JP4908034B2 - クリーンルームを備えた建物の構造 - Google Patents

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本発明は、室内の塵や埃の量が一定の基準以下に制限された部屋、すなわちクリーンルームを備えた建物の構造に関する。
半導体、精密電子機器等の製造工場のようなクリーンルームを備えた建物には、地震による製造装置の損傷、誤作動等を防止するため、建物の床版が免震装置によって基礎上に支持されているものがある(特許文献1参照)。図5に示す例では、クリーンルーム100を備えた従来の建物102は、免震装置104により基礎106上に支持された仕切り板108、該仕切り板上の壁110及び該壁上の屋根112によって、外気から遮断された空間114が形成されている。クリーンルーム100は、外気から遮断された空間114内にあって、仕切り板108の上方に設けられた床版116、該床版上の内壁118及び該内壁上の天井120によって形成されている。床版116は複数の通気孔(図示せず)を有し、天井120は、フィルター(図示せず)が配置された開口部(図示せず)を有する。外気から遮断された空間114内には前記フィルターを経てクリーンルーム100へ空気を送り込むファン(図示せず)が設置されている。
特開2006−2559号公報
前記ファンを運転すると、前記フィルターを経た清浄な空気122がクリーンルーム100へ供給される。クリーンルーム100に供給された空気は、塵や埃とともに床版116を経て排出され、外気から遮断された空間114を通り、前記フィルターを経て再びクリーンルーム100へ供給される。外気から遮断された空間114を経て空気を循環させることにより、建物の外部から塵や埃が入るのを防止することができる。また、循環させる空気内に存在する塵や埃は前記フィルターにより除去することができる。これによりクリーンルーム100内の塵や埃の量を一定のレベル以下に制限することができる。
しかし、クリーンルームを備えた従来の建物102は、空気を循環させるために床版116と床下を仕切る仕切り板108との間に空間が設けられているため、建物の高さが高くなり、建物の構築にかかる費用が高くつく。
本発明の目的は、建物の高さを増すことなく空気の循環のための空間を確保することによって、より経済的な構築を可能にする、クリーンルームを備えた建物の構造を提供することである。
本発明は、前記目的を達成するために、空気を循環させるための閉鎖空間を床版と基礎との間に形成する。
本発明に係る、クリーンルームを備えた建物の構造は、前記クリーンルームを構成する床版と、該床版を基礎上に支持する免震装置と、前記床版と前記基礎との間にあって、前記床版との間に閉鎖空間を形成する閉鎖手段とを含み、前記床版は、前記クリーンルームと前記閉鎖空間とを連通させる連通部であって前記クリーンルームの使用時に前記クリーンルームの中の空気が前記クリーンルームから前記閉鎖空間へ流れることを許す連通部を有する。これにより、前記床版と前記基礎との間に前記閉鎖空間を確保することができ、前記閉鎖空間を経て空気を循環させることができる。前記閉鎖手段は、前記床版と前記基礎との間の空間の全体に前記閉鎖空間を形成してもよいし、前記床版と前記基礎との間の空間の一部に前記閉鎖空間を形成してもよい。
前記閉鎖手段は、前記床版の下方に間隔を置いて配置された底板と、該底板と前記免震装置近傍の前記床版、該床版に固定されたもの等(以下「床版等」という。)とを連結する側板とを含むことができる。前記側板は透明とすることができ、これにより前記免震装置の目視点検を容易に行うことができる。前記側板は、前記免震装置の点検のための点検用開口部と、該点検用開口部を閉鎖する閉鎖部材とを備えることができる。これにより、前記免震装置の点検を行うとき、作業員が前記点検用開口部を経て前記免震装置に接近することができる。前記閉鎖手段は前記床版に取り付けられた送風管、すなわちダクトとすることもできる。
本発明によれば、クリーンルームを備えた建物の高さを増すことなく空気の循環のための空間を確保することができ、これにより経済的に建物を構築することができる。
図1に示すように、クリーンルーム10を備えた建物12は、基礎14上に配置された免震装置16と、該免震装置に支持された床版18とを有し、該床版、該床版上の壁20及び該壁上の屋根22によって第1閉鎖空間24が形成されている。クリーンルーム10は、第1閉鎖空間24内にあって、床版18の一部と、該床版上の内壁26と、該内壁上の天井28とによって形成されている。免震装置16は、例えば、積層ゴム、すなわち鋼板とゴムとを交互に重ねた構造を有する免震装置である。クリーンルーム10には、半導体、精密電子機器等の製造装置30が配置されている。
建物12は、床版18と基礎14との間にあって、床版18との間に第2閉鎖空間32を形成する閉鎖手段34を含む。図示の例では、第2閉鎖空間32は床版18と基礎14との間の空間の全体に形成されている。閉鎖手段34は、例えば、床版18の下方に間隔を置いて配置された底板36と、該底板と免震装置16上に床版18を支持する梁38とを連結する側板40とを含む。側板40の一端は、梁38に取り付けられている上記の例に代え、床版18に取り付けられていてもよいし、床版18又は梁38に固定されたもの(図示せず)に取り付けられていてもよい。なお、閉鎖手段34は、床版18等に固定されているため、地震時に床版18と基礎14との相対移動を妨げることはない。
床版18は、クリーンルーム10と第2閉鎖空間32とを連通させる第1連通部42と、第1閉鎖空間24と第2閉鎖空間32とを連通させる第2連通部44とを有する。第1連通部42の範囲は、クリーンルーム10に要求される空気の清浄度に応じて決めることができる。第1連通部42及び第2連通部44のそれぞれは、例えば、複数の通気孔を有する床板(図示せず)からなる。クリーンルーム10の天井28は少なくとも1つの開口部(図示せず)を有し、該開口部にはフィルター(図示せず)が配置されている。第1閉鎖空間24には、クリーンルーム10へ空気を送り込むファン(図示せず)が配置されている。
前記ファンを運転すると、第1閉鎖空間24から前記フィルターを経てクリーンルーム10に空気46が送られる。クリーンルーム10に供給された空気は、塵や埃とともに第1連通部42を経て第2閉鎖空間32へ排出され、第2連通部44を経て第1閉鎖空間24へ流れ、前記フィルターを経て再びクリーンルーム10に供給される。外気から遮断された第1閉鎖空間24及び第2閉鎖空間32を経て空気を循環させることにより、建物の外部から塵や埃が入るのを防止することができる。また、第1閉鎖空間24又は第2閉鎖空間32に存在する塵や埃は前記フィルターによって除去することができる。これによりクリーンルーム10内の塵や埃の量を一定の基準以下に制限することができ、クリーンルーム10内の空気を清浄な状態に維持することができる。このように、第2閉鎖空間32を経て空気を循環させることができ、また、第2閉鎖空間32が床版18と基礎14との間に設けられているため、建物12の高さをより低く抑えることができる。
第2閉鎖空間32には、製造装置30に接続される補助装置48を配置することができる。補助装置48は、地震時に製造装置30に対して相対移動することがないように、床版18に固定することができる。
側板40は、免震装置16の目視点検を容易に行うために、透明とすることができる。また、側板40は、免震装置16の点検のための点検用開口部40aと、該点検用開口部を閉鎖する閉鎖部材40bとを備えることができる(図2)。これにより、免震装置16の点検を行うとき、作業員が点検用開口部40aを経て免震装置16に接近することができる。なお、免震装置16の点検を行うとき、作業員は床板を外して第2閉鎖空間32に入ることができ、点検用開口部40aを開放するときは、例えば、点検用開口部40aの周囲をシートで覆い、第2閉鎖空間32又はクリーンルーム10に外部から塵や埃が入るのを防止することができる。
図3に示す例では、第2閉鎖空間32は床版18と基礎14との間の空間の一部に形成されている。第1閉鎖空間24は、床版18、壁20及び屋根22によって形成されている図1に示した例に代え、床版18の一部、該床版上の間仕切り壁50、壁20の一部及び屋根22の一部によって形成されている。床版18は、クリーンルーム10と第2閉鎖空間32とを連通させる第1連通部42と第1閉鎖空間24と第2閉鎖空間32とを連通させる第2連通部44とを有する。
図4に示す例では、閉鎖手段34は、底板36と側板40と有する上記の例に代え、床版18に取り付けられた送風管、すなわちダクト52である。ダクト52の一端部は、クリーンルーム10内の床版18に設けられた第1開口部18aに接続され、ダクト52の他端部は、第1閉鎖空間24の床版18に設けられた第2開口部18bに接続されている。これにより第2閉鎖空間32を局部的に形成することができる。製造装置30の配置変更によって第1開口部18aの位置を変更する場合、第1開口部18aの位置に合わせてダクト52の位置を変更することができる。
図示の例において、クリーンルームを備えた建物の高さを増すことなく空気の循環のための空間を確保することができ、これにより経済的に建物を構築することができる。
本発明に係る、クリーンルームを備えた建物の縦断面図。 図1の線2における断面図。 本発明の第1の実施例における、クリーンルームを備えた建物の縦断面図。 本発明に第2の実施例における、クリーンルームを備えた建物の水平断面図。 クリーンルームを備えた従来の建物の縦断面図。
符号の説明
10 クリーンルーム
12 建物
14 基礎
16 免震装置
18 床版
32 第2閉鎖空間
34 閉鎖手段
36 底板
40 側板
40a 点検用開口部
40b 閉鎖部材
52 ダクト

Claims (6)

  1. クリーンルームを備えた建物の構造であって、
    前記クリーンルームを構成する床版と、該床版を基礎上に支持する免震装置と、前記床版と前記基礎との間にあって、前記床版との間に閉鎖空間を形成する閉鎖手段とを含み、
    前記床版は、前記クリーンルームと前記閉鎖空間とを連通させる連通部であって前記クリーンルームの使用時に前記クリーンルームの中の空気が前記クリーンルームから前記閉鎖空間へ流れることを許す連通部を有する、クリーンルームを備えた建物の構造。
  2. 前記閉鎖手段は、前記床版と前記基礎との間の空間の全体又は一部に前記閉鎖空間を形成する、請求項1に記載のクリーンルームを備えた建物の構造。
  3. 前記閉鎖手段は、前記床版の下方に間隔を置いて配置された底板と、該底板と前記免震装置近傍の床版等とを連結する側板とを含む、請求項1に記載のクリーンルームを備えた建物の構造。
  4. 前記側板は透明である、請求項3に記載のクリーンルームを備えた建物の構造。
  5. 前記側板は、前記免震装置の点検のための点検用開口部と、該点検用開口部を閉鎖する閉鎖部材とを有する、請求項3に記載のクリーンルームを備えた建物の構造。
  6. 前記閉鎖手段は、前記床版に取り付けられたダクトである、請求項1に記載のクリーンルームを備えた建物の構造。
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