。
本発明に係るクレーンの給電システムによれば、コンテナターミナルに設置した給電設備から給電を受ける門型クレーンの給電システムにおいて、電源ケーブルの着脱作業を安全に行え、且つ、クレーンの機動性を低下させない給電システムを提供することができる。
本発明に係る実施の形態のクレーンの給電システムを示した図である。 本発明に係る異なる実施の形態のクレーンの給電システムを示した図である。 本発明に係るクレーンの給電システムを採用したコンテナターミナルの概略図である。 本発明に係る異なる実施の形態のクレーンの給電システムを示した図である。 本発明に係る実施の形態のクレーンの給電システムの連結機構を示した図である。 従来のクレーンの給電システムを示した図である。 従来のクレーンの給電システムを採用したコンテナターミナルの概略図である。
以下、本発明に係る実施の形態のクレーンの給電システムについて、図面を参照しながら説明する。図1に、本発明に係る実施の形態の給電システム1を示す。給電システム1は、コンテナターミナル側に設置した給電設備3を有している。給電設備3は、コンテナターミナルに設置した接続口12と、接続口12に接続した電源ケーブル4と、電源ケーブル4の他端に接続したトランス33を有している。クレーン2とトランス33を、懸吊装置23で物理的に連結(懸吊)し、接続ケーブル7で電気的に接続している。なお、接続口12には、コンテナターミナルからの電気(陸電)が供給されている。
懸吊装置23は、クレーン2側に設置した伸縮シリンダ24を有している。このクレー
ン2とトランス33の着脱は、伸縮シリンダ24の先端を、トランス33側に設置した着脱部25に連結して実現するように構成している。また、トランス33は、屈曲部を有するアーム部26を有している。更に、トランス33は、アーム部26の端部にアーム台車14を有している。なお、31はクレーン2が走行するための走行輪を示し、xはクレーンの走行方向、yは横行方向、zは鉛直方向を示している。
次に、給電システム1の動作について説明する。まず、電気の流れについて説明する。給電システム1の給電設備3は、接続口12から電源ケーブル4を介して、トランス33に高圧電気を送電する。高圧電気は、トランス33で低圧電気に変換され、接続ケーブル7を介してクレーン2に供給される。
次に、電源ケーブル4の動きについて説明する。電源ケーブル4は、接続口12とトランス33を接続しており、クレーン2の走行に合わせて、折り返し部分の位置を移動させながら、クレーン2に牽引される。つまり、クレーン2が接続口12の近傍にある場合は、電源ケーブル4は2つ折りの状態となっている。電源ケーブル4は、クレーン2の走行に伴い、この2つ折りのうちの上側がスライドし、折り返し部分を経て下側に移動していく。このとき、下側の電源ケーブル4は移動しない。なお、クレーン2の走行時に横行方向yのズレ(以下、横行偏差という)が生じた場合、電源ケーブル4が横行方向yに移動する、又はアーム部26が屈折及び伸張して、この横行偏差を吸収する。
次に、クレーン2とトランス33の連結(懸吊)について説明する。クレーン2とトランス33を連結する際、まず、クレーン2がトランス33に接近する。懸吊装置23に設置したセンサ等で、トランス33に設置した着脱部25の位置を認識し、両者の位置合わせをクレーン2の移動又は位置合わせ機構等を利用して行う。その後、例えば、伸縮シリンダ24を伸張して、端部を着脱部25と連結し、更に、伸縮シリンダ24を収縮して、クレーン2はトランス33の懸吊(物理的な連結)を完了する。また、クレーン2とトランス33を接続ケーブル7で接続する。この接続は、作業員が行ってもよく、自動接続する機構を採用して行ってもよい。
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、レーンチェンジの際、低圧電気の流れる接続ケーブル7を着脱するため、着脱作業の安全性を向上することができる。また、クレーン2とトランス33が機械的に結合されるため、ケーブルの着脱を自動化することもできる。
第2に、クレーンの機動性を低下させない。これは、電源ケーブル4が給電設備側にあるため、電源ケーブル巻き取り作業が不要となる。そのため、門型クレーン2は、レーンの両端のどちらからでもレーンチェンジを行うことができる。つまり、トランス33がケーブルリールを有さない構成である。
第3に、アーム台車14を設置する構成により、クレーン2は、給電ケーブル4を、溝部13に一部又は全部を収納しながら走行することが容易となる。つまり、給電ケーブル4が溝部13から大きくはみだし、トレーラ等の走行を妨げることを抑制できる。
第4に、溝部13を形成し、この中に電源ケーブル4の一部又は全部を収納する構成により、コンテナターミナル内を移動するトレーラ42等の走行を妨げることを防止できる。
第5に、必要となるトランスの台数を減らすことができる。つまり、作業を休止しているクレーンや、メンテナンス等のために予備的に配置しているクレーン2のトランス33が不要となる。そのため、コンテナターミナルの電動化におけるコストを削減することが
できる。
図2に、本発明に係る異なる実施の形態の給電システム1Aを示す。給電システム1Aは、電源ケーブル4の外周に、複数の筒状体を連結した湾曲自在の多関節ベルト11を配置している。この電源ケーブル4に多関節ベルト11を設置して、給電ベルト10を構成している。また、クレーン2は、鉛直方向z及び横行方向yに移動可能な懸吊装置23Aを有している。この懸吊装置23AはL字型の部材を有しており、このL字型部材の端部
を、トランス33の有する凹型の着脱部25Aに差し込み、トランス33を懸吊できるように構成している。また、トランス33は、アーム部26の端部にアーム台車14を有している。更に、給電システム1Aは、レーン端部に、トランス33を載置するトランス置き台29を有している。
次に、給電システム1Aの動作について説明する。まず、給電ベルト10の動きについて説明する。給電ベルト10は、図1に示す給電システム1と同様に、クレーン2の走行に伴い、折り返し部を移動させながら、クレーン2に牽引される。また、アーム台車14は、給電ベルト10の動きに伴い、自在に走行する。このとき、クレーン2の動きに追従するアーム台車14は、横行方向yの偏差が拘束された状態で、走行方向xに自由に走行することができる。そのため、アーム部26が屈折及び伸張して、横行偏差yを吸収する。
次に、クレーン2とトランス33の連結(懸吊)について説明する。クレーン2とトランス33の位置合わせの後、懸吊装置23Aを降下及び横行方向yに移動させ、トランス33の着脱部25Aに差し込み、更に上昇させて、クレーン2はトランス33の懸吊(物理的な連結)を完了する。また、クレーン2とトランス33を接続ケーブル7で接続する。なお、電気の流れに関しては、図1に示す給電システム1と同様である。
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、給電ベルト10を採用する構成により、電源ケーブル4の耐久性を向上することができる。ここで、多関節ベルト11の外面を、摩擦抵抗の低い部材で形成する、又は外面に摩擦抵抗を小さくするための加工を施すことが望ましい。この構成により、2つに折り返した多関節ベルト11同士がスムーズに滑るため、給電ベルト10の走行方向xへの移動、及びアーム台車14の円滑な走行等を実現することができる。
第2に、アーム台車14を設置する構成により、クレーン2は、給電ケーブル4又は給電ベルト10を、溝部13に一部又は全部を収納しながら走行することが容易となる。つまり、給電ケーブル4等が溝部13から大きくはみだし、トレーラ等の走行を妨げることを抑制できる。
ここで、懸吊装置23A及びトランス33に、接続ケーブル7の代わりにそれぞれ接触端子を設置してもよい。この構成により、トランス33から着脱部25Aを介して懸吊装置23Aに、接触端子を介して給電することができるため、接続ケーブル7を接続する作業が不要となる。また、懸吊装置23Aに、クレーン2の横行方向y及び鉛直方向zの偏差及び振動を吸収する揺動機構を設置してもよい。この構成により、クレーン2の振動等が、トランス33及び電源ケーブル4に伝わることを防止又は抑制することができる。
なお、懸吊装置23、23Aは、トランス33をクレーン2に懸吊する構成を有していれば、前述の構成に限定されることはない。前述した給電ケーブル4及び給電ベルト10と、懸吊装置23、23Aは適宜組み合わせて利用することができる。
図3に、コンテナターミナル8の概略図を示す。給電システム1、1A(図1又は2参
照)は、各レーン9(9A、9B、9C、9D)の中間近傍に設置した接続口12と、接続口12に接続した給電ベルト10と、給電ベルト10の他端に接続したトランス33を有している。クレーン2は、トランス33を懸吊した状態で、レーン9の長手方向(図3の左右方向)に移動しながら荷役作業を行う。
次に、クレーン2が、例えばレーン9Bからレーン9Cに移動するレーンチェンジについて説明する。まず、クレーン2は、レーン9Bの端部(図3左方向端部)に移動する。そして、懸吊装置25、25A及び接続ケーブル7の連結を解除する。レーン端部にトランス置き台29がある場合は、この上に、トランス33を載置する。その後、クレーン2は内蔵した蓄電池等の電力により、レーン9Bからレーン9Cに移動する。このとき、クレーン2は、破線Lで示す理想的な移動経路を移動することができる。なお、蓄電池等は、給電設備3からの給電により充電するように構成することができる。
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。ケーブルリールを搭載しない構成により、クレーン2は、レーン9のいずれの端部であっても、トランス33との連結を解除し、レーンチェンジを行うことができる。つまり、クレーン2の機動性が低下するという問題が生じない。
また、接続口12は、レーン9の端部又は中間からずれた場所に設置してもよいが、レーン9の中間又は中間近傍に設置することが望ましい。この構成により、電源ケーブル4又は給電ベルト10はレーン9の長さの半分で十分となる。この電源ケーブル4等の短縮により、電源ケーブル4等のコストの低下を実現することができる。ターミナル8の規模にもよるが、使用する電源ケーブル4等の総量は莫大な量となる。
ここで、レーン9に複数のトランス33、及び電源ケーブル4又は給電ベルト10の組(給電設備3)を設置してもよい。この構成により、荷役作業の集中したレーン9では、複数台(例えば2台)のクレーン2が同時に荷役作業を行うことができる。
図4に、本発明に係る異なる実施の形態の給電システム1Bを示す。給電システム1Bは、コンテナターミナル側に設置した給電設備3Bを有している。給電設備3Bは、コンテナターミナルに設置した接続口12と、接続口12に接続した電源ケーブル4と、電源ケーブル4の他端に接続したトランス台車5を有している。クレーン2とトランス台車5を、連結機構6Bで物理的に連結し、接続ケーブル7で電気的に接続している。ここで、トランス33は、屈曲部を有するアーム部26を有しており、更に、アーム部26の端部にアーム台車14を有している。
連結機構6Bは、クレーン2側に設置した押し部材20と、トランス台車5側に設置した受け部材21で構成している。押し部材20は柱状であり、筒状の受け部材21の有する開口部に嵌入して連結するように構成している。なお、押し部材20の太さは、開口部に比べて小さく構成しており、押し部材20と受け部材21の間には隙間が存在するように構成している。また、連結時に押し部材20と受け部材21の若干の位置ずれを補正できるように、押し部材20の先端を細めたり、受け部材21の上端をラッパ状に広げることが望ましい。
ここで、電源ケーブル4の周囲に、多関節ベルト11を配置し、給電ベルト10を形成することが望ましい。また、コンテナターミナルに溝部13を形成し、この溝部13の中に、接続口12及び電源ケーブル4を載置するように構成してもよい。なお、22はトランス台車5を走行方向x及び横行方向yに移動自在とするための車輪示している。
次に、給電システム1Bの動作について説明する。まず、電気の流れについて説明する
。給電システム1の給電設備3は、接続口12から電源ケーブル4を介して、トランス33に高圧電気を送電する。高圧電気は、トランス33で低圧電気に変換され、接続ケーブル7を介してクレーン2に供給される。
次に、給電ベルト10の動きについて説明する。給電ベルト10は、接続口12とトランス台車5のトランス33を接続しており、クレーン2の走行に合わせて、折り返し部分の位置を移動させながら、クレーン2に牽引される。つまり、クレーン2が接続口12の近傍にある場合は、給電ベルト10は2つ折りの状態となっている。給電ベルト10は、クレーン2の走行に伴い、この2つ折りのうちの上側がスライドし、折り返し部分を経て下側に移動していく。このとき、下側の給電ベルト10は移動しない。
次に、クレーン2とトランス台車5の連結について説明する。クレーン2とトランス台車5を連結する際、まず、クレーン2がトランス台車5に接近する。押し部材20の近傍に設置したセンサ等で、受け部材21の位置を認識し、両者の位置合わせをクレーン2の移動、又は連結機構6Bに位置合わせ機構等を設置し、利用して行う。その後、例えば、押し部材20に設置した昇降装置等で押し部材20を降下して、物理的な連結を完了する。タイヤ式門型クレーンでは、荷の有無やその位置によりタイヤのたわみ量が変化し、高さ方向にクレーン構造物は100mm程度変位する。このため、押し部材20と受け部材21は、この変位を吸収できる構造としている。また、クレーン2とトランス台車5を接続ケーブル7で接続する。この接続は、作業員が行ってもよく、自動接続する機構を採用して行ってもよい。
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、給電ベルト10を採用する構成により、電源ケーブル4の耐久性を向上することができる。ここで、多関節ベルト11の外面を、摩擦抵抗の低い部材で形成する、又は外面に摩擦抵抗を小さくするための加工を施すことが望ましい。この構成により、2つに折り返した多関節ベルト11同士がスムーズに滑るため、トランス台車5の転倒等を防止することができる。
第2に、クレーン2に、トランス33、ケーブルリール及び電源ケーブル4等を搭載する必要がないため、クレーン2の重量が増加しない。このため、クレーン2全体の重量が軽くなり、クレーン2の走行等に伴うエネルギー消費量を抑制することができると共に、走行路舗装面の損傷も軽減できる。
第3に、隙間部がある緩やかな嵌入で連結を実現する連結機構6Bを採用する構成により、連結機構6Bの連結及び連結解除を容易に実現できる。また、この構成は、トランス台車5が、クレーン2から受ける振動等の影響を抑制することができる。
図5に、連結機構の1例の拡大図を示す。連結機構6Cは、クレーン2(図示しない)に設置した押し部材20Cと、トランス台車5に設置した受け部材21Cを有している。この押し部材20Cに、先端部を縮小するようなテーパーを形成してもよい。同様に、受け部材21Cに、開口端を拡開するようなテーパーを形成してもよい。
上記の構成により、押し部材20Cを降下して、受け部材21Cと連結する際に、互いをテーパーにより導き、容易に連結を実現することができる。ここで、押し部材20Cと受け部材21Cを、互いに強固に固定する構成を有さないため、クレーン2がトランス台車5を牽引することはできるが、クレーン2の振動等をトランス台車5に伝達することを防止できる。
なお、連結機構6Cの連結の際に、トランス台車5に設置した受け部材21Cが上昇するように構成してもよい。また、押し部材20Cをトランス台車5に設置し、受け部材2
1Cをクレーン2(図示しない)に設置する構成としても同様の作用効果を得ることができる。
1、1A、1B 給電システム
2 門型クレーン(クレーン)
3 給電設備
4 電源ケーブル
5 トランス台車
6B、6C、6D 連結機構
7 接続ケーブル
8 コンテナターミナル
9、9A、9B、9C、9D レーン
10 給電ベルト
11 多関節ベルト
12 接続口
23、23A 懸吊装置
25、25A 着脱部
33 トランス

Claims (4)

  1. コンテナターミナルに設置した給電設備から給電を受ける門型クレーンの給電システムにおいて、
    前記給電設備が、コンテナターミナルに設置した接続口と、前記接続口に接続した電源ケーブルと、前記電源ケーブルの他端に接続したトランスを有し、
    前記門型クレーンは、前記トランスを懸吊装置で懸吊し、前記トランスと接続ケーブルで接続して電気の供給を受けるように構成したことを特徴とする給電システム。
  2. コンテナターミナルに設置した給電設備から給電を受ける門型クレーンの給電システムにおいて、
    前記給電設備が、コンテナターミナルに設置した接続口と、前記接続口に接続した電源ケーブルと、前記電源ケーブルの他端に接続したトランス台車を有し、
    前記門型クレーンは、前記トランス台車と連結機構で連結して牽引し、前記トランス台車と接続ケーブルで接続して電気の供給を受けるように構成したことを特徴とする給電システム。
  3. 前記電源ケーブルの外周に、複数の筒状体を連結した湾曲自在の多関節ベルトを配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の給電システム。
  4. 前記給電設備が、前記門型クレーンが荷役作業を行うレーンの中間近傍に設置した前記接続口と、一端を前記接続口に接続した前記電源ケーブルと、前記電源ケーブルの他端に接続した前記トランスを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の給電システム。
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