JPH11141185A - 免震構法を利用した電磁波シールド建物 - Google Patents

免震構法を利用した電磁波シールド建物

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JPH11141185A
JPH11141185A JP31316697A JP31316697A JPH11141185A JP H11141185 A JPH11141185 A JP H11141185A JP 31316697 A JP31316697 A JP 31316697A JP 31316697 A JP31316697 A JP 31316697A JP H11141185 A JPH11141185 A JP H11141185A
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JP
Japan
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wave shielding
building
electromagnetic wave
seismic isolation
shielding material
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Pending
Application number
JP31316697A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Kitani
泰久 木谷
Takashi Kato
崇 加藤
Kenichirou Tamamatsu
健一郎 玉松
Tetsumi Okamoto
哲美 岡本
Keigo Takase
恵悟 高瀬
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Tomoe Corp
Original Assignee
Tomoe Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の外部を電磁波シールド材で被覆する電
磁波シールド建物において、比較的簡単な構造により、
建物全体を完全に電磁波シールドすることができるよう
にする。 【解決手段】免震構造3を利用して建物1を上部躯体1
Aと下部躯体1Bとに分離し、上部躯体1Aの屋根表面
および外壁表面を被覆した電磁波シールド材2を上部躯
体1Aの最下面まで配設すると共に、免震部材4のアン
カープレート8または取付プレート9などを電磁波シー
ルド材として利用し最下面の電磁波シールド材2と電気
的に一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免震構法を利用し
た電磁波シールド建物に関するものである。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】建物を電磁
波シールドする場合、建物の外周を導電性に優れた電磁
波シールド材で覆う方法や内部を電磁波シールド材で囲
む方法が採用されており、図4に示すように、建物1の
外部へ電磁波シールド材2を施工する場合、建物の最下
面に電磁波シールド材を張り詰めることができないの
で、屋根表面およひ外壁表面を連続して被覆した電磁波
シールド材2を地中に10m以上埋設していた。
【0003】そのため、建物の外周を電磁波シールド材
で覆うような電磁波シールド建物には、免震構法を用い
て、地震を受けても倒壊しないような電磁波シールド建
物は作れなかった。また、従来の電磁波シールド材を地
中にまで埋設する方法では、土の乾燥等の大地の状態に
よって充分な電磁波シールド性能を得ることができなか
った。
【0004】本発明は、前述のような問題点を解消すべ
くなされたもので、その目的は、建物が地震を受けても
心配のない免震構法を取り入れ、なおかつ電磁波シール
ド性能の優れた材料を用い、建物の外部を電磁波シール
ド材で被覆する電磁波シールド建物において、比較的簡
単な構造により、建物全体を完全に電磁波シールド材で
覆うことのできる電磁波シールド建物を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、免震構造を利用して建物を上部
躯体と下部躯体とに分離し、上部躯体の屋根表面および
外壁表面を被覆した電磁波シールド材を上部躯体の最下
面まで配設する(請求項1)。また、免震構造を利用し
て建物を上部躯体と下部躯体とに分離し、上部躯体の屋
根表面および外壁表面を被覆した電磁波シールド材を上
部躯体の最下面まで配設すると共に、免震部材を前記電
磁波シールド材と電気的に一体化する(請求項2)。
【0006】さらに、免震構造を利用して建物を上部躯
体と下部躯体とに分離し、上部躯体の屋根表面および外
壁表面を被覆した電磁波シールド材を上部躯体の最下面
まで配設すると共に、免震部材(積層ゴム等の免震支
承、あるいは鋼棒ダンパーや鉛ダンパー等の減衰機構)
の取付用のプレート(アンカープレート、積層ゴム等の
取付プレート、鋼棒ダンパーのベースプレートなど)を
電磁波シールド材として利用し、前記最下面の電磁波シ
ールド材と電気的に一体化する(請求項3)。
【0007】免震構造を構成する免震部材を上部躯体と
下部躯体の間に配設することで、上部躯体の最下面にも
電磁波シールド材を配設することができると共に、免震
部材の取付用のプレートを電磁波シールド材として利用
することができ、比較的簡単な構成により、上部躯体す
なわち建物全体を完全に電磁波シールドすることが可能
となる。また、免震構造により免震建物が得られると共
に、地震による揺れが少なくなることで電磁波シールド
材の機械的強度の低減が図られ、かつ補強を少なくする
ことができる。
【0008】
【発明の実施の態様】以下、本発明を図示する実施の形
態に基いて説明する。図1は、本発明の免震構法を利用
した電磁波シールド建物の一例を示し、図2は、その各
部の詳細を示す。図3は、免震部材の配置例と免震部材
の具体例を示す。
【0009】図1、図2において、建物1を上部躯体1
Aと下部躯体1Bとに分離し、これら上部躯体1Aと下
部躯体1Bの間に、免震部材(免震支承や減衰機構)4
やアンカープレート等からなる免震構造3を設けると共
に、上部躯体1Aの外周全体を電磁波シールド材2で覆
い、上部躯体1Aを免震構造を備えた電磁波シールド建
物とする。
【0010】上部躯体1Aの下部には、免震部材4を受
けるための上部柱型突出部5を一体的に突設し、この上
部柱型突出部5と下部躯体1Bの基礎面6または下部柱
型突出部との間に免震部材4を設置し、あるいは上部躯
体1Aの下面と下部躯体1Bの基礎面6との間に免震部
材4を設置する。なお、下部躯体1Bは、上部躯体1A
の下部を十分な空間をおいて囲む凹状の免震ピット7が
上部に形成されるように構築される。
【0011】一方、電磁波シールド材2は、導電性に優
れた材料からなり電磁波の漏洩・浸入を防止する部材で
あり、上部躯体1Aの屋根表面および外壁表面を連続的
に覆った後、最下面および上部柱型突出部5の側面を連
続的に覆うように配設される。上部柱型突出部5の下面
は、免震部材4を上部柱型突出部5に接続するためのア
ンカープレート8あるいは免震部材4の取付プレート9
を電磁波シールド材として利用する。
【0012】免震部材4には、建物の自重を支えると共
に建物に入力する地震動等は周期の長いゆるやかな動き
に変換する積層ゴムやすべり支承等の免震支承(アイソ
レーター)と、地震エネルギーを吸収する減衰機構(ダ
ンパー)があり、一般的な使用方法としては、積層ゴ
ム等のアイソレーターのみを用いる場合、アイソレー
ターとダンパーを兼ねる鉛プラグ入り積層ゴムやカーボ
ン等配合の高減衰積層ゴムを用いる場合、アイソレー
ターに鋼棒ダンパーや鉛ダンパー等を組み合わせて用い
る場合、アイソレーターと鋼棒ダンパーと鉛ダンパー
の3種類を用いる場合(図3参照)などがあり、本発明
においても、これらの使用方法が採用される。
【0013】積層ゴム4aの場合は、図2、図3(b) に
示すように、上下に取付プレート(取付フランジ)9を
有しており、上部の取付プレート9が上部柱型突出部5
の下面のアンカープレート8に取付けられるため、アン
カープレート8を電磁波シールド材として利用する。ア
ンカープレート8と上部柱型突出部5の側面における電
磁波シールド材2とは、アンカープレート8の側面に固
定した電磁波シールド材からなる押さえ金物10の上端
を電磁波シールド材2に重ねることにより、連続化させ
る。このようなときの押さえ金物10の取付けは、溶
接、ビス止め、あるいはハンダ付け等で行う。
【0014】取付プレート9のアンカープレート8への
取付けは、アンカープレート8の裏面(上面)に袋ナッ
ト11を溶接で固定しておき、取付ボルト12を取付プ
レート9・アンカープレート8のボルト穴に挿通させ袋
ナット11に螺入させて行う。なお、袋ナット11はア
ンカープレート8のスタッドボルト13を避けて配設す
る。また、アンカープレート8を省略し、取付プレート
9を直接上部柱型突出部5の下面に取付け、電磁波シー
ルド材として利用することも可能である。
【0015】なお、図3(c) に示す鉛ダンパー4bの場
合は、積層ゴムと同様にアンカープレート8と取付プレ
ート9を用いて取付けるが、上部躯体1Aの下面と下部
躯体1Bの基礎面6の間に配設されるため、アンカープ
レート8と上部躯体1Aの下面の電磁波シールド材2と
を積層ゴムと同様の押さえ金物10等を用いて電気的繋
がりだけを持たせて連続化させる。図3(d) に示す鋼棒
ダンパー(花弁状)4cの場合は、ベースプレート9’
が上部躯体1Aおよび下部躯体1Bの柱型突出部に固定
されるため、このベースプレート9’と上部躯体1Aの
下面の電磁波シールド材2とを積層ゴムと同様の押さえ
金物10等を用いて連続化させる。
【0016】なお、図1に示すように、電気設備等の電
気配管14および給排水衛生・機械設備等の設備配管1
5は、電磁波シールド材2により覆うなどする。また、
固定の下部躯体1Bに対して上部躯体1Aが移動するた
め、電気配管14および設備配管15にはジャバラ等の
フレキシブル管16を設けて上部躯体1Aの移動を吸収
する。
【0017】また、高電界の場合には、地中へアースす
る必要があるが、一般に使われる電波暗室の場合には地
中へのアースは必要ない。また、イミュニティー試験程
度では鋼棒ダンパーや鉛ダンパーが地盤(基礎)との電
気的接合が行われるので問題はないが、必要があればア
ースを設けることもできる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、免震構造を利用して建物を上
部躯体と下部躯体とに分離し、上部躯体の屋根表面およ
び外壁表面を被覆した電磁波シールド材を上部躯体の最
下面まで配設すると共に、免震部材の取付用のプレート
を電磁波シールド材として利用し最下面の電磁波シール
ド材と電気的に一体化するようにしたため、次のような
効果を得ることができる。
【0019】(1) 上部躯体の最下面に連続して電磁波シ
ールド材を配設することができ、比較的簡単な構成によ
り、上部躯体すなわち建物全体を完全に電磁波シールド
することが可能となる。
【0020】(2) 免震建物を得ることができると共に、
地震による揺れが少なくなることで電磁波シールド材の
機械的強度の低減が図られ、かつ補強を少なくすること
ができ、コストの低減が図られる。
【0021】(3) 上部躯体と下部躯体の間に空間がある
ため、上部躯体の最下面の電磁波シールド材を容易に点
検することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免震構法を用いた電磁波シールド建物
を一例を示す断面図である。
【図2】(a) は図1のA部の詳細断面図、(b) は(a) の
B部の詳細断面図、(c) は(a)のC部の詳細断面図であ
る。
【図3】(a) は本発明における免震部材の配置例を示す
平面図、(b) は積層ゴムを示す部分断面正面図、(c) は
鉛ダンパーを示す正面図、(d) は鋼棒ダンパーを示す正
面図である。
【図4】従来の電磁波シールド建物を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…建物 1A…上部躯体 1B…下部躯体 2…電磁波シールド材 3…免震構造 4…免震部材 4a…積層ゴム 4b…鉛ダンパー 4c…鋼棒ダンパー 5…上部柱型突出部 6…基礎面 7…免震ピット 8…アンカープレート 9…取付プレート 10…押え金物 11…袋ナット 12…取付ボルト 13…スタッドボルト 14…電気配管 15…設備配管 16…フレキシブル管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 哲美 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内 (72)発明者 高瀬 恵悟 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免震構造を利用して建物を上部躯体と下
    部躯体とに分離し、上部躯体の屋根表面および外壁表面
    を被覆した電磁波シールド材を上部躯体の最下面まで配
    設してなることを特徴とする免震構法を利用した電磁波
    シールド建物。
  2. 【請求項2】 免震構造を利用して建物を上部躯体と下
    部躯体とに分離し、上部躯体の屋根表面および外壁表面
    を被覆した電磁波シールド材を上部躯体の最下面まで配
    設すると共に、免震部材を前記電磁波シールド材と電気
    的に一体化してなることを特徴とする免震構法を利用し
    た電磁波シールド建物。
  3. 【請求項3】 免震構造を利用して建物を上部躯体と下
    部躯体とに分離し、上部躯体の屋根表面および外壁表面
    を被覆した電磁波シールド材を上部躯体の最下面まで配
    設すると共に、免震部材の取付用のプレートを電磁波シ
    ールド材として利用し、前記最下面の電磁波シールド材
    と電気的に一体化してなることを特徴とする免震構法を
    利用した電磁波シールド建物。
JP31316697A 1997-11-14 1997-11-14 免震構法を利用した電磁波シールド建物 Pending JPH11141185A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270438A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Kumagai Gumi Co Ltd クリーンルームを備えた建物の構造
JP2014015829A (ja) * 2012-06-15 2014-01-30 Keiichi Taniyama 家屋の免震構造
CN103774766A (zh) * 2014-01-10 2014-05-07 葛加君 智能建筑雷电预控施工方法
KR101580661B1 (ko) * 2014-12-19 2015-12-29 주식회사 이레테크 전파무향실

Cited By (5)

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