JP2012067494A - クリーンルームの天井施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 養生材を使用せず、安全に天井裏作業を行う。
【解決手段】 格子状の天井フレーム11によって形成されるプレナムチャンバ1の複数の開口部12を、所定位置に配置されるブランクパネル13とFFU14とで塞ぐようにしたクリーンルーム2の天井施工方法であって、クリーンルーム2のプレナムチャンバ1に、複数の開口部12をブランクパネル13のみで塞いだ作業エリアWを形成し、その後、作業エリアWにおいてプレナムチャンバ1の清掃や配線などの天井裏作業を実施し、天井裏作業の終了後に、FFU14が設置される位置に仮に取付けられたブランクパネル13を取外し、該ブランクパネル13が取外された開口部12にFFU14を設置する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、クリーンルームの天井部に形成された複数の開口部にブランクパネルおよびファンフィルタユニット(以下、「FFU」という。)を設置するためのクリーンルームの天井施工方法に関する。
クリーンルームは、限られた空間内の清浄度が高度に保持され、室温や湿度が一定に保持されたものである。クリーンルームでは、例えば、建屋空間内を上層空間(天井部、天井裏)、中層空間(クリーンルーム)、下層空間(床下)の3層に区画し、天井部または床下に設置したFFUや空調機などの設備によって中層空間の清浄度などを適切に管理することが行われている。クリーンルームの天井部には、格子状の天井フレームが設置され、形成された複数の開口部には所定数のFFUが設置され、FFUが設置されない開口部にはブランクパネルが設置される。
クリーンルーム構築に関する技術として、必要な時に必要な領域だけを清浄雰囲気に保持することができ、また、FFUの台数を削減してFFUの稼働コストを削減するためのクリーンルームに関する技術(例えば、特許文献1参照。)や、フィルタユニット設置に際して従来の天井フレームでは作業量、負荷が大で、ユニット設置又は移設に長期を要し、また天井下部の作業スペースにおいてストックヤードを分散せざるを得ず他工事の妨害になっていたのでこれを改良するクリーンルームにおけるFFU設置用天井フレーム及びフィルタユニットの設置機構に関する技術(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
また、クリーンルームにくわえて清浄度の異なるクリーンルームないしは非クリーンルームをモジュール化することによって、クリーンルームを構成する各部材との共用化を図るクリーンルームの施工方法に関する技術(例えば、特許文献3参照。)や、クリーンルームの施工期間を大幅に短縮するためのクリーンルームの施工方法に関する技術(例えば、特許文献4参照。)が知られている。
図12は、クリーンルームの天井裏にブランクパネルおよびFFUを設置する従来の天井施工方法の一例を示している。図12に示すように、まずクリーンルームの天井部に天井フレーム11を設置し、天井フレーム11によって形成された開口部のうち、FFUを設置する位置以外の開口部にブランクパネル13を設置する。つぎに、FFUを設置する位置の開口部をベニヤ板100などで塞いで養生した上で、作業エリアWにおける開口部の周囲に立入禁止柵110を設置し、作業員が開口部へ立ち入るのを禁止するため立入禁止表示をする。そして、この状態で天井裏に作業員が立入り、天井裏の埃などを除去するクリーン清掃や配線作業などの天井裏作業を行っていた。
特開平08−005117号公報 特開平10−246481号公報 特開平10−205153号公報 特許第3082668号公報
しかし、図12に示す天井施工方法においては、作業エリアWの中に立入禁止エリアAが不規則に配置されているので、作業者は安全のために周囲を十分に確認しながら作業する必要があり、作業効率が悪くなるという問題がある。また、開口部を塞ぐためのベニヤ板100などを養生材として使用することから、天井裏作業後には、ベニヤ板100などの産業廃棄物が大量に発生するという問題がある。
この発明は、前記の課題を解決し、養生材を使用せず、安全に天井裏作業を行うことができる天井施工方法を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、格子状の天井フレームによって形成される天井裏の複数の開口部を、所定位置に配置されるブランクパネルとファンフィルタユニットとで塞ぐようにしたクリーンルームの天井施工方法であって、クリーンルームの天井裏に、複数の開口部をブランクパネルのみで塞いだ作業エリアを形成し、その後、作業エリアにおいて天井裏の清掃や配線などの天井裏作業を実施し、天井裏作業の終了後に、ファンフィルタユニットが設置される位置に仮に取付けられたブランクパネルを取外し、該ブランクパネルが取外された開口部にファンフィルタユニットを設置する、ことを特徴とする。
この発明によれば、クリーンルームの天井裏には、複数の開口部をブランクパネルのみで塞いだ作業エリアが形成され、この作業エリアでの天井裏の清掃や配線などの天井裏作業が可能となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のクリーンルームの天井施工方法において、天井裏に作業エリアを複数形成し、すべての作業エリアにおいて天井裏作業が終了した後に、ファンフィルタユニットが設置される位置に仮に取付けられたブランクパネルを取外し、該ブランクパネルが取外された開口部にファンフィルタユニットを設置する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のクリーンルームの天井施工方法において、作業エリアの外縁部側に、天井裏作業を行う作業者が天井裏の作業エリア以外に立ち入るのを禁止する立入禁止手段を設置して天井裏作業を行う、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数の開口部をブランクパネルのみで塞いだ作業エリアで天井裏作業を行うことができるので、天井裏作業における安全性を確保することができる。また、作業者は作業エリアで開口部に注意を払う必要がなくなり、天井裏作業における作業効率を高めることができる。さらに、開口部を塞ぐベニヤ板などの養生材が不要になるので、大量の産業廃棄物の発生を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、天井裏に作業エリアを複数形成するようにしているので、クリーンルームの天井裏の作業面積が大きい場合でも、作業エリアを効率よく形成することができ、クリーンルームの天井施工をより効率的に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、立入禁止手段によって作業者が作業エリア外に立ち入ることを確実に阻止することができ、天井裏作業における作業者の安全を確保することができる。また、立入禁止手段によって作業者に注意を喚起することができるので、天井裏作業の安全性をさらに高めることができる。
本発明の実施の形態に係るクリーンルームの天井施工方法が適用されるクリーンルームの透視斜視図である。 図1のクリーンルームの天井裏の構造を示す斜視図である。 図1のクリーンルームの天井部に設置されるブランクパネルの斜視図である。 図2のブランクパネルの天井フレームへの設置状態を示す断面図である。 図1のクリーンルームの天井部に設置されるFFUの斜視図である。 本発明の実施の形態に係るクリーンルームの天井施工方法によって天井裏の一方に作業エリアを形成した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るクリーンルームの天井施工方法によって天井裏の他方に作業エリアを形成した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るクリーンルームの天井施工方法によって天井裏に複数の開口部を形成した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るクリーンルームの天井施工方法によって天井裏の複数の開口部にFFUを配置した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係るクリーンルームの天井施工方法が適用されるクリーンルームの天井裏の平面図である。 本発明の実施の形態3に係るクリーンルームの天井施工方法が適用されるクリーンルームの天井裏の平面図である。 クリーンルームにおける従来の天井施工方法を示す平面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図9は、この発明の実施の形態を示している。図1に示すように、例えば、精密機器や医薬品などの工場の建物Rは、天井裏(プレナムチャンバ)1、クリーンルーム2、床下(レターンプレナム)3の3層から構成されている。
プレナムチャンバ1は、建物Rの天井スラブC1とクリーンルーム2の天井部C2との間に位置している。レターンプレナム3は、建物Rの床スラブF1とクリーンルーム2の床部F2との間に位置している。レターンプレナム3には、空調機などが設置され、建物R外から外気を取り込むとともに、空気を建物R外へ排出している。また、空調機は加湿及び除湿の機能を有し、クリーンルーム2を所定の湿度に調節可能となっている。レターンプレナム3とプレナムチャンバ1は、不図示のレターンダクトを介して連通し、調和空気の循環路をともに形成している。
クリーンルーム2は、プレナムチャンバ1とレターンプレナム3との間に位置している。クリーンルーム2は、間仕切壁Pが形成されており、間仕切壁Pによって、例えば、精密機器の組み立てを行う生産エリア2A、通路2Bなどの複数のエリアに区画されている。生産エリア2Aには、例えば精密機器の製造装置などが設置されている。クリーンルーム2の床部F2は、床スラブF1から所定距離だけ上方に位置しており、調和空気を通過させために、グレーチング材などの多孔材を水平方向に張り渡して形成されている。
クリーンルーム2の天井部C2は、天井スラブC1から所定距離だけ下方に位置しており、水平方向に張り渡された天井フレーム11を有している。後述するように、天井フレーム11の開口部12は、所定の位置に配置されたブランクパネル13とFFU14とで塞がれるようになっている。
天井フレーム11は、図2に示すように、格子状に形成されており、天井フレーム11の格子角部11aには吊り金具15aが取付けられている。プレナムチャンバ1内には、屋根側の鉄骨材(図示略)から下方向に延びる多数の吊材15cが延びており、吊材15cの下端部がターンバックル15bを介して吊り金具15aと連結されている。これによって、天井フレーム11は多数の吊材15cを介して屋根側の鉄骨材に吊下げられている。また、ターンバックル15bによって、天井部C2が水平となるように屋根側の鉄骨材からの距離が調整可能となっている。
また、天井フレーム11の格子角部11aは、斜め方向に延びる筋交い15dによって屋根の頂部側と連結され、天井部C2の耐震性が補強されている。さらに、クリーンルーム2の稼動時には、クリーンルーム2内の圧力はプレナムチャンバ1の圧力より高くなるので、天井フレーム11に載置されるブランクパネル13などの部材は、FFU14の吸引力によって浮上しないように、質量や固定方法が考慮された構造となっている。この格子状の天井フレーム11によって、天井部C2には複数の開口部12が形成されている。
天井部C2の開口部12は、長さl、幅wを有する同一の長方形状に形成されており、すべての開口部12には、ブランクパネル13、FFU14のいずれかが取付けられるようになっている。この実施の形態においては、15台のFFU14が採用されており、図8に示すように、最終的にはFFU14の台数と同じ15個の開口部12aが形成されるようになっている。図6においては、開口部12の数が合計20個あるが、実際に設置されるFFU14は15台であるので、その差についてのブランクパネル13は、例えば図8の直前の配置かえ工程でクリーン保管庫(図示略)から搬入し、開口部12に設置するようにしている。
この実施の形態においては、クリーンルーム2の天井裏に、複数の開口部12をブランクパネル13のみで塞いだ作業エリアWを形成し、その後、作業エリアWにおいて天井裏の清掃や配線などの天井裏作業を実施し、作業エリアWをブランクパネル13の配置かえにより位置替えして施工すべき作業エリアW全域の天井裏作業の終了後に、FFU14が設置される位置に仮に取付けられたブランクパネル13を取外し、ブランクパネル13が取外された開口部12aにFFU14を設置するようにしている。
天井フレーム11は,下面がクリーンルーム2内に露出している。図4に示すように、天井フレーム11の下面には、クリーンルーム2内を照明する照明器具20が取付けられている。照明器具20は、天井フレーム11の長手方向に沿って延びている。
ブランクパネル13は、鋼板の表面に合成樹脂の薄膜を形成した平板状のラミネート鋼板から構成されている。ブランクパネル13は、図3に示すように、開口部12を塞ぐように長さl、幅w、板厚dが設定されている。このブランクパネル13の周縁部は、取付け状態では、図4に示すように、天井フレーム11によって支持されている。つまり、ブランクパネル13は、天井フレーム11に密着させた状態で、天井フレーム11の逆T字状の底面部によって受け止められ、ブランクパネル13の上面13a側から押え板11bとボルト11cによって固定されている。
このように、ブランクパネル13は、周縁部が天井フレーム11および押え板11b、ボルト11cによって支持され、外力が作用しても位置ずれしないように強固に固定されている。この実施の形態におけるブランクパネル13は、板厚10mmのラミネート鋼板で構成されているが、折り曲げ加工などにより強度が十分に高められた構造であれば、板厚dが10mmよりも薄い鋼板を使用することも可能である。また、このブランクパネル13は、天井フレーム11に設置されることで、プレナムチャンバ1とクリーンルーム2との隙間を塞ぎ、清浄化されていない空気がクリーンルーム2内等に侵入することを防ぐようになっている。
FFU14は、天井フレーム11の開口部12を塞ぐ大きさに設定され、取付け状態では、天井フレーム11に密着させた状態で、天井フレーム11の逆T字状の底面部によって受け止められるようになっている。このFFU14は、図5に示すように、略直方体形状のケーシング141内に、ファン、ファンを駆動させるモータ、高性能フィルタが内蔵されている。
また、ケーシング141上面には、モータに電気を供給する電源部142が配設されている。このFFU14は、プレナムチャンバ1内の空気をケーシング141内に取り入れ、塵芥等を高性能フィルタによって除去し清浄化した空気を、クリーンルーム2内に供給する機能を有している。また、FFU14の設置台数および配置位置は、クリーンルーム2の清浄度によって決定される。例えば、生産エリア2Aのように高度な清浄度のクリーンルーム2には多数のFFU14を設置し、通路2Bなど清浄度が低いクリーンルーム2には少数のFFU14を設置する。
立入禁止手段としての立入禁止表示16は、遮断テープや遮断棒と、それらを支持する支柱と、立入禁止の旨が表示された表示板などから構成されている。この立入禁止表示16は、ブランクパネル13が敷き詰められた天井部C2上の作業エリアWの外縁部側に設置され、プレナムチャンバ1の清掃や配線などの天井裏作業を行う作業者が、作業エリアW以外に立ち入るのを禁止するためのものである。また、立入禁止表示16は、作業エリアWの外縁部側に位置する吊材15cに、遮断テープを巻付け、作業エリアWの外縁部側のブランクパネル13と天井スラブC1との間に設置される。ここで、作業エリアWは、クリーンルーム2のプレナムチャンバ1の複数の開口部12をブランクパネル13のみで塞いで形成されたエリアであり、作業者は作業エリアWにおいて天井裏作業を行う。ブランクパネル13の配置かえやFFU14の天井フレーム11への設置や前述の清掃、配線などの作業は、作業者がブランクパネル13に乗って行う。また、開放エリアAは、クリーンルーム2のプレナムチャンバ1の複数の開口部12のみで形成されたエリアである。
このような構成の建物Rでは、プレナムチャンバ1に設置された複数のFFU14によって清浄化された空気が、クリーンルーム2内に供給される。そして、クリーンルーム2内の空気は、床部F2を通過してレターンプレナム3へ排出される。さらに、レターンプレナム3に排出された空気は、レターンダクトを経てプレナムチャンバ1へ送出され、再びFFU14によって清浄化されて、クリーンルーム2内へ供給される。このように、建物R内の空気は所定の清浄度を維持したまま、プレナムチャンバ1、クリーンルーム2、レターンプレナム3を一方向に循環するようになっている。
図6および図7に示すように、立入禁止表示16は、ブランクパネル13が取付けられていない開口部12の端部からブランクパネル13のほぼ2列分だけ離れた位置に設置されている。ここで、ブランクパネル13の列とは、天井フレーム11に沿って複数のブランクパネル13が直線状に並ぶ配置を意味し、ここでは施工上短手方向のそれを「列」としている。立入禁止表示16は、開口部12の端部に対して著しく接近した状態で設置すると、それだけ作業者が開口部12に接近することが可能となり、落下の危険性が高まるとともに、資材などを落下させたりするおそれがある。したがって、立入禁止表示16は、開口部12の端部から1〜2列程度の余裕をもたせて設置するのが望ましい。
次に、このような構成のクリーンルーム2の天井施工方法について説明する。
まず、クリーンルーム2の形成に際しては、建物Rの天井スラブC1から所定距離下方に天井フレーム11が張り渡される。つぎに、ブランクパネル13および取付けに使用する部材や工具などがプレナムチャンバ1内に搬入される。ブランクパネル13のプレナムチャンバ1内への搬入は、クリーンルーム2の床と天井との間の距離が比較的短い場合は、クリーンルーム2側から作業台などを使用して行ってもよいし、作業性によっては天井内から行ってもよい。そして、図6に示すように、例えば、天井フレーム11の一端部側の2列の開口部12を残して、すべての開口部12にブランクパネル13を取付けることにより、天井裏であるプレナムチャンバ1の一方に作業エリアWが形成される。すなわち、FFU14が設置される予定の図6の開口部12の多くにも仮にブランクパネル13が取付けられる。ここで、作業エリアWの形成に使用しないブランクパネル13は、天井裏作業の妨げとならない位置に仮置きする。さらに、作業エリアWの外縁部側に立入禁止表示16が設置される。そして、作業者は、作業エリアWにおいて埃などを除去するクリーン清掃や配線作業などの天井裏作業を行う。この配線作業では、FFU14や照明器具20用の配線、すなわち機器の設置位置までの動力線、通信線の延伸作業が行われる。クリーンルーム2の建込時においては、空気が清浄化されていないので、天井裏作業の清掃によってすべての発塵源を断つようにする。
そして、プレナムチャンバ1の一方に形成された作業エリアWにおける天井裏作業が終了すると、図7に示すように、天井フレーム11の他端部側の2列の開口部12を残して、すべての開口部12にブランクパネル13を取付けることにより、天井裏であるプレナムチャンバ1の他方に作業エリアWが形成される。さらに、作業エリアWの外縁部側に立入禁止表示16が設置される。そして、作業者は、上述と同様に移動した作業エリアW(図6において未清掃、未配線であったブランクパネル13の列、即ち立入禁止表示16より右側に位置するブランクパネル13の列)において埃などを除去するクリーン清掃、配線作業、FFU14の結線などの諸作業を含む天井裏作業を行う。
つぎに、すべての作業エリアWにおいて天井裏作業が終了した後、図8に示すように、FFU14が設置される位置の開口部12aに仮に取付けられたブランクパネル13が取外される。FFU14が設置される位置以外でブランクパネル13が取付けられていない開口部12bには、ブランクパネル13が取付けられ、天井フレーム11に固定される。そして、FFU14の設置位置以外のすべての開口部12bが、ブランクパネル13によって塞がれる。また、クリーンルーム2に搬入されたFFU14は、クリーンルーム2に搬入されているテーブルリフタなどの揚重装置(図示略)によって開口部12に向かって持ち上げられる。そして、FFU14は、プレナムチャンバ1の作業員によって天井フレーム11に固定され、結線、試運転が行われる。このようにして、開口部12aはFFU14によって塞がれる。
このようにして、図9に示すように、クリーンルーム2の天井部C2には所定の位置にブランクパネル13、FFU14が設置され、クリーンルーム2の天井部C2の施工が完了する。
以上のように、この実施の形態1に係る発明によれば、複数の開口部12をブランクパネル13のみで塞いだ作業エリアWで天井裏作業を行うことができるので、天井裏作業における安全性を確保することができる。また、作業者は開口部12に注意を払う必要がなくなり、天井裏作業における作業効率を高めることができる。さらに、開口部12を塞ぐベニヤ板などの養生材が不要になるので、大量の産業廃棄物の発生を防止することができる。
また、天井裏であるプレナムチャンバ1に作業エリアWを複数形成するようにしているので、クリーンルーム2のプレナムチャンバ1の作業面積が大きい場合でも、作業エリアWを効率よく形成することができ、クリーンルーム2の天井施工をより効率的に行うことができる。
また、立入禁止手段16によって作業者が作業エリアW外に立ち入ることを確実に阻止することができ、天井裏作業における作業者の安全を確保することができる。さらに、立入禁止手段16によって作業者に注意を喚起することができるので、天井裏作業の安全性をさらに高めることができる。
(実施の形態2)
図10は、この発明の実施の形態2を示している。上記の実施の形態1では、作業エリアWは、天井フレーム11の両側端部に順次形成したが、この実施の形態では、作業エリアWを、天井フレーム11の略中央部の1か所のみに形成する点が実施の形態1と異なる。その他の部分は実施の形態1に準じるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準じる部分の説明を省略する。後述する実施の形態3においても同様とする。
実施の形態2においては、図10に示すように、まず天井フレーム11の略中央部を残して、ブランクパネル13が仮に取付けられ、つぎに略中央部の開口部12、つまり、開放エリアAの周囲に立入禁止表示16が設置され、作業エリアWが形成される。そして、作業者が作業エリアWで天井裏作業を行った後、FFU14が設置される位置に仮に取付けられているブランクパネル13が取り外され、このブランクパネル13が取り外された位置の開口部12にFFU14が取付けられる。また、FFU14が設置される位置以外でブランクパネル13が取付けられていない開口部12には、ブランクパネル13が取付けられ、天井フレーム11に固定される。
この実施の形態においては、作業エリアWは略中央部に一度形成されるだけなので、作業エリアWの移動のためのブランクパネル13の仮取付け、取り外しが不要であり、天井施工に要する手間と時間を削減できる。
(実施の形態3)
図11は、この発明の実施の形態3を示している。この実施の形態3では、作業エリアWの形成時に仮に取付けられるブランクパネル13の数は、クリーンルーム2の天井の施工後に取付けられるブランクパネル13と同じ枚数に設定されている。つまり、開放エリアAの面積は、当該クリーンルーム2に設置されるFFU14が設置される開口部12の面積と一致するように設定されている。
この実施の形態3においては、作業エリアWの形成時に使用するブランクパネル13の数は天井の施工後と変わらず、ブランクパネル13の数が変化しないため、天井裏作業時にブランクパネル13を仮置きする必要がなく、プレナムチャンバ1内のスペースを有効利用することができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、作業エリアWと開放エリアAとを形成するようにして説明したが、天井裏作業時に天井フレーム11のすべての開口部12にブランクパネル13を仮に取付け、天井裏作業後にFFU14を設置する位置に仮に取付けられているブランクパネル13を取り外して、FFU14を設置するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、クリーンルーム2内の照明に用いられる照明器具20は、図4に示すように、クリーンルーム2内に露出する天井フレーム11の下面を利用して取付ける構成としているが、比較的大きな面光源を有する照明パネルをクリーンルーム2に採用する場合は、FFU14と同様に開口部12を利用して設置する構成としてもよい。この場合はブランクパネル13の数は例えば、天井フレームの開口空間の数からFFUと照明パネルの数とすることができる。
1 プレナムチャンバ(天井裏)
2 クリーンルーム
3 レターンプレナム(床下)
11 天井フレーム
12 開口部
13 ブランクパネル
16 立入禁止表示(立入禁止手段)
W 作業エリア
A 開放エリア
R 建物
C1 天井スラブ
C2 天井部
F1 床スラブ
F2 床部

Claims (3)

  1. 格子状の天井フレームによって形成される天井裏の複数の開口部を、所定位置に配置されるブランクパネルとファンフィルタユニットとで塞ぐようにしたクリーンルームの天井施工方法であって、
    前記クリーンルームの前記天井裏に、前記複数の開口部を前記ブランクパネルのみで塞いだ作業エリアを形成し、その後、前記作業エリアにおいて前記天井裏の清掃や配線などの天井裏作業を実施し、前記天井裏作業の終了後に、前記ファンフィルタユニットが設置される位置に仮に取付けられた前記ブランクパネルを取外し、該ブランクパネルが取外された開口部に前記ファンフィルタユニットを設置する、ことを特徴とするクリーンルームの天井施工方法。
  2. 前記天井裏に前記作業エリアを複数形成し、すべての作業エリアにおいて前記天井裏作業が終了した後に、前記ファンフィルタユニットが設置される位置に仮に取付けられた前記ブランクパネルを取外し、該ブランクパネルが取外された開口部に前記ファンフィルタユニットを設置する、ことを特徴とする請求項1に記載のクリーンルームの天井施工方法。
  3. 前記作業エリアの外縁部側に、前記天井裏作業を行う作業者が前記天井裏の前記作業エリア以外に立ち入るのを禁止する立入禁止手段を設置して前記天井裏作業を行う、ことを特徴とする請求項1または2に記載のクリーンルームの天井施工方法。
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