JP2010249401A - 天吊り空調機の施工方法 - Google Patents

天吊り空調機の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 現場での作業量を大幅に低減でき、短期間で複数の天吊り空調機を現場の建物に取付けることが可能な天吊り空調機の施工方法を提供する。
【解決手段】 天吊り空調機1に付帯する各種部材4,5,6を、複数の連結用穴Cを有する縦フレーム材13,14を備えた架台10に固定し、少なくとも架台10に固定された各種部材4,5,6に配管2,3を接続して天吊り空調機1を予め工事現場外でユニット化する組立作業工程と、複数の天吊り空調機のユニットUを現場に運搬する運搬工程と、現場に運搬された複数の天吊り空調機のユニットUを建物50の所定の場所に取付け、天吊り空調機1側の配管2,3を建物50に敷設された空調用配管30,31に接続する現場作業工程を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、室内の温度を調整するファンコイルユニットなどの複数の天吊り空調機を短期間で現場の建物に取付けることが可能な天吊り空調機の施工方法に関する。
室内の温度を調整する装置として、熱交換器と送風機とを備えたファンコイルユニット(FCU)が知られている。ファンコイルユニットは、例えば天井裏などに設置され、居住域からは見えないようになっている。従来から天井裏にファンコイルユニットなどの空調装置を取付ける際の作業能率の向上やコストを低減する技術が知られている(例えば特許文献1、2参照。)。
図7は、ファンコイルユニットの従来における建物への取付け状態の一例を示している。図7に示すように、ファンコイルユニット1は、吊りボルト41、42、44を介して天井裏のスラブ51に吊下げられている。ファンコイルユニット1の側面からは、配管2、3が水平方向に延びており、配管2、3の端部には、フレキシブル継手7、8が取付けられている。フレキシブル継手7、8は、スラブ51に吊りボルト46、47を介して吊下げられた空調用配管30、31に接続されている。配管2の途中には、電磁弁4や手動弁5が設けられており、配管3の途中にも手動弁6が設けられている。配管2、3は、吊りボルト43を介してスラブ51に吊下げられている。同様に、フレキシブル継手7、8も吊りボルト45を介してスラブ51に吊下げられている。従来は、ファンコイルユニット1に付帯する電磁弁4や接続管、場合により計器などの各種部材を、ファンコイルユニット1と分離した状態で施工場所の建物に搬入し、建物の天井裏でファンコイルユニット1に対する各種部材の取付けや配管の接続を実施していた。
特開2002―194847号公報 特開2004―12001号公報
しかし、図7のようにファンコイルユニット1に付帯する配管の接続や各種部材の取付け作業を、作業制約が多い現場で行うことは、多くの時間を必要とし、工期が長くなるという問題がある。また、現地の建物内への機器や施工資材などの部材の搬入は時間が制限される場合が多く、しかも部材の搬入量が多い場合は、建物の管理者と事前協議する必要があった。すなわち、部材の建物への搬入に際しては、建築業者とクレーンや工事用エレベータの使用時間について事前に協議すること、または作業員が輻輳して作業能率が低下しないよう作業工程を事前に調整する必要がある。さらに、現場での作業は高所作業となる場合があり、現場での工期が長くなることは、安全面でも問題がある。
そこで本発明は、現場での作業量を大幅に低減でき、短期間で複数の天吊り空調機を現場の建物に取付けることが可能な天吊り空調機の施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、工事現場の建物に取付け可能な天吊り空調機の施工方法であって、前記天吊り空調機に付帯する各種部材を、横フレーム材および複数の連結用穴を有する縦フレーム材を備えた架台に固定し、少なくとも前記架台に固定された前記各種部材に配管を接続して前記天吊り空調機を予め工事現場外でユニット化する組立作業工程と、複数の前記天吊り空調機のユニットを前記現場に運搬する運搬工程と、前記現場に運搬された前記複数の天吊り空調機のユニットを前記建物の所定の場所に取付け、前記天吊り空調機側の配管を前記建物に敷設された空調用配管に接続する現場作業工程と、を有することを特徴とする天吊り空調機の施工方法である。
この発明によれば、組立作業工程において架台を用いて天吊り空調機とこれに付帯する各種部材とをユニット化(一体化)することにより、現場での作業量が大幅に削減され、現場における工期短縮が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の天吊り空調機の施工方法において、前記天吊り空調機のユニットは、前記建物のスラブから吊下げられた吊りボルトを前記連結用穴を利用して縦フレーム材と連結することにより前記スラブに対して所定の高さに取付けられることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の天吊り空調機の施工方法において、複数の前記天吊り空調機のユニットを多段に収納可能なパレットに載せて車両で前記組立作業工程から前記現場へ搬送し、前記現場において車上からパレットごと吊上げて前記天吊り空調機のユニットを荷降ろしすることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、架台を利用して天吊り空調機に付帯する各種部材の固定や配管の接続を行うことにより、組立作業工程における天吊り空調機のユニット化が可能となる。これにより、現場での作業量を大幅に削減することができ、短期間で複数の天吊り空調機の取付けが可能となる。また、組立作業工程で各種部材に配管を接続することができるので、作業の制約が多い現場での作業に比べて作業能率を大幅に高めることができ、全体として天吊り空調機の施工コストを低減することができ、安全性の向上も図れる。
さらに、天吊り空調機を架台の横フレーム材に固定することができるので、天吊り空調機を安定した姿勢で保持することが可能となる。そして、縦フレーム材は、複数の連結用穴を有するので、この連結用穴を利用して天吊り空調機のユニットの高さ調整が可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、吊りボルトを連結用穴を利用して縦フレーム材と連結するようにしているので、縦フレーム材と吊りボルトとの連結位置を調整することが可能となり、スラブに対して天吊り空調機のユニットを所定の高さに取付けることができる。これにより、天吊り空調機側の配管の高さを建物に敷設された空調用配管の高さをほぼ合致させることが可能となり、空調用配管への接続作業が容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の天吊り空調機のユニットを多段に収納可能なコンテナに載せて車両で組立作業工程から現場へ搬送し、現場において車上からコンテナごと吊上げて天吊り空調機のユニットを荷降ろしするようにしているので、天吊り空調機のユニットの積載効率を高めることができるとともに、荷積みや荷卸時の取扱いが容易となり、運搬コストを低減することができる。
本発明の天吊り空調機の施工方法によるファンコイルユニットの取付け状態を示す正面図である。 図1のファンコイルユニットの組立に用いられる架台の一例を示す斜視図である。 本発明の天吊り空調機の施工方法が適用される建物の平面図である。 図1のファンコイルユニットを積載するためのパレットの斜視図である。 図4のパレットを用いたファンコイルユニットの運搬状況を示す側面図である。 本発明の天吊り空調機の施工方法と従来の施工方法における作業内容および作業時間を比較した比較図である。 従来の施工方法によるファンコイルユニットの取付け状況を示す正面図である。
図1ないし図6は、この発明の実施の形態を示している。図1および図2は、天吊り空調機のユニットUを示している。ここで、天吊り空調機のユニットUとは、天吊り空調機としてのファンコイルユニット1と、これに付帯する電磁弁や配管などの各種部材と、ファンコイルユニット1と各種部材とを固定する架台10とを一体化したものを意味している。図3は、複数階の建物50のうちの1つの階の平面図を示している。この階には、U1〜U29に示す合計29台の天吊り空調機のユニットUが取付けられている。
天吊り空調機のユニットUの架台10は、水平方向に延びる長尺の横フレーム材11、12および短尺の横フレーム材15〜20と、垂直方向に延びる縦フレーム材13、14から構成されている。架台10は、上記の各フレーム材11〜20を組み合わせて製作されており、後述するパレット35に積載が容易なように、外形は略直方体をしている。架台10は、各フレーム材11〜20の内側のラインがファンコイルユニット1と各種部材、配管の一部を収納するような大きさに形成されている。各フレーム材11〜20は、薄板鋼板を断面形状がL字形になるように折り曲げ成形したものや等辺山型鋼などの鋼材から構成されており、各辺に連結用穴Cが長手方向に一定の間隔をもって形成されている。連結用穴Cは、鋼材の長手方向に沿って延びる長穴に形成されている。フレーム材11〜20は、所定の長さの素材を天吊り空調機のサイズや種類に応じて必要な長さに切断して使用される。
ファンコイルユニット1は、横フレーム材12の直下に位置しており、横フレーム材12にボルト、ナットにより固定されている。詳しくは、ファンコイルユニット1の長手方向における天面側両端部には穿孔されたフランジが形成されている。該フランジに対し横フレーム材12の連結用穴Cに挿入されたボルト(図示略)およびこのボルトに螺合されるナット(図示略)によりファンコイルユニット1と横フレーム材12が締結される。これによってファンコイルユニット1は横フレーム材12に吊下げられた状態で固定されている。このように、ファンコイルユニット1を架台10の横フレーム材12に吊下げた状態で固定することにより、ファンコイルユニット1を安定した姿勢で保持することが可能となる。この実施の形態においては、ファンコイルユニット1を上側の横フレーム材12にのみ固定する構成としているが、下側の横フレーム材11にのみ固定する構成としてもよいし、2つの横フレーム材11、12の双方で固定する構成としてもよい。
横フレーム材11、12は、架台10を構成するフレーム材のうち最も長いものであり、架台10の長手方向に水平に延びている。短尺の横フレーム材15〜20は、長尺の横フレーム材11、12に対して直交する方向に水平に延びている。縦フレーム材13、14は、垂直方向に延びている。横フレーム材11は、それぞれ左右方向に所定の間隔をもって配置されている。横フレーム材12は、横フレーム材11の上方に位置しており、それぞれ左右方向に所定の間隔をもって配置されている。
縦フレーム材13は、各横フレーム材11、12の右端部に位置しており、横フレーム材11と横フレーム材12の右端部を上下方向に連結している。縦フレーム材14は、各横フレーム材11、12の左端部に位置しており、横フレーム材11と横フレーム材12の左端部を上下方向に連結している。短尺の横フレーム材15は、縦フレーム材13の下端部を水平方向に連結している。横フレーム材16は、縦フレーム材13の上端部を水平方向に連結している。横フレーム材17は、縦フレーム材14の下端部を水平方向に連結しており、横フレーム材18は、フレーム材14の上端部を水平方向に連結している。各フレーム材11〜20は、連結用穴Cに挿入されたボルト10aと、このボルト10aに螺合されるナット10bによって締結(連結)されている。
このように、この実施の形態においては、各フレーム材11〜20に連結用穴Cを連続して等間隔に形成することにより、フレーム材11〜20同士の連結位置を変えることが可能となっている。すなわち、架台10を構成するフレーム材11〜20は、連結位置を任意に変えることが可能であるので、天吊り空調機のサイズや種類に応じて形状を変えることが可能となり、種々の天吊り空調機にも対応可能となる。この実施の形態では、架台10の外形は、後述するパレット35への積載を考慮して直方体(矩形)としているが、必ずしも直方体とする必要はなく、天吊り空調機の外形に沿った形状としてもよい。
架台10には、天吊り空調機としてのファンコイルユニット1が固定されている。ファンコイルユニット1は、熱交換器、送風機、フィルタなどを有しており、建物50の室内に温度調整された空気を送る機能を有している。ファンコイルユニット1の側面からは、還管を構成する配管2および往管を構成する配管3が水平方向に延びている。配管2の端部には、フレキシブル継手7が取付けられている。同様に配管3の端部には、フレキシブル継手8が取付けられている。フレキシブル継手7、8は、上下左右方向に屈曲可能な配管継手であり、配管2、3の接続を容易にする機能を有している。
図2に示すように、一方のフレキシブル継手7は、吊り具21を介して横フレーム材18に吊下げられている。同様に、他方のフレキシブル継手8も吊り具22を介して横フレーム材18に吊下げられている。フレキシブル継手7の一端側に位置するフランジ7aは、配管2のフランジ2aに接続されている。フレキシブル継手8の一端側に位置するフランジ8aは、配管3のフランジ3aに接続されている。配管2は、吊り具24を介して横フレーム材20に吊下げられている。配管3は、吊り具25を介して横フレーム材20に吊下げられている。架台10は、ファンコイルユニット1の種類(空調能力などの相違)によって大きさや形状が異なり、例えば部材との干渉を回避するため、縦フレーム材14に切欠部14aを形成するようにしてもよい。
還管を構成する配管2の途中には、電磁弁4と手動弁5が設けられている。往管を構成する配管3の途中にも、手動弁6が設けられている。電磁弁4は、遠隔操作により管路を開閉する機能を有している。手動弁5、8は、点検時など作業者により操作されるものであり、通常は開弁状態となっている。配管2、3内には内部流体として、冷水または温水が流れるようになっている。
建物50のスラブ51には、下方に延びる吊りボルト48、49が固定されている。架台10の右端に位置する横フレーム材16は、連結用穴Cに吊りボルト48の先端部が挿通されており、吊りボルト48の先端部と螺合されたナット(図示略)が横フレーム材16と係合している。すなわち、横フレーム材16は、吊りボルト48の先端部に螺合する2つナットによって上下方向から挟持されている。同様に、架台10の左端に位置する横フレーム材18は、連結用穴Cに吊りボルト49の先端部が挿通されており、吊りボルト49の先端部と螺合されたナット(図示略)が横フレーム材18と係合している。これにより、天吊り空調機のユニットUは、吊りボルト48、49を介して建物50のスラブ51に吊下げられている。
ここで、縦フレーム材13、14に対する横フレーム材16、18の上下方向の連結位置は、縦フレーム材13、14に形成された複数の連結用穴Cによって調整可能であることから、後述するようにスラブ51に天吊り空調機のユニットUを吊りボルト48、48を介して吊下げた状態でフレキシブル継手7、8と空調用配管30、31とが上下方向でほぼ一致するように、縦フレーム材13、14に対する横フレーム材16、18の連結位置が設定されている。
このように、この実施の形態においては、吊りボルト48、49を横フレーム材16、18を介して縦フレーム材13、14に連結している構成としているが、吊りボルト48、49を連結用穴Cを利用して直接縦フレーム材13,14に連結する構成としてもよい。また、横フレーム材16、18に代えて連結金具などを介して吊りボルト48、49を縦フレーム材13,14に連結する構成としてもよい。
天吊り空調機のユニットUの一方のフレキシブル継手7のフランジ7bは、建物50内に敷設された一方の空調用配管(メイン配管)30に接続されている。同様に、ファンコイルユニットUの他方のフレキシブル継手8のフランジ8bは、建物50内に敷設された他方の空調用配管(メイン配管)31に接続されている。一方の空調用配管30の外周には、保温材32が設けられており、他方の空調用配管31の外周にも保温材33が設けられている。一方の空調用配管30は、吊りボルト46を介して建物50のスラブ51に吊下げられている。他方の空調用配管31も同様に吊りボルト47を介して建物50のスラブ51に吊下げられている。空調用配管30、31には、室内の温度調整に必要な温水または冷水が供給されるようになっている。
図4は、複数の天吊り空調機のユニットUを運ぶためのパレット35を示している。パレット35は、例えば組立用足場を作るために用いられる鋼管からなる複数の横梁36a、支柱36b、連結梁36cを有している。連結梁36cの取付けピッチは、天吊り空調機のユニットUの長手方向の長さよりも短くなっており、天吊り空調機のユニットUを載せる部位として機能する。横梁36aは、上下方向に所定の間隔をもって支柱36bに連結されている。連結梁36cは、支柱36bを連結する機能を有している。各支柱36bの下端部には、キャスタ37が取付けられており、複数の天吊り空調機のユニットUを積載した状態でも、容易にパレット35を移動させることが可能となっている。天吊り空調機のユニットUは、長手方向が連結梁36cに対して直交するようにパレット35に積載され、ゴムバンド(図示略)によりパレット35に固定される。この実施の形態においては、一つのパレット35には、例えば6台の天吊り空調機のユニットUが積載可能となっている。
つぎに、天吊り空調機のユニットUの組立手順と現場への施工方法について説明する。
天吊り空調機のユニットUの組立作業は、工場の組立作業工程において行われる。組立作業工程においては、ファンコイルユニット1のサイズや種類に応じて、フレーム材11〜20を所定の長さに切断し、これら複数のフレーム材11〜20を用いて架台10の組立を行う。ここで、架台10の製作には、フレーム材11〜20をファンコイルユニット1に合わせて切断して使用しているので、材料を無駄なく利用することができ、板金を溶接にて集成する構造に比べて、架台10の製作コストを低減することができる。
つぎに、配管2、3を構成するパイプの切断およびネジ切りなどの加工を行い、その後、配管2、3をファンコイルユニット1に取付ける。配管2、3の取付けが終了すると、ファンコイルユニット1および電磁弁4などの付帯する各種部材を架台10に固定する。そして、配管2、3の端部にフレキシブル継手7、8を接続し、フレキシブル継手7、8の途中をデップ吊りバンド21、22によって架台10に吊り下げる。その後、ファンコイルユニット1にドレン配管9を取付け、ドレン配管9を架台10に吊下げる。これにより、架台10とファンコイルユニット1と各種部材とが一体化された天吊り空調機のユニットUが完成する。
つぎに、天吊り空調機のユニットUの圧力テストを行う。圧力テストは、フレキシブル継手7、8のフランジ7b、8bにテスト用のフランジ(図示略)を取付け、外部から天吊り空調機のユニットUの配管2、3に圧縮エアーを供給することにより行う。圧力テストが終了すると、テスト用のフランジをフレキシブル継手7、8から取り外す。その後、天吊り空調機のユニットUの錆び止め塗装を行う。そして、現地への運搬のために天吊り空調機のユニットUの端部の養生を行う。
端部の養生が終了すると、天吊り空調機のユニットUを図4のパレット35に積載し、天吊り空調機のユニットUがパレット35から落下しないように、天吊り空調機のユニットUをゴムバンド(図示略)でパレット35に固定する。天吊り空調機のユニットUの保温工事は、天吊り空調機のユニットUをパレット35に載せた状態で行う。天吊り空調機のユニットUの保温工事が完了すると、パレット35を吊り具39によって吊上げ、パレット35を車両38の荷台38aに載せる。車両38には、例えば図3の建物50に配置される29台の天吊り空調機のユニットUが同時に積載される。
天吊り空調機のユニットUを積載した車両38は、組立作業工程のある工場から現場の建物50に向けて出発する。目的地である現地の建物50に車両38が到着すると、図5に示すように、パレット35ごと吊り具39によって吊上げ、天吊り空調機のユニットUを設置する建物50の階にパレット35を降ろす。ここでは、パレット35を天吊り空調機のユニットUの設置階に降ろすようにしているが、必要に応じてパレット35を建物50の搬入用ステージ(張り出している箇所)に吊り降ろす場合もある。パレット35は、キャスタ37を有しているので、少ない労力でパレット35を移動させることができ、天吊り空調機のユニットUの搬入作業が容易となる。
建物50に搬入用ステージがない場合や、搬入用ステージがあっても搬入用開口が天吊り空調機のユニットUを載せたパレット35を搬入するには狭すぎる場合は、つぎのような方法で対処することが可能である。すなわち、建物50の外壁の一部を完成させずに、パレット35を搬入するスペースを確保しておき、この部分からパレット35を搬入する。また、ALC(軽量気泡コンクリート)造りの場合は、パレット35の搬入経路を確保するため、ALC壁を1室または2室分を貼らずに残しておき、その1室または2室分の開口を経由してパレット35を所定の場所まで搬入する。そして、天吊り空調機のユニットUをパレット35から取り出し、パレット35を同じ開口から搬出させた後、ALC壁を取り付けるようにしてもよい。建物50内でパレット35の移動で間仕切りが多い場合も、上述と同様の方法でパレット35の搬入経路を予め確保しておき、その後、搬入経路を塞ぐようにする。
天吊り空調機は、建物50の天井裏に配置される天井隠蔽型のファンコイルユニット1であり、建物50は天井隠蔽型のファンコイルユニット1を採用する構造となっていることから、建物50内に搬入された天吊り空調機のユニットUの取付け位置は既に確定している。したがって、天吊り空調機のユニットUを建物50の所定の場所に迅速にセットすることができ、天吊り空調機のユニットUを吊りボルト48、49を介して短時間でスラブ51に吊下げることが可能となる。
天吊り空調機のユニットUの吊下げが終了すると、フレキシブル継手7のフランジ7bを建物50内に敷設された一方の空調用配管30に接続する。同様に、フレキシブル継手8のフランジ8bを建物50内に敷設された他方の空調用配管31に接続する。図3に示すように、特定のフロアにはU1〜U29に示す合計29台の天吊り空調機のユニットUが配置されるので、29台の天吊り空調機のユニットUに対して同様の接続作業を行う。ここで、現場における作業は、天吊り空調機のユニットUのスラブ51への吊下げ作業と、フレキシブル継手7、8の空調用配管30、31への接続作業のみであるので、29台の天吊り空調機のユニットUが同時に配置される場合であっても、短期間で作業を完了させることが可能となる。
また、天吊り空調機のユニットUは、複数の連結用穴Cを有する縦フレーム材14、15の所定の位置に連結された横フレーム材16、18と吊りボルト48、49の締結によりスラブ51に対して所定の高さに取付けられるので、ファンコイルユニット1側のフレキシブル継手7、8の高さを建物50に敷設された空調用配管30、31の高さをほぼ合致させることが可能となり、空調用配管30、31への接続作業が容易となる。
図6は、従来工法と本発明によるユニット工法における作業時間の比較を示している。ここで、現場での作業時間を比較すると、従来工法では1台あたり310分程度であったのに対し、ユニット工法では1台あたり32分となっており、278分の時間短縮となる。これにより、従来工法であれば29台の取付けに7日を要していたのが、1日で29台を取付けることが可能となる。また、本発明のユニット工法では、工場と現場での作業時間を合計しても、1台あたりの作業時間が従来工法よりも14分だけ短縮することができるので、施工コストの低減もできる。
このように、工場で架台10にファンコイルユニット1に付帯する電磁弁4や手動弁5、6などの各種部材を固定し、各種部材を配管によって接続して天吊り空調機を予めユニット化することにより、作業の制約が多い現場での作業量を著しく削減することができ、現場での工期を大幅に短縮することができる。また、工場の組立作業工程は、現場の建物50の天井裏に比べて作業が容易であるので、組立作業の能率を高めることができ、安全性の向上も図れる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、天吊り空調機としてファンコイルユニット1に適用した場合を説明したが、天吊り空調機はファンコイルユニット1に限定されることはなく、水熱源ヒートポンプなど水を通水する個別空調機などであってもよい。また、天吊り空調機のユニットUを運搬するためのパレット35を足場組立用の鋼管から構成したが、これ以外の部材から構成するようにしてもよい。
1 ファンコイルユニット(天吊り空調機)
2 配管
3 配管
4 電磁弁(各種部材)
5 手動弁(各種部材)
6 手動弁(各種部材)
7 フレキシブル継手(配管)
8 フレキシブル継手(配管)
10 架台
11〜20 フレーム材
30 空調用配管
31 空調用配管
35 パレット
50 建物
51 スラブ
C 連結用穴
U 天吊り空調機のユニット

Claims (3)

  1. 工事現場の建物に取付け可能な天吊り空調機の施工方法であって、
    前記天吊り空調機に付帯する各種部材を、横フレーム材および複数の連結用穴を有する縦フレーム材を備えた架台に固定し、少なくとも前記架台に固定された前記各種部材に配管を接続して前記天吊り空調機を予め工事現場外でユニット化する組立作業工程と、
    複数の前記天吊り空調機のユニットを前記現場に運搬する運搬工程と、
    前記現場に運搬された前記複数の天吊り空調機のユニットを前記建物の所定の場所に取付け、前記天吊り空調機側の配管を前記建物に敷設された空調用配管に接続する現場作業工程と、
    を有することを特徴とする天吊り空調機の施工方法。
  2. 前記天吊り空調機のユニットは、前記建物のスラブから吊下げられた吊りボルトを前記連結用穴を利用して縦フレーム材と連結することにより前記スラブに対して所定の高さに取付けられることを特徴とする請求項1に記載の天吊り空調機の施工方法。
  3. 複数の前記天吊り空調機のユニットを多段に収納可能なパレットに載せて車両で前記組立作業工程から前記現場へ搬送し、前記現場において車上からパレットごと吊上げて前記天吊り空調機のユニットを荷降ろしすることを特徴とする請求項1または2に記載の天吊り空調機の施工方法。
JP2009099068A 2009-04-15 2009-04-15 天吊り空調機の施工方法 Active JP5208841B2 (ja)

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