JP2012068682A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置1の左上裏面側に配置された第2吸気ダクト35の外気供給口35Cから発生する空気流B2は、カバー17Cと露光ケーシング17Bとの間の隙間に流れ込み、第1吸気ダクト30の外気供給口30Bから発生する空気流A2と合流して、露光ケーシング17Aと17Bの隙間からドラムカートリッジ10に向けて流れる。カバー17Cと露光ケーシング17A,17Bとの間には、合流した空気流A2,B2により正圧が発生する。この露光装置16側に発生した正圧は、ドラムカートリッジ10側の空気が露光装置16側に上昇するのを防止する。
【選択図】図7
Description
この画像形成装置は、画像形成手段(像担持体、帯電装置、露光装置、現像装置)、転写装置、定着装置等を具備する。また、各部の制御には、温度、湿度等の環境情報が用いられる。
この環境情報を測定するためのセンサが、吸気口近傍の画像形成装置内部に配置されたものがある(特許文献1)。この特許文献1では、装置内を流れる空気が、吸気口、センサ、冷却対象(画像形成手段)、空気排出手段、排気口の順に流れるため、センサは、装置内部の環境情報を測定するものではなく、外部の環境情報(例えば、温度)を測定している。そして、この特許文献1では、センサから検出される湿度に応じて、転写バイアスおよび現像バイアスを変化させ、画像品質を安定させるようになっている。
<画像形成装置の構成>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置1のハードウェア構成を模式的に示す図である。以下、複写機の機能を備えた画像形成装置を例示する。
タンデム方式の画像形成装置1は、装置本体を構成する筐体20内に各部位が収容される。
画像形成装置1は、画像形成手段をなすドラムカートリッジ10Y,10M,10C,10Kを有し、このドラムカートリッジ10Y,10M,10C,10Kは、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色およびブラック(K)色のトナー像を中間転写ベルト2上に形成する。
ドラムカートリッジ10Y以外のドラムカートリッジ10M,10C,10Kの構成についても、トナーの種類が異なる点を除けば、ドラムカートリッジ10Kとほぼ同様である。
なお、符号のY,M,C,Kはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーに対応した構成であることを意味するが、特に区別しないときには単に符号のみで説明する。
また、帯電装置12Y,12M,12Cは帯電ロールによるロール帯電方式で感光体ドラム11Y,11M,11Cの表面を帯電させ、帯電装置12Kはワイヤによるスコロ帯電方式で感光体ドラム11Kの表面を帯電させる。
ロール15Yに印加された転写バイアスによる電界の作用によって、中間転写ベルト2表面に転写される(一次転写)。
定着装置7は、用紙Pに二次転写されたトナー像を加熱および加圧することによって用紙Pに定着させる。そして、用紙Pは、排紙トレイ8に排出される。
次に、ドラムカートリッジ10近傍に空気流路を形成するための構成について、図2乃至図7を参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、画像形成装置1を前面から見た際に、横方向をX軸、高さ方向をY軸、奥行き方向をZ軸として説明する。
図2は、図1中の矢視II−II方向から見た図であり、画像形成装置1のうち、筐体20の基台となるシャーシ21に設けられたドラムカートリッジ10Y,10M,10C,10K、露光ケーシング17A,17Bおよび第1吸気ダクト30、第2吸気ダクト35並びに排気ダクト40を上面から示す。
図3は、図2中の矢視III方向より若干下側から見た斜視図である。図4は、図2中の矢視VI方向から若干上側から見た斜視図である。図5(a)は、図2中の矢視Va方向から若干上側から見た斜視図である。図5(b)は、図2中の矢視Vb方向から若干上側から見た斜視図である。図6は、図2中の露光ケーシング17A,17Bを省略して空気の流れを見やすくした図である。図7は、図6の側面を模式的に示した図である。
画像形成装置1の裏側に位置したシャーシ21には、図2および図3に示すように、ドラムカートリッジ10Y,10M,10C,10K、露光ケーシング17A,17Bおよび第1吸気ダクト30、第2吸気ダクト35並びに排気ダクト40が設けられる。実際には、他のシャーシやステーおよび構成部品も筐体20内に収容されるが、本実施形態の
要旨を明確にするためにこれらの部材の図示は省略する。
ドラムカートリッジ10の軸線は、図3に示すように、Z方向に一致し、このドラムカ
ートリッジ10の上方には、露光装置16Y,16M,16C,16Kを収容した露光ケーシング17A,17Bが配置される。
外気供給口35Bは、画像形成装置1の前面側からドラムカートリッジ10Kの帯電装置12K側に空気を供給する。一方、外気供給口35Cは、画像形成装置1の裏面側から露光ケーシング17B側に空気を供給する。
この第1吸気ダクト30と第2吸気ダクト35は、本実施形態における空気供給手段を構成する。また、フィルタ31,36は、通過する外気に含まれる塵埃を除去して、浄化した空気をダクト30,35内に供給する。
また、主管路41の途中に、拡径して長方形状に形成されたフィルタ収容室41Bには、2つのフィルタ44,45(図6および図7、参照)が設けられ、内気排出口41Aには排気ファン46が設けられる。フィルタ44,45は、筐体20内から外部に排出される内気を浄化する。なお、フィルタ45はオゾンフィルタであり、通過する内気に含まれるオゾンを分離して浄化された空気を排出する。
この排気ダクト40は、本実施形態における空気排出手段を構成する。
吸気ダクト30,35は、吸気ファン32,37を駆動することにより筐体20内に外気を供給し、この空気流により外気供給口30B,35B,35C近傍を正圧にする。一
方、排気ダクト40は、排気ファン46を駆動することにより筐体20外に内気を排出し、排出により発生する空気流により内気吸入口43A〜43F近傍を負圧にする。筐体20内に形成される圧力差により、画像形成装置1を構成する部位の隙間に、外気供給口30B,35Bから内気吸入口43A〜43Fに向けて空気流路が形成されることになる。
画像形成装置1の前面右上に配置された第1吸気ダクト30の外気供給口30Bから発生する空気流は、図7に示すように、ドラムカートリッジ10Y側の前面側に流れ込む空気流A1と、カバー17Cと露光ケーシング17Aとの間の隙間に流れ込む空気流A2とに分かれる。
吸気ダクト30,35にはフィルタ31,36が設けられているため、塵埃のない空気を空気流路50A,50B,50Cに流す。そして、空気流路を流れる空気は、ドラムカートリッジ10を冷却する。
これにより、露光装置16側が確実に正圧となるため、ドラムカートリッジ10側で発生する浮遊するトナーが露光装置16側に上昇するのを防止することができる。この結果
、浮遊するトナーが露光装置16内を汚すのを防止する。そして、露光装置16が感光体ドラム11の表面に静電潜像を形成する際の不具合をなくし、画像の品質を保証する。
次に、本実施形態の特徴となる環境測定センサの取付位置について、図8および図9を参照しつつ説明する。図8はドラムカートリッジ10の近傍を示す正面図、図9は図8の側面図である。
環境測定センサ60は、センサが取り付けられた周辺の環境情報(温度や湿度等)を測定するものである。
この環境測定センサ60は、図8および図9に示すように、空気流路50において感光体ドラム11の画像が形成される領域の端部よりも下流側で、しかも感光体ドラム11に対して重力方向で上方に配置する。空気流路の空気の流れ方向のうち感光体ドラム11の下流側の位置は、感光体ドラム11によって暖められた空気の通る位置となり、感光体ドラム11の上方位置は、熱が上に昇る性質を利用して、空気流路50の空気流が環境測定センサ60に直接当たる際の冷却を受けずに熱の伝わる位置となる。
また、本実施形態においては、環境測定センサ60は、例えば、図6に示すように、帯電ロール方式の帯電装置12Cを有するドラムカートリッジ10Cに対し、感光体ドラム11Cの画像が形成される領域の端部よりも下流側で、しかも感光体ドラム11Cに対して重力方向で上方に配置される。
次に、この環境測定センサ60の検出結果に基づいて、吸気ファン32,37および排気ファン46の駆動制御について、図10および図11を参照しつつ説明する。
図10は制御ブロック図を示し、図11は制御部61において実行されるファン駆動制御処理を示す流れ図である。
制御部61は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)からなるコントローラ62と、このコントローラ62を制御するためのパラメータが記憶された記憶部63と、コントローラ62を外部とを接続するためのインタフェースとなる入出力制御部64を有する。
RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
入出力制御部64には、その出力側にモータ制御回路65を介してファン32,37,46および制御対象66が接続され、入力側に環境測定センサ60が接続される。モータ
制御回路65は、制御部61からの指令信号によりファンのモータを低回転・高回転で駆動させるための制御回路である。また、制御対象66は、転写バイアスおよび現像バイアスを調整するための電源調整装置等である。
この処理は、画像形成装置1のメインスイッチをONされることにより開始される。
制御部61は、ファン32,37,46を低回転で駆動すべく、指令信号をモータ制御回路65に出力する。ファン32,37,46のモータは低回転でファン32,37,46を駆動する(ステップS1)。これにより、吸気ダクト30,35からは外部から画像形成装置1(筐体20)内に空気を供給する。一方、排気ダクト40は画像形成装置1(筐体20)内の空気を外部に排出する。
これにより、ドラムカートリッジ10近傍の空気流路50に流れる風量を増加させ、強制的にドラムカートリッジ10の冷却を図る。
そして、画像形成装置1のメインスイッチがOFFされることで終了する。
このように、本実施形態における画像形成装置1では、環境測定センサ60を空気流路50において感光体ドラム11の端部よりも下流で、感光体ドラム11の上方に配置したから、環境測定センサ60は、ドラムカートリッジ10、特に感光体ドラム11周辺の環境情報(温度・湿度)を正確に測定することができる。
露光装置16の下方に配置することにより、環境測定センサ60は、空気流路50を流れる空気による冷却、露光装置16からの熱による加熱等を防止でき、より正確な環境情報を測定することができる。
この結果、ドラムカートリッジ10近辺に浮遊するトナーが溶解して付近に付着するのを防止することができる。
この結果、本実施形態による画像形成装置1は、トナーが付着した部位によって画像形成した際に発生する画質低下等を抑えることができ、画質の安定した画像形成を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の態様が可能である。
ドラム11軸方向の中央部よりも下流側に配置してもよいが、空気流路50を流れる空気は感光体ドラム11に沿って下流に行くにしたがって温度が上昇するので、感光体ドラム11の画像が形成される領域の下流側の端部よりも下流側で、且つ、回収したトナーが感光体ドラム11に沿って搬送されるトナー回収部14の下流側の端部よりも上流側で、しかも感光体ドラム11に対して重力方向上方で重複する位置に配置するのが好ましい。
そこで、図12および図13に示すように、Z軸方向にトナーを搬送するための搬送オーガ14Aを有するトナー回収部14の搬送方向を、空気流路50の空気の流れ方向(Z軸方向)と一致するようにして、トナー回収部14において搬送方向下流側の温度を環境測定センサ60により測定する。
このように、空気流路50の空気の流れ方向とトナー回収部14内のトナーの搬送方向とを一致させることにより、環境測定センサ60は、トナー回収部14の下流側における環境情報を測定することになり、前述した如くの制御によって、ドラムカートリッジ10を冷却することで、トナー回収部14内のトナーが溶解して凝集するのを防止することができる。特に、トナー回収部14内に回収されたトナー量が多くなった場合であっても、周囲の温度上昇を抑えることで、凝集を防止することができる。
さらに、前記実施形態では、ファン32,37,46の回転数を低回転と高回転の2種類で制御する場合を例示したが、測定された環境情報によって回転数を多段階で調整するようにしてもよい。
Claims (2)
- 複数の像担持体と、
前記複数の像担持体の各々を帯電させる帯電手段と、
前記複数の像担持体の表面を露光することにより各々の像担持体に静電潜像を形成する複数の露光手段を収容する複数の露光ケーシングであって、隣り合う露光ケーシングとの間に第1の隙間を有するように配置された複数の露光ケーシングと、
前記複数の露光ケーシングから第2の隙間を隔てるように配置され、当該複数の露光ケーシングを覆うカバーと、
前記複数の像担持体の各々の静電潜像にトナーを付着させて当該像担持体上にトナー像を形成させる複数の現像手段と、
前記第2の隙間に発生させた空気流が、前記第2の隙間から前記第1の隙間を経て前記像担持体側へ流れるように当該第2の隙間に空気流を発生させる空気供給手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記空気供給手段により発生する空気流は、前記第2の隙間に流れこむとともに、前記複数の像担持体の前記空気供給手段側に流れ込む
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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