JP2001141263A - 室外機ユニット及び室外機ユニット工法 - Google Patents

室外機ユニット及び室外機ユニット工法

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JP2001141263A
JP2001141263A JP32297899A JP32297899A JP2001141263A JP 2001141263 A JP2001141263 A JP 2001141263A JP 32297899 A JP32297899 A JP 32297899A JP 32297899 A JP32297899 A JP 32297899A JP 2001141263 A JP2001141263 A JP 2001141263A
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JP
Japan
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outdoor unit
outdoor
duct
unit
refrigerant pipe
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JP32297899A
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English (en)
Inventor
Masanori Sekiya
正典 関谷
Takashi Kondo
高史 近藤
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TAKACHIYO NETSUGAKUSHA KK
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
TAKACHIYO NETSUGAKUSHA KK
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室外機を所定場所に設置するにあたり,現場
での作業量を減らすと共に,メンテナンス用ペースを広
く確保する。 【解決手段】 複数の室外機31が整列した状態でユニ
ット化された室外機ユニットUを,搬入用治具41を用
いて設置場所へクレーン等で搬入する。室外機ユニット
Uは,冷媒配管11と各室外機31との間で予め配管接
続され,現場に搬入する前に気密試験が実施されてい
る。冷媒配管11は,室外機31下方のダクト部1内に
収納支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,空調機用の室外機
ユニット,及び室外機ユニットを建築物に設置する際の
室外機ユニット工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,例えばパッケージエアコンの室外
機を建築物の所定位置,例えば屋上などに設置する場
合,まず梱包された状態の室外機をはじめとして,冷媒
用の配管を構成する各種の管材,配管接続用の各種機
器,工具等必要な全ての機器,工具を全て現場,すなわ
ち屋上まで搬入し,作業員が手作業にてこれら機器を組
み立てて室外機を設置していた。また従来,冷媒用の配
管については,先に室外機を所定位置に据え付けた後,
室外機の外方において室外機の整列方向に沿って管材を
布設し,各室外機とこれら管材とを接続し,最後にスリ
ムダクトと呼ばれる冷媒用の配管を保護するダクト形状
の保護部材でカバーしていた。したがって,室外機の整
列方向に沿って配管カバーが室外機の側方に配設された
格好となっていた。またこの配管カバーは,保守上の関
係から通常,架台に載置されており,予め所定の間隔で
建築躯体に架台を固定しておく必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,そのよ
うに現場に全ての機器,管材,工具を持ち込んでいたの
では,次のような問題がある。まず前記した屋上に設置
する場合には,荷揚げ用のエレベータを専有する時間が
多く,労力,時間を多とし,費用もかさむ。また例えば
ビル等の建築物の場合には,他の工事との兼ね合いが必
要となり,作業日程の調整等の煩雑さも否めない。その
うえ,設置場所は限られたスペースであるから,作業性
にも難があり,室外機の梱包を解いた後の梱包材もすぐ
に降ろさなければならないという問題がある。
【0004】冷媒用の配管接続をした後は,気密試験を
実施する必要があるが,この気密試験も現場で行ってい
るため,試験用の機材の搬入も必要となり,また試験の
結果,不具合が発見された場合には,また現場にて修復
作業をしなければならないので,工期に影響するおそれ
もあった。室外機の設置台数が多い場合には,これらの
問題はさらに深刻となってくる。そして設置した後も,
整列した室外機に沿って配管を収納したスリムダクトが
室外機の側方に存在しているので,メンテナンス用のス
ペースも広くとれず,メンテナンス作業もしづらかっ
た。
【0005】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,現場での作業,搬入する機材等を極力低減さ
せ,さらにメンテナンス用のスペースも従来より広く確
保できる室外機ユニット,及び室外機ユニット工法を提
供して,前記問題の解決を図ることをその目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め,請求項1によれば,空調機用の室外機を備えたユニ
ットであって,整列された複数の室外機と,これら室外
機の下方に位置し,当該室外機と一体化されたダクト部
と,前記各室外機に接続された冷媒用の配管とを有し,
前記冷媒用の配管は,前記ダクト部内に収納されている
ことを特徴とする,室外機ユニットが提供される。
【0007】この室外機ユニットでは,予め複数台の室
外機が整列した状態でユニット化され,しかも冷媒用の
配管も室外機には予め接続されているので,例えば屋上
等に設置する場合には,このユニット化された室外機ユ
ニットをそのままクレーン等でつり上げて当該屋上等に
搬入すればよい。後は,この室外機ユニットを所定位置
に据え付け固定するだけでよい。したがって現場での作
業が大幅に低減している。また荷揚げ用のエレベータも
使用も最小限に抑えることができる。現場への持ち込み
機材もわずかで済み,梱包材の解放,搬出作業もなく工
期も大幅に短縮化される。気密試験についても屋上に搬
入する前に実施することが可能である。そして冷媒用の
配管は,室外機ユニット下部のダクト部に収納されてい
るので,室外機の側方に必要とされるメンテナンス用の
スペースが,従来よりも広く確保できる。
【0008】室外機は,その設置台数が多い場合や,設
置場所の形態により,2列,3列と複数列に整列して設
置される場合があるが,このような場合には,請求項2
の室外機ユニットを使用してもよい。すなわち,請求項
2の室外機ユニットは,人員の歩行を許容するに十分な
広さを有する点検用の歩廊と,前記歩廊を挟んで整列さ
れた複数の室外機と,前記歩廊の下方空間を利用して構
成されたダクト部と,前記各室外機に接続された冷媒用
の配管とを有し,前記冷媒用の配管は,前記ダクト部内
に収納されていることを特徴としている。
【0009】この請求項2の室外機ユニットは,予め人
員が歩行可能な広さを有する歩廊を挟んで室外機ユニッ
トが対向して整列されており,前記歩廊の下方空間に冷
媒用の配管を収納するダクト部を有している。したがっ
て,この請求項2の室外機ユニットを前記請求項1の室
外機ユニットと同様な方法で現場に搬入することによ
り,複数列に整列した複数の室外機を迅速に設置でき
る。しかも歩廊は,対向する各室外機のメンテナンス用
のスペースとなる。そして歩廊の床板をそのままダクト
部の天板として使用でき,ユニットの重量の低減化も図
れる。もちろんそのように冷媒用の配管は,歩廊の下方
空間に収納されているから,メンテナンススペースも広
く確保されている。なお本願においてダクト部とは,通
常の空調用ダクトのように全周が囲まれていなくともよ
く,雨水等から保護するという目的からして,少なくと
も天板,両側板の三方が囲まれているものでよい。
【0010】これら各請求項の室外機ユニットにおける
室外機にあっては,請求項3のように,室外機のファン
からの風を特定方向に向けるフードが取り付けられてい
てもよい。これによってフードの現場への搬入作業,現
場での取り付け作業が不要となり,その分現場での作業
量,機材の持ち込み量が低減する。
【0011】請求項4によれば,複数台の室外機を建築
物の所定位置に整列して設置する方法であって,前記室
外機に出入りする冷媒用の配管を収納するダクト部を組
み立てる工程と,前記ダクト部内に冷媒の用の配管を施
工する工程と,その後前記ダクト部の上方に室外機支持
用の架台を設置する工程と,前記架台上に複数台の室外
機を整列して設置する工程と,その後前記冷媒用の配管
を所定の前記室外機に接続して室外機ユニットを組み立
てる工程と,前記架台又はダクト部と,搬入用治具との
間に吊下用ワイヤを取り付ける工程と,前記搬入用治具
をクレーン等で吊下して前記室外機ユニットを前記建築
物の所定位置に搬入する工程とを有することを特徴とす
る,室外機ユニット工法が提供される。
【0012】かかる室外機ユニット工法によれば,設置
しようとする建築物外の任意の場所にて,室外機ユニッ
トを組み立て,これを搬入用治具で吊下して前記建築物
の所定位置に搬入するようにしたので,現場での作業が
大幅に低減し,その他請求項1の場合と同様,荷揚げ用
のエレベータも使用する必要がなく,また現場への持ち
込み機材もわずかで済み,梱包材の解放,搬出作業もな
く工期も大幅に短縮化される。そして冷媒用の配管につ
いても予め室外機と接続されユニット下部のダクト部に
収納されるので,メンテナンス用のスペースが従来より
も広く確保できる。
【0013】この場合,請求項5のように,前記冷媒用
の配管を所定の前記室外機に接続して室外機ユニットを
構成する工程と,前記架台又はダクト部と,搬入用治具
との間に吊下用ワイヤを取り付ける工程との間に,冷媒
用の配管の気密試験を実施する工程を実施するようにし
ててもよい。このように気密試験をも予め実施しておく
ことで,製品の信頼性が向上するだけでなく,設置現場
での種々の手間,煩雑さを解消することができる。
【0014】前記請求項1,2又は3のいずれかの室外
機ユニットについては,請求項6に記載したように,前
記室外機ユニットを前記建築物外の場所で組み立てる工
程と,組み立てられた室外機ユニットのダクト部と,搬
入用治具との間に吊下用ワイヤを取り付ける工程と,そ
の後搬入用治具をクレーン等で吊下して前記室外機ユニ
ットを前記建築物の所定位置に搬入する工程とを実施し
て建築物の所定位置に設置することが好ましい。
【0015】この場合も,請求項7のように,前記組み
立てられた室外機ユニットのダクト部と搬入用治具との
間に吊下用ワイヤを取り付ける工程との間に,冷媒用の
配管の気密試験を実施する工程を実施するとなお好まし
い。
【0016】そして前記各室外機ユニット工法において
使用する搬入用治具は,請求項8のように,前記整列し
た複数台の室外機の外周に対応した方形のフレーム部を
有し,吊り下げに供する前記ワイヤを,このフレーム部
に取り付けるようにすれば,安定して室外機ユニットを
吊下することが可能であり,所定位置への搬入作業を好
適に実施することが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明すると,図1〜図10は,本実施の形態
にかかる室外機ユニット工法の施工過程を示しており,
まず図1に示したように,建築物の所定位置外の作業し
やすい場所,例えばユニットの製作工場等作業スペース
が十分確保できる場所を選定し,ダクト部1を組み立て
る。すなわち,後述の複数の室外機を整列させる方向に
沿って平行な側板2,3とこれら側板2,3を所定の間
隔をあけて固定する上側の支持材4a,下側の支持材4
bとを適宜接続固定し,外形が略長方形のダクト部1の
基本構成を組み立てる。本実施の形態においては,4台
の室外機を整列させる長さを有する側板2,3を使用し
ている。
【0018】側板2,3は略同一構成であり,例えば側
板3についてその構成を言えば,この側板3は,上下及
び両端部に各々リブ3a,3b,3c,3dを有する,
厚さ3.2mmの亜鉛メッキ鋼板からなり,上端面のリ
ブ3aには,所定間隔の下で取り付け孔5が形成されて
いる。また側板3には,冷媒配管用の貫通孔6が所定間
隔の下で4カ所(室外機4台分)に形成されている。
【0019】次いで図2に示したように,下側の支持材
4bの上に冷媒配管を固定する支持金物7等,適宜の管
材固定用の部材を取り付ける。
【0020】その後図3に示したように,下側の支持材
4bの上に,前記支持金物7を利用して冷媒配管11を
支持,固定する。そしてこの冷媒配管11から継手を介
して分岐して各室外機に接続される分岐配管12につい
ても,各貫通孔6を挿通させて,側板3の外方側に各々
突出させておく。かかる作業工程において,室外機に接
続される電力ケーブルや他の信号ケーブルについても同
様に,支持材4bの上に支持固定して,室外機に接続さ
れるこれらケーブルの分岐部分を,前記貫通孔6を通じ
て側板3から外方に突出させるようにしておいてもよ
い。なお冷媒配管12には,往管(ガス管)と還管(液
管),及び電線を共通の断熱材で被覆する公知の共巻工
法を採ることが望ましい。また断熱材被覆工事について
いえば,配管が配管カバー内に収納されるため,その内
部ではステンレス鋼やカラー鉄板等の外装材を保護,美
観のために巻く,ラッキング作業が省略できる。
【0021】以上のようにして冷媒配管11,分岐配管
12を所定位置に取り付けた後,図4に示したように,
ステンレス鋼製のドレンパン13に補強材(図示せず)
を下面に取り付けたものを側板2,3の上端の各リブ2
a,3aの上に設置し,リブ2a,3a上の取り付け孔
5を利用して,ボルト,ナット等の固定手段で各ドレン
パン13を側板2,3の上面に固定する。これらドレン
パン13は,冬期などの熱交換器着霜の際のデフロスト
を考慮するものであるが,ダクト部1の天板をも構成す
ることになる。
【0022】次いで図5に示したように,防振架台21
をドレンパン13上に設置固定する。この防振架台21
は,全体として方形の枠形状をなし,上側架台と下側架
台との間に,防振ゴム等からなる防振支持部22が固定
された構造を有している。
【0023】防振架台21の設置固定が終了すると,図
6に示したように,室外機31を防振架台21上に設置
固定する。これによって室外機31が4台整列され,室
外機31とダクト部1とが一体化された室外機ユニット
Uの組立が完成する。
【0024】そして室外機31の設置が完了した後,図
7に示したように,貫通孔6から側板3の外方に突出し
ている各分岐配管12と,対応する所定の室外機31と
を接続管32で接続する。そして全ての室外機31につ
いての分岐配管12の接続が完了した後,冷媒配管11
の所定の開口部を閉鎖して,所定の検査機器33等を用
いて,気密試験を実施する。
【0025】検査の結果,もし不具合が発見されれば,
その場で対処する。また不具合がなければ,図8に示し
たように,側板2,3の外方に搬入用の係止金具34を
複数取り付ける。本実施の形態では,ワイヤの端部に固
定される吊り下げ用フックを係止するための係止孔34
aを有する係止金具34を使用した。
【0026】係止金具34の取付が完了すると,現場へ
の搬送用車両(図示せず)に室外機ユニットUを積み込
んで設置する建築物へと搬送するのであるが,前記搬送
用車両への積み込み作業については,図9に示した搬入
用治具41をそのまま使用できる。
【0027】この搬入用治具41は,室外機ユニットU
の平面からみた外形に対応した方形のH型鋼を組み立て
てなるフレーム部42を有しており,このフレーム部4
2の下面に,ワイヤ43を係止するための係止具44
が,前記室外機ユニットU側の係止金具34に対応して
設けられている。またフレーム部42の上面には,クレ
ーン(図示せず)のフック45に係止するワイヤ46の
一端部を係止するための係止具47が設けられている。
【0028】そして図9のように,搬入用治具41から
垂下したワイヤ43の下端部を,フックなどのこの種の
吊下用の金具(図示せず)を介して,各々室外機ユニッ
トUの係止金具34に係止させれば,後はクレーン等で
そのままこの室外機ユニットUを吊り上げて,搬送用車
両に積み込み,設置場所の建築物へ搬送する。なおこれ
らユニットは工場で組み立てられてもよいが,建築物の
建てられる敷地に余裕がある場合には,該敷地に作業場
を設けて加工,組立してもよい。
【0029】設置場所の建築物に到着した後は,前記図
9と同様にして,再び搬入用治具41をセットして,現
場でのクレーン(図示せず)などを用いて,屋上の設置
場所まで室外機ユニットUを吊り上げ,搬入する。なお
係止具44,47を取り付けたフレーム部42は,室外
機ユニットUを複数設置する大規模建築物においては,
同高弟の繰り返し作業にあたり,その都度使用できる。
【0030】搬入して設置固定する場合には,現場の環
境,要求される条件等によって種々の方法があるが,本
実施の形態では,図10に示したように,予め設置場所
に,コンクリートブロック51を適宜間隔の下で並べ,
その上に断面コ字形のチャネル鋼からなる架台52,5
2を対向して固定し,この架台52.52の上に,室外
機ユニットUを設置固定する方法を採った。そしてクレ
ーンで吊り上げた室外機ユニットUをそのまま架台5
2.52の上に載置して固定した。従って,設置場所へ
の搬入,設置がきわめて迅速に行うことができる。
【0031】室外機ユニットUをそのように設置した後
は,冷媒配管11を,室内のパッケージエアコンに通ず
る所定の配管に接続し,その他所定の電気系統の配線を
行って最終的な設置が完了する。
【0032】以上の工法によって設置された室外機ユニ
ットUの状態を図11に示した。同図からわかるよう
に,冷媒配管11は,室外機31下方に形成されたダク
ト部1の中に収納されており,従来のように室外機31
の側方に露出していない。したがって,室外機31の側
方にメンテナンススペースを広く確保することができ,
また別途冷媒配管を雨水から保護するための専用のスリ
ムダクト等の保護部材が不要である。
【0033】そして設置に至るまでの過程についてみて
も,現場とは別の場所において室外機ユニットUを組み
立て,複数の室外機31を整列した状態の室外機ユニッ
トUをそのままクレーン等で設置場所に搬入する方法を
採用しているので,まず全体として工期を短縮でき,現
場での作業が大幅に低減している。さらに現場への機材
の搬入量も大きく減っており,荷揚げ用のエレベータの
使用量少なくなり,他の工事の進捗との兼ね合いを考慮
する場面も少ない。さらに梱包材の解放,搬出作業もな
い。そして冷媒配管11についても,予め室外機31と
接続されて,現場への搬入前に気密試験を実施している
ので,不具合があった場合の対処が容易かつ迅速に行
え,この点でも現場での手間,煩雑さが省ける。
【0034】なおこの種の室外機については,複数接近
して室外機を設置した場合,室外機に装備されているフ
ァンから送風された暖気(夏期),寒気(冬期)が,そ
のまま他の室外機にあたって効率を下げること(いわゆ
る「ショートサーキット」)を防止するため,ファン外
周のフランジ部分に,送風方向を特定方向に向けるため
のフードが取り付けられる場合があるが,本発明におい
ては,このフードについても設置現場で個々に取り付け
るのではなく,現場への搬入前に予め室外機ユニットU
の組立時に取り付けておくことができる。すなわち,図
12に示したように,現場へ搬入する前に,室外機31
のフランジ31aの所定箇所にフード61を各々取り付
けておき,その状態で現場への搬送,設置を行うことに
より,現場へのフード61の搬入,現場での取り付け作
業が不要になり,工期の短縮化が図れる。またベランダ
等の狭所に設置する場合には,フード開口の下部にルー
バを取り付けて空気の吸い込みと美観の維持を図りなが
ら,工事進行の迅速化を達成できる。
【0035】前記実施の形態における室外機ユニットU
は,冷媒配管11が室外機31の下方のダクト部1内に
収納されていたが,室外機を複数列に整列して設置する
場合には,図13に示した室外機ユニットXを使用して
もよい。
【0036】この室外機ユニットXは,人員71の歩行
を許容するに十分な広さを有する歩廊72を挟んで室外
機31が整列して配置されている。そして歩廊72の床
面には,縞鋼板73が配置されている。この縞鋼板73
の下方空間は,ダクト部74が構成されている。また室
外機31を支持している内側の側板2,3間には,支持
部材75が渡され,冷媒配管11は,この支持部材75
の上に支持,固定されている。かかる構成を有する室外
機ユニットXにおいても,予め設置個所への搬入前に,
他の場所にて組立を行い,冷媒配管11を組立場所にて
予め配管しておき,室外機31と各々分岐配管76で配
管接続しておいてもよい。さらにまた搬入前に冷媒配管
11の気密試験を実施してもよい。かかる方法を採用す
ることで,前記実施の形態にかかる室外機ユニット工法
の効果をそのまま共有することができる。
【0037】前記構成になる室外機ユニットXにおいて
は,冷媒配管11が歩廊72の下方空間を利用したダク
ト部74内に収納配管されているから,人員71のメン
テナンススペースが広く確保され,また対向している室
外機31,31双方のメンテナンスを実施することがで
きる。したがって,メンテナンススペースの有効利用が
図られている。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば,現場での作業量が大幅
に低減し,現場への持ち込み機材もわずかで済み,梱包
材の解放,搬出作業もなく工期も大幅に短縮化される。
気密試験についても搬入前に実施することで,現場での
煩雑さが低減される。そして室外機側方のメンテナンス
用のスペースが従来よりも広く確保できる。歩廊を供え
た室外機ユニットを使用すれば,対向する各室外機のメ
ンテナンス用のスペースを共有でき,また歩廊の床板を
そのままダクト部の天板として使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる室外機ユニット工
法の施工過程を示す図であって,ダクト部を組み立てる
状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる室外機ユニット工
法の施工過程を示す図であって,支持金物を取り付けた
状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる室外機ユニット工
法の施工過程を示す図であって,冷媒配管を施工した状
態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる室外機ユニット工
法の施工過程を示す図であって,ドレンパンを設置する
様子を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる室外機ユニット工
法の施工過程を示す図であって,防振架台を設置する様
子を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる室外機ユニット工
法の施工過程を示す図であって,室外機を設置する様子
を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかる室外機ユニット工
法の施工過程を示す図であって,室外機に冷媒配管を接
続して気密試験を実施する様子を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかる室外機ユニット工
法の施工過程を示す図であって,係止金具を取り付ける
様子を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかる室外機ユニット工
法の施工過程を示す図であって,搬入治具で室外機ユニ
ットを吊り下げた状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態にかかる室外機ユニット
工法の施工過程を示す図であって,室外機ユニットを屋
上の所定箇所に設置した状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかる室外機ユニット
工法によって設置した室外機ユニットを整列方向からみ
た正面図である。
【図12】設置前の室外機ユニットの室外機にフードを
取り付けた様子を示す斜視図である。
【図13】歩廊を挟んで室外機が整列した室外機ユニッ
トを整列方向からみた正面図である。
【符号の説明】
1 ダクト部 2,3 側板 11 冷媒配管 12 分岐配管 13 ドレンパン 21 防振架台 31 室外機 32 接続管 34 係止金具 41 搬入用治具 43,46 ワイヤ 45 フック U 室外機ユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機用の室外機を備えたユニットであ
    って,整列された複数の室外機と,これら室外機の下方
    に位置し,当該室外機と一体化されたダクト部と,前記
    室外機に接続された冷媒用の配管とを有し,前記冷媒用
    の配管は,前記ダクト部内に収納されていることを特徴
    とする,室外機ユニット。
  2. 【請求項2】 空調機用の室外機を備えたユニットであ
    って,人員の歩行を許容するに十分な広さを有する点検
    用の歩廊と,前記歩廊を挟んで整列された複数の室外機
    と,前記歩廊の下方空間を利用して構成されたダクト部
    と,前記室外機に接続された冷媒用の配管とを有し,前
    記冷媒用の配管は,前記ダクト部内に収納されているこ
    とを特徴とする,室外機ユニット。
  3. 【請求項3】 前記室外機には,室外機のファンからの
    風を特定方向に向けるフードが取り付けられていること
    を特徴とする,請求項1又は2に記載の室外機ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 複数台の室外機を建築物の所定位置に整
    列して設置する方法であって,前記室外機に出入りする
    冷媒用の配管を収納するダクト部を組み立てる工程と,
    前記ダクト部内に冷媒用の配管を施工する工程と,前記
    ダクト部の上方に室外機支持用の架台を設置する工程と
    前記架台上に複数台の室外機を整列して設置する工程
    と,前記冷媒用の配管を所定の前記室外機に接続して室
    外機ユニットを組み立てる工程と,その後前記架台又は
    ダクト部と,搬入用治具との間に吊下用ワイヤを取り付
    ける工程と,前記搬入用治具をクレーン等で吊下して前
    記室外機ユニットを前記建築物の所定位置に搬入する工
    程とを有することを特徴とする,室外機ユニット工法。
  5. 【請求項5】 前記冷媒用の配管を所定の前記室外機に
    接続して室外機ユニットを構成する工程と,前記架台又
    はダクト部と,搬入用治具との間に吊下用ワイヤを取り
    付ける工程との間に,冷媒用の配管の気密試験を実施す
    る工程を有することを特徴とする,請求項4に記載の室
    外機ユニット工法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2又は3のいずれかの室外機
    ユニットを建築物の所定位置に設置する方法であって,
    前記室外機ユニットを前記建築物外の場所で組み立てる
    工程と,組み立てられた室外機ユニットのダクト部と,
    搬入用治具との間に吊下用ワイヤを取り付ける工程と,
    前記搬入用治具をクレーン等で吊下して前記室外機ユニ
    ットを前記建築物の所定位置に搬入する工程とを有する
    ことを特徴とする,室外機ユニット工法。
  7. 【請求項7】 前記室外機ユニットを前記建築物外の場
    所で組み立てる工程と,前記組み立てられた室外機ユニ
    ットのダクト部と搬入用治具との間に吊下用ワイヤを取
    り付ける工程との間に,冷媒用の配管の気密試験を実施
    する工程を有することを特徴とする,請求項6に記載の
    室外機ユニット工法。
  8. 【請求項8】 前記搬入用治具は,前記整列した複数台
    の室外機の外周に対応した方形のフレーム部を有し,前
    記ワイヤは,このフレーム部に取り付けられることを特
    徴とする,請求項4,5,6又は7のいずれかに記載の
    室外機ユニット工法。
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